JP6079926B2 - 画像記録装置 - Google Patents

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本発明は、画像記録部の動作を制御する制御回路が設けられた制御基板と、制御回路及び電話回線の間のインタフェース回路が設けられた通信基板と、を備えた画像記録装置に関する。
従来より、被記録媒体に画像を記録する画像記録部と、この画像記録部の動作を制御する制御回路が設けられた制御基板と、電話回線が接続される電話端子を有する通信ユニットと、を備えた画像記録装置が提供されている(特許文献1参照)。通信ユニットは、機器本体の下部に配置されており、機器本体の上部に配置された制御基板と通信ケーブルにより電気的に接続されている。
特開2007−301822号公報
制御回路と電話回線との間のインタフェース回路が設けられ、且つ電話回線が接続されるコネクタが実装された通信基板(通信ユニット)を機器本体の下部に配置し、制御基板を機器本体の上部に配置すると、機器本体の高さが高くなって装置が大型化してしまう。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、装置を小型化できる手段を提供することにある。
(1) 本発明の画像記録装置は、装置筐体と、上記装置筐体に保持されており、被記録
媒体に画像を記録する画像記録部と、上記画像記録部の動作を制御する制御回路が設けられており、高さ方向に直交する面に実装面を沿わせて上記装置筐体内に配置された制御基板と、電話回線と接続するインタフェース回路が設けられており、上記装置筐体内において、上記面に実装面を沿わせ、上記面に沿う方向において上記制御基板から離間され、上記制御基板に実装された実装部品のうち最も背の高い実装部品の先端から上記制御基板までの高さの範囲内に配置された通信基板と、を備えている。
通信基板は、制御基板に実装された実装部品のうち最も背の高い実装部品の先端から制御基板までの高さの範囲内に配置されているので、装置筐体の高さを高くすることなく通信基板を装置筐体内に配置できる。
(2) 上記画像記録部は、インクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部と、上
記カートリッジ装着部に一端が接続されたチューブと、上記チューブの他端が接続されており、上記チューブを介して上記インクカートリッジから供給されたインクを被記録媒体に吐出する記録ヘッドと、を備えており、上記通信基板は、上記カートリッジ装着部より上方に配置されたものであってもよい。
通信基板は、カートリッジ装着部より上方に配置されるので、カートリッジ装着部に装着できない種類のインクカートリッジが無理にカートリッジ装着部に装着されるなどしてインクカートリッジからインクが漏れ出したとしても、漏れ出したインクが通信基板に付
着することがない。
(3) 本発明の画像記録装置は、上記制御基板に実装され、外部装置に一端が接続され
たケーブルの他端と接続される第1コネクタと、上記通信基板に実装され、電話線と接続される第2コネクタと、を更に備えており、上記装置筐体は、上記第1コネクタを露出させる第1開口と上記第2コネクタを露出させる第2開口とを上壁に備えたものであってもよい。
ケーブルは、第1開口を通じて第1コネクタに接続される。電話線は、第2開口を通じて第2コネクタに接続される。よって、制御基板及び通信基板にユーザが触れることを防止でき、且つ、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続できる。
(4) 上記装置筐体は、上記上壁において、上記第1開口から周縁まで延びており、上
記ケーブルを当該周縁まで案内する第1通路と、上記第2開口から、上記第1通路の上記周縁側の端まで延びており、上記電話線を上記第1通路の上記周縁側の端まで案内する第2通路と、を備えたものであってもよい。
第1コネクタに接続されたケーブルは、装置筐体の上壁上において、第1通路により位置決めされる。第2コネクタに接続された電話線は、装置筐体の上壁上において、第2通路により位置決めされる。
(5) 上記第2通路は、上記第1通路における上記第1開口と上記周縁側の端との間に
おいて上記第1通路と合流し、上記周縁側の端まで延びるものであってもよい。これにより、装置筐体の構成が簡単になる。
(6) 本発明の画像記録装置は、上記第1通路及び上記第2通路を覆う第1姿勢と、上
記第1通路及び上記第2通路を露出させる第2姿勢と、に回動される蓋を更に備えたものであってもよい。
蓋が第1姿勢にされることにより、ケーブル及び電話線が覆い隠されて保護される。また、蓋が第2姿勢にされることにより、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続できる。
(7) 上記蓋は、高さ方向に直交する方向における上記装置筐体の端部を軸に回動可能
に設けられており、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタは、上記端部以外を向いて配置されたものであってもよい。
ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続または離脱させる際に、蓋が邪魔になることがなく、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続または離脱させる作業が容易になる。
(8) 上記第1コネクタ及び上記第2コネクタは、同じ向きに向いて配置されたもので
あってもよい。ユーザは、視線の向きを変えることなくケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続または離脱させることができ、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続または離脱させる作業が容易になる。
(9) 上記第1通路及び上記第2通路は、上記上壁の上面から凹む溝により構成されて
おり、上記第1通路または上記第2通路の少なくとも一方は、湾曲した湾曲部を備えており、上記湾曲部における溝の深さは、他の部分よりも深いものであってもよい。深さの深い湾曲部により、湾曲部に沿って撓められたケーブルまたは電話線が第1通路または第2通路から外れることを抑制できる。
(10) 上記第1コネクタ及び上記第2コネクタは、上記高さ方向に直交する第1方向と、上記高さ方向及び上記第1方向に直交する第2方向との両方向において異なる位置に配置されたものであってもよい。
ケーブルを第1コネクタに接続または離脱させる際に、第2コネクタに接続された電話線が邪魔になることがない。また、電話線を第2コネクタに接続または離脱させる際に、第1コネクタに接続されたケーブルが邪魔になることがない。その結果、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続する作業が容易になる。
(11) 上記第1コネクタは、USBコネクタであり、上記第1コネクタの隣には、LANケーブルのコネクタが接続される第3コネクタが実装されており、上記第2コネクタの隣には、上記インタフェース回路と電気的に接続されており、外部電話機に一端が接続された電話線の他端と接続される第4コネクタが実装されたものであってもよい。
(12) 上記第1通路及び上記第2通路は、上記上壁の上面から凹む溝により構成されており、上記第1通路の上記第1開口側の溝幅と、上記第2通路の上記第2開口側の溝幅とは、他の部分の溝幅よりも広いものであってもよい。
溝幅の狭い部分において、ケーブル及び電話線が位置決めされる。ユーザは、第1開口側及び第2開口側の溝幅の広い部分に手または指を入れ、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続または離脱させる。その結果、ケーブル及び電話線を位置決めでき、且つ、ケーブル及び電話線を第1コネクタ及び第2コネクタに接続または離脱させる作業が容易になる。
(13) 上記高さ方向に直交する方向において上記カートリッジ装着部の隣に配置され、被記録媒体が載置されるトレイを更に備えており、上記制御基板は、上記トレイの上側に配置されており、上記通信基板は、上記カートリッジ装着部の上側に配置されたものであってもよい。
(14) 本発明の画像記録装置は、装置筐体と、上記装置筐体に保持されており、被記録媒体に画像を記録する画像記録部と、上記画像記録部の動作を制御する制御回路を有する制御基板に実装されており、外部装置に一端が接続されたケーブルの他端と接続される第1コネクタと、インタフェース回路を有する通信基板に実装されて当該インタフェース回路と接続されており、電話線と接続される第2コネクタと、高さ方向に直交する第1方向における上記装置筐体の端部を軸に回動可能に設けられており、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタの上側を覆う第1姿勢、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタを露出させる第2姿勢に回動される蓋と、を備えており、上記第1コネクタ及び上記第2コネクタは、上記装置筐体の上記一端部よりも他端部に近い位置にそれぞれ配置され、且つ、上記第1方向と、上記高さ方向及び上記第1方向に直交する第2方向との2方向のうち少なくともいずれか一方向において異なる位置に配置されている。
複数のコネクタが設けられたとしても、装置を小型化できる。
本発明によれば、装置を小型化できる。
スキャナ部11が閉じられた状態の画像記録装置10の外観斜視図である。 スキャナ部11が開かれた状態の画像記録装置10の外観斜視図である。 (A)はコネクタパネル25が開かれた状態の画像記録装置10の外観斜視図であり、(B)は通話機13の外観斜視図である。 画像記録装置10の模式的な縦断面図である。 本体20の下部の平面図である。 本体20内部の斜視図である。 本体20の平面図である。 (A)は制御基板90及び通信基板70の模式的な平面図であり、(B)は制御基板90及び通信基板70の模式的な正面図であり、(C)は第2溝82を通るカバー80の縦断面図である。 実施形態のブロック図である。 変形例1の本体20の模式的な斜視図である。 変形例2の制御基板90及び通信基板70を示す図面であり、(A)は平面図で、(B)は正面図である。
以下、本発明の実施形態について説明がされる。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲において実施形態が適宜変更されてもよい。以下の説明においては、図1に示されるように、画像記録装置10を使用可能に設置した状態を基準として上下方向7が定義されている。また、操作パネル18が画像記録装置10の側面に設けられており、当該側面を画像記録装置10の前面(正面)として前後方向8が定義されている。また、画像記録装置10を前面側から見て左右方向9が定義されている。
[画像記録装置10の概要]
図1に示されるように、画像記録装置10は、記録用紙や、光沢紙や、葉書等であるシート6(図4、被記録媒体に相当する)に画像を記録するプリンタ部11と、原稿(不図示)に記録された画像を取り込むスキャナ部12と、通話機13(図3(B))とを備えており、プリント、スキャン、コピー、ファックス及び通話等を行うことができる。
[スキャナ部12]
スキャナ部12(蓋に相当する)は、プリンタ部11の上に配置され、前後方向8における後端部を軸に回動可能にプリンタ部11に支持されている。スキャナ部12は、ユーザにより、図1に示される閉姿勢(第1姿勢に相当する)、及び図2に示される開姿勢(第2姿勢に相当する)に回動される。開姿勢にあるスキャナ部12は、支持アーム14により支持される。スキャナ部12が開姿勢にされることにより、第1通路35及び第2通路36が外部に露出される。スキャナ部12が閉姿勢にされることにより、第1通路35及び第2通路36がスキャナ部12により覆われる。詳しくは後述される。
[通話機13]
図3(B)に示される通話機13は、電話回線による通話に用いられる。通話機13は、器体15と、器体15に設けられた複数の窓から外部に露出された複数の操作ボタン16と、器体15内に配置された不図示の基板とを備えている。この基板には、音声を音声信号に変換するマイクロフォン、及び音声信号を音声に変換するスピーカが実装されている。通話機13は、基板に設けられたアンテナにより、プリンタ部11と無線通信を行う。通話機13は、台座17に載置される。
[プリンタ部11の概要]
図1に示されるように、プリンタ部11は、本体20と、本体20の下部に収容された給紙カセット30とを備えている。図4に示されるように、本体20(画像記録部に相当する)は、給紙カセット30からシート6を送り出す給送部40と、送り出されたシート6を搬送する搬送部50と、搬送されるシート6に画像を記録する記録部60と、これらを保持する装置筐体21(図1)とを備えている。以下、プリンタ部11の各構成について説明がされる。
[装置筐体21]
図1に示されるように、装置筐体21(装置筐体に相当する)は、給紙カセット30が挿抜される挿抜口22を前後方向8における前面に有している。挿抜口22の奥側に、給紙カセット30を前後方向8へスライド可能に保持する不図示のレール部が設けられている。
装置筐体21は、給紙カセット30が配置される空間の上面を区画する支持板23(図4)を備えている。支持板23の上側に、後述される制御基板90及び通信基板70が配置されている。
装置筐体21は、操作パネル18が嵌め込まれる不図示の凹部を挿抜口22の上側に備えている。この凹部には、操作パネル18の上端部を回動可能に支持する支持部が設けられている。操作パネル18は、ユーザにより回動されることにより、表示面の向きを変える。
装置筐体21は、左右方向9における挿抜口22の右側に開閉蓋24を備えている。開閉蓋24は、下端部を軸に回動可能に設けられている。開閉蓋24の奥側であって、支持板23(図4)の下側に、図5に示されるカートリッジ装着部64(カートリッジ装着部に相当する)が配置されている。開閉蓋24が開かれることにより、カートリッジ装着部64が外部に露出される。カートリッジ装着部64には、インクを収容したインクカートリッジ65(インクカートリッジに相当する)が装着される。
図1に示されるように、装置筐体21は、左右方向9における操作パネル18の左側にコネクタパネル25を備えている。コネクタパネル25は、下端部を軸に回動可能に設けられている。図3(A)に示されるように、コネクタパネル25の奥の壁には、第1挿入口27及び第2挿入口28が開口されている。コネクタパネル25がユーザにより開かれることにより、第1挿入口27及び第2挿入口28から後述のUSBコネクタ96及びカードソケット98が外部に露出される。USBコネクタ96には、ユーザにより、図9に示されるUSBメモリ101(登録商標)が装着される。カードソケット98には、ユーザにより、SDカード103(登録商標)やメモリースティック102(登録商標)が装着される。
図2に示されるように、装置筐体21は、上壁を構成するカバー80を備えている。カバー80については、後で詳細な説明がされる。
[給紙カセット30]
図4に示されるように、給紙カセット30は、画像記録前のシート6を保持するメイントレイ31(トレイに相当する)と、画像記録後のシート6を保持する排紙トレイ32とを備えている。図1に示されるように、給紙カセット30は、挿抜口22の奧であって且つ本体20の下部となる位置に配置されており、左右方向9(高さ方向に直交する方向に相当する)においてカートリッジ装着部64と隣り合っている。給紙カセット30は、装置筐体21に設けられたレール部により、前後方向8へスライド可能に支持されている。
[給送部40]
図4に示されるように、給送部40は、不図示のフレームに回転可能に支持された支軸41と、支軸41に一端部が回動可能に支持されたアーム42と、アーム42の他端部に回転可能に支持された給送ローラ43とを備えている。アーム42には、支軸41の回転を給送ローラ43に伝達する複数個のギア44が設けられている。支軸41が不図示の駆動モータにより回転されると、支軸41との摩擦力によりアーム42が支軸41と一体に回動され、給送ローラ43がメイントレイ31上のシート6に当接する。そうすると、アーム42の回動が制止されるとともに、ギア44を介して支軸41により回転された給送ローラ43により、シート6が搬送路51へ送り出される。
[搬送部50]
図4に示されるように、搬送部50は、搬送路51を区画する不図示のガイド部材及びプラテン54と、搬送ローラ対55と、排紙ローラ対56とを備えている。搬送路51は、1点鎖線により示される湾曲路52と、2点鎖線により示される直線路53とを備えている。湾曲路52は、前後方向8におけるメイントレイ31の後端の上端を基端として上方へ向かって湾曲して延びている。直線路53は、湾曲路52の終端から前方へ向かって直線状に延びている。プラテン54は、前後方向8における給紙カセット30の後部の上側に配置されており、直線路53の下面の一部を区画している。プラテン54上においてシート6に画像が記録される。
搬送ローラ対55は、プラテン54の前後方向8における後側に配置されている。搬送ローラ対55は、不図示の駆動モータにより駆動されることにより、搬送路51にあるシート6を挟み、図4の矢印に示される搬送向きへシート6を搬送する。
排紙ローラ対56は、前後方向8におけるプラテン54の前側に設けられている。排紙ローラ対54は、不図示の駆動モータにより駆動されることにより、搬送路51にあるシート6を挟み、図4の矢印に示される搬送向きへシート6を搬送する。
シート6は、搬送ローラ対55及び排紙ローラ対56により、プラテン54上において間欠搬送され、記録部60により画像を記録される。画像を記録されたシート6は、排紙ローラ対56により、排紙トレイ32に排出される。
[記録部60]
図4に示されるように、記録部60は、プラテン54の上側に配置されたキャリッジ61と、キャリッジ61に搭載された記録ヘッド62(記録ヘッドに相当する)とを備えている。図5に示されるように、キャリッジ61は、左右方向9へ往復動可能にガイドレール68,69に支持されており、不図示の駆動モータにより左右方向9へ往復動される。
記録ヘッド62には、チューブ63(チューブに相当する)及びケーブル66の一端がそれぞれ接続されている。チューブ63の他端は、カートリッジ装着部64に接続されている。ケーブル66の他端は制御基板90(図8)に接続されている。カートリッジ装着部64にインクカートリッジ65が装着されると、インクカートリッジ65内のインクがチューブ63を介して記録ヘッド62に供給される。記録ヘッド62は、供給されたインクをインク滴としてプラテン54上のシート6へ吐出する。
[カバー80]
図2に示されるように、カバー80は、板状の外形を呈する合成樹脂成型品であり、装置筐体21の上壁を構成している。カバー80は、装置筐体21に上から嵌め込まれて装着され、その上面は、一部に凹みや開口が形成されている。開口以外の場所では、カバー80の下方にある記録部60や搬送部50を、外方に露出しないようカバー80が覆っている。カバー80は、上面から凹む第1溝81、第2溝82及び第3溝83を備えている。第1溝81及び第2溝82により第1通路35(第1通路に相当する)が構成されている。第1溝81及び第3溝83により第2通路36(第2通路に相当する)が構成されている。図7に示されるように、第1通路35には、USBケーブル76及びLANケーブル77が配置される。第2通路36には、2本の電話線78,79が配置される。USBケーブル76、LANケーブル77及び2本の電話線78,79は、第1通路35及び第2通路36により、カバー80上に配置され位置決めされる。
第1溝81は、左右方向9におけるカバー80の右端部に前後方向8に沿って延びるように設けられている。第1溝81は、装置筐体21の前後方向8における後面の上端部において開口する第3開口81A(周縁側の端に相当する)まで延びている。第1溝81の溝幅(左右方向9における長さ)及び深さは、USBケーブル76、LANケーブル77及び2本の電話線78,79を配置可能な広さ及び深さにされている。USBケーブル76、LANケーブル77、及び2本の電話線78,79は、第3開口81Aから装置筐体21の後方へ引き出される。
第2溝82は、前後方向8における第1溝81の中央部から、左右方向9におけるカバー80の中央部まで、左右方向9に沿って延びるように設けられている。第2溝82の溝幅(前後方向8における長さ)及び深さは、USBケーブル76及びLANケーブル77を配置可能な広さ及び深さにされている。
第3溝83は、前後方向8における第1溝81の前端部から、左右方向9に沿って延びるように設けられている。第3溝83の溝幅(前後方向8における長さ)及び深さは、2本の電話線78,79を配置可能な広さ及び深さにされている。すなわち、第2溝82と第3溝83とは、前後方向8における第1溝81の前側で合流し、第1溝81に接続される。これにより、第1通路35と第2通路36とが一体となる。
第1溝81と第2溝82と第3溝83との接続部において、第1通路35及び第2通路36は湾曲している。この接続部を湾曲部37(湾曲部に相当する)とする。図8(C)に示されるように、湾曲部37における溝の深さは、第1通路35の他の部分の溝の深さよりも深くされている。これは、湾曲部37において撓められたUSBケーブル76及びLANケーブル77が、自己の弾性により第1通路35外へ飛び出してしまうことを抑制するためである。なお、本実施形態においては、第1通路35は、左右方向9における中央部側から右端部側に向かって延びているため、前後方向8における第1溝81の前端部側で湾曲する必要がある。しかしながら、第2通路36の配置によっては、第2通路36に湾曲部37が形成されてもよい。
図2,7に示されるように、第3溝83の左右方向9における長さは、第2溝82の左右方向9における長さよりも短くされている。よって、左右方向9における第3溝83の左端を区画する左側壁85は、第2溝82の左端を区画する左側壁84より右側に位置している。この左側壁84,85に、コネクタを露出させる開口が設けられている。以下詳細な説明がされる。
左側壁84には、前後方向8において並ぶ2つの第1開口86,87(第1開口に相当する)が開口されている。前後方向8における後側の第1開口86は、制御基板90(図8(A))に実装されたUSBコネクタ95を外部に露出させる。前側の第1開口87は、制御基板90に実装されたLANコネクタ97を外部に露出させる。USBコネクタ95には、USBケーブル76の一端に設けられたコネクタ76Aが接続される。USBケーブル76の他端は、パーソナルコンピュータ105(図9)等に接続される。LANコネクタ97には、LANケーブル77の一端に設けられたコネクタ77Aが接続される。LANコネクタ97の他端には、モデム104(またはルータ)に接続される。
左側壁85には、前後方向8において並ぶ2つの第2開口88,89(第2開口に相当する)が開口されている。前後方向8における後側の第2開口88は、通信基板70(図8(A))に実装されたLINEコネクタ73を外部に露出させる。前側の第2開口89は、通信基板70に実装されたEXTコネクタ74を外部に露出させる。LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74には、電話線78,79の端に設けられたコネクタ78A、79Aが接続される。LINEコネクタ73に一端が接続された電話線78の他端は電話回線106(図9)に接続される。EXTコネクタ74に一端が接続された電話線79の他端は外部電話機107(図9)に接続される。第1開口86,87及び第2開口88,89が設けられたカバー80により、制御基板90及び通信基板70にユーザが触れることを防止しながらも、外部からUSBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79を制御基板90及び通信基板70に接続できる。
USBケーブル76のコネクタ76A及びLANケーブル77のコネクタ77AをUSBコネクタ95及びLANコネクタ97に接続し易くするために、左右方向9における第2溝82の左部である幅広部82Aは、右部よりも、溝幅(前後方向8における長さ)が広くされている。また、電話線78,79のコネクタ78A,79AをLINEコネクタ73及びEXTコネクタ74に接続し易くするために、第3溝83の溝幅(前後方向8における長さ)は、第2溝82の幅広部82Aと同程度の広さの溝幅にされている。
[制御基板90]
図4に示されるように、制御基板90(制御基板に相当する)は、支持板23に載置されており、給紙カセット30の上側であり、カバー80の下側であり、且つ前後方向8における記録部60の前側に位置している。制御基板90は、上下方向7(高さ方向に相当する)に直交する仮想面に実装面93(実装面に相当する)を沿わせ、実装面93を上へ向けて配置されている。
図8に示されるように、制御基板90には、マイクロコンピュータ91や、種々の実装部品92(実装部品に相当する)が実装されている。実装部品92は、抵抗や、ダイオードや、コンデンサや、コイル等である。マイクロコンピュータ91により、駆動モータ(不図示)や記録ヘッド62やスキャナ部12の駆動を制御する制御回路99(図9、制御回路に相当する)が実現されている。
また、制御基板90には、USBコネクタ95,96、LANコネクタ97及びカードソケット98が実装されている。
USBコネクタ95(図8(A)、第1コネクタに相当する)は、左右方向9における第1開口86(図2)の左側に配置されいる。LANコネクタ97(図8(A)、第3コネクタに相当する)は、左右方向9における第1開口87(図2)の左側に配置されいる。USBコネクタ95及びLANコネクタ97は、USBケーブル76のコネクタ76A(図7)及びLANケーブル77のコネクタ77A(図7)が接続される接続部を左右方向9における右方へ向けて配置されている。
図6に示されるように、USBコネクタ95及びLANコネクタ97は、シールド部材48により覆われている。シールド部材48は、鉄板等の金属板を折り曲げて形成されており、制御基板90の上側(実装面93側)に配置されている。シールド部材48は、磁気を遮蔽する。
シールド部材48には、第1窓49A,49Bが開口されている。第1窓49Aは、USBコネクタ95の左右方向9における右側に設けられている。第1窓49Bは、LANコネクタ97の左右方向9における右側に設けられている。USBケーブル76のコネクタ76Aは、カバー80の第1開口86及びシールド部材48の第1窓49Aを通じてUSBコネクタ95に接続される。LANケーブル77のコネクタ77Aは、カバー80の第1開口87及びシールド部材48の第1窓49Bを通じてLANコネクタ97に接続される。
上述のように、USBコネクタ95及びLANコネクタ97は、左右方向9における右方を向いて配置されている。つまり、USBコネクタ95及びLANコネクタ97は、スキャナ部12の回動軸以外を向いて配置されている。よって、USBケーブル76のコネクタ76A及びLANケーブル77のコネクタ77Aを左右方向9における右側からUSBコネクタ95及びLANコネクタ97に接続させる際に、スキャナ部12が邪魔になることがない。
USBコネクタ96は、前後方向8における第1挿入口27(図3(A))の後側に配置されている。USBコネクタ96は、USBメモリ101(登録商標)が接続される接続部を前後方向8における前方へ向けて配置されている。
カードソケット98は、前後方向8における第2挿入口28(図3(A))の後側に配置されている。カードソケット98は、上下に並んで設けられた2つのスロットを備えている。一方のスロットには、SDカード103(登録商標)が挿入される。他方のスロットには、メモリスティック102(登録商標)が挿入される。カードソケット98は、スロットを前後方向8における前方へ向けて配置されている。
制御基板90には、接続ケーブル75の一端が接続されている。接続ケーブル75の他端は、通信基板70に接続されている。
[通信基板70]
図8(A),(B)に示されるように、通信基板70(通信基板に相当する)は、左右方向9における制御基板90の右側に、制御基板90から離間して配置されており、カバー80(図2)の下側且つカートリッジ装着部64(図5)の上側に位置している。このような位置に通信基板70が配置されることにより、カートリッジ装着部64に装着されたインクカートリッジ65からインクが漏れ出したとしても、通信基板70にインクが付着することを防止できる。例えば、カートリッジ装着部64に装着できない規格のインクカートリッジ65が無理にカートリッジ装着部64に押し込まれ、インクカートリッジ65からインクが漏れ出したとしても、漏れ出したインクは通信基板70に付着しない。
また、通信基板70は、上下方向7に直交する仮想面に実装面71(実装面に相当する)を沿わせて配置されている。また、通信基板70は、制御基板90に実装された実装部品92のうち、最も背の高い実装部品92Aから制御基板90までの高さ範囲H内に配置されている。最も背の高い実装部品92Aは、例えば、大容量の電解コンデンサである。このように通信基板70が配置されることにより、通信基板70を装置筐体21の下部に配置した場合に比べ、装置筐体21の高さを低くできる。
また、通信基板70は、実装面71を下へ向け、制御基板90より上方となる位置に配置されている。通信基板70の実装面71が下を向き、制御基板90の実装面93が上を向き、通信基板70が制御基板90より上方に配置されているので、制御基板90と通信基板70とを電気的に接続する接続ケーブル75の引き回しが容易になる。
通信基板70には、制御回路99と電話回線106との間のインタフェース回路72(図9、インタフェース回路に相当する)を実現する種々の電子部品(不図示)が実装されている。通信基板70には、一端が制御基板90に接続された接続ケーブル75の他端が接続されている。インタフェース回路72と制御回路99とは、接続ケーブル75により電気的に接続されている。
また、通信基板70には、電気回路パターンによりインタフェース回路72と電気的に接続されたLINEコネクタ73(第2コネクタに相当する)及びEXTコネクタ74(第4コネクタに相当する)が実装されている。
LINEコネクタ73は、左右方向9における第2開口88(図2)の左側に配置されている。EXTコネクタ74は、左右方向9における第2開口89(図2)の左側に配置されている。LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、電話線78,79のコネクタ78A,79A(図7)が接続される接続部を左右方向9における右方へ向けて配置されている。
図6に示されるように、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、シールド部材58により覆われている。シールド部材58は、鉄板等の金属板を折り曲げて形成されており、通信基板70の上側に配置されている。シールド部材58は、磁気を遮蔽する。
シールド部材58には、第2窓59A,59Bが開口されている。第2窓59Aは、LINEコネクタ73の左右方向9における右側に設けられている。第2窓59Bは、EXTコネクタ74の左右方向9における右側に設けられている。電話線78のコネクタ78Aは、カバー80の第2開口88及びシールド部材58の第2窓59Aを介してLINEコネクタ73に接続される。電話線79のコネクタ79Aは、カバー80の第2開口89及びシールド部材58の第2窓59Bを介してEXTコネクタ74に接続される。インタフェース回路72は、LINEコネクタ73、EXTコネクタ74及び電話線78,79を介して、電話回線106及び外部電話機107(図9)と電気的に接続される。
上述のように、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、左右方向9における右方を向いて配置されている。つまり、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、スキャナ部12の回動軸以外を向いて配置されている。よって、電話線78,79のコネクタ78A,79Aを左右方向9における右側からLINEコネクタ73及びEXTコネクタ74に接続させる際に、スキャナ部12が邪魔になることがない。
また、上述のように、USBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、全て同じ向き(左右方向9における右向き)を向いて配置されている。よって、ユーザは、視線の向きを変えることなく、相手側コネクタをLINEコネクタ73、EXTコネクタ74、USBコネクタ95及びLANコネクタ97に接続できる。
また、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、前後方向8(第1方向または第2方向に相当する)及び左右方向9(第2方向または第1方向に相当する)において、USBコネクタ95及びLANコネクタ97と、互いに異なる位置に配置されている。よって、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74にUSBケーブル76のコネクタ76A及びLANケーブル77のコネクタ77Aを接続させる際に、電話線78,79が邪魔になることがない。また、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74に電話線78,79のコネクタ78A,79Aを接続させる際に、USBケーブル76及びLANケーブル77が邪魔になることがない。
[実施形態の動作]
最初に、図9に示されるUSBメモリ101(登録商標)やSDカード103(登録商標)やメモリスティック102(登録商標)を画像記録装置10に装着する際の動作について説明がされる。まず、ユーザは、コネクタパネル25を開き(図3(A))、USBコネクタ96及びカードソケット98を露出させる。次に、ユーザは、第1挿入口27を通じてUSBメモリ101(登録商標)をUSBコネクタ96に接続させる。また、ユーザは、第2挿入口28を通じてSDカード103(登録商標)やメモリスティック102(登録商標)をカードソケット98のスロットに挿入する。
次に、USBケーブル76、LANケーブル77及び2本の電話線78,79の配線作業について、図2,7を参照して説明がされる。なお、以下では、USBケーブル76、LANケーブル77、電話線78、電話線79の順に配線される場合について説明がされるが、配線の順番は変えられてもよい。
まず、ユーザは、スキャナ部12を開き、カバー80を露出させる。次に、ユーザは、第1開口86及び第1窓49Aを通じて、USBケーブル76のコネクタ76AをUSBコネクタ95(図8(A))に接続させる。その後、ユーザは、USBケーブル76の一端部を第1通路35に配置する。これにより、USBケーブル76は、湾曲部37において第1通路35に沿って湾曲する。第1通路35に一端部が配置されたUSBケーブル76は、第3開口81Aから前後方向8における後方へ引き出される。USBケーブル76の他端は、パーソナルコンピュータ105(図9)に接続される。なお、USBケーブル76の一端部を第1通路35に配置した後に、USBケーブル76のコネクタ76AをUSBコネクタ95に接続してもよい。
次に、ユーザは、第1開口87及び第1窓49Bを通じて、LANケーブル77のコネクタ77AをLANコネクタ97(図8(A))に接続させる。その後、ユーザは、LANケーブル77の一端部を第1通路35に配置する。これにより、LANケーブル77は、湾曲部37において第1通路35に沿って湾曲する。第1通路35に一端部が配置されたLANケーブル77は、第3開口81Aから前後方向8における後方へ引き出される。LANケーブル77の他端は、モデム104(図9)に接続される。なお、LANケーブル77の一端部を第1通路35に配置した後に、LANケーブル77のコネクタ77AをLANコネクタ97に接続してもよい。
次に、ユーザは、第2開口88及び第2窓59Aを通じて、電話線78のコネクタ78AをLINEコネクタ73(図8(A))に接続させる。その後、ユーザは、第2開口88に近い位置で後方に向けて電話線78を湾曲させ、電話線78の一端部を第2通路36に配置する。第2通路36に一端部が配置された電話線78は、第3開口81Aから前後方向8における後方へ引き出される。電話線78の他端は、電話回線106(図9)に接続される。なお、電話線78の一端部を第2通路36に配置した後に、電話線78のコネクタ78AをLINEコネクタ73に接続してもよい。
次に、ユーザは、第2開口89及び第2窓59Bを通じて、電話線79のコネクタ79AをEXTコネクタ74に接続させる。その後、ユーザは、第2開口89に近い位置で後方に向けて電話線79を湾曲させ、電話線79の一端部を第2通路36に配置する。第2通路36に一端部が配置された電話線79は、第3開口81Aから前後方向8における後方へ引き出される。電話線79の他端は、外部電話機107(図9)に接続される。なお、電話線79の一端部を第2通路36に配置した後に、電話線79のコネクタ79AをEXTコネクタ74に接続してもよい。
[実施形態の効果]
本実施形態では、通信基板70は、上下方向7に直交する仮想面に実装面71を沿わせ、且つ、制御基板90に実装された実装部品92のうち、最も背の高い実装部品92Aから制御基板90までの高さ範囲H内となる高さ位置に配置されている。したがって、通信基板70を装置筐体21の下部に配置する場合に比べ、装置筐体21の高さを低くできる。その結果、画像記録装置10を小型化できる。
また、本実施形態では、通信基板70を制御基板90の左右方向9における隣に配置しているので、通信基板70を装置筐体21の下部に配置した場合よりも、接続ケーブル75を短くできる。
また、本実施形態では、通信基板70は、カートリッジ装着部64の上側に配置されている。したがって、インクカートリッジ65から漏れたインクが通信基板70に付着することを防止できる。
本実施形態では、制御基板90に実装されたUSBコネクタ96及びカードソケット98を画像記録装置10の前面側に露出させるため、制御基板90は、装置筐体21の前後方向8における前部に配置されている。そのため、制御基板90に実装されたUSBコネクタ95及びLANコネクタ97は、前後方向8における装置筐体21の中央部に位置しており、装置筐体21の後面から離れている。一方、USBケーブル76及びLANケーブル77は、前後方向8における装置筐体21の後面から後方へ引き出される方が、ユーザにとって使い勝手がよい。そうすると、USBケーブル76及びLANケーブル77は、カバー80上において引き回して配線されることになる。本実施形態では、カバー80に設けた第1通路35により、カバー80上においてUSBケーブル76及びLANケーブル77を位置決めできるので、USBケーブル76及びLANケーブル77の配線作業が容易である。また、カバー80に設けた第2通路36により、電話線78,79を位置決めできるので、電話線78,79の配線作業が容易である。
また、本実施形態では、USBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79は、第1溝81内に配置されている。この第1溝81は、前後方向8に沿って延びている。よって、USBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79に、前後方向8に直交する向きの負荷が誤って加わえられたとしても、この負荷がUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74に直接加わることがない。その結果、USBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74や、これらに接続されるコネクタ76A,77A,78A,79Aの破損を抑制できる。
また、本実施形態では、第1通路35に湾曲部37が設けられているので、USBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79が前後方向8における後方へ誤って引っ張られた場合に、USBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79がUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73、EXTコネクタ74から外れてしまうことを抑制できる。
また、本実施形態では、湾曲部37における溝の深さは、第1通路35及び第2通路36の他の部分における溝の深さよりも深くされている。よって、湾曲部37において撓められたUSBケーブル76、LANケーブル77が、第1通路35から外れることを抑制できる。その結果、USBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79の配線作業が容易になる。
また、本実施形態では、第1溝81及び第2溝82により第1通路35を構成し、第1溝81及び第3溝83により第2通路36を構成している。つまり、第1通路35と第2通路36とは、第1溝81を共通部分としている。よって、第1通路35と第2通路36とを分けて設ける場合に比べ、カバー80の構成が簡単になる。また、USBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79を纏めて装置筐体21の後方へ引き出すことができ、配線が容易になる。
また、本実施形態では、第1通路35及び第2通路36は、閉じられたスキャナ部12により覆われる。よって、第1通路35及び第2通路36に配置されたUSBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79をスキャナ部12により覆い隠すことができる。
また、本実施形態では、USBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、全て同じ向き(左右方向9における右向き)へ向けられ、且つ、スキャナ部12の回動軸以外を向くように配置されている。よって、ユーザは、視線の向きを変えることなくコネクタ76A,77A,78A,79AをUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ105に接続でき、且つ、接続の際にスキャナ部12が邪魔になることがない。その結果、コネクタ76A,77A,78A,79AをUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74に接続する作業が容易になる。
また、本実施形態では、第2溝82に幅広部82Aを設け、第2開口88の溝幅を幅広部82Aと同じ広さとしている。よって、コネクタ76A,77A,78A,79AをUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74に容易に接続できる。
[変形例1]
上述の実施形態では、第1溝81、第2溝82、第3溝83により第1通路35及び第2通路36が構成された例が説明された。本変形例では、図10に示されるように、複数個のリブ47により第1通路35及び第2通路36が構成される例が説明される。
第1開口86,87及び第2開口88,89は、カバー80を上下方向7において貫通するように設けられている。前後方向8及び左右方向9における第1開口86,87及び第2開口88,89の位置は、上述の実施形態と同じである。
カバー80は、第1溝81、第2溝82及び第3溝83の代わりに、上面から上向きに突出する複数個のリブ47を備えている。複数個のリブ47は、1点鎖線により示される第1通路35、及び2点鎖線により示される第2通路36に沿って設けられている。
USBコネクタ95及びLANコネクタ97は、コネクタ76A,77A(図7)が接続される接続部を上へ向けて制御基板90に実装されている。また、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、コネクタ78A,79A(図7)が接続される接続部を上へ向けて通信基板70に実装されている。本変形例のその他の構成は、上述の実施形態と同じである。
第1通路35及び第2通路36が複数個のリブ47により構成されても、上述の実施形態と同様にUSBケーブル76、LANケーブル77及び電話線78,79を配線でき、配線が容易である。
[変形例2]
上述の実施形態では、上下方向7に直交する仮想面に実装面71を沿わせて通信基板70を配置した例が説明された。本変形例では、図11に示されるように、上下方向7及び前後方向8に実装面71を沿わせて通信基板70を配置した例が説明される。
通信基板70は、左右方向9における制御基板90の右側に、制御基板90から離間して配置されている。また、通信基板70は、実装面71を左右方向9における右方に向けて配置されている。LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74は、コネクタ78A,79A(図7)が接続される接続部を左右方向9における右方へ向けて実装されている。通信基板70は、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74がUSBコネクタ95及びLANコネクタ97と同じ高さ位置となって、第2開口88,89から外部に露出される高さ位置に配置される。本変形例のその他の構成は、上述の実施形態と同じである。
本変形例では、通信基板70は、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74がUSBコネクタ95及びLANコネクタ97と同じ高さ位置になるように配置されている。したがって、通信基板70の少なくとも一部は、最も背の高い実装部品92Aから制御基板90までの高さ範囲H内にある。よって、通信基板70を装置筐体21の下部に配置した構成に比べ、装置筐体21の高さを低くできる。また、本変形例では、通信基板70を横置きした上述の実施形態に比べ、装置筐体21の幅(左右方向9における長さ)を狭くできる。その結果、画像記録装置10を小型化できる。
[その他の変形例]
上述の実施形態では、スキャナ部12により、第1通路35及び第2通路36が覆い隠される例が説明された。しかしながら、スキャナ部12の代わりに、または、カバー80とスキャナ部12との間に、第1通路35及び第2通路36を覆い隠し、且つ第1通路35及び第2通路36を露出するように回動される蓋が設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、前後方向8における後端部を軸にスキャナ部12が回動可能に設けられた例が説明された。しかしながら、左右方向9における左端部または右端部を軸にスキャナ部12が回動可能に設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、実装面93を上に向けて制御基板90を配置し、実装面71を下に向け通信基板70を配置した例が説明された。しかしながら、実装面93を下に向けて制御基板90を配置してもよいし、実装面71を上に向けて通信基板70を配置してもよい。
また、上述の実施形態では、通信基板70が制御基板90より上方となるように通信基板70及び制御基板90を配置した例が説明された。しかしながら、通信基板70が制御基板90より下方となるように通信基板70及び制御基板90を配置してもよい。また、通信基板70と制御基板90とが同じ高さ位置になるように通信基板70及び制御基板90を配置してもよい。
また、上述の実施形態では、給紙カセット30の上側に制御基板90を配置し、カートリッジ装着部64の上側に通信基板70を配置した例が説明された。しかしながら、給紙カセット30の上側に通信基板70を配置し、カートリッジ装着部64の上側に制御基板90を配置してもよい。また、カートリッジ装着部64の下方となる位置に通信基板70及び制御基板90を配置してもよい。
また、上述の実施形態では、前後方向8における装置筐体21の前部に通信基板70及び制御基板90を配置した例が説明された。しかしながら、制御基板90にUSBコネクタ96及びカードソケット98を設けない場合は、前後方向8における装置筐体21の後部に通信基板70及び制御基板90を配置してもよい。
また、上述の実施形態では、前後方向8及び左右方向9において互いに異なる位置にUSBコネクタ95及びLANコネクタ97と、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74とを配置した例が説明された。しかしながら、前後方向8のみ、または左右方向9のみ、互いに異なる位置にUSBコネクタ95及びLANコネクタ97と、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74とを配置してもよい。
また、上述の実施形態では、USBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74が全て同じ向きを向くようにUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74を配置した例が説明された。しかしながら、それぞれ異なる向きを向くようにUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74を配置してもよい。
また、上述の実施形態では、USBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74がスキャナ部12の回動軸以外を向くようにUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74を配置した例が説明された。しかしながら、USBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74がスキャナ部12の回動軸を向くようにUSBコネクタ95、LANコネクタ97、LINEコネクタ73及びEXTコネクタ74を配置してもよい。
また、上述の実施形態では、第1通路35と第2通路36とが、第1溝81を共通部分とする例が説明された。しかしながら、第1通路35と第2通路36とが分けて設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、制御基板90にUSBコネクタ95及びLANコネクタ97が実装され、通信基板70にLINEコネクタ73及びEXTコネクタ74が実装された例が説明された。しかしながら、制御基板90にUSBコネクタ95のみ、またはLANコネクタ97のみが実装され、通信基板70にLINEコネクタ73のみが実装されていてもよい。
また、上述の実施形態では、制御基板90にUSBコネクタ96及びカードソケット98が実装された例が説明された。しかしながら、制御基板90にUSBコネクタ96のみ、またはカードソケット98のみが実装されていてもよいし、制御基板90にUSBコネクタ96及びカードソケット98が実装されていなくてもよい。
また、上述の実施形態では、第1通路35及び第2通路36の湾曲部37における溝の深さを他の部分における溝の深さよりも深くした例が説明された。しかしながら、湾曲部37における溝の深さを他の部分における溝の深さと同じまたは浅くしていてもよい。
6・・・シート
10・・・画像記録装置
11・・・プリンタ部
12・・・スキャナ部
13・・・通話機
21・・・装置筐体
30・・・給紙カセット
31・・・メイントレイ
35・・・第1通路
36・・・第2通路
37・・・湾曲部
62・・・記録ヘッド
63・・・チューブ
64・・・カートリッジ装着部
65・・・インクカートリッジ
70・・・通信基板
71・・・実装面
72・・・インタフェース回路
73・・・LINEコネクタ
74・・・EXTコネクタ
80・・・カバー
86,87・・・第1開口
88,89・・・第2開口
90・・・制御基板
92・・・実装部品
93・・・実装面
95・・・USBコネクタ
97・・・LANコネクタ
99・・・制御回路

Claims (5)

  1. 装置筐体と、
    上記装置筐体に保持されており、被記録媒体に画像を記録する画像記録部と、
    上記画像記録部の動作を制御する制御回路が設けられており、第1方向に直交する面に実装面を沿わせて上記装置筐体内に配置された制御基板と、
    電話回線と接続するインターフェース回路が設けられており、上記装置筐体内において、上記面に実装面を沿わせ、上記面に沿う方向において上記制御基板から離間した通信基板と、
    上記制御基板に実装され、外部装置に一端が接続されるケーブルの他端と接続される第1コネクタと、
    上記通信基板に実装され、電話線が接続される第2コネクタと、
    を備えており、
    上記通信基板及び当該通信基板に実装された実装部品は、上記第1方向における範囲内であって、上記制御基板に実装された実装部品のうち上記制御基板の上記実装面から最も突出した実装部品の突出先端から上記制御基板までの範囲内に配置され、
    上記装置筐体は、上記第1コネクタを露出させる第1開口と上記第2コネクタを露出させる第2開口とを有するカバーを備え、
    上記カバーは、上記第1方向において上記装置筐体内に向かって凹む凹部を有し、当該凹部の底に上記第1開口と上記第2開口と、を有し、
    上記第1開口と上記第2開口とは、上記カバーの上記凹部の上記底を上記第1方向に貫通した開口である画像記録装置。
  2. 上記制御基板と上記通信基板とを接続する接続ケーブルをさらに備え、
    上記接続ケーブルは、上記第1方向における範囲内であって、上記制御基板に実装された実装部品のうち上記制御基板の上記実装面から最も突出した実装部品の突出先端から上記制御基板までの範囲内に配置される請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記第1コネクタと上記第2コネクタとは、上記第1方向における同じ向きを向いて配置されている請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 上記第1コネクタは、USBコネクタである請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
  5. 上記制御基板は、LANコネクタをさらに有し、
    上記カバーは、上記LANコネクタを露出させる第3開口を上記凹部の底に有する請求項1から4のいずれかに記載の画像記録装置。
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