JP2007274831A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で低損失、且つ出力電圧性能に制限の虞の無い電流検知が得られるようにした電力変換装置を低コストで提供すること。
【解決手段】スイッチング素子1、2を直列に接続し、各々の素子に流れる電流IU、ILをスイッチングし、出力端子Oから、モータなどの負荷に出力電流IOを供給するようにしたものにおいて、スイッチング素子1、2として、主スイッチング素子1−1、2−1に、ミラー素子1−2、2−2が設けられているミラー素子付MOSFETを用い、各々のミラー素子1−2、2−2に夫々電流検知回路7、8を設け、これらによりミラー素子1−2、2−2に流れるミラー電流IUM、ILM を検出信号SIU、SIL として取出し、比較回路9に入力して検出信号SIU、SIL の差信号SIO とし、出力電流IOを表わす信号として制御演算部6に入力し、スイッチング素子1、2のスイッチングタイミングとスイッチング時間を制御するようにしたもの。
【選択図】図1

Description

本発明は、出力電流検出機能を備えた電力変換装置に係り、特に、サーボシステムやDC/DCコンバータ又は三相交流インバータなどに好適な電力変換装置に関する。
サーボシステムやDC/DCコンバータ、或いは三相交流インバータなどの電力変換装置は、その制御に出力電流の検出を要するのが通例で、このため種々の電流センサが提案されているが、このとき従来は、コアを持った絶縁型の電流センサ、いわゆるホールセンサがある。ここで、このホールセンサとは、リング状のコアに測定すべき電流が流れる導体を貫通させ、電流によって発生する磁界をコアの磁路におかれたホールセンサで読み取り、電流として検知するものである。
また、このホールセンサとは別に、測定すべき電流の経路にシャント抵抗を挿入し、このシャント抵抗に現れる電圧降下を検出するようにしたシャント抵抗型電流センサも従来から知られており(例えば、特許文献1参照。)、更には、サーボシステムの界磁チョッパ回路や電動機制御装置に使用されている電力変換装置において、そのスイッチング素子として用いられているMOSFETのオン電圧を観測し、電流値に換算する電流検知方法も従来から知られいる(例えば、特許文献2参照。)
特開2003−61392号公報 特開2004−48863号公報
電力変換装置に使用する電流センサには、一般に小型、低損失、低コストで、しかも高精度であることが求められるが、従来技術は、これらの点に充分な配慮がされているとは言えなかった。
上記従来技術の中で、絶縁型のコアを持った電流センサは、それ自身が高価な上、1次電流の経路として、センサを貫通するバスバーなどの構造体が必要になるので、部品点数が増加したり、構造が大型化するので、更にコストアップになる。
また、短絡など過電流に対するシステム保護の観点から、出力電流を検知する電流センサとは別に、スイッチング素子の過電流を検知するための電流検知回路を設ける必要があることから、部品点数の増加と共に、更なるコストアップが避けられない。
また、シャント抵抗による電流センサは、電力変換装置など大電流を制御する機器では電力損失が大きくなるので、シャント用の抵抗器が大型化し、かつ、発熱による温度上昇の抑制に配慮する必要があるので、これによる大型化とコストアップが避けられない。
これらの点から、上記従来技術のなかで、MOSFETのオン電圧を用いた電流検知が有望視されているが、この場合、電流を検知するタイミングで素子がオンしている必要があるため、電流検知の周期とオンオフデューティーが互いに制限を受けることになる。
例えば下アームで電流検知する場合、電流検知周期ごとに下アームが完全にオンしている必要があるため、上アーム100%オンの状態では電流検知できない。また、下アームがターンオンしてから電流値出力が安定するまでに時間がかかり、且つ、電流値のサンプリングにも時間がかかるので、下アームのオン期間を長くする必要があり、上アームのデューティーに対する制限は更にきついものになってしまう。
このように、デューティーに上限値があると、電力変換装置の出力電圧性能が制限されることになり、例えば三相モータを駆動するインバータの場合は、モータに印加される電圧が制限され、高回転で電流が流し込めなくなってしまうというデメリットが生じてしまう。
本発明の目的は、小型で低損失、且つ出力電圧性能に制限の虞の無い電流検知が得られるようにした電力変換装置を低コストで提供することにある。
上記目的は、直流の正側電源端子と負側電源端子の間に直列接続された上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子を備え、これら上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子の接続点を出力端子とした電力変換装置において、前記上アームスイッチング素子と前記下アームスイッチング素子を各々ミラー素子付スイッチング素子で構成した上で、前記上アームスイッチング素子のミラー素子に流れる電流を検知する上アーム電流検知手段と、前記下アームスイッチング素子のミラー素子に流れる電流を検知する下アーム電流検知手段とを設け、前記上アーム電流検知手段により検出した信号と前記下アーム電流検知手段により検出した信号の差をとって前記出力端子の電流値とすることにより達成される。
このとき、前記上アーム電流検知手段により検出した信号と前記下アーム電流検知手段の信号の少なくとも一方を用いて動作する過電流保護手段が備えられているようにしたも上記目的を達成することができ、このようにした電力変換装置を車両に搭載することによっても上記目的が達成される。
このときのミラー電流の検知方法としては、ミラー電流を絶縁型の電流センサで読む方法であってもよく、ミラー電流をシャント抵抗に流し、その両端電圧を読む方法であってもよい。
本発明によれば、上アームと下アームの電流の差を読み込むようにしたので、例えば上アームのみ100%オン、もしくは下アームのみ100%オンの状態でも電流を検知することができ、この結果、適用範囲に制限を受けることなく、高精度で小型、且つ低損失の電流センサが得られる。
また、本発明によれば、高精度の電流制御が得られるので、電流制御性能に優れた電力変換装置を低コストで提供することができ、この電力変換装置を搭載することにより、高性能の車両を構築することができる。
以下、本発明による電力変換装置について、図示の複数の実施の形態により詳細に説明する。
・実施形態1
図1は、本発明の実施形態1で、これは、例えば上記した特許文献2に開示されているような界磁チョッパ回路や電動機制御装置に使用されているスイッチング回路に、本発明を適用した場合の一実施形態である。
そして、この実施形態1は、図示のように、上アームとなるスイッチング素子1と下アームとなるスイッチング素子2を、直流電源3から直流電圧VBが印加されている+端子と−端子の間に直列に接続し、各々の素子に流れる電流IU、ILをスイッチングし、出力端子Oから、モータなど、図示してない負荷に出力電流IOを供給するようにしたものである。
このため各スイッチング素子1、2は、各々ゲート駆動回路4、5を備え、制御演算部6の制御のもとで各々スイッチング制御されるが、このとき、制御演算部6は、出力電流IOの検出結果に応じて各スイッチング素子1、2のスイッチングタイミングとスイッチング時間を制御しなければ、モータなどの負荷に常時、的確な値の出力電流IOが供給できない。そこで、上記したように、出力電流IOを検出して制御しなければならないのである。
そこで、この実施形態では、まず、各スイッチング素子1、2として、夫々がMOSFETの主スイッチング素子1−1、2−1に、同じくMOSFETからなるミラー素子1−2、2−2が設けられているMOSFET、いわゆるミラー素子付MOSFETを用いる。なお、ここで、MOSFETとは金属酸化物半導体(MOS)による電界効果型トランジスタ(FET)のことである。
このようにスイッチング素子としてミラー素子付MOSFETを用いた上で、次に、各々のスイッチング素子1、2のミラー素子1−2、2−2に夫々電流検知回路7、8を設け、これらによりミラー素子1−2、2−2に流れる電流、すなわちミラー電流IUM、ILM を検出する。そして、検出結果を検出信号SIU、SIL として取出し、比較回路9に入力する。
比較回路9では、入力された検出信号SIU、SIL の差をとり、結果を差信号SIO として出力する。そして、この差信号SIO を制御演算部6に入力し、出力電流IOを表わす信号として、上記したように、各スイッチング素子1、2のスイッチングタイミングとスイッチング時間を制御するようにしたものである。
このとき、出力電流IOは、上アームのスイッチング素子1に流れる電流IUと下アームのスイッチング素子2に流れる電流ILの差で表される。従って、上記したように、比較回路9から出力される差信号SIO により出力電流IOを表わすことができ、よって、検出信号SIU と検出信号SIL の差である差信号SIO を制御演算部6に供給することにより、出力電流IOの制御が得られるのである。
ここで、この制御演算部6は、通常、マイコンを備え、これにより制御するように構成されるのが一般的であり、この場合、そのマイコンに対する出力電流IOの入力は、図示のように、電流検知回路7、8の出力を差動増幅器からなる比較回路9に入力し、差電圧をマイコンのADポートに入力する方式でよいが、これとは別に、電流検知回路7の検出信号SIU と電流検知回路8の検出信号SIL をそのまま別々にマイコンのADポートに入力し、マイコンのソフトウェアで差電圧を求める処理が実行されるようにしても良い。
このときの電流検知回路7、8には、図にシンボル化して示されているように、コアを持った絶縁型の電流センサ、いわゆるホールセンサが用いられているが、このセンサは、既に従来技術として説明したように、測定すべき電流の経路となっている導体をリング状のコアに貫通させ、電流によって発生する磁界を、コアの磁路中に設置してあるホールセンサで読み取り、電流として検知するものであり、従って、その大きさは、それにより検知すべき電流の最大値によって大きく支配される。
いま、ここで各スイッチング素子1、2を流れる電流IU、ILの最大値が、例えば500Aであるとすると、この場合、当該電流の経路となる導体には、かなり断面積が大きなバスバー状の導体が必要になり、いきおいコアも大きくなってしまうので、センサ全体が大型化し、コストアップになってしまう。
しかし、このとき各スイッチング素子1、2のミラー素子1−2、2−2に流れる電流は、当該スイッチング素子のミラー比分になり、ミラー比が1000:1とすると、上記の場合、ミラー電流IUM、ILM は、最大でも0.5Aにしかならない。
従って、この場合、かなり細い導体をコアに通すだけで対応でき、例えば配線に使用されている電線をそのまま貫通させただけにしたり、数ターン、巻回させただけで済み、しかも、コア自体もかなり小さくできることになり、よって、この場合は、小型化と低コスト化が容易に図れるのである。
しかも、このミラー付MOSFETにおけるミラー比は、主素子とミラー素子の電極面積で決るので、近年の半導体製造技術からすれば、通常、かなり正確な値に容易に設定することができ、しかも安定している。そして、このことは、ミラー付MOSFETに限らず、その他のミラー素子付スイッチング素子、例えばミラー付IGBTの場合も同じである。
従って、この実施形態1によれば、電流検知回路7、8が小型化され低コスト化されることに加えて、高精度化も得られることになり、この結果、優れた性能の電力変換装置を大幅なコストダウンのもとで容易に提供することができる。
また、この実施形態1では、電流検知回路7、8としてホールセンサ、つまり絶縁型の電流センサを用いており、この結果、上アームスイッチング素子1と下アームスイッチング素子2の間での電位差を考慮することなく使用することができ、従って、別途、電圧アイソレーションのための回路を必要としないで済むというメリットがある。
更に、この実施形態1では、電流検知回路7、8が各スイッチング素子1、2に個別に設けられている。そこで、電流検知回路7から、その検出信号SIU をゲート駆動回路4に入力し、電流検知回路8からは検出信号SIL をゲート駆動回路5に入力し、これらの信号が、予め設定してある所定の閾値を越えたとき、各々のゲート駆動回路4、5から出力されるゲート信号を絞り、スイッチング素子1、2を遮断するようにしてやれば、スイッチング素子に過電流保護機能を付加することができ、これにより、出力端子の天絡や地絡などからシステムを保護することができる。
・実施形態2
次に、本発明の実施形態2について、図2により説明する。ここで、この実施形態2は、シャント抵抗によりミラー電流を検出するようにした場合の本発明の一実施形態で、このため、図示のように、シャント抵抗10、11が各ミラー素子1−1、2−2の電流経路に挿入されていて、これらに差動回路12、13が各々並列に接続されているものであり、その他の構成要素は、図1に示した実施形態1と同じである。
そして、まず、シャント抵抗10は、ミラー素子1−2のミラー電流IUM による電圧降下を発生させ、差動回路12は、この電圧降下を検出して、上アームのスイッチング素子1に流れる電流IUを表わす検出信号SIU が得られるように働き、他方、シャント抵抗11は、ミラー素子2−2のミラー電流ILM による電圧降下を発生させ、差動回路13は、この電圧降下を検出して、下アームのスイッチング素子2に流れる電流ILを表わす検出信号SIL が得られるように働く。
そこで、図示のように、これらの検出信号SIU、SIL を比較回路9に入力して差信号SIO を出力させ、これを制御演算部6に入力することにより、図1で説明した実施形態1の場合と同じく、出力電流IOの制御を高精度で得ることができる。
ここで、この実施形態2の場合も、シャント抵抗10、11は、ミラー素子1−2、2−2の電流経路に挿入されている。従って、これらのシャント抵抗10、11に流れる電流は、スイッチング素子1、2を流れる電流IU、ILに比較して、かなり小さな値になっている。
例えば、ここでもスイッチング素子1、2を流れる電流IU、ILの最大値が500Aで、ミラー比も1000:1であったとすると、ミラー電流IUM、ILM は、やはり最大でも0.5Aにしかならない。ちなみに、このときの損失Pは、電流Iの自乗に比例する。
従って、この実施形態2によれは、シャント抵抗10、11による損失が充分に小さく抑えられ、その分、発熱が少なくなるので、抵抗器も小型にすることができ、この結果、この実施形態2によっても、電流検知回路7、8が小型化され低コスト化されることに加えて、高精度化も図られ、この結果、優れた性能の電力変換装置を大幅なコストダウンのもとで容易に提供することができる。
ところで、この図2の実施形態の場合、上アームの電圧検出回路を構成しているシャント抵抗10については、その電位が0に固定されておらず、しかも上アームのスイッチング素子1のスイッチングに応じて0VからVBまで変化する。
従って、この実施形態2では、必要に応じて差動増幅器やアイソレーションアンプなどを使用し、シャント抵抗10の電位を、下アームのスイッチング素子2や制御演算部6の電位と等しい電位にレベルシフトする必要があるのはいうまでもない。
・実施形態3
次に、本発明による電力変換装置を搭載した車両について、実施形態3として図4により説明する。ここで、この実施形態3に係る車両は、自動車100として図示され、例えばガソリンエンジンなどのエンジン110を動力源としているものである。
そして、この自動車100の走行時は、このエンジン110のトルクが、トランスミッション装置T/Mと差動歯車装置DEFを介して車輪WH1、WH2に伝達されるようになっているものであり、このとき、エンジン110には、M/G(発電動機)111が連結させてあって、このM/G111を通常のオルタネータとして動作させると共に、エンジン110のスタータとしても動作させるようにしたものである。
従って、M/G111は、エンジン110が回転中はオルタネータ(交流発電機)として動作し、端子電圧が36Vの主電池120と、端子電圧が12Vの補機用電池121の2個の二次電池が充電され、エンジン110の始動時には、主電池120からM/G111に交流電力を供給し、このM/G111を交流電動機として動作させ、エンジン110に始動トルクが与えられるようになっている。
このため、M/G111にはINV(インバータ装置)130が接続されていて、M/G111がオルタネータとして動作しているときは、このINV130を順変換動作させ、M/G111の交流出力を直流出力に変換し、主電池120と補機用電池121に充電が行われるようにし、M/G111を交流電動機として動作させるときには、INV130を通常の逆変換動作させ、主電池120の直流出力を3相交流電力に変換してM/G111に供給し、エンジン110の起動に必要なトルクが発生されるようになっている。
このとき、補機用電池121は、通常の自動車の場合、ライトなど各種の電装品が直流の電圧12V仕様なので、それらを動作させるために搭載されているものであり、従って、その充電のために、出力電圧が36V/12V仕様のDC/DC(直流/直流変換器)122が設けられ、これを介してINV130に接続されるようになっている。
そして、この図3の実施形態では、このINV130に、上記した実施形態1、又は実施形態2による電力変換装置を適用し、このINV130の主回路素子であるPD(パワーデバイス)131にはミラー付スイッチング素子が使用されていて、これがこの実施形態の特徴であり、この結果、小型化され低コスト化されたINV130により高精度の電流制御が得られることになる。
また、このとき、DC/DC122に上記した実施形態1、又は実施形態2による電力変換装置を適用し、そのスイッチング素子にミラー付スイッチング素子が使用されるようにしてもよく、この場合は、DC/DC122にも小型化と低コスト化が図られ、高精度の電流制御が与えられることになる。
このときPD131は、INV130内にある駆動回路132により、インターフェース133を介してマイコン134から制御されるが、このマイコン134は、更に自動車100全体の制御を統括する上位のCU(コントロールユニット)200により制御されるようになっている。
このように、本発明の実施形態1又は実施形態2による電力変換装置をINV130やDC/DC122などに適用することにより、自動車用電力変換装置に高精度、小型、低損失、低コストの電流センサを提供することができる。また、ここで、例えばインバータなどで矩形波駆動する場合、本発明の実施形態によれば、どちらかのアームが100%オンになる状態でも電流検知が可能になり、この結果、電圧利用率が向上し、小型のモータでも高出力で運転できるようになるので、車両重量の軽減につなげることができる。
なお、ここで、M/G111は、上記したように、エンジン始動時に交流電動機として動作されるが、これだけではなく、自動車走行時にも電動機として動作させ、エンジン110に代えて自動車の駆動源として使用したり、或いは補助駆動源として、エンジン110と共に自動車走行用に使用されるようにしてもよい。
本発明による電力変換装置の第1の実施形態を示すブロック図である。 本発明による電力変換装置の第2の実施形態を示すブロック図である。 本発明による電力変換装置の第3の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1:上アームのスイッチング素子(ミラー付スイッチング素子)
1−1:主スイッチング素子
1−1:ミラー素子
2:上アームのスイッチング素子(ミラー付スイッチング素子)
2−1:主スイッチング素子
2−2:ミラー素子
3:直流電源
4:ゲート駆動回路(上アーム用)
5:ゲート駆動回路(下アーム用)
6:制御演算部
7:電流検知回路(上アームのミラー素子用)
8:電流検知回路(下アームのミラー素子用)
9:比較回路
10:シャント抵抗(上アームのミラー素子用)
11:シャント抵抗(下アームのミラー素子用)
12:差動回路(上アームのミラー素子用)
13:差動回路(下アームのミラー素子用)
T2:負側電源端子
T3:出力端子
IU:上アームのスイッチング素子を流れる電流
IL:下アームのスイッチング素子を流れる電流
IO:負荷に出力される電流
IUM:上アームのミラー電流
ILM:下アームのミラー電流
IU:検出信号(上アームのミラー電流IUM の検出信号)
IL:検出信号(下アームのミラー電流ILM の検出信号)
IO:差信号
VB:直流電源3の電圧

Claims (3)

  1. 直流の正側電源端子と負側電源端子の間に直列接続された上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子を備え、これら上アームスイッチング素子と下アームスイッチング素子の接続点を出力端子とした電力変換装置において、
    前記上アームスイッチング素子と前記下アームスイッチング素子を各々ミラー素子付スイッチング素子で構成した上で、
    前記上アームスイッチング素子のミラー素子に流れる電流を検知する上アーム電流検知手段と、前記下アームスイッチング素子のミラー素子に流れる電流を検知する下アーム電流検知手段とを設け、
    前記上アーム電流検知手段により検出した信号と前記下アーム電流検知手段により検出した信号の差をとって前記出力端子の電流値としたことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1に記載の電力変換装置において、
    前記上アーム電流検知手段により検出した信号と前記下アーム電流検知手段の信号の少なくとも一方を用いて動作する過電流保護手段が備えられていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項1に記載の電力変換装置又は請求項2に記載の電力変換装置が搭載されていることを特徴とする車両。
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