JP3210850U - パッド付創傷被覆材 - Google Patents

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Abstract

【課題】創傷部からパッドの吸収能を超える浸出液が出た場合でも、創傷被覆材自体を交換すること無く過剰な浸出液の処理が可能となる創傷被覆材を提供すること。【解決手段】創傷被覆材を、支持体(a1)および粘着剤層(a2)の積層からなる粘着シート(a)の該粘着剤層表面の中央部にパッド(b)が配置された創傷被覆材において、該パッドが配置された範囲内で、該粘着シート(a)、又は、該粘着シート(a)と該パッド(b)の積層体が厚さ方向に1以上の貫通孔を有し、該貫通孔を全て覆う再剥離型粘着シート(c)が該支持体(a1)の表面に貼付されている構成とする。【選択図】図1

Description

本考案は、医療分野、特に切り傷、すり傷、さし傷、靴ずれ等の創傷及び軽度の熱傷における患部から排出される血液や滲出液を吸収し、湿潤環境を維持し創傷部の治癒を促進するパッドを有する創傷被覆材に関する。
創傷被覆材には、吸液性のパッドが粘着シートの略中央部に配置された構成をとっているタイプがある。パッドは傷を覆って創傷からの血液や滲出液を吸収し、傷を保護する役割および湿潤環境を維持し治癒を促進する役割を果たし、粘着シートは、パッドを創傷部に固定するため創傷部の周囲の皮膚に粘着し、外部からの水や細菌の侵入防止、使用中にパッドが吸収した血液等が衣服等に付着することを防止する役割を果たす。
こうしたタイプの創傷被覆材では従来、パッド部は液吸収能の高い、ハイドロコロイド材やハイドロゲル、ポリウレタンフォーム等が使用される(特許文献1)が、それでも創傷部からの浸出液が多い場合は吸液能が不十分で、新しい創傷被覆材に交換することが必要になる場合があった。ところが、交換時には使用済みパッドを創傷部から剥離することとなり、その際の物理的な刺激により創傷部を痛めてしまうという問題があった。更には、粘着シートを皮膚面から剥離することを伴うので、角質を剥離し皮膚刺激に繋がるという問題もあった。
一方、創傷被覆材は、医療従事者が患部の状態を観察できるように、透明あるいは半透明で視認性のあるものがある。ところが、患者本人にとっては創傷部の外観に嫌悪感を抱いたり、他者に見られたくはないと感じたりし、そうした視認性は問題となる場合があった。
特許第5342702号公報
そこで、本考案は、創傷部からパッドの吸収能を超える浸出液が出た場合でも、創傷被覆材自体を交換すること無く過剰な浸出液の処理が可能となる創傷被覆材を提供することを目的とする。更には、創傷部の視認性を必要に応じて変更させることができる創傷被覆材を提供することを目的とする。
本考案者は、創傷被覆材において、支持体の一部を開閉式にすることにより、本来の創傷部を保護する目的を維持しながら、パッドが吸収しきれない過剰な浸出液を除去できるようになることを見出した。更には、開閉部に遮光機能を持たせることにより、必要に応じて創傷部を視認したり、遮蔽したりできることを見出し、本考案を完成させた。
すなわち本考案に係る創傷被覆材は、支持体(a1)および粘着剤層(a2)の積層からなる粘着シート(a)の該粘着剤層表面の略中央部にパッド(b)が配置された創傷被覆材において、該パッドが配置された範囲内で、該粘着シート(a)、又は、該粘着シート(a)と該パッド(b)の積層体が厚さ方向に1以上の貫通孔を有し、該貫通孔を全て覆う再剥離型粘着シート(c)が該支持体(a1)の表面に貼付されていることを特徴とする。
更に本考案に係る創傷被覆材は、前記再剥離型粘着シート(c)が不透明で、前記パッド(b)および前記粘着シート(a)の該パッドが配置された範囲内が透明又は半透明であることを特徴とする。
本考案によれば、創傷部からパッドの吸収能を超える浸出液が出た場合でも、創傷被覆材自体を交換すること無く過剰な浸出液の処理が可能となる創傷被覆材が得られ、治療中の創傷被覆材の交換頻度を低減し、創傷部や周辺皮膚への刺激を低減することができるという効果を有する。更には、創傷部の視認性を必要に応じて変更させることができる創傷被覆材が得られるという効果も有している。
図1は、本考案に係る創傷被覆材の一例である(側面図)。 図2は、本考案に係る創傷被覆材のその他の一例である(側面図)。 図3は、本考案に係る創傷被覆材の一例である(表面図)。 図4は、本考案に係る創傷被覆材の一例(表面図)であり、再剥離型粘着シート(c)を除去した状態である。 図5は、本考案に係る創傷被覆材の一例である(裏面図)。
本考案に係る創傷被覆材の好ましい実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る創傷被覆材を示す側面図である。創傷被覆材は、粘着シート(a)、パッド(b)、再剥離型粘着シート(c)から構成される。
粘着シート(a)は、患部を覆って周辺皮膚に貼付できるものであれば、形状、大きさは特に限定されない。図1の場合は略正方形であるが、その他の形状としては、円形、楕円形、長方形、三角形、多角形が挙げられる。大きさは、縦、横とも3〜20cmの範囲内が好ましい。粘着シート(a)は、支持体(a1)、粘着剤層(a2)の積層体からなる。
支持体(a1)は、適度な伸縮性、柔軟性、強度を備えるものであれば特に限定されず、適度の通気性、透湿性及び菌バリヤー性等の性質を備えるものが特に好ましい。例えばポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステル又はポリアミドのフィルム、フォーム等が挙げられる。中でも上述の観点からポリウレタン性のフィルムが好ましい。支持体の厚みは、貼付時の取り扱い性や貼付中に患者が受ける違和感、透湿度等を考慮して決定されるが、10〜50μmの範囲が好ましく、15〜40μmがより好ましい。
皮膚適用中の創傷部視認性が求められる場合は、透明あるいは半透明のフィルムを使用する。
粘着剤層(a2)は、支持体(a1)に積層されており、この粘着剤層を形成する粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、ビニルエーテル系その他の粘着剤を用いることができる。この場合、皮膚に対する十分な粘着力を示し、皮膚に対する刺激性が少なく、かつ汎用的に使用できるものとしては、アクリル系の粘着剤を用いることが好ましい。
この粘着剤層は、通常、支持体の片面の全面に設けるようにするが、場合によってパターンコートなどにより部分的に設けることも出来る。部分的に設けた場合には、通気性や透湿性を一層向上させることができて、発汗によるムレやかぶれ等を予防することに有効なことがある。粘着剤層の厚みは使用時には皮膚に固着し、剥す際には皮膚を傷めない範囲であれば特に制限されないが、例えば、5〜50μm、好ましくは10〜30μm程度の範囲から選択することができる。
パッド(b)は、粘着シートの粘着剤層側に略中央位置に付着し(図5参照)、全周囲に皮膚に固定するために必要な粘着剤部分が残るようにする。当該目的を達成する範囲で形状や大きさは、自由に選択することができるが、パッド端部から粘着剤層の端部までの幅は1〜5cm程度となるようにすることが好ましい。
パッド(b)は、血液や浸出液等の体液を吸収するものなら特に限定されず、素材としては、例えば、綿布、綿不織布、ガーゼ、ハイドロコロイド材(親水性コロイド粒子を粘着基材に分散させたもの)、ハイドロゲル、ポリウレタン発泡体、吸水性高分子等が挙げられる。
皮膚適用中の創傷部視認性が求められる場合は、ハイドロコロイド材やハイドロゲル、吸水性高分子が好ましい。パッドの厚みとしては、吸液性や貼付中の患者の違和感等を考慮して決定されるが、例えば、0.5〜5mm、好ましくは1〜3mm程度の範囲から選択することができる。
粘着シートのパッドが積層されている領域は、厚さ方向に貫通孔が設けられている(図1及び図4参照)。貫通孔の数、体積、形状は、パッドを付着させるための粘着剤領域が残され、浸出液を上部に排出できる限り特に限定されず、断面形状が四角あるいは円形のものが1つであっても良いし、数ミリメートル程度の径のものが多数設けられていても良い。
浸出液の排出がより速やかになるように、また、創傷部の視認性をより高めるために、粘着シートとパッドの積層体において一貫した貫通孔を設けても良い(図2参照)。
本創傷被覆材の保管性を担保するために粘着シートにパッドを付着した状態において粘着面およびパッド面を覆うように剥離シートを積層することが好ましい。剥離シートは貼付材の分野で慣用のものを用いることができる。例えばシリコーン離型処理した上質紙、グラシン紙等の紙基材やポリエステルフィルム等を用いることができる。
再剥離型粘着シート(c)は、製品としての保管時及び通常の使用中は、貫通孔全体を塞ぐように支持体(a1)表面に貼付されている(図1、図2及び図3参照)。
再剥離型粘着シートは、粘着シートの支持体表面の貫通孔部分全体を覆うように付着させることができればよく、粘着シートよりも一回り以上小さいサイズとなるが、再剥離型粘着シートと粘着シート部が積層すると全体として透湿性が低下するので、貫通孔を閉鎖できる範囲でできるだけ小さいことが好ましい。
再剥離型粘着シート(c)は、支持体(c1)と再剥離型粘着剤(c2)の積層体からなる。
支持体(c1)は、適度な伸縮性、柔軟性、強度を備えるものであれば特に限定されず、適度の通気性、透湿性及び菌バリヤー性の性質を備えるものが特に好ましい。例えばポリオレフィン、ポリウレタン、ポリエステル又はポリアミドのフィルム、フォーム等が挙げられる。中でも上述の観点からポリウレタン性のフィルムが好ましい。支持体の厚みは、開閉時の取り扱い性や貼付中の患者の違和感、透湿度等を考慮して決定されるが、10〜50μmの範囲が好ましく、15〜40μmがより好ましい。
再剥離型粘着剤(c2)は、支持体への接着力が強く、内部凝集力が高い粘着剤により形成されており、粘着シート表面に対して接着と剥離を繰り返しても、投錨破壊や凝集破壊、粘着力の低下が起き難い粘着剤を指す。該再剥離型粘着剤としては、慣用乃至公知の再剥離型粘着剤を用いることができ、例えば、アクリル系再剥離型粘着剤、ウレタン系再剥離型粘着剤、合成ゴム系再剥離型粘着剤などが含まれる。またこれらを単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。粘着剤層の厚みは、当該機能が得られる範囲であれば特に制限されないが、例えば、5〜50μm、好ましくは10〜30μm程度の範囲から選択することができる。
本創傷被覆材は、創傷部に適用され、パッド部が血液や浸出液を吸収し、湿潤環境を保って創傷の治癒を促進する。そして、経時とともに浸出液がパッド部から溢れ、貫通孔を通って再剥離型粘着シートの粘着剤面に達したか、達しようとした場合は、再剥離型粘着シートを剥離し、浸出液を清浄な布等の吸収材で除去することができる。除去したら、再度再剥離型粘着シートを貼付する。こうすることにより、創傷部の湿潤環境を保ち、寝具や衣類が創傷被覆材に不用意に接触し、汚染されることを防止することができる。
なお、本考案の構成をとることにより、再剥離型粘着シートを剥離して、上部から貫通孔を通過してパッドや患部に達するように消毒液等の薬剤を滴下させることにより、治療を促進させることができるという効果も有する。
更には、再剥離型粘着シートに顔料を練り込んだり、表面に肌色等の印刷を施したりすることにより遮光性とし、視認性のパッド付き粘着シートと組合わせることにより、視認性を可逆的に変化させることができる。すなわち、再剥離性シートを貼付した通常の状態では、患者は創傷部を視界から遮蔽することができ、医師などの医療従事者が患部の状態を確認したい場合は、再剥離型粘着シートを剥せばよい。
a 粘着シート
a1 支持体
a2 粘着剤層
b パッド
c 再剥離型粘着シート
c1 支持体
c2 粘着剤層
d 貫通孔

Claims (2)

  1. 支持体(a1)および粘着剤層(a2)の積層からなる粘着シート(a)の該粘着剤層表面の中央部にパッド(b)が配置された創傷被覆材において、該パッドが配置された範囲内で、該粘着シート(a)、又は、該粘着シート(a)と該パッド(b)の積層体が厚さ方向に1以上の貫通孔を有し、該貫通孔を全て覆う再剥離型粘着シート(c)が該支持体(a1)の表面に貼付されていることを特徴とする創傷被覆材。
  2. 前記再剥離型粘着シート(c)が不透明で、前記パッド(b)および前記粘着シート(a)の該パッドが配置された範囲内が透明又は半透明であることを特徴とする請求項1記載の創傷被覆材。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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