JP2007272590A - データ通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】容易に電気機械に取り付け可能であると共に、従来より消費電力が低く、電波障害も抑えられるデータ通信システムを提供する。
【解決手段】本発明のデータ通信システム50に備えた送信端末51A及び受信端末51Bは、大地29から絶縁された導電性ボディ20を有する電気機械10に取り付けられる。そして、送信端末51Aに備えた送信側対向導電部材52Sと、受信端末51Bに備えた受信側対向導電部材52Jとが導電性ボディ20に対して絶縁状態にして対向配置され、送信端末51Aの送信回路53が、送信側対向導電部材52Sと導電性ボディ20との間に電圧を印加しかつその電圧を送信する情報に応じて変化させる。これにより、導電性ボディ20の表面全体に発生した電界が変化し、受信端末51Bに備えた受信回路54が電界から情報を取得する。
【選択図】図7

Description

本発明は、大地から絶縁された導電性ボディを有した自動車、飛行機その他の電気機械に搭載されて、その電気機械における異なる2位置間で情報を送受信するデータ通信システムに関する。
従来、この種のデータ通信システムの一例として、車両本体の複数位置に散在した通信端末の間を伝送線路にて接続し、それら通信端末で情報を電気信号にして送受信するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、別の従来のデータ通信システムとして、車輪に取り付けられたタイヤ圧検出装置と車両本体に取り付けられたタイヤ監視装置との間でタイヤの内圧に関する情報を電波にて送受信するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−16281号公報(段落[0044][0045]、第5図) 特開2005−119370号公報(段落[0011][0012]、第1図〜第3図)
しかしながら、上記した伝送線路で通信端末の間を接続したデータ通信システムでは、伝送線路の取り廻しが困難であるため、データ通信システムを車両に設置する際に手間がかかった。一方、電波にて無線通信を行う従来のデータ通信システムでは、車両への設置は容易に行うことができるももの、消費電力が大きいことや、他の車両への電波障害を生じ得るという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、容易に電気機械に取り付け可能であると共に、従来より消費電力が低く、電波障害も抑えられるデータ通信システムの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るデータ通信システム(50)は、大地(29)から絶縁された導電性ボディ(20)を有した電気機械(10)に搭載されて、その電気機械(10)における異なる2位置間で情報を送受信するデータ通信システム(50)において、電気機械(10)に取り付けられる送信端末(51A,51C)及び受信端末(51B,51C)と、送信端末(51A,51C)に設けられて、導電性ボディ(20)に対して対向配置される送信側対向導電部材(52S)と、送信端末(51A,51C)に設けられて、送信する情報に応じて変化させた電圧を送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に印加することで、導電性ボディ(20)の表面全体に発生した電界を変化させる送信回路(53)と、受信端末(51B,51C)に設けられて、導電性ボディ(20)に対して対向配置され、導電性ボディ(20)との間に電界に応じた電位差を発生可能な受信側対向導電部材(52J)と、受信端末(51B,51C)に設けられて、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化に基づいて情報を受信する受信回路(54)とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のデータ通信システム(50)において、送信端末(51A)でありかつ受信端末(51B)である送受信端末(51C)を複数備えたところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のデータ通信システム(50)において、送信回路(53)は、情報をデジタル信号として処理すると共に、デジタル信号の2値の電圧に応じて、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に印加する電圧をハイレベルとローレベルとに切り替え、受信回路(54)は、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化をデジタル信号として受信するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1又は2に記載のデータ通信システム(50)において、送信回路(53)は、情報に応じてキャリア波を変調して、そのキャリア波の振幅電圧を送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に印加する変調回路(55)を備え、受信回路(54)は、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化をキャリア波として取得すると共に、そのキャリア波を復調して情報を取得する復調回路(56)を備えたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、受信回路(54)は、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差が入力された電圧フォロア回路(58)を備えたところに特徴を有する。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、送信回路(53)は、導電性ボディ(20)を電気的GNDにして送信側対向導電部材(52S)に電圧を印加し、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に電界を生じさせるように構成されたところに特徴を有する。
請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、送信回路(53)は、送信側対向導電部材(52S)を電気的GNDにして導電性ボディ(20)に電圧を印加し、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に電界を生じさせるように構成されたところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、受信回路(54)は、導電性ボディ(20)を電気的GNDにして、受信側対向導電部材(52J)と導電性ボディ(20)との間の電界を拾うように構成されたところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、受信回路(54)は、受信側対向導電部材(52J)を電気的GNDにして、受信側対向導電部材(52J)と導電性ボディ(20)との間の電界を拾うように構成されたところに特徴を有する。
請求項10の発明は、請求項1乃至9の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、送信側対向導電部材(52S)は、平板のアンテナ、線状のアンテナ、スパイラル状のアンテナ、階段状のアンテナ、又はパターンアンテナの何れかであり、受信側対向導電部材(52J)は、平板のアンテナ、線状のアンテナ、スパイラル状のアンテナ、階段状のアンテナ、又はパターンアンテナの何れかであるところに特徴を有する。
請求項11の発明は、請求項1乃至10の何れかに記載のデータ通信システム(50)において、電気機械(10)は車両(10)であり、導電性ボディ(20)は、車両(10)のシャーシー(11)、車体本体(16)、車軸(13)及びタイヤホイール(15)を含みかつタイヤ(19)によって大地(29)から絶縁された車両構成導電部(20)であるところに特徴を有する。
請求項12の発明は、請求項11に記載のデータ通信システム(50)において、タイヤホイール(15)に取り付けられ、タイヤ(19)の内圧を検出して、その検出結果を送信するタイヤ圧検出装置(30)としての送信端末(51A,51C)と、送信端末(51A,51C)に設けられ、タイヤホイール(15)に対して対向配置された送信側対向導電部材(52S)と、車両本体(16)に取り付けられ、タイヤ(19)の内圧の検出結果を受信するタイヤ監視装置(40)としての受信端末(51B,51C)と、受信端末(51B,51C)に設けられ、車体本体(16)に対して対向配置された受信側対向導電部材(52J)とを備えたところに特徴を有する。
請求項13の発明に係るデータ通信方法は、大地(29)から絶縁された導電性ボディ(20)を有した電気機械(10)における異なる2位置に送信端末(51A,51C)と受信端末(51B,51C)とを設けて情報を送受信するデータ通信方法において、送信端末(51A,51C)により、導電性ボディ(20)の表面近傍に電界エネルギーが集中するように導電性ボディ(20)の表面全体を覆う電界を発生させかつその電界を変化させて情報を送信し、受信端末(51B,51C)がその電界を拾って情報を受信するところに特徴を有する。
請求項1のデータ通信システム(50)に備えた送信端末(51A,51C)と受信端末(51B,51C)とは、大地(29)から絶縁された導電性ボディ(20)を有する電気機械(10)に取り付けられる。また、送信端末(51A,51C)に備えた送信側対向導電部材(52S)と受信端末(51B,51C)に備えた受信側対向導電部材(52J)とが導電性ボディ(20)に対して対向配置される。そして、送信端末(51A,51C)の送信回路(53)が、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に電圧を印加しかつその電圧を送信する情報に応じて変化させる。これにより、導電性ボディ(20)の表面全体に発生した電界が変化し、受信側対向導電部材(52J)と導電性ボディ(20)との間に発生する電位差も変化する。その電位差の変化に基づいて受信端末(51B,51C)に備えた受信回路(54)が電界から情報を取得する。
このように、本発明のデータ通信システム(50)は、電波ではなく、導電性ボディ(20)を伝送路として利用してその導電性ボディ(20)における離れた2位置の送信端末(51A,51C)及び受信端末(51B,51C)の間でデータ通信を行うものなので、電波障害を抑えることができかつ消費電力が低減し、さらに空中への電波の輻射を要しないので従来より低い周波数でデータ通信が可能になる。また、伝送線路も不要になり、伝送線路の取り廻しの手間が省かれて、データ通信システム(50)を容易に電気機械(10)に設置することができる。
本発明によれば、上記の如く、従来より低い周波数の信号でデータ通信を行うことが可能であるのでベースバンド通信が可能になる。そのベースバンド通信を行うためには、請求項3の発明のように、送信回路(53)は、情報をデジタル信号として処理すると共に、デジタル信号の2値の電圧に応じて、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に印加する電圧をハイレベルとローレベルとに切り替え、受信回路(54)は、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化をデジタル信号として受信するように構成すればよい。
また、請求項4の発明のように、送信回路(53)は、情報に応じてキャリア波を変調して、そのキャリア波の振幅電圧を送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に印加する変調回路(55)を備え、受信回路(54)は、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化をキャリア波として取得すると共に、そのキャリア波を復調して情報を取得する復調回路(56)を備えた構成にして、変調・復調を行うデータ通信も可能である。
さらに、請求項2のデータ通信システム(50)のように、送信端末(51A)でありかつ受信端末(51B)である送受信端末(51C)を複数備えれば、それら複数の送受信端末(51C)の間で、双方向のデータ通信を行うことも可能になる。
請求項5のデータ通信システム(50)では、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間の電位差が入力された電圧フォロア回路(58)を受信回路(54)に設けたので、導電性ボディ(20)と受信側対向導電部材(52J)との間に流れる電流が抑えられる。これにより、電界によって発生した電位差を低減することなく、電界から情報を取得することができる。
また、送信回路(53)が、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に電界を発生させるための構成としては、請求項6の発明のように、送信回路(53)が、導電性ボディ(20)を電気的GNDにして送信側対向導電部材(52S)に電圧を印加し、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に電界を生じさせるように構成してもよいし、送信回路(53)が、送信側対向導電部材(52S)を電気的GNDにして導電性ボディ(20)に電圧を印加し、送信側対向導電部材(52S)と導電性ボディ(20)との間に電界を生じさせるように構成してもよい。
さらに、受信回路(54)が、受信側対向導電部材(52J)と導電性ボディ(20)との間の電界を拾うための構成としては、請求項8の発明のように、受信回路(54)が、導電性ボディ(20)を電気的GNDにして、受信側対向導電部材(52J)と導電性ボディ(20)との間の電界を拾うように構成してもよいし、請求項9の発明のように、受信回路(54)が、受信側対向導電部材(52J)を電気的GNDにして、受信側対向導電部材(52J)と導電性ボディ(20)との間の電界を拾うように構成してもよい。
また、送信側対向導電部材(52S)は、平板のアンテナ、線状のアンテナ、スパイラル状のアンテナ、階段状のアンテナ、又はパターンアンテナの何れであってもよいし、受信側対向導電部材(52J)は、平板のアンテナ、線状のアンテナ、スパイラル状のアンテナ、階段状のアンテナ、又はパターンアンテナの何れであってもよい(請求項10の発明)。
請求項11のデータ通信システム(50)によれば、車両(10)のシャーシー(11)、車体本体(16)、車軸(13)及びタイヤホイール(15)を導電性ボディ(20)として、車両(10)の2位置の間でデータ通信を行うことができる。また、送信端末(51A,51C)、受信端末(51B,51C)をそれぞれ複数設け、導電性ボディ(20)をバスラインとした車載LANを構築することも可能である。
請求項12のデータ通信システム(50)によれば、タイヤホイール(15)に取り付けられタイヤ圧検出装置(30)と、車体本体(16)に取り付けられたタイヤ監視装置(40)との間で、タイヤ圧に係る情報を送受信することができる。
請求項13のデータ通信方法では、大地(29)から絶縁された導電性ボディ(20)の表面近傍に電界エネルギーが集中するように導電性ボディ(20)の表面全体を覆う電界を発生させかつその電界を変化させて情報を送信し、その電界を拾って情報を受信するので、電波ではなく、導電性ボディ(20)を伝送路として利用してその導電性ボディ(20)における離れた2位置の送信端末(51A,51C)及び受信端末(51B,51C)の間でデータ通信を行うことができる。これにより、電波障害を抑えることができかつ消費電力が低減し、さらに空中への電波の輻射を要しないので従来より低い周波数でデータ通信が可能になる。また、伝送線路も不要になり、伝送線路の取り廻しの手間が省かれて、データ通信システム(50)を容易に電気機械(10)に設置することができる。
[第1実施形態]
以下、車両に搭載された本発明のデータ通信システムに係る一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示した本実施形態の車両10は、例えば、シャーシー11、エンジン12、車軸13、車軸13を軸支した軸受14、車軸13の先端に固定されたタイヤホイール15、シャーシー11に固定された車体本体16を備え、これら列挙したシャーシー11から車体本体16の全ての部品が電気的に導通して本発明に係る車両構成導電部20(本発明に係る「導電性ボディ」にも相当する)を構成している。また、車体本体16には、ドア17が回動可能に連結されると共に、ドア17はその回動中心側に配置したケーブル18によって車体本体16に導通接続されている。これにより、ドア17も車両構成導電部20の一部を構成している。そして、タイヤホイール15に装着されたタイヤ19によって車両構成導電部20が大地29から絶縁されている。
車両10には、電力を受けて作動する能動部品として、例えば、ワイパーモータ21及びヘッドライト25、ドアロック22等を備え、所定の条件に応じた電気信号を出力する受動部品として、ドアロックセンサ23、操作スイッチ24、タイヤ圧検出装置30等を備えている。そして、タイヤ監視装置40及びメイン制御装置27が各受動部品からの検出信号を取得して所定の処理を行うと共に、メイン制御装置27が所定の制御信号を出力して能動部品の動作させる。
タイヤ圧検出装置30及びタイヤ監視装置40の詳細は、以下のようである。図20に示すように、タイヤホイール15のリム15Aにはバルブ装着孔15Bが形成され、そのバルブ装着孔15Bにタイヤバルブ19Vが固定されている。そして、そのタイヤバルブ19Vのうちタイヤ19内に配置された基端部にタイヤ圧検出装置30が固定されている。
図3に示すようにタイヤ圧検出装置30は、タイヤバルブ19Vに固定されたケース31の内部に回路基板32及びボタン電池33を収容して備えている。図4に示すように回路基板32には、圧力センサ35、温度センサ36、加速度センサ37と共に、本発明に係る送信回路53が実装されている。また、図3に示すように、ケース31には、本発明に係る送信側対向導電部材52Sが収容されている。そして、これら送信回路53と送信側対向導電部材52Sとから本発明に係る送信端末51Aが構成されている。即ち、本実施形態のタイヤ圧検出装置30は、送信端末51Aを内蔵した構成になっている。
送信側対向導電部材52Sは、例えば、縦横が2[cm]×3[cm]程度の矩形状をなし、上述の如くケース31に収容された状態で、タイヤホイール15におけるリム15Aの内面に対して、例えば、1[cm]程度離れた位置に対向配置されている。
送信回路53は、マイコン53M(具体的には、ワンチップマイコン)の出力部にNOTゲート53G及びローパスフィルター53Fとを接続してなる。また、それらNOTゲート53G及びローパスフィルター53Fを介して送信側対向導電部材52Sがマイコン53Mの出力部に接続されている。さらに、送信回路53は、ボタン電池33から電力を受け、ボタン電池33の負極と共にマイコン53M、NOTゲート53G及びローパスフィルター53FのGND端子がタイヤバルブ19Vを介して車両構成導電部20としてのタイヤホイール15に導通接続されている。
マイコン53M及びNOTゲート53Gは、CMOSの半導体素子であり、これら処理するデジタル信号の2値は、ハイレベルで例えば3[V]、ローレベルで例えば0[V]になっている。そして、マイコン53Mは、NOTゲート53Gに接続された出力端子と、車両構成導電部20(詳細には、タイヤホイール15)に導通接続されたGND端子との間の電圧をハイレベル(例えば、3[V])とローレベル(例えば、0[V])とに切り替えてデジタル信号を出力する。NOTゲート53Gは、このデジタル信号の2値の電圧を反転して、ローパスフィルター53Fを通して送信側対向導電部材52Sと車両構成導電部20との間に印加する。即ち、送信回路53は、マイコン53Mが処理したデジタル信号を変調せずに車両構成導電部20と送信側対向導電部材52Sとの間へと出力する。
なお、デジタル信号は、ハイレベルとローレベルとの反転時に高周波成分を含み得る。そして、通常、この高周波成分が送信側対向導電部材52Sによって空間放射され、不要な電力消費を強いられる。上記したローパスフィルター53Fは、この高周波成分を取り除き、低周波成分のみによる(電流が流れない)電圧印加効果に制限し、電力消費を抑えるという効果を奏する。
マイコン53Mの入力部には、圧力センサ35、温度センサ36及び加速度センサ37が、A/Dコンバータを含む入力回路30Nを介して接続されている。そして、マイコン53Mは、車輪13の回転により加速度センサ37が遠心力を検出したことを条件に所定のプログラムを実行し、圧力センサ35及び温度センサ36の検出結果を取り込む。そして、例えば、タイヤ圧力及びタイヤ温度の検出結果の情報と共に、4つのタイヤ19の各タイヤ圧検出装置30毎に設定された識別データと送信先であるタイヤ監視装置40の識別データの情報を出力する。そしてこの情報に応じて、上述の如く送信側対向導電部材52Sと車両構成導電部20との間に印加される電圧が、ハイレベルとローレベルに切り替えられる。
図1に示すように、タイヤ監視装置40は、本発明に係る受信端末51Bとマイコン40Mとを備えてなる。そして、車両構成導電部20を構成する車体本体16のうち例えば、ダッシュボード(図示せず)に覆われた部分に取り付けられている。図5に示すようにタイヤ監視装置40の受信端末51Bは、受信側対向導電部材52Jと受信回路54とからなる。受信側対向導電部材52Jは、上記した送信側対向導電部材52Sと同様に、例えば、縦横が2[cm]×3[cm]程度の矩形状になっており、車両構成導電部20としての車体本体16に対し、例えば、1[cm]程度離れた位置に対向配置されている。また、受信側対向導電部材52Jと車体本体16とは、空間又は絶縁体が介在させて対向状態に保持されている。これにより、車両構成導電部20の表面全体を覆う電界が発生すると、その電界の場において受信側対向導電部材52Jと車両構成導電部20との間に電位差が発生する。
受信回路54は、ハイインピーダンスフィルター54Aとバッファ回路54Bとデジタル信号復調部54Cとを備えている。そして、これらハイインピーダンスフィルター54A、バッファ54B及びデジタル信号復調部54Cが、車両10に備えたバッテリーBTの正極と車両構成導電部20との間に並列接続されて電力を受けている。また、そのバッテリーBTの負極は、車両構成導電部20に接続されている。
図6に示すようにハイインピーダンスフィルター54Aは、電圧フォロア回路58を入力側に備えている。この電圧フォロア回路58は、接合型FET57(以下、単にFET57という)のソースフォロア回路であって、FET57のソースに車両構成導電部20が接続されると共に、FET57のゲートに受信側対向導電部材52Jが接続されている。即ち、電圧フォロア回路58に受信側対向導電部材52Jと車両構成導電部20との間の電位差が入力されている。この電圧フォロア回路58を設けたことで、受信回路54の入力インピーダンスが高くなり、受信側対向導電部材52Jと車両構成導電部20との間に電位差が発生しても、それらの間に流れ得る電流は極めて小さくなる。これにより、電界によって発生した電位差を低減することなく、電界から情報を取得することができる。
電圧フォロア回路58の出力は、増幅回路59で増幅され、バッファ回路54Bを通してデジタル信号復調部54Cに取り込まれている。デジタル信号復調部54Cは、バッファ回路54Bの出力が、所定の誤差範囲で第1基準又は第2基準レベルに一致したかを判別して2値のデジタル信号を生成する。また、デジタル信号復調部54Cは、マイコン(図示せず)を内蔵しており、バッファ回路54Bから信号に含まれる情報に応じた処理を行う。
タイヤ監視装置40に備えたマイコン40M(図5参照)は、デジタル信号復調部54Cからデジタル信号を受けて、例えば、表示器40Hに所定の画像・メッセージを出力させたり、スピーカーアンプ40Aにてスピーカー40Sを駆動し、音声を出力させる。タイヤ圧検出装置30及びタイヤ監視装置40の構成に関する説明は以上である。
図1に示すように前記したメイン制御装置27、ワイパーモータ21等の各能動部品及びドアロックセンサ23等の各受動部品には、上記した送信端末51A又は受信端末51Bと同一構造の送信端末51A、受信端末51B又は、それら送信端末51Aと受信端末51Bの両構成部品を備えた送受信端末51Cが接続されている。そして、これら複数の送信端末51A、受信端末51B及び送受信端末51Cによって本発明に係るデータ通信システム50が構成されている。
具体的には、送受信端末51Cは、図7に示すように、受信回路54と送信回路53とを備え、送信回路53の出力部と受信回路54の入力部に送信側対向導電部材52Sが共通接続されている。即ち、送信側対向導電部材52Sが受信側対向導電部材52Jを兼用している。また、送信側対向導電部材52Sと送信回路53及び受信回路54の共通接続点との間にはスイッチ53Xが備えられている。そして、送信回路53が送信を行う際には、マイコン53Mがスイッチ53Xを開き、送信回路53が送信を停止した際にはスイッチ53Xを閉じる。
図1に示すように、メイン制御装置27には送受信端末51Cが接続され、ワイパーモータ21にはワイパーモータ駆動回路21Kを介して受信端末51Bが接続され、ヘッドライト25にはライド点灯回路25Kを介して受信端末51Bが接続され、さらに、ドアロック22にはソレノイド駆動回路22Kを介して送受信端末51Cが接続されると共にその送受信端末51Cに直接ドアロックセンサ23が接続されている。より詳細には、例えば、メイン制御装置27は、送受信端末51Cのマイコン53Mに直接接続され、ドアロックセンサ23は、送受信端末51Cの入出力回路を通してマイコン53Mに間接的に接続され、ワイパーモータ駆動回路21K、ソレノイド駆動回路22K、ライド点灯回路25Kは、各受信端末51Bのデジタル信号復調部54Cに直接接続されている。
本実施形態の構成は以上である。次に、上記構成からなる本実施形態の作用効果を説明する。車両10を走行させると4つのタイヤ19のタイヤ圧検出装置30に遠心力がかかり、各タイヤ圧検出装置30が、加速度センサ37にて遠心力を検出してタイヤ圧及びタイヤ温度の検出結果、自身の識別データ及び送信先であるタイヤ監視装置40の識別データを含んだ情報を送信する。そのために、タイヤ圧検出装置30に備えたマイコン53Mは、タイヤ圧及びタイヤ温度の検出結果及び識別データを含んだデジタル信号を出力し、デジタル信号に応じた電圧が送信側対向導電部材52Sとタイヤホイール15との間に印加される。これにより、タイヤホイール15を含む車両構成導電部20の表面全体に電界が発生し、車両構成導電部20のうちタイヤホイール15から離れた位置にあるタイヤ監視装置40に備えた受信側対向導電部材52Jも電界の場の中に置かれ、その受信側対向導電部材52Jと車両構成導電部20との間に電界に応じた電位差が発生する。また、タイヤ監視装置40に備えた受信側対向導電部材52J以外にも、車両構成導電部20に対向配置された全ての送信側及び受信側の各対向導電部材52S,52Jと車両構成導電部20の間に電位差が発生する。なお、図8には、電界の場に送信側及び受信側の各対向導電部材52S,52Jが置かれた状態が概念的に示されている。
そして、マイコン53Mが出力したデジタル信号の2値の反転タイミングに同期して、送信側対向導電部材52Sとタイヤホイール15との間の電圧がハイレベルとローレベルとに切り替えられ、これに伴って車両構成導電部20の表面全体の電界も変化し、全ての送信側及び受信側の各対向導電部材52S,52Jと車両構成導電部20の間の電位差が変化する。すると、各受信端末51B、送受信端末51Cの受信回路54が、その電位差の変化に基づいて電界から情報を取得し、その情報に含まれる識別データに基づいて、受信回路54のデジタル信号復調部54Cが自身に関係した情報か否かを判別する。そして、タイヤ圧検出装置30の送信端末51Aが送信した情報は、タイヤ監視装置40の受信端末51Bのみに関連するので、タイヤ監視装置40の受信端末51Bのみが受信した情報を採用して、それ以外の受信端末51B、送受信端末51Cは受信した情報を無視(破棄)する。そして、タイヤ監視装置40のマイコン40Mが、タイヤ圧及びタイヤ温度の検出結果を表示器40Hに表示したり、スピーカー40Sからメッセージ・警告音等を主力する。
ドアロックセンサ23が半ドアを検出した場合には、そのドアロックセンサ23に接続された送受信端末51Cが半ドア情報を識別データと共に出力する。すると、上記の場合と同様に、メイン制御装置27に接続された送受信端末51Cのみがこの情報に応答して、例えば、所定の警告灯(図示せず)を点灯する。また、操作スイッチ24が操作されると、その操作に応じて、ワイパーモータ21、ドアロック22、ヘッドライト25の何れかの能動部品を動作させる旨の情報を識別データと共に出力する。すると、対応した受信端末51B、送受信端末51Cのみが応答して、何れかの能動部品を動作させる。
このように、本実施形態のデータ通信システム50は、電波ではなく、導電性ボディ20を伝送路として利用してその車両構成導電部20における離れた2位置の送信端末51A、受信端末51B及び送受信端末51Cの間でデータ通信を行うものなので、電波障害を抑えることができかつ消費電力が低減し、さらに空中への電波の輻射を要しないので従来より低い周波数でデータ通信が可能になる。また、伝送線路も不要になり、伝送線路の取り廻しの手間が省かれて、データ通信システム50を容易に車両10に設置することができる。また、複数の送信端末51A、受信端末51B及び送受信端末51Cの間で車両構成導電部20をバスラインとした車載LANを構築することも可能である。さらに、複数の送受信端末51Cを備えたことで、双方向のデータ通信を行うことも可能になる。その上、上記の如く、従来より低い周波数の信号でデータ通信を行うことが可能であるのでマイコン53Mの出力データの周波数を変えずに通信データとして使用する、所謂、ベースバンド通信が可能になる。
なお、本実施形態において、送信側対向導電部材52Sと車両構成導電部20との間に印加する電圧の周波数は、200[MHz]以下にすることが好ましい。何故なら、200[MHz]以上にすると、送信側対向導電部材52Sから空間に電磁波が放射され得るからである。特に、フェージングによる通信不良を避けるには、100[MHz]以下にすることが好ましい。何故なら、周波数を下げることで、波長が長くなり、フェージングの影響を受ける反射サイズが大きくなるからである。具体的には、本発明に係るデータ通信システム50によれば、例えば、3[MHz]程度で通信を行うことができ、すると、フェージングの影響を受ける反射サイズが47[m]にもなり、車体サイズの10倍以上の距離になるので、実質的にフェージングを無くすことができる。
[第2実施形態]
本実施形態は、図9に示されており、前記第1実施形態における送信端末51Aのローパスフィルター53Fの代わりに変調回路55を備えている。そして、変調回路55が、マイコン53Mが出力したデジタル信号に応じて所定の周波数帯域でキャリア波を例えばパルス変調し、その変調されたキャリア波の振幅電圧を送信側対向導電部材52Sと車両構成導電部20との間に印加する。また、受信端末51Bには、バッファ回路54Bとデジタル信号復調部54Cとの間に復調回路56が備えられている。そして、復調回路56が、ハイインピーダンスフィルター54A及びバッファ回路54Bを通して、車両構成導電部20と受信側対向導電部材52Jとの間の電位差の変化をキャリア波として取得し、そのキャリア波を復調してデジタル信号復調部54Cに付与する。それ以外の構成は、第1実施形態と同じである。このような構成にしても、第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
[第1実施例]
本発明の実施品1として、第2実施形態の送信端末51Aと受信端末51Bとを製作した。また、送信端末51Aのローパスフィルター53Fは、送信端末51Aが送出する信号を伝送レートの最高周波数(10[Mbps]の場合、概ね6[MHz]程度)以下に制限するように構成した。
さらに、20[cm]×10[cm]×600[cm]の金属プレートを大地に対して絶縁状態に保持して本発明に係る導電性ボディ(車両構成導電部20に相当する)とし、送信側対向導電部材52S及び受信側対向導電部材52Jを、金属プレートに対して3[cm]上方から対向配置した。
そして、マイコン53Mが出力した2[Mbps]のシリアルデジタル信号を、20〜70[MHz]の広域周波数拡散パルス変調方式で、変調回路55及び復調回路56に変復調を行わせて、送信端末51Aと受信端末51Bとの間でデータ通信を行い、受信端末51Bのデジタル信号復調部54Cが出力した波形を調べた。そのデジタル信号復調部54Cが出力した波形を図10に示す。同図に示すように、受信回路54は、ハイレベルとローレベルとが明確に区別されたデジタルシリアル信号を取得することができた。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1実施形態の電圧フォロア回路58は、接合型FET57を用いたソースフォロア回路であったが、MOS型FETを用いたソースフォロア回路にしてもよし、また、バイポーラトランジスタを用いたエミッタフォロア回路(所謂、トランジスターバッファー)であってもよい。
(2)前記第2実施形態のデータ通信システム50では、パルス変調を行っていたが、周波数変調、振幅変調、振幅変調、直交変調、OFDM(Orthogonal Frequency Multiplexing)、周波数拡散変調等の何れの変調を行う構成であってもよい。
(3)前記第1実施形態の送信端末51Aは、車両構成導電部20を回路GNDとして送信側対向導電部材52Sに電圧を印加し、車両構成導電部20と送信側対向導電部材52Sとの間に電界を発生させる構成であったが、これとは逆に、送信端末51Aを回路GNDとして車両構成導電部20に電圧を印加し、車両構成導電部20と送信側対向導電部材52Sとの間に電界を発生させる構成にしてもよい。
第1実施形態に係るデータ通信システムのブロック図 データ通信システムを搭載した車両の概念図 タイヤ及びタイヤ圧検出装置の断面図 タイヤ圧検出装置の回路図 タイヤ監視装置の回路図 タイヤ監視装置の回路図 データ通信システムの回路図 データ通信システムの概念図 第2実施形態のデータ通信システムの回路図 第1実施例の受信端末が受信データに基づいて出力したデジタル信号
符号の説明
10 車両(電気機械)
11 シャーシー
13 車軸
15 タイヤホイール
16 車体本体
19 タイヤ
20 車両構成導電部(導電性ボディ)
29 大地
30 タイヤ圧検出装置
40 タイヤ監視装置
50 データ通信システム
51A 送信端末
51B 受信端末
51C 送受信端末
52J 受信側対向導電部材
52S 送信側対向導電部材
53 送信回路
54 受信回路
55 変調回路
56 復調回路
57 FET
58 ソースフォロア回路

Claims (13)

  1. 大地(29)から絶縁された導電性ボディ(20)を有した電気機械(10)に搭載されて、その電気機械(10)における異なる2位置間で情報を送受信するデータ通信システム(50)において、
    前記電気機械(10)に取り付けられる送信端末(51A,51C)及び受信端末(51B,51C)と、
    前記送信端末(51A,51C)に設けられて、前記導電性ボディ(20)に対して対向配置される送信側対向導電部材(52S)と、
    前記送信端末(51A,51C)に設けられて、送信する情報に応じて変化させた電圧を前記送信側対向導電部材(52S)と前記導電性ボディ(20)との間に印加することで、前記導電性ボディ(20)の表面全体に発生した電界を変化させる送信回路(53)と、
    前記受信端末(51B,51C)に設けられて、前記導電性ボディ(20)に対して対向配置され、前記導電性ボディ(20)との間に前記電界に応じた電位差を発生可能な受信側対向導電部材(52J)と、
    前記受信端末(51B,51C)に設けられて、前記導電性ボディ(20)と前記受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化に基づいて前記情報を受信する受信回路(54)とを備えたことを特徴とするデータ通信システム(50)。
  2. 前記送信端末(51A)でありかつ前記受信端末(51B)である送受信端末(51C)を複数備えたことを特徴とする請求項1に記載のデータ通信システム(50)。
  3. 前記送信回路(53)は、前記情報をデジタル信号として処理すると共に、前記デジタル信号の2値の電圧に応じて、前記送信側対向導電部材(52S)と前記導電性ボディ(20)との間に印加する電圧をハイレベルとローレベルとに切り替え、
    前記受信回路(54)は、前記導電性ボディ(20)と前記受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化を前記デジタル信号として受信するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ通信システム(50)。
  4. 前記送信回路(53)は、前記情報に応じてキャリア波を変調して、そのキャリア波の振幅電圧を前記送信側対向導電部材(52S)と前記導電性ボディ(20)との間に印加する変調回路(55)を備え、
    前記受信回路(54)は、前記導電性ボディ(20)と前記受信側対向導電部材(52J)との間の電位差の変化をキャリア波として取得すると共に、そのキャリア波を復調して情報を取得する復調回路(56)を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ通信システム(50)。
  5. 前記受信回路(54)は、前記導電性ボディ(20)と前記受信側対向導電部材(52J)との間の電位差が入力された電圧フォロア回路(58)を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  6. 前記送信回路(53)は、前記導電性ボディ(20)を電気的GNDにして前記送信側対向導電部材(52S)に電圧を印加し、前記送信側対向導電部材(52S)と前記導電性ボディ(20)との間に電界を生じさせるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  7. 前記送信回路(53)は、前記送信側対向導電部材(52S)を電気的GNDにして前記導電性ボディ(20)に電圧を印加し、前記送信側対向導電部材(52S)と前記導電性ボディ(20)との間に電界を生じさせるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  8. 前記受信回路(54)は、前記導電性ボディ(20)を電気的GNDにして、前記受信側対向導電部材(52J)と前記導電性ボディ(20)との間の電界を拾うように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  9. 前記受信回路(54)は、前記受信側対向導電部材(52J)を電気的GNDにして、前記受信側対向導電部材(52J)と前記導電性ボディ(20)との間の電界を拾うように構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  10. 前記送信側対向導電部材(52S)は、平板のアンテナ、線状のアンテナ、スパイラル状のアンテナ、階段状のアンテナ、又はパターンアンテナの何れかであり、
    前記受信側対向導電部材(52J)は、平板のアンテナ、線状のアンテナ、スパイラル状のアンテナ、階段状のアンテナ、又はパターンアンテナの何れかであることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  11. 前記電気機械(10)は車両(10)であり、前記導電性ボディ(20)は、前記車両(10)のシャーシー(11)、車体本体(16)、車軸(13)及びタイヤホイール(15)を含みかつタイヤ(19)によって前記大地(29)から絶縁された車両構成導電部(20)であることを特徴とする請求項1乃至10の何れかに記載のデータ通信システム(50)。
  12. 前記タイヤホイール(15)に取り付けられ、前記タイヤ(19)の内圧を検出して、その検出結果を送信するタイヤ圧検出装置(30)としての前記送信端末(51A,51C)と、
    前記送信端末(51A,51C)に設けられ、前記タイヤホイール(15)に対して対向配置された前記送信側対向導電部材(52S)と、
    前記車両本体(16)に取り付けられ、前記タイヤ(19)の内圧の検出結果を受信するタイヤ監視装置(40)としての前記受信端末(51B,51C)と、
    前記受信端末(51B,51C)に設けられ、前記車体本体(16)に対して対向配置された前記受信側対向導電部材(52J)とを備えたことを特徴とする請求項11に記載のデータ通信システム(50)。
  13. 大地(29)から絶縁された導電性ボディ(20)を有した電気機械(10)における異なる2位置に送信端末(51A,51C)と受信端末(51B,51C)とを設けて情報を送受信するデータ通信方法において、
    前記送信端末(51A,51C)により、前記導電性ボディ(20)の表面近傍に電界エネルギーが集中するように前記導電性ボディ(20)の表面全体を覆う電界を発生させかつその電界を変化させて情報を送信し、前記受信端末(51B,51C)がその電界を拾って前記情報を受信することを特徴とするデータ通信方法。

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