JP2007275447A - 救急用絆創膏 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用前には粘着シート上にパッドを貼着しておくことなく、パッド収納室内に密閉状態に収納しておいて変質等を防止し、使用時に、該パッド収納室からパッドを粘着シート上に簡単に貼着することができる救急用絆創膏を提供する。
【解決手段】粘着シート1と平面形状が同一の成形シート4の中央部に、上方に向かって凹部5を膨出形成すると共にこの凹部5の中央部をさらに上方に向かって膨出してパッド収納室6を成形し、このパッド収納室6を凹部5内に配設している帯状封止フィルム8によって密封した状態で粘着シート1上に剥離可能に貼着し、使用時に成形シート4の一端部に形成している引出口7から帯状封止フィルム8を引き出すことよってパッド収納室6を開封し、該収納室6内のパッド3を粘着シート1上に貼着するように構成している。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用時にパッドを粘着シート上に貼着したのち、該パッドを創傷口等の患部の皮膚面に貼着して患部の治療等を行うようにした救急用絆創膏に関するものである。
従来から、広く使用されている救急用絆創膏としては、粘着シートの粘着剤層の中央部にガーゼ等からなる消毒されたパッドを貼着し、このパッドを粘着シート上に剥離可能に貼着している剥離紙によって被覆してなる構造のものが知られている。また、創傷部等の患部をより効果的に治療を行う救急用絆創膏として、粘着シート上に貼着しているパッドに軟膏薬を塗布しておき、このパッドを患部に貼着して使用する救急用絆創膏が知られている。
例えば、特許文献1に記載したように、上面に軟膏薬を塗布してなるパッドを粘着シートの粘着剤層上に貼着し、このパッドを粘着シートの長さよりも短い長さを有し且つ中央部に上方に向かって膨出成形してなる凹部を有する合成樹脂製の保護カバーによって被覆してその凹部内にパッドを配設した状態で該保護カバーの外周部下面を粘着シートに剥離可能に貼着し、さらに、粘着シートの長さ方向の両端部に剥離紙を貼着してこれらの剥離紙の内端部を上方に折り返して該折り返し端部上に上記保護カバーの両端部を重ね合わせてなる救急用絆創膏が開発されている。
そして、使用に際しては、一方の剥離紙を貼着している粘着シートの端部を下方に折り曲げることによって保護カバーの一端部に指先を引っ掛け易くし、この状態にして該保護カバーの一端部を指先で上方に引き剥がすことによって粘着シートから保護カバーを除去し、しかるのち、両方の剥離紙を剥離すると共にパッドを患部に当てがった状態にして粘着シートを皮膚面に貼着している。
さらに、特許文献2に記載したように、粘着シートの上面中央部に貼着したパッド上に、底面開口部を帯状の封止フィルムの端部によって密閉している薬液収容室を載置すると共に、上記帯状の封止フィルムを下方に二つ折りして薬液収容室を密閉している端部の下面とパッドとの間に介在させ、その先端部を薬液収容室の外周縁から外部に引き出した状態にし、この状態で粘着シートの長さ方向の両端部上に剥離可能に貼着した剥離紙によって薬液収容室を保持させてなる救急用絆創膏も開発されている。そして、使用時には、封止フィルムの先端部を引っ張ることによって薬液収容室の開口下端部を密閉しているその端部を剥離し、薬液収容室の下端を開放して内部の薬液に含浸させたのち、剥離紙と薬液収容室を除去し、しかるのち、パッドを患部に貼着している。
特開2001−104367号公報 特開2005−288080号公報
しかしながら、上記特許文献に記載された救急用絆創膏においては、粘着シート上にパッドを貼着しているために、この救急用絆創膏を偏平な包装紙袋内に収納しておいても、外気等が剥離紙と粘着シートとの隙間などから入り込み、パッドが変質したり雑菌等が付着する虞れがある。さらに、特許文献1に記載されているように、パッドに軟膏薬を塗布してこのパッドを合成樹脂製の保護カバーによって被覆しても、該保護カバーと剥離紙間の隙間等を通じてさらには通気性を有する粘着シートを通じて上記同様に外気等が保護カバー内に侵入し、パッド上の軟膏薬を変質させたり硬化させてしまって、治療効力を低減させるといった問題点があった。
また、特許文献2に記載された救急用絆創膏においては、粘着シート上に貼着したパッド上に薬液収容室を載置しているために、嵩高くなって商品価値が低下するばかりでなく取扱性にも難点が生じ、その上、薬液収容室は粘着シート上に貼着されることなく単にパッド上に載置された状態で剥離紙により保持されているために、薬液収容室がパッド上から遊離して薬液収容室を下方に向けただけで剥離紙が剥がれて薬液収容室が外れてしまう虞れがあった。
さらに、使用に際しては、薬液収容室を設けていない通常の救急用絆創膏と同様に、剥離紙を剥がしたのち使用しようとする虞れがあり、そうするとパッド上から薬液収容室が落下してパッドに対して薬液を含浸させることができなくなるといった問題点があった。また、薬液収容室の下端開口部を閉止している帯状の封止フィルムの先端部を引っ張って薬液収容室を開封するには、薬液収容室を指先でパッド上に押さえて固定しなければ薬液収容室が引張力によってその引張方向に移動し、パッドの中央部に薬液を正確に含浸させることができなくなる事態が生じるばかりでなく、携行中等において薬液収容室の上面と粘着シートの下面間に挟圧力が作用すると、パッドが薬液収容室の開口下端を閉止している上記封止フィルムを介して薬液収容室内に押し込まれ、封止フィルムの一部の貼着が解かれて薬液が漏出するといった問題点があった。
さらにまた、封止フィルムが薬液収容室の下面とパッドの上面間に隙間なく挟持された状態となっているので、引抜き時にパッドの上面との摩擦力が増大して引抜き抵抗が発生し、この抵抗力が上述したように薬液収容室を指先でパッド上に押さえ込んでいる場合には、益々増大して薬液収容室の開封操作が円滑に行えなくなる等の問題点があった。
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、粘着シート上にパッドを貼着しておくことなく、粘着シート上にパッドを密封している収納室を配設してパッドが変質等したりするのを防止し、さらに、使用時には、パッド収納室の下端開口部を円滑に開封することができてパッド収納室内のパッドを粘着シートの上面中央部に簡単に貼着することができる救急用絆創膏を提供するにある。
上記目的を達成するために本発明の請求項1に係る救急用絆創膏は、上面に粘着剤層を層着している粘着シートと、中央部に下端が全面的に開口した矩形状の凹部を上方に向かって膨出成形していると共にこの凹部の開口端の一端から外部に通じるフィルム引出口を形成し、且つ、上記凹部の中央部をさらに上方に向かって膨出させて上記粘着シートの上面中央部に貼着させるパッドを収納したパッド収納室に形成している成形シートと、この成形シートの上記凹部内に二つ折り状態で配設してその上側のフィルム部の上面外周部を凹部に剥離可能に貼着することによりその上面中央部で上記パッド収納室を密封していると共に下側のフィルム部の端部を凹部から上記引出口内を通じて外部に臨ませた引出片部に形成している帯状の剥離紙よりなる封止フィルムとからなり、上記粘着シート上に上記成形シートを重ね合わせて剥離可能に貼着した構造を有している。
このように構成した救急用絆創膏において、請求項2に係る発明は上記パッド収納室内に収納しているパッドに薬液を含浸させていることを特徴とし、請求項3に係る発明はパッド収納室内に収納しているパッドに軟膏薬を塗布していることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、上記成形シートにおける凹部の開口端の一端から成形シートの一端に亘って、該成形シートの一端部における幅方向の中央部を上方に向かって膨出成形することにより上記フィルム引出口を形成してあり、このフィルム引出口の端部に帯状の封止フィルムの端部上面を外部に露出させた引出用切欠部を形成していることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記帯状の封止フィルムの引出口側の下面と粘着シートの上面との間に離型紙を介在させていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、粘着シート上にパッドを貼着しておくことなく該パッドを粘着シート上に剥離可能に貼着している成形シートに形成したパッド収納室内に収納し、このパッド収納室の下端開口部を剥離紙よりなる帯状の封止フィルムの端部により密封しているので、パッド収納室内と外部との通気を完全に遮断した状態にすることがてきてパッドが変質等するのを確実に防止することができ、その上、このパッドを収納している合成樹脂製成形シートからなる収納室を剥離紙よりなる帯状のフィルムを介して粘着シート上に重ね合わせて直接、剥離可能に貼着しているので、全体の厚みを薄くしたコンパクトな構造の救急用絆創膏を提供することができるばかりでなく、携行中等においても粘着シートに対してパッド収納室が不測にずれたり離脱したりする虞れがなく、常に、正確に重ね合わせた形態を保持しておくことができる。
さらに、成形シートは、その中央部に下端が全面的に開口した矩形状の凹部を上方に向かって膨出成形していると共にこの凹部の開口端の一端から外部に通じるフィルム引出口を形成し、且つ、上記凹部の中央部をさらに上方に向かって膨出させて上記粘着シートの上面中央部に貼着させるパッドを収納したパッド収納室を形成してあり、上記凹部内に二つ折り状態で配設している帯状の封止フィルムの上側のフィルム部でパッド収納室を密封しているので、粘着シート上に成形シートを重ね合わせて貼着しているにもかかわらず、粘着シートと成形シート間に介在させている帯状の封止フィルムにこれらの粘着シートと成形シートとによる挟圧力が殆ど作用することがなく、二つ折りされた該帯状の封止フィルムを安定した状態で凹部内に配設しておくことができる。
従って、一方の手の指先で成形シートの凹部上面と粘着シートの下面間を摘んだ状態で他方の手の指先で成形シートの一端部に設けている引出口から上記帯状封止フィルムの一端部を引張ることによってパッド収納室を開封させる際においても、封止フィルムに大きな挟圧力が作用することなく、パッド収納室の下端開口部を封止している該帯状封止フィルムを凹部内から外部に円滑に引き出しながら徐々に開封していくことができ、その開封も帯状封止フィルムを僅かな引張力でもって軽く引っ張るだけで簡単且つ確実に行うことができる。
そして、開封後に、パッド収納室の上壁面を下方に押圧することにより、該収納室内のパッドを粘着シートの上面中央部上に正確に貼着させてパッド収納室から取り出すことができ、しかるのち、成形シートを粘着シート上から剥離、除去することによって患部への貼着使用が可能となる。
また、パッド収納室内に消毒されたガーゼ等からなるパッドのみを収納、密封しておいてもよいが、請求項2や請求項3に記載したように、薬液を含浸させているパッドや軟膏薬を塗布しているパッドを収納しておいてもよく、この場合においても、これらのパッドをパッド収納室内に確実に密封した状態に保持して長期間に亘り変質したり硬化したりするのを防止することができ、使用時には、薬液や軟膏薬の効力を低下させることなく患部の治療に供することができる。
請求項4に係る発明によれば、上記フィルム引出口は、凹部の開口端の一端から成形シートの一端に亘って、該成形シートの一端部における幅方向の中央部を上方に向かって膨出成形されてなるので、帯状封止フィルムを引出口から小さな引張力によって円滑に引き出すことができると共に、このフィルム引出口の端部に帯状の封止フィルムの端部上面を外部に露出させている引出用切欠部を形成しているので、不使用時には帯状封止フィルムの端部によって形成している引出片部を上記引出口から外部に突出させることなく、この引出口内に没入させた状態で配設しておくことができ、従って、帯状封止フィルムが不測に引っ張られてパッド収納室を開封するのを防止しておくことができると共に、使用時には該引出用切欠部に指先を押しつけた状態で引出口に沿って引出し方向に張引することにより、容易にパッド収納室を開封することができる。
請求項5に係る発明によれば、上記帯状封止フィルムの引出口側の下面と粘着シートの上面との間に離型紙を介在させているので、帯状封止フィルムを引き出してパッド収納室を開封させることにより内部のパッドを粘着シート上に貼着したのちに、この離型紙を設けている部分から成形シートを簡単且つ確実に剥離、除去することができ、さらに、この離型紙によって粘着シートの端部が被覆されているから、この離型紙を貼着している部分を指先で摘んで離型紙を設けていない粘着シートの端部側の粘着面を患部近傍部の皮膚面に貼着したのちパッドを患部上に貼着する作業が簡単且つ正確に行うことができる。
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は救急用絆創膏の縦断側面図、図2は斜視図、図3は展開斜視図で、これらの図において、救急用絆創膏の基体となる粘着シート1は、柔軟性を有する薄い合成樹脂製シート又は不織布、織布、紙等からなる一定幅と一定長さを有する長方形状のシート片の上面全面に粘着剤層2を層着してなり、この粘着シート1の粘着剤層2上に、殺菌消毒された一定厚みを有する不織布又はガーゼ等の布帛からなる平面矩形状のパッド3を収納した収納室6を有する成形シート4を剥離可能に貼着している。
この成形シート4は、上記粘着シート1と同一幅、同一長さ、即ち、粘着シート1と同一大きさの平面長方形状に形成された透明ないしは半透明のポリプロピレン等の比較的剛性を有する合成樹脂シートからなり、その中央部に該成形シート4の長さ方向に長い下端が全面的に開口した一定幅と一定深さ(高さ)を有する長方形状の凹部5を上方に向かって膨出成形していると共に、この凹部5の中央部をさらに上方に向かって膨出させてパッド3を収納した上記パッド収納室6を形成してあり、さらに、上記凹部5の下端開口部の長さ方向における一端部から成形シート4の一端に亘ってこの凹部5と同一幅で且つ高さ(深さ)が後述する帯状封止フィルム8の厚みよりもやや大きい高さでもって外部に通じる引出口7を上方に向かって膨出、成形している。即ち、粘着シート1と成形シート4との長さ方向の一端部における幅方向の中央部の対向面間に、凹部5の下端開口部の一端から外部に連通する帯状封止フィルム8の引出口7を形成している。
さらに、この引出口7の開口端部における成形シート4の一端部中央を半円形状に切欠いて帯状封止フィルム8の後述する引出片部8cの上面を露出させた引出用切欠部7aに形成している。また、成形シート4における上記パッド収納室6の上壁面は、指先による押圧力によって下方に向かって撓み変形が可能に形成されている。
上記帯状の封止フィルム8は柔軟で引張強度が大きく、且つ、上記粘着剤層2とは接着することがないように処理を施されている後述する離型紙と同様な剥離紙からなる薄肉の可撓性合成樹脂フィルムから形成されてあり、その幅が上記凹部5の対向側壁面間の幅に略等しい幅か又は僅かに狭い幅を有し、且つ、長さが凹部5の長さの2倍よりも上記引出口7の長さに相当する長さだけ長く形成されてあり、この帯状封止フィルム8の一端部が引出口7の長さに略等しい長さ部分だけ突出した状態となるように該帯状封止フィルム8を長さ方向の中央部から二つ折りし、突出部を有していない長さ部分を上側にし且つ屈折部を成形シート4の長さ方向の他端部側に向けた状態にしてこの二つ折り状態の帯状封止フィルム8を凹部5内に配設し、その上側フィルム部8aの上面外周部をパッド収納室6の下端開口縁から四方に水平状に屈折形成されている凹部5の上端外周壁下面に粘着剤層9を介して剥離可能に貼着して該上側フィルム部8aの上面中央部で上記パッド収納室6内に収容されているパッド3を密封している。
さらに、上側フィルム部8aの下面に屈折部を介して重ね合わせている下側フィルム部8bにおける一端部、即ち、重ね合わせ部から突出している端部を引出片部8cとしてこの引出片部8cを、凹部5の開口下端の一端から上記引出口7内に挿入し、その先端部を引出口7から外部に突出させることなく上面を上記引出用切欠部7aに露出させた状態で引出口7内から引出し可能に配設している。
また、上記引出口7側の下側フィルム部8bの下面と粘着シート1の上面との間に粘着シート1の粘着剤層2に対して剥離可能な離型紙10を介在させてあり、この離型紙10の幅を粘着シート1の幅に等しくして成形シート4の一端部を粘着シート1の粘着剤層2に貼着させることなくそれ以外の3方の外周部の下面を粘着シート1に剥離可能に貼着させている。なお、離型紙10の他端部(内端部)は上側に折り返して摘まみ片10a に形成されている。
このように、成形シート4に設けているパッド収納室6を凹部5内に二つ折り状態で配設した帯状封止フィルム8の上側フィルム部8aによって密封し、この状態で該成形シート4の一半部側を上記離型紙10とこの離型紙10上の帯状封止フィルム8bの一半部を介して粘着シート1上に重ね合わせると共に、成形シート4の他半部外周下面を粘着シート1の両側部と他端部との粘着剤層2部分に剥離可能に貼着している。
このように構成した救急用絆創膏は、使用前においては帯状封止フィルム8によって密封されているパッド収納室6を有する成形シート4は、その他半部側の3方の外周縁部の下面を粘着シート1の粘着剤層2に貼着されているので、成形シート4に設けている該パッド収納室6は粘着シート1から外れたりする虞れはなく、粘着シート1上に貼着したパッド3上に重ね合わされた形態を保持しておくことができる。
さらに、パッド3は成形シート4の中央部に設けているパッド収納室6内に収納されているので、救急用絆創膏の全体の厚みが薄くなり、保管や携行時等における取扱性が良くなるばかりでなく、パッド収納室6の開口下端は非通気性合成樹脂フィルムからなる封止フィルム8によって密封されているので、長期に亘りすぐれた品質を保持しておくことができる。その上、成形シート4は剛性を有する合成樹脂シートからなるので、容易に折れ曲がったり皺状に変形したりすることなく安定した所定の形態を保持しておくことができる。
次に、使用に際しては成形シート4の引出口7における開口端部の一端部上面に形成した切欠部7aを通じて外部に露出している帯状封止フィルム8の引出片部8cを引出口7と共に指先で摘みながら外方に引っ張ると、該引出片部8cが引出口7の開口端から外部に引き出されるからこの引き出された端部を摘んでさらに引出片部8cを外方に引っ張ると、図4に示すように、帯状封止フィルム8の下側フィルム部8bがパッド3上を摺動しながら引出口7側に引き出されるに従って上側フィルム部8aが屈折部を介して下側に反転移動し、凹部5の上端外周壁下面に層着している粘着剤層9から剥離しながらパッド収納室6の下端を他端側から徐々に開封していく。
この際、パッド3及びパッド収納室6は凹部5内に収容されていて粘着シート1と成形シート4との対向面による挟圧力が極めて小さく、且つ、帯状封止フィルム8の引出片部8cも上記一定の上下開口幅を有する引出口7に挿入されているので、帯状封止フィルム8を小さな引張力でもって軽快に開封することができる。
こうして、図5に示すように、帯状封止フィルム8が完全に引出口7から外部に引き出されると、図6に示すように、パッド収納室6の上壁面を指先で軽く押圧して下方に撓み変形させることにより、該収納室6内に収納しているパッド3を粘着シート1の粘着剤層2の中央部上に貼着させる。この際、パッド収納室6の開口端を下方に向けた状態で帯状封止フィルム8を抜き取れば、パッド3が収納室6から自然落下してその下面を粘着剤層2に貼着させることができるので、必ずしも、パッド収納室6の上面を下方に撓み変形させる必要はない。
しかるのち、粘着シート1に粘着剤層2に貼着するのを離型紙10によって防止されている成形シート4の一端部側から該成形シート4を粘着シート1に対して剥離、除去し(図7参照)、ついで、離型紙10を摘んでパッド3を創傷口等の患部に当てがうと共にこの離型紙10を設けていない粘着シート1の粘着剤層2を該患部の周囲の皮膚面に貼着し、しかるのち、粘着剤層2から離型紙10を剥離しながら該粘着剤層2を皮膚面に貼着するものである。
なお、以上のように構成した救急用絆創膏において、帯状封止フィルム8の上側フィルム部8aを貼着させている凹部5の上端外周壁下面に層着した粘着剤層9としては、その引き剥がし開始端部側の粘着剤層部分を、図3に示すように、パッド収納室6の開封開始端部側に向かって徐々に幅広くなる山形状の粘着剤層部9aに形成しておくことが望ましく、このように形成しておけば、パッド収納室6を密封している帯状封止フィルム8の上側フィルム部8aを剥離する際に、その幅方向の中央から剥離を開始して、簡単且つ正確な剥離が可能となる。
また、パッド収納室6内に収納しておくパッド3としては、単に、消毒されたガーゼ等からなるパッド3を収納しておく以外に、該パッド3に薬液を含浸させておいてもよく、或いは、該パッド3上に軟膏薬を塗布、付着させておいてもよい。
救急用絆創膏の縦断側面図。 その斜視図。 その展開斜視図。 帯状封止フィルムを引き出している状態の縦断側面図。 引出し終了後の縦断側面図。 パッドを粘着シート上に貼着させている状態の縦断側面図。 患部に貼着する状態を示す縦断側面図。
符号の説明
1 粘着シート
2 粘着剤層
3 パッド
4 成形シート
5 凹部
6 パッド収納室
7 引出口
8 帯状封止フィルム
9 粘着剤層
10 離型紙

Claims (5)

  1. 上面に粘着剤層を層着している粘着シートと、中央部に下端が全面的に開口した矩形状の凹部を上方に向かって膨出成形していると共にこの凹部の開口端の一端から外部に通じるフィルム引出口を形成し、且つ、上記凹部の中央部をさらに上方に向かって膨出させて上記粘着シートの上面中央部に貼着させるパッドを収納したパッド収納室に形成している成形シートと、この成形シートの上記凹部内に二つ折り状態で配設してその上側のフィルム部の上面外周部を凹部に剥離可能に貼着することによりその上面中央部で上記パッド収納室を密封していると共に下側のフィルム部の端部を凹部から上記引出口内を通じて外部に臨ませた引出片部に形成している帯状の剥離紙よりなる封止フィルムとからなり、上記粘着シート上に上記成形シートを重ね合わせて剥離可能に貼着していることを特徴とする救急用絆創膏。
  2. パッド収納室内に収納しているパッドに薬液を含浸させていることを特徴とする請求項1に記載の救急用絆創膏。
  3. パッド収納室内に収納しているパッドに軟膏薬を塗布していることを特徴とする請求項1に記載の救急用絆創膏。
  4. フィルム引出口は、凹部の開口端の一端から成形シートの一端に亘って、該成形シートの一端部における幅方向の中央部を上方に向かって膨出成形してなり、このフィルム引出口の端部に帯状の封止フィルムの端部上面を外部に露出させた引出用切欠部を形成していることを特徴とする請求項1に記載の救急用絆創膏。
  5. 帯状の封止フィルムの引出口側の下面と粘着シートの上面との間に離型紙を介在させていることを特徴とする請求項1に記載の救急用絆創膏。
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