JP2007012109A - 記録再生装置 - Google Patents

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信貴 恒吉
Hiromi Iguchi
博美 井口
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Abstract

【課題】 カートリッジ挿入力を強くせずに、誤動作を防止すること。
【解決手段】 カートリッジ挿入力規制機構は、駆動アーム40のローラ402aと係合する第1のロックアーム51と、第1のロックアームを所定の付勢力でローラへ押し付ける方向に付勢する第1の引っ張りばね61と、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持される前には第1のロックアームと係合して、第1のロックアームの回動を阻止する第2のロックアーム52とを含む。第2のロックアーム52は、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持された後に更にカートリッジが挿入されたときにカートリッジの先端部と接するアーム解除ピン523を持ち、第1のロックアームとの係合を解除して、第1のロックアームの回動を許す。第2の引っ張りばね62は、第2のロックアーム52を第1のロックアーム51と係合させる方向に付勢する。
【選択図】 図13

Description

本発明はDLT(Digital Linear Tape)やLTO(Linear Tape Open)に代表される記録再生装置に関し、特に、記録再生装置にカートリッジを挿入する際のカートリッジ挿入力を規制する機構に関する。
この種の記録再生装置は、コンピュータシステムのバックアップ用として開発され、従来から種々のものが提案されている。例えば、LTOとしての記録再生装置は、特許文献1などに開示されている。
記録再生装置は、テープドライブとも呼ばれ、単一のリール(供給リール)を持つカートリッジを装填することができる。カートリッジはカセットとも呼ばれる。記録再生装置は、その内部に巻取りリールを内蔵している。カートリッジが記録再生装置に装填されると、カートリッジから磁気テープが引き出され、テープ移送経路を介して巻取りリールで巻き取られる。テープ移送経路は、カートリッジから引き出された磁気テープを磁気ヘッドに案内するためのものである。磁気ヘッドは、当該磁気テープとの間で情報を交換する。尚、巻取りリールはリールモータによって回転駆動される。
カートリッジを保持するため、テープドライブにはホルダ手段(リフト)が備えられている。リフトは、装填位置と作動位置との間で移動自在である。リフトは、L字状経路に沿って移動する。すなわち、リフトは先ず装填位置から挿入方向に作動位置に向かって移動し、次に挿入方向に直交してシャーシに向かう方向に移動する。リフトはカートリッジホルダ或いはカセットホルダとも呼ばれる。
この移動方向を得るために、テープドライブには、第1案内壁及び第2案内壁よりなる案内手段が備えられている。2個の案内壁は案内溝又は案内チャンネルを有し、これらの案内チャンネルにリフト(カートリッジホルダ)から側方に突出する案内ピンが係合する。
テープドライブにはリフトを移動する操作手段が備えられている。この操作手段は、2個の操作スライドを有し、これら操作スライドを挿入方向に平行に摺動自在に案内する。2個の操作スライドはそれぞれギヤラックに連結されている。操作スライドの各々にはカム面が設けられ、このカム面をシャーシの平面に対して傾斜させ、それぞれリフトから側方に突出するカムフォロワに係合して連結動作するようにしている。この結果、リフト(カートリッジホルダ)は操作スライドを移動することによって移動することができるようになる。操作手段はカムスライダとも呼ばれる。
テープドライブは、操作手段(カムスライダ)を駆動するための駆動手段を備えている。駆動手段には種々の方式があるが、駆動アーム(ハウジングアーム)を使用するものがある。
例えば、テープカセットを磁気記録再生装置の所定記録再生処理装置に装着するためのカセット装着脱機構が知られている(例えば、特許文献2参照)。この特許文献2に開示されたカセット装着脱機構は、テープカセットが挿入装着されるカセットホルダと、シャーシ上を装着脱方向に移動可能とされたスライダカムと、スライダカムを移動させる駆動アームとを備える。スライダカムは上記カムスライダに相当する。スライダカムには被係合口が穿設されている。駆動アームはアーム部を有し、アーム部の先端部に係合部が形成されている。この係合部は、被係合口に挿通されることによりスライダカムと係合している。スライダカムが駆動アームにより駆動される際、被係合口と係合部との間でガタツキが発生することを防止するため、スライダカムと係合部との間にはトーションバネが配設されている。
一方、テープドライブでは、駆動アームとカムスライダとの間に引っ張りばねやねじりばねを入れて、ばねの変形による遊びを設けている。この引っ張りばねやねじりばねは、特許文献2に開示されているトーションバネに相当する。このような遊びを設けることにより、カートリッジをカートリッジホルダで保持した後、更にテープドライブ中に少し押し込むことで、テープドライブのスタートスイッチが入る構造(オートローディング機構)となっている。
一方、データ処理システムにおける大量の情報を扱うための一般的な装置として、自動化されたオートローダ/ライブラリシステムが知られている(例えば、特許文献3参照)。オートローダ/ライブラリシステムは、テープドライブと単一カートリッジ・インターフェースとカートリッジ移送マガジンとの間において、複数個のカートリッジを格納し、管理し、自動的に交換する。オートローダ/ライブラリシステムは、カートリッジピッカを有する。読取り/書込み動作が望まれる場合、カートリッジピッカは選択されたカートリッジをテープドライブに供給する。排出動作の望まれる場合には、カートリッジピッカはオペレータによる回収のために、選択されたカートリッジを単一カートリッジ・インターフェースに供給する。ロードバランシング動作が望まれる場合には、カートリッジピッカは一方のカートリッジ移送マガジンと他方のカートリッジ移送マガジンとの間でカートリッジを交換する。
このようなオートローダ/ライブラリシステムでは、カートリッジを一定の力でテープドライブ中に押している。
特表2002−530794号公報 特開2001−52396号公報 特開2003−45102号公報
しかしながら、上述したオートローディング機構では、ばねの力が強すぎると、カートリッジを挿入するときの力(挿入力)が強くなってしまう。そのため、上述したオートローダ/ライブラリシステムのように、一定の力でカートリッジを押す場合、連続動作による摩耗の影響も考慮に入れて十分な余裕がないと、カートリッジを押し切れない可能性がある。
また、逆にばねの力が弱い場合、カートリッジホルダ内にカートリッジを入れる途中でカムスライダが動いてしまい、スタートスイッチが入り、テープドライブの誤動作の原因となる。
このため、両方の条件を満たすような力でばねを設計する必要がある。しかしながら、テープドライブの誤動作を防ぐためには、ばねの力を強くしなければならず、カートリッジ挿入力が強くなってしまう。
したがって、本発明の課題は、カートリッジ挿入力を強くせずに、誤動作を防止できる記録再生装置を提供することにある。
本発明によれば、シャーシ(12)と、該シャーシ上でカートリッジ(20)を保持するカートリッジホルダ(15)と、該カートリッジホルダを前記シャーシ上で移動することにより、前記カートリッジを装着位置に移動させるカムスライダであって、その前端部にスライダ開口(14a)を持つ前記カムスライダ(14)と、前記カムスライダを移動させる駆動アームであって、先端に前記カムスライダの前記スライダ開口と係合するローラ(402a)を持つ前記駆動アーム(40)と、前記ローラと当接して前記カムスライダに取り付けられたカートリッジ挿入力規制機構であって、前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持されるまでは前記カムスライダの移動を阻止し、前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持された後は前記カムスライダの挿入方向への移動を許して、所定の付勢力でもって前記カートリッジの挿入力を規制する前記カートリッジ挿入力規制機構(51,52、61、62)と、を備えることを特徴とする記録再生装置(10)が得られる。
上記記録再生装置において、前記カートリッジ挿入力規制機構は、例えば、前記カムスライダ上にその前端部で第1の回転軸(511)を持ち、前記ローラと係合する第1のロックアーム(51)と、前記第1のロックアームを前記所定の付勢力で前記ローラへ押し付ける方向に付勢する第1の付勢手段(61)と、前記カムスライダ上にその前端部で第2の回転軸(521)を持ち、前記カートリッジ(20)が前記カートリッジホルダ(15)で保持される前には前記第1のロックアームと係合して、前記第1のロックアームの回動を阻止する第2のロックアームであって、前記カートリッジ(20)が前記カートリッジホルダ(15)で保持された後に更に前記カートリッジが挿入されたときに該カートリッジの先端部と接するアーム解除ピン(523)を持ち、前記第2の回転軸の周りに回動することにより、前記第1のロックアームとの係合を解除して、前記第1のロックアームの回動を許す前記第2のロックアーム(52)と、前記第2のロックアームを前記第1のロックアームと係合させる方向に付勢する第2の付勢手段(62)とから構成されて良い。前記カムスライダはその前端部から前記カートリッジの挿入方向へ延在する延在部(53)を持って良い。この場合、前記第1の付勢手段は、前記第1のロックアームと前記延在部との間に架設された第1の引っ張りばね(61)から構成されて良く、前記第2の付勢手段は、前記第2のロックアームと前記延在部との間に架設された第2の引っ張りばね(62)から構成されて良い。また、上記記録再生装置は、前記カートリッジ(20)が前記カートリッジホルダ(15)で保持された後に更に前記カムスライダ(14)が挿入方向へ移動したときにオンして、手動ロード動作から自動ロード動作へ切り替えるためのスタートスイッチ(SW0)を更に有することが好ましい。
尚、上記括弧内の符号は、本発明の理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、駆動アームのローラと当接してカムスライダに取り付けられたカートリッジ挿入力規制機構を備え、カートリッジがカートリッジホルダで保持されるまではカムスライダの移動を阻止し、カートリッジがカートリッジホルダで保持された後はカムスライダの挿入方向への移動を許して、所定の付勢力でもってカートリッジの挿入力を規制しているので、カートリッジ挿入力を弱くしても、記録再生装置の誤動作を防止できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
最初に図1及び図2を参照して、本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブ10について説明する。尚、図1は上蓋を取り外した状態のテープドライブ10を上面側から見た斜視図である。図2は図1に示したテープドライブ10を下面側から見た斜視図である。
テープドライブ10は、カートリッジ20を受けるためのものであり、その内部に巻取りリール11を内蔵している。巻取りリール11はスプールとも呼ばれる。テープドライブ10は、共通のベースを有する略直方体形状のハウジング(シャーシ)12を有する。ベースは2つのスピンドルモータ(リールモータ)を有する。第1のスピンドルモータは、ハウジング12のベースに永久的に取り付けられたスプール(巻取りリール)11を有し、そのスプール11は、比較的高速で流れる磁気テープ(図示せず)を受けるように大きさが定められている。第2のスピンドルモータ(リールモータ)13は取外し可能なカートリッジ20を受けるように適合される。取外し可能なカートリッジ20は、テープドライブ10のハウジング12に形成されたカムスライダ14を通してテープドライブ10の中に、矢印Aで示す挿入方向に沿って挿入される。
カートリッジ20をカムスライダ14の中に挿入すると、後述するように、カートリッジ20はカートリッジホルダ15で係合(保持)された後、自動ロードされて、カートリッジ20は第2のスピンドルモータ(リールモータ)13と係合する。第1および第2のスピンドルモータ(リールモータ)を回転する前に、グラバー(図示せず)とリーダピン(図示せず)との結合によってカートリッジ20は永久的に取付けられたスプール(巻取りリール)11に接続される。カートリッジ20と永久スプール11との間に位置づけられた多くのローラ(ガイドローラ)16は、カートリッジ20と永久に取付けられたスプール11との間を磁気テープが比較的高速で前後に移動する際にそれを案内する。
テープドライブ10は、磁気ヘッド17aを持つヘッドアクチュエータ17をさらに含み、このヘッドアクチュエータ17は上記複数のローラ16によって規定されたテープ移送経路(図示せず)上に、巻取りリール11とカートリッジ20との間に位置づけられる。動作中は、磁気テープが巻取りリール11とカートリッジ20との間を前後に流れ、規定されたテープ移送経路上を流れる間にヘッドアクチュエータ17に密に近接する。
テープドライブ10は、シャーシ12の主面上に前方右側寄りに設けられた第0のスイッチSW0を有する。この第0のスイッチSW0は、カートリッジ20がカムスライダ14に挿入された後に、自動ロードを開始する位置を検出ためのものである。第0のスイッチSW0はスタートスイッチと呼ばれる。第0のスイッチSW0はフォトインタラプタで構成されている。カムスライダ14は、後述するように、第0のスイッチSW0を遮蔽するための第0の遮蔽板を有する。
テープドライブ10は、シャーシ12の主面上にモードモータ30を備える。モードモータ30は、7つの減速ギヤ31(図1では3つの減速ギヤのみ図示してある)を介して、シャーシ12の裏面側にあるモードギヤ32と連結されている。シャーシ12の裏面側には、モードギヤ32と対向してセンサ基板34が設けられている。とにかく、モードギヤ32はモードモータ30によって駆動される。
図3に示されるように、センサ基板34は、モードギヤ32と対向して設けられた、第1乃至第3のスイッチSW1、SW2、SW3からなるセンサ341を備える。第1乃至第3のスイッチSW1〜SW3の各々はフォトインタラプタで構成されている。
図4を参照すると、モードギヤ32は、センサ基板34と対向して設けられた、円弧状の第1乃至第3の遮蔽板321、322、323を備える。第1乃至第3の遮蔽板321〜323は、それぞれ、上記第1乃至第3のスイッチSW1〜SW3を遮蔽するためのものである。尚、図4に示されるように、第2の遮蔽板322は、互いに離間した2つの遮蔽板から構成されている。
第1のスイッチSW1は、カートリッジ20のイジェクト位置とリーダピンチェック位置とを検出するためのものである。第2のスイッチSW2は、磁気ヘッドを清掃するクリーニング位置と、グラバーフック位置と、グラバーリリース位置とを検出するためのものである。第3のスイッチSW3は、グラバーチャック位置を検出するためのものである。
図4に示されるように、第1の遮蔽板321は、一方の縁321aと、この縁321aに近接した第1のスリット321bと、この第1のスリット321bに近接した第2のスリット321cとを有する。これら縁321a、第1のスリット321b、および第2のスリット321cは、後述するように、カートリッジ20のイジェクトポジションを検出するためのものである。
尚、図示の例では、第1の遮蔽板321に2つのスリット321b、321cを形成しているが、スリットの数は少なくとも1個あれば良い。
参考として、図5に従来のモードギヤ32Aを示す。従来のモードギヤ32Aは、第1の遮蔽板の構成が、後述するように、図4に図示したものと相違する点を除いて、モードギヤ32と同様の構成を有する。従って、第1の遮蔽板に321Aの参照符号を付してある。図4に示されたものと同様の機能を有するものには同一の参照の符号を付し、説明の簡略化のためにそれらの説明は省略する。
従来の第1の遮蔽板321Aは、図4に示した第1の遮蔽板321には形成してある、第1及び第2のスリット321b、321cを有していない。したがって、従来のテープドライブにおいては、カートリッジ20のイジェクトポジションは、第1の遮蔽板321Aの縁321aの一箇所だけに決められてしまう。
これに対して、図4に示したモードギヤ32を備えたテープドライブ10においては、カートリッジ20のイジェクトポジションは、第1の遮蔽板321の縁321a、第1のスリット321b、および第2のスリット321cの3箇所の内から一箇所を選択して決定することができる。この選択の変更は、ファームウェアを書き替えることで容易に行うことができる。換言すれば、カートリッジ20のイジェクト量をソフトウェア的に可変することが可能となる。
すなわち、図示の実施の形態では、複数の被検出要素として、縁321a、第1のスリット321b、および第2のスリット321cを備えている。そして、第1のスイッチSW1は、円弧状の第1の遮蔽板321に近接して配置されて、複数の被検出要素を検出する検出手段として働く。後述するように、図示しない制御回路は、検出手段からの複数の検出信号のいずれか1つに基づいてモードモータ30の駆動を停止する。すなわち、複数の被検出要素を持つ円弧状の板と、検出手段と、制御回路との組合わせが、カートリッジ20のイジェクト量を調整することが可能なイジェクト量調整機構として働く。また、複数の被検出要素を持つ円弧状の板と、検出手段との組み合わせは、カートリッジ20のイジェクト位置を検出するイジェクト位置検出機構として働く。
図1に示されるように、テープドライブ10は、カートリッジ20がカートリッジホルダ15内に正しく挿入されたことを検出するための第4のスイッチSW4を備えている。この第4のスイッチSW4もフォトインタラプタで構成されている。テープドライブ10は、カートリッジホルダ15をロックするためのカートリッジホルダロック機構36を備えている。このカートリッジホルダロック機構36は、カートリッジ20がカートリッジホルダ15に正しく挿入されないと、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)が挿入方向Aに動かないようにするためのものである。従って、カートリッジ20がカートリッジホルダ15に正しく挿入されたときに、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ15のロックが解除され、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)が挿入方向Aに動くことが可能となる。このカートリッジホルダロック機構36は、第4のスイッチSW4を遮蔽するための第4の遮蔽板361を備えている。
換言すれば、カートリッジホルダロック機構36は、テープドライブ10の輸送中に、カートリッジホルダ15が前後方向に移動しないように、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)をロックするための役割を果たしている。
このようにカートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ15のロックが解除されると、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)は挿入方向Aに動くことが可能となる。ところで、前述したように、カートリッジ20がカートリッジホルダ15内にその正しい位置で収容(保持)されるまでは、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)が挿入方向Aに動かないようにする必要がある。何故なら、カートリッジ20がカートリッジホルダ15内にその正しい位置で収容(保持)される前に、カムスライダ14が挿入方向Aへ動いてしまうと、正常なタイミングよりも前に、前述したスタートスイッチSW0がオンしてしまい、テープドライブ10の誤動作の原因となるからである。
そこで、本発明では、後述するカートリッジ挿入力規制機構によってカートリッジ20の挿入力を規制している。カートリッジ挿入力規制機構については、後で図11乃至図13を参照して詳細に説明する。
図2に示されるように、テープドライブ10は、モードギヤ32と噛み合うギヤカム38を備えている。ギヤカム38はカムギヤとも呼ばれる。ギヤカム38には、後述するカム溝が切られている。
図1に示されるように、テープドライブ10は、シャーシ12の主面上で回動軸401の周りに回動自在に設けられたアームハウジング40を備える。アームハウジング40はハウジングアームや駆動アームとも呼ばれる。アームハウジング(ハウジングアーム)40は、水平方向に延在する水平腕402と、垂直方向に延在する垂直腕403とを持つ。水平腕402の先端にはローラ402aが設けられ、垂直腕403の下端には係合ピン403aが設けられている。係合ピン403aは、上記ギヤカム38のカム溝と係合する。
一方、カムスライダ14は、挿入方向Aに対して水平面内で直交する方向へ延在するスライダ開口14aを持つ。このスライダ開口14aに、上述したアームハウジング(ハウジングアーム)40の水平腕402のローラ402aが挿入(係合)されている。
したがって、カートリッジ20を保持するカートリッジホルダ15を移動させるカムスライダ14は、アームハウジング40、およびギヤカム38を介して、モードギヤ32に連結されている。尚、モードモータ30と、モードギヤ32と、カムスライダ14との組み合わせは、テープドライブ10内に収納されたカートリッジ20をカートリッジ20に当接してテープドライブ10外に排出するイジェクト機構として働く。
カートリッジ20がカムスライダ14内に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジホルダ15で保持される。カートリッジ20が完全にカムスライダ14内に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジホルダ15により係合される。
尚、カムスライダ14は、後述する案内手段により、挿入方向Aに沿ってのみ移動自在である。カートリッジホルダ15は、その案内手段により、L字状経路に沿って移動自在である。
このような構成によれば、カムスライダ14に対して手動でカートリッジ20を挿入することにより、後述するように、カムスライダ14が挿入方向Aへ移動する。これが手動ロード動作である。但し、本テープドライブ10が上述したオートローダ/ライブラリシステムに組み込まれている場合には、カムスライダ14に対するカートリッジ20の挿入は、このオートローダ/ライブラリシステムによって自動的に行われることに注意されたい。
一方、上述したように、モードギヤ32とモードモータ30とは7つの減速ギヤ31を介して連結されている。したがって、モードモータ30を所定の方向へ回転させると、モードギヤ32は所定の方向へ回転する。これにより、モードギヤ32と噛み合っているギヤカム38も所定方向に回転する。この結果、ギヤカム38のカム溝に係合している、係合ピン403aを持つアームハウジング(ハウジングアーム)40は、その回動軸401の周りに時計回りに回転する。これにより、カムスライダ14が挿入方向Aへ移動すると、カートリッジホルダ15に保持されているカートリッジ20も挿入方向Aへ移動する。これが自動ロード動作である。
手動ロード動作と自動ロード動作との間の切り替えは、後述するように、第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0のオン/オフによって行われる。
次に、図6を参照して、カートリッジ20をロードするときの動作について簡略的に説明する。図6において、(A)はカートリッジ20をロードする前の状態を示すテープドライブ10の主要部を示す平面図であり、(B)はカートリッジ20をロードした後の状態を示すテープドライブ10の主要部を示す平面図である。
前述したように、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)は、カートリッジ20が挿入されるまで、カートリッジホルダロック機構36によりロック(固定)されている。
この状態において、カートリッジホルダ15(カムスライダ14)に対してカートリッジ20を手動で挿入方向Aに沿って挿入したとする。これにより、上記カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ15(カムスライダ14)のロックが解除され、カムスライダ14は挿入方向Aに沿って移動自在になる。このとき、カートリッジホルダロック機構36は、その回動軸の回りに反時計回りに回転するので、第4のスイッチSW4がオンし(状態Hから状態Lに遷移し)、カートリッジ20が正しく挿入されたことを示すカートリッジ正常挿入信号が制御回路(図示せず)に送出される。
カートリッジ20がカムスライダ14内に完全に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジホルダ15により係合(保持)される。
この状態から、カートリッジ20をさらに手動で挿入方向Aへ押したとする。これにより、カムスライダ14が挿入方向Aへ押される。
カートリッジ20を手動で挿入方向Aへ押し続けると、所定の位置で上述した第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0(図1)がオンして(状態Hから状態Lに遷移し)、カートリッジ20が挿入されたことを示すカートリッジ挿入信号が制御回路へ送出される。このカートリッジ挿入信号に応答して、制御回路はモードモータ30(図1)を駆動して、モードギヤ32をその中心軸の周りに時計回りに回転駆動する。これにより、モードギヤ32にギヤカム38、及びアームハウジング40を介して連結されている、カムスライダ14が挿入方向Aへ沿って移動する。この結果、カートリッジホルダ15に係合(保持)されているカートリッジ20も挿入方向Aに沿って移動し、カートリッジ20の自動ロード動作が行われる。
次に、図1及び図2を参照して、カムスライダ14及びカートリッジホルダ15を案内する案内手段について説明する。
テープドライブ10は、案内手段として、挿入方向Aに延在する第1の案内壁46及び第2の案内壁47を備える。第1の案内壁46は、挿入方向Aの右側に配置されているので、右側案内壁と呼ばれる。第2の案内壁47は、挿入方向Aの左側に配置されているので、左側案内壁と呼ばれる。
図1に示されるように、第1の案内壁(右側案内壁)46は、カムスライダ14を案内するための第1の案内溝孔461と、カートリッジホルダ15を案内するための第2の案内溝孔462とを有する。第1の案内溝孔461は、挿入方向Aに沿って延在している。一方、第2の案内溝孔462は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ12に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。第1の案内溝孔461には、カムスライダ14の右側壁から側方へ突出する第1の案内ピン141が係合している。第2の案内溝孔462には、カートリッジホルダ15の右側壁から側方へ突出する第2の案内ピン152が係合している。
図2に示されるように、第2の案内壁(左側案内壁)47は、カムスライダ14を案内するための一対の第3の案内溝孔473と、カートリッジホルダ15を案内するための一対の第4の案内溝孔474とを有する。一対の第3の案内溝孔473は、挿入方向Aに沿って延在している。一方、一対の第4の案内溝孔474は、挿入方向Aに沿って延在し、かつ挿入方向Aに直交してシャーシ12に向かう方向へ延在するL字状の形状をしている。一対の第3の案内溝孔473には、それぞれ、カムスライダ14の左側壁から側方へ突出する一対の第3の案内ピン143が係合している。一対の第4の案内溝孔474には、それぞれ、カートリッジホルダ15の左側壁から側方へ突出する一対の第4の案内ピン154が係合している。
次に、図7乃至図10を参照して、カートリッジ20をロードするときの動作について詳細に説明する。
図7は、カートリッジ20をロードするときの、モードギヤ32の回転角、第0乃至第4のスイッチSW0〜SW4の状態、及びモードモータ30のオン/オフの状態を示すタイムチャートである。図7において、(a)はモードギヤ32の回転角を示し、(b)は第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0の状態を示し、(c)は第1のスイッチSW1の状態を示し、(d)は第2のスイッチSW2の状態を示し、(e)は第3のスイッチSW3の状態を示し、(f)はモードモータ30のオン/オフ状態を示し、(g)は第4のスイッチSW4の状態を示す。尚、第0乃至第4のスイッチSW0〜SW4の各々は、その対応する第0乃至第4の遮蔽板で遮蔽されているときは状態Hであり、遮蔽されていないときは状態Lである。
図8は、カートリッジ20をロードするときの制御回路(図示せず)の動作を説明するためのフローチャートである。図9はテープドライブ10を示す斜視図であり、図10は図9のX−X線での断面図である。
図10に示されるように、カムスライダ14は、その右側壁に第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0を遮蔽するための第0の遮蔽板145を備えている。また、カムスライダ14は、その右側壁にカム溝孔147を持つ。このカム溝孔147を介して、カートリッジホルダ15の右側壁から突出する第2の案内ピン152が、右側案内壁46の第2の案内溝孔462に係合する。尚、図示はしないが、カムスライダ14は、その左側壁にも一対のカム溝孔を持つ。一対のカム溝孔を介して、カートリッジホルダ15の左側壁から突出する一対の第4の案内ピン154が左側案内壁47の一対の第4の案内溝孔474に係合する。
先ず、制御回路は、カートリッジ挿入待機状態に置かれている(図8のステップS1)。この状態においては、図7(b)、(c)、(d)、(e)、及び(g)に示されるように、第0乃至第4のスイッチSW0、SW1、SW2、SW3、及びSW4は、それぞれ、第0乃至第4の遮蔽板145、321、322、323、及び361によって遮蔽されている。すなわち、全てのスイッチSW0〜SW4は状態Hになっている。
この状態において、カムスライダ14に対してカートリッジ20を正しく挿入方向Aから手動で挿入したとする。この場合、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ15(カムスライダ14)のロックが解除され、カートリッジホルダロック機構36はその回動軸の周りを反時計回りに回転する。これにより、時刻tで、第4の遮蔽板361による第4のスイッチSW4の遮蔽が解除され、第4のスイッチSW4は状態Hから状態Lへ遷移する。
そして、カートリッジ20を手動で挿入方向Aに押し続けて、カートリッジ20が完全にカムスライダ14に挿入されると、カートリッジ20はカートリッジホルダ15により係合(保持)される。
この状態からさらに手動でカートリッジ20を挿入方向Aに押すと、カムスライダ14が挿入方向Aに押され、アームハウジング(ハウジングアーム)40、ギアカム35を介してモードギヤ32が駆動される。すなわち、モードギヤ32がその中心軸の周りに時計回りに回転し始める。
モードギヤ32が回転し、時刻tで、第1のスイッチSW1が第1の遮蔽板321の第2のスリット321cの後縁の位置に到達するので、第1のスイッチSW1は状態Hから状態Lへ遷移する。その後、モードギヤ32が回転して、第1のスイッチSW1は第1の遮蔽板321の第2のスイッチ321cの前縁の位置に到達するので、第2のスイッチSW1は状態Hに戻る。引き続き、モードギヤ32が回転し、時刻tで、第1のスイッチSW1が第1の遮蔽板321の第1のスリット321bの後縁の位置に到達するので、第1のスイッチSW1は再び状態Lとなる。その後、モードギヤ32が回転して、第1のスイッチSW1は第1の遮蔽板321の第1のスイッチ321bの前縁の位置に到達するので、第2のスイッチSW1は状態Hに戻る。引き続き、モードギヤ32が回転し、時刻tで、第1のスイッチSW1が第1の遮蔽板321の一方の縁321aの位置に到達するので、第1のスイッチSW1は再び状態Lとなる。
手動でカートリッジ20を挿入方向Aに押し続けると、時刻tで、図10に示されるように、第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0が第0の遮蔽板145から離れる。その結果、第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0は状態Hから状態Lに遷移する(図8のステップS2)。すなわち、第0のスイッチ(スタートスイッチ)SW0から制御回路へカートリッジ挿入信号が送出される。このカートリッジ挿入信号に応答して、制御回路は、第4のスイッチSW4が状態Lになっているか、換言すれば、第4のスイッチSW4からカートリッジ正常挿入信号が送出されているか否かを判断する(図8のステップS3)。第4のスイッチSW4が状態Lでなければ(ステップS3のNo)、制御回路は処理をステップS2へ戻す。逆に、第4のスイッチSW4が状態Lであれば(ステップS3のYes)、制御回路はカートリッジロード処理を行う(図8のステップS4)。
すなわち、制御回路はモードモータ30を起動してモードモータ30を回転させることにより、減速ギヤ31を介してモードギヤ32をその中心軸の周りに時計回りに回転させる。これにより、モードギヤ32と噛み合っているギヤカム38がその中心軸の周りに反時計回りに回転する。ギヤカム38のカム溝381に係合ピン403aが係合しているアームハウジング(ハウジングアーム)40はその回動軸401の周りを、図6(A)の矢印Bで示されるように、時計回りに回転する。アームハウジング(ハウジングアーム)40のローラ402aが挿入されたスライダ溝14aを持つカムスライダ14は、挿入方向Aへ移動する。これによって、カートリッジホルダ15に係合しているカートリッジ20も挿入方向Aへ移動する。このようにして、カートリッジ20の自動ロード動作が行われる。
モードモータ30の駆動によりモードギヤ32が時計回りに回転し続けることにより、時刻tで、第2のスイッチSW2が第2の遮蔽板322の縁322aの位置まで到達する。この時点(位置)は、モードギヤ32の回転角が124°の位置であり、第2のスイッチSW2は状態Hから状態Lに遷移する。すなわち、第2のスイッチSW2から制御回路へクリーニング・ポジション検出信号が送出される。この位置で、磁気ヘッド17aの清掃が行われる。
さらにモードモータ30の駆動によりモードギヤ32が時計回りに回転し続けると、時刻tで、第3のスイッチSW3が第3の遮蔽板323の縁323aの位置まで到達する。この時点(位置)は、モードギヤ32の回転角が138°の位置であり、第3のスイッチSW3は状態Hから状態Lに遷移する。すなわち、第3のスイッチSW3から制御回路へカートリッジ・チャック・ポジション検出信号が送出される。この位置で、カートリッジ20のチャッキングが行われる。
モードモータ30の駆動によりモードギヤ32が時計回りに回転し続け、時刻tで、第2のスイッチSW2が第2の遮蔽板322の縁322bの位置まで到達する。この時点(位置)は、モードギヤ32の回転角が192°の位置であり、第2のスイッチSW2は状態Lから状態Hに遷移する。すなわち、第2のスイッチSW2から制御回路へグラバー・フック・ポジション検出信号が送出される。この位置で、グラバーのフック動作が行われる。
モードモータ30の駆動によりモードギヤ32が時計回りに回転し続け、時刻tで、第1のスイッチSW1が第1の遮蔽板321の他方の縁321dの位置まで到達する。この時点(位置)は、モードギヤ32の回転角が244°の位置であり、第1のスイッチSW1は状態Lから状態Hに遷移する。すなわち、第1のスイッチSW1から制御回路へリーダピン・チェック・ポジション検出信号が送出される。このリーダピン・チェック・ポジション検出信号に応答して、生後回路は、グラバーがリーダピンを確実に引っ掛けているか否かをチェックする。
さらにモードモータ30の駆動によりモードギヤ32が時計回りに回転し続けると、時刻t10で、第2のスイッチSW2が第2の遮蔽板322の縁322cの位置まで到達する。この時点(位置)は、モードギヤ32の回転角が280°の位置であり、第2のスイッチSW2は状態Hから状態Lに遷移する。すなわち、第2のスイッチSW2から制御回路へグラバー・リリース・ポジション検出信号が送出される。この位置で、グラバーのリリース動作が行われる。また、このグラバー・リリース・ポジション検出信号に応答して、制御回路はモードモータ30の駆動を停止する。
次に、図11及び図12を参照して、カムスライダ14に取り付けられた、カートリッジ挿入力規制機構について説明する。カートリッジ挿入力規制機構は、カムスライダ14に回動自在に取り付けられる第1及び第2のロックアーム51及び52を有する。図11はカムスライダ14を上面側から見た斜視図であり、図12はカムスライダ14を下面側から見た斜視図である。
カムスライダ14は、スライダ開口14aに連続して挿入方向Aへ延在する矩形の開口14bを持つ。カムスライダ14は、更に、その前端部から挿入方向Aへ延在する延在部53を有する。この延在部53には、後述する第1及び第2の引っ張りばねの一端を係合するための第1及び第2の切欠き53a、53bが形成されている。
第1のロックアーム51は、カムスライダ14上にその前端部で第1の回転軸511の周りに回動自在に設けられている。第1のロックアーム51は、カムスライダ14の矩形の開口14bに挿入されて、ハウジングアーム40のローラ402aと係合する係合アーム512を有する。第1のロックアーム51は、第1の付勢アーム513と、第1のロック片514とを更に有する。第1の付勢アーム513の先端には、第1の引っ張りばねの他端を係合するための第1の係合孔513aが穿設されている。
第2のロックアーム52は、カムスライダ14上にその前端部で第2の回転軸521の周りに回動自在に設けられている。第2のロックアーム52は、カムスライダ14の裏面で摺接する摺接アーム522を持つ。この摺接アーム522の先端には下方へ突出するアーム解除ピン523が設けられている。このアーム解除ピン523は、後述するように、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持された後に更にカートリッジ20が挿入方向Aに挿入されたとき、カートリッジ20の先端部と接する位置に設けられている。第2のロックアーム52は、第1のロックアーム51の第1のロック片514と係合する第2のロック片524と、第2の付勢アーム525とを更に有する。この第2のロック片524は、後述するように、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持されるまでは、第1のロック片514と係合する。第2の付勢アーム525の先端には、第2の引っ張りばねの他端を係合するための第2の係合孔525aが穿設されている。
摺接アーム522は開口522aを持つ。この開口522aには、カムスライダ14の下方への切り起こしにより形成された係止片14cが挿入される。
とにかく、第2のロックアーム52は、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持される前には第1のロックアーム51と係合して、第1のロックアーム51の回動を阻止する。そして、第2のロックアーム52は、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持された後に更にカートリッジ20が挿入方向Aに挿入されたときに、アーム解除ピン523にカートリッジ20が接して、第2の回転軸521の周りに回動する。これにより、第2のロックアーム52は、第1のロックアーム51との係合を解除して、第1のロックアーム51の回動を許す。
とにかく、図11及び図12に示したカートリッジ挿入力規制機構は、駆動アーム40のローラ402aと当接してカムスライダ14に取り付けられており、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持されるまではカムスライダ14の移動を阻止し、カートリッジ20がカートリッジホルダ15で保持された後はカムスライダ14の挿入方向Aへの移動を許して、所定の付勢力でもってカートリッジ20の挿入力を規制する。
次に、図13を参照して、本発明に係るカートリッジ挿入力規制機構の動作について説明する。図13に示されるように、第1の引っ張りばね61は、延在部53の第1の切欠き53aと第1のロックアーム51の第1の係合孔513aとの間に架設されている。第2の引っ張りばね62は、延在部53の第2の切欠き53bと第2のロックアーム52の第2の係合孔525aとの間に架設されている。従って、第1のロックアーム51は、第1の回転軸511の周りで、第1の引っ張りばね61により、ハウジングアーム(駆動アーム)40のローラ402aを押し付ける方向(反時計回り)に付勢されている。換言すれば、第1の引っ張りばね61は、第1のロックアーム51を上記付勢力でハウジングアーム(駆動アーム)40のローラ402aに押し付ける方向に付勢する第1の付勢手段として働く。一方、第2のロックアーム51は、第2の回転軸512の周りで、第2の引っ張りばね62により、第2のロック片524が第1のロック片514と係合する方向(反時計回り)に付勢されている。換言すれば、第2の引っ張りばね62は、第2のロックアーム52を第1のロックアーム51の係合させる方向に付勢する第2の付勢手段として働く。
先ず、図13(A)に示されるように、カートリッジ20を挿入方向Aにカムスライダ14内の定位置まで挿入する。このとき、カートリッジホルダロック機構36によるカートリッジホルダ15(カムスライダ14)のロックが解除され、カムスライダ14の挿入方向Aへの移動が可能となる。しかしながら、この状態では、第1のロックアーム51の第1のロック片514が第2のロックアーム52の第2のロック片524と係合(ロック)している状態にあるので、第1のロックアーム51は第1の回転軸511の周りで回転できない状態に置かれている。すなわち、カートリッジ20を挿入方向Aへ挿入できるが、カムスライダ14は挿入方向Aへ移動することができない。
更に、カートリッジ20を挿入方向Aへ押し込むと、カートリッジ20がカートリッジホルダ15内にその正しい位置で収容(保持)される。その状態から、カートリッジ20を少し挿入方向Aへ押し込むと、図13(B)に示されるように、カートリッジ20の先端部が第2のロックアーム52に取り付けられているアーム解除ピン523と接触する。それにより、第2のロックアーム52は、第2の引っ張りばね62の付勢力(引っ張り力)に抗して、その第2の回転軸521の周りを時計回りに回転する。これにより、第2のロックアーム52の第2のロック片524による第1のロックアーム51の第1のロック片51の係合(ロック)が解かれる。その結果、第1のロックアーム51がその第1の回転軸511の周りに時計回りに回転することが可能となる。すなわち、この時点以降、カムスライダ14が挿入方向Aに移動することが可能となる。
カートリッジ挿入力は、第1の引っ張りばね61のばね荷重(引っ張り力)により規制されることが分かる。
さらに、カートリッジ20を挿入方向Aへ所定の距離(例えば、1mm)押し込むと、スタートスイッチSW0がオンして、手動ロード動作から自動ロード動作に切り替わる。
尚、第2のロックアーム52による第1のロックアーム51のロックが解除されるので、カートリッジ20の挿入方向Aへの挿入により、図13(C)に示されるように、第1のロックアーム51は挿入方向Aとは逆方向に、変形量(距離)L(例えば、約10mm)だけ動くことが可能となる。この変形量(距離)Lの間を第1のロックアーム51が移動する際に、スタートスイッチSW0がオンする。
したがって、第1のロックアーム51に掛かっている第1の引っ張りばね61のばね荷重(付勢力)を、その遊び分の変形量Lを持つ任意の荷重に設定することが可能となる。
上述したカートリッジ挿入力規制機構をテープドライブ10に設けることにより、カートリッジ20を定位置に挿入するまではカムスライダ14を保持(移動不可能な状態に)することができ、カートリッジ20が定位置に収まった後のカートリッジ挿入力を弱く設定することが可能となる。
以上、本発明について好ましい実施の形態によって例を挙げて説明してきたが、本発明は上述した実施の形態に限定しないのは勿論である。例えば、上述した実施の形態では、カートリッジ挿入力規制機構として、第1のロックアーム51と第1の引っ張りばね(第1の付勢手段)61と第2のロックアーム52と第2の引っ張りばね(第2の付勢手段)62との組み合わせを用いているが、カートリッジ挿入力規制機構はこの構成に限定されないのは勿論である。また、上述した実施の形態では、第1及び第2の付勢手段として第1及び第2の引っ張りばねを用いているが、第1及び第2の付勢手段もこれらに限定されないのは勿論である。
本発明が適用される記録再生装置であるテープドライブを、上蓋を取り外した状態で上面側から見た斜視図である。 図1に示したテープドライブを下面側から見た斜視図である。 図2に示したテープドライブに使用されるセンサ基板を示す斜視図である。 図2に示したテープドライブに使用されるモードギヤを示す斜視図である。 従来のモードギヤを示す斜視図である。 (A)はカートリッジをロードする前の状態を示すテープドライブの主要部を示す平面図であり、(B)はカートリッジをロードした後の状態を示すテープドライブの主要部を示す平面図である。 カートリッジをロードするときの、モードギヤの回転角、スイッチの状態、及びモードモータのオン/オフの状態を示すタイムチャートである。 カートリッジをロードするときの制御回路の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示したテープドライブを、カートリッジを挿入した状態で示す斜視図である。 図9のX−X線での断面図である。 本発明の一実施の形態に係るカートリッジ挿入力規制機構が取り付けられたカムスライダを上面側から見た斜視図である。 図11に示したカートリッジ挿入力規制機構が取り付けられたカムスライダ14を下面側から見た斜視図である。 図11及び図12に図示したカートリッジ挿入力規制機構の動作を説明するための部分拡大平面図である。
符号の説明
10 記録再生装置(テープドライブ)
11 巻取りリール
12 ハウジング(シャーシ)
13 スピンドルモータ(リールモータ)
14 カムスライダ
14a スライダ開口
15 カートリッジホルダ
16 ローラ(ガイドローラ)
17 ヘッドアクチュエータ
17a 磁気ヘッド
20 カートリッジ
30 モードモータ
31 減速ギヤ
32 モードギヤ
36 カートリッジホルダロック機構
40 ハウジングアーム(駆動アーム)
402a ローラ
51 第1のロックアーム
511 第1の回転軸
52 第2のロックアーム
521 第2の回転軸
53 延在部
61 第1の引っ張りばね(第1の付勢手段)
62 第2の引っ張りばね(第2の付勢手段)
SW0 スタートスイッチ(フォトインタラプタ)

Claims (4)

  1. シャーシと、
    該シャーシ上でカートリッジを保持するカートリッジホルダと、
    該カートリッジホルダを前記シャーシ上で移動することにより、前記カートリッジを装着位置に移動させるカムスライダであって、その前端部にスライダ開口を持つ前記カムスライダと、
    前記カムスライダを移動させる駆動アームであって、先端に前記カムスライダの前記スライダ開口と係合するローラを持つ前記駆動アームと、
    前記ローラと当接して前記カムスライダに取り付けられたカートリッジ挿入力規制機構であって、前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持されるまでは前記カムスライダの移動を阻止し、前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持された後は前記カムスライダの挿入方向への移動を許して、所定の付勢力でもって前記カートリッジの挿入力を規制する前記カートリッジ挿入力規制機構と、
    を備えることを特徴とする記録再生装置。
  2. 前記カートリッジ挿入力規制機構は、
    前記カムスライダ上にその前端部で第1の回転軸を持ち、前記ローラと係合する第1のロックアームと、
    前記第1のロックアームを前記所定の付勢力で前記ローラへ押し付ける方向に付勢する第1の付勢手段と、
    前記カムスライダ上にその前端部で第2の回転軸を持ち、前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持される前には前記第1のロックアームと係合して、前記第1のロックアームの回動を阻止する第2のロックアームであって、前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持された後に更に前記カートリッジが挿入されたときに該カートリッジの先端部と接するアーム解除ピンを持ち、前記第2の回転軸の周りに回動することにより、前記第1のロックアームとの係合を解除して、前記第1のロックアームの回動を許す前記第2のロックアームと、
    前記第2のロックアームを前記第1のロックアームと係合させる方向に付勢する第2の付勢手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の記録再生装置。
  3. 前記カムスライダはその前端部から前記カートリッジの挿入方向へ延在する延在部を持ち、
    前記第1の付勢手段は、前記第1のロックアームと前記延在部との間に架設された第1の引っ張りばねから成り、
    前記第2の付勢手段は、前記第2のロックアームと前記延在部との間に架設された第2の引っ張りばねから成る
    請求項2に記載の記録再生装置。
  4. 前記カートリッジが前記カートリッジホルダで保持された後に更に前記カムスライダが挿入方向へ移動したときにオンして、手動ロード動作から自動ロード動作へ切り替えるためのスタートスイッチを更に有する、請求項1乃至3のいずれか1つに記載の記録再生装置。
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