JP2007274413A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組立作業及び外装関連の設計変更が容易なフロントアクセスタイプの画像記録装置の提供。
【解決手段】この多機能装置1は、正面に配置された給紙トレイから記録用紙を給紙し、これをUターンさせた後に画像記録を行い、再び正面側に排紙する。画像記録を行うプリンタユニット2は、トレイ状のプラットホーム111を備える。画像記録に関与する機能部品等がプラットホーム111に位置決めされる。プラットホーム111に外装パネル122が取り付けられる。外装パネル122は、多機能装置1の左右両側面及び後面を形成する。外装パネル122にFBSユニットが上方から取り付けられる。このFBSユニットは、多機能装置1の上面を形成する。外装パネル122に正面パネル130が取り付けられる。正面パネル130は、多機能装置1の正面を形成する。外装パネル122の後壁125にメンテナンス用の開口が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばインクジェットプリンタ、レーザープリンタその他の画像を記録する装置の筐体及び外装パネルの構造に関するものである。
一般に画像記録装置は、画像を記録する記録部を備えている。記録部は、レーザー光により感光体に静電画像を形成し、これにトナーを付着させた後に被記録媒体(典型的には記録用紙)に転写するレーザータイプとして構成されているものや、記録用紙に直接インク滴を吐出するインクジェットタイプとして構成されているものなどさまざまな形式のものがある。また、記録部によって画像が記録される際には、記録用紙が所定の用紙搬送路に沿って記録部へ送給され、当該記録部によって画像が記録された後に排紙される。したがって、鮮明な画像が記録されるためには、記録用紙が所定の搬送路に沿って正確に搬送され、且つ搬送される記録用紙に対して記録部が所定のタイミングで正確に作動しなければならない。そのため、従来の画像記録装置では、一般に記録部その他の機能部品を位置決め固定するプラットホームとして機能するフレームが設けられており、このフレームが同時に当該画像記録装置の外装パネルをも兼ねていた(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
このようにフレームが機能部品を位置決め固定するプラットホーム及び外装パネルとして機能することから、フレームは、底面、側面、前面及び後面を有し、上面が開放された箱形に形成される必要があった。そして、画像記録装置が組み立てられる際には、種々の機能部品や駆動部品が上記フレームの上面から挿入され、固定されるようになっている。ところで、近年では、画像記録装置の小型化が進められており、上記各機能部品等が上記フレームにコンパクトに収められている。そのため、上記フレームの縁部に配置される部品と当該フレームの側壁との間にはほとんど隙間が設けられず、作業者が上方から組付作業をすることが困難であると共に、また、上記側壁が設けられているから、作業者は、フレームの側方から組付作業をすることもできず、その結果、フレームへの上記各機能部品等の組付作業が非常に困難になりつつある。
また、近年の画像記録装置では、商品力向上のためにカラーバリエーションが豊富になってきている。例えば、普及機種の外装パネルのカラーや質感は、上位機種の外装パネルのカラーや質感と異なっており、一般に上位機種の方が上質である。ところが、上記フレームが外装パネルを兼ねることから、画像記録装置のカラーが変更されると、上記フレームのカラーが変更されなければならず、したがって、画像記録装置の部品管理上、上記フレームのカラーが変更されるだけで、当該フレーム及びこれに組み付けられた機能部品全体が別の部品として管理されなければならない。すなわち、フレームのカラーが変更されるだけで共通部品として管理することができなくなるという問題が生じる。
この問題が解決されるためには、一般には、フレームが外装パネルとは別部材とされ、フレームの形状が機能部品を組み付ける作業を容易に行うことができるように改良されると共に、画像記録装置の外装パネルが専用部品として別途設けられればよい(例えば、特許文献4及び特許文献5参照)。
特開平10−271254号公報 特開平10−271272号公報 特開平10−327278号公報 特開2002−307779号公報 特許第3571752号公報
しかしながら、画像記録装置の用紙搬送経路や記録様式はさまざまであることから、単に機能部品を位置決め固定するためのプラットホームと外装パネルとがそれぞれ別部材として構成されたとしても、他の新たな問題が発生する。たとえば、外装パネルによってフレームの前後左右の面が囲繞され、画像記録装置の外面が構成されれば、給紙トレイや排紙トレイに対してユーザーが正面側からアクセスするタイプの画像記録装置では、記録用紙の補充作業や画像記録後の記録用紙の取出作業が困難になる。また、外装パネルによってフレームの前後左右の面が囲繞されると、ジャム処理作業が困難になる。
そこで、本発明の目的は、いわゆるフロントアクセスタイプの画像記録装置であって、記録部の組立作業、画像記録後の被記録媒体の取出作業及びジャム処理作業が容易に行われると共に記録部の共通部品化により外装関連の設計変更が容易である画像記録装置を提供することである。
(1) 上記目的が達成されるため、本発明に係る画像記録装置は、第1保持トレイから送り出されたシート状の被記録媒体が正面側から後方へ延びると共に上方へ湾曲して再び正面側へUターンするように形成された搬送路に沿って搬送されつつ当該搬送路に沿って配置された記録部によって画像記録された後にユーザーが正面からアクセスするように設けられた第2保持トレイに排出される画像記録装置であって、上記記録部を所定の位置に位置決め固定するプラットホームと、当該プラットホームに上方から嵌め合わされ、正面側が開放されると共に左右両側面及び後面を形成する外装パネルと、当該外装パネルに上方から取り付けられ、上面を形成する上面構成部と、上記外装パネルに正面から取り付けられ、正面を形成する正面パネルとを有する。上記プラットホームは、上記記録部を位置決め固定する作業が容易になるように平板状ないしトレイ状に形成されており、上記外装パネルは、上記後面を形成する部分にメンテナンス用開口が設けられている。
この画像記録装置では、画像を記録するための記録部がプラットホームに位置決め固定される。このとき、プラットホームが平板状ないしトレイ状に形成されているから、記録部をプラットホームに位置決め固定する作業が容易である。換言すれば、仮にプラットホームが底面及びこの底面の周囲から立ち上がる壁部を備えている場合には、このプラットホームが箱形に形成されることになるから、作業者がプラットホームの内部に記録部を組み付ける際には、上記壁部が邪魔になって側方から手を挿入することができず、円滑な組付作業が困難になる。特に、プラットホーム内に記録部をコンパクトに組み付ける作業はきわめて困難になる場合もある。しかし、本発明では、プラットホームに上記壁部が存在しないので、記録部の組付作業が容易になる。また、このプラットホームに上方から外装パネルが嵌め込まれることにより、当該外装パネルによって当該画像記録装置の左側面及び右側面並びに後面が形成され、さらに、この外装パネルに上方から上面構成部が取り付けられることにより、当該画像記録装置の上面が形成される。また、外装パネルに正面側から正面パネルが取り付けられることにより、当該画像記録装置の正面が形成される。
上記形状のプラットホームに記録部が組み付けられることにより、画像記録に関与する機能部品ないし駆動部品がユニットとして簡単に一体化され、これが共通部品化される。さらに、外装パネル、上面構成部及び正面パネルによって外装関連部品がユニットとして構成されるから、例えば外装パネルのみが変更されるだけで、画像記録装置の外観が簡単に設計変更され得る。
加えて、この画像記録装置ではいわゆるUターンパスが形成され、被記録媒体は上記プラットホームの後面近傍にて反転され、正面側へ案内される。このようなUターンパスが形成されている場合には、搬送路が反転するプラットホームの後面近傍にてジャムが発生する可能性がある。ところが、プラットホームの後面近傍にてジャムが発生した場合であっても、外装パネルに上記メンテナンス用開口が設けられているから、ジャム処理が容易である。
(2) 上記外装パネルは、上記左右両側面及び後面が連続するように一体的に形成されているのが好ましい。
例えば、外装パネルは樹脂により成形され得る。これにより、外装パネルは高い剛性が確保されるという利点がある。
(3) 上記上面構成部は、フラットベッドを有する画像読取装置から構成されていてもよい。
画像読取装置が設けられる場合には、これが上記外装パネルの上部に配置され得る。これにより、画像読取装置が当該画像記録装置の上面を構成する。したがって、当該画像記録装置の上面を構成するための部材が別途設けられる必要はない。
(4) 上記外装パネルは、上記画像読取装置と上記記録部とを区画する隔壁部を備えているのが好ましい。
この隔壁部により上記記録部が被われる。記録部は、一般に多くの駆動部品を備えているから、この隔壁部が設けられることにより、例えばゴミ等が駆動部品の内部に侵入する等の事故が防止される。特に上記画像読取装置が設けられた場合には、上記フラットベッドが起伏されることがあるが、そのような場合でも記録部が保護されるという利点がある。
本発明によれば、フロントアクセスタイプの画像記録装置において、主要な機能部品等を位置決め固定するプラットホームが平板状ないしトレイ状に形成されるから、記録部の組立作用が容易になるし、また、外装関連部品とは別にプラットホームと共に記録部がユニット化され、共通部品化されるので、外装関連部品の設計変更が容易に行われる。加えて、外装パネルに正面パネルが設けられると共にメンテナンス用開口が設けられるから、被記録媒体のジャム処理や記録後の取出作業も簡単に行うことができる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。なお、以下の実施形態は本発明の具体化された一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更され得ることは勿論である。
図1は、本発明の一実施形態に係る多機能装置1の外観斜視図である。
この多機能装置1(画像記録装置)は、下部にプリンタユニット2を、上部にフラットベッドスキャナユニット3(上面構成部:画像読取装置)を一体的に備えたMFD(Multi Function Device)である。プリンタユニット2及びフラットベッドスキャナユニット3(以下、「FBSユニット」と称される。)により、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能及びファクシミリ機能が実現されるようになっている。
プリンタ機能においては、多機能装置1が、主に不図示のコンピュータと接続され、プリンタユニット2が、このコンピュータから送信された画像データや文書データに基づいて、記録用紙その他被記録媒体に画像や文書を記録する。また、プリンタユニット2は、多機能装置1に接続されたデジタルカメラ等の外部機器から出力される画像データに基づいて、記録用紙に画像を記録する。さらに、プリンタユニット2は、多機能装置1に装着されたメモリカード等の各種記憶媒体に記憶された画像データ等に基づいて、記録用紙に画像等を記録する。
スキャナ機能においては、FBSユニット3により読み取られた原稿の画像データがコンピュータに送信される。また、この画像データは、メモリカード等の各種記憶媒体に記憶される場合もある。コピー機能においては、FBSユニット3により読み取られた画像データに基づいて、プリンタユニット2が記録用紙に記録する。ファクシミリ機能においては、FBSユニット3により読み取られた画像データが電話回線を通じてファクシミリ送信される。また、受信されたファクシミリデータは、プリンタユニット2により記録用紙に記録される。
図2は、原稿載置台5に対して原稿カバー7が開かれた状態の多機能装置1を示す外観斜視図である。
図1及び図2が示すように、FBSユニット3は、FBS(Flatbed Scanner)として機能する原稿載置台5と、これに設けられた原稿カバー7とを備えている。原稿カバー7は、図示されていない蝶番を介して原稿載置台5に取り付けられており、背面側を回動中心として原稿載置台5に対して回動自在となっている。原稿カバー7は、オート・ドキュメント・フィーダ(Auto Document Feeder、以下「ADF」と称される。)6を備える。ADF6も、原稿カバー7とともに開閉される。ただし、このADF6は、省略されていてもよい。
図2が示すように、原稿載置台5の上面にプラテンガラス60及びプラテンガラス61が配設されている。原稿載置台5に対して原稿カバー7が閉じられると、プラテンガラス60及びプラテンガラス61は原稿カバー7によって覆われる(図1参照)。原稿カバー7の下面に、プラテンガラス60上に載置された原稿を押さえるための押さえ部材62が設けられている。プラテンガラス60は、FBSユニット3がFBSとして機能する場合の読取領域を区画する。プラテンガラス61は、FBSユニット3のADF6が使用される場合の読取領域を区画する。プラテンガラス60及びプラテンガラス61は、例えば透明なガラス板やアクリル板である。したがって、プラテンガラス60及びプラテンガラス61を通じて、読取領域に対応するケーシング65の内部が視認される。
プラテンガラス60とプラテンガラス61との間に、位置決め部材63が設けられている。位置決め部材63は、プラテンガラス60上に原稿が載置される場合の位置決め基準となる。位置決め部材63の上面には、A4サイズやB5サイズなどの原稿サイズに合わせて、載置位置を示す印が付されている。位置決め部材63は、ADF6が使用される場合には、プラテンガラス61上を通過する原稿を案内するガイドとして機能する。
図1が示すように、多機能装置1の正面側に操作パネル8が設けられている。操作パネル8は各種操作ボタンや液晶表示部を備えており、多機能装置1は、操作パネル8からの指示によって動作する。もっとも、多機能装置1は、操作パネル8による指示のほか、コンピュータに接続されて、このコンピュータからプリンタドライバやスキャナドライバ等を介して送信される指示によっても動作する。
多機能装置1の正面の左上部には、記憶媒体である各種小型メモリカードが装填されるスロット部9が設けられている。スロット部9に小型メモリーカードが装填されると、この小型メモリカードに記憶された画像データが読み出され、その画像データに関する情報が液晶表示部に表示される。そして、操作パネル8が操作されることにより、プリンタユニット2は、液晶表示部に表示された画像のうち任意の画像を記録用紙に記録することができる。
図3は、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開かれた状態を示す外観斜視図である。
同図が示すように、原稿載置台5のケーシング65が、装置背面側を軸としてプリンタユニット2に回動可能に支持されている。これにより、原稿載置台5は、装置正面側を自由端としてプリンタユニット2に対して上側へ開かれる。操作パネル8は、プリンタユニット2側に固定されており、原稿載置台5と共に開閉されることはない。このようにFBSユニット3が開かれることによってプリンタユニット2の内部が露出されるので、種々のメンテナンス作業が容易に行われる。
プリンタユニット2とFBSユニット3との間にはストッパ90が設けられている。ストッパ90は、細長平板状に形成されている。ストッパ90は、多機能装置1の奥行方向に延びており、その長さは、多機能装置1の奥行寸法より若干短く設定されている。ストッパ90の基端は、プリンタユニット2の上部であって多機能装置1の正面側に回動自在に連結されている。ストッパ90の多機能装置1の背面側は回動先端であり、ケーシング65に摺動自在に連結されている。したがって、FBSユニット3がプリンタユニット2に対して開かれたときは、同図が示すように、ストッパ90は、筋交いの如くFBSユニット3を支持する。
図1及び図3が示すように、多機能装置1の正面側に開口4が形成されている。この開口4を通じて、給紙トレイ20(第1保持トレイ)及び排紙トレイ21(第2保持トレイ)が多機能装置1に装着される。なお、これらの図では、排紙トレイ21が開口4の奥部にあるため、外観に表れていない。
図4及び図5は、多機能装置1の要部分解斜視図である。図4は、多機能装置1を正面左側から観た斜視図であり、図5は、多機能装置1を正面右側から観た斜視図である。
これらの図では、多機能装置1から上記FBSユニット3が取り外された状態が示されている。プリンタユニット2はプラットホーム111を備えており、このプラットホーム111に後述される画像記録部24(記録部)その他の画像記録を行うための機能部品並びに搬送ローラ47及び排紙ローラ49その他の記録用紙を搬送するための駆動部品等が取り付けられている。これら機能部品及び駆動部品の相互の位置関係は、鮮明な画像記録が実現されるためにきわめて重要である。したがって、プラットホーム111は、画像記録ユニット24、搬送ローラ47、排紙ローラ49等を所定の位置に位置決めし固定する。
プラットホーム111は、全体としてトレイ状に形成されている。プラットホーム111は、底面を形成する底板部112と、底板部112の左右両側に設けられたリブ113、114と、底板部112の後側に設けられたリブ115と、底板部112の前側、すなわち、多機能装置1の正面に対応する部位に設けられたベース116とを備えている。このベース116は、矩形の枠状に形成されており、このベース116を同図が示すように3分割するリブ117、118が設けられている。このリブ117、118によって区画されるベース116の中央部が上記開口4(図1参照)を構成している。また、リブ117から右側の部分によって、リフィルユニット119が収容保持されるリフィルユニット保持部120が形成されている。このプラットホーム111は、鋼板から構成され得るが、樹脂により一体的に成形されていてもよい。また、ベース116のみが樹脂により成形され、これがプラットホーム111に取り付けられていてもよい。
上記底板部112は、平板からなる。本実施形態では、プラットホーム111の軽量化のため、底板部112の中央部が切り欠かれて開口121が形成されている。もっとも、この開口121が省略されていてもよい。図4が示すように、上記リブ114は、底板部112の向かって左側の端縁部に連続して設けられている。本実施形態では、このリブ114は、底板部112の端縁部に直交して上方に延設されている。このリブ114の断面形状は、下向きに開口されたU字状に形成されている。これにより、リブ114の十分な剛性が確保されている。なお、上記リブ114は、底板部112の端縁部に直交して上方に延びる平板により構成されていてもよいし、底板部112とは異なる細長帯状の部材が当該底板部112の端縁部に突設されていてもよい。このリブ114の高さ寸法は、25mm〜75mm程度に設定されている。これにより、底板部112の十分な剛性が確保される。なお、リブ114には、配線等の便宜のため、適宜開口ないし切欠が設けられている。
図5が示すように、上記リブ113は、底板部112の向かって右側の端縁部に連続して設けられている。本実施形態では、このリブ113は、底板部112の端縁部に直交して上方に延設されている。もっとも、このリブ113の断面形状は、上記リブ114と同様に、下向きに開口されたU字状に形成されていてもよい。これにより、リブ113の剛性が向上する。また、上記リブ114と同様に、底板部112に細長帯状の部材が突設されることにより、上記リブ113が形成されていてもよい。このリブ113の高さ寸法は、12mm〜50mm程度に設定されており、これにより、底板部112の十分な剛性が確保される。このリブ113にも、配線等の便宜のため、適宜開口ないし切欠が設けられる。
さらに、上記リブ115は、底板部112の後縁部に連続して設けられている。本実施形態では、このリブ115は、底板部112の後縁部に直交して上方に延設されている。このリブ115の断面形状は、上記リブ114と同様に、下向きに開口されたU字状に形成されていてもよい。これにより、リブ113の剛性が向上する。また、このリブ115も上記リブ114と同様に、底板部112に細長帯状の部材が突設されることにより形成されていてもよい。このリブ115の高さ寸法は、12mm〜50mm程度に設定されており、これにより、底板部112の十分な剛性が確保される。このリブ115にも、配線等の便宜のため、適宜開口ないし切欠が設けられる。なお、底板部112の剛性が確保されるために上記各リブ113〜115が設けられているが、底板部112が上記画像記録部24等を正確に位置決め固定するに十分な剛性を備えているのであれば、上記各リブ113〜115が省略され、プラットホーム111が平板状に形成されていてもよい。
図6は、多機能装置1の要部斜視図である。同図は、多機能装置1を後方から観た斜視図である。
図4ないし図6が示すように、プリンタユニット2は外装パネル122を備えている。この外装パネル122は、右側壁123及び左側壁124と、後壁125とを有する。すなわち、外装パネル122は、正面側が開放されており、左右両側面及び後面を有する枠状に形成されている。また、右側壁123、左側壁124及び後壁125のそれぞれの上縁部に連続するように、隔壁部126が設けられている。この隔壁部126は、上記FBSユニット3と上記画像記録部24との間を仕切る。すなわち、上記画像記録部24がこの隔壁部126によってカバーされている。この隔壁部126には、配線ガイド129(図6参照)が形成されており、この配線ガイド129に沿って画像記録部24等と制御信号の通信を行うためのケーブルが配線されるようになっている。また、隔壁部126は、適宜開口137が設けられており、この開口137を通じて画像記録部24等のメンテナンスが可能となっている。なお、この隔壁部126は、省略されてもよい。本実施形態では、右側壁123、左側壁124、後壁125及び隔壁部126が樹脂により一体的に成形されている。少なくとも右側壁123、左側壁124及び後壁125が樹脂により一体的に形成され、外装部品として構成されることにより、外装パネル122のカラーバリエーションが豊富に設定され得る。
外装パネル122は、図4及び図5が示すように上方からプリンタユニット2に被せられる。外装パネル122の右側壁123、左側壁124等に複数の係合爪127が突設されている。これら係合爪127は、上記プラットホーム111に係合するようになっており、これにより、外装パネル122がプラットホーム111に固定される。プラットホーム111に固定された外装パネル122はプリンタユニット2を覆い、右側壁123及び左側壁124が当該多機能装置1の左右両側面を形成し、後壁125が当該多機能装置1の後面を形成する。図6が示すように、後壁125の中央部に開口128(メンテナンス用開口)が設けられている。この開口128が設けられることによる作用効果については後述される。
図4及び図5が示すように、外装パネル122に正面パネル130が取り付けられている。正面パネル130は、化粧板131と、リフィルユニットカバー132と、スロットカバー133とを備えている。正面パネル130は、樹脂により成形されるが、金属板から構成されていてもよい。化粧板131は、外装パネル122の向かって左端に取り付けられ、上記プラットホーム111に設けられたベース116のリブ118から左側部分を覆う。リフィルユニットカバー132は、外装パネル122の向かって右端に取り付けられている。このリフィルユニットカバー132は、外装パネル122に対して開閉自在に設けれている。したがって、リフィルユニットカバー132が閉じられることにより、上記ベース116のリブ118から右側部分が覆われ、図1が示すようにリフィルユニット119が隠れる。また、リフィルユニットカバー132が開かれることにより、リフィルユニット119が露出する。これにより、リフィルユニット199の交換作業が容易に行われる。スロットカバー133は、スロット部9の外板部材であって化粧板として構成されている。したがって、このスロットカバー133が設けられることにより、小型メモリーカード等が装填されるスロット部9の位置が強調される。スロットカバー133には複数の開口133〜136が設けられている。これら開口133〜136の形状は、装填されるべき小型メモリーカードの形状に対応して形成されている。
上記操作パネル8は、図4ないし図6が示すように化粧板138を備えている。この化粧板138は、樹脂又は金属により成形されている。この化粧板138は、上記外装パネル122の正面側上縁に取り付けられる。前述の各種操作ボタンや液晶表示部は、この化粧板138に組み付けられている。
図7は、上記原稿載置台5の内部構成を示す断面図である。
同図では、原稿カバー7が省略されている。同図が示すように、原稿載置台5の内部に画像読取ユニット64が内蔵されている。FBSユニット3がFBSとして使用される場合には、原稿カバー7が開かれて、プラテンガラス60上に原稿が載置される。プラテンガラス60には、A4サイズ以下の原稿が載置され得る。長方形の原稿は、その長手方向を多機能装置1の幅方向としてプラテンガラス60上に載置される。そして、原稿カバー7が閉じられて、原稿がプラテンガラス60上に固定される。画像読取ユニット64がプラテンガラス60に沿って走査されることにより、FBSによる原稿の画像読取りが行われる。
原稿載置台5は、上記ケーシング65を有する。このケーシング65は、薄型の直方体状に形成されている。ケーシング65の内部空間に、画像読取ユニット64が水平方向に往復動可能に配置されている。ケーシング65の上面には、プラテンガラス60及びプラテンガラス61を露出するための開口が形成されている。このようなケーシングは、例えば合成樹脂成形品として作製される。ケーシング65には、プラテンガラス60及びプラテンガラス61を支持するための支持リブや、各種部材をネジ止めするためのボス部、電気配線等のための貫通孔等が設けられている。ただし、これらは原稿載置台5の実施態様に応じて適宜設計されるものなので、本明細書ではその詳細な説明が省略される。
画像読取ユニット64は、コンタクトイメージセンサ(Contact Image Sensor、以下「CIS」と称される。)66、センサキャリッジ67を有する。センサキャリッジ67は、その上側に担持するようにしてCIS66を搭載している。これにより、CIS66がプラテンガラス60及びプラテンガラス61の下面に対向する。CIS66は、光源を発光させて原稿に光を照射し、原稿からの反射光をレンズにより光電変換素子に導き、光電変換素子が反射光強度に応じた電気信号を出力するいわゆる密着型のイメージセンサである。CIS66は、センサキャリッジ67に搭載されて、プラテンガラス60の下方を往復動される。図7には示されていないが、ケーシング65の幅方向(図7の左右方向)にガイドシャフトが架設されており、センサキャリッジ67は、ガイドシャフトに沿って滑らかにスライド移動される。さらに、ガイドシャフトに沿って不図示のベルト駆動機構が設けられている。ベルト駆動機構は、上記ベルト駆動機構38と同様に、プーリ間にタイミングベルトが架設されたものである。センサキャリッジ67は、ベルト駆動機構のタイミングベルトに固定されており、タイミングベルトの周運動によって往復動される。
FBSユニット3がFBSとして使用される場合には、センサキャリッジ67がプラテンガラス60の下方をプラテンガラス60と平行に移動する。そして、センサキャリッジ67に搭載されたCIS66がプラテンガラス60上に載置された原稿の画像を読み取る。
図1が示すように、原稿カバー7に上記ADF6が設けられている。このADF6は、原稿トレイ70から排紙トレイ72へ原稿を連続搬送する。ADF6による搬送過程において、原稿がプラテンガラス61上に搬送され、プラテンガラス61の下方に待機された画像読取ユニット64により原稿の画像が読み取られる。
前述のように、このFBSユニット3は、プリンタユニット3に対して開閉される(図3参照)。すなわち、FBSユニット3が閉じられることにより、このFBSユニット3が上記外装パネル122に上方から嵌め込まれることになる。したがって、このFBSユニット3は、図1が示すように、当該多機能装置1の上面を構成している。なお、このFBSユニット3は、省略されてもよい。ただし、その場合は、このFBSユニット3に代えて、例えば上記原稿カバー7のような部材が取り付けられ、これにより、多機能装置1の上面が構成され得る。
図8は、多機能装置1の内部構成を示す縦断面図である。
前述のように多機能装置1の正面側に上記開口4が形成されており(図1参照)、この開口4を通じて、給紙トレイ20及び排紙トレイ21が多機能装置1に装着される。給紙トレイ20には、A4サイズやB5サイズ等の所望のサイズの記録用紙が収容される。排紙トレイ21は、給紙トレイ20に支持されて、給紙トレイ20の上方に配置される。給紙トレイ20と排紙トレイ21とは、上下二段に配置されて多機能装置1に装着される。
多機能装置1に装着された給紙トレイ20の奥側には、分離傾斜板22が配設されている。分離傾斜板22は、給紙トレイ20から繰り出された記録用紙を分離して上方へ案内するものである。分離傾斜板22の上方には、原稿搬送路23が形成されている。原稿搬送路23は、給紙トレイ20から当該多機能装置の正面側から後方へ延び、分離傾斜板22の上側から上方へ湾曲し、再び多機能装置1の正面側へ延びている。そして、この原稿搬送路23は、さらに多機能装置1の正面側へ延び、画像記録部24の下側を通過して排紙トレイ21へ通じている。給紙トレイ20から繰り出された記録用紙は、原稿搬送路23により下方から上方へUターンするように案内されて画像記録部24に至る。この記録用紙は、画像記録部24により画像記録が行われた後、排紙トレイ21に排出される。
給紙トレイ20の上側に給紙ローラ25が設けられている。給紙ローラ25は、給紙トレイ20上に積載された記録用紙を1枚ずつ分離して原稿搬送路23へ供給するものである。給紙ローラ25は、給紙トレイ20に接離可能に上下動する給紙アーム26の前端に軸支されている。給紙ローラ25は、モータの駆動が伝達されることにより回転される。
給紙アーム26は、基端側を揺動中心軸として上下方向に揺動可能に配設されている。給紙アーム26は、給紙トレイ20が装置に装着された状態では、給紙ローラ25を給紙トレイ20に圧接させるように下側に回動される。給紙アーム26は、給紙トレイ20が装置から外される場合に、バネの付勢力等により上側へ跳ね上げられる。給紙アーム26が下側へ回動すると、その先端に軸支された給紙ローラ25が給紙トレイ20上の記録用紙に圧接する。その状態で、給紙ローラ25が回転すると、給紙ローラ25のローラ面と記録用紙との間に発生する摩擦力が最上位置の記録用紙を分離傾斜板22へ送り出す。送り出された記録用紙は、その前端が分離傾斜板22に当接して上方へ案内され、原稿搬送路23へ送り込まれる。給紙ローラ25によって最上位置の記録用紙が送り出される際に、その直下の記録用紙が摩擦や静電気の作用によって共に送り出されたとしても、この記録用紙は分離傾斜板22に当接することにより制止される。
原稿搬送路23は、画像記録部24等が配設されている箇所以外は、所定間隔で対向する外側ガイド面と内側ガイド面とにより構成されている。例えば、多機能装置1の背面側の原稿搬送路23は、外側ガイド部材27と内側ガイド部材28とがフレーム内に取り付けられることにより構成されている。外側ガイド部材27は、着脱自在に設けられている。この外側ガイド部材27は、上記外装パネル122の後壁125に設けられた開口128を通して取り外されるようになっている。原稿搬送路23の所定箇所、特に原稿搬送路23が曲がっている箇所には、搬送コロ29が設けられている。搬送コロ29のローラ面は、外側ガイド面から露出している。搬送コロ29は、原稿搬送路23の幅方向を軸方向として外側ガイド部材27に回転自在に支持されている。搬送コロ29によって、原稿搬送路23が曲がっている箇所において外側ガイド面に接触する記録用紙の搬送が円滑となる。
図9は、プリンタユニット2の内部構成を示す部分平面図である。
画像記録部24は、記録ヘッドを搭載して主走査方向へ往復動するヘッドキャリッジ31を備えている。記録ヘッドには、インクタンクからインクチューブ33を通じてシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色インクが供給される。なお、このインクタンクは、上記リフィルユニット119(図4及び図5参照)に組み込まれている。同図では記録ヘッドが図示されていないが、記録ヘッドは、ヘッドキャリッジ31の下面側に露出され、ノズルから各色インクを微小なインク滴として吐出する。ヘッドキャリッジ31が往復動することにより、記録ヘッドが記録用紙に対して走査され、プラテン34上を搬送される記録用紙に画像記録が行われる。
図9が示すように、プラテン34の上側に一対のガイドレール35、36が配設されている。ガイドレール35、36は、記録用紙の搬送方向に隔てられて対向配置されている。各ガイドレール35、36は、原稿搬送路23の幅方向に延設されている。ヘッドキャリッジ31は、ガイドレール35、36を跨ぐようにして当該ガイドレール35、36に係合している。ヘッドキャリッジ31は、ガイドレール35、36に摺動可能に設けられており、これにより、上記往復動が可能となっている。
ガイドレール35は、記録用紙の搬送方向の上流側に配設されている。このガイドレール35は平板状に形成されており、原稿搬送路23の幅方向の長さは、ヘッドキャリッジ31の走査幅より長く設定されている。ガイドレール35の上面が、ヘッドキャリッジ31の上流側の端部を摺動自在に担持している。ガイドレール36は、記録用紙の搬送方向の下流側に配設されている。このガイドレール36も平板状に形成されており、原稿搬送路23の幅方向の長さは、上記ガイドレール35とほぼ同様である。ガイドレール36の上面が、ヘッドキャリッジ31の上流側の端部を摺動自在に担持している。
また、ガイドレール36の搬送方向の上流側の端部37は、上方へ向かって略直角に折り曲げられている。ヘッドキャリッジ31は、図示されていない一対のローラを備えており、この一対のローラがガイドレール36の端部37を狭持する。これにより、ヘッドキャリッジ31は、ガイドレール35、36上に摺動自在に担持され、ガイドレール36の端部37を基準として、原稿搬送路23の幅方向に往復動する。さらに、ガイドレール35、36は、後述される搬送ローラ47及び排紙ローラ49その他の駆動部品等を位置決めするフレームの一部として機能する。
ガイドレール36の上面には、ベルト駆動機構38が配設されている。ベルト駆動機構38は、駆動プーリ39及び従動プーリ40と、これらの間に掛け回されたタイミングベルト41とを備えている。駆動プーリ39及び従動プーリ40は、原稿搬送路23の幅方向の両端付近にそれぞれ設けられている。タイミングベルト41は、内側に歯が設けられた無端環状に形成されている。駆動プーリ39の軸にモータから駆動力が入力される。駆動プーリ39の回転により、タイミングベルト41が周運動する。
ヘッドキャリッジ31は、タイミングベルト41に固着されている。タイミングベルト41が周運動することにより、ヘッドキャリッジ31は、端部37を基準としてガイドレール35、36上を往復動する。ヘッドキャリッジ31に搭載された記録ヘッドも、ヘッドキャリッジ31と共に原稿搬送路23の幅方向を主走査方向として往復動する。ガイドレール36には、端部37に沿ってリニアエンコーダのエンコーダストリップ42が配設されている。リニアエンコーダは、ヘッドキャリッジ31に設けられたフォトインタラプタ43によりエンコーダストリップ42を検出する。リニアエンコーダの検出信号に基づいて、ヘッドキャリッジ31の往復動が制御される。
図8及び図9が示すように、プラテン34は、ヘッドキャリッジ31と上下方向に対向して配置されている。プラテン34は、ヘッドキャリッジ31の往復動範囲のうち、記録用紙が通過する中央部分に渡って配設されている。プラテン34の幅は、搬送可能な記録用紙の最大幅より十分に大きく設定されており、記録用紙の両端は常にプラテン34の上を通過するようになっている。
記録ヘッドによる画像記録領域の外側、すなわちプラテン34の両側の記録用紙が通過しない領域には、パージ機構44及び廃インクトレイ45が配設されている。パージ機構44は、記録ヘッドのノズル等からインクと共に気泡や異物を吸引除去するものである。パージ機構44は、記録ヘッドのノズル面を覆うキャップ46を備える。キャップ46には、ポンプ機構が接続されている。また、キャップ46は、移動機構により記録ヘッドのノズル面に接離する。記録ヘッドの気泡等の吸引除去を行う際には、記録ヘッドがキャップ46上に位置するようにヘッドキャリッジ31が移動される。その状態でキャップ46が上方へ移動して記録ヘッドのノズルを密閉するように密着する。そして、キャップ46と連結されたポンプにより記録ヘッドのノズルからインクが吸引される。
廃インクトレイ45は、ヘッドキャリッジ31の画像記録領域の外側であってパージ機構44の反対側に配設されている。廃インクトレイ45は、記録ヘッドのインクの空吐出を受けるものである。この空吐出は、フラッシングと呼ばれる。パージ機構44及び廃インクトレイ45からなるメンテナンスユニットにより、記録ヘッド内の気泡や混色インクの除去等のメンテナンスが行われる。
上記各インクチューブ33は、合成樹脂製のチューブであり、ヘッドキャリッジ31の走査に応じて撓むような可撓性を有する。インクチューブ33は、インクタンクごとに設けられており、本実施形態では、4色のインクに対応して4本のインクチューブ33が設けられている。インクチューブ33は、ヘッドキャリッジ31が往復動方向の一端(図9の左側)へ移動するにしたがってU字形状の湾曲部分の曲げ半径が小さくなるように撓みながら、ヘッドキャリッジ31の移動方向へ移動される。一方、ヘッドキャリッジ31が往復動方向の他端(図9の右側)へ移動するにしたがい、各インクチューブ33は、湾曲部分の曲げ半径が大きくなるように撓みながら、ヘッドキャリッジ31の移動方向へ移動される。
図9が示すように、ヘッドキャリッジ31にフラットケーブル50が接続されている。フラットケーブル50は、図示されていない制御基板と接続されている。このフラットケーブル50を介して制御基板から記録ヘッドへ記録用信号等の伝送が行われる。フラットケーブル50は、電気信号を伝送する導体をポリエステルフィルム等の合成樹脂フィルムで覆って絶縁した薄帯状のものである。フラットケーブル50により、制御基板と記録ヘッドの制御基板とが電気的に接続されている。フラットケーブル50は、ヘッドキャリッジ31から往復動方向へ導出され、上下方向に略U字形状に曲折されている。この略U字形状の部分は、他の部材に固定されておらず、ヘッドキャリッジ31の往復動に追従して姿勢変化する。
図8が示すように、画像記録部24の上流側には、搬送ローラ47が設けられている。同図では示されていないが、搬送ローラ47の下側に搬送ローラ47に圧接されたピンチローラが設けられている。記録用紙は、搬送ローラ47とピンチローラとにより狭持され、プラテン34上へ搬送される。画像記録部24の下流側には、排紙ローラ49が設けられている。同図では示されていないが、排紙ローラ49の上側に排紙ローラ49に圧接されたピンチローラが設けられている。記録済みの記録用紙は、排紙ローラ49とピンチローラとにより挟持され、排紙トレイ21上へ搬送される。搬送ローラ47及び排紙ローラ49は、モータから駆動力が伝達されることにより回転する。搬送ローラ47及び排紙ローラ49は間欠駆動され、これにより、記録用紙が所定の改行幅で送られる。搬送ローラ47及び排紙ローラ49の回転は同期されている。ロータリーエンコーダが、搬送ローラ47に設けられたエンコーダディスクをフォトインタラプタで検出し、ロータリーエンコーダの検出信号に基づいて、搬送ローラ47及び排紙ローラ49の回転が制御される。なお、同図では、エンコーダディスク及びフォトインタラプタは図示されていない。
この多機能装置1は、次の要領で組み立てられる。
図4及び図5が示すように、プラットホーム111に画像記録部24その他の画像を記録するための機能部品が組み付けられる。また、このプラットホーム111に上記ガイドレール35、36が取り付けられる。前述のように、このガイドレール35、36は、搬送ローラ47等が取り付けられるフレームの一部を構成するので、搬送ローラ47及び排紙ローラ49その他の駆動部品のほか、パージ機構44、リフィルユニット119が当該フレームに組み付けられる。これにより、各機能部品及び駆動部品は、所定の位置に確実に固定され、互いの幾何学的位置が維持される。このとき、プラットホーム111は、平板状ないしトレイ状に形成されているから、上記画像記録部24や搬送ローラ47及び排紙ローラ49等を組み付ける作業が容易である。なぜなら、仮にプラットホーム111が従来のように箱形に形成され、底面に立設された側壁等を備えているとすれば、作業者は、この側壁等が邪魔になってプラットホーム111の側方、前方あるいは後方から横に手を挿入することができないからである。ところが、本実施形態に係るプラットホーム111では、作業者が簡単に画像記録部24等の組付作業を行うことができ、特に、プラットホーム111内に各機能部品及び駆動部品をコンパクトに組み付けることもできる。プラットホーム111への各機能部品及び駆動部品の組み付けが完了すれば、プリンタユニット2の組立が完成する。
次に、プラットホーム111に上方から外装パネル122が取り付けられる。外装パネル122は、前述のように、プラットホーム111に対して上方から嵌め込まれるだけで当該プラットホーム111に装着される。この外装パネル122によって、多機能装置1の左側面及び右側面並びに後面が形成される。さらに、この外装パネル122に上方からFBSユニット3が装着される。このFBSユニット3によって、多機能装置1の上面が形成される。また、外装パネル122に正面側から正面パネル130が取り付けられる。すなわち、プラットホーム111のベース116に化粧板131、リフィルユニットカバー132及びスロットカバー133が嵌め込まれる。これら化粧板131、リフィルユニットカバー132及びスロットカバー133により、多機能装置1の正面が形成される。
図8及び図9が示すように、プラットホーム111に画像記録部24その他の画像記録に関与する機能部品及び搬送ローラ47その他の記録用紙の搬送に関与する駆動部品が正確に位置決めされ、これらがユニットとして簡単に一体化される。すなわち、これら機能部品及び駆動部品が多機能装置1において共通部品化される。さらに、外装パネル122、FBSユニット3及び正面パネル130は、それぞれ、多機能装置1の外装関連部品として簡単にユニット化される。したがって、例えば、外装パネル122のみがカラーの異なる部品に変更されるだけで、多機能装置1の外観が簡単に設計変更され得る。しかも、外装パネル122の正面側が開放されているので、記録済みの記録用紙が正面側に排紙される多機能装置1において、外観の設計変更がきわめて容易である。
加えて、前述のように、この多機能装置1ではいわゆるUターンパスが形成されていることから、記録用紙は、プラットホーム111の後面近傍にて反転され、上記外側ガイド部材27に沿って正面側へ案内される(図8参照)。このようなUターンパスが形成されている場合には、原稿搬送路23が反転するプラットホーム111の後面近傍、すなわち上記外側ガイド部材27の近傍にてジャムが発生する可能性がある。ところが、図6が示すように、外装パネル122の後壁125にメンテナンス用の開口128が設けられているから、ジャム処理が容易である。前述のように、外側ガイド部材27が着脱自在に設けられているから、ジャム処理の際に、この外側ガイド部材27は、上記後壁125に設けられた開口128から取り外される。これにより、ジャム処理が容易に行われる。なお、この開口128に適宜カバーが設けられていてもよい。
上記Uターンパスが形成され、記録済みの記録用紙が正面側へ排出されることに対応して、給紙トレイ20、リフィルユニット199及びスロット部9も正面側に設置されている。したがって、多機能装置1のユーザーは、記録用紙の補充及び交換作業、小型メモリーカード等の着脱作業、インクカートリッジの交換作業その他の多機能装置1の操作を当該多機能装置1の正面から行うことができる。これにより、多機能装置1の操作が容易となり、各作業効率が向上する。
特に、本実施形態では、外装パネル122は、左右両側面及び後面が連続するように一体的に形成されている。これにより、外装パネル122は高い剛性が確保されるという利点がある。
また、本実施形態では、多機能装置1の上面は、FBSユニット3によって構成されているから、上面を構成する部材が別途設けられる必要はない。もっとも、FBSユニット3が省略される場合は、前述のように、原稿カバー7と同様の部材が上記上面を構成する部材として設けられる。ただし、この上面を構成する部材は、外装部品として設けられるから、簡単な形状ないし構造を有する樹脂成形品として形成され得る。
さらに、本実施形態では、上記外装パネル122に上記隔壁部126(図4及び図5参照)が設けられているから、画像記録部24その他プリンタユニット2の全体が被われる。プリンタユニット2は、前述のように多くの駆動部品を備えているから、この隔壁部126が設けられることにより、例えばゴミ等が駆動部品の内部に侵入する等の事故が防止される。本実施形態に係る多機能装置1では、図3が示すように、FBSユニット3が起立開放され得る。このようにFBSユニット3が起伏される場合であっても、隔壁部126が設けられているから、プリンタユニット2が確実に保護される。
なお、本実施形態に係る多機能装置1では、プリンタユニット2がインクジェット式画像記録装置として構成されているが、本発明において画像記録方式については何ら限定されるべきものではなく、したがって、プリンタユニット2は、インクジェット式に代えてレーザー式、サーマル式その他の種々の画像記録方式を採用することができる。また、本実施形態では、画像読取ユニット64は、イメージセンサとしてCIS66を採用している。ただし、イメージセンサとして、CCDイメージセンサ (Charge Coupled Device Image Sensor) が採用されてもよいことは勿論である。さらに、本実施形態では、画像読取ユニット64はFBSとして機能するが、シートフィーダタイプのものでもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の外観斜視図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の外観斜視図であって、原稿カバーが開いた状態の斜視図である。 図3は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の外観斜視図であって、FBSユニットが開いた状態の斜視図である。 図4は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の要部分解斜視図である。 図5は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の要部分解斜視図である。 図6は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の要部斜視図である。 図7は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の原稿載置台の断面図である。 図8は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の縦断面図である。 図9は、本発明の一実施形態に係る多機能装置の部分平面図である。
符号の説明
1 ・・・多機能装置
2 ・・・プリンタユニット
3 ・・・FBSユニット
20・・・給紙トレイ
21・・・排紙トレイ
24・・・画像記録部
64・・・画像読取ユニット
111・・・プラットホーム
112・・・底板部
113〜115・・・リブ
116・・・ベース
117・・・リブ
118・・・リブ
122・・・外装パネル
123・・・右側壁
124・・・左側壁
125・・・後壁
126・・・隔壁部
128・・・開口
130・・・正面パネル
131・・・化粧板
132・・・リフィルユニットカバー
133・・・スロットカバー
137・・・開口

Claims (4)

  1. 第1保持トレイから送り出されたシート状の被記録媒体が正面側から後方へ延びると共に上方へ湾曲して再び正面側へUターンするように形成された搬送路に沿って搬送されつつ当該搬送路に沿って配置された記録部によって画像記録された後にユーザーが正面からアクセスするように設けられた第2保持トレイに排出される画像記録装置であって、
    上記記録部を所定の位置に位置決め固定するプラットホームと、
    当該プラットホームに上方から嵌め合わされ、正面側が開放されると共に左右両側面及び後面を形成する外装パネルと、
    当該外装パネルに上方から取り付けられ、上面を形成する上面構成部と、
    上記外装パネルに正面から取り付けられ、正面を形成する正面パネルとを有し、
    上記プラットホームは、上記記録部を位置決め固定する作業が容易になるように平板状ないしトレイ状に形成されており、
    上記外装パネルは、上記後面を形成する部分にメンテナンス用開口が設けられている画像記録装置。
  2. 上記外装パネルは、上記左右両側面及び後面が連続するように一体的に形成されている請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 上記上面構成部は、フラットベッドを有する画像読取装置からなる請求項1または2に記載の画像記録装置。
  4. 上記外装パネルは、上記画像読取装置と上記記録部との間を仕切る隔壁部を備えている請求項1から3のいずれかに記載の画像記録装置。
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