JP2007271921A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、光学像を投影する投影手段を備える電子機器に関し、投影手段が光学像を投影する環境の明るさを測る測光手段と、測光手段で測った明るさが所定値を超える場合に投影手段による投影を停止させる投影制御手段とを備えるようにしたものである。
【選択図】図8
Description
請求項1に記載の電子機器において、測光手段は、投影手段が投影を行う場合に所定間隔ごとに測ることが好ましい。
請求項1または2に記載の電子機器において、測光手段は、測光センサによる検出信号もしくは撮影用撮像素子による撮像信号を用いて明るさを測ることもできる。
請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、投影制御手段は、投影手段による投影を停止させる前に投影停止を予告する情報を投影手段による投影内容に含めさせることが好ましい。
請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器において、投影制御手段は、投影手段に投影を停止させてから所定時間内に測光手段で測った明るさが所定値以下になる場合、投影手段に投影を再開させることが好ましい。
請求項5に記載の電子機器はさらに、姿勢検出手段を備えてもよい。この場合の投影制御手段は、測光手段で測った明るさが所定値以下、かつ姿勢検出手段による検出姿勢が所定の傾き範囲内の場合、投影手段に投影を再開させることが好ましい。
請求項5に記載の電子機器はさらに、温度検出手段を備えてもよい。この場合の投影制御手段は、測光手段で測った明るさが所定値以下、かつ温度検出手段による検出温度が所定温度以下の場合、投影手段に投影を再開させることが好ましい。
請求項5〜7のいずれか一項に記載の電子機器はさらに、表示手段と、投影手段に投影を停止させていることを示す表示を表示手段に行わせる表示制御手段とを備えてもよい。
請求項8に記載の電子機器において、投影制御手段は、投影手段に投影を停止させてから所定時間が経過後に投影終了処理を行い、表示制御手段は、投影制御手段の投影終了を示す表示を表示手段に行わせることもできる。
請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子機器において、明るさの所定値は、投影手段による投影光の明るさの1/3に相当することが好ましい。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態によるプロジェクタ付き電子カメラ(以下、PJ内蔵電子カメラと呼ぶ)を斜め前方から見た図である。図1において、PJ内蔵電子カメラ10の正面には、撮影レンズ11と、照明光窓12と、プロジェクタ投射窓13とが設けられている。PJ内蔵電子カメラ10の上面には、レリーズボタン14と、ズームスイッチ16と、モード切替ダイヤル15と、メインスイッチ22とが設けられている。
撮像部120は、撮影光学系121(図1において符号11に対応)と、撮像素子122と、レンズ駆動部123と、撮影制御回路124と、鏡筒沈胴機構125とを含む。撮像素子122としては、CCDやCMOSイメージセンサなどが用いられる。撮影制御回路124は、CPU101からの指示により撮像素子122およびレンズ駆動部123を駆動制御するとともに、撮像素子122から出力される撮像信号(蓄積電荷信号)に対して所定の画像処理を行う。画像処理は、色調整処理、輪郭強調やガンマ補正処理などである。
撮像部120は、撮影光学系121のフォーカスレンズを光軸方向にシフトすることにより、撮影光学系121によるフォーカス調節を行う。オートフォーカス調節を行う場合のCPU101は、撮像素子122で撮像された画像信号のうち、フォーカス検出エリア(たとえば撮影画面中央)に対応する画像信号についての高周波数成分の積算値(いわゆる焦点評価値)を最大にするように、撮影制御回路124へフォーカス調節を指示する。焦点評価値を最大にするフォーカスレンズの位置は、撮像素子122によって撮像される被写体像のエッジのボケをなくし、画像のコントラストを最大にする合焦位置である。
撮像部120は、撮影光学系121のズームレンズを光軸方向にシフトすることにより、撮影光学系121による光学ズーム調節を行う。CPU101は、ズームスイッチ16からの操作信号に応じてズーム調節信号を撮影制御回路124へ送る。CPU101は、たとえばズームスイッチ16から右回し操作信号が入力された場合にズームアップするようにズーム調節信号を送り、ズームスイッチ16から左回し操作信号が入力された場合にはズームダウンするようにズーム調節信号を送る。ズームスイッチ16は、異なる2つの操作信号を択一的に出力するように構成される。
投射部220は、投影光学系221と、液晶パネル222と、LED(発光ダイオード)光源223と、レンズ駆動部224と、投射制御回路225とを含む。投射制御回路225は、CPU101から出力される投影指示に応じてLED光源223へ駆動電流を供給する。LED光源223は、供給電流に応じた明るさで液晶パネル222を照明する。
投影光学系221が光軸と直交する向きにシフトされることにより、プロジェクタ投射窓13(図1)から射出される光束の射出方向が変化し、投影像がオフセット調節される。投影像のオフセットは、投影光学系221をシフトさせて行う他にも、液晶パネル222、LED光源223を光軸に対して垂直方向にシフトさせて行う構成としてもよい。すなわち、投影光学系221と液晶パネル222の相対的位置関係を光軸に垂直な方向に変化させることで、投影像のオフセットを実現できる。
投影像に上記オフセットを与えるだけでは投影像が台形状に変化するので、CPU101は、投影像を台形状から長方形状に補正するために画像処理による電気的なキーストン補正を施す。CPU101内のメモリには、あらかじめ投影像を方形状に補正するための初期補正値が記憶されている。CPU101は、オフセット調節量に対応する初期補正値を読み出し、読み出した初期補正値をもとに投影する像のデータに対するキーストン補正処理をメモリ102上で施し、キーストン補正処理後の画像データを投射制御回路225へ送出する。
投影光学系221のフォーカスレンズを光軸方向にシフトすることにより、投射部220は投影光学系221によるフォーカス調節を行う。マニュアルフォーカス調節を行う場合のCPU101は、操作部材103からの操作信号に応じてフォーカス調節信号を投射制御回路225へ送る。
投影光学系221のズームレンズを光軸方向にシフトすることにより、投射部220は投影光学系221によるズーム調節を行う。CPU101は、操作部材103からの操作信号に応じてズーム調節信号を投射制御回路225へ送る。
投射部220は、CPU101の指示により下記「ソース1」〜「ソース4」のいずれかによるコンテンツを投影および再生する。CPU101は、操作部材103からソース切替え操作信号が入力されるごとに、「ソース1」〜「ソース3」の投影画像を「ソース1」→「ソース2」→「ソース3」→「ソース1」…の順にサイクリックに切替えるように、各画像に対応する画像データを投射部220へ送出する。ただし、PJ内蔵電子カメラ10にメモリカード150が装着されていない場合には「ソース1」がスキップされる。また、外部インターフェイス(I/F)107に外部機器が接続されていない場合には「ソース3」がスキップされる。
ソース2:内部メモリ(CPU101内の不揮発性メモリなど)に記録されている画像データによる再生画像
ソース3:外部インターフェイス(I/F)107から入力されたデータによる再生画像
ソース4:フォーカス調節用のチャートであり、たとえば、白地に黒線による縞模様で構成される画像
投射部220の光学系配置の詳細について、図4および図5を参照して説明する。図4は、PJ内蔵電子カメラ10に内蔵される投射部220の光学系を上から見た平面図(図4(a))と、その左側面図(図4(b))である。図5は、図4(a)の光学系を前から見た正面図(図5(a))と、その左側面図(図5(b))である。
CPU101は、メモリ102上で画像データを時計回転回りに90度回転させた上で、回転処理後の画像データを投射部220へ送出する。この場合のCPU101は、回転処理後の画像が投影範囲に収まるように、投影画像のアスペクト比に応じたサイズ変換処理も合わせて行う。たとえば、画像データのアスペクト比が横4:縦3の比率であって、液晶パネル222のアスペクト比も横4:縦3の比率で表される場合には、回転処理後の画像について、縦方向、横方向それぞれに3/4の画素数で表すようにデータサイズを縮小処理する。この結果、画像データの長辺と液晶パネル222の短辺とを対応させるように回転処理および縮小処理が施された画像が投影される。
(1)PJ内蔵電子カメラ10のボディ中央上部に温度が上昇する部材(LED光源223、冷却ブロック230および通気孔24)を配設したので、ユーザーが温度上昇箇所に触れにくい構成にすることができる。
LED光源223およびDCモータへ供給するパルス状電流の周波数は、両者が同じであれば60Hzでなくてもよく、観察者にちらつきを感じさせない範囲で適宜変更してよい(たとえば50Hz)。また、デューティは必ずしも50%でなくてもよいが、LED光源223への駆動電流とDCモータへの駆動電流とのピーク値が重ならないように両者の位相を制御する。たとえば、LED光源223への供給電流のデューティを55%とする場合、DCモータへ供給する電流のデューティを45%以下とし、両パルス電流が相補関係を有するように制御する。
AF処理時における液晶パネル222の駆動をLED光源223の駆動タイミングに同期させてもよい。すなわち、LED光源223へパルス状電流を供給するタイミングで液晶パネル222にもパルス状の電源供給を行う。
レンズ駆動用DCモータがフォーカスレンズを進退移動させる際に、LED光源223へ供給するパルス状電流とレンズ駆動用DCモータへ供給するパルス状電流との間に相補関係を持たせる例を説明したが、レンズ駆動用DCモータがズームレンズを進退移動させる場合も同様にするとよい。
上述した相補関係を有するパルス駆動は、LED光源223とレンズ駆動用DCモータとの間の他に、LED光源223と液晶表示器104との間、LED光源223と外部インターフェイス(I/F)107との間、LED光源223と記録媒体へのアクセスを行う回路との間などに適用しても構わない。また、キセノンランプなどの放電型光源を用いた閃光発光装置をPJ内蔵電子カメラ10に内蔵する場合には、閃光発光用のメインコンデンサを充電する回路とLED光源223との間にも、相補関係をもってパルス駆動を行うとよい。
投影停止する(ステップS88)前に投影停止を予告するメッセージを投影像に重畳させ、重畳開始から所定時間後(たとえば1分経過後)に投影停止を行ってもよい。
明るさ検出(ステップS81)は、撮像部120による撮像信号に基づいて行う構成にしてもよい。この場合には、CPU101が撮影制御回路124へ撮像部オンを指示するとともに、撮像部120で撮像される画像信号(撮像画像のうちスクリーン以外の被写体に対応する信号)から明るさ情報を取得する。
外部インターフェイス(I/F)107は、たとえばUSBケーブルを介して有線通信を行うものであってもよいし、無線送受信機を介して無線通信を行うものであってもよい。
図9は、変形例8によるPJ内蔵電子カメラ10Aを前方から見た図である。図1と共通の構成要素には、共通の符号を記して説明を省略する。本変形例では、カメラ筐体のうち投射モジュールを収容する部分が水平方向にスライド可能に構成され、投影モード時に図9に示す位置へスライド移動される。PJ内蔵電子カメラ10Aから投射モジュールへは、不図示のハーネスを介して基板251上のLED223へ駆動電流等が供給される。
第二の実施形態による投射部220の光学系配置の詳細について、図10および図11を参照して説明する。図10は、投射部220の光学系を上から見た平面図であり、図11は、図10の光学系を前から見た正面図である。第二の実施形態では、投影光および撮影補助光が共通の光学系から射出される。投影光を射出する場合、液晶パネル222は光像を生成するように駆動される。撮影補助光を射出する場合、液晶パネル222は必要とされる照明光量に応じて当該液晶層の透過率が制御される。
(1)PJ内蔵電子カメラ10Bのボディ中央上部のポップアップ部に温度が上昇する部材(LED光源223、放熱部材270)を配設したので、ユーザーが温度上昇箇所に触れにくい構成にすることができる。
投射モジュールの放熱部材270およびLED光源223と、集光光学系226およびPBSブロック228等とを離した構成にしてもよい。図13は、変形例9による投射モジュールを搭載するPJ内蔵電子カメラ10Cの側面図である。図13(a)は投射部220を格納位置へ移動させた状態を示す図であり、図13(b)は投射部220を使用位置へ移動(ポップアップ)させた状態を示す図である。
投射モジュールの投影光学系と、その他の部材とを離した構成にしてもよい。図14は、変形例10による投射モジュールを搭載するPJ内蔵電子カメラ10Dの側面図である。図14(a)は投射部220を格納位置へ移動させた状態を示す図であり、図14(b)は投射部220を使用位置へ移動(ポップアップ)させた状態を示す図である。
図15は、図10および図11に説明した投射モジュールを搭載するPJ内蔵電子カメラ10Eの正面図である。図15によれば、撮影レンズ11を挟んでレリーズボタン14(グリップ部G)と反対側に位置するカメラ筐体の端部に投射部220(破線で示す)が収容され、当該筐体端部(投射部220を収容している部分)がスライドカバー26で覆われている。
(1)レリーズボタン14(グリップ部G)と反対側に位置するPJ内蔵電子カメラ10Eのボディ端部(前面向かって右)に、カメラ筐体内部から筐体側面に接するように温度が上昇する部材(LED光源223および放熱部材270)を配設し、当該筐体側面の外側をスライドカバー26で覆うようにした。これにより、ユーザーが温度上昇箇所に触れにくい構成にすることができる。
カバーを引き出す代わりに、カバー内部の投射部収容部を引き出す構成にしてもよい。図17は、変形例11によるPJ内蔵電子カメラ10Fの正面図である。図17によれば、電子カメラボディの端部(前面向かって右)に、投射部220(破線で示す)を収容したPJ部28が収納されている。
第三の実施形態および変形例では、それぞれスライドカバー26およびPJ部28を引き出すことによって冷却気流の通路とする空間Sを作るようにしたが、引き出し状態のまま固定させておき、常に放熱空間を確保しておくように構成してもよい。
図15〜図18に示したPJ内蔵電子カメラ10では、冷却気流の通路である空間Sの高さをPJ内蔵電子カメラ10本体の高さと同じにした。この場合、PJ内蔵電子カメラ10を立てた状態で置くと、空間Sの底面から冷却気流を取り込むことが難しい。そのため空間Sの正面下部にスリット26fを設けている。本変形例では、冷却気流を効率的に取り込むために、PJ内蔵電子カメラ10本体の底面よりも空間Sの底面が少し上になるような構造にする。このような構造にすると、カメラを立てて置いた場合にも、空間Sの下に空間が存在するため、冷却気流を底面から取り入れることが容易になる。なお、空間Sを短くした場合、PJ内蔵電子カメラ10本体の投射部220が配置されている部分の形状は、空間Sに合わせて短くしても、短くしなくてもどちらでも構わない。
図19は、図10および図11に説明した投射モジュールを搭載するPJ内蔵電子カメラ10Kを前方から見た図である。PJ内蔵電子カメラ10Kの撮影光学系121は、カメラボディの前面から入射された被写体光束をカメラ内で折り曲げて撮像素子122へ導く屈折光学系である。このような屈折光学系を用いることにより、PJ内蔵電子カメラ10Kの前面と背面との間を薄く構成する。
(1)屈折タイプの撮影光学系121を有するPJ内蔵電子カメラ10Kの場合にも、ボディ中央上端部に温度が上昇する部材(LED光源223、放熱部材270)を配設したので、ユーザーがボディを把持してレリーズボタン14に指をかける場合に温度上昇箇所に触れにくい構成にすることができる。
図20は、屈折タイプの撮影光学系121を有する他のPJ内蔵電子カメラ10Lを説明する図である。図20において、撮像部120(破線で示す)が向かって右側に縦長に配設される点は図19の場合と同様である。投射部220(破線で示す)は、PJ内蔵電子カメラ10Lのボディ中央(左右方向において中央)部に撮像部120と並べて配設される。投射部220の光学系は長手方向を縦にして配設され、その温度が上昇する部材(LED光源223、放熱部材270)はボディ中央部であって、投影光学系221より中心寄りに位置する。
図21は、屈折タイプの撮影光学系121を有する他のPJ内蔵電子カメラ10Mを説明する図である。図21によれば、撮像部120(破線で示す)がPJ内蔵電子カメラ10Mのボディ中央(左右方向において中央)部に横長に配設される。具体的には、撮影レンズ11(121)が前面中央に配設され、撮像素子122が前面左寄りに配設される。投射部220(破線で示す)は、PJ内蔵電子カメラ10Mのボディ中央上端部に配設される。投射部220の光学系は長手方向を横にして配設され、その温度が上昇する部材(LED光源223、放熱部材270)はボディ上端部であって、投影光学系221より左右方向において中央寄りに位置する。
(変形例16)
図22は、屈折タイプの撮影光学系121を有する他のPJ内蔵電子カメラ10Nを説明する図である。図22において、撮像部120(破線で示す)がPJ内蔵電子カメラ10Nのボディ中央(左右方向において中央)部に横長に配設される点は図21の場合と同様である。投射部220(破線で示す)は、PJ内蔵電子カメラ10Nのボディ側端部に配設される。投射部220の光学系は長手方向を縦にして配設され、その温度が上昇する部材(LED光源223、放熱部材270)はボディ側端部(レリーズボタン14と反対側)であって、投影光学系221より上下方向において中央寄りに位置する。
投射部220による投影方向を、撮影レンズ11による撮影方向と異ならせてもよい。図23は、図10および図11に説明した投射モジュールを搭載するPJ内蔵電子カメラ10Gを例示する図であり、図23(a)は正面図、図23(b)は側面図である。図23に例示するPJ内蔵電子カメラ10Gは一眼レフタイプであり、カメラ筐体の正面のレンズマウント(不図示)に撮影レンズ11が装着される。カメラ筐体内に投射部220(破線で示す)が収容され、カメラ筐体の側面であって、撮影レンズ11を挟んでグリップ部G側の側面と反対側の面に投影光学系221が位置する。なお、撮影レンズ11がカメラ筐体から外れないタイプのカメラで構成しても構わない。
(1)投射部220からの投影方向をPJ内蔵電子カメラ10Gのボディ側面の方向にしたので、カメラボディの正面に焦点距離が長い撮影レンズ11が装着されている場合であっても、レンズ鏡筒によって投影光束の一部がけられるおそれがない。
図23の載置姿勢の場合、焦点距離が長い撮影レンズ11が装着されているとPJ内蔵電子カメラ10Gが前面側(撮影レンズ11側)へ傾くことがある。この場合のPJ内蔵電子カメラ10Gの傾きを補正するため、保護部材(レンズキャップ11D)を用いてPJ内蔵電子カメラ10Gの載置姿勢を安定させる。図25(a)は、レンズキャップ11Dおよび撮影レンズ11を装着したPJ内蔵電子カメラ10Gを例示する図であり、図25(a)は正面図、図25(b)は側面図である。
図26は、PJ内蔵電子カメラ10Gの傾きを補正する他の例を説明する図である。図26(a)は、メモリホルダ31で支持されるPJ内蔵電子カメラ10Gを例示する全体図、図26(b)は側面図である。
PJ内蔵電子カメラ10Gの載置姿勢を安定させるために、カメラボディの底面に引き出し自在の安定板を備える構成にしてもよい。図27は、PJ内蔵電子カメラ10Gの底面部に配設された水平安定板36を例示する側面図である。図27において、水平安定板36は連結された2枚の薄板部材で構成され、矢印方向に2段階の引き出しが可能に構成される。ユーザーは、PJ内蔵電子カメラ10Gの載置姿勢を安定させるために必要な量を引き出す(開く)。これにより、載置平面と接する面積が広がって載置姿勢が安定する。
水平安定板を回動自在に構成してもよい。図28は、PJ内蔵電子カメラ10Gの底面内の直線(たとえば底面の1辺)を回動軸とするヒンジ部材(不図示)によって回動可能に支持される水平安定板36Aを例示する側面図である。図28において、水平安定板36Aは折り畳み状態(破線で示す)から矢印方向に180度回動されている。ユーザーは、PJ内蔵電子カメラ10Gの載置姿勢を安定させる場合に水平安定板36Aを回動させて開く。これにより、載置平面と接する面積が広がって載置姿勢が安定する。
PJ内蔵電子カメラ10Gの載置姿勢を安定させるために、カメラボディの側面に引き出し自在の安定板を備える構成にしてもよい。図29は、PJ内蔵電子カメラ10Gの側面部に配設された垂直安定板36Bを例示する図であり、図29(a)が上面図、図29(b)が側面図である。図29(a)および図29(b)において、垂直安定板36Bは2枚の連結された薄板部材で構成され、矢印方向に2段階の引き出しが可能に構成される。ユーザーは、PJ内蔵電子カメラ10Gの載置姿勢を安定させるために必要な量を引き出す(開く)。これにより、載置姿勢が安定する。
PJ内蔵電子カメラ10Gは、撮影モードなどの投影モード以外の動作モードにされている状態で水平安定板もしくは垂直安定板が引き出された場合(または回動された場合)、投影モードに切替えて投影光の発光を開始する構成にしてもよい。なお、水平安定板もしくは垂直安定板が引き出された状態(または回動された状態)を検知するため、上記引き出し(または回動)操作に連動してオン/オフする不図示のマイクロスイッチを内蔵しておく。この場合、水平安定板もしくは垂直安定板が格納されると投影光の発光を終了し、投影モードから投影モード以外の直近の動作モードに切替える。
垂直安定板を回動自在に構成してもよい。図30は、PJ内蔵電子カメラ10Gの側面内の直線を回動軸とするヒンジ部材(不図示)によって回動可能に支持される垂直安定板37を例示する側面図である。図30(a)は垂直安定板37の折り畳み状態を示し、図30(b)は垂直安定板37の回動状態を示す。
撮影レンズを交換可能なカメラボディと、カメラボディのレンズマウントに装着可能なプロジェクタとでカメラシステムを構成する。図31は、カメラシステムの回路構成を説明するブロック図である。図31において、図3と共通の構成要素には、共通の符号を記して説明を省略する。
プロジェクタ50の投射部220は、CPU201の指令により下記「ソース1」〜「ソース3」のいずれかによるコンテンツを投影する。CPU201は、操作部材206(もしくは電子カメラ10H)からソース切替え操作信号が入力されるごとに、「ソース1」および「ソース2」の投影画像を交互に切替えるように、各画像に対応する画像データを投射部220へ送出する。ただし、プロジェクタ50が電子カメラ10Hのレンズマウント110に装着されていない場合、もしくはプロジェクタ50が電子カメラ10Hのレンズマウント110に装着されていても電子カメラ10Hが電源オフされている場合には「ソース1」は選択されず、外部インターフェイス(I/F)202に外部機器が接続されていない場合には「ソース2」は選択されない。
ソース2:外部インターフェイス(I/F)202から入力されたデータによる再生画像
ソース3:フォーカス調節用のチャートであり、たとえば、白地に黒線による縞模様で構成される画像
図33は、プロジェクタ50のCPU201が実行するプログラムによる処理の流れを説明するフローチャートである。図33による処理は、プロジェクタ50のメインスイッチ(不図示)がオン操作されると起動する。
図34は、電子カメラ10HのCPU101が実行するプログラムによる処理の流れを説明するフローチャートである。図34による処理は、電子カメラ10Hが撮影モードから再生モードに切替え操作されると起動する。再生モードは、撮影済みの画像データをメモリカード150から読出すなどして、画像データによる再生画像を液晶表示器104に表示する動作モードである。図34のステップS101において、CPU101は、撮影制御回路124へ撮像部オフを指示してステップS102へ進む。これにより、撮像素子122による撮像動作が停止する。
(1)プロジェクタ50を電子カメラ10Hの交換レンズ用のレンズマウント110に装着するように、交換レンズ鏡筒と同様の円筒形状に構成したので、ケーブルやアダプタを用いずに直接電子カメラ10Hに装着することができる。
プロジェクタ50に電池204が装填されていない場合に、電子カメラ10Hからプロジェクタ50へレンズマウント110を介して供給される電源でプロジェクタ50を作動させる構成にしてもよい。
プロジェクタ50にスピーカを備えてもよい。この場合、投影する画像のデータファイルに対応付けられた音声データが存在する場合には、当該音声データによる音声をスピーカから再生させる。
プロジェクタ50にメモリカード用のスロットを備えてもよい。この場合、プロジェクタ50はスロットに装着されたメモリカードから画像データを読み出し、読出した画像データによる再生画像を投影する。また、プロジェクタ50が電子カメラ10Hから送信されたデータによる再生画像を投影する場合に、当該画像データをメモリカードへ保存する構成としてもよい。このような構成にすることにより、同じデータの二度目以降の投射時には、画像データを送信しなくてもよくなるので、投影するまでのレスポンスが早くなるというメリットがある。また、プロジェクタ50を電子カメラ10Hから取り外して単独プロジェクタとして動作する場合にも、その画像データを使って投影できるという利点がある。
電子カメラ10Hは、メニュー設定などによってあらかじめ設定された内容に応じて、電子カメラ10Hの電源オフ処理時(タイマーオフ時を含む)にプロジェクタ50に対して電源オフ指示(制御信号)を送信するように構成してもよい。この場合の電子カメラ10HのCPU101は、操作部材103から電源オフを指示する操作信号が入力されると、プロジェクタ50へ電源オフ制御信号を送信するとともに、電子カメラ10Hに対する所定の電源オフ処理を行う。電源オフ指示を受けたプロジェクタ50のCPU201は、投射部220からの投影終了と、プロジェクタ50に対する所定の電源オフ処理とを行う。
また、電子カメラ10Hは、メニュー設定などであらかじめ設定された内容に応じて、電子カメラ10Hの電源回路108からプロジェクタ50へ電源供給する/しないを切替え可能に構成してもよい。プロジェクタ50においては、電池204の電圧が所定値以下になった場合に、電池204に代えて電子カメラ10Hから供給される電圧を使用するように構成する。電子カメラ10Hからプロジェクタ50へ電源が供給されている場合、LED光源223に供給する電流値を通常より増加させ、投影像が明るくなるように投射部220を制御してもよい。
電子カメラ10Hからプロジェクタ50へ投影開始指示(制御信号)および再生用のデータを送信し、当該データによる再生画像をプロジェクタ50が投影しているとき、プロジェクタ50が電子カメラ10Hからのデータを受信しない状態が所定時間続いた場合には、プロジェクタ50が投影を終了するように構成してよい。
電子カメラ10Hおよびプロジェクタ50はレンズマウント110および取り付け部210内の端子を介して通信および電源供給を行うようにしたが、電子カメラ10Hおよびプロジェクタ50のそれぞれの外部インターフェイス(I/F)107,202間を外部接続ケーブルで接続し、この接続ケーブルを介して通信を行ったり、電源供給を行ったりするように構成してもよい。
プロジェクタ50からフォーカス環51およびズーム環52を省略し、さらに小型に構成してもよい。図35は、この場合のプロジェクタ50Aを例示する図である。プロジェクタ50Aは、電子カメラ10Hから送信された制御信号を受信した場合にズーム調節やフォーカス調節を行う。操作環(51、52)を省略したことによって小型、軽量になるため、プロジェクタ50Aを電子カメラ10Hに装着した状態における重心が電子カメラ10H側に位置する。この結果、図32に例示した支持部材53を設けなくても、平面上での載置姿勢を安定させることができる。
投射部220の光学系配置の変形例について、図36を参照して説明する。図36は、図4に例示した光学系配置の変形例であり、投射部220の光学系を上から見た図である。第一の実施形態(図4)に比べて、主としてミラーM1の移動範囲および冷却ブロック230の配設位置が異なる。図4と共通の構成要素には、共通の符号を記して説明を省略する。
図37(a)、図37(b)は、図10に例示した光学系配置の変形例であり、投射部220の光学系を上から見た図である。図37(a)は撮影補助光を射出する場合を示し、図37(b)は投影光を射出する場合を示す。第二の実施形態(図10)に比べて、PBSブロック228の面228b側に光学部材238を配設した点、放熱部材270の代わりに冷却ブロック230を配設した点、折り曲げ加工したアルミ基板261Aのうち、PBSブロック228の面228bと対向する位置に開口が設けられる点が、それぞれ異なる。図10と共通の構成要素には、共通の符号を記して説明を省略する。
10H…電子カメラ
11…撮影レンズ
11C、11D…レンズキャップ
14…レリーズボタン
15…モード切替ダイヤル
16…ズームスイッチ
22…メインスイッチ
26…外側筐体
28…内側筐体
30…弾性部材
31…メモリホルダ
34…ストラップ
36、36A…水平安定板
36B、37…垂直安定板
50、50A…プロジェクタ
51…フォーカス環
52…ズーム環
53…支持部材
101、201…CPU
103、206…操作部材
104…液晶表示器
104B…液晶バックパネル
110…レンズマウント
111…姿勢センサ
112…測光装置
113、207…温度センサ
120…撮像部
121…撮影光学系
122…撮像素子
131、M1、M2…ミラー
150…メモリカード
210…取り付け部
220…投射部
221…投影光学系
222…液晶パネル
228…PBSブロック
223…LED光源
230…冷却ブロック
238…光学部材
251…基板
252c…嵌合部材
270…放熱部材
272…熱伝導部材
S…空間
Claims (10)
- 光学像を投影する投影手段と、
前記投影手段が前記光学像を投影する環境の明るさを測る測光手段と、
前記測光手段で測った明るさが所定値を超える場合に前記投影手段による投影を停止させる投影制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項1に記載の電子機器において、
前記測光手段は、前記投影手段が投影を行う場合に所定間隔ごとに測ることを特徴とする電子機器。 - 請求項1または2に記載の電子機器において、
前記測光手段は、測光センサによる検出信号もしくは撮影用撮像素子による撮像信号を用いて前記明るさを測ることを特徴とする電子機器。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記投影制御手段は、前記投影手段による投影を停止させる前に投影停止を予告する情報を前記投影手段による投影内容に含めさせることを特徴とする電子機器。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記投影制御手段は、前記投影手段に投影を停止させてから所定時間内に前記測光手段で測った明るさが前記所定値以下になる場合、前記投影手段に投影を再開させることを特徴とする電子機器。 - 請求項5に記載の電子機器において、
姿勢検出手段をさらに備え、
前記投影制御手段は、前記測光手段で測った明るさが前記所定値以下、かつ前記姿勢検出手段による検出姿勢が所定の傾き範囲内の場合、前記投影手段に投影を再開させることを特徴とする電子機器。 - 請求項5に記載の電子機器において、
温度検出手段をさらに備え、
前記投影制御手段は、前記測光手段で測った明るさが前記所定値以下、かつ前記温度検出手段による検出温度が所定温度以下の場合、前記投影手段に投影を再開させることを特徴とする電子機器。 - 請求項5〜7のいずれか一項に記載の電子機器において、
表示手段と、
前記投影手段に投影を停止させていることを示す表示を前記表示手段に行わせる表示制御手段とをさらに備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項8に記載の電子機器において、
前記投影制御手段は、前記投影手段に投影を停止させてから所定時間が経過後に投影終了処理を行い、
前記表示制御手段は、前記投影制御手段の投影終了を示す表示を前記表示手段に行わせることを特徴とする電子機器。 - 請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記明るさの所定値は、前記投影手段による投影光の明るさの1/3に相当することを特徴とする電子機器。
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