JP2007271231A - ガスコンロ - Google Patents

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Abstract

【課題】 非使用時に火力調整用の操作部が筐体内部に収納可能なガスコンロであって、使用時における操作部の回転位置とバーナからの火力が一対一に対応付けが可能に構成されるガスコンロを提供する。
【解決手段】 第2状態下では、操作部3aが備える歯車22と収納領域4内に備えられる歯車21とが噛合して、操作者の回転操作によって決定される回転位置で停止する。その後、D1方向に操作部3aが押下されることで、操作部3aが第1状態に遷移すると、歯車22と歯車21との噛合が解除され、自由回転が可能な状態となる。このとき、操作部3a内部に備えられるおもり22によって操作部3aの重心が回転軸に対して偏心するように構成されることで、おもり22の設置位置が自動的に下方になるように回転移動される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、システムキッチン等で利用されるガスコンロに関する。
キッチンで利用されるガスコンロは、従来より多種多様なものが商品化されている(例えば非特許文献1参照)。
非特許文献1に記載の従来のガスコンロの構成を図9に示す。図9に示されるガスコンロ80は、燃料となる都市ガスが供給されて火炎を噴出するバーナ81と、火炎の点火及び火力の調整を行う操作ツマミ(以下、「操作部」と称する)82とを備える。
図9に示されるガスコンロ80は、操作部82がコンロ前面80aより突出して構成されており、操作性に優れている反面、操作部82の突出によってコンロ前面80aに常時凹凸が生じるという点で、デザイン面、及び手入れ面において、課題があった。
このような課題を背景として、操作時のみコンロ前面より突出されるガスコンロが開発され、既に商品化されている(非特許文献2参照)。
「ガス調理機器総合カタログ」、大阪瓦斯株式会社、2002年、p.16 「ガラストップコンロ[クラス・エス]」(カタログ)、大阪瓦斯株式会社、2005年、pp.5−6
非特許文献2に記載のガスコンロの構成を図10に示す。図10に示されるガスコンロ90は、燃料となる都市ガスが供給されて火炎を噴出するバーナ91と、火炎の点火及び火力の調整を行う操作部92とを備える構成であり、操作部92は操作時のみコンロ前面90aより突出される構造である。
図11は、操作部92のみを拡大して示したものである。操作部92は、コンロ前面90a内に収納可能に構成され、非使用時は図11(a)に示されるように筐体内部に収納されている。この状態の下で操作部92を押下すると、図11(b)に示されるように操作部92が筐体から突出され、操作部92が回転自在となる。従って、ガスコンロ90の非使用時には操作部92をコンロ筐体内部に収納できるため、デザイン性に優れるとともに、図9のガスコンロ80の構造と比較して凹凸が少なくなり、手入れがしやすい。
上述したように、ガスコンロ90は、非使用時には操作部92が筐体内部に収納されており、使用時に使用者が操作部92を押下すると、当該操作部92が筐体外部へ突出される構造である。このとき、バーナ91に対して点火が行われ、所定の火力で火炎が発生する。又、操作部92は、筐体外に突出された状態の下では回転自在に構成されており、使用者が当該操作部92を回転操作することでバーナ91からの火力が調整される。そして、ガスコンロ90の使用を終了すると、再び使用者によって操作部92が押下されて筐体内部に収納される。
操作部92は、直前の回転位置に拘らず、どの回転位置でも押下されることで筐体内部に収納可能に構成されている。一方で、収納時に操作部92が押下されることでバーナ91に対して点火が行われるが、その際、予めコンロ90内部において設定されている初期火力で火炎が発生するように設定されている。つまり、筐体内から突出された時点における操作部92の回転位置を初期火力状態と認識し、当該位置からの回転変位に応じて火力調整が行われる構成である。
即ち、初期火力状態における回転位置は、使用時においてその都度変化するため、操作部92の回転位置と火力とを対応付けして使用者に認識させることができないという問題があった。例えば、初期火力状態の回転位置から正回転方向に回転を行うことで、バーナ91の火力が最大になった場合に、それ以上操作部92を正回転方向に回転できないような機構を設けようとしても、当該回転位置の下で操作部92が押下されて筐体内部に収納された場合、次に再び操作部92が押下されたときには、バーナ91からの火力は初期火力状態(例えば中火)であるにも拘らず、操作部92は最大火力を示す回転位置に存在することとなるため、不都合が生じる。
このような事態を回避するために、ガスコンロ90の操作部92は突出時には正逆両回転方向に無制限に回転可能に構成される。即ち、バーナ91の火力が最大となっている場合にも、操作部92は更に火力を大きくする方向(例えば正回転方向)に回転が可能であるため、使用者は操作部92の回転操作のみではバーナ91の火力が最大となっているかどうかの判別が行えない。このため、使用者が現時点のバーナ91の火力を確認するためには、例えばコンロ前面に設けられたLEDランプ93の点灯状態やバーナ91からの火炎の状態を視覚的に確認する必要がある。尚、LEDランプ93は、バーナ91からの火力に応じて点灯状態を変化可能に構成されている。
しかしながら、バーナ91の上には通常、鍋やフライパン等の被加熱容器が載置されているため、火炎の状態を視覚的に確認するのが容易ではない場合がある。又、コンロ前面に備えられたLEDランプ93の点灯状態を確認するためには、火力確認の度に使用者は腰を屈める必要があり、非常に煩わしい。
本発明は上記の問題点に鑑み、非使用時に火力調整用の操作部が筐体内部に収納可能なガスコンロであって、使用時における操作部の回転位置とバーナからの火力が一対一に対応付けが可能に構成されるガスコンロを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るガスコンロは、バーナと、前記バーナに供給される燃料ガスの流量を弁の電磁気的な開度調整によって行う火力調整部と、前記火力調整部に対して弁の開度調整制御を行う制御部と、前記バーナ、前記火力調整部、及び前記制御部を収容する筐体と、前記筐体の外面に備えられ、火力調整を操作する操作部と、を備えてなり、前記操作部が、前記筐体の内部に向かって後退する第1状態と前記筐体の外面から突出する第2状態とを切替可能であって、前記第1状態下では所定の初期姿勢の回転位置に自動的に移行される一方、前記第2状態下では使用者の操作によって正逆両回転方向に回転自在に構成され、前記制御部が、前記操作部の前記第1状態から前記第2状態への状態遷移を認識すると、前記火力調整部に対して所定の初期開度で弁を開口する指示を与え、前記操作部の前記第2状態下での回転移動を認識すると、前記火力調整部に対して前記初期姿勢からの回転変位に応じて決定される開度で弁を開口する指示を与え、前記操作部の前記第2状態から前記第1状態への状態遷移を認識すると、前記火力調整部に対して弁を遮蔽する指示を与えることを第1の特徴とする。
上記第1の特徴構成によれば、第1状態下では操作部が自動的に所定の初期姿勢の回転位置に移行されるため、第1状態から第2状態へ遷移した時点では、常に操作部は前期所定の初期姿勢を示すこととなる。このため、当該初期姿勢に対応した火力でバーナが燃焼するように設定された初期開度で火力調整部が弁を開口することによって、操作部の回転位置によって表される初期火力と、点火時にバーナから発生する火炎の初期火力との対応付けを行うことができる。
このような状態の下で、更に操作部の初期姿勢からの回転変位に応じて火力調整部が弁の開度調整を行う構成とすることで、操作部の回転位置によって表される火力と実際にバーナから発生する火炎の火力との対応付けが可能となる。従って、例えば操作部表面に火力表示を示す記載(凹凸、文字、図柄等)を行うことができる。又、操作部に、最大火力を実現する回転位置より更に火力を上昇する方向に回転しないような機構、或いは、最小火力を実現する回転位置より更に火力を減少する方向に回転しないような機構を設けることも可能である。
又、本発明に係るガスコンロは、上記第1の特徴構成に加えて、前記操作部が、前記第1状態下では重力又は磁力によって前記初期姿勢に移行することを第2の特徴とする。
このとき、重力によって初期姿勢に移行する場合、例えば初期姿勢を実現するように、操作部の重心が回転軸に対して偏心するような構造を有していれば良い。例えば、操作部の一側面に棒状の金属片(おもり等)を混在させるものとしても構わないし、逆に操作部の一部領域を空洞にするものとしても構わない。又、磁力によって初期姿勢に移行する場合、操作部内部の所定の領域に磁石を備えるとともに、第1状態下で操作部が収納される収納領域の外面、或いは筐体内に、操作部内の磁石との間で磁力が発生するように磁石が備えられるものとして構わない。
このように構成されるとき、例えば第1状態下で操作部が自由回転可能に構成されることにより、おもりの重力、或いは磁石の磁力等によって初期姿勢になるまで自動的に回転移動することができる。特に、火力調整用の操作部が筐体内部に収納可能な従来構成のガスコンロ(以下、適宜「従来の収納型コンロ」と称する)に対し、新たにおもり或いは磁石等の安価な構成要素を導入するだけで良いため、追加的な多額のコストを必要とせず、又、簡易な構造によって実現することができる。
又、本発明に係るガスコンロは、上記第1又は第2の特徴構成に加えて、前記操作部が押下されることで前記第1状態と前記第2状態とが相互に切り替えられることを第3の特徴とする。
上記第3の特徴構成によれば、操作部の押下によって当該操作部が筐体内部に収納可能な従来の収納型コンロが備える直感的な操作性をそのまま本発明コンロに採用することができる。尚、このとき、操作者が操作部を筐体外部より筐体内部に向かう方向に押下することで前記第1及び第2状態間の切替が行われるものとして良い。
又、本発明に係るガスコンロは、上記第1〜第3の何れか一の特徴構成に加えて、前記操作部が、前記初期姿勢からの回転可能角度に対して、正逆両回転方向夫々において上限が設けられていることを第4の特徴とする。
上記第4の特徴構成によれば、最大火力を実現している状態の下で、操作者が、更に操作部を火力が上昇する方向に回転操作をしても、それ以上回転しないため、操作者は操作部が回転しないことを触覚的に確認することで、現時点でバーナの火力が最大であることを認識することができる。同様に、最小火力を実現している状態の下で、操作者が、更に操作部を火力が減少する方向に回転操作をしても、それ以上回転しないため、操作者は操作部が回転しないことを触覚的に確認することで、現時点でバーナの火力が最小であることを認識することができる。
即ち、バーナから発生する火炎の大きさ、或いはコンロ表面上に表示された火力表示用LEDランプ等を視覚的に確認することなく、現時点の火力(特に最大火力、或いは最小火力)を認識できるため、従来の収納型コンロが抱えていた煩わしさを解消することができる。
又、本発明に係るガスコンロは、上記第1〜第4の何れか一の特徴構成に加えて、前記操作部が表面に凹凸を備え、前記初期姿勢からの回転変位に応じて前記凹凸の回転位置が移動することを第5の特徴とする。
従来の収納型コンロでは、初期火力状態における回転位置が使用時においてその都度変化するため、どの回転位置でも初期火力状態を示すことができるように、換言すれば、どの回転位置でも操作部の表示状態に差異が現れないように、操作部表面を円形で構成する必要があり、又、同心円状以外の凹凸を備えることはできなかった。上記第5の特徴構成によれば、第1状態下で自動的に初期指定に移行することができるため、回転変位に応じて回転位置が移動する凹凸を操作部の表面に備えることができ、これによって操作部の表面形状を操作者が触覚によって確認することで、現時点での火力を認識することが可能となる。従って、バーナから発生する火炎の大きさ、或いはコンロ表面上に表示された火力表示用LEDランプ等を視覚的に確認することなく、現時点の火力を認識できるため、従来の収納型コンロが抱えていた煩わしさを解消することができる。
又、操作部の形状を円形以外の形状(例えば花柄形状、星型形状等)にすることが可能であるため、表面形状が円形に限定されていた従来の収納型コンロと比較して、デザイン性を高めることができる。
本発明の構成によれば、操作部の初期姿勢と点火時の初期火力との対応付けを行うことが可能となるため、操作部の回転位置によって表される火力と実際にバーナから発生する火炎の火力との対応付けが可能となる。従って、最大火力(強火)に対応付けられる回転位置において、それ以上火力が上昇する方向に回転しないような機構を設けることができ、同様に、最小火力(弱火)に対応付けられる回転位置において、それ以上火力が上昇する方向に回転しないような機構を設けることができる。これによって、操作者は、操作部が回転不可能になっていることを触覚的に認識することで最大火力の到達、或いは最小火力の到達を知覚することができるため、火力確認のためにバーナからの火炎やコンロ表面に表示された火力表示用LEDランプ等を視覚的に確認する必要がなく、従来の収納型コンロが抱えていた煩わしさを解消することができる。
又、従来の収納型コンロでは、初期火力状態における回転位置が使用時においてその都度変化するため、どの回転位置でも初期火力状態を示すことができるように、換言すれば、どの回転位置でも操作部の表示状態に差異が現れないように、操作部表面を円形で構成する必要があったが、本発明の構成は、第1状態下で自動的に初期姿勢に移行することができるため、操作部表面の形状が円形に限定されることがなく、多様な形状を実現することができる。又、操作部表面に多様な模様或いは線図を付することも可能である。このため、従来の収納型コンロと比較してデザイン性を高めることができる。
以下において、本発明に係るガスコンロ(以下、適宜「本発明コンロ」と略称する)の実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
図1は、本発明コンロの概略構成図である。図1に示される本発明コンロ1は、燃料となる都市ガスがガス流路(不図示)を介して供給され、火炎を噴出するバーナ2a〜2cと、各バーナ2a〜2cに対して火炎の点火及び火力の調整を行う操作部3a〜3cとをコンロの前面1aに備える構成であり、各バーナ2a〜2cには、ガス取入口(不図示)から流入する燃料ガス(例えば都市ガス)が供給される。又、本発明コンロ1は、ガス流路途中に設けられて各バーナ2a〜2cへ供給するガス流量を調整する電磁弁構造の火力調整部(図1では不図示)、点火を行うための高電圧発生装置及びバッテリー(電池等)を内部に備える。
又、操作部3a〜3cは、夫々、押下されることで筐体の内部に収納される状態(以下、適宜「第1状態」と称する)と筐体の外壁から突出する状態(以下、適宜「第2状態」と称する)とを切替可能に構成される。尚、操作部3a〜3cは同一構成であり、以下では代表して操作部3aについてのみ説明を行う。
図2及び図3は、操作部3aの拡大図である。上述したように、操作部3aは、押下されることで上記第1状態と第2状態とを切替可能に構成される。図2(a)は第1状態の概略図を、図2(b)は第2状態の概略図を夫々示している。又、図3は、操作部3aの回転位置に応じた表示状態の変化を示している。
操作部3aの表面には、大きさの異なる3種の凹部a1〜a3、及び回転用目盛acが付されている。各凹部は、a1、a2、a3の順に大きさが大きくなり、操作部3aの上部位置に対する各凹部の表示位置によって現時点におけるバーナ2aの火力を認識可能に構成されている。
例えば、第2状態の下で、図3(a)に示されるように、操作部3aの上部位置に凹部a2が存在する場合、バーナ2aは中火を示しており、この状態の下で正回転方向(R方向)に操作部3aを回転すると、回転に伴って火力が増大し、凹部a3が上部位置に存在する所まで回転されると(図3(b))、火力が最大となるとともに、それ以上R方向には回転ができないように構成されている。又、逆に図3(a)の状態から逆回転方向(L方向)に操作部3aを回転すると、回転に伴って火力が減少し、凹部a1が上部位置に存在する所まで回転されると(図3(c))、火力が最小となるとともに、それ以上L方向には回転ができないように構成されている。そして、操作部3aを押下すると、当該操作部3aが筐体内に収納されるとともに、火力調整部が弁を遮蔽することでバーナ2aへのガス供給が停止され、バーナ2aの燃焼が停止する。
このとき、凹部a1が上部位置に存在する状態の下で筐体内に収納された操作部3aは、後述するように自動的に回転移動されて、凹部a2が上部位置に存在する状態(以下、適宜「初期姿勢」と称する)に移行する。この状態で再び操作部3aが押下されると、筐体外へ突出する第2状態になるとともに、火力調整部が所定の初期開度で弁を開口して中火の火力でバーナ2aが燃焼する。
即ち、操作部3aは、如何なる回転位置で押下されて第2状態から第1状態へ遷移しても、自動的に初期姿勢に回転移動されるため、第1状態から第2状態に遷移する際には、初期姿勢の回転位置で筐体外へ突出する。このとき、初期姿勢が示す火力でバーナ2aが燃焼するように設定された初期開度で火力調整部7が弁を開口することで、操作部3aの回転位置(絶対位置)とバーナ2aの火力とが一対一に対応付けられる。
図4は、本発明コンロ1の内部構成を含めた概略構成図である。図4(a)は第1状態を、図4(b)は第2状態を夫々示している。本発明コンロ1は、操作部3aを第1状態下で内部に収納する円筒形状の収納領域4と、収納領域4に接触して操作部3aの状態確認及び回転変位を認識する認識部5を備える。収納領域4は円環状の歯車21を備え、当該歯車21の内側を操作部3aが回転軸方向に移動可能に構成される。操作部3aは、所定位置の外周部に歯車22を備え、第2状態の下ではこれらの歯車21及び歯車22が噛合することで操作者の回転操作に応じた角度で回転位置が固定される構成である。又、操作部3aは、第1状態の下では、歯車22と歯車21との噛合が解除され、自由回転が可能な状態となる。
更に、操作部3aは内部におもり23を有することで、重量密度が異なる一部領域を内部に含んでおり、操作部3aが自由回転可能な状態下におかれることで、当該おもり23の設置位置が自動的に下方になるように回転移動される構成である。尚、このとき、おもり23は、操作部3aの重心が回転軸に対して偏心するように設置されるものとする。
図4(a)に示す第1状態において、操作部3aが矢印D1の方向(筐体外部より筐体内部に向かう方向)に押下されると、操作部3aはコンロ前面1aから突出し(図4(b))、このとき、操作部3aに備えられる歯車22が収納領域4に備えられる歯車21と噛合する。認識部5は、歯車21と歯車22の噛合を感知することで操作部3aが第2状態に遷移されたことを認識すると、その旨の情報を制御部6に与え、制御部6は、火力調整部7に対して弁を初期開度で開口する指示を与えるとともに、高電圧発生装置(不図示)に対して通電を行うことでスパークを発生させる。そして、都市ガス取入口10から流入する都市ガスがガス流路11a、及び初期開度で開口された火力調整部7、及びガス流路11bを介してバーナ2aに供給され、このとき発生したスパークに引火することで初期開度に応じた火力(以下では、「中火」とする)で燃焼する。
このような状態の下で、操作者が操作部3aを例えばR方向に回転させると、操作部3aに備えられる歯車22、及びこの歯車22に噛合した歯車21が操作者の回転操作に応じて連れて回転する。このとき、歯車21が備えられる収納領域4が連れてR方向に回転をし、認識部5は、歯車21の回転変位を感知して、当該回転変位に関する情報を制御部6に与える。このとき、認識部5がロータリーエンコーダを備え、当該エンコーダによって回転方向及び回転角度が認識されるものとして構わない。
又、操作者が操作部3aの回転を停止すると、当該停止位置において、歯車21と歯車22とが噛合した状態で操作部3a、及び収納領域4が停止する。尚、上述したように、操作部3aの重心が回転軸に対して偏心状態にあるために、操作部3aが自由回転可能な状態下であれば重力によって回転力が自然発生するが、第1状態下では、歯車21と歯車22とが噛合されているため、この回転が生じない構成である。
制御部6は、認識部5から与えられた回転変位に関する情報に基づいて、火力調整部7に対して開度調整指示を与える。即ち、回転方向がR方向であれば、回転角度に応じて開度を大きくするように指示を与え、逆に回転方向がL方向であれば、回転角度に応じて開度を小さくするように指示を与える。制御部6は、内部に回転角度に応じた火力調整部7の開度指示値を記憶する記憶手段を備えているものとして構わない。又、例えば火力調整部7の開度が段階的に変更可能に構成されている場合には、開度を1レベル増減するのに必要な回転角度が制御部6に記憶されているものとしても良い。
そして、第2状態から操作部3aが矢印D1方向(筐体外部より筐体内部に向かう方向)に押下され、収納領域4内に再び押し込められると、歯車22が歯車21との噛合から解除される。このとき、認識部5が歯車21と歯車22との噛合の解除を感知して、操作部3aが第2状態から第1状態へと遷移したことを認識すると、その旨の情報を制御部6に与え、制御部6は火力調整部7に対して弁を遮蔽する指示を与える。これによってバーナ2aへの都市ガス供給が停止され、燃焼が停止する。
又、操作部3aは、歯車22が歯車21との噛合から解除されるため、自由回転可能な状態となる。このとき、操作部3aが備えるおもり23の自重によって、当該おもり23が操作部3aの下方領域に位置するまで回転移動される。
図5は、操作部3aが第1状態下で自動的に初期姿勢に移行することを説明するための図であり、図5(a)が第2状態下の操作部3aを、図5(b)が第1状態下の操作部3aを示している。
上述したように、第2状態下では、操作部3aが備える歯車22が収納領域4内に備えられる歯車21と噛合して、操作部3aが回転操作されることで歯車22に連れて歯車21が回転する(図5(a))。このとき、歯車21と歯車22との噛合による結合力によって、操作者が操作部3aの回転操作を停止させると、当該回転位置で操作部3aは停止する。
一方、第1状態下では、歯車22が歯車21と噛合が解除されることで、両歯車間の結合力が働かないため、操作部3aは自由回転可能状態となる。このとき、おもり23の自重によって自然発生する回転力によって、おもり23が操作部3a内で下方領域に位置するまで回転移動する(図5(b))。尚、図5では、操作部3aの一側面全体におもり23が備えられるように図示されているが、操作部の重心が回転軸に対して偏心するように構成されていればどのような配置でも構わない。
即ち、おもり23の自重によって自然発生する回転力による操作部3aの回転が停止する位置を初期姿勢とすることで、第1状態から第2状態へ遷移した時点では、常に初期姿勢の回転位置を実現することができる。従って、操作部3aの初期姿勢における表示状態を「中火」とし、初期姿勢における火力が「中火」となるように設定された初期開度で火力調整部7が弁を開口することによって、初期姿勢における操作部3aの回転位置とバーナ2aから発生する火炎の初期火力との対応付けを行うことができる。
従って、更に操作部3aの初期姿勢からの回転変位に応じて火力調整部7が弁の開度調整を行う構成とすることで、操作部3aの回転位置によって表される火力と実際にバーナ2aから発生する火炎の火力との対応付けが可能となる。即ち、最大火力(強火)に対応付けられる回転位置において、それ以上火力が上昇する方向に回転しないような機構を設けることができ、同様に、最小火力(弱火)に対応付けられる回転位置において、それ以上火力が上昇する方向に回転しないような機構を設けることができる。
又、火力調整用の操作部が筐体内部に収納可能な従来構成のガスコンロでは、初期火力状態における回転位置が使用時においてその都度変化するため、どの回転位置でも初期火力状態を示すことができるように、換言すれば、どの回転位置でも操作部の表示状態に差異が現れないように操作部表面を円形で構成する必要があったが、本実施形態の構成によれば、操作部表面の形状は円形に限られず多様な形状を実現することができる。例えば図6に示されるように、操作部3aの操作表面を花柄形状で構成し、中火の位置に凹部a4を有する形状としても良い。尚、図6に示される操作部3aの形状例において、図6(a)が第1状態を、図6(b)が第2状態を夫々示している。
<他の実施形態>
以下に、他の実施形態についての説明を行う。
〈1〉 操作部3aに表示される火力表示のための記載は、操作部3aの表示状態を確認することで現時点におけるバーナ2aの火力が認識可能に構成されていれば、上述した円形の凹部形状に限られず、種々の形状の凹部或いは凸部、或いは凹凸の組み合わせで構成されていても構わないし、「強火」「中火」「弱火」等の文字記載、図柄、記号等であっても構わない。特に操作部が凹部、凸部、或いは凹凸の組み合わせ等(以下、「凹凸」と総称する)で構成されており、更に当該凹凸の回転位置が初期姿勢からの回転変位に応じて移動するように配置されている場合、操作部の表面形状を操作者が触覚によって確認することで、現時点での火力を認識することが可能となる。
〈2〉 上述の実施形態では、操作部3a内部におもりを備えることで、第1状態下で初期姿勢の回転位置に自動的に移行する構成としたが、例えば図7に示されるように、操作部3a内部に磁石31を、収納領域4に磁石32、及び磁石33を夫々備え、第1状態下で磁石31と磁石32、33との磁力によって自動的に初期姿勢に移行可能に構成されるものとしても良い。又、おもりや磁石に限られず、第1状態下で操作部3aが初期姿勢に移行できる構成であれば、如何なる手段を利用しても構わない。例えば、操作部3a内部にモータを備え、第2状態から第1状態に遷移した時点で、モータの回転力によって自動的に初期姿勢の回転位置に移行するものとしても構わない。
〈3〉 上述の実施形態では、収納領域4が円環状の歯車21を備えるとともに、操作部3aが備える歯車22と噛合されている場合には、当該歯車21及び歯車22の回転に連れて収納領域4が回転する構成としたが、この構成例は一例であって、これに限られるものではない。例えば、図8に示されるように収納領域4内の上下2箇所に歯車21a、21bが備えられ、第2状態下で(図8(a))、これらの歯車21a、21bが2箇所で歯車22と噛合して、操作部3aの回転に伴って歯車22、及び歯車21a、21bが連れて回転する構成として構わない。尚、このとき、収納領域4は固定された状態とし、認識部5は、歯車21a、或いは21bの何れか一方、或いは両方の回転変位を認識可能に構成されているものとして構わない。更に、第1状態下では(図8(b))、歯車22が、歯車21a、及び21b噛合が解除され、操作部3aが自由回転可能な状態であるものとする。
〈4〉 上述の実施形態では、初期火力を「中火」としたが、これはあくまで一例であって初期火力は「中火」に限られない。尚、初期火力を外部より操作者によって調整可能に構成されるものとしても構わない。この場合、調整された新たな初期火力に伴って初期姿勢が変更可能に構成されるのが好ましい。
〈5〉 上述の実施形態では、燃料ガスとして都市ガスを利用するガスコンロを想定していたが、LPGガス等の他の燃料ガスを利用するガスコンロであっても構わない。
本発明に係るガスコンロの概略構成図 図1における操作部の拡大図 図1における操作部の拡大図 本発明に係るガスコンロの内部構成を含めた概略構成図 図1における操作部の拡大図 図1における操作部の一形状例 本発明に係るガスコンロの内部構成を含めた別の概略構成図 図1における操作部の別の拡大図 従来のガスコンロの概略構成図の一例 従来のガスコンロの概略構成図の一例 図9に示すガスコンロの操作部の拡大図
符号の説明
1: 本発明に係るガスコンロ
1a: ガスコンロの前面
2a〜2c: バーナ
3a〜3e: 操作部
a1〜a3: 火力表示用凹部
ac: 操作部回転用目盛
4: 収納領域
5: 認識部
6: 制御部
7: 火力調整部
10: ガス取入口
11a、11b: ガス流路
21、21a、21b、22: 歯車
23: おもり
31〜33: 磁石
80: 従来構成のガスコンロ
81: バーナ
82: 操作部
90: 従来構成のガスコンロ
90a: 従来構成のガスコンロの前面
91: バーナ
92: 操作部
93: LEDランプ

Claims (5)

  1. バーナと、
    前記バーナに供給される燃料ガスの流量を弁の電磁気的な開度調整によって行う火力調整部と、
    前記火力調整部に対して弁の開度調整制御を行う制御部と、
    前記バーナ、前記火力調整部、及び前記制御部を収容する筐体と、
    前記筐体の外面に備えられ、火力調整を操作する操作部と、を備えてなり、
    前記操作部が、
    前記筐体の内部に向かって後退する第1状態と前記筐体の外面から突出する第2状態とを切替可能であって、前記第1状態下では所定の初期姿勢の回転位置に自動的に移行される一方、前記第2状態下では使用者の操作によって正逆両回転方向に回転自在に構成され、
    前記制御部が、
    前記操作部の前記第1状態から前記第2状態への状態遷移を認識すると、前記火力調整部に対して所定の初期開度で弁を開口する指示を与え、
    前記操作部の前記第2状態下での回転移動を認識すると、前記火力調整部に対して前記初期姿勢からの回転変位に応じて決定される開度で弁を開口する指示を与え、
    前記操作部の前記第2状態から前記第1状態への状態遷移を認識すると、前記火力調整部に対して弁を遮蔽する指示を与えることを特徴とするガスコンロ。
  2. 前記操作部が、前記第1状態下では重力又は磁力によって前記初期姿勢に移行することを特徴とする請求項1に記載のガスコンロ。
  3. 前記操作部が押下されることで前記第1状態と前記第2状態とが相互に切り替えられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガスコンロ。
  4. 前記操作部が、前記初期姿勢からの回転可能角度に対して、正逆両回転方向夫々において上限が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のガスコンロ。
  5. 前記操作部が表面に凹凸を備え、前記初期姿勢からの回転変位に応じて前記凹凸の回転位置が移動することを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のガスコンロ。
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Cited By (4)

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