JP2005246046A - 救急用絆創膏 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体の粘着剤の中央部上にパッド部を貼着し、前記粘着層のパッド部が貼着されていない部分の上面には離型フィルムを剥離可能に貼着してなる救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層を配設する工夫を施すことにより、簡便、安価に、紫外線暴露に基づく創傷部の治癒遅延等を有効に抑制し、かつパッドに担持させる薬物の紫外線による変質等を有効に防止できる救急用絆創膏を提供する。
【解決手段】軟膏付救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、パッドとパッドの間、又はパッドとクッション材間、或はパッドと粘着層間に介在させたり、パッド部にUVカット加工を施したり、粘着層に紫外線遮断剤を練り込んだりすることによって、紫外線遮断救急用絆創膏とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、支持体上の層着された粘着層の粘着面中央部にパッド部を貼着し、前記粘着層の前記パッド部が貼着されていない部分の上面には離型フィルムを剥離可能に貼着してなる救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層を配設してなり、紫外線暴露に基づく創傷部の治癒遅延等を有効に抑制する救急用絆創膏、ポリオレフィン樹脂に紫外線遮断剤を練り込むか又はコートしたフィルム、不織布、織布又は編布からなるパッドの少なくとも一面に紫外線遮断剤を含有させる処理を施してなるパッド、並びに支持体と支持体上に層着された粘着層からなる粘着シートにおいて、粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込んでなる粘着シートに関する。
近年の紫外線による皮膚への影響に関する検討から、創傷部の皮膚の修復過程で紫外線にさらされると、正常な皮膚への再生が遅延し、変色し、色素沈着、瘢痕が残るなど、創傷部にとって有害であることが明らかにされつつある。
また、創傷部に適用される薬剤のなかでも紫外線によって経時的に変質する薬剤も存在し、保存中は勿論のこと、皮膚への適用後も紫外線に暴露しない工夫が検討されている。
従前より、パップ剤等の薬剤の経皮投与製剤において、酸化亜鉛や酸化チタンなどを充填剤あるいは粉末賦形剤として、鎮痛消炎剤等の薬効成分、その他の添加剤と共に配合して膏体とすることは良く知られている(例えば、特開昭57−7410号公報等参照)。
また、特開平09−143060号公報に記載されているように、パップ剤のような含水ゲル貼付剤の基剤用組成物に、特性を多く発現させるため、あるいは加工・成形性及び品質の向上、ゲル体中の薬剤の分散性と安定性の向上などの目的で任意に配合させる成分の一つとして、紫外線遮断剤を使用することも公知であり、酸化チタンを配合した実施例が記載されている。
一方、特開昭60−053150号公報等には、薬物の揮散、光分解はアルミニウムラミネート包装で密封、遮光することによって防止できること、しかしゴム系粘着性物質よりなる膏体に配合される薬物、とりわけフェノール性水酸基含有化合物、アミン系化合物などは、アルミニウムラミネート包装によっても薬物が分解すること、この分解を抑制して安定化させる上で特定のイソクマリン誘導体やクマリン誘導体、あるいはフラボノイド類とピノシルビンの配合が有効であったこと、ゴム系粘着性物質よりなる膏体中には、さらに第三成分として酸化チタン、酸化亜鉛などを配合してもよいことが記載されており、実施例では酸化チタンなどが使用されている。
また、特開平05−111507号公報には、ポリ塩化ビニルに代わる素材として、生体に対して安全であり、しかも産廃処理においても有効な支持フィルム素材の開発を目的として、無機質充填剤を含有する熱可塑性樹脂組成物からなる多孔質化した一軸延伸フィルムの片面に粘着層が形成され、該粘着層内あるいは粘着層と上記フィルムの間に繊維性フィルムを介在させた医療用粘着テープもしくはシートに関する発明が記載されており、その支持フィルムに添加され、多孔質化させる無機質充填剤として、酸化チタンなどが使用できること、この無機質充填剤と熱可塑性樹脂に、紫外線吸収剤などの通常の添加剤も適宜配合できることが記載されている。該文献4にはその繊維性フィルムとしてポリエステル製不織布を使用した実施例も記載されている。
さらに、特開平07−052326号公報には、オルガノポリシロキサンとアルキルアリールポリシロキサン生ゴム含有の特定の感圧粘着剤は、耐熱性、耐水性、耐寒性などに優れているが、該感圧粘着剤を積層した粘着シートを皮膚などの被着体に貼付した後剥がしたときには、感圧粘着剤が粘着テープから被着体に移行する難点があり、その課題を解決するために、ポリウレタン弾性繊維からなる不織布の一方表面上に無機充填剤を所定量含有したオルガノポリシロキサン系感圧粘着剤からなる粘着層を設けた発明が記載されており、無機充填剤として炭酸カルシウム、ベントナイト、酸化チタン、酸化亜鉛、カリオンなどが用いられることが示されている。
特許文献1(特開平9−118604号公報)には、化粧の前処理、化粧落としのために用いられ、さらには絆創膏としても用いられる衛生シートであって、薄くて透明な柔軟性のあるベースシートと、このベースシートの上にコーティングされた紫外線に反応する準位エネルギーの高い物質からなる反応層とを備えた衛生シートの発明が記載されており、反応層材料としてTiO2半導体を用いることができるとし、これにより汚れをとり、殺菌できるとしている。
特許文献2の特開平9−299457号公報には、平均粒径0.1μm以下の酸化亜鉛微粒子が結合材なしで衛生用品基体表面に被着していることを特徴とする抗菌・脱臭性衛生用品の発明が記載されており、これにより繊維製品などの場合内部の繊維表面まで酸化亜鉛を被着させることができるとしている。
特許文献3(特開2000−136129号公報)は、光触媒が固着されたシートであって、指に巻きやすい大きさにカットされていることを特徴とするシートの発明であって、光触媒として酸化チタンなどのセラミックが使用できることが記載されているが、粘着性のシートとする技術ではない。
特許文献4(特開2000−281806号公報)には、適度なすべり性とバリア性を確保しながら、手でも容易に切断可能な引張強度を得ると共に、その一方で貼付時の取り扱い性を容易にするため、わずかな変形時における適度な応力を有するエラストマーフィルムを提供する目的で、エラストマー樹脂に無機質の微粒子を特定量配合することにより皮膚貼付用粘着シートの支持体として必要とされる種々の性質を向上すること、無機質の微粒子としては、一般的にはプラスチック用の充填剤として利用されているものを用いればよいこと、その例として酸化チタンなどが挙げられることが記載されている。
特許文献5(特開2002−272831号公報)には、酸化亜鉛の持つ優れた創傷治癒特性を生かしつつ、取り扱い性の優れた、柔軟で皮膚になじみよい創傷被覆用粘着性シートを提供することを目的とし、所定量の特定の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体、所定量の特定のビニル系単量体を必須成分とする所定量のアクリル共重合体と、該共重合体と相溶しうる所定量の高沸点有機液体と、所定量の架橋剤と、所定量の酸化亜鉛とを含有する粘着層を形成してなる創傷被覆用粘着性シートとした発明が記載されている。
またさらに、特許文献6(特開2003−010306号公報)には、種々の特性(医療用テープ;外部から皮膚表面を観察できる可視光線透過性を有し、紫外線に対しては不透過性であり、瘢痕部や縫合創に対しては適度な保湿効果が得られる密封性を有し、さらに術後創縁にかかる緊張除去や変形応力による物理的刺激を回避できる程度の応力緩和性付与。粘着剤;皮膚及び人体に対して安全な成分で構成され、柔軟性と適度な粘着力を兼有)を満足し、瘢痕部や縫合創のような再生途上の皮膚若しくは光過敏症や光アレルギーのような光(とりわけ紫外線)に対して脆弱な皮膚に対して適用され、瘢痕部や縫合創をできるだけ跡を残させない形で治癒させ、かつ外部からの刺激から適切に保護しうる医療用の粘着テープ若しくはシートを提供する目的で、熱可塑性樹脂からなる可視光透過性の基材フィルム上に粘着層が直接若しくは間接的に積層された医療用粘着テープ若しくはシートであって、前記基材フィルム中に、ナトリウムD線に対する屈折率が1.3以上の紫外線遮光粒子を含有することを特徴とする医療用粘着テープ若しくはシートの発明が記載されている。そのような紫外線遮光粒子の内、粒子そのものが紫外線を散乱するものとして、酸化チタンや酸化亜鉛が挙げられること、紫外線遮断粒子、遮光粒子として酸化チタンを使用した実施例が記載されている。
なお、酸化チタンと金属とを配合して光触媒効果を利用する貼付製品として、紙、布、プラスチック等の基材表面に対して被着せしめるための被着処理剤、フェイマスクの技術も知られている。さらに、光触媒作用ではない酸化チタンの熱傷、傷、皮膚炎その他の各種疾患の治療効果を有する酸化チタンを付着、含有もしくは練り込んだ繊維あるいは繊維製品の技術(特開2001−114693号公報参照)も知られている。
一方、救急用絆創膏は、粘着層の粘着面の上面中央部に殺菌消毒液や創傷治療剤等の薬液を含浸、乾燥させたガーゼ等のパッドを貼着し、該パッドの上面を左右に分離可能な剥離紙で被覆した構造を有するものが一般的に使用されている。
また、上記一般的な救急用絆創膏ではパッドに含浸させた薬液が乾燥して、湿潤面が出ない限り十分な殺菌、治療効果を得ることができないという課題を改善する目的で、パッドの上面に薬液を封入してなるカプセル体を重ね合わせ、使用時に該カプセル体の上面壁を押圧することによってその上面壁の下面中央に突設した先鋭な突起でカプセル体の底面を構成しているアルミ箔製の薄膜を破壊し、カプセル体の薬液をパッド上に流出、含浸させるようにした構造の薬液封入カプセル体救急用絆創膏が開発されている。さらに最近では、製造が高価で、かつ薬液の飛散性、流動性の故に取扱が煩雑であった薬液封入カプセル体救急用絆創膏の課題を改善する目的で、軟膏付救急用絆創膏の提供が要望されている。
このような技術背景から、本発明者は、先に上面に軟膏薬を層着しているパッドを長方形状の粘着層の粘着面の上面中央部に貼着すると共に、この粘着層の粘着面上に中央部を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することにより断面ドーム形状のブリスター部を形成してなる軟膏保護カバーを剥離可能に貼着して上記ブリスター部により上記パッドを該パッド上の上記軟膏薬とブリスター部の下面との間に隙間が存した状態で被覆してなる軟膏薬救急用絆創膏につき提案した(特許文献7:特開2001−104367号公報参照)。
しかしながら、このような救急用絆創膏、特に軟膏付救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層を配設することにより、紫外線暴露による創傷部の治癒遅延、色素沈着を回避すると共に、薬剤の変質を防止する技術についてはこれまで知られていなかった。
特開平9−118604号公報 特開平9−299457号公報 特開2000−136129号公報 特開2000−281806号公報 特開2002−272831号公報 特開2003−010306号公報 特開2001−104367号公報
上述のように、これまでの紫外線遮断を目的とする技術は、パップ剤、ゲル製剤等の感圧接着性の薬物含有粘着層に紫外線遮断剤を単に配合したり、無機充填剤添加、通気性付与、紫外線遮断など使用目的は異なるが、医療用粘着テープの基材フィルムの全面に亘って酸化亜鉛、酸化チタンなどの紫外線遮断性の物質を配合するものであって、中央部にガーゼや織布、不織布、編布などのパッドを貼着し、該パッドに薬剤を担持させる場合のある救急用絆創膏における紫外線遮断技術について開示するものではなかった。
また、薬剤を担持した救急用絆創膏における紫外線暴露による創傷部の治癒遅延の回避、あるいは紫外線による薬剤の変質を防止する目的においては、基材フィルムとしての粘着テープの全面に亘って紫外線遮断剤を配合したり、適度な保湿効果を得るために密封性とすることは、その製造にコストがかかる難点があるばかりでなく、通気性が不十分である場合には創傷部のかぶれ、治癒遅延を生じてしまう懸念があった。
さらに、救急用絆創膏においては創傷部にパッドを当接させるものであるから、患部の基材フィルムを通しての創傷部の状態の確認を行う必要はなく、また皮膚面への貼着における違和感を回避する目的で通常の救急用絆創膏において用いられる基材フィルムで達成されている程度の光透過性があれば十分であり、肌色に近く、違和感を与えない透明性が求められる基材フィルムに紫外線遮断剤を、可視光透過性を保持しつつ配合することは、その製造が煩雑で、かつ高価となる難点があり、安価に提供しなければならない救急用絆創膏に適用する技術としては満足できるものではなかった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、支持体上面の粘着層の粘着面中央部にパッド部を貼着し、前記粘着層の前記パッド部が貼着されていない部分の上面には離型フィルムを剥離可能に貼着してなる救急用絆創膏において、パップ剤膏体などの薬物含有感圧粘着層や基材フィルム中に配合することなく、救急用絆創膏において紫外線遮断剤を含有する層を配設する工夫を施すことにより、簡便、安価に、紫外線暴露に基づく創傷部の治癒遅延、色素沈着等を有効に抑制し、かつパッドに担持させる薬物の紫外線による変質等を有効に防止できる救急用絆創膏を提供することにある。
かかる状況下、本発明者は上記目的を達成するために鋭意研究した結果、救急用絆創膏、特に軟膏付救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、パッドとパッドの間、パッドとクッション材との間、パッド部と粘着層の粘着面との間に介在させたり、パッド部にUVカット加工を施したり、粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込んだり、粘着層の粘着面にコートしたり、支持体上にコートするなど、紫外線遮断剤を含有する層を設けることにより、上記課題が悉く解消しうることを知見して本発明を完成させるに至ったものである。
すなわち、本発明は、これらの知見に基づいて完成されたものであり、
(1)支持体上面の粘着層の粘着面中央部にパッド部を貼着し、前記粘着層の前記パッド部が貼着されていない部分の上面には離型フィルムを剥離可能に貼着してなる救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層を配設したことを特徴とする救急用絆創膏、
(2)紫外線遮断剤が、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの加工処理物である前記(1)記載の救急用絆創膏、
(3)パッド部が、2枚以上のパッド、又はパッドとクッション材を積層したものである前記(1)又は(2)記載の救急用絆創膏、
(4)紫外線遮断剤含有層が、透明あるいは肌色加工、あるいは微着色されたものである前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の救急用絆創膏、
(5)救急用絆創膏が、パッド部のパッドの上面に軟膏薬を層着した軟膏付救急用絆創膏である上記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
(6)粘着層の粘着面上に、断面ドーム形状のブリスター部を形成してなる軟膏保護カバーを剥離可能に貼着したものである前記(5)記載の救急用絆創膏、
(7)紫外線遮断剤を含有する層として、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを用い、平面パッド部と略同一の前記フィルムを粘着層の粘着面とパッド部との間、粘着面とパッド部を被覆するネットとの間、又はパッド部の中に配設したものである前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の救急用絆創膏、
(8)紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムである請求項7に記載の救急用絆創膏、
(9)紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、パッド部の下面に配設し、そのパッド部及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆して熱溶着で固定したことを特徴とする前記(7)又は(8)に記載の救急用絆創膏、
(10)紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムであり、その下層に有孔のフィルムの通気孔が粘着層の粘着面との接触により塞がるのを防止するための拡散材を配設したものである前記(9)記載の救急用絆創膏、
(11)パッド部の周囲をネットで被覆して熱溶着で固定し、該ネット被覆パッド部の下面と粘着層の粘着面との間に、パッド部よりも平面やや小の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設したものである前記(7)又は(8)に記載の救急用絆創膏、
(12)紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、2枚以上のパッドの間、又はパッドとクッション材との間に、配設したものである前記(7)又は(8)に記載の救急用絆創膏、
(13)紫外線遮断剤を含有する層として、パッドの上面又は下面の少なくとも一方の面に紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施したパッドを使用する請求項1〜6のいずれか1項に記載の救急用絆創膏、
(14)紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施したパッドを含むパッド部の周囲をネットで被覆して熱溶着で固定したものである前記(13)に記載の救急用絆創膏、
(15)紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面の粘着層の粘着面の内、皮膚面への接着部分及びパッド部に接着する部分だけを残して、粘着面に紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートしたものを使用する前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の救急用絆創膏、
(16)紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面の粘着層の粘着本体に、紫外線遮断剤を練り込んだ粘着層とする前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の救急用絆創膏、
(17)紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面全体を、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートしたものを使用する前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の救急用絆創膏、
(18)紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムである請求項17に記載の救急用絆創膏、
(19)ポリオレフィン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、又はポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの共重合体を含有する熱可塑性フィルムに紫外線遮断剤を練り込んだ、又はコートしてなるフィルム、
(20)不織布、織布又は編布からなるパッドの少なくとも一面に紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施してなるパッド、
(21)支持体と支持体上に層着された粘着層からなる粘着シートにおいて、粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込んでなる粘着シート、
(22)紫外線遮断剤を含有する層を配設すると共に、2枚以上のパッドを積層し、上層パッドの上面に軟膏薬を層着し、パッドの軟膏薬の浸透を抑制するフィルムをも配設してなる前記(5)又は(6)記載の救急用絆創膏、
(23)紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、粘着層の粘着面とパッド部との間に配設した前記(22)記載の救急用絆創膏。
(24)下層パッドの下面に、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設し、上層パッド、下層パッド、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム、及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆し、熱溶着して固定したものである前記(22)又は(23)記載の救急用絆創膏。
(25)上層パッドと下層パッドの間に、軟膏薬の浸透を抑制するフィルムを配設し、前記下層パッドの下面に紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設し、上層パッド、下層パッド、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム、及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆し、熱溶着して固定したものである(24)記載の救急用絆創膏、
に関するものである。
請求項1に記載の発明によれば、支持体上面の粘着層の粘着面中央部にパッド部を貼着し、前記粘着層の前記パッド部が貼着されていない部分の上面には離型フィルムを剥離可能に貼着してなる救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層を配設しているので、基材フィルムの全面に亘って紫外線遮断剤を含有させることなく、またパップ剤、ゲル製剤等のように薬物を含有する感圧接着剤層の膏体に紫外線遮断剤を含有させるものでもなく、従前の一般的な救急用絆創膏や軟膏付救急用絆創膏の適度な通気性、透湿性、光透過性等の特性を保持しつつ、創傷部への紫外線暴露を有効に抑制して、創傷部の治癒遅延を有効に抑制すると共に、薬剤の紫外線暴露による変質をも有効に抑制することができる。
特に、紫外線遮断剤として波長400〜320nmの皮膚が暴露するとメラニン形成が進み日焼け、皮膚の老化を促進するといわれているUV−A及び波長320〜290nmの皮膚が暴露すると急性の炎症、免疫抑制、皮膚癌、シミ、ソバカスを作る原因の一つであるといわれているUV−Bの紫外線を遮断する紫外線遮断剤(紫外線散乱剤あるいは紫外線吸収剤)を含有する層としているので、創傷部の効果的な治癒促進、薬物の変質を抑制することが可能となる。
また、請求項2の発明によれば、特に紫外線遮断剤として、紫外線を散乱することにより遮断する紫外線散乱剤である酸化チタン、酸化亜鉛、またはこれらの加工処理物、例えば酸化チタンや酸化亜鉛系の超微粒子などを使用するので、皮膚への影響を少なくして紫外線暴露を有効に遮断することができ、また酸化亜鉛、酸化チタンの殺菌効果と相俟って創傷部の優れた治癒促進効果を発揮する。
特に、波長380〜290nmの紫外線カット率を95%以上とすることにより、パッド部に含浸させる薬剤及び患部表面への紫外線暴露を確実に抑制することが可能となる。
請求項3の発明によれば、パッド部が、2枚以上のパッド、又はパッドとクッション材を積層した救急用絆創膏を使用するものであるから、紫外線遮断剤を含有する層、例えば紫外線遮断剤を練り込んだもしくはコートしたフィルムなどを、パッド部の下方(パッドやクッション材の下方、ネットで被覆したパッド部の下方など)のみならず、2枚以上のパッド間、あるいはパッドとクッション材の間に配設することができ、従来の救急用絆創膏と同様の製造工程で製造することができ、製造における重大なコスト増加を招来しない。また、パッド部の上面に軟膏薬を層着した軟膏付救急用絆創膏の場合には、軟膏薬のパッド部下方への浸透を2枚以上のパッド、パッドとクッション材と、さらに紫外線遮断剤含有層によって有効に抑制することができるのでなお好ましい実施態様となる。さらに、パッドの下方にクッション材を配設するときは、弾力性に富んだ適度な押圧力となり、創傷口を傷めることなく、創傷部治癒促進効果を高めることができる。
請求項4の発明によれば、紫外線遮断剤含有層を、透明あるいは肌色加工、あるいは目立たない程度に他の色彩に着色(微着色)するものであり、どのような紫外線遮断剤を含有させても、従前の救急用絆創膏のように皮膚に貼着しても貼付した部分が目立たず、美観を損ねずに、紫外線遮断剤を含有する層を備えた救急用絆創膏の利点を享受できる。
請求項5の発明によれば、パッド部のパッドの上面に軟膏薬を層着した軟膏付救急用絆創膏とすることにより、一般の救急用絆創膏、薬液カプセル含有救急用絆創膏の課題を悉く解消すると共に、紫外線遮断剤を含有する層を配設することにより、紫外線暴露による創傷部の治癒を確実にし、かつ軟膏剤の変質を有効に抑制することができる。
請求項6の発明によれば、粘着層の粘着面上に、断面ドーム形状のブリスター部を形成してなる軟膏保護カバーを剥離可能に貼着した構成とすることにより、創傷部及び軟膏薬の紫外線暴露からの回避、軟膏薬の浸透抑制等の前記の利点を有するほか、外気との接触を回避でき、またカプセル体などの使用を回避できるので、軟膏薬の変質や転着による有効量の減少等を有効に防止することができる。
本発明においては、軟膏保護カバーを、中央部を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することにより断面ドーム形状のブリスター部に形成してなるものとすることにより、あるいはさらにブリスター部を平面矩形状に形成し、その長辺側の両側壁部を下端から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した起立壁部を形成しているものとすることにより、あるいはさらに軟膏保護カバーを、上面に軟膏薬を層着しているパッド部を長方形状の粘着層の粘着面上に、四方周壁部が上記軟膏薬を層着したパッドの厚みより高く形成している平面矩形上のブリスター部を中央部に膨出、形成し、剥離可能に貼着して上記ブリスター部により上記パッド部を被覆したものとすることにより、さらにはまたブリスター部を、その天井壁部にその長さ方向に平行な突条を上方に向かって膨出、形成したものとすることにより、前記の利点のほか、携行時の不測の押し潰しなどを強固に阻止することができる。
請求項7の発明によれば、請求項1〜6に記載のいずれかの救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層として、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを用い、平面パッド部と略同一の前記フィルムを粘着層の粘着面とパッド部との間、粘着面とパッド部を被覆するネットとの間、又はパッド部の中に配設したものであり、従前の救急用絆創膏と同様の製造法で、簡便に、紫外線遮断を確実に達成することができ、紫外線暴露による創傷部の治癒遅延を回避できるとともに、紫外線暴露による薬物の変質を有効に抑制することができるので、薬剤を患部に有効に作用させることが可能となる。また、フィルムに紫外線遮断剤を練り込む又はコートするこの技術は、他の顔料、染料を添加して着色することは容易であり、肌色加工、あるいは目立たない程度に他の色彩に着色することが容易となる。さらに、特に、軟膏付救急用絆創膏においては、通常の救急用絆創膏、薬液カプセル付救急用絆創膏の、傷口を傷める、薬液飛散、高価などの課題をも悉く解消するとともに、紫外線暴露による軟膏薬の変質をも有効に抑制することが可能となる。
請求項8の発明によれば、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムとして、有孔のフィルムを使用することにより、請求項7の効果に加えて、さらに通気性、透湿性をも十分に確保でき、いずれの救急用絆創膏、特に軟膏付救急用絆創膏においても、かぶれなどを生ずることなく、安全に長時間貼付することも可能となる。
請求項9の発明によれば、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをパッド部の下面に配設し、そのパッド部及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆して熱溶着で固定したものであり、請求項7の利点に加え、パッド部がずれるとか、2枚以上のパッド、あるいはパッドとクッション材を使用する場合であっても、それらがばらばらになって効果的な患部治療の妨げになってしまうことを有効に抑制することができる。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、ネットを介して薬剤が患部と接触するので、パッドと創傷口との付着防止を図ることができ、剥離時創傷部を傷めることがなく、かつ薬剤の変質をも抑制することができ、薬剤を患部に有効に作用させることができる。
請求項10の発明によれば、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムであり、その下層に有孔のフィルムの通気孔が粘着層の粘着面との接触により塞がるのを防止するための拡散材を配設することにより、通気性の確保を確実にし、請求項7の利点に加え、請求項9と同様の効果を達成することが可能となる。
請求項11の発明によれば、パッド部の周囲をネットで被覆して熱溶着で固定し、該ネット被覆パッド部の下面と粘着層の粘着面との間に、パッド部よりも平面やや小の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設することにより、請求項7の利点に加え、請求項9と同様の効果を達成することが可能となる。
請求項12の発明によれば、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、2枚以上のパッドの間、又はパッドとクッション材との間に、配設することにより、創傷部への紫外線暴露をカットできるばかりでなく、下層のパッドあるいはクッション材が、創傷部に対して弾力性のある適度な押圧力となって作用することとなり、紫外線暴露による創傷部治癒促進を効果的にし、紫外線暴露による薬剤の変質を有効に抑制し、薬剤を患部に有効に作用させることができる。また、パッドを重ねたり、パッドとクッション材を単に重ねるよりも、通気性を確保できる構造となっており、有孔のフィルムを使用するときはさらに効果的である。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、上記利点の他、パッド部に層着された軟膏薬がパッド部の下方に浸透するのを有効に抑制することが可能となるばかりでなく、紫外線暴露による軟膏剤の変質を防ぐことができる。
さらに、請求項13の発明によれば、請求項1〜6のいずれかの救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層として、パッドの上面又は下面の少なくとも一方の面に紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施したパッドを使用する救急用絆創膏とすることにより、通常の救急用絆創膏においてパッドとして貼着する不織布、織布、又は編布を単に紫外線遮断剤を含有させるUVカット加工を施して、一般的なパッドと同様に粘着層の粘着面に積層するだけであり、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムとして層を設けるよりも、さらに簡便に製造できるばかりでなく、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムとして層を設けた場合と同様に、紫外線遮断を確実に達成することができ、紫外線暴露による創傷部の治癒遅延を回避できるとともに、紫外線暴露による薬物の変質を有効に抑制することができるので、薬剤を患部に有効に作用させることが可能となる。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、請求項7の発明と同様に、通常の救急用絆創膏、薬液カプセル付救急用絆創膏の、傷口を傷めたり、薬液飛散、高価などの課題をも悉く解消するとともに、紫外線暴露による軟膏薬の変質をも有効に抑制することが、簡便な製造法で達成できる。
請求項14の発明によれば、その一面に紫外線遮断剤を含有させるUVカット加工処理を施したパッドを含むパッド部の周囲をネットで被覆して熱溶着で固定した構成とすることにより、請求項13の利点に加え、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムとして層を設けるよりも、さらに簡便に製造できるばかりでなく、パッドに紫外線遮断剤を含有させるものであるから、パッドの通気性、透湿性を利用することができるとともに、請求項9の発明と同様の効果、すなわち、パッド部がずれたり、2枚以上のパッド、あるいはパッドとクッション材を使用する場合であっても、それらがばらばらになって効果的な患部治療の妨げになってしまうことを有効に抑制することができる。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、ネットを介して薬剤が患部と接触するので、パッドと創傷口との付着防止を図ることができ、剥離時創傷部を傷めることがなく、かつ薬剤の変質をも抑制することができ、薬剤を患部に有効に作用させることが、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを使用するときよりも簡便に行うことができる。
請求項15の発明によれば、請求項1〜6のいずれかの救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面の粘着層の粘着面の内、皮膚面への接着部分、パッド部に接着する部分だけを残して、粘着面に紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートしたものを使用する構成とすることにより、粘着層の粘着面とパッド部との間に、あるいは粘着層の粘着面とパッド部を被覆しているネットとの間に、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設したと同様の効果が得られ、前記フィルムを設ける場合よりも簡便に、紫外線暴露による創傷部の治癒遅延を回避できるとともに、薬物の変質を有効に抑制することができるので、薬剤を患部に有効に作用させることが可能となる。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、通常の救急用絆創膏、薬液カプセル付救急用絆創膏の課題を解消するとともに、紫外線暴露による軟膏薬の変質をも有効に抑制することが可能となる。
請求項16の発明によれば、請求項1〜6のいずれかの救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面の粘着層の粘着本体に、紫外線遮断剤を練り込んだ粘着層とする構成をとることにより、粘着層の一部に紫外線遮断フィルムをラミネートする請求項15の構成よりも、粘着層を変えるだけで従前の救急用絆創膏を製造するように簡便に製造できると共に、粘着層にも適度な通気性、透湿性を付与することが可能となり、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムとして層を設けた請求項7の場合と同様に、紫外線遮断を確実に達成することができ、紫外線暴露による創傷部の治癒遅延を回避できるとともに、紫外線暴露による薬物の変質を有効に抑制することができるので、薬剤を患部に有効に作用させることが可能となる。また、粘着本体に紫外線遮断剤を練り込むこの技術は、他の顔料、染料を添加して着色することは容易であり、透明あるいは肌色加工、あるいは微着色が容易となる。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、請求項7の発明と同様に、通常の救急用絆創膏、薬液カプセル付救急用絆創膏の、傷口を傷めたり、薬液飛散、高価などの課題をも悉く解消するとともに、紫外線暴露による軟膏薬の変質をも有効に抑制することが、簡便な製造法で達成できる。
請求項17の発明によれば、請求項1〜6のいずれかの救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面全体を、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートしたものを使用する構成としたことにより、支持体上面に粘着剤を層着する前に、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを介在させ、その上面に通常の粘着剤を層着するものであり、請求項15の一部ラミネート加工の技術よりも、容易に製造でき、かつ粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込む請求項16と同様の効果を達成することができる。すなわち、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムとして層を設けた請求項7の場合と同様、紫外線遮断を確実に達成することができ、紫外線暴露による創傷部の治癒遅延を回避できるとともに、紫外線暴露による薬物の変質を有効に抑制することができるので、薬剤を患部に有効に作用させることが可能となる。紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートするこの技術は、請求項4の発明と同様、他の顔料、染料を添加して着色することは容易であり、透明あるいは肌色加工、あるいは微着色が容易となる。特に、軟膏付救急用絆創膏においては、請求項7の発明と同様に、通常の救急用絆創膏、薬液カプセル付救急用絆創膏の課題をも悉く解消するとともに、紫外線暴露による軟膏薬の変質をも有効に抑制することが、簡便な製造法で達成できる。
請求項18の発明によれば、請求項17の発明の救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを有孔のフィルムとしたことにより、請求項17の救急用絆創膏よりも適度な通気性、透湿性の確保が容易になる利点を有する。
請求項19の発明によれば、本発明の紫外線遮断救急用絆創膏の素材として有用な、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの共重合体を含有する熱可塑性フィルムに紫外線遮断剤を練り込んだ、又はコートしてなるフィルムが提供される。特に、このような素材としてのフィルムの好ましい実施の態様としては、紫外線遮断剤がUV−A及びUV−Bに対するものであるフィルム、紫外線遮断剤が、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの加工処理物であるフィルム、紫外線カット率が95%以上であるフィルム、紫外線遮断剤含有層が透明あるいは肌色加工、あるいは微着色されたフィルムであり、前記本発明の救急用絆創膏の効果を齎す素材として有用である。特に、軟膏付救急用絆創膏の素材として、優れた効果を発揮する。
請求項20の発明によれば、本発明の紫外線遮断救急用絆創膏の素材として有用な、不織布、織布又は編布からなるパッドの少なくとも一面に、紫外線遮断剤を含有させる加工(UVカット加工)処理を施してなるパッドが提供される。特に、このような素材としてのUVカット加工パッドの好ましい実施の態様としては、紫外線遮断剤がUV−A及びUV−Bに対するものであるUVカット加工パッド、紫外線遮断剤が、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの加工処理物であるUVカット加工パッド、紫外線カット率が95%以上であるUVカット加工パッド、紫外線遮断剤含有層が透明あるいは肌色加工されたUVカット加工パッドであり、前記本発明の救急用絆創膏の効果を齎す素材として有用である。特に、軟膏付救急用絆創膏の素材として、優れた効果を発揮する。
請求項21の発明によれば、本発明の紫外線遮断救急用絆創膏の素材として有用な、支持体と支持体上に層着された粘着層からなる粘着シートにおいて、粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込んでなる粘着シートが提供される。特に、このような素材としての粘着シートの好ましい実施の態様としては、紫外線遮断剤がUV−A及びUV−Bに対するものである粘着シート、紫外線遮断剤が、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの加工処理物である粘着シート、紫外線カット率が95%以上である粘着シート、紫外線遮断剤含有層が透明あるいは肌色加工、あるいは微着色された粘着シートであり、前記本発明の救急用絆創膏の効果を齎す素材として有用である。特に、軟膏付救急用絆創膏の素材として、優れた効果を発揮する。
請求項22の発明によれば、紫外線遮断剤を含有する層を配設すると共に、2枚以上のパッドを積層し、上層パッドの上面に軟膏薬を層着し、パッドの軟膏薬の浸透を抑制する機能をも付与してなる救急用絆創膏が提供される。特に、このような軟膏薬の浸透を抑制する機能を備えた軟膏付の救急用絆創膏のさらに好ましい実施態様は、紫外線遮断剤がUV−A及びUV−Bに対するものである救急用絆創膏、紫外線遮断剤が、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの加工処理物である救急用絆創膏、紫外線カット率が95%以上である救急用絆創膏、紫外線遮断剤含有層が透明あるいは肌色加工、あるいは微着色された救急用絆創膏であり、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、粘着層の粘着面とパッド部との間に配設した救急用絆創膏(請求項23)、下層パッドの下面に、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設し、上層パッド、下層パッド、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム、及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆し、熱溶着して固定したものである救急用絆創膏(請求項24)、上層パッドと下層パッドの間に、軟膏薬の浸透を抑制するフィルムを配設し、前記下層パッドの下面に紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設し、上層パッド、下層パッド、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム、及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆し、熱溶着して固定したものである救急用絆創膏(請求項25)であり、前記請求項5、6及び7の利点に加え、軟膏付救急用絆創膏とする場合に軟膏薬の浸透を有効に抑制することができ、創傷部の確実な治療を達成することができる。
以下、本発明について詳述する。
本発明において使用される「紫外線遮断剤」は、UV−B(320〜290nm)からUV−A(400〜320nm)の紫外線領域の紫外線を実質的に遮断する物質又はその組み合わせをいい、そのような物質には紫外線を散乱させることにより患部や薬剤への紫外線透過を遮断する紫外線散乱剤、紫外線領域の波長の光を吸収して患部や薬剤への紫外線透過を遮断する紫外線吸収剤のいずれか一方又は双方を使用することができる。
「紫外線を実質的に遮断する」とは、UV−BからUV−Aの紫外線領域の光透過性を本発明の目的を損なわない範囲以下に遮蔽することをいい、好ましくは紫外線カット率が95%以上、より好ましくは98%以上とすることを意味する。
紫外線散乱剤は、物理的な仕組みで紫外線を散乱、反射させることにより紫外線透過を防止するものであれば特に制限はないが、具体的には、例えば酸化チタン(ルチン型、アナターゼ型)、酸化亜鉛、黒酸化鉄、黄酸化鉄、カオリン、タルク、ケイ酸マグネシウム、酸化マグネシウム、軽質(沈降)炭酸マグネシウム、重質炭酸マグネシウムやこれらを超微粒子化したもの、あるいはさらに異種物質でドーピングによる表面改質したものなどこれらの加工処理物等を用いることが可能であり、特に酸化チタン、酸化亜鉛や、超微粒子酸化亜鉛(例えば、シーアイ化成製 酸化亜鉛超微粒子粉、特開平8−025317号公報記載の酸化亜鉛系微粒子など)、超微粒子酸化チタン(例えば、積水化成・住友大阪セメント製 「テクノポリマーMZ−C」)、粘土鉱物で被覆した酸化チタンや酸化亜鉛(例えば、特開2000−034465号公報に記載の紫外線遮蔽材)、鉄を含有させた酸化チタン(例えば石原産業製 TTO−F)、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛(シリカコーティング)、微粒子酸化チタン、微粒子酸化チタン(シリカコーティング)(テイカ製 MTシリーズ、MZシリーズ)などの加工処理物が特に好適に用いられる。これらの紫外線散乱剤は その物質が有する特性を考慮して他の紫外線散乱剤や、後記紫外線吸収剤等と適宜組み合わせて使用することができる。本発明の紫外線遮断救急用絆創膏に適用されるこれらの物質の粒子の平均一次粒子径としては、0.001〜30μm程度が好ましく、特に0.01〜20μm程度が好適である。
紫外線吸収剤は、化学的な仕組みからエネルギーを吸収し、熱などのエネルギーに変換して紫外線透過を防止するものであれば特に制限はないが、具体的には、UV−Bを吸収するサリチル酸2-エチルヘキシル(オクチル)などのサリチル酸系紫外線吸収剤、UV−B〜短波長のUV−Aを吸収するオキシベンゾンなどのベンゾフェノン系紫外線吸収剤、UV−Bを吸収するp−メトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル(オクチル)などのケイ皮酸系紫外線吸収剤、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、パラメトキシケイヒ酸2エチルヘキシル(オクチル)、サリチル酸2エチルヘキシルや、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレートなどのシアノアクリレート系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、サリチル酸ホモサレート等各種の紫外線吸収剤が挙げられる。
本発明において使用される「支持体」は、救急用絆創膏のバッキング、裏打ち部材として機能を発揮し、適度な柔軟性、伸縮性、透湿性、通気性、光透過性を有する薄いポリオレフィンフィルムなどの合成樹脂製シート、不織布、織布、又は紙等からなる一定幅と一定長さを有する矩形状のシート片であって、そのような素材としては、特に可塑化ポリ塩化ビニル、非晶質ポリオレフィンなどのオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン酢酸ビニル系樹脂、エラストマー系樹脂、オレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの共重合体、オレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとのポリマーアロイなどの合成樹脂が好ましく、特にポリオレフィン樹脂、ポリエステル系樹脂、又はポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの共重合体がさらに好適に用いられる。支持体は、通気性、透湿性、強度、耐候性、貼付時の操作性、皮膚無刺激性等の救急用絆創膏の支持体等として望まれる性質を付与するために、エンボス加工、一軸延伸加工、二軸延伸加工、アニール処理等の種々の加工を施したもの、各種の添加剤、充填剤を配合したものが好適に用いられる。このような添加剤としては、例えば酸化防止剤、光安定化剤、耐熱安定化剤、帯電防止剤、滑剤、難燃剤、顔料、又は染料などが、充填剤としては炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、水酸化マグネシウム、クレー等が、それぞれ挙げられる。このような素材は、配合される各成分を各種ニーダー、バンバリミキサーなどで混練し、一軸又は二軸押出機等で加熱溶融混練して樹脂ペレット等に成形し、次いでフィルム状に成形される。
支持体に層着される粘着剤は、支持体に層着、保持可能で、被着体に対して貼着し、保持可能な粘着力を有し、またパッド部を貼着して保持する機能を有し、望ましくは良好な粘着性があり、その粘着性が著しく減弱されずに維持し、かつ長時間貼着してもかぶれることなどがない安全性を備えた粘着剤であれば制限はなく、アクリル系粘着剤、ゴム系粘着剤、シリコンゴム系粘着剤、ビニルエーテル系粘着剤、ウレタン系粘着剤等が使用できる。中でも、本発明の紫外線遮断救急用絆創膏において酸化亜鉛、酸化チタン、それらの加工処理物等の紫外線遮断剤を粘着層の粘着本体に練り込む場合には、これらの遮断剤を簡便に、かつ多量に充填させることができる粘着性の樹脂が好適であり、具体的には、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
なお、「粘着シート」は、前記支持体とその上に層着された前記粘着層とから構成されるシートを意味し、粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込んだ粘着シートは、本発明の優れた紫外線遮断救急絆創膏の重要な素材である。
本発明において使用される「紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム」とは、次に例示される二つの製造法などで得られるフィルムを意味する。
一つ目の製造法は、前記の紫外線遮断剤をポリエチレン系熱可塑性樹脂などのポリオレフィン系樹脂の水性分散液などの液状分散液に、各種の添加剤と共に紫外線遮断剤あるいはその組み合わせを配合し、加熱、混練して、フィルムに成形した後、冷却固化あるいは架橋化して、紫外線遮断効果をフィルムに付与するか、あるいはポリエチレン系熱可塑性樹脂などのポリオレフィン系樹脂の水性分散液などの液状分散液に、各種の添加剤を配合し、加熱、混練して、フィルムに成形した後、冷却固化あるいは架橋化、予めフィルムとしておき、そのフィルムの片面に、紫外線遮断剤あるいはその組み合わせを含む展開液をカレンダーロール法等当該分野で一般的に用いられる展延方法でコーティングして、紫外線遮断効果をフィルムに付与することにより行われる。また、紫外線吸収剤をコートしたフィルムを製造するには、紫外線吸収剤を水の中で乳化分散させデッピングによりフィルムに含浸・吸着させることにより行われる。
また、「紫外線遮断剤を粘着層の粘着本体に練り込む」とは、前記の紫外線遮断剤を、前記の粘着剤の水性分散液などの液状分散液に、各種の添加剤と共に紫外線遮断剤あるいはその組み合わせを配合し、混練して、支持体に層着後、乾燥、冷却固化、あるいは架橋化して、紫外線遮断効果を粘着シートに付与することをいい、これらの分散液や展開液に必要に応じて添加される添加剤としては、架橋剤、軟化剤(可塑剤)、分散安定化剤、粘着付与樹脂、充填剤や酸化防止剤などが挙げられる。
従って、「練り込む」とは、紫外線遮断剤が加熱、混練を経て含有されるように、そのフィルムあるいは粘着本体に配合される状態を意味するものではあるが、そのような状態とする製造法を限定するものではない。
同様に、「コートした」とは、紫外線遮断剤が、コーティング操作を経てフィルムあるいは支持体等にラミネートされるように、そのフィルムあるいは支持体上に被覆される状態を意味するものではあるが、そのような状態とする製造法を限定するものではない。
二つ目の製造法は、紫外線遮断剤をポリエステル系ウレタン樹脂及び塩化酢酸ビニル共重合体樹脂と混和し、各種の添加剤と配合して溶剤分散液にする。
グラビアコーターでフィルム又は不織布に印刷し、乾燥して吸着・含浸させることにより行われる。
なお、フィルムの厚さ、粘着層の厚さ等は、本発明おいては紫外線遮断剤の配合量等で適宜変更しうるものであるから、限定されるものではないが、一般には、1〜500μm程度が好ましく、特に5〜20μm程度が好適に用いられる。
また、パッドの少なくとも一面に「紫外線遮断剤を含有させる加工処理」を施すとは、前記の不織布等のパッドの上面又は下面の一方の面に、前記紫外線遮断剤又はその組み合わせと各種添加剤との水性懸濁液の如き液状懸濁液あるいはペーストを付着あるいは塗布し、加熱、乾燥するか、あるいは紫外線遮断剤又はその組み合わせと各種添加剤との溶液分散液をコーティングし乾燥するなど種々の方法、を適用して製造することができ、本明細書においてはこれらの処理をUVカット処理、UVカット加工処理等と別称する場合がある。
本発明の「紫外線遮断剤を含有する層」とは、紫外線遮断剤を支持体以外の救急用絆創膏の層状の部位において含有する層をいい、具体的には支持体上の紫外線遮断剤含有ラミネート層、紫外線遮断剤含有粘着層、粘着層の一部の紫外線遮断剤含有ラミネート層、粘着層の粘着面と、パッド部、ネットとの間、あるいはパッド間、パッドとクッション材の間に配設される紫外線遮断剤含有あるいはコートフィルムを表す。
本発明の「紫外線遮断剤を含有する層」は、いずれも着色剤、顔料、染料を配合することができ、当該救急用絆創膏の分野で汎用される肌色加工を施すことができる。また、微かに、目立たない程度に、種々の色に仕上げることは適宜可能である。このような着色剤、顔料、染料としては、具体的には酸化チタン顔料、不溶性アゾ黄顔料、不溶性アゾ赤顔料などが挙げられ、中でも酸化チタン顔料が特に好適である。
また、本発明の「紫外線遮断剤を含有する層」は、いずれも、さらに通気性、透湿性を改善するために、有孔にすることは可能であるが、特に紫外線遮断剤を練り込んだ、又はコートしてなるフィルムを有孔のものとすると通気性改善効果が高く、その配設場所等を考慮し、適宜の大きさ、数で穿設することができる。例えば、紫外線遮断剤を含有する層として、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを使用し、該フィルムをパッド部の下方に配設する場合などは、孔径50〜70μm程度の孔を1〜15個/平方センチメートル程度穿設するのが好ましい。
なお、有孔処理を施した紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを下層パッドの下方で粘着層の粘着面との間に配設するときは、有孔処理を施したフィルムの通気性を確保するために、該有孔処理を施した紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムと粘着層の粘着面との間に「拡散材」を配設するのが好ましい。
「拡散材」は、UVカット加工フィルムが粘着層粘着面と接合し、UVカット加工フィルムに施された通気孔を閉塞するのを防止するための素材であり、一定の間隙を設けることができる素材であれば特に限定はなく、織布、不織布、編布、あるいは密着しない紙製であってもよいが、好ましくはパッドと同様の不織布が用いられる。
また、「軟膏薬の浸透を抑制するフィルム」は、軟膏薬がパッドにおける毛細管現象により経時的にパッド部下層に浸透するのを有効に抑制するフィルムであればよく、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルムなどプラスチックフィルムなどの種々の素材が利用可能である。浸透の程度にもよるが、フィルムに微小な有孔処理を施しても、本発明の目的を達成する上で十分な場合もある。
本発明の具体的な実施の形態について図面に基づいて説明すると、図1〜図3において、救急用絆創膏の基体となる支持体1は、適度な柔軟性、透湿性、通気性、光透過性を有する薄いポリオレフィンフィルムなどの合成樹脂製シート等からなる一定幅と一定長さを有する矩形状のシート片であり、その上面全面には粘着剤本体を層着してなり、この粘着層2は上記支持体1の上面に粘着剤本体をカレンダーロール法などで塗布することによって形成され、粘着シート(支持体1と支持体1の片面上の粘着層2)を構成している。
また、この粘着層2の粘着面3の上面中央部には、パッド部4が固着され、該パッド部4には通常薬剤7が含浸、又は吸着されている。図1〜図13の図面においては、パッド部4のパッド上面に薬剤7として軟膏薬7aを層着しているが、本発明の特徴とするところは、紫外線遮断剤を含有する層を支持体1以外の部分において配設する点にあり、軟膏薬7aを層着した救急用絆創膏に限定されるものではない。従って、この特徴にあっては、通常一般的な救急用絆創膏、薬液を含有するカプセル体を載置した救急用絆創膏にも適用される技術(例えば図14参照)であるが、特に軟膏付救急用絆創膏が好ましい実施態様であり、図面では軟膏付救急用絆創膏を示しているが、本発明の技術は軟膏付救急用絆創膏に限らず、薬液カプセル担持救急用絆創膏や、薬液含浸ガーゼあるいは単なる滅菌ガーゼを用いた通常の救急用絆創膏にも適用できる技術である(例えば図14参照)。
図1においては、さらに、上記粘着層2の粘着面3上には軟膏保護カバー8が重ね合わされていて該軟膏保護カバー8の下面を粘着層2の粘着面3に剥離可能に貼着している。この軟膏保護カバー8は非通気性で且つ適度な剛性を有する塩化ビニル樹脂等の透明な合成樹脂製薄肉シートよりなり、上記粘着シートからなる支持体1と同一幅で且つ該粘着層の粘着面よりも長さが短い矩形状に形成されている。さらに、この軟膏保護カバー8の長さ方向の中央部の一定幅と一定長さ部分を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することによって下端が全面的に開口したブリスター部81に形成している。
この軟膏保護カバー8の両端部から突出している支持体1の両端部の粘着層2の粘着面3に離型フィルム91、92を剥離可能に貼着してあり、この離型フィルム91、92の内端部は軟膏保護カバー8の両端部下面に延設していて、該延設部を上方に折り返して重ね端部91a、92aとし、該重ね端部91a、92a上に上記軟膏保護カバー8の両端部を載置させている。
パッド部4のパッド41は、前記のように紫外線遮断剤を含有する層を支持体1以外の部分において配設する点に本発明の特徴があり、そのような本発明の紫外線遮断剤を含有する層を配設する技術においてはパッドの枚数等において限定はなく、1層のパッドの救急用絆創膏にも適用できるが、軟膏付救急用絆創膏にあっては2枚以上のパッド41a、41b、・・・、好ましくは同質のパッドを積層するのが、軟膏薬7aの毛細管現象によるパッド部4下方へ軟膏薬7の成分の浸透を抑制する上で好ましい。
図2において、パッド部4はパッド41(上層パッド41a、下層パッド41b)を積層されてあり、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5は、パッド部4の最下層のパッド41bの下面と粘着層2の粘着面3との間に配設され、この軟膏薬7a層着パッド41a、下層パッド41b及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5の全体の側面を、ネット6で被覆してそのネット6の側面を熱溶着することによってパッド部4全体を固定し、さらに紫外線遮断剤練り込んだ又はコートしたフィルム5をその下層に挟持した該ネット6で被覆されたパッド部4の下面は、粘着層2の粘着面3に貼着されている。
紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5は、前述のようにポリエステルなどの熱可塑性フィルムを素材とし、厚さは10〜20μm程度のものを用いており、前述のように支持体1と同様、各種の添加剤を配合したり、適宜の加工処理を施すことが可能である。従って、必要ならば所望の通気性を付与するために有孔のフィルムとしたり、配合剤の種類と配合量を適宜選択することにより、所望の光透過率、透湿性とすることも、あるいは肌色加工や微着色を施すことも可能である。
なお、ポリエステルフィルム等の合成樹脂製フィルムに無機系素材の紫外線散乱剤(酸化亜鉛、酸化チタン)でUVカット加工を施したUVカット加工フィルムを5aと、ポリエステルフィルム等の合成樹脂製フィルムに紫外線吸収剤を含浸吸着させることによりUVカット加工したUVカット加工フィルムを5bと、ポリエステルフィルム等の合成樹脂製フィルムに無機系素材の紫外線散乱剤(酸化亜鉛、酸化チタン)と紫外線吸収剤とを配合してUVカット加工を施したUVカット加工フィルムを5cとする。
パッド部4は、少なくともパッド41と、そのパッド41に含浸された薬剤7(特にパッド上に層着された軟膏薬7a)とで構成されるが、薬剤として軟膏薬7aを使用する図の場合は、好ましくは最上層のパッド41aに層着された軟膏薬7a、必要ならば軟膏薬浸透抑制用のフィルム10及びパッド41等の周囲を包囲し熱固着して固定されるネット6とで構成され、該パッド部4の下面は粘着層2の粘着面3上に貼着されている。
2枚以上積層しているパッド41a、パッド41b、・・・は、それぞれガーゼ、脱脂綿やその他の織布、不織布、軟質プラスチック繊維あるいはこれらの積層体などを素材とし、矩形状であり、その幅は上記支持体1の幅よりも小幅に且つ長さも短く形成されている。
各パッド41a、41b、・・・は、異質の素材を使用し、軟膏薬7aの成分の浸透抑制に強弱を与えることも可能であるが、同一素材の繊維を使用しても、パッドを2枚以上とし、そのパッド間に界面を設けることにより、軟膏薬7a流動性成分の毛細管現象による浸透を抑制することが判明しており、むしろ同一素材を使用する方が高品質を維持したまま安価に製造できるので工業生産上も有利である。
さらに、図2〜図3において、上層パッド41a、下層パッド41bの下面両側部(図2)或いはパッド41の下面両側部(図3)に亘ってネット6を被覆して該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着してあり、このネット6上から上記軟膏薬7aを一定量ネット6の網目(図示せず)を通じてパッド部4の上面に塗布することにより薄く層着している。従って、軟膏薬7aはネット6の網目に保持された状態となり、パッド41上を平面方向に流動する虞はない。
なお、ブリスター部81を有する軟膏保護カバー8は、種々の形状とすることも可能であるが、特開2001−104367号公報に記載の如く、平面矩形状で、中央部を上方に向かって緩やかな円弧状に膨出、成形することにより断面ドーム形状のブリスター部81を形成し、該ブリスター部81のその長辺側の両側壁部を下端から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した起立壁部を形成しており、かつ上面に軟膏薬を装着しているパッド部を長方形状の粘着層の粘着面上に、四方周壁部が上記軟膏薬を層着したパッド部4の厚みより高く形成し、剥離可能に貼着して上記ブリスター部81により上記パッド部4を被覆した形状とするのが好ましい。該軟膏保護カバー8、ブリスター部81、起立壁部82、パッド部4の被覆態様について同一となる場合のその態様の記述は、番号を変えて当該特開2001−104367号の記載が本発明の記載にそのまま引用される。
すなわち、図1においては、典型的な軟膏保護カバー8の形状を示しており、ブリスター部81で上記長方形状の粘着シート2の上面中央部に貼着しているパッド部4を被覆して該ブリスター部81内に収納した状態でブリスター部81の開口端の外周部下面を含む軟膏保護カバー8の下面を該軟膏保護カバー8の長さ方向の両端部下面を除いて粘着層2の粘着面3に剥離可能に貼着してある。
該ブリスター部81の開口端の四方縁辺において、パッド部4よりも若干大きく設計されてあり、その開口部内にパッド部4を収納可能に形成している。
さらに、このブリスター部81の開口下端における長辺側においてはその両側を開口端の長縁辺から上方に向かって互いに接近する方向に傾斜した断面三日月形状の起立壁部82に形成している。
また、該ブリスター部81の天井壁部84の高さは軟膏薬7aを層着しているパッド部4の厚みよりも僅かに大きく形成されてあり、従ってブリスター部81の開口端内に収納されているパッド部4上の粘着層2とブリスター部81の天井壁部84の下面との間には隙間が存在していて粘着層2はブリスター部81の天井壁部84の下面に付着しないように構成している。
このように構成した本発明救急用絆創膏は、パッド部4の下方、すなわち皮膚面に貼着したとき支持体1の下面(粘着層を有しない面)より紫外線が照射しても紫外線を95%以上、好ましくは98%〜100%遮断し紫外線透過を有効に抑制することが可能になったばかりでなく、軟膏薬7a成分の下層パッド41bへの浸透を有効に抑制すると共に、創傷口に対して適度な圧力で柔らかく押圧するので、傷口を傷めることなく治療できる利点をも有する。
なお、紫外線の透過率は、可視・紫外分光光度計、紫外線ランプ、紫外線センサー、紫外線放射計を使用する試験法により測定することができる。
次に、使用に際しては、まず、支持体上の粘着層粘着面3から軟膏保護カバー8を剥離する。この時、軟膏保護カバー8の両端部は粘着層2の粘着面3に貼着されておらず、その両端部と粘着シート2の両端部との間に離型フィルム91、92を介在させているので、一方の手の指先で支持体1の端部を摘み、他方の手の指先で軟膏保護カバー8の端部を摘んでこれらの端部を引き離すことにより、ワンタッチで軟膏保護カバー8を支持体1の粘着層粘着面3から剥離することができ、そのブリスター部81によって被覆されていたパッド部を露出させることができる。次いで、支持体1の両端部から離型フィルム91、92を除去し、しかるのち、パッド部4上に層着している軟膏薬7aを創傷口に当てがい、支持体1上の粘着層粘着面3を皮膚面に貼着する。
図4は図2のパッド部4の拡大図であって、図1〜図3と同一の部分については同一の記号を付し、その他の部分は別の符号を付与している。
図4においては、パッド部4の下方より、ポリエステルフィルムの一面に無機系素材の紫外線散乱剤(酸化亜鉛、酸化チタン、及び/又はこれらの加工処理物)でUVカット加工を施した厚さ12μのUVカット加工ポリエステルフィルム5a、織布60g/平方メートルのパッド41b、及び織布80g/平方メートルのパッド41aを順次積層し、この3層を両側面を、下方粘着層への貼着部分を残してポリエチレン等のプラスチックで構成されるネット6で被覆し、その両側面で熱溶着によって一体に固着してあり、このネット6上から上記軟膏薬7aを一定量ネット6の網目(図示せず)を通じてパッド部4の上面に塗布することにより軟膏薬7aを薄く層着できる。
図5は、図4におけるUVカット加工ポリエステルフィルム5aに代えて、紫外線吸収剤を添加あるいはコートすることによりUVカット加工した厚さ16μmのUVカット加工ポリエステルフィルム5bを採用した他は、全く同一のパッド部の拡大図である。この構成により、紫外線吸収剤を添加しても紫外線散乱剤を添加し場合とほぼ同様の紫外線透過率を示す救急用絆創膏を得ることが可能となる。
図6は本発明の別の実施例を示す図であって、上層パッド41aと下層パッド41bの2枚のパッドを使用し、上層パッド41aと下層パッド41bとの間には、パッド41と平面ほぼ同一形状の、紙製、プラスチック製等の軟膏薬浸透抑制用のフィルム10を介在させてあり、下層パッド41bの下方には、パッド部4と平面面積やや小の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c:コートした5aを使用)を配設し、上層パッド41a、フィルム10および下層パッド41bの下面両側部に亘ってネット6を被覆して該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着してあり、このネット6上から上記軟膏薬7aを一定量ネット6の網目6a(図示せず)を通じてパッド部4の上面に塗布することにより薄く層着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように構成された紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5は、皮膚面に貼着したとき支持体1の下面(粘着層を有しない面)より紫外線が照射しても紫外線透過を有効に抑制することが可能になったばかりでなく、軟膏薬7a成分の下層パッド41bへの浸透を有効に抑制すると共に、創傷口に対して適度な圧力で柔らかく押圧するので、傷口を傷めることなく治療できる利点をも有する。
すなわち、図6の構成は、軟膏薬7aの成分の浸透性を確実に抑制し、かつ下層パッドのクッション性、粘着剤本体との直接接触回避も十分に図ることができる形状となっている。
図7は本発明の別の実施例を示す図であって、2枚のパッド41a、41bを使用し、その下方パッド41bの下方には、パッド部4と平面ほぼ同一形状の、紙製、プラスチック製等の軟膏薬浸透抑制用のフィルム10を介在させてあり、その軟膏薬浸透抑制用のフィルム10の下方には平面ほぼ同一形状の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c:コートした5aを使用)を配設し、前記上層パッド41a、下層パッド41b、軟膏薬浸透抑制用フィルム10及び紫外線遮断剤をコートしたフィルム5全体を、下面粘着層2への貼着部分を残して、パッド部をネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着してあり、このネット6上から上記軟膏薬7aを一定量ネット6の網目(図示せず)を通じてパッド部4の上面に塗布することにより薄く層着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、図6の実施例と同様、紫外線透過を有効に抑制することが可能になったばかりでなく、軟膏薬7a成分の下層パッドの下方への浸透を有効に抑制すると共に、創傷口に対して適度な圧力で柔らかく押圧するので、傷口を傷めることなく治療できる利点をも有する。
図8は本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層2の粘着面3にパッド部4を貼着したパッド付粘着シートを示す図であって、41aとパッド41bの2枚のパッドを使用し、その下方パッド41bの下方には、パッド部4と平面ほぼ同一形状の、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c:コートした5a又は5bを使用)であって、そのフィルム5には有孔処理を施しているものを配設し、前記上層パッド41a、下層パッド41b、及び有孔の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c:コートした5a又は5bを使用)全体を、ネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着し、該ネット被覆パッド部を支持体1上の粘着層2の粘着面3に貼着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、図4、図5の実施例と同様、紫外線透過を有効に抑制することが可能になったばかりでなく、救急用絆創膏に求められる通気性のコントロールが可能となる。
図9は本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層2の粘着面3にパッド部4を貼着したパッド付粘着シート(紫外線遮断創傷治療用粘着シート)を示す図であって、パッド41とパッド41と平面ほぼ同一形状のクッション材42を使用し、そのパッド41とクッション材42との間に、パッド41やクッション材42と平面ほぼ同一形状の、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c)であって、そのフィルム5には有孔処理を施しているもの又は有孔処理を施していないものを配設し、前記パッド41、有孔又は無孔の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c)及びクッション材42全体を、パッド部4の粘着層粘着面3への貼着部分を残してネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着し、該ネット被覆パッド部を支持体1上の粘着層2の粘着面3に貼着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、図3,4の実施例と同様、紫外線透過を有効に抑制することが可能になったばかりでなく、紫外線遮断創傷治療用粘着シートに求められる通気性のコントロールが可能であり、かつクッション性に優れており、創傷口に対して適度な圧力で柔らかく押圧するので、傷口を傷めることなく治療できる利点をも有する。
図10は本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層2の粘着面3にパッド部4を貼着したパッド付粘着シート(紫外線遮断創傷治療用粘着シート)を示す図であって、不織布からなるパッド41aとパッド41bの2枚のパッドを使用し、その下層パッド41bは、その不織布の下面に紫外線遮断剤を含有させる加工(UVカット加工)処理(紫外線散乱剤又は紫外線吸収剤を塗布51)を施し、かつ肌色着色又は微着色を施している(肌色着色又は微着色のUVカット加工処理パッド)。上層パッド41a、及び下層の肌色着色のUVカット加工処理パッドパッド41b全体を、パッド部4の粘着層粘着面3への貼着部分を残してネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着し、該ネット被覆パッド部を支持体1上の粘着層2の粘着面3に貼着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、UVカット加工フィルムを使用することなく、紫外線遮断が十分達成できると共に、パッド自体にUVカット加工処理を施すものであるから、通気性に優れており、通気性のコントロールは十分に可能であり、また肌色着色、微着色を施しているので皮膚に貼着した場合には紫外線遮断剤を添加することによる美観の変化を感じさせることがなく、かつ高品質の紫外線遮断創傷治療用粘着シートを安価に製造できる利点も有する。
図11は本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層2の粘着面3にパッド部4を貼着したパッド付粘着シートを示す図であって、パッド部4を不織布のパッド下面に紫外線遮断剤を含有させる加工(UVカット加工)処理(紫外線散乱剤又は紫外線吸収剤を塗布51)を施し、かつ肌色着色又は微着色を施したパッド41(肌色着色又は微着色のUVカット加工処理パッド)の1層構造とし、該肌色着色又は微着色のUVカット加工処理パッド41を、パッド部4の粘着層粘着面3への貼着部分を残してネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着し、該ネット被覆パッド部を支持体1上の粘着層2の粘着面3に貼着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、UVカット加工フィルムを使用することなく、紫外線遮断が十分達成できると共に、パッド自体にUVカット加工処理を施すものであるから、通気性に優れており、通気性のコントロールは十分に可能であり、また肌色着色、微着色を施しているので皮膚に貼着した場合には紫外線遮断剤を添加することによる美観の変化を感じさせることがなく、かつ高品質の紫外線遮断創傷治療用粘着シートを図10の紫外線遮断創傷治療用粘着シートよりもさらに安価に製造できる利点も有する。
図12は本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層2の粘着面3にパッド部4を貼着したパッド付粘着シート(紫外線遮断創傷治療用粘着シート)を示す図であって、粘着剤本体2に紫外線遮断剤(紫外線散乱剤及び/又は紫外線吸収剤)を添加52した粘着層2とし、パッド部41は不織布からなるパッド41の1層構造、又は2枚以上のパッドの多層構造(上層パッド41aと下層パッド41b)、若しくはパッド41とクッション材42との異種多層構造とし、これらいずれかの構造からなるパッド部4を、パッド部4の粘着層粘着面3への貼着部分を残してネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着し、該ネット被覆パッド部を支持体1上の粘着層2の粘着面3に貼着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、粘着剤本体に紫外線遮断剤を添加52して紫外線遮断を図る技術であるから、図3及び4等のUVカット加工フィルムあるいは図10及び11のUVカット加工処理パッド等を使用することなく、紫外線遮断が十分達成できると共に、粘着剤本体に紫外線遮断剤を添加することにより粘着剤本体に対する透湿性、通気性を付与することも可能となり、通気性透湿性のコントロールが可能となり、また粘着層に適当な着色料、顔料、染料を添加することもできるので、肌色着色、微着色も可能となるばかりでなく、高品質の紫外線遮断創傷治療用粘着シートを粘着剤の工夫のみで簡便、安価に製造できる利点も有する。
図13は本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層2の粘着面3にパッド部4を貼着したパッド付粘着シート(紫外線遮断創傷治療用粘着シート)を示す図であって、上層パッド41aと下層パッド41bの2枚のパッドを使用し、その下層パッド41bの下方には、パッド部4と平面ほぼ同一形状の、有孔の又は無孔の、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c)を配設し、そのフィルム5の下面と粘着層2の粘着面3と間には、有孔の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの通気孔が閉塞するのを防止するための拡散材11を配設し、前記上層パッド41a、下層パッド41b、有孔又は無効の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c)、及び拡散材11の全体を、ネット6で被覆すると共に、該ネット6の両側面をパッド部4の両側面に熱溶着によって一体に固着し、該ネット被覆パッド部を支持体1上の粘着層2の粘着面3に貼着している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着層2を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように形成することにより、図7の紫外線遮断創傷治療用粘着シートの利点に加え、粘着層粘着面との接合による有孔の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの通気孔の閉塞を防止できるので、通気性コントロールがさらに容易となり利点を有する。
図14は、本発明の別の実施例を示すもので、支持体1とその上に層着された粘着層2とその粘着層の粘着面3にパッド部4を貼着し、パッド部4が貼着されていない左右の粘着面3には第一の離型シート91および第二の離型シート92を貼着した紫外線遮断救急用絆創膏を示す図であって、一般的に使用されている救急用絆創膏に紫外線遮断剤を含有する層を配設したものである。すなわち、パッド部4は不織布あるいはガーゼ等からなるパッド41が1層であり、該パッド41にはアクリノール等の消毒剤等の薬液を含浸させ、乾燥してそのパッド41に薬剤を担持させたものとなっている。該パッド41は、一般的に用いられている薬剤を担持しない救急用絆創膏のパッドと同様、薬液を担持させないものであってもよい。該パッド41の下層には平面やや小で矩形状の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム5(5a、5b又は5c)を配設し、支持体1の粘着層の粘着面3に固定している。
このように形成しているパッド部4並びに支持体1及び粘着面3等を備えた救急用絆創膏のその他の構造は、上記実施例と同様であるので、同一部分に同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
このように、一般的に使用されている救急用絆創膏に紫外線遮断剤を含有する層を配設することにより、コストの増大を招来することなく、簡便で、経済的に有利に、紫外線遮断に基づく利点を享受することも可能であり、本願発明の一実施態様である。又、このような紫外線遮断救急用絆創膏の技術は、薬液カプセルを担持した救急用絆創膏にも応用可能である。
本発明の紫外線遮断救急用絆創膏の分解斜視図。 その簡略縦断側面図。 パッド部が1層のパッド41の場合の全体の縦断側面図。 図2のパッド部の拡大縦断正面図。 紫外線吸収剤を添加しているフィルムを備えたパッド部の拡大縦断側面図。 本発明の別な実施例を示す簡略縦断側面図。 本発明の更に別な実施例を示す簡略縦断側面図。 有孔処理している紫外線遮断フィルムを備えたパッド部の拡大縦断正面図。 パッドとクッション材との間に紫外線遮断フィルムを介在させたパッド部の拡大縦断正面図。 パッドの下層部に紫外線遮断剤塗布層を設けたパッド部の拡大縦断正面図。 一層からなるパッドの下層部に紫外線遮断剤塗布層を設けたパッド部の拡大縦断正面図。 粘着層に紫外線遮断剤を添加してなるパッド部の拡大縦断正面図。 紫外線遮断フィルムの下面に不織布からなる拡散材を配設したパッド部の拡大縦断正面図。 一般的に使用されている薬剤担持救急用絆創膏に、紫外線遮断剤を含有する層を配設した実施例の斜視図及びその縦断面図。
符号の説明
1 支持体
2 粘着層、又は粘着剤本体
(粘着シート:支持体1及び支持体1の片面上の粘着層2)
3 粘着面
4 パッド部
41 パッド
41a 上層パッド
41b 下層パッド
42 クッション材
5 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルム
5a 紫外線散乱剤を練り込んだ又はコートしたフィルム
5b 紫外線吸収剤を練り込んだ又はコートしたフィルム
6 ネット
7 薬剤
7a 軟膏薬
8 軟膏保護カバー
81 ブリスター部
9 離型シート
91 第一の離型シート
92 第二の離型シート
10 軟膏薬浸透抑制用フィルム
11 拡散材

Claims (25)

  1. 支持体上面の粘着層の粘着面中央部にパッド部を貼着し、前記粘着層の前記パッド部が貼着されていない部分の上面には離型フィルムを剥離可能に貼着してなる救急用絆創膏において、紫外線遮断剤を含有する層を配設したことを特徴とする救急用絆創膏。
  2. 紫外線遮断剤が、酸化チタン、酸化亜鉛、又はこれらの加工処理物である請求項1記載の救急用絆創膏。
  3. パッド部が、2枚以上のパッド、又はパッドとクッション材を積層したものである請求項1又は2記載の救急用絆創膏。
  4. 紫外線遮断剤含有層が、透明あるいは肌色加工、あるいは微着色されたものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  5. 救急用絆創膏が、パッド部のパッドの上面に軟膏薬を層着した軟膏付救急用絆創膏である請求項1〜4のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  6. 粘着層の粘着面上に、断面ドーム形状のブリスター部を形成してなる軟膏保護カバーを剥離可能に貼着したものである請求項5記載の救急用絆創膏。
  7. 紫外線遮断剤を含有する層として、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを用い、平面パッド部と略同一の前記フィルムを粘着層の粘着面とパッド部との間、粘着面とパッド部を被覆するネットとの間、又はパッド部の中に配設したものである請求項1〜6のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  8. 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムである請求項7に記載の救急用絆創膏。
  9. 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、パッド部の下面に配設し、そのパッド部及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆して熱溶着で固定したことを特徴とする請求項7又は8に記載の救急用絆創膏。
  10. 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムであり、その下層に有孔のフィルムの通気孔が粘着層の粘着面との接触により塞がるのを防止するための拡散材を配設したものである請求項9記載の救急用絆創膏。
  11. パッド部の周囲をネットで被覆して熱溶着で固定し、該ネット被覆パッド部の下面と粘着層の粘着面との間に、パッド部よりも平面やや小の紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設したものである請求項7又は8に記載の救急用絆創膏。
  12. 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、2枚以上のパッドの間、又はパッドとクッション材との間に、配設したものである請求項7又は8に記載の救急用絆創膏。
  13. 紫外線遮断剤を含有する層として、パッドの上面又は下面の少なくとも一方の面に紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施したパッドを使用する請求項1〜6のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  14. 紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施したパッドを含むパッド部の周囲をネットで被覆して熱溶着で固定したものである請求項13に記載の救急用絆創膏。
  15. 紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面の粘着層の粘着面の内、皮膚面への接着部分及びパッド部に接着する部分だけを残して、粘着面に紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートしたものを使用する請求項1〜6のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  16. 紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面の粘着層の粘着本体に、紫外線遮断剤を練り込んだ粘着層とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  17. 紫外線遮断剤を含有する層として、支持体上面全体を、紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムをラミネートしたものを使用する請求項1〜6のいずれか1項に記載の救急用絆創膏。
  18. 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムが有孔のフィルムである請求項17に記載の救急用絆創膏。
  19. ポリオレフィン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、又はポリオレフィン系樹脂と熱可塑性エラストマーとの共重合体を含有する熱可塑性フィルムに紫外線遮断剤を練り込んだ、又はコートしてなるフィルム。
  20. 不織布、織布又は編布からなるパッドの少なくとも一面に紫外線遮断剤を含有させる加工処理を施してなるパッド。
  21. 支持体と支持体上に層着された粘着層からなる粘着シートにおいて、粘着層の粘着本体に紫外線遮断剤を練り込んでなる粘着シート。
  22. 紫外線遮断剤を含有する層を配設すると共に、2枚以上のパッドを積層し、上層パッドの上面に軟膏薬を層着し、パッドの軟膏薬の浸透を抑制するフィルムをも配設してなる請求項5又は6記載の救急用絆創膏。
  23. 紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを、粘着層の粘着面とパッド部との間に配設した請求項22記載の救急用絆創膏。
  24. 下層パッドの下面に、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設し、上層パッド、下層パッド、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム、及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆し、熱溶着して固定したものである請求項22又は23に記載の救急用絆創膏。
  25. 上層パッドと下層パッドの間に、軟膏薬の浸透を抑制するフィルムを配設し、前記下層パッドの下面に紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムを配設し、上層パッド、下層パッド、軟膏薬の浸透を抑制するフィルム、及び紫外線遮断剤を練り込んだ又はコートしたフィルムの周囲をネットで被覆し、熱溶着して固定したものである請求項24記載の救急用絆創膏。
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