JPH11158627A - イオンビーム照射装置 - Google Patents
イオンビーム照射装置Info
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Abstract
部に、大地電位部に設けたガス源からイオン源ガスを安
全に導入する。 【解決手段】 内側絶縁管42およびそれを囲む外側絶
縁管44を有する二重絶縁管40を設け、イオン源ガス
26を供給するガス源24は大地電位部に設置してい
る。そして、二重絶縁管40の内側絶縁管42の一端側
を金属配管32によってガス源24に接続し、他端側を
金属配管34によってイオン源2のプラズマ生成部4に
接続している。更に、大地電位部に設けられていて二重
絶縁管40の内側絶縁管42と外側絶縁管44との間を
真空排気する真空排気装置64を設けている。
Description
入装置、イオンドーピング装置(非質量分離型のイオン
注入装置)、イオン照射と真空蒸着を併用する薄膜形成
装置等であって、イオン源から引き出したイオンビーム
を真空容器内で被照射物に照射するイオンビーム照射装
置に関し、より具体的には、そのイオン源の高電圧が印
加されるプラズマ生成部に、大地電位部に設けたガス源
からイオン源ガスを安全に導入する手段に関する。
一例を示す。このイオンビーム照射装置は、イオン源2
から引き出したイオンビーム10を、真空容器12内に
おいて、質量分離することなく被照射物(例えば半導体
基板や液晶ディスプレイ用基板等)16に照射して、当
該被照射物16にイオン注入等の処理を施すよう構成さ
れている。真空容器12内は、真空排気装置14によっ
て真空(例えば10-5〜10-6Torr程度)に排気さ
れる。
6を例えば高周波放電、マイクロ波放電、アーク放電等
によって電離させてプラズマ6を生成するプラズマ生成
部4と、このプラズマ生成部4の出口付近に設けられて
いてプラズマ6から電界の作用でイオンビーム10を引
き出す引出し電極系8とを有している。
電極を有しており、その上流側から数えて一番目の電極
およびプラズマ生成部4(より具体的にはそれを構成す
るプラズマ生成容器5)には、イオンビーム10を引き
出しかつ加速するための正の高電圧(例えば10kV〜
200kV程度)が直流電源20から印加される。二番
目および三番目の電極にも、直流電源21および22か
らそれぞれ図示のように直流電圧が印加される。四番目
の電極と真空容器12は接地されている。なお、これと
同様のイオン源を備えるイオン注入装置が、例えば特開
平9−92199号公報に開示されている。
内へ導入して引出し電極系8を通してプラズマ生成部4
へ供給するという考えもあるけれども、この例では、プ
ラズマ生成部4へイオン源ガス26を直接導入するよう
にしている。その方が、プラズマ生成部4内でのイオン
源ガス26のガス圧を高めて濃いプラズマ6を生成する
ことができる点で好ましいからである。
うに高電圧が印加されるので、従来は、大地電位部から
絶縁碍子によって支持されていてプラズマ生成部4と同
等の電位の高電圧架台(図示省略)にガス源(例えばガ
スボンベ)24等を設置して、同じ電位間でイオン源ガ
ス26の供給を行っている。即ち、イオン源ガス26を
供給するガス源24とプラズマ生成部4とを金属配管2
7で接続し、その途中に減圧弁28および流量調節器3
0を設け、これらを全て上記高電圧架台に設けている。
イス製造用(具体的には半導体への不純物注入用)の場
合は、PH3 (ホスフィン)、B2H6 (ジボラン)、
AsH3 (アルシン)等のガス、またはそれらを水素等
で希釈したガスである。
の交換頻度を少なくして当該イオンビーム照射装置のス
ループット低下を防止する必要上、かなり大型になる。
プラズマ生成部4へのイオン源ガス26の供給量を多く
して多量のイオンビーム10を引き出す場合は一層大型
になる。
ス源24を設置する場合は、高電圧架台が大きくなり、
ひいては当該高電圧架台を取り囲む絶縁空間も大きくな
り、装置が大型化する。
床面(大地電位部)から比較的高い位置にあり、このよ
うな高い位置での大型のガス源24の交換は、安全上好
ましくない。
源24を設置し、金属配管27の途中に絶縁配管を設け
てこの絶縁配管でプラズマ生成部4に印加される高電圧
を絶縁するという考えもある。このように大地電位部に
ガス源24を設置することは、装置の小型化の点、およ
びガス源24の取り扱い上の安全の点で好ましいけれど
も、単に絶縁配管で高電圧を絶縁したのでは、絶縁配管
部分からのイオン源ガス26の漏れに関して安全上好ま
しくない。これは、イオン源ガス26としては、例えば
半導体デバイス製造用等の場合は、毒性を含むガス(例
えば前述したPH3 、B2H6 、AsH3 等)を用いる場
合があるのに対して、絶縁配管は、一般的に、金属配管
に比べて機械的強度が弱く、ガス漏れが生じやすいから
である。例えば、絶縁配管の材質は、通常は、フッ素樹
脂等の樹脂またはアルミナ等のセラミックスである。樹
脂の場合は、変形しやすいのでその締め付け具合によっ
てガス漏れが生じやすい。また、高電圧を印加して沿面
放電が生じた場合に炭化してガス漏れを起こす可能性が
あり、場合によっては穴があく。セラミックスの場合
は、脆いので、外部からの力によって亀裂や割れが生じ
やすく、それによってガス漏れを起こす可能性がある。
加されるプラズマ生成部に、大地電位部に設けたガス源
からイオン源ガスを安全に導入することを主たる目的と
する。
照射装置は、大地電位部に設けられていて前記イオン源
ガスを供給するガス源と、内側絶縁管およびそれを囲む
外側絶縁管を有する二重絶縁管と、この二重絶縁管の内
側絶縁管の一端側を前記ガス源に接続し他端側を前記イ
オン源のプラズマ生成部に接続する金属配管と、大地電
位部に設けられていて前記二重絶縁管の内側絶縁管と外
側絶縁管との間を真空排気する真空排気装置とを備える
ことを特徴としている。
イオン源ガスを、二重絶縁管の内側絶縁管およびその両
端側に接続された金属配管内を通して、イオン源のプラ
ズマ生成部に導入することができる。また、イオン源の
プラズマ生成部と大地電位部に設置されたガス源との間
の電気絶縁は二重絶縁管によって行うことができる。万
一、内側絶縁管の部分からイオン源ガスの漏れが生じて
も、内側絶縁管と外側絶縁管との間は真空排気装置によ
って真空排気されるので、漏れ出たイオン源ガスを、当
該イオンビーム照射装置の周りに拡散させずに、所定の
安全な場所へ排出することができる。従って、イオン源
の高電圧が印加されるプラズマ生成部に、大地電位部に
設けたガス源からイオン源ガスを安全に導入することが
できる。
ーム照射装置の一例を示す図である。図2は、図1中の
二重絶縁管の詳細例を拡大して示す断面図である。図3
の従来例と同一または相当する部分には同一符号を付
し、以下においては当該従来例との相違点を主に説明す
る。
42と、当該内側絶縁管42の外側をそれとの間に空間
をあけて取り囲む外側絶縁管44とを有する二重絶縁管
40を備えている。両絶縁管42および44は、例え
ば、アルミナ等のセラミックスから成り、その両端に印
加される高電圧、即ちイオン源2のプラズマ生成部4に
直流電源20から印加される前述したような高電圧に耐
える絶縁耐圧を有している。
端部には、この例では図2に示すように、金属フランジ
46および48がそれぞれ設けられており、両金属フラ
ンジ46、48と両絶縁管42、44との接続部は、O
リング等のパッキン52〜55でシール(密封)されて
いる。両金属フランジ46および48には、内側絶縁管
42に連通する穴47および49がそれぞれ設けられて
いる。金属フランジ46には、内側絶縁管42と外側絶
縁管44との間を真空排気するための排気口50が設け
られている。この排気口50は、図1に示すように一つ
でも良いけれども、図2に示すように複数の方が、コン
ダクタンスが良くなるので好ましい。
源24は、大地電位部に設置している。
の一端側を金属配管32によってガス源24に接続し、
同内側絶縁管42の他端側を金属配管34によってイオ
ン源2のプラズマ生成部4(より具体的にはそれを構成
するプラズマ生成容器5)に接続している。両金属配管
32および34は、この例では図2に示すように、上記
金属フランジ46および48に、上記穴47および49
にそれぞれ連通するように接続されており、その接続部
はOリング等のパッキン56および57でそれぞれシー
ルされている。この二重絶縁管40の一方の金属フラン
ジ46は、金属配管32および後述する排気配管60を
介してガス源24および後述する真空排気装置64に接
続されているのでそれらと同電位、即ち大地電位にな
り、他方の金属フランジ48は、金属配管34を介して
プラズマ生成部4に接続されているのでそれと同電位、
即ち高電位になる。
オン源ガス26の供給ガス圧を調節する前述した減圧弁
28、イオン源ガス26の断続を遠隔操作によって行う
操作弁36および二重絶縁管40側へ供給するイオン源
ガス26の圧力を計測する圧力計38が設けられてい
る。イオン源ガス26の金属配管32内の圧力は、例え
ば、特殊ガスを扱う場合の関係法規(高圧ガス取締法)
に従って1kg/mm2G未満に保持する。操作弁36
の操作方法は、例えば空圧式であるが、それ以外に電磁
式、電動式等でも良い。
ラズマ生成部4へ導入するイオン源ガス26の流量調節
を行う前述した流量調節器30が設けられている。
位部に設けられていて二重絶縁管40の内側絶縁管42
と外側絶縁管44との間を例えば10-4〜10-6Tor
r程度に真空排気する真空排気装置64を備えている。
この真空排気装置64は、この例では金属製の排気配管
60によって二重絶縁管40に接続されている。排気配
管60は、この例では図2に示すように、金属フランジ
46に、前記排気口50に連通するように接続されてお
り、その接続部はOリング等のパッキン58によって真
空シールされている。排気配管60の途中には、二重絶
縁管40の近傍に、内側絶縁管42と外側絶縁管44と
の間の真空度を計測する真空計62が設けられている。
この真空排気装置64からの排気ガスは所定の安全な場
所へ排出される。その場合、当該排気ガス中に含まれる
可能性があるイオン源ガス26の成分を捕獲・吸着して
無害化するトラップ器(図示省略)を経由して排出する
のが好ましい。
ス源24から供給されるイオン源ガス26を、二重絶縁
管40の内側絶縁管42およびその両端側に接続された
金属配管32および34内を通して、イオン源2のプラ
ズマ生成部4に直接(即ち、真空容器12側から引出し
電極系8を経由してプラズマ生成部4内に供給するので
はなくプラズマ生成部4に直接)導入することができ
る。
地電位部に設置されたガス源24との間の電気絶縁は、
二重絶縁管40によって行うことができる。即ち、プラ
ズマ生成部4に直流電源20から印加される前述した高
電圧に対する耐電圧を、この二重絶縁管40によって保
持することができる。
体やそれと金属フランジ46および48との接続部(即
ち図2中のパッキン52および54の周り)の劣化によ
って、そこからイオン源ガス26の漏れが生じても、内
側絶縁管42と外側絶縁管44との間は真空排気装置6
4によって真空排気されるので、漏れ出たイオン源ガス
26を、当該イオンビーム照射装置の周りに拡散させず
に、所定の安全な場所に排出することができる。従っ
て、イオン源2の高電圧が印加されるプラズマ生成部4
に、大地電位部に設けたガス源24からイオン源ガス2
6を安全に導入することができる。その結果、図3に示
した従来例のようにガス源24を高電圧架台に設置する
場合と違って、当該イオンビーム照射装置の大型化を防
止することができると共に、ガス源24の交換を安全に
行うことができる。
ガス源24およびプラズマ生成部4との間の配管には金
属配管32および34を用いているので、当該配管にお
けるガス漏れの可能性は通常の金属配管の場合と同様に
極めて小さく、前述した絶縁配管の場合のようなガス漏
れの心配はない。金属配管32および34と二重絶縁管
40との接続も、この例では図2に示したように金属フ
ランジ46および48の部分で金属同士で行っているの
で、当該接続部分におけるガス漏れの可能性は通常の金
属配管の接続の場合と同様に極めて小さい。
内側絶縁管42の部分からイオン源ガス26の漏れが生
じると内側絶縁管42と外側絶縁管44との間の真空度
が悪化(即ちガス圧が上昇)するので、この実施例のよ
うに真空計62を設けて当該真空度を計測するのが好ま
しく、そのようにすれば、内側絶縁管42の部分からの
イオン源ガス26の漏れを真空計62によって速やかに
検出することができる。更に、この真空計62によるイ
オン源ガス漏れの検出に応じて、イオン源ガス26の大
地電位側の供給ラインに設けた前記操作弁36を閉じ
て、イオン源ガス26を二重絶縁管40の上流側で遮断
するのが好ましく、そのようにすれば、イオン源ガス2
6の漏れを速やかに停止させることができる。この真空
計62による真空度悪化の検出に応じて操作弁36を閉
じる動作は、この実施例のようにシーケンサ等から成る
制御装置66を設けてそれに行わせるのが好ましく、そ
のようにすれば保護動作の自動化を図ることができる。
けて金属配管32内のガス圧を計測するのが好ましく、
そのようにすれば、減圧弁28の異常でガス圧が異常に
上昇した場合の内側絶縁管42の破損や、ガス圧の異常
低下に伴う内側絶縁管42内部での放電の開始を速やか
に検出することができる。更に、この圧力計38による
ガス圧異常の検出に応じて、上記操作弁36を閉じてイ
オン源ガス26を二重絶縁管40の上流側で遮断するの
が好ましく、そのようにすれば、内側絶縁管42の破損
等を速やかに防止することができる。この圧力計38に
よるガス圧異常の検出に応じて操作弁36を閉じる動作
も、この実施例のように制御装置66に行わせるのが好
ましく、そのようにすれば保護動作の自動化を図ること
ができる。
ン源ガス26を供給する等の場合は、必要に応じて、二
重絶縁管40の内側絶縁管42内に複数の穴を設け、か
つガス源24から金属配管32まで、および金属配管3
4から流量調節器30までをそれぞれ複数ライン設け、
内側絶縁管42の各穴に各金属配管32および34をそ
れぞれ接続しても良い。
源のプラズマ生成部と大地電位部に設置されたガス源と
の間の電気絶縁を二重絶縁管によって行うことができ
る。また万一、二重絶縁管の内側絶縁管の部分からイオ
ン源ガスの漏れが生じても、内側絶縁管と外側絶縁管と
の間は真空排気装置によって真空排気されるので、漏れ
出たイオン源ガスを、当該イオンビーム照射装置の周り
に拡散させずに、所定の安全な場所へ排出することがで
きる。従って、イオン源の高電圧が印加されるプラズマ
生成部に、大地電位部に設けたガス源からイオン源ガス
を安全に導入することができる。その結果、従来例のよ
うにガス源を高電圧架台に設置する場合と違って、当該
イオンビーム照射装置の大型化を防止することができる
と共に、ガス源の交換を安全に行うことができる。
示す図である。
面図である。
ある。
Claims (1)
- 【請求項1】 イオン源の高電圧が印加されるプラズマ
生成部にイオン源ガスを導入し、このイオン源から引き
出したイオンビームを真空容器内で被照射物に照射する
構成のイオンビーム照射装置において、大地電位部に設
けられていて前記イオン源ガスを供給するガス源と、内
側絶縁管およびそれを囲む外側絶縁管を有する二重絶縁
管と、この二重絶縁管の内側絶縁管の一端側を前記ガス
源に接続し他端側を前記イオン源のプラズマ生成部に接
続する金属配管と、大地電位部に設けられていて前記二
重絶縁管の内側絶縁管と外側絶縁管との間を真空排気す
る真空排気装置とを備えることを特徴とするイオンビー
ム照射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34208297A JP3533916B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | イオンビーム照射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP34208297A JP3533916B2 (ja) | 1997-11-26 | 1997-11-26 | イオンビーム照射装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11158627A true JPH11158627A (ja) | 1999-06-15 |
JP3533916B2 JP3533916B2 (ja) | 2004-06-07 |
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ID=18351025
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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