JP2007274306A - ハウジングケース、画像記録装置、組み付け方法 - Google Patents

ハウジングケース、画像記録装置、組み付け方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電源ユニットや通信ユニットなど、画像記録装置の構成要素を筐体に容易に組み付けることを可能にする手段および方法を提供する。
【課題を解決するための手段】プリンタ部2の筐体10は、ベースフレーム101と外装フレーム102とを備える。ベースフレーム101は分離板111によって高さ方向に上側保持部114と下側保持部115とに分けられている。上側保持部114には制御基板8や画像記録ユニット24が配設される。下側保持部115には電源ユニット75と通信ユニット76が配設される。ベースフレーム101の側壁110には、溝123,124が形成されており、その下端には切り欠き125,126が形成されている。各ユニット75,76がベースフレーム101に収容され、電力ケーブル79及び通信ケーブル92が切り欠き125,126から引き出された状態でベースフレーム101に外装フレーム102が嵌め込まれる。
【選択図】図9

Description

本発明は、画像記録装置を構成する複数の構成要素が保持されるハウジングケースの改良に関し、特に、電源ユニットなどの画像記録装置の構成要素をハウジングケースに容易に組み付けることを可能にする技術に関する。
インクジェットプリンタ或いはレーザープリンタなどに代表される画像記録装置は、装置筐体内に画像記録ユニットや電源ユニット、通信ユニットなどの複数の構成要素が保持されて構成されている。
図14に、プリンタ部202を有する従来の複合機201の外観構成を示す。この複合機201は、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能等を併有する多機能装置である。以下、図14から図16を参照して、プリンタ機能を実現するプリンタ部202の概略構成について簡単に説明する。ここに、図15は、上部が開放されたプリンタ部202を示す斜視図であり、図16は、図14のXVI−XVI切断線の断面図である。なお、図15にはスキャナ部203は図示されていない。
図14に示されるように、従来の複合機201は、上部にスキャナ部203が設けられ、下部にプリンタ部202が設けられ、これらが一体に構成されている。プリンタ部202には、画像記録ユニット224や制御基板225、電源ユニット226、通信ユニット227(図15参照)、給紙トレイ220、排紙トレイ221などの複数の構成要素が収容されている。これら構成要素は、プリンタ部202の筐体(ハウジングケースに相当)を構成するベースフレーム210の所定の位置に保持される。
ベースフレーム210は、図15に示されるように、プリンタ部202の外装材を兼ねる側壁215がプリンタ部202の外周に沿って内部を囲むように底面から立設された形状をなしている。ベースフレーム210の前面には開口211が形成されており、その開口211に給紙トレイ220及び排紙トレイ221が保持されている。
ベースフレーム210は、図16に示されるように、分離板214によって上側保持部212と下側保持部213とに仕切り分けられている。上側保持部212に、画像記録ユニット224や制御基板225が保持されている。一方、下側保持部213には、電源ユニット226(図15参照)と通信ユニット227(図15参照)とが一体に支持されたサプライユニット228が保持されている。従って、上記サプライユニット228は、分離板214を隔壁として、画像記録ユニット224から隔離して配設されている。このようにサプライユニット228および画像記録ユニット224が配設されることにより、画像記録ユニット224で使用されるインク或いはトナーの侵入による電気的故障が防止される。
図15に示されるように、上記制御基板225には、上記電源ユニット226から引き出された電力ケーブル231や通信ユニット227から引き出された通信ケーブル232などのハーネスが接続される。これら電力ケーブル231や通信ケーブル232などのハーネスは、分離板214(図16参照)に設けられた図示しない孔(以下「ハーネス孔」と称する。)から上側保持部212へ挿通されて、制御基板225に接続されるようになっている。
このように各構成要素が配置されたプリンタ部202では、分離板214が設けられているため、筐体210の上側から下側保持部213にアクセスすることはできない。従って、上記サプライユニット228は、ベースフレーム210の底面に形成された開口(以下「底開口」と称する。)から下側保持部213の内部に挿入されて装着される。具体的には、サプライユニット228を下側保持部213に挿入する前に、まず、電力ケーブル231や通信ケーブル232などのハーネスを筐体210に形成された上記底開口から下側保持部213内に通し入れて、さらに、上記ハーネス孔を通して上側保持部212へ引き出しておく。そして、筐体210を持ち上げて、作業台に載置されたサプライユニット228と上記底開口とを位置合わせしたうえで、ベースフレーム210をサプライユニット228の上方から被せるようにして降ろし下げて、上記底開口にサプライユニット228を通し入れる。その後、予め上側保持部212に引き出しておいたハーネスを引っ張り出して、制御基板225の所定のコネクタまでハーネスを引き回して配線する。
なお、特許文献1には、複数のプリント配線基板が組み込まれた筐体内で放射ノイズが発生することを防止するべく、筐体内部を仕切り板で仕切り、筐体内面との間に隙間部分を形成し、配線ケーブルを上記隙間部分に通す配線方法が開示されている。
特開平11−298168号公報
しかしながら、上述の手法により、サプライユニット228を下側保持部213に装着する場合は、サプライユニット228を下側保持部213の内部に装着する前に、電力ケーブル231や通信ケーブル232などのハーネスを予め上記底開口及び上記ハーネス孔に挿通させて上側保持部212に引き上げておく必要がある。その引き上げ作業は極めて煩雑であり、作業効率を低下させる要因となっている。また、上記ハーネス孔から上側保持部212へ引き上げられたハーネスは、上側保持部212の筐体端縁に引っかけるなどして無造作に引き出されたままの状態で放置される。その状態で、ベースフレーム210を持ち上げてサプライユニット228の上方から該ベースフレーム210を降ろし下げる作業が行われる。そのため、その作業時に上記ハーネスが上記ハーネス孔から抜け落ちて、サプライユニット228の組み付け作業が中断するという問題が生じ得る。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サプライユニット228(図15参照)などの画像記録装置の構成要素を筐体に容易に組み付けることを可能にする手段および方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するため、本発明は、画像記録装置を構成する複数の構成要素が保持されるハウジングケースとして構成される。当該ハウジングケースは、側壁を有するベースフレームと、少なくとも上記側壁を覆うカバーとを備える。更に、上記ベースフレームには、該ベースフレームを高さ方向に仕切り分ける分離板が設けられている。この分離板の上側に上側保持部が設けられ、上記分離板の下側に、下方が開放された下側保持部が設けられている。上記側壁には、上記下側保持部で保持される構成要素から引き出されて上記上側保持部へ引き回されるハーネスを上記下側保持部から上記側壁外側へ挿通する切り欠きが形成されている。この切り欠きは、側壁の下端側を開放するように該側壁に形成されている。
このような切り欠きが設けられているため、例えば電源ユニット(構成要素の一例)をハウジングケース内に組み付ける作業は、以下の要領で行われる。まず、ベースフレームに対して電源ユニットを位置合わせしたうえで、該電源ユニットをベースフレームに装着する。例えば、下側保持部の下方から電源ユニットを装着させる場合は、装着方向が上向きとなるように電源ユニットを作業台に載置する。このとき、ハーネスを電源ユニットから引き出しておく。この電源ユニットの上にベースフレームを降ろし下げて、所定のスペースに電源ユニットを嵌め入れるように装着する。このとき、ベースフレームの側壁の下端と作業台とによってハーネスが挟まれることが危惧されるが、上記切り欠きにハーネスが入り込むようにベースフレームを下降させれば、ハーネスが挟まれることはない。ハーネスは上記側壁の外側から上側保持部まで引き回されて、上側保持部で保持される構成要素或いは所定の中継端子に接続される。このようにして構成要素の組み付けが完了した後に、カバーをベースフレームに嵌め合わす。このとき、側壁はカバーで覆われる。
従来のハウジングケースでは、上記分離板に設けられた孔にハーネスを挿通させておいた上で構成要素をベースフレームに装着するようにしていたため、上記孔に挿通させたハーネスが構成要素の組み付け作業時に抜け落ちることもしばしばあり、作業が極めて面倒であった。本発明によれば、上述の如く、構成要素をベースフレームに装着した後に切り欠きを介してハーネスを側壁の外側から引き回すことが可能であるため、構成要素の組み付け作業が容易となる。また、ハーネスの引き回し後にハーネスの余剰が生じないため、余剰分の配線処理を行う必要が無くなり、当該処理に要する作業が削減される。
(2)ここで、上記ハーネスを収容可能な断面視で略溝状の収容溝が上記切り欠きと連続して上記側壁に形成されていることが好ましい。この構成によれば、側壁とカバーとの間にハーネスを通すための隙間を設けることを要しない。そのため、上記隙間を排除して装置を小型化することができる。
(3)上記収容溝は、上記下側保持部から上記上側保持部に渡って上記側壁に設けられているものであることが望ましい。このような構成によれば、上記下側保持部と上記上側保持部との間で容易にハーネスを引き回すことができる。
(4)上記切り欠きは、上記下側保持部で保持される構成要素から上記ハーネスが引き出される引出部に対応して設けられている。そのため、引出口と切り欠きとの離間距離が短くなる。これにより、ハーネスの引き回し長さを縮めて、引き回し作業を簡単にすることができる。
(5)上記上側保持部は、上記画像記録装置を制御する基板ユニットを保持するものであり、上記下側保持部は、上記基板ユニットに電力を供給する電源ユニット及び外部装置との間でデータ通信を可能にする通信ユニットの双方またはいずれか一方を保持するものである。電源ユニットや通信ユニットには外部から電源ラインや通信ラインが接続される。従って、これらはベースフレームの側壁近くに配置される。このように電源ユニットや通信ユニットが配置された場合に、電源ユニット及び通信ユニット画像から引き出されたハーネスを上側保持部へ引き回すには、側壁に上記切り欠きが設けられた本発明が好適である。
(6)また、本発明は、被記録媒体に所定の色材を付着させることにより該被記録媒体上に画像を記録する画像記録装置として捉えることもできる。すなわち、当該装置を構成する複数の構成要素が保持されるハウジングケースを備え、上記ハウジングケースは、側壁を有するベースフレームと、少なくとも上記側壁を覆うカバーと、上記ベースフレームに設けられ、該ベースフレームを高さ方向に仕切り分ける分離板と、該分離板の上側に設けられた上側保持部と、上記分離板の下側に設けられ、下方が開放された下側保持部と、上記側壁の下端側を開放するように該側壁に形成され、上記下側保持部で保持される構成要素から引き出されて上記上側保持部へ引き回されるハーネスを上記下側保持部から上記側壁外側へ挿通する切り欠きとを備えてなる画像記録装置として本発明を捉えてもよい。
この構成によれば、上記構成要素をベースフレームに装着した後に切り欠きを介してハーネスを側壁の外側から引き回すことが可能であるため、構成要素の組み付け作業が容易となる。また、ハーネスの引き回し後にハーネスの余剰が生じないため、余剰分の配線処理を行う必要が無くなり、当該処理に要する作業が削減される。
(7)ここで、上記ハーネスを収容可能な断面視で略溝状の収容溝が上記切り欠きと連続して上記側壁に形成されていることが好ましい。
(8)この場合、上記収容溝は、上記下側保持部から上記上側保持部に渡って上記側壁に設けられていることが望ましい。
(9)また、上記切り欠きは、上記下側保持部で保持される構成要素から上記ハーネスが引き出される引出部に対応して設けられているものであってもよい。
(10)本発明は、上記上側保持部は、画像記録装置を制御する基板ユニットを保持するものであり、上記下側保持部は、上記基板ユニットに電力を供給する電源ユニット及び外部装置との間でデータ通信を可能にする通信ユニットの双方またはいずれか一方を保持するものである場合に、好適である。
(11)また、本発明の画像記録装置において、上記引出部から引き出された上記ハーネスを上記切り欠きに対応する位置で固定する固定具を更に備えた構成が考えられる。このような構成であれば、ベースフレームに構成要素が装着されたときにハーネスは固定具によって上記切り欠きに対応する位置で固定されているため、ハーネスを切り欠きへ容易に導くことができる。
(12)上記電源ユニット及び上記通信ユニットは各ユニットを底面から共通に支持する共通支持プレートを備えている。この場合は、上記固定具は、上記共通支持プレートに一体に形成されていることが望ましい。上記電源ユニットまたは上記通信ユニットから引き出されたハーネスを容易に固定するには、上記共通支持プレートに固定具が一体に形成された構成が好適である。
(13)なお、本発明を、側壁を有するベースフレームと、少なくとも上記側壁を覆うカバーとから構成されたハウジングケースに、画像記録装置を構成する所定の構成要素を組み付ける組み付け方法として捉えてもよい。すなわち、上記構成要素から他の構成要素に接続するためのハーネスが引き出された状態で当該構成要素を作業台に載置する第1工程と、上記作業台に載置された構成要素の上方から上記ベースフレームを下降させることによって、上記側壁に形成された下端開放形状の切り欠きに上記ハーネスを挿通させるとともに、所定の分離板で上記ベースフレームが高さ方向に仕切り分けられた下側の下側保持部に上記構成要素を装着する第2工程と、上記切り欠きから上記側壁外側へ引き出されたハーネスを上記側壁の外側から上記分離板で仕切り分けられた上側の上側保持部へ引き回して、該上側保持部で保持される構成要素に接続する第3工程と、ハーネスの接続後に、上記カバーを上記ベースフレームに嵌め合わす第4工程とを含む組み付け方法として本発明を捉えることもできる。この組み付け方法によれば、構成要素を容易に組み付けることができ、組み付け作業の効率が向上する。また、ハーネスの引き回し後にハーネスの余剰が生じないため、余剰分の配線処理を行う必要が無くなり、当該処理にようする作業が削減される。
本発明によれば、ベースフレームの側壁に上記切り欠きが設けられているため、構成要素をベースフレームに装着した後に切り欠きに挿通されたハーネスを側壁の外側から引き回すことが可能となる。その結果、構成要素の組み付け作業が容易となる。また、ハーネスの引き回し後にハーネスの余剰が生じないため、余剰分の配線処理を行う必要が無くなり、作業工程が削減される。
以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は本発明が具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態が適宜変更され得ることは勿論である。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図であり、図2は、複合機1の内部構成を示す縦断面図である。また、図3は、扉14が開けられた状態を示す部分拡大図である。
本複合機1は、図1及び図2に示されるように、下部に配設されたインクジェット記録方式のプリンタ部2と、その上部に配設されたスキャナ部3とを一体的に備えた多機能装置(MFD;Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能、電話通信機能などを有する。
プリンタ機能においては、複合機1が、主に不図示のコンピュータと接続されて、プリンタ部2が、該コンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて、記録用紙(被記録媒体の一例)に画像や文書を記録する。また、プリンタ部2は、複合機1に接続されたデジタルカメラやUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部機器から入力される画像データに基づいて画像を記録用紙に記録する。さらに、プリンタ部2は、複合機1に装着されたメモリカード等の各種記憶媒体に記憶された画像データ等に基づいても画像や文書を記録用紙に記録する。
スキャナ機能においては、スキャナ部3により読み取られた原稿の画像データが当該装置と有線或いは無線で接続されたコンピュータに転送される。また、読み取られた画像データをメモリカード等の各種記憶媒体に転送して記憶させることもできる。コピー機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データがプリンタ部2において記録用紙に記録される。
ファクシミリ機能においては、スキャナ部3により読み取られた画像データがファクシミリ送信可能なデータに変換されて、不図示の電話回線などを通じてファクシミリ送信される。また、上記電話回線を通じて受信されたファクシミリデータは、プリンタ部2に転送されて、該プリンタ部2によって記録用紙に画像として記録される。電話通信機能においては、不図示のハンドセットから取得された音声が上記電話回線を通じて電気信号として送受信される。複合機1の一方の側面61(本実施形態では左側面)には、電話線やLAN(Local Area Network)ケーブルなどが接続される通信接続部62が設けられており、また、反対側の側面(本実施形態では右側面)には不図示の子機と無線通信するためのアンテナ63が設けられている。なお、複合機1の側面61の内部から外部へ電源コード64が延びている。この電源コード64は、後述する電源ユニット75(図6参照)に接続されており、この電源ユニット75に商用電力を供給するものである。
上述した各機能を有する複合機1が本発明の画像記録装置に相当する。なお、複合機1は本発明の画像記録装置の単なる一例であって、本発明を実現するうえで上述の如く複数の機能を併有する必要は必ずしもない。すなわち、上記スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能および電話通信機能は任意の機能であり、少なくとも、プリンタ機能を有する単機能のプリンタ単体として本発明が実現されていてもよい。
図1に示されるように、複合機1の外観は、高さより横幅及び奥行きが大きい幅広で薄型の直方体に概ね形成されている。複合機1の下部のプリンタ部2は、複合機1の各機能を実現するための複数の構成要素、例えば、後述する画像記録ユニット24や電源ユニット75、通信ユニット76(図6参照)などを収容して保持する筐体10(本発明のハウジングケースに相当)を有する。筐体10の前面には開口4が形成されている。開口4の内部には、記録用紙が収容される給紙トレイ20と、画像記録済みの記録用紙が排出される排紙トレイ21とが上下2段に設けられている。
筐体10の前面の幅方向右端部には扉14が設けられている。図3に示されるように、扉14の内側には、筐体10の内部に通じる開口12が形成されている。この開口12にリフィルユニット11が内蔵されている。インクを貯留しておくインクカートリッジ40はリフィルユニット11に着脱可能に装填されている。本実施形態では、リフィルユニット11は、インクカートリッジ40を奥行き方向に挿抜可能に配置されている。扉14は、開口12を開閉するためのものであり、開口12の下端付近を軸にして前方へ回動可能に取り付けられている。このようにリフィルユニット11が配設されているため、インクカートリッジ40の交換は、複合機1の正面からリフィルユニット11にアクセスすることにより可能となる。
本実施形態に係る複合機1は、筐体10の構造に特徴を有する。この筐体10の構造については後段で詳細に説明する。
複合機1の前面上部には、プリンタ部2やスキャナ部3を動作させるための操作部6が設けられている。操作部6は、複合機1の前面上部の外装を形成する操作パネル103と、該操作パネル103の内側に適宜配設された各種ボタンスイッチ35や液晶ディスプレイ36とを備えて構成されている。操作部6は、複合機1の正面からの操作を容易にするため、複合機1の正面側に傾斜されている。操作パネル103には、ボタンスイッチ35及び液晶ディスプレイ36の形状に対応した複数の開口が形成されており、この開口からボタンスイッチ35の押圧部および液晶ディスプレイ36の表示面が外部に露出されている。
複合機1は、操作部6から操作入力された指示(指示信号)に基づいて動作される。複合機1が外部のコンピュータに接続されている場合には、該コンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示(指示信号)に基づいても複合機1は動作される。
図1に示されるように、複合機1の前面には、各種コネクタやスロットが配置された接続部13が設けられている。この接続部13は、開口4の上側に配設されている。接続部13は、複合機1の前面の外装を部分的に形成する化粧パネル104と、該化粧パネル104の内側に適宜配設されたカードスロット7及びUSBコネクタ15とを備えて構成されている。化粧パネル104は、複合機1の幅方向(図2の紙面に垂直な方向)に細く長い帯状に形成されている。この化粧パネル104には、カードスロット7及びUSBコネクタ15の形状に対応した複数の開口が形成されており、該開口からカードスロット7及びUSBコネクタ15の接続口が外部に露出されている。
カードスロット7は、接続部13の略中央付近に配置されている。このカードスロット7は、各種メモリカードの装填を可能にして、複合機1の制御基板8(本発明の基板ユニットに相当、図2参照)とメモリカードとを電気的に接続するものである。メモリカードは、記憶媒体としてフラッシュメモリが内蔵されたカード型の記憶装置として構成されている。カードスロット7は、メモリカードを水平にして奥行き方向にスライドさせて挿入することができるように設けられている。接続部13には、異なるタイプのメモリカードの装填を可能とするため、スロットタイプの異なる複数のカードスロット7が横並びに配設されている。
接続部13の左端部にはUSBコネクタ15が配置されている。USBコネクタ15は、USB端子を有するUSBメモリやUSBケーブルなどと複合機1とをUSB接続するための接続手段である。複合機1は、USBコネクタ15を介してデジタルカメラやUSBメモリ等の外部機器とデータ通信可能に接続される。複合機1は、該外部機器から出力される画像データを記録用紙に記録したり、外部機器から出力された画像データをカードスロット7に装填されたメモリカード等の各種記憶媒体に転送することが可能である。
制御基板8は、図2に示されるように、接続部13の内側に実装面を水平にして配設されている。この制御基板8は、複合機1を統括的に制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等の電子部品や、通信ケーブル及び電力ケーブルなどのハーネスを接続する中継コネクタなどがプリント基板に実装されて構成されている。もちろん、カードスロット7やUSBコネクタ15が制御基板8に実装されていてもよい。この種の制御基板8の構成は周知のものであるため、ここではその詳細な説明は省略する。
複合機1の上部はスキャナ部3である。図2に示されるように、スキャナ部3は、所謂フラットベッドスキャナ(FBS:Flatbed Scanner)として機能する原稿読取台5を備えている。この原稿読取台5の上面にプラテンガラス31が設けられている。プラテンガラス31には、画像が読み取られる原稿が載置される。原稿読取台5に対して原稿カバー30が装置背面側の蝶番29を介して矢印33で示す前後方向に開閉自在に設けられている。したがって、プラテンガラス31への原稿のセットは、複合機1の正面からアクセスすることにより容易に行われ得る。同図に示されるように、プラテンガラス31の下側、すなわち、原稿読取台5の内部に、CIS(Contact Image Sensor)などのイメージセンサ32が設けられている。このイメージセンサ32は、複合機1の奥行き方向(図2の左右方向)を主走査方向とするものであり、複合機1の幅方向(図2の紙面に垂直な方向)に往復動可能に設けられている。本発明では、スキャナ部3は任意の構成であり、本発明に直接関係しないので、本明細書においては該スキャナ部3の構成の詳細な説明は省略される。
図1及び図2に示されるように、プリンタ部2は複合機1の下部に配設されている。プリンタ部2の底側に給紙トレイ20が配置されている。この給紙トレイ20は、図2において左右方向、すなわち、複合機1の奥行き方向に沿って挿抜されるようになっている。給紙トレイ20が開口4から装置内部に挿入されると、記録用紙は、後述される給紙ローラ25によって図2において右方向(記録用紙の搬送方向)へ引き出され、用紙搬送路23に沿って画像記録ユニット24側へ送られる。また、ユーザーが給紙トレイ20を装置内部から引き抜くことによって、ユーザは、給紙トレイ20に記録用紙を補充することができるようになっている。このように、本実施形態では、給紙トレイ20がプリンタ部2の開口4から複合機1の奥行き方向に沿って挿抜されるようになっているので、ユーザは、給紙トレイ20を複合機1の正面から挿抜することができる。
また、本実施形態に係る複合機1では、給紙トレイ20だけでなく、ユーザによりアクセスされる全ての対象、すなわち、前述したカードスロット7やUSBコネクタ15、原稿カバー30の開閉機構、リフィルユニット11、操作部6などが装置正面からアクセス可能に設けられているため、複合機1において、高い操作性が達成されている。
図4は、プリンタ部2の主要構成を示す要部拡大断面図である。同図に示されるように、給紙トレイ20の挿入方向先端側には、装置背面側へ倒れるように傾斜した分離傾斜板22が立設されている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から給送された記録用紙を分離して上方へ案内する。分離傾斜板22の上方には用紙搬送路23が形成されている。用紙搬送路23は、分離傾斜板22から上方へ向かった後、正面側へ曲がって、複合機1の背面側から正面側へと延び、画像記録ユニット24を通過して排紙トレイ21へ通じている。したがって、給紙トレイ20に収容された記録用紙は、用紙搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録ユニット24に至り、画像記録ユニット24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
図4に示されるように、給紙トレイ20の上側には、給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に積載された記録用紙に圧接して最上位の記録用紙を分離傾斜板22へ給送する。給紙ローラ25は、給紙アーム26の先端に軸支されている。給紙ローラ25は、複数のギアが噛合されてなる駆動伝達機構27により、図に示されていないモータの駆動が伝達されて回転される。
給紙アーム26は、基軸28を回動軸として、給紙トレイ20に接離可能に上下動される。図4に示されるように、給紙アーム26は、自重により給紙トレイ20に接触するように下側に回動されて、給紙ローラ25が給紙トレイ20に接触される。給紙トレイ20及び排紙トレイ21が開口4から挿抜される際に、給紙アーム26が上側へ退避される。給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙の表面に圧接された状態で回転されると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間の摩擦力によって最上位の記録用紙が分離傾斜板22へ給送される。記録用紙は、その先端が分離傾斜板22に当接して上方へ、つまり用紙搬送路23へ案内される。給紙ローラ25によって最上位の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出される場合があるが、該記録用紙は分離傾斜板22との当接によって制止される。
用紙搬送路23は、画像記録ユニット24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とから構成されている。例えば、複合機1の背面側の用紙搬送路23は、外側ガイド部材18と内側ガイド部材19とがフレーム内に固定されることにより構成されている。外側ガイド部材19には、搬送コロ17が設けられている。搬送コロ17は、外側ガイド部材19のガイド面からローラ面が露出されて、用紙搬送路23の幅方向を軸方向として外側ガイド部材19に回転自在に支持されている。搬送コロ17によって、用紙搬送路23がU字状に曲がっている箇所において外側ガイド面に接触する記録用紙の搬送が円滑となる。
図4に示されるように、用紙搬送路23には、画像記録ユニット24が設けられている。この画像記録ユニット24は、インクを記録用紙に付着させることにより該記録用紙上に画像を記録するものであり、インクジェット記録装置として構成されている。画像記録ユニット24は、記録ヘッド39を搭載して主走査方向(図4の紙面に垂直な方向)へ往復動するキャリッジ38を備えている。記録ヘッド39は、プリンタ部2に内蔵されたリフィルユニット11で保持されたインクカートリッジ40(図3参照)からインクチューブ41(図5参照)を通じてブラック(Bk)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)およびシアン(C)の各色インクが供給されて、各インクを微小なインク滴として選択的に吐出する。記録ヘッド39が往復動される間に、記録ヘッド39からインク滴が選択的に吐出されることにより、プラテン42上を搬送される記録用紙に画像が記録される。なお、本実施形態では、インクジェット方式で画像を記録する画像記録ユニット24を例示したが、もちろん、レーザ光を用いて感光体上に形成された静電潜像にトナーを付着させて、該トナーを記録用紙に転写させるレーザ記録装置や、アナログ電子写真方式の画像形成装置として画像記録ユニット24が構成されていてもよい。
図5は、プリンタ部2の主要構成を示す平面図である。図5に示されるように、用紙搬送路23の上側において記録用紙の搬送方向(図5の上下方向)に所定距離を隔てられて、一対のガイドレール43,44が記録用紙の搬送方向と直交する方向(図5の左右方向)に延設されている。記録ヘッド39は、ガイドレール43,44を跨ぐようにして記録用紙の搬送方向と直交する水平方向に往復動可能に載置されている。記録用紙の搬送方向の上流側に配設されたガイドレール43は、用紙搬送路23の幅方向の長さが記録ヘッド39の往復動範囲より長い平板状のものである。ガイドレール43の搬送方向下流側の上面がガイド面43Aであり、ガイド面43Aが記録ヘッド39の上流側の端部を摺動可能に支持する。
記録用紙の搬送方向の下流側に配設されたガイドレール44は、用紙搬送路23の幅方向の長さがガイドレール43とほぼ同じ長さの平板状のものである。ガイドレール44において、上流側の縁部45は、上方へ向かって略直角に曲折されている。ガイドレール44の搬送方向下流側の上面がガイド面44Aであり、ガイド面44Aが記録ヘッド39の下流側の端部を摺動可能に支持する。また、記録ヘッド39は、図示されていないローラ等により縁部45を狭持する。これにより、記録ヘッド39が、ガイドレール43,44のガイド面43A,44A上に摺動自在に担持され、ガイドレール44の縁部45を基準として、記録用紙の搬送方向と直交する水平方向に往復動可能となる。
ガイドレール44の上面には、ベルト駆動機構46がガイドレール44に沿って設けられている。ベルト駆動機構46は、用紙搬送路23の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられた駆動プーリ47と従動プーリ48との間に、内側に歯が設けられた無端環状のタイミングベルト49が張り渡されたものである。タイミングベルト49と記録ヘッド39とが連結されることにより、ベルト駆動機構46の動作に基づいて記録ヘッド39が往復動される。
駆動プーリ47は、ガイドレール44のガイド面44Aと直交する方向を軸として、ガイドレール44の上面の一方端(図5では右端)に回転自在に設けられている。つまり、駆動プーリ47の軸は鉛直方向である。また、図には表れていないが、ガイドレール44の下側にはモータが設けられている。該モータから駆動プーリ47の軸に駆動力が入力されることにより、駆動プーリ47が回転される。
駆動プーリ47及び従動プーリ48には、タイミングベルト49が張り渡されている。図には表れていないが、駆動プーリ47の外周にはタイミングベルト49の内歯と噛合する平歯が形成されている。これにより、駆動プーリ47の回転がタイミングベルト49に確実に伝達され、タイミングベルト49が周運動される。なお、本実施形態では無端環状のタイミングベルト49が用いられているが、これに代えて有端のタイミングベルトが用いられてもよい。その場合、タイミングベルトの両端がキャリッジ38に連結される。
キャリッジ38は、タイミングベルト49に連結されている。タイミングベルト49が周運動されると、キャリッジ38が縁部45を基準としてガイドレール43,44上を往復動する。キャリッジ38に記録ヘッド39が搭載されることにより、記録ヘッド39が、用紙搬送路23の幅方向を主走査方向として往復動可能となっている。
ガイドレール44の縁部45に沿って、リニアエンコーダ(不図示)のエンコーダストリップ54が配設されている。このリニアエンコーダは、エンコーダストリップ54をキャリッジ38に搭載されたフォトインタラプタ55により検出するものである。上記リニアエンコーダの検出信号は、フラットケーブル53を通じて複合機1の制御基板8(図2参照)へ伝送され、この伝送された検出信号に基づいてキャリッジ38の往復動が制御基板8により制御される。
図5に示されるように、用紙搬送路23の下側には、記録ヘッド39と対向してプラテン42が配設されている。プラテン42は、キャリッジ38の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン42の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きいものであり、記録用紙の両端は常にプラテン42の上を通過する。
記録用紙が通過しない範囲、すなわち記録ヘッド39による画像記録範囲外には、パージ機構56や廃インクトレイ57等のメンテナンスユニットが配設されている。パージ機構56は、記録ヘッド39のノズルから気泡や異物を吸引除去するためのものである。パージ機構56は、記録ヘッド39のノズルを覆うキャップ58と、キャップ58を通じて記録ヘッド39に接続されるポンプ機構と、キャップ58を記録ヘッド39のノズルに接離させるための移動機構とからなる。なお、図5においては、ポンプ機構及び移動機構は、ガイドレール43,44及びキャップ58の下方にあるため図に表れていない。記録ヘッド39の気泡等の吸引除去を行う際には、記録ヘッド39がキャップ58上に位置するようにキャリッジ38が移動され、その状態でキャップ58が上方へ移動されて記録ヘッド39の下面のノズルを密閉するように密着し、キャップ58と連結されたポンプにより記録ヘッド39のノズルからインクが吸引される。
廃インクトレイ57は、フラッシングと呼ばれる記録ヘッド39からのインクの空吐出を受けるためのものである。廃インクトレイ57は、キャリッジ38の往復動範囲内であって画像記録範囲外に、プラテン42と一体に設けられている。これらメンテナンスユニットにより、記録ヘッド39内の気泡や混色インクの除去等のメンテナンスが行われる。
記録ヘッド39には、リフィルユニット11に保持されたインクカートリッジ40と連結されたインクチューブ41を通じてインクが供給される。インクカートリッジ40はインク色毎に設けられており、各色毎に独立したインクチューブ41により記録ヘッド39へ各色インクが供給される。各インクチューブ41は、合成樹脂製のチューブであり、キャリッジ38の往復動に従って撓む可撓性を有する。
インクカートリッジ40と連結された各インクチューブ41は、装置の幅方向に沿って中央付近まで引き出されて、装置フレームの固定クリップ59に固定されている。なお、図5では、固定クリップ59からインクカートリッジ40側へ延出されるインクチューブ41は省略されている。固定クリップ59からキャリッジ38までにおいて、インクチューブ41は装置フレーム等に固定されておらず、キャリッジ38の往復動に追従して姿勢変化する。すなわち、キャリッジ38が往復動方向の一端(図5の左側)へ移動するに従い、各インクチューブ41は、U字形状の湾曲部分の曲げ半径が小さくなるように撓みながら、キャリッジ38の移動方向へ移動する。一方、キャリッジ38が往復動方向の他端(図5の右側)へ移動するに従い、各インクチューブ41は、湾曲部分の曲げ半径が大きくなるように撓みながら、キャリッジ38の移動方向へ移動する。
図4に示されるように、画像記録ユニット24の上流側には、搬送ローラ67が設けられている。図4には表れていないが、搬送ローラ67の対向位置にはピンチローラが設けられている。ピンチローラは搬送ローラ67に圧接可能に付勢されている。搬送ローラ67とピンチローラとの間に記録用紙が進入すると、ピンチローラは記録用紙の厚み分だけ退避して該記録用紙を搬送ローラ67とともに狭持する。これにより、搬送ローラ67の回転力が確実に記録用紙へ伝達される。そして、該記録用紙がプラテン42上へ搬送される。
画像記録ユニット24の下流側には、排紙ローラ68が設けられている。排紙ローラ68の対向位置には、拍車ローラ69が設けられている。拍車ローラ69は、排紙ローラ68に圧接されており、排紙ローラ68及び拍車路ローラ69により、記録済みの記録用紙が狭持されて搬送される。拍車ローラ69も排紙ローラ68に対して上記ピンチローラと同様に圧接可能に付勢されたものであるが、記録済みの記録用紙と圧接するので、記録用紙に記録された画像を劣化させないようにローラ面が拍車状に凹凸されている。
搬送ローラ67及び排紙ローラ68は、図示されていないモータから駆動力が伝達されて、所定の改行幅で間欠駆動される。搬送ローラ67及び排紙ローラ68の回転は同期されており、搬送ローラ67に設けられたロータリーエンコーダが、搬送ローラ67とともに回転するエンコーダディスク51を不図示のフォトインタラプタで検出することにより、搬送ローラ67及び排紙ローラ68の回転が制御される。
図6は、電源ユニット75及び通信ユニット76の外観構成を示す斜視図である。
電源ユニット75は、電源コート゛64から供給された所定電圧の商用電力を複合機1で適用可能な電圧の電力に変換して、その電力を制御基板8(図2及び図9参照)に伝送するためのものである。具体的には、AC100VやAC200Vの高圧交流を低圧交流に変換(変圧)するトランス(変圧器)、該トランスにより変換された二次側の交流を整流して直流に変換する整流器、該整流器の二次側の直流に含まれる交流成分(リップル)を平滑するコンデンサなどの電子部品などにより構成されている。これらトランスなどの部品が筐体77に収容されている。
所定電圧に変換された電力は、筐体77の内部から引き出された電力ケーブル79(本発明のハーネスに相当)によって外部に伝送される。電力ケーブル79の先端にはコネクタ80が連結されている。このコネクタ80は、制御基板8の中継コネクタ8A(図10参照)に接続される。
上記トランスは鉄心に銅線が巻回された一次巻線および二次巻線を有するものであり、上記整流器はスイッチングダイオードなどにより回路設計されたものである。そのため、これらトランス及び整流器から電磁波が発生する。したがって、電源ユニット75の筐体77には、シールド材として、例えば、ニッケル−リン合金や銅などの金属膜が層状に塗着されている。一方、上記トランスは発熱源でもあるため、筐体77には、放熱のための孔78が設けられている。また、筐体77には、電力ケーブル79を外部に引き出すための引出孔81(本発明の引出部に相当)が設けられている。
通信ユニット76は、電話線の末端に連結されたモジュラージャックを接続するための電話端子87と、LANケーブルの末端に連結されたモジュラージャックを接続するためのLAN端子88とを有する。通信ユニット76は、これら電話端子87及びLAN端子88を介して電話線やLANケーブルに音声データや画像データを該電話線やLANケーブルと接続された外部装置との間で送受信するものである。電話端子87及びLAN端子88それぞれは筐体89に形成された孔90,91から筐体89の外部へ露出されている。また、筐体89には、通信ケーブル92(本発明のハーネスに相当)を外部に引き出すための引出孔94(本発明の引出部に相当)が設けられている。この引出孔94から通信ケーブル92が外部に引き出されている。電話端子87及びLAN端子88は、ノイズフィルタ等を介して通信ケーブル92と内部で中継接続されている。
電話端子87及びLAN端子88から送受信されるデータは、筐体89の内部から引き出された通信ケーブル92によって外部に伝送される。通信ケーブル92の先端にはコネクタ93が連結されている。このコネクタ93は、制御基板8の中継コネクタ8B(図10参照)に接続される。
なお、本発明の画像記録装置がプリンタ機能のみを有するプリンタ単体として構成されている場合は、言うまでもなく、通信ユニット76に電話端子87を設けることを要しない。もちろん、音声を送受信する機能も必要としない。さらにネットワーク機能を有しない場合は、LAN端子88を設ける必要はない。したがって、この場合は、通信ユニット76を省略してもよい。
図6に示されるように、電源ユニット75及び通信ユニット76それぞれは、共通のプレート83(本発明の共通支持プレートに相当)によって支持されている。以下の説明では、プレート83に支持された電源ユニット75及び通信ユニット76をサプライユニット74と別称する。プレート83は、電源ユニット75及び通信ユニット76の短手方向の幅と略同じ幅に形成されている。また、プレート83は、電源ユニット75及び通信ユニット76を長手方向に縦列させて配置可能なように、上記長手方向に長く寸法設計されている。このプレート83の長手方向の長さは複合機1の奥行き方向の長さに略一致している。プレート83の長手方向奥側に電源コード64の導入部65が設けられており、この導入部65より長手方向手前側に、通信ユニット76と電源ユニット75とが順に配設されている。
プレート83は、底板84と、該底板84の短手方向の一端に立設されたリブ85とを有する。プレート83は、平板状の金属部材などで構成されている。この金属部材が折り曲げ加工或いはプレス加工されることにより底板84とリブ85とが形成される。リブ85には、電源ユニット75の引出孔81及び通信ユニット76の引出孔94それぞれに対応する箇所に、固定具82,95が設けられている。これら固定具82,95は、引出孔81,94から引き出された電力ケーブル79及び通信ケーブル92をプレート83に固定する為のものである。これら固定具82,95としては、例えば、リブ85に形成されたスリットでケーブルを狭持して固定するものや、リブ85に固定された針金状の線材でケーブルを結びつけて固定するものなどが考えられる。本実施形態では、これら固定具82,95は、プレート83に一体に設けられているが、もちろん、別部品として構成されていてもよい。
以下、プリンタ部2の筐体10について詳細に説明する。図7は、プリンタ部2の筐体10の分解斜視図である。図8は、ベースフレーム101の分離板111の位置を示す図であり、(a)はベースフレーム101の斜視図、(b)は(a)に示すベースフレーム101の斜視図を模式化した図、(c)は(a)及び(b)のC−C切断線の模式断面図である。また、図9は、複合機1を構成する各構成要素が保持されたベースフレーム101の構成を示す斜視図である。
図7に示される要に、プリンタ部2の筐体10は、主として、ベースフレーム101、外装フレーム102(本発明のカバーに相当)、操作パネル103、接続部13の化粧パネル104、プリンタ部2の前面の化粧パネル16及び扉14により構成されている。このベースフレーム101には、上述した画像記録ユニット24、リフィルユニット11、給紙トレイ20、排紙トレイ21、制御基板8、電源ユニット91及び通信ユニット92などの構成要素が保持される。
べースフレーム101は、概ねトレイ状に形成されている。このベースフレーム101は、左側面をなす側壁110を有する。この側壁110は、従来構成のベースフレーム210(図15参照)とは異なり、複合機1の外装を構成しない。なお、ベースフレーム101は、上記した複数の構成要素の支持構造を実現するものであれば様々な形状を採用することができ、上記トレイ状のものに限定されない。このベースフレーム101は、プリンタ部2の外形形状に対応して、全体として幅広で薄型の略直方体に形成されている。
ベースフレーム101は、図8に示されるように、該ベースフレーム101の高さ方向に空間を分離する分離板111が設けられている。この分離板111によって、ベースフレーム101は、分離板111の上側の上側保持部114と、分離板111の下側の下側保持部115とに分離される。なお、分離板111は、下側保持部115の天板を構成する。分離板111には、段差122が設けられている。この段差122により、分離板111は、高さの異なる2つの平坦部に分けられる。より詳細には、段差122によって、分離板111は、上段平坦部112と、該上段平坦部112よりも低い下段平坦部113とに分けられている。このような分離板111は、例えば、平板状の金属部材や合成樹脂材を屈曲加工して得られる。
上段平坦部112は、ベースフレーム101の前面側に配置され、下段平坦部113は背面側に配置される。したがって、上段平坦部112の保持空間は下段平坦部113の保持空間よりも狭くなっている。そのため、図7から図9に示されるように、比較的高さ方向に設置スペースを要しない制御基板8は上段平坦部112上に配設されている。また、比較的大きい画像記録ユニット24は下段平坦部113上に配設されている。なお、上段平坦部112の下側に広い空間が形成されているが、当該空間が給紙トレイ20の配置空間、すなわち、開口4が形成される空間となる。
図9に示されるように、ベースフレーム101は底板116を備える。この底板116は、上記した下側保持部115の底面を構成する。底板116は、開口4に対応する中央部から左側端部に渡って大きく切り抜かれて、開口120が形成されている。従って、リフィルユニット11を収容する部分を除いて、下側保持部115は実質的に下方に開放されている。この開口120から電源ユニット75及び通信ユニット76がベースフレーム101の下側保持部115内に装着されて、電源ユニット75及び通信ユニット76が下側保持部115に組み付けられる。かかる組み付け方法については後述する。
本実施形態では、底板116に開口120を形成する構成としたが、後述する組み付け方法によって、電源ユニット75及び通信ユニット76をベースフレーム101の底面からベースフレーム101内に装着し得る開口が底板116に形成されていれば足りる。
なお、ベースフレーム101の底面の強度を確保するため、該ベースフレーム101には、ベースフレーム101の前面下端を左右方向に延設された補強フレーム117や、ベースフレーム101の側部において底板116から立設された補強リブ118,119が設けられている。補強リブ118,119は側壁110に連続して一体に形成されており、該側壁110の一部を構成している。
図10は、ベースフレーム101の側壁110の要部拡大図である。図9及び図10に示されるように、側壁110には、側壁110の下端から上端へ延びる2つの溝123,124(本発明の収容溝に相当)が形成されている。したがって、溝123,124は、下側保持部115から上側保持部114へ渡って側壁110に設けられている。溝123,124の下端側には、溝123,124に連続するようにして切り欠き125,126が形成されている。これら切り欠き125,126は、側壁110の下端側に開放されている。
切り欠き125及び溝123は、電源ユニット75が下側保持部115内に装着されたときに電源ユニット75の引出孔81に対応する位置に形成されている。言い換えれば、切り欠き125及び溝123は、引出孔81までの離間距離が最短となる位置に形成されている。この切り欠き125は、下側保持部115内に入れ込まれた電源ユニット75から引き出された電力ケーブル79を側壁110の外側に挿通させるためのものである。また、溝123は、切り欠き125を挿通された電力ケーブル79を収容するためのものである。この溝123は電力ケーブル79を完全に収容可能な程度の十分な深さに形成されている。したがって、電力ケーブル79の収容状態において、側壁110の表面から電力ケーブル79がはみ出されることはない。
切り欠き126及び溝124は、通信ユニット76が下側保持部115内に装着されたときに通信ユニット76の引出孔94に対応する位置に形成されている。言い換えれば、切り欠き126及び溝124は、引出孔94までの離間距離が最短となる位置に形成されている。この切り欠き126は、下側保持部115内に入れ込まれた通信ユニット76から引き出された通信ケーブル92を側壁110の外側に挿通させるためのものである。また、溝124は、切り欠き126を挿通された通信ケーブル92を収容するためのものである。この溝124は、溝123と同じように、通信ケーブル92を完全に収容可能な程度の十分な深さに形成されている。したがって、通信ケーブル92収容状態において、側壁110の表面から通信ケーブル92がはみ出されることはない。
図10に示されるように、溝124の上端には、通信ケーブル92が固定される固定具127が形成されている。この固定具127は、溝124の上側端部に鉛直に立設されたリブ状部材であり、略V字形状に形成されたスリット128を有する。溝124に収容されつつ上方に引き回された通信ケーブル92は、このスリット128に固定される。このような固定具127が設けられているため、通信ケーブル90を結束するための結束バンドを要しない。
筐体10は、図7に示されるように、外装フレーム102を備えている。この外装フレーム102は、フレーム本体132と、右側壁133と、左側壁134と、後壁135とを有する。フレーム本体132は、右側壁133、左側壁134および後壁135の上縁部に連続して形成されている。フレーム本体132には、操作パネル103やスキャナ部(図1参照)が取り付けられる。そのため、フレーム本体132には、操作パネル103やスキャナ部3を取り付けるためのネジ孔やボス、係合爪などの連結手段が適宜設けられている。また、フレーム本体132は、スキャナ部3と画像記録ユニット24とを仕切る間仕切り板の役割を果たすものでもある。このフレーム本体132は、概ね、平板状に形成されている。このようなフレーム本体132と、右側壁133、左側壁134及び後壁135とにより外装フレーム102が形成されることで、該外装フレーム102は、前面及び底面が開放され、且つ、左右両側面及び後面を有するカバー形状を呈する。
フレーム本体132には、適宜開口136が形成されている。この開口136を通じて下方に配置される画像記録ユニット24等のメンテナンスが可能となっている。本実施形態では、フレーム本体132、右側壁133、左側壁134及び後壁135が樹脂により一体に成形されている。
外装フレーム102は、図7に示されるように、上方からベースフレーム101に被せられるようになっている。外装フレーム102の右側壁133や左側壁134等には複数の係合爪137が突設されている。ベースフレーム101には、これら係合爪137に対応する箇所に不図示の係合溝が設けられている。外装フレーム102がベースフレーム101に被せられると、係合爪137が上記係合溝に係合される。これにより、右側壁133及び左側壁134がベースフレーム101の両側壁を覆うようにして、外装フレーム102がベースフレーム101に固定される。なお、右側壁133から左側壁134までの幅寸法は、ベースフレーム101の幅に対応して設計されている。そのため、ベースフレーム101に外装フレーム102が被せられると、右側壁133及び左側壁134の内面とベースフレームの側壁110等の表面とが隙間なく合わせられる。
図7に示されるように、ベースフレーム101の正面から見て右側端部に扉14が取り付けられ、左側端部に化粧パネル16が取り付けられる。また、開口4の上側には、前記した化粧パネル104が取り付けられる。これら扉14、化粧パネル16および化粧パネル104によって筐体10の前面が構成されるとともに、プリンタ部2の前面の外装が形成される。
次に、図11から図13を参照して、サプライユニット74、すなわち、電源ユニット75及び通信ユニット76をベースフレーム101の下側保持部115に組み付ける方法について説明する。なお、サプライユニット74の組み付けは、以下に説明する第1工程から第4工程の順で所定の作業がなされることによって行われる。ここに、図11から図13は、サプライユニット74の組み付け方法を説明するための図であり、図11は、サプライユニット74の上方に開口120が位置合わせされた状態を示す斜視図、図12は、サプライユニット74に開口120が入れ込まれるようにベースフレーム101を降下させた状態を示す斜視図、図13は、電力ケーブル79及び通信ケーブル92が配線された状態を示す斜視図である。
《第1工程》
まず、所定の作業台にサプライユニット74を載置する。例えば、電源ユニット75が作業者の手前側、そして、通信ユニット76が奥側となるように載置する。このとき、図11に示されるように、電力ケーブル79及び通信ケーブル92それぞれを各ユニットから引き出しておき、その状態で、それぞれのケーブルを対応する固定具82,95に予め固定しておく。その後、ベースフレーム101を持ち上げて、側壁110の内面とサプライユニット74の左外側面とが同一面となるように、ベースフレーム101をサプライユニット74の上方へ移動させる。
《第2工程》
続いて、上記第1工程において、サプライユニット74の上方へ移動させたベースフレーム101を下降させる。このとき、側壁110に形成された切り欠き125に電力ケーブル79を挿通させ、且つ、切り欠き126に通信ケーブル92を挿通させるようにして、切り欠き125,126の位置と各ケーブル79,92の位置とを位置合わせしつつ、ベースフレーム101を下降させる。これにより、図12に示されるように、サプライユニット74が開口120からベースフレーム101内に入れ込まれて、下側保持部115に収容される。本実施形態では、プレート83に固定具82,95が設けられており、第1工程において各ケーブル79,92それぞれは固定具82,95に固定されている。そのため、上記位置合わせは容易に行われ得る。また、上記切り欠き125,126が設けられているため、各ケーブル79,92がベースフレーム101の側壁110の下端と作業台との間に挟まれて損傷することはない。なお、サプライユニット74を下側保持部115に収容させた後は、ネジなどの締結具でサプライユニット74を下側保持部11に固定する。
《第3工程》
その後、図13に示されるように、切り欠き125から挿通された電力ケーブル79を制御基板8の中継コネクタ8Aに接続し、切り欠き126から挿通された通信ケーブル92を制御基板8の中継コネクタ8Bに接続する。詳細には、切り欠き125から側壁110の外側へ引き出された電力ケーブル79を、側壁110の外側から分離板111で仕切り分けられた上側の上側保持部114へ引き回す。このとき、電力ケーブル79を溝123に嵌め入れながら引き回す。そして、電力ケーブル79の終端に設けられたコネクタ80を中継コネクタ8Aに接続する。また、切り欠き126から側壁110の外側へ引き出された通信ケーブル92を、側壁110の外側から上側保持部114へ引き回す。このとき、通信ケーブル92を溝124に嵌め入れながら引き回す。溝124の上端まで通信ケーブル92を引き回した後は、該通信ケーブル92を固定具127のスリット128に係合して固定する。そして、固定具127からコネクタ93側のケーブルを適宜敷設した後に、コネクタ93を中継コネクタ8Bに接続する。
《第4工程》
電力ケーブル79及び通信ケーブル92それぞれの接続を終えた後に、外装フレーム102を上述した要領でベースフレーム101に嵌め合わす。
上述した第1工程から第4工程に示す要領でサプライユニット74が下側保持部115に組み付けられるため、ベースフレーム101をサプライユニット74の上方から下降させてベースフレーム101内に収容する作業時において、電力ケーブル79や通信ケーブル92などを予めベースフレーム101内に通し上げておくという煩雑な事前作業を排除することができる。そのため、ケーブルの抜け落ちなどにより作業が中断することがなくなり、作業効率が向上する。
また、切り欠き125,126に各ケーブル79,92を挿通させて側壁110の外側へ引き出しておいたうえで、ベースフレーム101にサプライユニット74を収容するようにしたため、サプライユニット74の組み付けが容易となる。また、電力ケーブル79及び通信ケーブル92ともに余剰が生じないため、余剰分の配線処理を行う必要が無くなり、当該処理に伴う作業が削減される。
なお、上述の実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本発明の一実施形態に係る複合機1の外観構成を示す斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る複合機1の内部構成を示す縦断面図である。 図3は、扉14が開けられた状態を示す部分拡大図である。 図4は、プリンタ部2の主要構成を示す要部拡大断面図である。 図5は、プリンタ部2の主要構成を示す平面図である。 図6は、電源ユニット75及び通信ユニット76の外観構成を示す斜視図である。 図7は、プリンタ部2の筐体10の分解斜視図である。 図8は、ベースフレーム101の分離板111の位置を示す図であり、(a)はベースフレーム101の斜視図、(b)は(a)に示すベースフレーム101の斜視図を模式化した図、(c)は(a)及び(b)のC−C切断線の模式断面図である。 図9は、複合機1を構成する各構成要素が保持されたベースフレーム101の構成を示す斜視図である。 図10は、ベースフレーム101の側壁110の要部拡大図である。 図11は、サプライユニット74の上方に開口120が位置合わせされた状態を示す斜視図である。 図12は、サプライユニット74に開口120が入れ込まれるようにベースフレーム101を降下させた状態を示す斜視図である。 図13は、電力ケーブル79及び通信ケーブル92が配線された状態を示す斜視図である。 図14は、プリンタ部202を有する従来の複合機201の外観構成を示す斜視図である。 図15は、上部が開放されたプリンタ部202を示す斜視図である。 図16は、図14のXVI−XVI切断線の断面図である。
符号の説明
1・・・複合機(画像記録装置の一例)
2・・・プリンタ部
3・・・スキャナ部
8・・・制御基板(基板ユニットに相当)
10・・・筐体(ハウジングケースに相当)
14・・・扉
16・・・化粧パネル
74・・・サプライユニット
75・・・電源ユニット
76・・・通信ユニット
79・・・電力ケーブル(ハーネスに相当)
82・・・固定具
83・・・プレート(共通支持プレートに相当)
92・・・通信ケーブル(ハーネスに相当)
95・・・固定具
101・・・ベースフレーム
102・・・外装フレーム(カバーに相当)
103・・・操作パネル
104・・・化粧パネル
110・・・側壁
114・・・上側保持部
115・・・下側保持部
123,124・・・溝(収容溝に相当)
125,126・・・切り欠き

Claims (13)

  1. 画像記録装置を構成する複数の構成要素が保持されるハウジングケースであって、
    側壁を有するベースフレームと、
    少なくとも上記側壁を覆うカバーと、
    上記ベースフレームに設けられ、該ベースフレームを高さ方向に仕切り分ける分離板と、
    上記分離板の上側に設けられた上側保持部と、
    上記分離板の下側に設けられ、下方が開放された下側保持部と、
    上記側壁の下端側を開放するように該側壁に形成され、上記下側保持部で保持される構成要素から引き出されて上記上側保持部へ引き回されるハーネスを上記下側保持部から上記側壁外側へ挿通する切り欠きとを備えてなるハウジングケース。
  2. 上記ハーネスを収容可能な断面視で略溝状の収容溝が上記切り欠きと連続して上記側壁に形成されている請求項1に記載のハウジングケース。
  3. 上記収容溝は、上記下側保持部から上記上側保持部に渡って上記側壁に設けられている請求項2に記載のハウジングケース。
  4. 上記切り欠きは、上記下側保持部で保持される構成要素から上記ハーネスが引き出される引出部に対応して設けられている請求項1から3のいずれかに記載のハウジングケース。
  5. 上記上側保持部は、上記画像記録装置を制御する基板ユニットを保持するものであり、上記下側保持部は、上記基板ユニットに電力を供給する電源ユニット及び外部装置との間でデータ通信を可能にする通信ユニットの双方またはいずれか一方を保持するものである請求項1から4のいずれかに記載のハウジングケース。
  6. 被記録媒体に所定の色材を付着させることにより該被記録媒体上に画像を記録する画像記録装置であって、
    当該装置を構成する複数の構成要素が保持されるハウジングケースを備え、
    上記ハウジングケースは、
    側壁を有するベースフレームと、
    少なくとも上記側壁を覆うカバーと、
    上記ベースフレームに設けられ、該ベースフレームを高さ方向に仕切り分ける分離板と、
    該分離板の上側に設けられた上側保持部と、
    上記分離板の下側に設けられ、下方が開放された下側保持部と、
    上記側壁の下端側を開放するように該側壁に形成され、上記下側保持部で保持される構成要素から引き出されて上記上側保持部へ引き回されるハーネスを上記下側保持部から上記側壁外側へ挿通する切り欠きとを備えてなる画像記録装置。
  7. 上記ハーネスを収容可能な断面視で略溝状の収容溝が上記切り欠きと連続して上記側壁に形成されている請求項6に記載の画像記録装置。
  8. 上記収容溝は、上記下側保持部から上記上側保持部に渡って上記側壁に設けられている請求項7に記載の画像記録装置。
  9. 上記切り欠きは、上記下側保持部で保持される構成要素から上記ハーネスが引き出される引出部に対応して設けられている請求項6から8のいずれかに記載の画像記録装置。
  10. 上記上側保持部は、画像記録装置を制御する基板ユニットを保持するものであり、上記下側保持部は、上記基板ユニットに電力を供給する電源ユニット及び外部装置との間でデータ通信を可能にする通信ユニットの双方またはいずれか一方を保持するものである請求項6から9のいずれかに記載の画像記録装置。
  11. 上記引出部から引き出された上記ハーネスを上記切り欠きに対応する位置で固定する固定具を更に備える請求項6から10のいずれかに記載の画像記録装置。
  12. 上記電源ユニット及び上記通信ユニットは各ユニットを底面から共通に支持する共通支持プレートを備え、
    上記固定具は、上記共通支持プレートに一体に形成されている請求項11に記載の画像記録装置。
  13. 側壁を有するベースフレームと、少なくとも上記側壁を覆うカバーとから構成されたハウジングケースに、画像記録装置を構成する所定の構成要素を組み付ける組み付け方法であって、
    上記構成要素から他の構成要素に接続するためのハーネスが引き出された状態で当該構成要素を作業台に載置する第1工程と、
    上記作業台に載置された構成要素の上方から上記ベースフレームを下降させることによって、上記側壁に形成された下端開放形状の切り欠きに上記ハーネスを挿通させるとともに、所定の分離板で上記ベースフレームが高さ方向に仕切り分けられた下側の下側保持部に上記構成要素を装着する第2工程と、
    上記切り欠きから上記側壁外側へ引き出されたハーネスを上記側壁の外側から上記分離板で仕切り分けられた上側の上側保持部へ引き回して、該上側保持部で保持される構成要素に接続する第3工程と、
    ハーネスの接続後に、上記カバーを上記ベースフレームに嵌め合わす第4工程とを含む組み付け方法。

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