JP2007273775A - 導電性ペースト、及びセラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ガラス成分を含有していても十分な耐めっき性を確保することができる導電性ペースト、及び該導電性ペーストを使用したセラミック電子部品の製造方法を実現する。
【解決手段】導電性ペーストが、導電性粉末とガラス粉末と有機ビヒクルとを含有し、導電性粉末が、核となる金属粉末1(Ag、Cu、Ni等)の表面に該金属粉末1よりも融点の低い金属材料で形成された金属膜2(Bi、Sb)で被覆されている。この導電性ペーストをセラミック素体の表面に塗布した後、焼付け処理を施してセラミック素体の表面に外部電極を形成し、その後めっき処理を施して外部電極の表面にめっき皮膜を形成し、これにより積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品を製造する。
【選択図】図1

Description

本発明は導電性ペースト、及びセラミック電子部品の製造方法に関し、より詳しくはセラミック電子部品の外部電極形成に使用される導電性ペースト、及びこの導電性ペーストを使用したセラミック電子部品の製造方法に関する。
積層セラミックコンデンサ等のセラミック電子部品の外部電極は、一般に、導電性ペーストをセラミック素体の表面に塗布し、焼成処理を行うことによって形成される。
この導電性ペーストとしては、従来より、セラミック層と外部電極(積層型セラミック電子部品の場合はセラミック層及び内部電極と外部電極)との接合性を高める観点から、また外部電極の焼結性を促進する観点から、ガラス成分を含有させたものが広く使用されている。
例えば、特許文献1には、Cu粉末と、ガラスフリットと、有機バインダ樹脂とを含む導電性ペーストであって、前記ガラスフリットがZn及びCu含有ホウケイ酸ガラスからなり、その溶融状態において窒素雰囲気中におけるCuに対する接触角が90%以下である導電ペーストが提案されている。
この特許文献1では、導電性ペースト中にガラスフリットが含有されているので、焼成処理によって外部電極表面や内部、或いはセラミック層との界面に形成される空隙がガラスフリットによって埋められ、これによりセラミック層と外部電極、或いはセラミック層及び内部電極と外部電極との接合性を高めることができる。しかもガラスフリットの融点は、比較的低いことから低温での焼結が可能となり焼結性を促進することができる。
特開平11−260146号公報
ところで、セラミック電子部品では、通常、耐熱性向上やはんだ濡れ性向上を目的として、外部電極に湿式めっき、例えば電解めっきを施し、これにより外部電極の表面にNiやSn等のめっき皮膜を形成している。
一方、特許文献1のように、ガラス成分を含有した導電性ペーストを使用してセラミック電子部品の外部電極を形成する場合、焼結後には外部電極の表面にガラス成分が析出する。
しかしながら、上記ガラス成分は、Ag、Cu等の金属成分と比較すると耐めっき性に劣るため、外部電極形成後の後工程である湿式めっき処理時に前記析出したガラス成分が侵食され、その結果、侵食された箇所からめっき液が浸入し、セラミック電子部品としての特性が劣化するおそれがある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであって、ガラス成分を含有していても十分な耐めっき性を確保することができる導電性ペースト、及び該導電性ペーストを使用したセラミック電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る導電性ペーストは、セラミック電子部品の外部電極形成に使用される導電性ペーストであって、導電性粉末とガラス粉末と有機ビヒクルとを含有し、前記導電性粉末が、核となる金属粉末の表面に該金属粉末よりも融点の低い金属材料で形成された金属膜で被覆されていることを特徴としている。
また、本発明の導電性ペーストは、前記金属粉末は、Ag、Cu、Ni、及びこれらの金属元素を主成分とする合金の中から選択された少なくとも1種からなり、前記金属膜は、Bi及びSbのうちのいずれか一方の金属元素からなることを特徴としている。
さらに、本発明に係るセラミック電子部品の製造方法は、上記導電性ペーストをセラミック素体の表面に塗布した後、前記導電性ペーストが塗布されたセラミック素体に焼成処理を施して前記セラミック素体の表面に外部電極を形成し、その後めっき処理を施して前記外部電極の表面にめっき皮膜を形成することを特徴としている。
本発明の導電性ペーストによれば、導電性粉末とガラス粉末と有機ビヒクルとを含有し、前記導電性粉末が、核となる金属粉末の表面に該金属粉末よりも融点の低い金属材料で形成された金属膜で被覆されているので、導電性ペーストをセラミック素体に塗布した後の焼成時には融点の低い金属膜が金属粉末よりも早く溶融し、該金属膜の表面張力によって外部電極の表面、内部、或いは界面に生じた空隙が埋められる。その結果、ガラス成分の析出が低減されることとなり、外部電極がめっき液に侵食されるのを抑制することができる。したがってガラス粉末を含有した導電性ペーストを使用してセラミック電子部品を形成した場合であっても、焼結性を損なうことなくセラミック電子部品の特性が劣化するのを防止することができる。
また、前記金属粉末は、Ag、Cu、Ni、及びこれらの金属元素を主成分とする合金の中から選択された少なくとも1種からなり、前記金属膜は、Bi及びSbのうちのいずれか一方の金属元素からなるので、上記作用効果を容易に奏することができる。
さらに、本発明のセラミック電子部品の製造方法によれば、上記導電性ペーストをセラミック素体の表面に塗布した後、前記導電性ペーストが塗布されたセラミック素体に焼成処理を施して前記セラミック素体の表面に外部電極を形成し、その後めっき処理を施して前記外部電極の表面にめっき皮膜を形成するので、めっき処理を行ってもめっき液が外部電極内部に浸入するのを回避することができ、したがって焼結性を損なうこともなく特性の良好な各種セラミック電子部品を高効率で製造することができる。
次に、本発明の実施の形態を詳説する。
本発明の一実施の形態としての導電性ペーストは、導電性粉末とガラス粉末と有機ビヒクルとを含有している。
そして、前記導電性粉末は、図1に示すように、核となる金属粉末1の表面に該金属粉末1よりも融点の低い金属材料で形成された金属膜2で被覆されている。
すなわち、セラミック電子部品の外部電極形成用導電性ペーストでは、セラミック層と外部電極(積層型セラミックコンデンサではセラミック層及び内部電極と外部電極)との接合性向上や外部電極の焼結促進の観点から、従来より導電性ペーストにはガラス成分を含有させているが、〔発明が解決しようとする課題〕の項でも述べたように、ガラス成分は耐めっき性に劣るため、外部電極表面に析出したガラス成分が後工程である湿式めっき処理によって侵食され、その結果、侵食された箇所からめっき液が浸入し、セラミック電子部品としての特性劣化が生じるおそれがある。
そこで、本実施の形態では、ガラス粉末よりも耐めっき性に優れ、かつ金属粉末1よりも融点の低い金属材料で形成された金属膜2で前記金属粉末1を被覆している。
すなわち、金属粉末1よりも融点の低い金属膜2で前記金属粉末1が被覆されると、焼成処理時には融点の低い金属膜2が金属粉末1よりも早く溶融し、金属膜2の表面張力によって外部電極の表面、内部、或いは界面に生じた空隙が埋められる。そしてその結果、ガラス粉末が外部電極の表面に析出するのを抑制することができ、外部電極がめっき液によって浸入されるのを防止することができる。
そして、これによりセラミック層と外部電極(積層型セラミック電子部品の場合はセラミック層及び内部電極と外部電極)との接合性が良好で、しかも耐めっき性の優れた導電性ペーストを実現している。
このような金属粉末1及び金属膜2の材料種としては、金属膜2の融点が金属粉末1の融点よりも低ければ、特に限定されるものではないが、核となる金属粉末1は、通常、融点が961℃のAg、融点が1083℃のCu、融点が1453℃のNi、又はこれらを主成分とした合金が使用されることから、金属膜2としては融点が271℃のBi、融点が630℃のSbを好適に使用することができる。
尚、金属粉末1の粒径としては、高度な緻密性を得る観点からは、極力微粒であるのが望ましく、0.1〜1.0μmの金属粉末1を好んで使用することができる。また、金属膜2の膜厚は0.015〜0.05μmが好ましい。これは、膜厚が0.015μm未満になると、外部電極の緻密性が低下し、所期の効果を得ることができなくなるおそれがあるからであり、膜厚が0.05μmを超えるとコスト増を招くおそれがあるからである。
また、導電性ペーストに含有されるガラス粉末としては、特に限定されるものではなく、例えばBやBiを含有したホウケイ酸系ガラス粉末を使用することができる。
また、有機ビヒクルとしては、例えば、エチルセルロース樹脂等の有機バインダをターピネオール等の有機溶剤中に、例えば、重量比で約1:3で分散させたものを使用することができる。また、導電性粉末とガラス粉末の総計、すなわち、固形分の導電性ペースト中の含有量は、印刷性を考慮すると、64〜94重量%が好ましい。また、有機ビヒクルの含有量としては6〜36重量%程度が好ましく、有機溶剤としてはターピネオールの他、キシレン、ジオクチルフタレート等を用いてもよい。
次に、上記導電性ペーストの製造方法を説明する。
まず、金属膜2で金属粉末1が被覆された導電性粉末を作製する。
すなわち、AgやCu、Ni等の金属粉末1を用意し、該金属粉末1を純水で洗浄し、湿粉状態のまま、BiやSb等の金属イオンを含有した金属塩水溶液に分散させる。尚、乾燥させることなく湿粉状態のまま金属塩水溶液に分散させたのは、金属粉末1が金属塩水溶液中で凝集するのを避けるためである。
次に、還元剤を含有した還元剤水溶液を金属塩水溶液に添加・混合する。すると、金属塩と還元剤との間で酸化還元反応が生じ、還元剤は電子を放出する一方、金属イオンは電子を受容し、金属粉末1の表面に析出する。例えば、金属イオンがBiイオンの場合、還元剤として塩化第1スズのような2価の水溶性化合物を好んで使用することができる。すなわち、Bi塩水溶液中に塩化第1スズを添加すると、Bi塩(例えば、塩化ビスマス)と塩化第1スズとの間で酸化還元反応が生じ、金属粉末1の表面にBiが析出する。
そして、この後、乾燥処理を施し、さらには必要に応じて熱処理を施し、その後解砕処理を行い、金属粉末1が金属膜2で被覆された導電性粉末を得ることができる。
次いで、このようにして得られた導電性粉末及びガラス粉末を有機ビヒクル中で三本ロールミルやフーバーマーラー等の混練機を使用して分散させ、これにより導電性ペーストを製造する。
次に、上記導電性ペーストを使用して製造されたセラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサについて詳説する。
図2は積層セラミックコンデンサの一実施の形態を模式的に示した断面図である。
該積層セラミックコンデンサは、セラミック素体3に内部電極4(4a〜4f)が埋設されると共に、該セラミック素体3の両端部には外部電極5a、5bが形成され、さらに該外部電極5a、5bの表面には第1のめっき皮膜6a、6b及び第2のめっき皮膜7a、7bが形成されている。
具体的には、各内部電極4a〜4fは積層方向に並設されると共に、内部電極4a、4c、4eは外部電極5aと電気的に接続され、内部電極4b、4d、4fは外部電極5bと電気的に接続されている。そして、内部導体4a、4c、4eと内部導体4b、4d、4fとの対向面間で静電容量を取得している。
上記積層セラミックコンデンサは以下のようにして製造される。
まず、チタン酸バリウム等の誘電体材料を主成分とするセラミックグリーンシートを用意し、次いで、NiやAg、Pd等を主成分とする内部電極形成用の導電性ペーストを使用し、セラミックグリーンシート上にスクリーン印刷を施して所定形状の導電パターンを形成する。
そしてこの後、導電パターンが形成されたセラミックグリーンシートを所定方向に複数枚積層し、導電パターンの形成されていないセラミックグリーンシートで挟持し、圧着し、所定寸法に切断してセラミック積層体を作製する。しかる後、温度約500℃で脱バインダ処理を行ない、その後、温度1000〜1500℃の大気中で所定時間焼成処理を行い、これにより内部電極4が埋設されたセラミック素体3を作製する。
次いで、上述した外部電極形成用導電性ペーストをセラミック素体3の両端面に塗布した後、乾燥させ、その後、大気雰囲気下、又は低酸素濃度雰囲気下、温度600〜700℃で所定時間焼成処理を施す。これによって導電性ペースト中の金属粉末が焼結し、外部電極5a、5bが形成される。
次に、電解めっきを施して外部電極5a、5bの表面にNi、Cu等からなる第1のめっき皮膜6a、6bを形成し、さらに該第1のめっき皮膜6a、6bの表面にはんだやSn等からなる第2のめっき皮膜7a、7bを形成し、これにより積層セラミックコンデンサが製造される。
このように本積層セラミックコンデンサは、上述した導電性ペーストを使用してセラミック素体3の両端面に外部電極5a、5bが形成されているので、外部電極5a、5bは緻密に形成されると共に、耐めっき性にも優れているので、その後に電解めっき等の湿式めっき処理を施しても、めっき液が外部電極5a、5b内に浸入するのを防止することができ、セラミック電子部品としての特性が劣化するのを回避することができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されることはない、上記実施の形態では、導電性粉末を無電解めっき法で形成しているが、これに限定されるものではない。また、上記実施の形態では本発明の導電性ペーストを積層セラミックコンデンサに応用した場合について述べたが、他のセラミック電子部品についても同様に適用できるのはいうまでもない。
次に、本発明の実施例を具体的に説明する。
まず、導電性粉末の核となる金属粉末として平均粒径1μmのAg(融点:961℃)、Cu(融点:1083℃)、及びNi(融点:1453℃)を用意し、次いで無電解めっき法を使用してこれら金属粉末の表面に平均膜厚0.015〜0.05μmのBi膜(融点:271℃)又は膜厚0.015μmのSb膜(融点:630℃)を形成し、金属膜で金属粉末が被覆された導電性粉末を得た。
尚、金属膜の膜厚はめっき処理時間を制御して調整した。
次いで、エチルセルロース樹脂とターピネオールとの比が重量比で2.67:1となるようにエチルセルロース樹脂をターピネオール中に均一に分散させて有機ビヒクルを作製した。
次に、表1の実施例1〜6の組成成分となるように上記導電性粉末、ガラス粉末としてのB−Bi−Si系ガラス、上記有機ビヒクルをフーバーマーラーで混練し、これにより導電性ペーストを作製した。
また、比較例として、導電性粉末として平均粒径1μmのAg、Cu、Ni、及びBiを用意し、表1の比較例1〜4の組成成分となるように、これら導電性粉末、ガラス粉末としてのB−Bi−Si系ガラス、上記有機ビヒクルをフーバーマーラーで混練し、導電性ペーストを作製した。
表1は実施例1〜6及び比較例1〜4の各導電ペーストの成分組成を示している。
Figure 2007273775
次に、Niを主成分とする内部電極が埋設され、かつチタン酸バリウムを主成分とした外形寸法が長さ1.6mm、幅0.8mm、厚み0.8mmのセラミック素体を用意した。
次いで、このセラミック素体の両端面に上記導電性ペーストを塗布し、150℃の温度で10分間乾燥し、その後、酸素濃度が100ppm以下の窒素雰囲気下、最高温度600℃及び700℃で10分間保持し、これにより焼成処理を行って外部電極を形成し、実施例1〜6及び比較例1〜4の試料を作製した。
次に、各試料の外部電極を断面研磨した後、該外部電極の表層面、中間部、及びセラミック素体との界面の3箇所を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、画像解析を行い、金属部分の面積を測定した領域の面積で割り、その値に100を集じて得られた値を緻密度として算出した。
表2はその測定結果を示している。
Figure 2007273775
比較例1は、導電性粉末として粒径1μmのAg粉のみを使用しているため、緻密度は、焼成温度が600℃の場合で65%、焼成温度が700℃の場合で70%であった。
これに対し実施例1〜3は、粒径1μmのAg粉をBi膜で被覆しているので、600℃及び700℃の双方の焼成温度で緻密度は99%となり、緻密性が著しく向上することが分かった。
また、比較例2は、導電性粉末の組成成分が実施例1と同一の重量比となるように粒径1μmのAg粉及びBi粉を混合させたものであるが、Ag粉をBi膜で被覆した形態ではないため、緻密度は、焼成温度が600℃の場合で94%、焼成温度が700℃の場合で97%となり、Ag粉をBi膜で被覆した上記実施例1に比べ、緻密性に劣ることが分かった。
また、実施例4はBi膜に代えてSb膜でAg粉を被覆したものであり、この場合も、600℃及び700℃の双方の焼成温度で緻密度は99%となった。すなわち金属粉末よりも融点の低い金属膜で被覆した導電性粉末を使用することにより、緻密性が向上することが確認された。
実施例5及び比較例3は、導電性粉末におけるCu成分とBi成分の重量組成比が共に20:1の試料である。比較例3は、粒径1μmのCu粉及びBi粉を単に混合させたものであるため、緻密度は、焼成温度が600℃の場合で86%、焼成温度が700℃の場合で96%であった。これに対し実施例5は、Cu粉をBi膜で被覆しているので、600℃及び700℃の双方の焼成温度で緻密度は99%となり、緻密性が向上することが分かった。
実施例6及び比較例4は、導電性粉末におけるNi成分とBi成分の重量組成比が共に5.8:1の試料である。比較例4は、粒径1μmのNi粉及びBi粉を単に混合させたものであるため、緻密度は、焼成温度が600℃の場合で48%、焼成温度が700℃の場合で55%であった。これに対し実施例6は、Ni粉をBi膜で被覆しているので、緻密度は、焼成温度が600℃の場合で65%、焼成温度が700℃の場合で75%となり、比較例4に比べて緻密性は向上することが分かった。すなわち、金属粉末を該金属粉末よりも融点の低い金属膜で被覆することにより、緻密性向上の効果があることが確認された。
本発明に係る導電性ペーストに含有される導電性粉末の一実施の形態を模式的示す断面図である。 本発明の導電性ペーストを使用して製造されたセラミック電子部品としての積層セラミックコンデンサの一実施の形態を示す断面図である。
符号の説明
1 金属粉末
2 金属膜
3 セラミック素体
5a、5b 外部電極
6a、6b めっき皮膜
7a、7b めっき皮膜

Claims (3)

  1. セラミック電子部品の外部電極形成に使用される導電性ペーストであって、
    導電性粉末とガラス粉末と有機ビヒクルとを含有し、
    前記導電性粉末が、核となる金属粉末の表面に該金属粉末よりも融点の低い金属材料で形成された金属膜で被覆されていることを特徴とする導電性ペースト。
  2. 前記金属粉末は、Ag、Cu、Ni、及びこれらの金属元素を主成分とする合金の中から選択された少なくとも1種からなり、前記金属膜は、Bi及びSbのうちのいずれか一方の金属元素からなることを特徴とする請求項1記載の導電性ペースト。
  3. 請求項1又は請求項2記載の導電性ペーストをセラミック素体の表面に塗布した後、前記導電性ペーストが塗布されたセラミック素体に焼成処理を施して前記セラミック素体の表面に外部電極を形成し、その後めっき処理を施して前記外部電極の表面にめっき皮膜を形成することを特徴とするセラミック電子部品の製造方法。
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