JP2007276517A - 操舵装置 - Google Patents

操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007276517A
JP2007276517A JP2006101615A JP2006101615A JP2007276517A JP 2007276517 A JP2007276517 A JP 2007276517A JP 2006101615 A JP2006101615 A JP 2006101615A JP 2006101615 A JP2006101615 A JP 2006101615A JP 2007276517 A JP2007276517 A JP 2007276517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle body
cylinder
steering device
piston
oil chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006101615A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4684932B2 (ja
Inventor
Takamitsu Tajima
孝光 田島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2006101615A priority Critical patent/JP4684932B2/ja
Publication of JP2007276517A publication Critical patent/JP2007276517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4684932B2 publication Critical patent/JP4684932B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

【課題】前後作動操作子式の操舵装置の構成を簡単にする。
【解決手段】操舵装置1Aは、運転者によって車体前後方向に作動せしめられる操作レバー2L,2Rと、操作レバー2L,2Rの作動により油圧を発生させるマスタシリンダ7L,7Rと、マスタシリンダ7L,7Rからの油圧を受けて作動するスレーブシリンダ12L、12Rと、マスタシリンダ7L,7Rとスレーブシリンダ12L、12R間を接続する油路17〜20と、スレーブシリンダ12L、12Rのピストン14,14と前輪3,3とを接続し、スレーブシリンダ12L、12Rの作動により転舵輪3,3の向きを変更させる連結機構と、を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、車両等の操舵装置に関するものである。
車両等の操舵装置には、操作子を車体前後方向へ作動することによって転舵輪(例えば前輪)を転舵するように構成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−56468号公報
しかしながら、前記公報に開示された操舵装置は車両搭載性の点で改善の余地があった。
そこで、この発明は、車両搭載性に優れた前後作動式の操舵装置を提供するものである。
この発明に係る操舵装置では、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
請求項1に係る発明は、運転者によって車体前後方向に作動せしめられる操作子(例えば、後述する実施例における操作レバー2,2L,2R)と、前記操作子の作動により油圧を発生させるマスタシリンダ(例えば、後述する実施例におけるマスタシリンダ7,7L,7R)と、前記マスタシリンダからの油圧を受けて作動するスレーブシリンダ(例えば、後述する実施例におけるスレーブシリンダ12,12L,12R)と、前記マスタシリンダと前記スレーブシリンダ間を接続する油路(例えば、後述する実施例における油路17〜26)と、前記スレーブシリンダのピストン(例えば、後述する実施例におけるピストン14)と転舵輪(例えば、後述する実施例における前輪3)とを接続し、前記スレーブシリンダの作動により転舵輪の向きを変更させる連結機構(例えば、後述する実施例におけるナックル31L,31R、タイロッド33、)と、を備えることを特徴とする操舵装置(例えば、後述する実施例における操舵装置1A〜1D)である。
このように構成することにより、操作子を車体前後方向へ作動させると、マスタシリンダの油圧が上昇し、その油圧が油路を介してスレーブシリンダに伝達され、スレーブシリンダを作動させて、連結機構を介し転舵輪の向きを変えることができる。
請求項2に係る発明は、運転者によって車体前後方向に作動せしめられる操作子(例えば、後述する実施例における操作レバー2L,2R)と、前記操作子と転舵輪(例えば、後述する実施例における前輪3)とをクランク(例えば、後述する実施例におけるナックル31L,31R、ベルクランク40L,40R)を介して連結する連結機構(例えば、後述する実施例におけるナックル31L,31R、タイロッド43、リンク45,48)と、を備えることを特徴とする操舵装置(例えば、後述する実施例における操舵装置1E,1F)である。
このように構成することにより、操作子を車体前後方向へ作動させることにより、連結機構を介して転舵輪の向きを変えることができる。
請求項1あるいは請求項2に係る発明によれば、操作子を車体前後方向へ作動することにより転舵輪を転舵させることができ、且つ、車両搭載性に優れている。
以下、この発明に係る操舵装置の実施例を図1から図7の図面を参照して説明する。なお、以下に記載する実施例は、この発明を四輪車両の操舵装置に実施した態様である。
〔実施例1〕
初めに、この発明に係る操舵装置の実施例1を図1および図2の図面を参照して説明する。
図1に示すように、この車両Vの操舵装置1Aにおいては、図示しない運転席の左右斜め前方に設置された操作子としての操作レバー2L,2R(以下、左右の区別をする必要がない場合には操作レバー2と記す)を車体前後方向に動作させることにより、転舵輪である前輪3,3を転舵可能に構成されている。
詳述すると、図2に示すように、操作レバー2はその下部を車体のフロア構造体5にブラケット6を介して回動可能に支持されており、運転者は操作レバー2の上端に設けられたグリップ2aを把持して、操作レバー2を車体前後方向へ回動することが可能である。
左右の前輪3,3を支持する左右のナックル31L,31Rは支軸32を介して車体に回動可能に支持されており、左右のナックル31L,31Rにおいて支軸32よりも車体後方側の端部同士は連結ロッド34によって連結されている。
左右の操作レバー2L,2Rの車体前方にはそれぞれ、マスタシリンダ7L,7Rがそのシリンダ8の軸方向を車体前後方向に沿わせて設置されている。シリンダ8内はピストン9によって車体前後方向に二つの油室10a、10bに区画されており、ピストン9に連結されたピストンロッド11がシリンダ8から車体後方へ突出している。左右のマスタシリンダ7L,7Rのピストンロッド11の先端は、それぞれ左右の操作レバー2L,2Rにおいてその回動中心から所定寸法上方へ離間した部位に連結されている。
また、左右の前輪3,3の間には、左右一対のスレーブシリンダ12L,12Rがそのシリンダ13の軸方向を車幅方向に沿わせて一直線上に設置されている。シリンダ13内はピストン14によって車幅方向に二つの油室15a、15bに区画されており、ピストン14に連結されたピストンロッド16がシリンダ13から突出し、その先端を前輪3にに接近する方向に延ばしている。すなわち、左右のスレーブシリンダ12L,12Rのピストンロッド16,16は互いにその先端を離反する方向へ延ばしている。
左右のスレーブシリンダ12L、12Rのピストンロッド16,16の先端は、それぞれタイロッド33を介して、左右のナックル31L,31Rにおいて支軸32よりも車体前方側の端部に連結されている。
そして、左マスタシリンダ7Lの車体前方側の油室10aと左スレーブシリンダ12Lの車幅方向中央側の油室15aが油路17によって接続されており、左マスタシリンダ7Lの車体後方側の油室10bと左スレーブシリンダ12Lの車幅方向外側の油室15bが油路18によって接続されている。
同様に、右マスタシリンダ7Rの車体前方側の油室10aと右スレーブシリンダ12Rの車幅方向中央側の油室15aが油路19によって接続されており、右マスタシリンダ7Rの車体後方側の油室10bと右スレーブシリンダ12Rの車幅方向外側の油室15bが油路20によって接続されている。
このように構成された実施例1の操舵装置1Aでは、例えば図1において左操作レバー2Lを車体前方に回動すると、図中矢印で示すように左マスタシリンダ7Lのピストン9が車体前方に押動されるので油室10aの油圧が上昇し、この油圧が油路17を介して左スレーブシリンダ12Lの油室15aに供給される。その結果、左スレーブシリンダ12Lのピストン14が車幅方向左方へと押動され、ピストンロッド16が突き出てきて、左タイロッド33を介して左ナックル31Lを上方から見て左回転させる。これにより、左前輪3が左旋回する。なお、左スレーブシリンダ12Lのピストン14の左方移動に伴い、左スレーブシリンダ12Lの油室15bの油圧は油路18を介して左マスタシリンダ7Lの油室10bに戻される。
また、左ナックル31Lが左回転する結果、この左ナックル31Lに連結ロッド34を介して連結された右ナックル31Rが同じく左回転し、右前輪3を左旋回させる。
さらに、右ナックル31Rの左回転に伴い、この右ナックル31Rに右タイロッド33を介して連結された右スレーブシリンダ12Rのピストンロッド16が車幅方向左方へ押動されて、ピストン14を車幅方向左方へと押動する。右スレーブシリンダ12Rのピストン14の左方移動によって右スレーブシリンダ12Rの油室15aの油圧が上昇し、この油圧が油路19を介して右マスタシリンダ7Rの油室10aに供給される。油室10aの油圧上昇により、右マスタシリンダ7Rのピストン9が車体後方へと押動され、右操作レバー2Rを車体後方へと回転させる。これにより、左操作レバー2Lと右操作レバー2Rは互いに逆方向に連動して回動する。
なお、右マスタシリンダ7Rのピストン9の車体後方移動に伴い、右マスタシリンダ7Rの油室10bの油圧は油路20を介して右スレーブシリンダ12Rの油室15bに戻される。
前輪3,3を右旋回させるときには、左操作レバー2Lを車体後方に回動するか、右操作レバー2Rを車体前方に回動すればよい。
このように実施例1の操舵装置1Aによれば、簡単な構造ながら、操作レバー2L,2Rを車体前後方向へ回動するだけで操舵をすることができ、操作性に優れている。しかも、車両Vへの搭載性に優れている。
なお、実施例1において、左右のタイロッド33,33と、左右のナックル31L,31Rは、連結機構を構成する。
〔実施例2〕
次に、この発明に係る操舵装置の実施例2を図3の図面を参照して説明する。実施例2の操舵装置1Bが実施例1のものと相違する点は、操作レバーおよびマスタシリンダの数と油圧回路にある。以下、相違点についてだけ説明し、実施例1と同一構成については同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施例2の操舵装置1Bでは、操作レバー2が運転席の中央前方にただ1つだけ設けられており、この操作レバー2の車体前方にマスタシリンダ7がただ1つだけ設けられていて、マスタシリンダ7のピストンロッド11が操作レバー2に連結されている。
そして、マスタシリンダ7の車体前方側の油室10aと、左スレーブシリンダ12Lの車幅方向中央側の油室15aと、右スレーブシリンダ12Rの車幅方向外側の油室15bが、油路21によって接続され、マスタシリンダ7の車体後方側の油室10bと、左スレーブシリンダ12Lの車幅方向外側の油室15bと、右スレーブシリンダ12Rの車幅方向中央側の油室15aが油路22によって接続されている。
このように構成された実施例2操舵装置1Bでは、例えば図3において操作レバー2を車体前方に回動すると、図中矢印で示すようにマスタシリンダ7のピストン9が車体前方に押動されるので油室10aの油圧が上昇し、この油圧が油路21を介して左スレーブシリンダ12Lの油室15aに供給されるとともに、右スレーブシリンダ12Rの油室15bに供給され、左右のスレーブシリンダ12L,12Rの各ピストン14が車幅方向左方へと押動される。その結果、左スレーブシリンダ12Lのピストンロッド16がシリンダ13から突き出てきて、左タイロッド33を介して左ナックル31Lを上方から見て左回転させるとともに、右スレーブシリンダ12Rのピストンロッド16が車幅方向左方へ押動されて、右タイロッド33を介して右ックル31Lを上方から見て左回転させる。これにより、左右の前輪3,3が左旋回する。なお、左右のスレーブシリンダ12L,12Rの各ピストン14の左方移動に伴い、左スレーブシリンダ12Lの油室15bおよび右スレーブシリンダ12Rの油室15aの油圧は油路22を介してマスタシリンダ7の油室10bに戻される。
前輪3,3を右旋回させるときには、操作レバー2を車体後方に回動すればよい。
このように実施例2の操舵装置1Bによれば、操作レバー2とマスタシリンダ7がそれぞれ1つだけで済むので、装置構成が実施例1のものよりも簡単になり、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。しかも、実施例1と同様、操作性、車両搭載性に優れている。
なお、実施例2において、左右のタイロッド33,33と、左右のナックル31L,31Rは、連結機構を構成する。
〔実施例3〕
次に、この発明に係る操舵装置の実施例3を図4の図面を参照して説明する。実施例3の操舵装置1Cが実施例1のものと相違する点は、スレーブシリンダの数と油圧回路にある。以下、相違点についてだけ説明し、実施例1と同一構成については同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施例3の操舵装置1Cでは、スレーブシリンダ12が左右の前輪3,3の間の略中央にただ1つだけ設けられており、シリンダ13の軸方向を車幅方向に沿わせて配置されている。シリンダ13内はピストン14によって車幅方向に二つの油室15a、15bに区画されており、ピストン14からは車幅方向左右両方向にピストンロッド16L,16Rが延び、シリンダ13の左右両端から突出し、その先端を左右の前輪3,3に接近する方向に延ばしている。
左右のピストンロッド16L,16Rの先端は、それぞれタイロッド33を介して、左右のナックル31L,31Rにおいて支軸32よりも車体前方側の端部に連結されている。なお、この操舵装置1Cには、左右のナックル31L,31Rを連結する実施例1における連結ロッド34は存在しない。
そして、左マスタシリンダ7Lの車体前方側の油室10aと、右マスタシリンダ7Rの車体後方側の油室10bと、スレーブシリンダ12の右前輪3側の油室15aとが、油路23によって接続されており、右マスタシリンダ7Rの車体前方側の油室10aと、左マスタシリンダ7Lの車体後方側の油室10bと、スレーブシリンダ12の左前輪3側の油室15bとが、油路24によって接続されている。
このように構成された実施例3の操舵装置1Cでは、例えば図4において左操作レバー2Lを車体前方に回動すると、図中矢印で示すように左マスタシリンダ7Lのピストン9が車体前方に押動されるので左マスタシリンダ7Lの油室10aの油圧が上昇し、この油圧が油路23を介してスレーブシリンダ12の油室15aに供給され、油室15aの油圧を上昇させて、スレーブシリンダ12のピストン14を車幅方向左方へと押動する。その結果、スレーブシリンダ12の左ピストンロッド16Lと左タイロッド33を介してピストン14に連結された左ナックル31Lが上方から見て左回転するとともに、右ピストンロッド16Rと右タイロッド33を介してピストン14に連結された右ナックル31Rが上方から見て左回転する。これにより、左右の前輪3,3が左旋回する。
なお、スレーブシリンダ12のピストン14の左方移動に伴い、スレーブシリンダ12の油室15bの油圧は油路24を介して左マスタシリンダ7Lの油室10bと右マスタシリンダ7Rの油室10aに戻され、右マスタシリンダ7Rのピストン9を車体後方へ押動する。その結果、右操作レバー2Rは車体後方へ回動する。このように、左操作レバー2Lと右操作レバー2Rは互いに逆方向に連動して回動する。したがって、右操作レバー2Rを車体後方に回動した場合も前輪3,3を左旋回させることができる。
前輪3,3を右旋回させるときは、左操作レバー2Lを車体後方へ回動するか、あるいは,右操作レバー2Rを車体前方に回動すればよい。
このように実施例2の操舵装置1Cによれば、スレーブシリンダ12が1つだけで済むので、装置構成が実施例1のものよりも簡単になり、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。しかも、実施例1と同様、操作性、車両搭載性に優れている。
なお、実施例3において、左右のタイロッド33,33と、左右のナックル31L,31Rは、連結機構を構成する。
〔実施例4〕
次に、この発明に係る操舵装置の実施例4を図5の図面を参照して説明する。実施例4の操舵装置1Dが実施例1のものと相違する点は、操作レバー、マスタシリンダ、スレーブシリンダの数と油圧回路にある。
実施例4の操舵装置1Dでは、実施例2と同様に、操作レバー2が運転席の中央前方にただ1つだけ設けられており、この操作レバー2の車体前方にマスタシリンダ7がただ1つだけ設けられていて、マスタシリンダ7のピストンロッド11が操作レバー2に連結されている。
また、実施例3と同様に、スレーブシリンダ12は左右の前輪3,3の間の略中央にただ1つだけ設けられており、シリンダ13の軸方向を車幅方向に沿わせて配置されている。シリンダ13内はピストン14によって車幅方向に二つの油室15a、15bに区画されており、ピストン14からは車幅方向左右両方向にピストンロッド16L,16Rが延び、シリンダ13の左右両端から突出し、その先端を左右の前輪3,3に接近する方向に延ばしている。
左右のピストンロッド16L,16Rの先端は、それぞれタイロッド33を介して、左右のナックル31L,31Rにおいて支軸32よりも車体前方側の端部に連結されている。なお、この操舵装置1Dには、左右のナックル31L,31Rを連結する実施例1における連結ロッド34は存在しない。
そして、マスタシリンダ7の車体前方側の油室10aとスレーブシリンダ12の右前輪3側の油室15aとが油路25によって接続され、マスタシリンダ7の車体後方側の油室10bとスレーブシリンダ12の左前輪3側の油室15bとが油路26によって接続されている。
このように構成された実施例4の操舵装置1Dでは、例えば図5において操作レバー2を車体前方に回動すると、マスタシリンダ7のピストン9が車体前方に押動されるので油室10aの油圧が上昇し、この油圧が油路25を介してスレーブシリンダ12の油室15aに供給され、スレーブシリンダ12のピストン14を車幅方向左方に押動する。その結果、このピストン14にスレーブシリンダ12の左ピストンロッド16Lと左タイロッド33を介して連結された左ナックル31Lが上方から見て左回転するとともに、ピストン14に右ピストンロッド16Rと右タイロッド33を介して連結された右ナックル31Rが上方から見て左回転する。これにより、左右の前輪3,3が左旋回する。
なお、スレーブシリンダ12のピストン14の左方移動に伴い、スレーブシリンダ12の油室15bの油圧は油路26を介してマスタシリンダ7の油室10bに戻される。
前輪3,3を右旋回させるときには、操作レバー2を車体後方に回動すればよい。
このように実施例4の操舵装置1Dによれば、操作レバー2とマスタシリンダ7とスレーブシリンダ12がそれぞれ1つだけで済むので、装置構成が実施例1〜3のものよりも簡単になり、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。しかも、実施例1〜3と同様、操作性、車両搭載性に優れている。
なお、実施例4において、左右のタイロッド33,33と、左右のナックル31L,31Rは、連結機構を構成する。
〔実施例5〕
次に、この発明に係る操舵装置の実施例5を図6および図7の図面を参照して説明する。
図6に示すように、この車両の操舵装置1Eにおいては、図示しない運転席の左右斜め前方に設置された操作子としての操作レバー2L,2R(以下、左右の区別をする必要がない場合には操作レバー2と記す)を車体前後方向に動作させることにより、転舵輪である前輪3,3を転舵可能に構成されている。
詳述すると、図7に示すように、操作レバー2はその下部を車体のフロア構造体5にブラケット6を介して回動可能に支持されており、運転者は操作レバー2の上端に設けられたグリップ2aを把持して、操作レバー2を車体前後方向へ回動することが可能である。
左右の前輪3,3を支持する左右のナックル31L,31Rは支軸32を介して車体に回動可能に支持されており、左右のナックル31L,31Rにおいて支軸32よりも車体後方側の端部同士は連結ロッド34によって連結されている。
左右の操作レバー2L,2Rの車体前方であって左右の前輪3,3の間には、左右1対のベルクランク40L,40Rが、それぞれの中間部に配置された支軸41を介して車体に回動可能に設置されている。
そして、左ベルクランク40Lにおいて支軸41よりも車体前方側の端部42と、左ナックル31Lにおいて支軸32よりも車体前方側の端部とが、タイロッド43によって連結されており、左ベルクランク40Lにおいて支軸41よりも車幅方向左側の端部44と、左操作レバー2Lにおいてその回動中心から所定寸法上方へ離間した部位とが、リンク45によって連結されている。
同様に、右ベルクランク40Rにおいて支軸41よりも車体前方側の端部42と、右ナックル31Rにおいて支軸32よりも車体前方側の端部とが、タイロッド43によって連結されており、右ベルクランク40Rにおいて支軸41よりも車幅方向右側の端部44と、右操作レバー2Rにおいての回動中心から所定寸法上方へ離間した部位とが、リンク45によって連結されている。
このように構成された実施例5の操舵装置1Eでは、例えば図6において左操作レバー2Lを車体前方に回動すると、左ベルクランク40Lが支軸41を中心に上方から見て右回転し、この左ベルクランク40Lにタイロッド43を介して連結された左ナックル31Lが上方から見て右回転する。これにより、左前輪3が右旋回する。
また、左ナックル31Lが右回転する結果、この左ナックル31Lに連結ロッド34を介して連結された右ナックル31Rが同じく右回転し、右前輪3を右旋回させる。
さらに、右ナックル31Rの右回転に伴い、この右ナックル31Rに右タイロッド43を介して連結された右ベルクランク40Rが支軸41を中心に右回転し、この右ベルクランク40Rにリンク45を介して連結された右操作レバー2Rを車体後方へ回動する。これにより、左操作レバー2Lと右操作レバー2Rは互いに逆方向に連動して回動する。
前輪3,3を左旋回させるときには、左操作レバー2Lを車体後方に回動するか、右操作レバー2Rを車体前方に回動すればよい。
このように実施例5の操舵装置1Eによれば、簡単な構造ながら、操作レバー2L,2Rを車体前後方向へ回動するだけで操舵をすることができ、操作性に優れている。しかも、車両Vへの搭載性に優れている。
なお、実施例5において、左右のベルクランク40L,40Rと、左右のタイロッド43,43と、リンク45,45は、連結機構を構成する。
〔実施例6〕
次に、この発明に係る操舵装置の実施例6を図8の図面を参照して説明する。実施例6の操舵装置1Fが実施例5のものと相違する点は、左右の操作レバー2L,2Rと左右の前輪3,3とを連結する連結機構にある。以下、相違点についてだけ説明し、実施例5と同一構成については同一態様部分に同一符号を付して説明を省略する。
実施例6の操舵装置1Fにおいては、左右の前輪3,3を支持する左右のナックル31L,31Rが実施例5におけるベルクランク40L,40Rを兼ねた構成になっている。
そして、左ナックル31Lにおいて支軸32よりも車体前方右寄りの端部34と左操作レバー2Lがリンク48によって連結され、右ナックル31Rにおいて支軸32よりも車体前方左寄りの端部34と右操作レバー2Rがリンク48によって連結されている。
このように構成された実施例6の操舵装置1Fでは、例えば図8において左操作レバー2Lを車体後方に回動すると、左ナックル31Lが上方から見て右回転し、これにより、左前輪3が右旋回する。
また、左ナックル31Lが右回転する結果、この左ナックル31Lに連結ロッド34を介して連結された右ナックル31Rが同じく右回転し、右前輪3を右旋回させる。
さらに、右ナックル31Rの右回転に伴い、この右ナックル31Rにリンク48を介して連結された右操作レバー2Rが車体前方に回動する。これにより、左操作レバー2Lと右操作レバー2Rは互いに逆方向に連動して回動する。
前輪3,3を左旋回させるときには、左操作レバー2Lを車体前方に回動するか、右操作レバー2Rを車体後方に回動すればよい。
このように実施例6の操舵装置1Fによれば、実施例5におけるベルクランク40L,40Rとタイロッド43,43が不要になるので、装置構成が実施例5のものよりも簡単になり、装置の小型化やコストダウンを図ることができる。しかも、実施例5と同様、操作性、車両搭載性に優れている。
なお、実施例6において、ナックル31L,31Rはベルクランクを構成し、ナックル31L,31Rとリンク48,48は、連結機構を構成する。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例はいずれもこの発明を四輪車両の操舵装置に適用した態様であったが、三輪車両や二輪車両の操舵装置に適用することも可能である。
また、操作子は、前後回動式の操作レバーに限るものではなく、車体前後方向に直線的に可動するピストン式のものであってもよい。
この発明に係る実施例1の操舵装置の平面図である。 前記第1実施例の操舵装置における操作子の側面図である。 この発明に係る実施例2の操舵装置の平面図である。 この発明に係る実施例3の操舵装置の平面図である。 この発明に係る実施例4の操舵装置の平面図である。 この発明に係る実施例5の操舵装置の平面図である。 前記実施例5の操舵装置における操作子の側面図である。 この発明に係る実施例6の操舵装置の平面図である。
符号の説明
1A〜1F 操舵装置
2,2L,2R 操作レバー(操作子)
3 前輪(転舵輪)
7,7L,7R マスタシリンダ
12,12L,12R スレーブシリンダ
17〜26 油路
31L,31R ナックル(連結機構)
33 タイロッド(連結機構)
40L,40R ベルクランク(クランク、連結機構)
43 タイロッド(連結機構)
45 リンク(連結機構)
48 リンク(連結機構)

Claims (2)

  1. 運転者によって車体前後方向に作動せしめられる操作子と、
    前記操作子の作動により油圧を発生させるマスタシリンダと、
    前記マスタシリンダからの油圧を受けて作動するスレーブシリンダと、
    前記マスタシリンダと前記スレーブシリンダ間を接続する油路と、
    前記スレーブシリンダのピストンと転舵輪とを接続し、前記スレーブシリンダの作動により転舵輪の向きを変更させる連結機構と、
    を備えることを特徴とする操舵装置。
  2. 運転者によって車体前後方向に作動せしめられる操作子と、
    前記操作子と転舵輪とをクランクを介して連結する連結機構と、
    を備えることを特徴とする操舵装置。
JP2006101615A 2006-04-03 2006-04-03 操舵装置 Expired - Fee Related JP4684932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006101615A JP4684932B2 (ja) 2006-04-03 2006-04-03 操舵装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006101615A JP4684932B2 (ja) 2006-04-03 2006-04-03 操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007276517A true JP2007276517A (ja) 2007-10-25
JP4684932B2 JP4684932B2 (ja) 2011-05-18

Family

ID=38678452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006101615A Expired - Fee Related JP4684932B2 (ja) 2006-04-03 2006-04-03 操舵装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4684932B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4865624A (ja) * 1971-12-15 1973-09-10
JPS4919347Y1 (ja) * 1969-10-20 1974-05-23
JPH01175475U (ja) * 1988-06-02 1989-12-13
JPH0214990A (ja) * 1988-06-30 1990-01-18 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の前後輪操舵装置
JPH0352285U (ja) * 1989-09-28 1991-05-21
JPH0644677U (ja) * 1991-05-24 1994-06-14 輸送機工業株式会社 多軸トレーラの後輪操舵装置
JP2006056468A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919347Y1 (ja) * 1969-10-20 1974-05-23
JPS4865624A (ja) * 1971-12-15 1973-09-10
JPH01175475U (ja) * 1988-06-02 1989-12-13
JPH0214990A (ja) * 1988-06-30 1990-01-18 Yamaha Motor Co Ltd 自動二輪車の前後輪操舵装置
JPH0352285U (ja) * 1989-09-28 1991-05-21
JPH0644677U (ja) * 1991-05-24 1994-06-14 輸送機工業株式会社 多軸トレーラの後輪操舵装置
JP2006056468A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4684932B2 (ja) 2011-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6839632B2 (ja) ステアリング装置
JP2010527871A (ja) 3輪フォークリフト車
CN108698633A (zh) 作业车辆
US7571786B2 (en) Wheeled working machine
JP4684932B2 (ja) 操舵装置
JPS5820565A (ja) 車両の操舵装置
JP2001097237A (ja) トラクタの操向装置
KR101526376B1 (ko) 스티어 바이 와이어 장치
JP2004231111A (ja) 操舵装置
JPH09123936A (ja) 自走車両のステアリング装置
JP2918982B2 (ja) 操舵装置
JP3451367B2 (ja) 4輪車の操舵機構
JP4935224B2 (ja) 作業車両の機械式ステアリング装置
JP2008132826A (ja) 車両用操舵装置
JP2008056370A (ja) フォークリフトのアクスル機構
JPH0322364Y2 (ja)
JP6720635B2 (ja) 車両の後輪操舵装置
JP2006035917A (ja) 四輪操舵車両のステアリング装置
JP2551071B2 (ja) 舵角比制御機構
JP2023004488A (ja) 前2輪型車両及び車両
JPH04110273A (ja) パワーステアリング装置
JP4674041B2 (ja) 作業用走行車
JP2560529B2 (ja) フォークリフトのパワーステアリング装置
JPH01175571A (ja) 4輪操舵装置
JPH08253162A (ja) 4輪車の操舵機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20081127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Effective date: 20100818

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20110201

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110209

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140218

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees