JP2007277150A - フィルム状芳香化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】少量の水分で溶解し、皮膚上で溶解可能なフィルムであって、長期に亘って安定的に香気を発することができる、携帯性に優れたフィルム状芳香化粧料を提供する。
【解決手段】香料、油脂成分、乳化剤及び水溶性高分子を含有し、皮膚上で溶解が可能であることを特徴とするフィルム状芳香化粧料を提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚上で溶解可能なフィルム状芳香化粧料に関する。
従来の香水、オー・デ・パッフィーム、オー・デ・トワレ、オ・ーデ・コロンの多くは常温(約25℃)で液状であり、ガラス容器に入った物が主流となっている。しかしながら、ガラス容器は衝撃等により割れやすいために持ち運びに不便であり、また、香料が揮発しやすい等の問題があった。この様な欠点を改善するために、紙類、ポリマー類、不織布等に香料を含ませたものが市場に流通している。これらの製品の中には、皮膚に貼り付けて使用するものもあるが、使い勝手が悪く、皮膚に貼り付けた跡が残る等見た目にも問題があった。また、香料が揮発しやすいため、香気を長期に亘って安定的に発することが困難であった。
本発明は、皮膚上で溶解することが可能なフィルムであって、使用時に長期に亘って安定的に香気を発することができる、携帯性に優れたフィルム状芳香化粧料を提供することを主な目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、香料、油脂成分、乳化剤及び水溶性高分子を含有することを特徴とするフィルム状芳香化粧料であれば、上記課題を解決し得ることを見出し、このような知見に基づいてさらに研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下のフィルム状芳香化粧料を提供するものである。
項1.香料を含み、皮膚上で溶解可能であることを特徴とする、フィルム状芳香化粧料。
項2.香料、油脂成分、乳化剤及び水溶性高分子を含有することを特徴とする、フィルム状芳香化粧料。
項3.油脂成分の含有量が2〜10重量%である、項2に記載のフィルム状芳香化粧料。
項4.香料の含有量が3〜20重量%である、項2又は3のいずれかに記載のフィルム状芳香化粧料。
項5.油脂成分が、サフラワー油、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルからなる群より選択される少なくとも1種である、項2〜4のいずれかに記載のフィルム状芳香化粧料。
項6.水溶性高分子が、コーンスターチ、コラーゲン、プルラン及びヒドロキシメチルセルロースからなる群より選択される少なくとも1種である、項2〜4のいずれかに記載のフィルム状芳香化粧料。
項7.油脂成分がトリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルであり、水溶性高分子がコーンスターチ、コラーゲン、プルラン及びヒドロキシメチルセルロースからなる群より選択される少なくともいずれか1種である、項2〜4に記載のフィルム状芳香化粧料。
本発明のフィルム状芳香化粧料によれば、従来の香水(パッフィーム)、オー・デ・パッフィーム、オー・デ・トワレ、オー・デ・コロン等の香気を、液状のものよりも長期に亘って維持することができる。
従来の香水等は液状であるために、スプレーの強さ、滴下の方法により香気の量の調整が難しかったが、本発明のフィルム状芳香化粧料であればフィルムの大きさを調整することによって香気の強さを容易に調節することができる。また、容器からの液漏れ等の心配もなく、携帯性にも優れている。該フィルム状芳香化粧料は、溶解させる水の量によって香気の強さを調節でき、さらに、トップノート、ミドルノート及びラストノートといった香気の質を調節することも可能である。
本発明のフィルム状芳香化粧料は水溶性であり、少量の水分によって溶解することから、水を用いて皮膚に貼り付け、皮膚上に薄くのばして使用すれば皮膚と密着、あるいは皮膚にとけ込み、貼り付けた跡が残らないため人目を気する必要もない。また、本発明のフィルム状芳香化粧料は汗等のごくわずかな水分でも溶解するため、夏場等には水を用いなくても皮膚に貼り付けることが可能である。
さらに、本発明のフィルム状芳香化粧料は、着色、切り抜き等を自由に行うことができることから、アクセサリー感覚での使用も可能である。また、本発明のフィルム状芳香化粧料にラメやパール顔料等の光輝性顔料を添加することもできる。このような色素や顔料を含む本発明のフィルム状芳香化粧料は、皮膚に貼り付けた際に、フィルムのみが溶けてなくなり、皮膚上に色素やラメが残る。従って、該フィルム状芳香化粧料によれば、従来は香水の塗布と色素やラメ等の塗布(貼り付け)という2つのステップが必要であったものが、単にフィルムを貼り付けるだけで芳香と装飾という2種類の効果を簡易且つ同時に得ることが可能となる。
1.フィルム状芳香化粧料
本発明においてフィルム状芳香化粧料とは、香水、オー・デ・コロン等に代表されるフレグランス化粧料を、水溶性高分子を加えてフィルム状の形態に成形したものを指す。
本発明のフィルム状芳香化粧料は、香料、油脂成分、乳化剤及び水溶性高分子を含み、皮膚において溶解可能であることを特徴とする。以下、本発明のフィルム状芳香化粧料の各構成成分について説明する。
(1)水溶性高分子
本発明において水溶性高分子とは、フィルムの形成が可能な基材としてはたらくものであって、例えば、水溶性の多糖類、タンパク質、ペプチド等を用いることができる。本発明に使用される水溶性高分子は、経時的に分解臭気を発するものでない限り特に限定されないが、安全性の点から従来化粧品、食品等の分野で使用されているものが好ましい。
このような多糖類としては、例えば、プルラン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、タマリンド、トラガントガム、グァーガム、アカシアガム、アラビアガム、クイーンシード、アミロース、デキストリン、難消化性デキストリン、ペクチン、寒天、水溶性寒天、各種デンプン(コーンスターチ、馬鈴薯デンプン、高アミローススターチ、ヒドロキシプロピル化高アミローススターチ等)、ポリフィラン、キチン、キトサン、レバン、エルシナン、コンドロイチン、コンドロイチン硫酸、デルマタン、デルマタン硫酸、グルコサミン、カラギーナン、ヒアルロン酸及びこれらの塩が挙げられる。
また、本発明の水溶性高分子として使用されるタンパク質としては、例えば、コラーゲン(動物性コラーゲン及び海洋性コラーゲンを含む)、ゼラチン、ゼイン、カゼイン、グルテン等が挙げられる。さらに、ペプチドとしては、シルクペプチド、大豆ペプチド、小麦ペプチド、コーンペプチド、ポテトペプチド等が挙げられる。
さらに、上記以外の水溶性高分子として、ポリビニールアルコール、ポリビニールピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリアクリル、メタクリル酸メチルポリマー、カルボキシビニルポリマー、ポリグルタミン酸等を使用することができる。
これらの水溶性高分子のうち、コーンスターチ、馬鈴薯デンプン、プルラン、コラーゲン、ヒドロキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カラギーナン、ポリフィラン、ポリグルタミン酸、ヒアルロン酸等が本発明において好ましく使用され、より好ましくは、コーンスターチ、コラーゲン、プルラン、ヒドロキシメチルセルロースである。
上記に例示される水溶性高分子を1種単独で使用することもでき、2種以上を組み合わせて用いることもできる。
本発明のフィルム状芳香化粧料には、水溶性高分子が40〜85重量%程度、好ましくは50〜80重量%程度含有される。
(2)油脂成分
本発明に使用される油脂成分としては、経時的に分解臭気を発するようなものでなく、従来化粧品、食品等の分野で使用されている油脂であって、常温(約25℃)で液体の油及び常温で固形の脂のいずれも用いることができる。本発明においては、常温で液体の油を使用することが好ましい。また、油脂成分は、植物油のような混合物であっても、単一化合物であってもよい。このような油脂成分としては、植物油、脂肪酸、グリセリド等が挙げられる。
植物油としては、例えば、コーン油、ヒマワリ油、ピーナッツ油、胡麻油、オリーブ油、グレープシード油、パーム油、なたね油、カノラ油、大豆油、綿実油、米油、アボガド油、アーモンド油、椰子油、卵黄油、カカオ脂、小麦胚芽油、ツバキ油、茶実油、サフラワー油、カローブ油、ヒマシ油等が挙げられる。
脂肪酸としては、炭素数6〜24の脂肪酸が挙げられ、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸等である。
グリセリドとしては、炭素数6〜24の脂肪酸のグリセリドが挙げられ、例えば、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等である。ここで、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルは、トリカプリル酸グリセリルとトリカプリン酸グリセリルの混合物である。
これらの油脂成分のいずれか1種を単独で含有させてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、サフラワー油、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル等が好ましく使用され、より好ましくは、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルである。
本発明のフィルム状芳香化粧料における油脂成分の含有量は、香料の含有量に従って適宜調整され得るが、通常、2〜10重量%程度、好ましくは、2〜5重量%程度である。
上記の油脂成分を含有させることにより、本発明のフィルム状芳香化粧料の香気の安定性がさらに高められ、長時間に亘って安定した香気を発することができる。
本発明において、水溶性高分子と油脂成分の好ましい組み合わせは、コーンスターチ、コラーゲン、プルラン及びヒドロキシメチルセルロースからなる群より選択される少なくとも1種の水溶性高分子と、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルの組み合わせである。また、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルのかわりに、これらのグリセリドを含有するパーム油を用いてもよい。
(3)乳化剤
本発明のフィルム状芳香化粧料には、香料を分散させるため乳化剤が含有される。乳化剤としては、従来公知のものを使用することができるが、例えば、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、非イオン界面活性剤等の界面活性剤;イソステアリン酸グリセリル、酢酸ステアリン酸グリセリル、酢酸リシノレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型モノステアリン酸グリセリル等を含む)、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリル、親油型モノオレイン酸グリセリン、親油型モノステアリン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリル、トリミリスチン酸グリセリン、ミリスチン酸グリセリル、綿実油脂肪酸グリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、オレイン酸ポリグリセリル−2、オレイン酸ポリグリセリル−5、オレイン酸ポリグリセリル−10、オレイン酸ポリグリセリル−20等のグリセリン脂肪酸エステル;植物サポニン;卵黄レシチン、大豆レシチン、酵素処理レシチン;ひまし油、硬化ひまし油;その他、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルエーテル、ポリオキシエチレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルデシルエーテル、ポリオキシエチレンセトラウリルエーテル);ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル(ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル);ポリオキシラノリン由来化合物(ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール);ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン多価アルコールエーテル(ポリオキシエチレンプロピレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンブチルエーテル、ポリオキシエチレンポリプロピレングリコールエーテル);ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(オレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ヘキサステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビット);ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル);ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル(ジオレイン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ジエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジラウリン酸ジエチレングリコール、ジラウリン酸ポリエチレングリコール、ステアリン酸ジエチレングリコール、パルミチン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール);ポリグリセリン脂肪酸エステル(オレイン酸ジグリセリル、オレイン酸トリグリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジイソステアリン酸トリグリセリル、セスキオレイン酸デカグリセリル);ソルビタン脂肪酸エステル(ジステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソルビタン);ショ糖脂肪酸エステル、ショ糖酢酸イソ酪酸エステル等が挙げられ、好ましくは酵素処理レシチン、グリセリン脂肪酸エステルである。グリセリン脂肪酸エステルであれば、モノステアリン酸グリセリル、モノオレイン酸ソルビタン、オレイン酸ポリグリセリル、デカオレイン酸デカグリセリル、オレイン酸ポリグリセリル−10等が好ましい。
本発明のフィルム状芳香化粧料における乳化剤の含有量は、香料の含有量に従って適宜調整され得るが、通常、1〜15重量%程度、好ましくは1〜10重量%程度である。
(4)香料
本発明のフィルム状芳香化粧料中に配合される香料としては、従来フレグランス化粧料の分野で使用されている香料を1種単独、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
本発明において使用され得る香料としては、油性香料であることが望ましく、天然香料、合成香料のいずれも使用でき、植物等から抽出された精油等を用いてもよい。
本発明においては、所望の香気成分を発するように香料を調製し、香料として使用することができる。例えば、従来公知の香料を組み合わせて、バラ、スミレ、ライラック等の軽い花の香り;ライム、レモン、オレンジ等の柑橘系の香り等に調香して用いることが可能である。
本発明において使用される香料成分としては、例えば、以下a〜jのものが挙げられる。
a.分子量約130〜約250を有する芳香族及び脂肪族エステル類;
b.分子量約90〜約240を有する脂肪族及び芳香族アルコール類;
c.分子量約150〜約260を有する脂肪族ケトン類;
d.分子量約150〜約270を有する芳香族ケトン類;
e.分子量約130〜約290を有する芳香族及び脂肪族ラクトン類;
f.分子量約140〜約200を有する脂肪族アルデヒド類;
g.分子量約90〜約230を有する芳香族アルデヒド類;
h.分子量約150〜約270を有する脂肪族及び芳香族エーテル類;
i.分子量約180〜約320を有するアルデヒドおよびアミンの縮合生成物;又は
j.これらの混合物
このような香料成分の具体例としては、アリルカプロエート、アリルヘプトエート、アミルアセテート、アミルプロピオネート、アネトール、アニスアルデヒド、アニソール、ベンズアルデヒド、ベンジルアセテート、ベンジルアセトン、ベンジルアルコール、ベンジルブチレート、ベンジルホルメート、ベンジルイソバレレート、ベンジルプロピオネート、カンフェン、カンファーガム、カルバクロール、左旋性カルベオール、d−カルボン、左旋性カルボン、シンナミルホルメート、フィルムラール(ネラール)、フィルムロネロール、フィルムロネリルアセテート、フィルムロネリルイソブチレート、フィルムロネリルニトリル、フィルムロネリルプロピオネート、パラ−クレゾール、パラ−クレジルメチルエーテル、シクロヘキシルエチルアセテート、クミンアルコール、クミンアルデヒド、3,5−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、パラ−シメン、デシルアルデヒド、ジヒドロミルセノール、ジヒドロミルセニルアセテート、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルベンジルカルビニルアセテート、ジメチルオクタノール、ジフェニルオキシド、ドデカラクトン、エチルアセテート、エチルアセトアセテート、エチルアミルケトン、エチルベンゾエート、エチルブチレート、エチルヘキシルケトン、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルフェニルアセテート、ユーカリプトール、オイゲノール、フェンキルアセテート、フェンキルアルコール、トリシクロデセニルアセテート、トリシクロデセニルプロピオネート、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルホルメート、ゲラニルイソブチレート、ゲラニルニトリル、ヘキセノール、βγヘキセノール、ヘキセニルアセテート、シス−3−ヘキセニルアセテート、ヘキセニルイソブチレート、シス−3−ヘキセニルチグレート、ヘキシルアセテート、ヘキシルホルメート、ヘキシルネオペンタノエート、ヘキシルチグレート、ヒドラトロピックアルコール、ヒドロキシフィルムロネラール、インドール、α−ヨノン、β−ヨノン、γ−ヨノン、α−イロン、イソアミルアルコール、イソボルニルアセテート、イソブチルベンゾエート、イソメントン、イソノニルアセテート、イソノニルアルコール、イソブチルキノリン、イソメントール、パラ−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、イソプレゴール、イソプレギルアセテート、イソキノリン、シス−ジャスモン、ラウリルアルデヒド(ドデカナール)、2,4−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、d−リモネン、リナロール、リナロールオキシド、リナリルアセテート、リナリルホルメート、メントン、メンチルアセテート、メチルアセトフェノン、パラ−メチルアセトフェノン、メチルアミルケトン、メチルアントラニレート、メチルベンゾエート、メチルベンジルアセテート、メチルカビコール、メチルオイゲノール、メチルヘプテノン、メチルヘプチンカーボネート、メチルヘプチルケトン、メチルヘキシルケトン、γ−メチルヨノン、γ−n−メチルヨノン、α−イソ−γ−メチルヨノン、メチルノニルアセトアルデヒド、メチルオクチルアセトアルデヒド、メチルフェニルカルビニルアセテート、メチルサリチレート、ミルセン、ネラール、ネロール、ネリルアセテート、γ−ノナラクトン、ノニルアセテート、ノニルアルデヒド、アロ−オシメン、オクタラクトン、オクチルアルコール、オクチルアルデヒド、オレンジテルペン類、フェノキシエタノール、フェニルアセトアルデヒド、フェニルエチルアセテート、フェニルエチルアルコール、フェニルエチルジメチルカルビノール、α−ピネン、β−ピネン、プレニルアセテート、プロピルブチレート、プレゴン、ローズオキシド、サフロール、α−テルピネン、γ−テルピネン、4−テルピネノール、α−テルピネオール、テルピノレン、テルピニルアセテート、テトラヒドロリナロール、テトラヒドロミルセノール、6−アセチル−1,1,3,4,4,6−ヘキサメチルテトラヒドロナフタレン、ウンデセナール、オルト−ジメトキシベンゼン、2−第三級ブチルシクロヘキシルアセテート、4−第三級ブチルシクロヘキシルアセテート、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、アリルアミルグリコレート、1,5,5,9−テトラメチル−1,3−オキサトリシクロトリデカン、アネトール、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、ベンジルアセトン、ベンジルサリチレート、ブチルアントラニレート、カロン(calone)、2−エチル−4−(2,2,3−トリメチル−3−シクロペンテン−1−イル)−2−ブテン−1−オール、シンナミックアルコール、クマリン、シクロガルバネート、3,5−ジメチル−3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、2−メチル−3−(パライソプロピルフェニル)プロピオンアルデヒド、1−(2,6,6−トリメチル−1,3−シクロヘキサジエン−1−イル)−2−ブテン−1−オン、α−ダマスコーン、4−デセナール、ジヒドロイソジャスモネート、γ−ドデカラクトン、エバノール(ebanol)、エチルアントラニレート、エチル−2−メチルブチレート、エチルメチルフェニルグリシデート、エチルバニリン、オイゲノール、ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルアセテート、3−(3−イソプロピルフェニル)ブタノール、エチル−2−メチル−1,3−ジオキソラン−2−アセテート、ジヒドロ−ノル−シクロペンタジエニルプロピオネート、ヘリオトロピン、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル−エチルエーテル、シス−3−ヘキセニルサリチレート、インドール、α−ヨノン、β−ヨノン、イソシクロフィルムラール、イソオイゲノール、α−イソメチルヨノン、ケオン(keone)、パラ−第三級ブチルα−メチルヒドロシンナミックアルデヒド、リナロール、4−(4−ヒドロキシ−4−メチル−ペンチル)3−シクロヘキセン−1−カルボキシアルデヒド、メチルヘプチンカーボネート、メチルアントラニレート、メチルジヒドロジャスモネート、メチルイソブテニルテトラヒドロピラン、メチル−β−ナフチルケトン、メチルノニルケトン、β−ナフトールメチルエーテル、ネロール、パラ−アニスアルデヒド、パラヒドロキシフェニルブタノン、フェニルアセトアルデヒド、γ−ウンデカラクトン、ウンデシレンアルデヒド、バニリン、及びこれらの混合物が挙げられる。これらの香料成分を1種単独、あるいは2種以上を組み合わせて使用することができる。
簡便な方法としては、各メーカーより市販されている香水(パッフィーム)、オー・デ・パッフィーム、オー・デ・トワレ、オー・デ・コロン等のいわゆる「デザイナー・フレグランス」を香料として使用することもできる。
本発明のフィルム状芳香化粧料における香料の含有量は、3〜20重量%程度、好ましくは5〜15重量%程度、より好ましくは8〜12重量%程度である。
また、本発明において配合される油脂成分、香料及び乳化剤の重量比は、油脂成分を1とした場合、香料が1〜3程度、好ましくは、1.5〜2.5程度;乳化剤が0.5〜2程度、好ましくは0.5〜1.5程度である。
従来、香料(特に油性香料)は揮発しやすく、フレグランス化粧料中に長期に亘って高い濃度を維持させることは困難であった。本発明は、香料、油脂成分及び乳化剤を上記のような比率で配合することによって、初めて香料を長期に亘って高濃度で含有させることができ、かつ皮膚上で溶解が可能なフィルム状芳香化粧料を提供し得るものである。
(5)水分含有量
本発明のフィルム状芳香化粧料には、通常、5〜20重量%程度、好ましくは10〜15重量%程度、より好ましくは12〜14重量%程度の水分が含まれていることが望ましい。このような水分含有量であれば、本発明のフィルムの保存安定性が高められ、フィルムの割れ、フィルムの反り(カーリング)を防止することができる。
(6)添加剤
本発明のフィルム状芳香化粧料には、上記(1)〜(4)に記載される必須成分の他に、香粧学的に許容される従来公知の添加剤を含有させることができる。このような添加剤としては、pH調整剤、着色料、賦形剤、安定化剤、増粘剤、増粘補助剤、分散剤、滑沢剤、溶解補助剤、水分調整剤等が挙げられる。
本発明のフィルム状芳香化粧料は皮膚に適用されるため、pHを皮膚のpH(pH5〜7程度)になるように調整することが望ましい。pHの調整には、従来公知のpH調整剤を用いることができ、例えば、アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、乳酸、酢酸、酒石酸、ラウリン酸、ヤシ油脂肪酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸等が挙げられる。これらのpH調整剤を、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。pH調整剤の配合量は、上記pHの範囲になるように適宜調整され得る。
色素としては、従来公知のものを使用することができ、天然色素(カロチノイド系、フラボノイド系、フラビン系等)、合成着色料のいずれを用いてもよい。本発明のフィルム状芳香化粧料に含有される色素の量は、0〜5重量%程度、好ましくは0〜3重量%程度である。色素の他に、二酸化チタンや酸化鉄が被覆された雲母粉、魚鱗箔等のパール顔料(真珠のような光沢を出す);アルミニウムフレーク、チタンフレーク、金フレーク、銀フレーク、銅−亜鉛合金フレーク、ステンレスフレーク、ブロンズフレーク等の金属顔料(いわゆるラメ)といった、化粧料分野において従来公知の光輝性顔料を必要に応じて添加し、本発明のフィルム状芳香化粧料を調製することも可能である。光輝性顔料の添加量は、当該技術分野において通常適用されている量を参考に適宜設定され得る。
前記色素や顔料が配合されたフィルム状芳香化粧料を皮膚に貼り付けた場合、フィルムが溶解し、色素や光輝性顔料が皮膚上に残る。従って、このようなフィルム状芳香化粧料によれば、皮膚への香水の塗布及び色素、ラメ、パール顔料等の塗布(貼り付け)を同時に行うことができ、芳香と装飾という異なる2種類の効果を簡易且つ同時に実現することができる。
本発明に使用され得る上記以外の成分としては、例えば、エタノール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、マンニトール、マルチトール、セルロース、結晶セルロース、カラギーナン等が挙げられ、上記成分の配合量に基づいて適宜調整され得る。
本発明は香気を持続的に安定して発することを目的とするため、上記の添加剤は、経時的に分解臭気を発しないものを選択することが望ましい。
(7)形状
本発明のフィルム状芳香化粧料は、加工が容易であることから様々な大きさに切断して用いることができ、その形状も自由に選択することができるが、香気の強さ、香気の持続時間、携帯性等を考慮すれば、通常、5〜30×5〜30mm程度であることが望ましい。
本発明のフィルム状芳香化粧料の厚さは、皮膚において溶解可能な程度の厚さであれば特に限定されないが、通常、10〜100μm、好ましくは20〜60μm、より好ましくは30〜50μmである。
また、本発明のフィルム状芳香化粧料の皮膚における崩壊性、保存時における耐カール性及び耐ブロッキング性(フィルムどうしのくっつき防止)を高めるため、調合液を支持体に塗布する際に、従来公知の方法に従ってエンボス加工等の表面加工を行うことが望ましい。このような表面加工を行うことで、フィルムに高級感が付与される。また、例えば、フィルムの表面にエンボス加工を行う場合であれば、凹凸の大きさは、通常1〜5μm程度であることが望ましく、この様な表面処理を施すことによって水との接触面積が大きくなり、皮膚上での溶解性が向上する。
本発明のフィルム状芳香化粧料は、汗等によって、あるいは必要に応じて水を少量つけて皮膚に密着させて使用される。このとき、本発明のフィルム状芳香化粧料が皮膚上で溶解して皮膚に貼り付き、持続的に安定した香気を発することができる。本発明において皮膚上で溶解可能とは、本発明のフィルム状芳香化粧料が厚さ10〜100μm程度、大きさ5×30mm程度であるとき、0.01〜0.1ml程度の少量の水をつけて皮膚に貼り付け、軽く手で練り込み続けると、10〜30秒以内で溶解することを指す。
また、本発明のフィルム状芳香化粧料は、1〜5mlの水に溶解させ、液状にして手首などに塗り広げて用いることもできる。
2.フィルム状芳香化粧料の製造方法
本発明のフィルム状芳香化粧料は、例えば、図1に示される工程により製造される。各工程の条件は、従来公知の方法に従って適宜設定され得るが、例えば、以下のような方法により本発明のフィルム状芳香化粧料を得ることができる。
(a)調合工程
水(好ましくはイオン交換水、蒸留水等の香気成分に影響を与えるような不純物を含まない水)に水溶性高分子を溶解させ、基材液を調製する。水溶性高分子としてデンプンを用いた場合は、必要に応じて調製時に加熱し、デンプンを糊化させることが望ましい。
香料を安定化させるため、油脂成分中に香料を分散させてフレグランス液を調製する。このとき、香料の種類によって適宜変更され得るが、油脂成分の液温を10〜60℃程度、好ましくは10〜40℃程度に設定することが望ましい。さらに、香料が分散された油脂成分を基材液中に分散させるため、乳化剤を添加する。
上記のようにして調製された基材液及びフレグランス液を攪拌機、ホモジナイザー等を用いて攪拌混合し、調合液を得る。
(b)成形工程
上記(a)調合工程において得られた調合液を、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のフィルム状の支持体に塗布し、乾燥させた後、支持体から剥離してフィルム状に成形する。その後、所望の大きさに切断して本発明のフィルム状芳香化粧料を得ることができる。調合液をフィルム支持体上に塗布する方法としては、スプレー、ロールコーター、コンマコーター等の従来公知の方法を採用することができる。
本工程における乾燥条件としては、香料の変性を引き起こさない範囲で従来公知の条件に基づいて適宜設定され得るが、前記水分含有量になるように、乾燥温度を30〜60℃程度に保つことが望ましい。
得られたフィルム状芳香化粧料に縦スリットを施す際には、湿度管理が重要であり、通常、湿度を30〜60%程度の範囲に保つ事が望ましい。縦スリット処理を行った後、フィルムをエージングさせて香料を均質化及び安定化させる。エージング前のフィルムは水分含量に微妙なばらつきがあるが、エージングを行うことによって水分がフィルム中に均一に分散し、経時安定性が増進する。
エージングの後、所望の大きさに横カットを施し、本発明のフィルム状芳香化粧料を得ることができる。本発明のフィルム状芳香化粧料の大きさ及び厚さは、前記(7)に記載される範囲で所望の数値に設定され得る。
(c)包装工程
本発明のフィルム状芳香化粧料を、必要に応じて開閉可能であり、フィルムからの水分の蒸発を抑制できる容器に保存する。それにより、香料の蒸発、移り香も防止でき、従来のガラス製容器による問題も回避できる。
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
イオン交換水50Kgを70℃に加温し、コーンスターチ7.5Kg、プルラン7.5Kgを攪拌溶解した。溶解後、カラギーナン0.5Kgを加え、再度溶解させた。溶解後、グリセリン1Kgを添加混合し、透明な液を作成した。赤色226号1.0%液を0.2Kg作成し、溶解液に加え着色した。このようにして、基材液を得た。
デザイナーフレグランス(オー・デ・トワレベース:香料成分の含有量55.3%)、2.0Kgをモノステアリン酸グリセリル1Kgに混和溶解した。この溶解液を、モノオレイン酸ソルビタン1Kgをイオン交換水5Kgに溶解した水溶液に徐々に混和溶解し、フレグランス液を調製した。
前記基材液を40℃に冷却し、フレグランス液を加え、均一に攪拌混合した。その後、イオン交換水を加えて全量を100Kgに調整し、調合液を得た。
調合液をロール状のPETフィルムに厚み300μmになるように塗工し、60℃の温風により乾燥を行った。搬送スピードは、2m/min.とした。このようにして、水分含量14%、厚み40μmのロール状のフィルムを得た。調合液を塗工する際、表面にエンボス加工を施した。ロール状のフィルムを縦にスリットし、5日間室温にて放置しエージングを行った。その後、横カットを行い、容器に充填した。
実施例2
ポリフィラン水溶液(固形分20%)80Kgを60℃に加温した。赤色505号1%エタノール液を0.1Kg作成し、ポリフィラン水溶液に添加して着色し、基材液を得た。
シャネルNo.5ベース(香水:香料成分の含有量69.6%)4Kgを、PG(プロピレングリコール)0.5Kg、BG(ブチレングリコール)0.5Kg、サフラワー油2Kgに溶解分散させた。その後、この溶液をデカオレイン酸デカグリセリル1Kgに溶解分散させ、徐々にイオン交換水を加えて全量を20Kgとした。このようにして、フレグランス液を調製した。
基材液を30℃に冷却し、フレグランス液を加え、均一に混合した。調合液は、100Kgになるようにイオン交換水を加えて調整した。
調合液をロール状のPETフィルムに厚み300μmになるように塗工し、50℃の温風により乾燥を行った。搬送スピードは、1.5m/min.とした。このようにして、水分含量14%、厚み30μmのロール状のフィルムを得た。調合液を塗工する際、表面にエンボス加工を施した。ロール状のフィルムを縦にスリットし、10日間室温にて放置し、エージングを行った。その後、横カットを行い容器に充填した。
処方例1
前記実施例1及び2の方法に準じ、下記処方のフィルム状芳香化粧料を作製した。以下処方例2〜5についても、実施例1及び2に記載される方法に従った。処方例1〜5は、いずれもフィルム状態での各成分の含有量を示すものである。
Figure 2007277150
処方例2
Figure 2007277150
処方例3
Figure 2007277150
処方例4
Figure 2007277150
処方例5
Figure 2007277150
試験例1:持続時間モニター試験
実施例1に記載される方法に従い、香料としてパッフィーム(香料含有量:15〜20%)、オー・デ・パッフィーム(香料含有量:10〜15%)、オー・デ・トワレ(香料含有量:5〜10%)又はオー・デ・コロン(香料含有量:3〜5%)を配合してフィルム(10mm×10mm;厚み:40μm)を得た。得られたフィルムを、パネラーA〜Eの手首に貼り付け、1週間に亘って香気の確認を行った。右手と左手では体温が異なり、また体調によっても香気が変化するため、試験期間中1日おきに左右交互にフィルムの貼り付けた。フィルムの貼り付けには、0.01〜0.1mlの水を用いた。比較対象として、液体の上記各香料を同様のスケジュールで左右の手首に1日おきに塗布し、香気の確認を行った。
各パネラーにおいて、手首にフィルムを貼り付けた時から、香気を感じなくなるまでの時間を測定した。結果を下記表Aに示す。
Figure 2007277150
液体と比較し、フィルム状の方が、持続時間が約1.5〜3倍に延長することが示された。
試験例2:油脂成分含有又は油脂成分非含有フィルムにおける香気変化
実施例1又は2に記載の方法において油脂成分含有フィルムサンプルと油脂成分非含有フィルムサンプルを調製した。油脂成分非含有フィルムには、油脂成分にかえてコーンスターチを配合した。得られたサンプル(大きさ10mm×10mm,厚さ40μm;それぞれ実施例1のものをサンプル1、実施例2のものをサンプル2とした)を用い、油脂成分の含有又は非含有による香気の変化について官能試験を行った(パネラー5名)。1週間の間1日おきに左右交互に油脂成分含有フィルムと油脂成分非含有フィルムを貼り付けて香気変化を評価した。フィルムの貼り付けには、0.01〜0.1mlの水を用いた。結果を、下記表B.に示す。
Figure 2007277150
上記表Bに示される結果より、油脂成分が配合されている方が、香気の変化がなく、所期の香気が得られることがわかった。
本発明のフィルム状芳香化粧料の製造工程を示すチャート図である。

Claims (6)

  1. 香料を含み、皮膚上で溶解可能であることを特徴とする、フィルム状芳香化粧料。
  2. 香料、油脂成分、乳化剤及び水溶性高分子を含有することを特徴とする、フィルム状芳香化粧料。
  3. 油脂成分の含有量が2〜10重量%である、請求項2に記載のフィルム状芳香化粧料。
  4. 香料の含有量が3〜20重量%である、請求項2又は3のいずれかに記載のフィルム状芳香化粧料。
  5. 油脂成分が、サフラワー油、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、イソステアリン酸、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリルからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2〜4のいずれかに記載のフィルム状芳香化粧料。
  6. 水溶性高分子が、コーンスターチ、コラーゲン、プルラン及びヒドロキシメチルセルロースからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2〜4のいずれかに記載のフィルム状芳香化粧料。
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