JP2007226895A - 記録再生装置及びそれに使用される巻取りリール - Google Patents

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Abstract

【課題】引き出し組立体を巻取りリールに収容した際に、正確に円筒形の磁気テープ巻取り面を形成すること。
【解決手段】巻取り機構は、互いに独立して動作可能なディスク部及びロータ部を含むリールモータ60と、ディスク部に連結されて、磁気テープ巻取り面として使用される外周面を持つ円筒状のリールハブ21を含む巻取りリール20とを備える。リールハブ21はリーダテープ及び引き出し組立体をその内部に通過させるための開口21aを持つ。巻取りリール20は引き出し組立体をリールハブの内部に収納する収納部を有する。巻取りリール20は引き出し組立体が収納部に収納されたときに開口21aを閉じるシャッター90を有する。シャッター開閉機構80はシャッター90を開閉する。シャッター90が開口21aを閉じたときに、シャッター90の外周面は磁気テープ巻取り面の一部を形成する。
【選択図】 図8

Description

本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表される記録再生装置に関し、特に、磁気テープを巻き取るための巻取り機構に関する。
この種の記録再生装置は、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々のものが提案されている。例えば、LTOとしての記録再生装置は、特許文献1などに開示されている。
記録再生装置は、テープドライブとも呼ばれ、単一のリール(供給リール)を持つカートリッジを装填することができる。カートリッジはカセットとも呼ばれる。記録再生装置は、その内部に巻取りリールを内蔵している。カートリッジが記録再生装置に装填されると、カートリッジから磁気テープが引き出され、テープ移送経路を介して巻取りリールで巻き取られる。テープ移送経路は、カートリッジから引き出された磁気テープを磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該磁気テープとの間で情報を交換する。尚、巻取りリールはリールモータによって回転駆動される。
上記特許文献1に開示されているように、カートリッジは、ハウジングと、このハウジング内に収納した回転駆動可能な供給リールと、この供給リールのリールハブに巻き付けられた磁気テープと、この磁気テープの遊端領域で磁気テープに連結して結合位置に保持した結合素子とを備えている。結合素子はリーダピンとも呼ばれる。
カートリッジに収納した磁気テープを巻取りリールに巻き取ることができるようにするため、磁気テープを先ずリーダピンによって巻取りリールに送る。この目的のため、記録再生装置には引き出し素子が設けられている。この引き出し素子はリーダピンに結合することができる。引き出し素子はグラバーとも呼ばれる。
グラバーをリーダピンに結合することができるようにするため、記録再生装置にはグラバーを着脱自在に保持する保持手段が設けられている。この保持手段をスタンバイ位置と作動位置との間に移動自在にしている。保持手段の作動位置への移動によってグラバーの結合方向への移動と、グラバーとリーダピンとの結合とを生じる。一方、保持手段の作動位置からの退去移動によりグラバーの結合方向とは反対方向への移動と、グラバー及びリーダピンとの離脱を生じる。
グラバー及びリーダピンが結合した後に引き出し組立体を形成して、この引き出し組立体を保持手段から巻取りリールのリールハブまで移動することができるようにするため、記録再生装置に操作手段が設けられている。操作手段は引き出しテープによって簡単に形成される。この引き出しテープは上記テープ移送経路に沿って案内される。引き出しテープはリーダテープとも呼ばれる。
従来の磁気記録装置では、リーダテープの一方の端部はグラバーに連結され、他方の端部は巻取りリールのリールハブに連結されている。従って、巻取りリールをリールモータで巻取り方向に駆動することによって、引き出し組立体は保持手段から巻取りリールのリールハブまで簡単なリーダテープによって移動することができる。リールハブで引き出し組立体が合体する。巻取りリールとリールモータとの組合わせは、巻取り機構と呼ばれる。
上述したように、特許文献1は、リーダテープを用いた記録再生装置(テープドライブ)を開示している。このような記録再生装置において、巻取りリールは、リールハブと、このリールハブに一体の上側リールフランジと、接着結合又は超音波溶接によってリールハブに連結した下側リールフランジとにより構成される。所定方向の巻取りリールの回転によって、引き出しテープ(リーダテープ)を介して引き出し組立体を保持手段から巻取りリールのリールハブに移動し、リールハブと引き出し組立体とを係合させることができる。このことを可能にするため、リールハブの形状を円形シリンダ形状とは異なる形状にし、円形セグメント形状の部分が欠けた形状にする。巻取りリールのリールハブ及び引き出し組立体が係合するとき、リールハブの部分的に円筒形の周面と、引き出し組立体の部分的に円筒形の周面とがともに、磁気テープを巻き取ることができる円筒形の磁気テープ巻取り面を形成する。
特許文献1に開示された記録再生装置においては、巻取りリールのリールハブと引き出し組立体との間に半径方向位置決め手段を設け、この半径方向位置決め手段を、リールハブから突出する第1突出部分と引き出し組立体から突出する第2突出部分の2個の突出部分によって形成している。
このようなリーダテープを用いた記録再生装置において、磁気テープに対して安定してデータの読出し/書込みを行うためには、リーダテープに関係なく、磁気テープを巻取りリールに巻き取る必要がある。特許文献1に開示された記録再生装置では、リーダテープを巻取りリールのリールハブに直接巻いている。
一方、磁気テープを単一リール・カートリッジから巻取りリールに接続する、比較的簡単で一貫したテープ巻き付け面を生じ、リーダテープと磁気テープとの間に比較的強い接続を与える確実な方法を提供可能な、テープ・スレッディング装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示されたテープ・スレッディング装置は、スプール様式で巻き得る磁気テープを受け入れるよう構成された外部ドラムを持つ巻取りリールと、外部ドラムに対して同心に支持され、外部ドラムに対して少なくとも部分的に回転し得るリーダドラムと、リーダドラムに係合する第1の端およびテープ接続具(リーダ・ブロック)を備えた第2の端を有するリーダテープとを備える。外部ドラムにはリーダテープ開口が設けられる。当該リーダテープ開口は、リーダテープの一部を自由に通過させるよう構成されている。リーダテープ開口は、テープ接続具を通過させないように構成されている。このような構成においては、リーダテープをリーダドラムに、磁気テープを外部ドラムに、別々に巻き取ることができる。尚、テープ接続具は、テープ接続具の幾何学的形態を外部ドラムの外面にでこぼこ面を生ずることなく係合できる大きさのものである。
また、リーダテープの代わりにパントカム・アーム又はスレッダアームを用いた記録再生装置も知られている(例えば、特許文献3、特許文献4参照)。
特許文献3に開示されているように、パントカム・アームを用いた記録再生装置は、リーダ・ブロックを捕捉するリーダ・ピンを運ぶパントカム・アームを使用し、リーダ・ブロックは処理される磁気テープに取り付けられている。パントカム・アームは、リーダ・ブロックを捕捉した後に、リーダ・ブロックを、弓形のテープ・ガイドの周囲に振り動かし、次に、リーダ・ブロックを巻取りリール内に収容する。巻取りリールが回転しているとき、磁気テープは磁気ヘッドに隣接して動き、磁気ヘッドはテープ・ガイドの中間に配置されている。磁気テープが処理された後、カートリッジ内の供給リールは、磁気テープをカートリッジに戻し、パントカム・アームは、リーダ・ブロックをカートリッジに収め、そこでリーダ・ブロックを離脱する。
特許文献4に開示された、スレッダアームを用いた記録再生装置において、スレッダアームは、モータ等の駆動部により回転駆動される駆動アームと、この駆動アームに対して相対回転自在に連結される従動アームとから成る。従動アームの先端にスレッダピンが固定される。カートリッジを記録再生装置に装着して駆動アームを駆動すると、カートリッジのリーダ・ブロックを係止したスレッダピンは、リーダ・ブロックをマシンリール(巻取りリール)側に搬送する。カートリッジを取り出す際には、スレッダピンはリーダ・ブロックをガイド溝に沿ってマシンリール(巻取りリール)からカートリッジに搬送する。
特許文献3及び特許文献4に開示された、いずれの記録再生装置においても、リーダ・ブロックを巻取りリール(マシンリール)に収容する際、リーダ・ブロックの一方の表面が巻取りリールのリールハブの磁気テープ巻取り面の部分を形成する。
特表2002−530792号公報 特開2000−48438号公報 特開平10−11724号公報 特開平11−328635号公報
上述したように、特許文献1に開示された記録再生装置では、リーダテープを巻取りリールに直接巻いているので、次に述べるような問題がある。
先ず、リーダテープの厚さが厚くコシが強い場合や巻き取る力が弱い場合には、巻取りリールのリールハブに沿って磁気テープが巻き取られず、巻きムラができてしまうという問題がある。また、リーダテープの厚さが薄い場合には、取り扱いが難しくなるという問題や耐久性の問題がある。そのため、磁気テープの巻取りは、リーダテープの影響を大きく受けてしまう。
一方、特許文献2に開示されたテープ・スレッディング装置では、テープ接続具(リーダ・ブロック)がリーダテープ開口に収容された際、テープ接続具が実質的に円筒形の磁気テープ巻取り面の一部を形成する必要がある。さもないと、巻取りリールのリールハブが正確な円筒形とならず、磁気テープの巻きしわが発生してしまうからである。その結果、一定速度で磁気テープを走行させることが困難になるからである。したがって、テープ接続具(リーダ・ブロック)やリーダテープ開口を精密に製造する必要があると共に、テープ接続具をリータテープ開口に正確に位置決めする必要がある。
また、特許文献3及び特許文献4に開示された記録再生装置では、リーダ・ブロックと巻取りリール(マシンリール)との間に多くの部品が介在する。その為、部品のばらつきや累積公差を考慮に入れた場合、リーダ・ブロックや巻取りリールの精度のみで、正確に円筒形の磁気テープ巻取り面を形成することは困難である。
したがって、本発明の課題は、引き出し組立体を巻取りリールに収容した際に、正確に円筒形の磁気テープ巻取り面を形成することが可能な、記録再生装置を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、カートリッジ内に収納された磁気テープ(MT)を巻き取るための巻取り機構を備えた記録再生装置(10)であって、前記カートリッジは、前記磁気テープの一端部に連結されたリーダピン(LP)を収納し、前記記録再生装置は、前記カートリッジが前記記録再生装置に装填されたときに、前記リーダピンと結合して引き出し組立体(150)を形成するグラバー(15)を持ち、前記グラバーはリーダテープ(LT)を介して前記巻取り機構(60,20)に結合されている、前記記録再生装置に於いて、前記巻取り機構は、互いに独立して動作可能なディスク部(62)及びロータ部(63)を含むリールモータ(60)と、前記ディスク部に連結されて、磁気テープ巻取り面として使用される外周面を持つ円筒状のリールハブ(21)を含む巻取りリール(20)とを備え、前記リールハブは前記リーダテープ及び前記引き出し組立体をその内部に通過させるための開口(21a)を持ち、前記巻取りリールは前記引き出し組立体を前記リールハブの内部に収納する収納部(221,231,24)を有し、前記巻取りリールは前記引き出し組立体が前記収納部に収納されたときに前記開口を閉じるシャッター(90)を有することを特徴とする記録再生装置が得られる。
上記本発明の第1の態様に係る記録再生装置において、前記シャッター(90)を開閉するシャッター開閉機構(80)を更に有して良い。前記シャッター(90)が前記開口(21a)を閉じたときに、前記シャッターの外周面は前記磁気テープ巻取り面の一部を形成する。前記ロータ部(63)は、前記リーダテープ(LT)を巻き取るための円筒体(631)を含んで良い。前記円筒体(631)が前記リーダテープ(LT)を巻き取っている間、前記巻取りリール(20)の回転を阻止するための係止手段(232,111)を更に有することが望ましい。前記巻取りリール(20)は前記リールハブ(21)の下端に取り付けられた下側フランジ(23)を備え、前記係止手段は、前記下側フランジに設けられた溝(232)と、該溝と係合する突起(111)とから構成されて良い。
本発明の第2の態様によれば、互いに独立して動作可能なディスク部(62)及びロータ部(63)を含むリールモータ(60)に取り付けられる巻取りリール(20)であって、前記ディスク部に連結され、磁気テープ巻取り面として使用される外周面を持つ円筒状のリールハブ(21)であって、引き出し組立体(150)をその内部に通過させるための開口(21a)を持つ、前記リールハブ(21)と、前記引き出し組立体(150)を前記リールハブ(21)の内部に収納する収納部(221,231,24)と、前記引き出し組立体(150)が前記収納部に収納されたときに前記開口(21a)を閉じるシャッター(90)と、を有することを特徴とする巻取りリール(20)が得られる。
上記本発明の第2の態様に係る巻取りリールにおいて、前記シャッター(90)が前記開口(21a)を閉じたときに、前記シャッターの外周面は前記磁気テープ巻取り面の一部を形成する。前記ロータ部(63)の円筒体(631)がリーダテープ(LT)を巻き取っている間、前記巻取りリール(20)の回転を阻止するための係止手段(232)を更に有することが好ましい。前記巻取りリール(20)は前記リールハブ(21)の下端に取り付けられた下側フランジ(23)を備え、前記係止手段は、前記下側フランジに設けられた溝(232)であって、突起(111)と係合する前記溝であって良い。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、リールモータが互いに独立して動作可能なディスク部及びロータ部を含む構造とし、引き出し組立体がリールハブの内部に収納されたときに、リールハブの開口を閉じるシャッターを備えているので、リールハブとシャッターとの2つの部品の精度によって磁気テープ巻取り面の円筒形の精度を出すことができるという効果がある。また、引き出し組立体がリールハブの内部に収納されるので、グラバー形状の設計が容易となるという利点もある。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
最初に図1及び図2を参照して、本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブ10について説明する。尚、図1及び図2は上蓋を取り外した状態のテープドライブ10を上面側から見た斜視図であり、図1は後述するシャッターが開いた状態を示し、図2はシャッターが閉じた状態を示す。
テープドライブ10は、カートリッジ(図示せず)を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール20を内蔵している。巻取りリール20はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)11を有する。ベースは第1及び第2のスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータ(リールモータ)60(後で図示する)は、ハウジング11のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)20を有し、そのスプール20は、比較的高速で流れる磁気テープMT(後で図示する)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)12は取外し可能なカートリッジを受けるように適合される。取外し可能なカートリッジは、テープドライブ10のハウジング11に形成された右側スライダカム13R及び左側スライダカム13Lを通してテープドライブ10の中に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。右側スライダカム13Rと左側スライダカム13Lは、連結ギヤ(図示せず)を介して連結されている。右側スライダカム13Rと左側スライダカム13Lと連結ギヤとの組み合わせ(13R,13L)は、カムスライダと呼ばれる。
カートリッジをカムスライダ(13R,13L)の中に挿入すると、後述するように、カートリッジはカートリッジホルダ14で係合(保持)された後、自動ロードされて、カートリッジは第2のスピンドルモータ(リールモータ)12と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、後述するような、グラバー15とリーダピンLP(後で図示する)との結合によってカートリッジは永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)20に接続される。カートリッジと永久スプール20との間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)16は、カートリッジと永久に取付けられたスプール20との間を磁気テープMTが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
テープドライブ10は、磁気ヘッド17aを持つヘッドアクチュエータ17をさらに含み、このヘッドアクチュエータ17は上記複数のローラ16によって規定されたテープ移送経路(後で図示する)上に、巻取りリール20とカートリッジとの間に位置づけられる。動作中は、磁気テープMTが巻取りリール20とカートリッジとの間を前後に流れ、規定されたテープ移送経路上を流れる間にヘッドアクチュエータ17の磁気ヘッド17aに密に近接する。
テープドライブ10は、グラバー15にリーダピンLPが結合された引き出し組立体150を、巻取りリール20とカートリッジとの間で案内するための案内レール18を備えている。
テープドライブ10は、シャーシ11の主面上に前方右側寄りに設けられたスイッチSWを有する。このスイッチSWは、カートリッジがカムスライダ(13R,13L)に挿入された後に、自動ロードを開始する位置を検出するためのものである。スイッチSWはスタートスイッチと呼ばれる。スタートスイッチSWはフォトインタラプタで構成されている。右側スライダカム13Rは、スタートスイッチSWを遮蔽するための遮蔽板(図示せず)を有する。
テープドライブ10は、シャーシ11の主面上にモードモータ(駆動モータ)30を備える。図示の例では、ものモードモータ(駆動モータ)30は、シャーシ11の右側前方に搭載されている。モードモータ(駆動モータ)30は、シャーシ11上に固定されたモータブラケット31で覆われている。このモータブラケット31上には複数の減速ギヤ32が搭載されている。これら減速ギヤ32は、モードモータ(駆動モータ)30の駆動力で回転される。これら複数の減速ギヤ32の内、2つの減速ギヤ32−1、32−2が同一の回転軸の周りに回転可能にモータブラケット31上に取り付けられている。ここでは、減速ギヤ32−1を第1の減速ギヤと呼び、減速ギヤ32−2を第2の減速ギヤと呼ぶことにする。
また、このモータブラケット(固定部材)31上には、クラッチ部材40が搭載されている。クラッチ部材40は、同一の回転軸40aの周りに回動可能に設けられた第1及び第2のクラッチギヤ41及び42を備える。第1のクラッチギヤ41は、下側に配置されるので下側クラッチギヤと呼ばれ、第2のクラッチギヤ42は、上側に配置されるので上側クラッチギヤと呼ばれる。第1のクラッチギヤ41は第1の減速ギヤ32−1と噛み合い、第2のクラッチギヤ42は第2の減速ギヤ32−2と噛み合う。そして、第2のクラッチギヤ42は、減速ギヤ32−2を介して右側スライダカム13Rに固定して取り付けられたギヤラック50と噛み合う。
すなわち、第1の減速ギヤ32−1は、駆動モータ30の駆動力をクラッチ部材40へ伝達するためのものである。また、第2の減速ギヤ32−2は、クラッチ部材40からの伝達力をカムスライダ(13R,13L)へ伝達するためのものである。とにかく、減速ギヤ32とクラッチ部材40とギヤラック50との組み合わせは、モードモータ(駆動モータ)30の駆動力をカムスライダ(13R,13L)へ伝達する伝達機構として動作する。
次に、図1及び図2を参照して、カムスライダ(13R,13L)及びカートリッジホルダ14を案内する案内手段について説明する。
テープドライブ10は、案内手段として、挿入方向Aに延在する第1の案内壁56及び第2の案内壁57を備える。第1の案内壁56は、挿入方向Aの右側に配置されているので、右側案内壁と呼ばれる。第2の案内壁57は、挿入方向Aの左側に配置されているので、左側案内壁と呼ばれる。
第1の案内壁(右側案内壁)56は、右側スライダカム13Rを案内するための第1の案内溝孔(図示せず)と、カートリッジホルダ14を案内するための第2の案内溝孔(図示せず)とを有する。第1の案内溝孔は、挿入方向Aに延在している。一方、第2の案内溝孔は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ11に向かう方向へ延在するL字条の形状をしている。第1の案内溝孔には、右側スライダカム13Rから側方へ突出する第1の案内ピン(図示せず)が係合している。第2の案内溝孔には、カートリッジホルダ14の右側壁から側方へ突出する第2の案内ピン(図示せず)が係合している。
第2の案内壁(左側案内壁)57は、左側スライダカム13Lを案内するための第3の案内溝孔(図示せず)と、カートリッジホルダ14を案内するための第4の案内溝孔(図示せず)とを有する。第3の案内溝孔は、挿入方向Aに延在している。一方、第4の案内溝孔は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ11に向かう方向へ延在するL字条の形状をしている。第3の案内溝孔には、左側スライダカム13Lから側方へ突出する第3の案内ピン(図示せず)が係合している。第4の案内溝孔には、カートリッジホルダ14の左側壁から側方へ突出する第4の案内ピン(図示せず)が係合している。
図1及び図2に示されるように、テープドライブ10は、カートリッジホルダ14(カムスライダ(13R,13L))をロックするためのカートリッジホルダロック機構36を備えている。このカートリッジホルダロック機構36は、カートリッジがカートリッジホルダ14に正しく挿入されないと、カムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aに動かないようにするためのものである。従って、カートリッジがカートリッジホルダ14に正しく挿入されたとき、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ14のロックが解除され、カートリッジホルダ14が挿入方向Aに動くことが可能となる。
上述したように、カートリッジを保持するカートリッジホルダ14を移動させるカムスライダ(13R,13L)は、上述した伝達機構を介してモードモータ(駆動モータ)30と連結されている。
カートリッジが完全にカムスライダ(13R,13L)内に挿入されると、カートリッジはカートリッジホルダ14で保持される。尚、カムスライダ(13R,13L)は、上述した案内手段により、挿入方向Aに沿ってのみ移動自在である。カートリッジホルダ14は、その案内手段により、L字状経路に沿って移動自在である。
このような構成によれば、カムスライダ(13R,13L)に対して手動でカートリッジを挿入すると、カートリッジホルダロック機構36によるロックが解除されて、カムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aへ移動する。右側スライダカム13Rにはギヤラック50が固定して取り付けられているので、このギヤラック50と噛み合う減速ギヤ32−2はその回転軸の周りに時計回りに回転する。これにより、クラッチ部材40の上側クラッチギヤ42はその回転軸の周りに反時計回りに回転する。しかしながら、クラッチ部材40には遊びがあるので、下側クラッチギヤ41は回転することはない。これは手動ロード動作である。但し、本テープドライブ10がオートローダ/ライブラリシステムに組み込まれている場合には、カムスライダ(13R,13L)に対するカートリッジの挿入は、このオートローダ/ライブラリシステムによって自動的に行われることに注意されたい。
一方、上述したように、カムスライダ(13R,13L)とモードモータ(駆動モータ)30とは、上記伝達機構を介して連結されている。したがって、モードモータ(駆動モータ)30を所定の方向へ回転させると、伝達機構を介してカムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aへ移動する。このとき、カートリッジホルダ14に係合(保持)されているカートリッジも挿入方向Aへ移動する。これが自動ロード動作である。
手動ロード動作と自動ロード動作との間の切り替えは、上記スタートスイッチSWのオン/オフによって行われる。
次に、図1及び図2を参照して、カートリッジをロードするときの動作について説明する。
前述したように、カートリッジホルダ14(カムスライダ(13R,13L))は、カートリッジが挿入されるまで、カートリッジホルダロック機構36によりロック(固定)されている。
この状態において、カムスライダ(13R,13L)に対してカートリッジを手動で挿入方向Aに沿って挿入したとする。これにより、上記カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ14(カムスライダ(13R,13L))のロックが解除され、カムスライダ(13R,13L)は挿入方向Aに沿って移動自在になる。このとき、カートリッジホルダロック機構36は、その回動軸の周りに反時計回りに回転する。
カートリッジがカムスライダ(13R,13L)内に完全に挿入されると、カートリッジはカートリッジホルダ14により保持される。
この状態から、カートリッジをさらに手動で挿入方向Aへ押したとする。これにより、カムスライダ(13R,13L)が挿入方向Aへ押される。その結果、カムスライダ(13R,13L)に固定されたギヤラック50と噛み合っている第2の減速ギヤ32−2が、その回動軸の周りに時計回りに回転する。これにより、第2の減速ギヤ32−2と噛み合っているクラッチ部材40の上側クラッチギヤ42は、その回転軸の周りに反時計回りに回転する。前述したように、クラッチ部材40には遊びがあるので、上側クラッチギヤ42が回転しても、下側クラッチギヤ41が回転することはない。
カートリッジを手動で更に少し挿入方向Aへ押すと、所定の位置で上述したスタートスイッチSWがオンして、自動ロード切替信号が制御回路(図示せず)へ送出される。この自動ロード切替信号に応答して、制御回路はモードモータ(駆動モータ)30を駆動して、第1の減速ギヤ32−1をその回転軸の周りに時計回りに回転する。これにより、第1の減速ギヤ32−1と噛み合っている、クラッチ部材40の下側クラッチギヤ41は、その回転軸の周りに反時計回りに回転する。それにより、クラッチ部材40の遊びを持って、上側クラッチギヤ42もその回転軸の周りに反時計回りに回転する。この上側クラッチギヤ42と噛み合っている第2の減速ギヤ32−2は、その回転軸の周りに時計回りに回転する。これにより、第2の減速ギヤ32−2と噛み合っているギヤラック50は、挿入方向Aに沿って移動するので、カムスライダ(13R,13L)も挿入方向Aへ沿って移動する。この結果、カートリッジホルダ14で保持されているカートリッジも挿入方向Aに沿って移動する。このようにして、カートリッジの自動ロード動作が行われる。
図3乃至図5を参照して、本発明の一実施の形態に係る巻取りリール20を回転するリールモータ60について説明する。図3はリールモータ60の斜視図であり、図4はリールモータ60の分解斜視図であり、図5はリールモータ60の断面図である。
リールモータ60は、ステータ部61と、ディスク部(被動部)62と、ロータ部(駆動部)63とを有する。
ステータ部61は、ハウジング(シャーシ)11(図1及び図2)上に取り付けられる取付板611と、この取付板611上で放射状に延びて設けられる複数のコア612と、複数のコア612のそれぞれに巻回したコイル613と、後述するシャフトを回転自在に支持するためのセンターメタル614を有する。
ディスク部62は、センターメタル614に被動機ベアリング64を介して回転自在に取り付けられたシャフト621と、このシャフト621の上端部に固定されたディスク(フランジ部)622とを有する。
ロータ部63は、シャフト621の中央部に駆動機ベアリング65を介して回転自在に取り付けられた円筒体631と、円筒体631の下端部に取り付けられた円環状のケーシング632と、このケーリング632の周縁で下方に延びる筒状体633と、この筒状体633の内側に取り付けられたリング状の永久磁石634とを有する。
このように、リールモータ60は、ロータ部63がディスク部62に対して独立に動く構造を有している。換言すれば、ロータ部63とディスク部62とは独立して回転することができる。
図6を参照して、前述したように、グラバー15にリーダピンLPが結合された引き出し組立体150は、案内レール18に沿って巻取りリール20とカートリッジとの間で案内される。
案内レール18は、上側案内フレーム181と、下側案内フレーム182とを有する。上側案内フレーム181と下側案内フレーム182とは、磁気テープMTの幅方向に磁気テープMTの幅よりも大きい距離だけ互いに離間している。上側案内フレーム181には上側案内レール(図示せず)が形成されており、下側案内フレーム182には下側案内レール182aが形成されている。
グラバー15上に設けられた上下4つの案内ピンが上側及び下側案内レールに係合し、リーダピンLPは直接接しない。
とにかく、グラバー15にリーダピンLPが結合された引き出し組立体150は、後述するように、案内レール18に沿って巻取りリール20のリールハブ21の内部に完全に収納される。
巻取りリール20は、円筒状のリールハブ21を有する。リールハブ21は、ネジにより連結アーム24を介してリールモータ60のディスク部62のディスク622と連結される。このリールハブ21の外周面が、磁気テープ巻取り面として使用される。
リールハブ21の上端には上側フランジ22が取り付けられ、リールハブ21の下端には下側フランジ23が取り付けられている。上側フランジ22および下側フランジ23には、それぞれ、引き出し組立体150を収納するための上側案内溝孔221および下側案内溝孔231が斜めに形成されている。また、リールハブ21には、引き出し組立体150をその内部へ通過させるための開口21aが形成されている。案内溝孔221、231と連結アーム24との組み合わせは、引き出し組立体150をリールハブ21の内部に収納するための収納部として働く。
図1及び図2に戻って、テープドライブ10は、巻取りリール20の上側フランジ22を覆うように、上側フランジ22から所定のギャップを空けて配置された、リールカバー70を備えている。
リールカバー70は、上側案内溝孔221と対応する位置にカバー案内溝孔701を持つ。また、リールカバー70は、その中央部に中央開孔702を持つ。
図1及び図2に加えて図7乃至図9をも参照して、シャッター90及びこのシャッター90を開閉するためのシャッター開閉機構80について説明する。最初にシャッター開閉機構80について説明し、後でシャッター90について説明する。
シャッター開閉機構80は、リールカバー70の上面上に設けられている。シャッター開閉機構80は、モータ(図示せず)と、このモータに連結された減速ギヤ82と、この減速ギヤ82に係合されたラック83と、このラック83に結合された板カム84とを備える。板カム84は、リールカバー70の上面上でカバー案内溝孔701が延在する方向と平行な長手方向Bに延在し、かつその長手方向Bに沿って摺動可能に配置されている。
詳述すると、板カム84は、長手方向Bに延在する一対のカム溝孔841を持つ。この一対のカム溝孔841には、リールカバー70の上面から突出する一対の突起部703が挿入されている。これにより、リールカバー70の上面上で板カム84を長手方向Bに摺動可能としている。また、板カム84の先端部は、三角形の形状の傾斜面842を持つ。この傾斜面842には、シャッター90が開いているとき、そのシャッター90と連結されたシャフト95が係合する。このシャフト95は、リールハブ21の内部から、上側フランジ22に空けられた円弧状の溝孔222およびリールカバー70の中央開孔702を介して上方へ延在している。
図7乃至図9を参照して、シャッター90について説明する。図7はシャッター90が開いた状態を示し、図9はシャッター90が閉じた状態を示し、図8はシャッター90が半開きの状態を示す。
図9に示されるように、シャッター90は、リールハブ21に取り付けられたシャッター支点90aの周りに回動自在に設けられている。シャッター90は、連結部材93を介してシャフト95と連結されている。シャッター90は、ばね(図示せず)により常に閉じる方向(シャッター支点90aの周りで反時計方向)に付勢されている。
図9に示されるように、シャッター90が閉じている状態では、シャッター90の外側面とリールハブ21の外周面の組み合わせによって、円筒形の磁気テープ巻取り面が形成される。
シャッター90を開く(開口21aを開く)には、板カム84をその長手方向Bに沿って巻取りリール20の半径方向内側へ向けて移動させれば良い。すなわち、シャッター開閉機構80のモータを駆動すると、減速ギヤ82およびラック83を介して板カム84が長手方向Bに沿って動き、図8に示されるように、板カム84の傾斜面842がシャフト95と接触する。これにより、シャッター90はシャッター支点90aの周りに時計回りに回転し、開口21aを開く方向へ移動する。
この状態からさらにシャッター開閉機構80のモータを駆動し続けると、板カム84の傾斜面842と係合した状態で、シャフト95が上側フランジ22の円弧状溝孔222に沿って動く。そして、板カム84が長手方向Bに沿ってその最大移動位置まで移動すると、図7に示されるように、シャッター90は開口21aを完全に開いた状態となる。
尚、リータテープLT(図14、図15参照)がリールモータ60のロータ部63の円筒体431上に巻き取られるときには、図7に示されるように、シャッター90が開口21aを開いた状態にあって、巻取りリール20の回転を阻止する必要がある。そのため、巻取りリール20の下側フランジ23は、その外周縁にV字形溝232を持つとともに、テープドライブ10はこのV字形溝232と係合する突起111を持つ。とにかく、V字形溝232と突起111との組み合わせは、ロータ部63の円筒体631がリーダテープLTを巻き取っている間、巻取りリール20の回転を阻止するための係止手段として働く。
以下、図1、図2、図7乃至図9に加えて図10乃至図17をも参照して、引き出し組立体150を巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納するときの動作について説明する。図10乃至図13はテープドライブ10の主要部を示す斜視図であり、図14乃至図17はテープドライブ10の主要部を示す平面図である。尚、図10乃至図17のいずれにおいても、動作説明を容易にするために、案内レール18の上側案内フレーム181と、リールカバー70と、巻取りリール20の上側フランジ22を省略して図示してある。
図10及び図14は、引き出し組立体150が案内レール18の途中位置にいる状態を示している。図11及び図15は、引き出し組立体150が巻取りリール20の案内溝孔221、231に挿入されようとしている状態を示している。図12及び図16は、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納されているが、まだシャッター90が開いている状態を示している。図13及び図17は、引き出し組立体150が巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納され、かつシャッター90が閉じた状態を示している。
まず、図10及び図14に示されるように、引き出し組立体150が案内レール18の途中位置にいるとする。この場合、リーダテープLTはリールモータ60のロータ部63の円筒体631に巻き付かれていると共に、その一端は引き出し組立体150に結合されている。一方、磁気テープMTは、引き出し組立体150とカートリッジとの間の、案内ローラ16によって規定されるテープ移送経路上にある。この状態では、図1及び図7に示されるように、シャッター90のシャフト95が板カム84の傾斜面842と係合しており、シャッター90は開口21aを開いた状態にある。また、突起111が巻取りリール20の下側フランジ23に形成されたV字形溝232に係合しており、巻取りリール20の回転が阻止されている。
この状態において、図示しない制御回路がリールモータ60を時計回りに回転駆動すると、ロータ部63のみ回転する。したがって、このロータ部63の円筒体631にリーダテープLTが巻き取られる。
リーダテープLTがリールモータ60のロータ部63の円筒体631に巻き付けられるので、それに伴って、引き出し組立体150は案内レール18に沿って図14の矢印Cで示されるように、巻取りリール20に向かって移動する。その結果、図11及び図15に示されるように、引き出し組立体150は巻取りリール20の外周縁近傍まで移動する。
リールモータ60を時計回りに回転駆動し続けると、図12及び図16に示されるように、引き出し組立体150は、巻取りリール20の案内溝孔221、231およびリールハブ21の開口21aを介してリールハブ21の内部まで移動して、収納部に収納される。
リールハブ21の内部(収納部)に引き出し組立体150が収納されたことは、判定手段(図示せず)で判定される。図示の例では、判定手段は、リールモータ60を回転する際に発生するパルスの数を計測カウント数として計測することによって行っている。すなわち、リーダテープLTの長さに相当する基準カウント数をメモリに予め記憶しておき、上記計測カウント数が基準カウント数に到達したら、判定手段は、引き出し組立体150が収納部に収納されたと判定する。判定手段はこの判定結果を図示しない制御回路へ送出する。
尚、このような判定手段の代わりに、収納部に引き出し組立体150が収納されたことを検出する検出手段を設けても良いのは勿論である。
上記判定結果に応答して、制御回路は、リールモータ60の回転駆動を停止すると共に、シャッター開閉機構80のモータを駆動する。これにより、シャッター開閉機構80のモータは、減速ギヤ82およびラック83を介して板カム84を、矢印Bとは反対の方向に巻取りリール20の半径方向外側に向けて移動する。前述したように、シャッター90はばねにより閉じる方向に付勢されているので、シャッター90のシャフト95は、図8に示されるように、板カム84の傾斜面842に沿って移動する。その結果、シャッター90は、シャッター支点90aの周りに反時計回りに回転し、開口21aを閉じる方向へ移動する。
引き続き、制御回路がシャッター開閉機構80のモータを回転駆動して、板カム84は矢印Bとは反対方向に巻取りリール20の半径方向外側に向けて移動することにより、図9に示されるように、板カム84の傾斜面842とシャッター90のシャフト95との係合が解ける。これにより、図13及び図17に示されるように、シャッター90は、ばねの付勢力により完全に開口21aを閉じる。
このような本実施の形態によれば、シャッター90が開口21aを閉じたとき、巻取りリール20のリールハブ21の外周面とシャッター90の外周面とによって、正確な円筒状の磁気テープ巻取り面を形成している。したがって、巻取りリール20とシャッター90との2つの部品の精度によって、磁気テープ巻取り面の精度が決められるため、従来のテープドライブと比較して、磁気テープ巻取り面の精度を高く維持することができる。また、サブアセンブリで巻取りリール20を組み立てた後に、磁気テープ巻取り面の測定を容易に行うことが可能であるので、管理が容易となる。
また、従来のテープドライブでは、グラバー(引き出し組立体)の一部を、磁気テープ巻取り面の一部にする必要があるため、グラバー(引き出し組立体)の形状やその収納位置に制限(制約)があった。これに対して、本発明では、グラバー15(引き出し組立体150)を巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納するので、このような制限(制約)がなくなり、グラバー15(引き出し組立体150)の形状の設計が容易となるという利点もある。
尚、上述したようにシャッター90が開口21aを閉じた後は、突起111と巻取りリール20の下側フランジ23のV字形溝232との係合による巻取りリール20の固定が解除される。その後、制御回路が再びリールモータ60を回転駆動することにより、巻取りリール20も回転し、磁気テープMTが巻取りリール20のリールハブ21の外周面(磁気テープ巻取り面)上に巻き取られる。したがって、磁気テープMTのみが巻取りリール20のリールハブ21上に安定して巻き取られることになる。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって例を挙げて説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、シャッター90を開閉するためにモータ駆動のシャッター開閉機構80を用いているが、そのような複雑な構成のモータ駆動シャッター開閉機構80を必ずしも使用する必要はない。すなわち、モータ駆動シャッター開閉機構80の代わりに、シャッター90が巻取りリール20のリールハブ21の内部に収納されたら自動的にシャッター90が閉じるような機構(構成)を採用しても良い。
また、上述した実施の形態では、巻取りリール20の回転を阻止するための係止手段として、下側フランジ23に設けられたV字形溝232と突起111との組み合わせを用いているが、係止手段はこれに限定されず、種々の変形例が可能であるのは、当業者であれば容易に分かるであろう。
本発明が適用されるテープドライブ(記録再生装置)を、上蓋を取り外した状態で、かつシャッターが開いた状態で示す斜視図である。 図1に図示したテープドライブ(記録再生装置)を、シャッターが閉じた状態で示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る巻取りリールを回転するリールモータの斜視図である。 図3に図示したリールモータの分解斜視図である。 図3に図示したリールモータの断面図である。 図1及び図2に示したテープドライブ(記録再生装置)の主要部を示す斜視図である。 シャッターが開いた状態の巻取りリールを示す平面図である。 シャッターが半開きの状態の巻取りリールを示す平面図である。 シャッターが閉じた状態の巻取りリールを示す平面図である。 引き出し組立体が案内レールの途中位置にいる状態での、テープドライブの主要部を示す斜視図である。 引き出し組立体が巻取りリールの案内溝孔に挿入されようとしている状態での、テープドライブの主要部を示す斜視図である。 引き出し組立体が巻取りリールのリールハブの内部に収納されているが、まだシャッターが開いている状態での、テープドライブの主要部を示す斜視図である。 引き出し組立体が巻取りリールのリールハブの内部に収納され、かつシャッターが閉じた状態での、テープドライブの主要部を示す斜視図である。 引き出し組立体が案内レールの途中位置にいる状態での、テープドライブの主要部を示す平面図である。 引き出し組立体が巻取りリールの案内溝孔に挿入されようとしている状態での、テープドライブの主要部を示す平面図である。 引き出し組立体が巻取りリールのリールハブの内部に収納されているが、まだシャッターが開いている状態での、テープドライブの主要部を示す平面図である。 引き出し組立体が巻取りリールのリールハブの内部に収納され、かつシャッターが閉じた状態での、テープドライブの主要部を示す平面図である。
符号の説明
10 テープドライブ(記録再生装置)
15 グラバー
LP リーダピン
150 引き出し組立体
20 巻取りリール
21 リールハブ
21a 開口
22 上側フランジ
221 上側案内溝孔(収納部)
222 円弧状溝孔
23 下側フランジ
231 下側案内溝孔(収納部)
232 V字形溝(係止手段)
24 連結アーム(収納部)
60 リールモータ
61 ステータ部
62 ディスク部
63 ロータ部
631 円筒体
70 リールカバー
701 カバー案内溝孔
702 中央開孔
703 突起部
80 シャッター開閉機構
82 減速ギヤ
83 ラック
84 板カム
841 カム溝孔
842 傾斜面
90 シャッター
90a シャッター支点
93 連結部材
95 シャフト
111 突起(係止手段)
LT リーダテープ
MT 磁気テープ

Claims (10)

  1. カートリッジ内に収納された磁気テープを巻き取るための巻取り機構を備えた記録再生装置であって、前記カートリッジは、前記磁気テープの一端部に連結されたリーダピンを収納し、前記記録再生装置は、前記カートリッジが前記記録再生装置に装填されたときに、前記リーダピンと結合して引き出し組立体を形成するグラバーを持ち、前記グラバーはリーダテープを介して前記巻取り機構に結合されている、前記記録再生装置に於いて、前記巻取り機構は、
    互いに独立して動作可能なディスク部及びロータ部を含むリールモータと、
    前記ディスク部に連結されて、磁気テープ巻取り面として使用される外周面を持つ円筒状のリールハブを含む巻取りリールとを備え、
    前記リールハブは前記リーダテープ及び前記引き出し組立体をその内部に通過させるための開口を持ち、前記巻取りリールは前記引き出し組立体を前記リールハブの内部に収納する収納部を有し、前記巻取りリールは前記引き出し組立体が前記収納部に収納されたときに前記開口を閉じるシャッターを含むことを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記シャッターを開閉するシャッター開閉機構を更に有する、請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記シャッターが前記開口を閉じたときに、前記シャッターの外周面は前記磁気テープ巻取り面の一部を形成する、請求項1又は請求項2に記載の記録再生装置。
  4. 前記ロータ部は、前記リーダテープを巻き取るための円筒体を含む、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の記録再生装置。
  5. 前記円筒体が前記リーダテープを巻き取っている間、前記巻取りリールの回転を阻止するための係止手段を更に有する、請求項4に記載の記録再生装置。
  6. 前記巻取りリールは前記リールハブの下端に取り付けられた下側フランジを備え、前記係止手段は、前記下側フランジに設けられた溝と、該溝と係合する突起とから構成されることを特徴とする、請求項5に記載の記録再生装置。
  7. 互いに独立して動作可能なディスク部及びロータ部を含むリールモータに取り付けられる巻取りリールであって、
    前記ディスク部に連結され、磁気テープ巻取り面として使用される外周面を持つ円筒状のリールハブであって、引き出し組立体をその内部に通過させるための開口を持つ、前記リールハブと、
    前記引き出し組立体を前記リールハブの内部に収納する収納部と、
    前記引き出し組立体が前記収納部に収納されたときに前記開口を閉じるシャッターと、
    を有することを特徴とする巻取りリール。
  8. 前記シャッターが前記開口を閉じたときに、前記シャッターの外周面は前記磁気テープ巻取り面の一部を形成する、請求項7に記載の巻取りリール。
  9. 前記ロータ部の円筒体がリーダテープを巻き取っている間、前記巻取りリールの回転を阻止するための係止手段を更に有する、請求項7又は請求項8に記載の巻取りリール。
  10. 前記巻取りリールは前記リールハブの下端に取り付けられた下側フランジを備え、前記係止手段は、前記下側フランジに設けられた溝であって、突起と係合する前記溝を有する、請求項9に記載の巻取りリール。
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