JP2007273118A - イオン注入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】材料ガスのガス圧を高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側への材料ガスの輸送の安全性を高めることができるイオン注入装置を提供する。
【解決手段】イオン注入装置1は、接地電位に保持される処理室2と、高電位に保持されるイオン源4と、イオン源4と処理室2とを電気的に絶縁状態で連結するとともに両者を連通する開口部6aを有する主絶縁体6と、イオン源4に材料ガスを供給する材料ガス供給装置10と、を備える。主絶縁体6は、処理室2側からイオン源4側に向って貫通する貫通穴6bを有する。材料ガス供給装置10は、貫通穴6b内の全長に渡って設けられ主絶縁体6の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなる絶縁管部12を有する。絶縁管部12は、中空筒状部材又は絶縁コーティングである。
【選択図】図1

Description

本発明は、B(ホウ素)やP(リン)等のイオンビームを半導体基板やガラス基板等に入射させてイオン注入を行なうためのイオン注入装置に関する。
半導体装置や液晶ディスプレイ用薄膜トランジスタの製造工程において、半導体基板やガラス基板等の表面に形成されたSi膜をP型やN型の半導体にするために、B(ホウ素)、P(リン)、As(ヒ素)などの不純物を導入するイオン注入工程が行われる。これを実施するために、イオン注入装置が用いられる。
イオン注入装置において、イオンを発生させるイオン源には高電圧が印加される。このため、材料ガス(ホスフィン、ジボラン等)の配管は高電位に保持されたイオン源に接続されなければならない。従来、材料ガスボンベからイオン源に材料ガスを供給する方法として、高電位側にボンベを設置する方式(以下、高電位ボンベ方式という)と、接地電位側にボンベを設置する方式(以下、接地電位ボンベ方式という)があった。
図4は、高電位ボンベ方式を採用した従来のイオン注入装置の構成例を示す図である。このイオン注入装置は、接地電位に保持されると共に真空排気される処理室51と、高電位に保持されるイオン源52と、処理室とイオン源とを連結する絶縁リング53と、絶縁リング53の開口部に形成された引き出し電極からなるイオンビーム引き出し部54と、イオン源52に材料ガスを供給するイオン源ガス供給装置55とで構成されている。イオン源ガス供給装置55は、材料ガスボンベ56と、バルブ57,58、ガス流量調整器59及びガス供給配管60とで構成されている。イオン源52及びイオン源ガス供給装置55は、高電位側に設置されている。このイオン注入装置は、イオン源52と同電位(高電位側)に設置された材料ガスボンベ56からイオン源52に材料ガスが直接供給されるようになっている。
このような高電位ボンベ方式は、イオン源ガス供給装置全体を高電位側に設置するための設置場所の制約上、高電圧架台を広くするのが難しいため、設置できる材料ガスボンベの本数や容量が小さくなってしまう。また、ガス消費量が多いときは、材料ガスボンベの交換頻度が多くなる。しかも材料ガスボンベの交換の都度、電位を高電位から接地電位に下げるためイオン注入装置を停止なければならず、連続操業時間を長くすることができないという問題があった。
一方、図5は、接地電位ボンベ方式を採用した従来のイオン注入装置の構成例を示す図である。図4のイオン注入装置と同一構成要素には同一の符号を付している。図4のイオン注入装置との相違点は、イオン源ガス供給装置61が処理室51と同電位(接地電位)側に設置され、材料ガスボンベ56からの材料ガスが、処理室51と絶縁リング53を経由してイオン源52に供給されるようになっている点である。
このような接地電位ボンベ方式は、設置できる材料ガスボンベの本数及び容量を大きくし図示しないバルブで切り替えて連続供給できるものの、材料ガスが処理室全体に導入され、その大半が真空排気されるので材料ガスのプラズマ効率が低く、材料ガスの無駄が多いという問題があった。
このような問題を解決するために、接地電位側に材料ガスボンベを設置し、ガス供給配管の一部を絶縁パイプに変えてイオン源に材料ガスを供給することが提案された(例えば下記特許文献1参照)。しかしながら、ガス供給配管と絶縁パイプとの継手部分は機械的に弱く、材料ガスの外部への漏洩や配管抜け等の問題があった。
そこで、本出願人は、下記特許文献2において、上記の問題を解決するためのイオン源ガス供給方法を提案した。
図6は特許文献2のイオン源ガス供給方法を適用したイオン注入装置の構成を示す図である。このイオン注入装置におけるイオン源ガス供給装置62は、接地電位側に設置された材料ガスボンベ63と、絶縁リング53に処理室51側からイオン源52側に向って設けられた絶縁パイプ64と、材料ガスボンベ63と絶縁リング53とを接続する材料ガスボンベ側配管65と、絶縁リング53とイオン源52とを接続するイオン源側配管66とを備えている。絶縁パイプ64は絶縁リング53に形成された貫通穴である。材料ガスは、材料ガスボンベ側配管65、絶縁パイプ64、イオン源側配管66を通って、高電位側のイオン源52に供給される。このため、連続操業時間が長く、材料ガスが外部に漏れることがなく、しかも材料ガスを効率よく使用できる。
ここで、特許文献2の装置では、イオン源側配管66上にバルブ67,68及び流量調整器69が配置されており、これによって絶縁パイプ64を通過する材料ガスのガス圧が材料ガスボンベ63側の圧力(実際は減圧弁を通したあとの圧力)と同じ高圧に保持されている。これは次のような理由による。
上述した特許文献2の装置における流量調整器69は高圧のガスを低圧にすることによって所望の流量だけを通すものである。したがって、流量調整器69より上流側ではガス圧は高く、流量調整器69の下流側ではガス圧が低い。ガス圧が低くて電位差が大きいと放電が起きやすい。絶縁パイプ64の通過時にガス圧が低いと放電が起き、これを防止しようとすると高電位側(つまりイオン源)の印加電圧が制限される。このため、特許文献2の装置では、絶縁パイプ64よりも下流側に流量調整器69を設置し、絶縁パイプ64でのガス圧を供給元圧力のまま高圧に保持している。
特開平10−275695号公報 特開平11−149881号公報
しかしながら、特許文献2の装置では、絶縁リング53には高電圧が印加されるため、長期使用に伴い、絶縁破壊に起因して絶縁リング53に亀裂が入るなどの破損が発生する可能性がある。長期使用に伴って絶縁リング53内面に汚れが堆積し、その部分に電界が集中することも絶縁破壊の一つの原因と考えられる。絶縁パイプ64を通過する材料ガスのガス圧は材料ガスボンベ63側の圧力(実際は減圧弁を通したあとの圧力)と同じ高圧に保持されているため、絶縁リング53の破損の際に絶縁パイプ64と大気側とを連通するような亀裂が発生すると、毒性の強い材料ガスが大気側に漏れ出てしまうという問題がある。なお、装置内部は真空排気されているので、絶縁リングに亀裂が生じても、装置内部のガスが大気側に漏れ出る恐れはない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、材料ガスのガス圧を高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側への材料ガスの輸送の安全性を高めることができるイオン注入装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明にかかるイオン注入装置は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかるイオン注入装置は、接地電位に保持され内部に被処理物が収容される処理室と、接地電位よりも高電位に保持され内部でイオンを発生させるイオン源と、前記イオン源と前記処理室とを電気的に絶縁状態で連結するとともに両者を連通する開口部を有する主絶縁体と、前記イオン源に材料ガスを供給する材料ガス供給装置と、を備え、前記主絶縁体は、処理室側からイオン源側に向って貫通する貫通穴を有し、前記材料ガス供給装置は、前記貫通穴内の全長に渡って設けられ前記主絶縁体の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなる絶縁管部と、接地電位側に設置された材料ガスボンベと、該材料ガスボンベと前記絶縁管部の前記処理室側端部と接続する材料ガスボンベ側ガスラインと、前記絶縁管部の前記イオン源側端部と前記イオン源とを接続するイオン源側ガスラインとを有する、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、主絶縁体の貫通穴内に設けられた絶縁管部が、主絶縁体の絶縁耐力(絶縁破壊強さ)よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなるので、経時劣化によって絶縁破壊が起こる可能性が主絶縁体のそれよりも低くなる。したがって、主絶縁体が絶縁破壊を起こすような状況となっても絶縁管部が絶縁破壊を起こす可能性が低く、絶縁破壊に起因する絶縁管部の破損の可能性は低い。このため、材料ガスの漏洩の危険性を大幅に低減することができる。したがって、材料ガスのガス圧を高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側への材料ガスの輸送の安全性を高めることができる。
また、上記のイオン注入装置において、前記絶縁管部は、前記貫通穴に挿入された中空筒状部材であることを特徴とする。
このように絶縁管部を貫通穴に挿入された中空筒状部材とすることで、主絶縁体とは構造的に独立した部材としたので、主絶縁体の破損によって絶縁管部が破損するといった事態を防止することができる。
また、上記のイオン注入装置において、前記絶縁管部は、前記貫通穴の内周面に被覆された絶縁コーティングであることを特徴とする。
このように絶縁管部を主絶縁体の貫通穴の内周面に被覆された絶縁コーティングとすることで、部品点数を増やすことなく絶縁管部を形成することができる。
本発明によれば、材料ガスのガス圧を高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側への材料ガスの輸送の安全性を高めることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態にかかるイオン注入装置1の構成を示す図である。このイオン注入装置1は、処理室2、イオン源4、主絶縁体6、材料ガス供給装置10を主たる構成要素として備えている。
処理室2は接地電位に保持され内部に被処理物3が収容できるように構成されている。処理室2には真空ポンプ5が接続されており、例えば10−4〜10−3Torr程度に真空排気されるようになっている。
イオン源4は、図示しない電圧印加手段によって高電圧が印加され、接地電位よりも高電位に保持され、内部に供給される材料ガスをプラズマ化し、イオンを発生させる。材料ガスをプラズマ化する手段としては、図示しないが、熱電子を発生させるフィラメントによるもの、マイクロ波によるもの、高周波によるもの等を採用できる。発生したプラズマは図示しない磁石によって形成された磁場によりイオン源4の内部に閉じ込められる。
主絶縁体6は、イオン源4と処理室2とを電気的に絶縁状態で連結するとともに両者を連通する開口部6aを有する。また、主絶縁体6は、処理室2側からイオン源4側に向って貫通する貫通穴6bを有する。本実施形態では、主絶縁体6は中空円筒形(リング状)である。主絶縁体6は、例えば、ナイロン66、エポキシ系材料等からなる。
主絶縁体6と処理室2の間、主絶縁体6とイオン源4との間には、それぞれ、金属製(例えばステンレス)のリング状フランジ8,9が配設されている。
主絶縁体6の開口部6aには、所定の電圧が印加されることによりイオン源4で発生したイオンを処理室2に引き出すためのイオンビーム引き出し部7a,7b,7cが形成されている。このイオンビーム引き出し部7a,7b,7cは、格子状または網状の電極からなる。
材料ガス供給装置10は、イオン源4に材料ガス(ホスフィン、ジボラン等)を供給する装置であり、貫通穴6b内の全長に渡って設けられ主絶縁体6の絶縁耐力(絶縁破壊強さ)よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなる絶縁管部12と、接地電位側に設置された材料ガスボンベ14と、材料ガスボンベ14と絶縁管部12の処理室2側端部とを接続する材料ガスボンベ側ガスライン16と、絶縁管部12のイオン源4側端部とイオン源4とを接続するイオン源側ガスライン18とを有する。
なお、材料ガスとしてのホスフィンやジボランは、毒性が高いので、通常はガス単体としては使用されず水素により5〜20%に希釈されて使用される。
材料ガスボンベ側ガスライン16上にはバルブ17が配設されている。イオン源側ガスライン18上には、バルブ20,21と流量調整器24が配設されている。流量調整器24は高圧のガスを低圧にすることによって所望の流量だけを通すものである。したがって、流量調整器24より上流側ではガス圧は高く、流量調整器24の下流側ではガス圧が低い。このため、材料ガスのガス圧を材料ガスボンベ14と同じ高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側に輸送することができる。
図2は、図1のA部拡大図である。図2に示すように、本実施形態において、絶縁管部12は貫通穴6bに挿入された中空筒状(本実施形態では中空円筒状)部材12Aである。材料ガスは中空筒状部材12Aの中空部分を図中の矢印の方向に流れる。
中空筒状部材12Aは、主絶縁体6の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなる。絶縁耐力は、例えば、ガラスで20〜40kV/mm、テフロン(登録商標)(物質名:ポリテトラフルオロエチレン)で20kV/mm、ナイロン66で15〜20kV/mmである。したがって、例えば、主絶縁体6がナイロン66からなる場合、中空筒状部材12Aの材料として、ガラスやテフロン(登録商標)を用いることができる。ただし、主絶縁体6の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料であれば、上述した材料以外の材料であってもよい。
また、本実施形態において、中空筒状部材12Aは、一端(この図で上端)にフランジ部13が形成されており、他端(この図で下端)が主絶縁体6から突出している。
主絶縁体6とその両側(イオン源4側と処理室2側)に配設されたリング状フランジ8,9との間には、それぞれOリング26,27が介装され、両者が気密に接続されている。
リング状フランジ8,9には、それぞれ、中空筒状部材12Aの一端と他端に対応する位置に、ガス通過穴8a,9aが形成されている。
イオン源4側のリング状フランジ8と中空筒状部材12Aのフランジ部13との間にはOリング29が介装されており、両者は、ガス通過穴8aと中空筒状部材12Aの中空部分とが連通する状態で気密に接続されている。このような構成により、中空筒状部材12Aとリング状フランジ8との間から主絶縁体6側に材料ガスが漏れ出るのを防止することができる。
また、リング状フランジ8には、イオン源側ガスライン18の一部を構成する金属配管18aが接続されている。この金属配管18aはリング状フランジ8にボルト34で固定されている。リング状フランジ8と金属配管18aとの間には、Oリング30が介装されており、両者は、ガス通過穴8aと金属配管18aのガス流路とが連通する状態で気密に接続されている。
なお、本実施形態では、ガス貫通穴8aも、イオン源側ガスライン18の一部を構成している。
処理室2側のリング状フランジ8の内周面と、中空筒状部材12Aの主絶縁体6から突出する部分の外周面との間には、Oリング32が介装されており、両者は、ガス通過穴9aと中空筒状部材12Aの中空部分とが連通する状態で気密に接続されている。このような構成により、中空筒状部材12Aとリング状フランジ9との間から主絶縁体6側に材料ガスが漏れ出るのを防止することができる。
また、リング状フランジ9には、材料ガスボンベ側ガスライン16の一部を構成する金属配管16aが接続されている。この金属配管16aはリング状フランジ9にボルト36で固定されている。このリング状フランジ9と金属配管16aとの間には、Oリング31が介装されており、両者は、ガス通過穴9aと金属配管16aのガス流路とが連通する状態で気密に接続されている。
なお、本実施形態では、ガス貫通穴9aも、材料ガスボンベ側ガスライン16の一部を構成している。
上述した本実施形態によれば、主絶縁体6の貫通穴6b内に設けられた絶縁管部12が、主絶縁体6の絶縁耐力(絶縁破壊強さ)よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなるので、経時劣化によって絶縁破壊が起こる可能性が主絶縁体6のそれよりも低くなる。したがって、主絶縁体6が絶縁破壊を起こすような状況となっても絶縁管部12が絶縁破壊を起こす可能性が低く、絶縁破壊に起因する絶縁管部12の破損の可能性は低い。このため、材料ガスの漏洩の危険性を大幅に低減することができる。したがって、材料ガスのガス圧を高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側への材料ガスの輸送の安全性を高めることができる。
また、本実施形態によれば、絶縁管部12を貫通穴6bに挿入された中空筒状部材12Aとすることで、主絶縁体6とは構造的に独立した部材としたので、主絶縁体6の破損によって絶縁管部12が破損するといった事態を防止することができる。
[第2実施形態]
図3は、第2実施形態にかかるイオン注入装置1の、図1のA部拡大図に相当する図である。
上述した第1実施形態では、絶縁管部12は、貫通穴6bに挿入された中空筒状部材12Aであったが、このような構成に代えて、図3に示すように、絶縁管部12は、貫通穴6bの内周面の全面に被覆された絶縁コーティング12Bであってもよい。材料ガスは絶縁コーティング12Bの中空部分を図中の矢印の方向に流れる。
絶縁コーティング12Bは、主絶縁体6の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなる。例えば、主絶縁体6がナイロン66からなる場合、絶縁コーティング12Bの材料として、ガラスやテフロン(登録商標)を用いることができる。ただし、主絶縁体6の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料であれば、上述した材料以外の材料であってもよい。
本実施形態では、主絶縁体6の両側(イオン源4側と処理室2側)の面であって貫通穴6bの両端開口部分周りの部位にも絶縁コーティング12Bを被覆している。これにより、絶縁コーティング12Bとリング状フランジ8,9とが気密に接続されている。このような構成により、絶縁コーティング12Bとリング状フランジ8,9との間から主絶縁体6側に材料ガスが漏れ出るのを防止することができる。
なお、その他の部分の構成は、上述した第1実施形態と同様である。
このような第2実施形態によっても、主絶縁体6の貫通穴6b内に設けられた絶縁管部12が、主絶縁体6の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなるので、材料ガスの漏洩の危険性を大幅に低減することができる。したがって、材料ガスのガス圧を高圧に保持したまま、接地電位側から高電位側への材料ガスの輸送の安全性を高めることができる。
また、絶縁管部12を主絶縁体6の貫通穴6bの内周面に被覆された絶縁コーティング12Bとすることで、部品点数を増やすことなく絶縁管部12を形成することができる。
なお、上記の各実施形態では、イオン源から引き出したイオンビームを質量分離せずにそのまま基板に照射する非質量分離型イオン注入装置について説明したが、本発明は、イオン源から引き出したイオンビームを質量分離し、所望のイオン種を取り出して基板に照射する質量分離型イオン注入装置にも同様に適用することができる。
上記において、本発明の実施形態について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明の第1実施形態にかかるイオン注入装置の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかるイオン注入装置の部分拡大図である。 本発明の第2実施形態にかかるイオン注入装置の部分拡大図である。 高電位ボンベ方式を採用した従来のイオン注入装置の構成例を示す図である。 接地電位ボンベ方式を採用した従来のイオン注入装置の構成例を示す図である。 特許文献2に開示されたイオン注入装置の構成を示す図である。
符号の説明
1 イオン注入装置
2 処理室
4 イオン源
6 主絶縁体
6a 開口部
6b 貫通穴
10 材料ガス供給装置
12 絶縁管部
12A 中空筒状部材
12B 絶縁コーティング
16 材料ガスボンベ側ガスライン
18 イオン源側ガスライン

Claims (3)

  1. 接地電位に保持され内部に被処理物が収容される処理室と、接地電位よりも高電位に保持され内部でイオンを発生させるイオン源と、前記イオン源と前記処理室とを電気的に絶縁状態で連結するとともに両者を連通する開口部を有する主絶縁体と、前記イオン源に材料ガスを供給する材料ガス供給装置と、を備え、
    前記主絶縁体は、処理室側からイオン源側に向って貫通する貫通穴を有し、
    前記材料ガス供給装置は、前記貫通穴内の全長に渡って設けられ前記主絶縁体の絶縁耐力よりも高い絶縁耐力をもつ材料からなる絶縁管部と、接地電位側に設置された材料ガスボンベと、該材料ガスボンベと前記絶縁管部の前記処理室側端部と接続する材料ガスボンベ側ガスラインと、前記絶縁管部の前記イオン源側端部と前記イオン源とを接続するイオン源側ガスラインとを有する、ことを特徴とするイオン注入装置。
  2. 前記絶縁管部は、前記貫通穴に挿入された中空筒状部材であることを特徴とする請求項1に記載のイオン注入装置。
  3. 前記絶縁管部は、前記貫通穴の内周面に被覆された絶縁コーティングであることを特徴とする請求項1に記載のイオン注入装置。
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