JP2007270978A - 変速装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】変速装置の組み付け作業をする場合に、誤組み付けが生じることを未然に防止して、組み付け作業が容易にできるようにする。
【解決手段】変速装置1は、軸心22回りに回動可能となるよう変速ケース2に支持されるコントロールシャフト26と、変速ケース2内に嵌入され、コントロールシャフト26の軸方向の中途部を貫通させる構成部品35と、コントロールシャフト26と構成部品35とに形成された各連結孔40,41に嵌入される連結ピン42とを備える。コントロールシャフト26に突設されるアーム50と、コントロールシャフト26、構成部品35、およびアーム50による組立体51をコントロールシャフト26の軸方向に移動させたとき、アーム50を当接させて移動を規制する第1規制体52と、組立体51を軸心22回りで回動させたとき、アーム50を当接させて回動を規制する第2規制体53とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、変速レバーなどを介し入力される変速用の操作力により回動可能とされるコントロールシャフトと、このコントロールシャフトに対し連結ピンにより連結される上記コントロールシャフトの位置決め用などの構成部品とを備えた変速装置に関するものである。
上記変速装置には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、上記変速装置は車両の走行駆動系に適用されている。上記変速装置は、その外殻を構成する変速ケースと、変速用の操作力を入力して軸心回りに回動可能となるようこの変速ケースに支持されるコントロールシャフトと、上記変速ケース内に形成された凹部に嵌入され、この凹部の内面に当接して上記コントロールシャフトの軸方向における所定以上の移動が規制され、上記コントロールシャフトの軸方向の中途部を貫通させる構成部品と、上記コントロールシャフトと構成部品とに、互いに連通するよう形成された各連結孔に嵌入されて、上記コントロールシャフトと構成部品とを互いに連結する連結ピンとを備えている。
上記変速装置の作動時において、この変速装置を所望の変速状態にさせようとする場合には、上記コントロールシャフトに操作力を入力させる。そして、このコントロールシャフトをその軸心回りの所望位置にまで回動させる。すると、このコントロールシャフトに連動して、上記変速装置に所望の変速状態が得られるようになっている。
上記構成部品は、上記コントロールシャフトにパーキングブレーキ装置を連動させる連動体とされている。そして、上記変速装置の変速状態を中立状態にさせようとして、上記コントロールシャフトを所望位置にまで回動させたとする。すると、このコントロールシャフトと共に回動した上記構成部品である連動体により、上記パーキングブレーキ装置がブレーキ動作をすることとされ、これにより、車両が制動された状態に維持されるようになっている。
上記構成部品は、前記したように、コントロールシャフトの軸方向での所定以上の移動が規制されるよう上記変速ケース内の凹部に嵌入され、上記コントロールシャフトの中途部を貫通させている。このため、上記変速ケースに対し上記コントロールシャフトと構成部品とを組み付ける組み付け作業をする場合において、仮に、変速ケースの外部で、まず、コントロールシャフトと構成部品とを連結ピンにより互いに連結して組立体にしたとする。すると、次に、この組立体を上記変速ケースに組み付けようとしても、この組み付けは、上記変速ケースに邪魔されることとなって、このような組み付け作業はほとんど不可能である。
そこで、上記組み付け作業は、通常、次のようになされると考えられる。
即ち、まず、上記変速ケース内の凹部に上記構成部品を嵌入させる。次に、上記変速ケースに上記コントロールシャフトを支持させるよう組み付けると共に、このコントロールシャフトの中途部を上記構成部品に貫通させる。次に、上記コントロールシャフトと構成部品とを相対移動や相対回動させて、上記各連結孔を互いに連通させ、これら各連結孔に上記連結ピンを嵌入させる。すると、上記コントロールシャフトと構成部品とが互いに連結されて、上記組み付け作業が終了する。
特開2000−104827号公報
ところで、上記組み付け作業では、次のような誤組み付けを生じるおそれがある。
第1に、上記組み付け作業において、変速ケース内の凹部に構成部品を嵌入させる場合、この構成部品の軸方向における一面側と他面側とを逆転させた逆転姿勢で、この構成部品を上記凹部に嵌入させてしまうおそれがある。しかし、この場合でも、上記コントロールシャフトと構成部品との相対移動や相対回動により、これらの各連結孔を互いに連通させることは可能である。このため、このように連通させた各連結孔に連結ピンを嵌入させた場合には、上記コントロールシャフトと逆転姿勢の構成部品とを互いに組み付けてしまう、という第1の誤組み付けが生じることとなる。
第2に、上記組み付け作業において、上記第1の誤組み付けが生じないように留意して、上記凹部に適正な姿勢となるよう上記構成部品を嵌入したとする。しかし、この場合、上記各連結孔が互いに適正に連通するコントロールシャフトと構成部品との適正な相対位置から、上記コントロールシャフトに対し構成部品を上記軸心回りで180°位相をずらした逆位相姿勢にしたとする。すると、この場合にも、上記各連結孔は再び互いに連通する。このため、このように連通した各連結孔に連結ピンを嵌入させた場合には、上記コントロールシャフトと逆位相姿勢の構成部品とを互いに組み付けてしまう、という第2の誤組み付けが生じる。
従って、上記組み付け作業においては、上記した第1、第2の誤組み付けがそれぞれ生じないよう留意することが要求されて煩雑であり、また、上記誤組み付けをしてしまった場合のこれの解除作業は極めて煩雑であり、このため、上記組み付け作業は煩雑となりがちである。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、変速装置の組み付け作業をする場合に、誤組み付けが生じることを未然に防止して、上記組み付け作業が容易にできるようにすることである。
請求項1の発明は、外殻を構成する変速ケース2と、変速用の操作力を入力して軸心22回りに回動可能となるようこの変速ケース2に支持されるコントロールシャフト26と、上記変速ケース2内に嵌入されて上記コントロールシャフト26の軸方向における所定以上の移動が規制されると共に上記軸心22回りの所定以上の回動が規制され、上記コントロールシャフト26の軸方向の中途部を貫通させる構成部品35と、上記コントロールシャフト26と構成部品35とに、互いに連通するよう形成された各連結孔40,41に嵌入される連結ピン42とを備えた変速装置において、
上記コントロールシャフト26に突設されるアーム50と、上記コントロールシャフト26、構成部品35、およびアーム50による組立体51を上記コントロールシャフト26の軸方向に移動させて上記構成部品35の上記移動が規制されたとき、上記アーム50を当接させてそれ以上の移動を規制する第1規制体52と、上記組立体51を上記軸心22回りで回動させたとき、上記アーム50を当接させてそれ以上の回動を規制する第2規制体53とを備えたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明に加えて、上記組立体51を上記軸心22回りで一方向に回動させたとき、上記構成部品35とアーム50とを共に当接させて、それ以上の回動を規制する第3、第4規制体54,55を設けたものである。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、外殻を構成する変速ケースと、変速用の操作力を入力して軸心回りに回動可能となるようこの変速ケースに支持されるコントロールシャフトと、上記変速ケース内に嵌入されて上記コントロールシャフトの軸方向における所定以上の移動が規制されると共に上記軸心回りの所定以上の回動が規制され、上記コントロールシャフトの軸方向の中途部を貫通させる構成部品と、上記コントロールシャフトと構成部品とに、互いに連通するよう形成された各連結孔に嵌入される連結ピンとを備えた変速装置において、
上記コントロールシャフトに突設されるアームと、上記コントロールシャフト、構成部品、およびアームによる組立体を上記コントロールシャフトの軸方向に移動させて上記構成部品の上記移動が規制されたとき、上記アームを当接させてそれ以上の移動を規制する第1規制体と、上記組立体を上記軸心回りで回動させたとき、上記アームを当接させてそれ以上の回動を規制する第2規制体とを備えている。
ここで、上記変速ケースに対しコントロールシャフト、および構成部品の組み付け作業をする場合には、まず、上記変速ケース内に構成部品を適正な姿勢で嵌入させる。次に、上記コントロールシャフトを変速ケースに支持させるようにすると共に、構成部品に対し上記コントロールシャフトを貫通させる。次に、上記構成部品を、上記変速ケース内面のいずれかに当接させるなどして、上記コントロールシャフトの軸方向における上記構成部品の所定以上の移動を規制する。次に、上記コントロールシャフトと共にアームを移動させて、このアームを上記第1規制体に当接させる。
すると、上記コントロールシャフトと構成部品との上記組み付け時における上記コントロールシャフトの軸方向での相対関係は、上記組立体におけるコントロールシャフトと構成部品との組み立て状態での上記相対関係に合致する。このため、上記コントロールシャフトの軸方向で、上記各連結孔は互いに同じところに位置することとなる。そこで、上記コントロールシャフトの軸心回りで上記コントロールシャフトと構成部品とを相対回動させて上記各連結孔を互いに連通させ、これら連結孔に連結ピンを嵌入させれば、上記組み付け作業が終了する。
よって、仮に、上記組み付け作業において、上記変速ケース内に構成部品を嵌入させる場合に、コントロールシャフトの軸方向における一面側と他面側とを逆転させた逆転姿勢で嵌入させた場合には、これらコントロールシャフトと構成部品との組み付け時における上記コントロールシャフトの軸方向での相対関係と、上記組立体におけるコントロールシャフトと構成部品との組み立て状態での上記相対関係とは互いに不一致となる。このため、この組み付け作業において、上記構成部品を逆転姿勢として変速ケースに嵌入させてしまった場合には、前記したように、構成部品の所定以上の移動を規制させたり、アームを第1規制体に当接させたりしたとしても、上記コントロールシャフトの軸方向で、上記各連結孔を互いに同じところに位置させることはし難くなり、これによって、これら各連結孔への連結ピンの嵌入は未然に防止される。
上記の結果、上記各連結孔への連結ピンの嵌入により、上記コントロールシャフトと逆転姿勢の構成部品とを互いに組み付けてしまう、という第1の誤組み付けは未然に防止される。
また、前記したように、変速ケース内に嵌入された構成部品はコントロールシャフトの軸心回りの所定以上の回動が規制されている。また、上記コントロールシャフトは、上記アームの第2規制体への当接により、上記軸心回りのそれ以上の回動が規制されている。
そこで、上記コントロールシャフトと、このコントロールシャフトを貫通させた構成部品との上記軸心回りでの相対回動可能な角度範囲が、上記各規制により180°以内となるよう予め設定し、かつ、上記各連結孔が互いに適正に連通するコントロールシャフトと構成部品との適正な相対位置が、上記各規制により上記角度範囲内となるよう予め設定しておけばよい。
このようにすれば、上記適正な相対位置から、上記コントロールシャフトに対し構成部品を相対回動させることにより、上記軸心回りで180°位相をずらして逆位相姿勢にさせ、上記各連結孔を互いに連通させようとしても、このような相対回動は、上記相対回動可能な角度範囲外となって未然に防止される。つまり、上記180°の位相ずらしにより、上記各連結孔40,41を連通させる、ということは防止される。
上記の結果、上記各連結孔への連結ピンの嵌入により、上記コントロールシャフトと上記逆位相姿勢の構成部品とを互いに組み付けてしまう、という第2の誤組み付けも未然に防止される。
即ち、上記組み付け作業において、上記した第1、第2の誤組み付けが生じることは未然に防止されるため、これら誤組み付けが生じないよう留意しないで足りると共に、誤組み付けをした場合の解除作業もしないで足りる分、上記組み付け作業は容易にできる。
請求項2の発明は、上記組立体を上記軸心回りで一方向に回動させたとき、上記構成部品とアームとを共に当接させて、それ以上の回動を規制する第3、第4規制体を設けている。
このため、上記組み付け作業において、前記したように、まず、構成部品の所定以上の軸方向移動を規制させ、かつ、この構成部品にコントロールシャフトを貫通させた状態から、このコントロールシャフトと共にアームを軸方向移動させて、このアームを上記第1規制体に当接させる。そして、次に、上記構成部品とアームとを共に回動させてこれらを上記第3、第4規制体に当接させる。
すると、上記コントロールシャフトの軸方向、かつ、周方向における上記コントロールシャフト、構成部品、およびアームの互いの組み付け時の相対関係は、上記組立体におけるコントロールシャフト、構成部品、およびアームの組み立て状態での相対関係にそれぞれ合致する。つまり、上記各連結孔は互いに連通する。そこで、これら各連結孔に連結ピンを嵌入させれば、上記コントロールシャフトと構成部品とを互いに組み付けることができる。
よって、上記各連結孔を互いに連通させることは極めて容易にできる分、上記組み付け作業は極めて容易にできる。
本発明の変速装置に関し、変速装置の組み付け作業をする場合に、誤組み付けが生じることを未然に防止して、上記組み付け作業が容易にできるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための最良の形態は、次の如くである。
即ち、変速装置は、外殻を構成する変速ケースと、変速用の操作力を入力して軸心回りに回動可能となるようこの変速ケース内に支持されるコントロールシャフトと、上記変速ケース内に嵌入されて上記コントロールシャフトの軸方向における所定以上の移動が規制されると共に上記軸心回りの所定以上の回動が規制され、上記コントロールシャフトの軸方向の中途部を貫通させる構成部品と、上記コントロールシャフトと構成部品とに、互いに連通するよう形成された各連結孔に嵌入される連結ピンとを備えている。
上記コントロールシャフトに突設されるアームと、上記コントロールシャフト、構成部品、およびアームによる組立体を上記コントロールシャフトの軸方向に移動させて上記構成部品の上記移動が規制されたとき、上記アームを当接させてそれ以上の移動を規制する第1規制体と、上記組立体を上記軸心回りで回動させたとき、上記アームを当接させてそれ以上の回動を規制する第2規制体とを備えている。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例を添付の図に従って説明する。
図1−3において、符号1は変速装置であり、この変速装置1は、自動車等の車両の走行駆動系に適用されている。
上記変速装置1は、その外殻を構成して車体に支持される変速ケース2と、この変速ケース2内に支持されて、車載のエンジンからの駆動力を入力するプライマリ軸3と、このプライマリ軸3と平行に延び上記変速ケース2内に支持されるセカンダリ軸4と、上記プライマリ軸3とセカンダリ軸4との間に設けられるVベルト巻掛無段変速式の変速機構5と、この変速機構5により変速された上記セカンダリ軸4からの駆動力を減速用歯車組6を介し入力する一方、不図示の走行用駆動車輪に向けて出力する出力軸7と、外部からの変速操作により上記変速機構5が所望の変速比をとるようこの変速機構5を油圧制御する複数の油圧制御弁を有した不図示の油圧制御装置とを備えている。
上記変速装置1は、駐車時の車両を制動状態に保持するパーキングブレーキ装置10を備えている。このパーキングブレーキ装置10は、上記セカンダリ軸4の軸心上でこのセカンダリ軸4に固着される歯車11と、長手方向の中途部が枢支軸12により枢支され、その一端部が上記歯車11の歯溝に係止可能とされる揺動アーム13と、上記歯車11の歯溝に対する上記揺動アーム13の一端部の係合を解除させるよう付勢するばね14と、上記変速ケース2に支持され、上記揺動アーム13の他端部にカム係合し、上記ばね14の付勢力に対抗して上記歯車11の歯溝に対し揺動アーム13の一端部を係合可能とさせるカム15とを備えている。
図2中実線図示のように、上記歯車11の歯溝に対する上記揺動アーム13の係合が解除されれば、上記歯車11と共にセカンダリ軸4の回転が許容されて、車両が走行可能とされる。一方、図2中一点鎖線図示のように、上記揺動アーム13の他端部に対しカム15がカム係合して、上記歯車11の歯溝に対し上記揺動アーム13の一端部が係合すれば、上記歯車11と共にセカンダリ軸4および出力軸7の回転が阻止されて、車両が制動状態に保持される。
上記変速ケース2は下方に向かって開口する箱形状をなしている。この変速ケース2は、その上端部を構成する天井板18と、この天井板18の外縁部から下方に向かって一体的に延出する側壁19と、この側壁19の内面側から上記変速ケース2内に向かって一体的に突出する上、下突片20,21とを備えている。
上記天井板18、側壁19、および上突片20には、ほぼ垂直に延びる軸心22上にそれぞれ支持孔23−25が形成されている。これら支持孔23−25に嵌入されて、上記軸心22回りに往、復回動A,B可能、かつ、軸方向に往、復移動C,D可能となるよう上記変速ケース2に支持されるコントロールシャフト26が設けられている。上記変速ケース2の上方外部で、上記コントロールシャフト26の一端部(上端部)には締結具27により操作側レバー28が着脱可能に固着されている。また、上記変速ケース2内で、上記コントロールシャフト26の他端部(下端部)には被操作側レバー29が溶接などにより固着されている。
上記操作側レバー28には、変速用の操作力が手動の変速レバー30を介し伝達され、これにより、上記コントロールシャフト26が往、復回動A,Bさせられる。また、上記被操作側レバー29には、前記油圧制御装置が被変速操作部31を介し連結されている。
上記変速ケース2内には、その天井板18、側壁19、および上突片20により水平方向で上記変速ケース2内に向かって開口する凹部34が形成されている。上記変速装置1の構成部品35が、上記凹部34に対し嵌脱可能に嵌入されている。上記構成部品35は、上記凹部34の内面である下、上面36,37に同時に、もしくは択一的に当接して、上記コントロールシャフト26の軸方向における所定以上の往、復移動C,Dが共に規制されている。具体的には、上記構成部品35は、上記コントロールシャフト26の軸方向における往、復移動C,Dが小さながたつきの範囲内になるよう規制されている。また、上記構成部品35は、上記側壁19の内面に当接して、上記軸心22回りの所定以上の回動が規制され、この回動が所定回動範囲にとどまることとされている。
上記構成部品35には、上記軸心22上に貫通孔39が形成され、この貫通孔39を上記コントロールシャフト26の軸方向の中途部が貫通している。上記軸心22に直交し、上記コントロールシャフト26と構成部品35とにそれぞれ連結孔40,41が形成され、これら連結孔40,41は同軸上で互いに連通させられている。これら連結孔40,41に嵌入されて、上記コントロールシャフト26と構成部品35とを互いに連結させるスプリングピンである連結ピン42が設けられている。上記構成部品35の連結孔41は、上記コントロールシャフト26の軸方向における上記構成部品35の中央部からいずれか一方(下方)に偏位させられている。
上記構成部品35は、上記コントロールシャフト26をその軸心22回りの所望の複数位置にそれぞれ位置決めするための位置決め部材を構成している。具体的には、上記構成部品35は扇形状アームとされ、その径方向外縁部には、複数の係合溝45が形成されている。一方、上記変速ケース2内には締結具46によってばね47が支持されている。このばね47は、その弾性力により上記係合溝45に係脱可能に係合し、これにより、上記コントロールシャフト26を弾性的に位置決めしている。
上記変速装置1の作動時において、この変速装置1を所望の変速状態にさせようとする場合には、上記変速レバー30を操作して、その操作力を上記操作側レバー28に入力させる。そして、この操作側レバー28と共に上記コントロールシャフト26と被操作側レバー29とをその軸心22回りの所望位置まで回動させる。すると、この被操作側レバー29に上記被変速操作部31を介し油圧制御装置が連動して、上記変速装置1に所望の変速状態が得られる。この場合、上記コントロールシャフト26は、上記構成部品35とばね47とによって、その軸心22回りの所望位置に位置決めされる。これにより、上記変速状態が維持される。
上記構成部品35には前記パーキングブレーキ装置10のカム15が連動連結されている。そして、上記変速装置1の変速状態が中立状態とされたとき、上記コントロールシャフト26と共に回動した構成部品35に連動する上記カム15により、前記したように車両が制動状態に保持される。
上記コントロールシャフト26の他端部(下端部)にはアーム50が突設されている。このアーム50は、上記被操作側レバー29により構成されている。上記コントロールシャフト26、構成部品35、およびアーム50による組立体51を上記コントロールシャフト26の軸方向で往移動Cさせて上記構成部品35の上記移動が規制されたとき、上記アーム50を当接させてそれ以上の上記往移動Cを規制する第1規制体52が設けられている。この第1規制体52は、上記側壁19に一体的に形成されている。
また、上記組立体51を上記軸心22回りで復回動Bさせたとき、上記アーム50を当接させて上記組立体51のそれ以上の復回動Bを規制する第2規制体53が設けられている。この第2規制体53は、上記側壁19と第1規制体52とにそれぞれ一体的に形成されている。
上記変速ケース2に対するコントロールシャフト26、操作側レバー28、被操作側レバー29、および構成部品35の組み付け作業につき説明する。
上記組み付け作業において、まず、上記コントロールシャフト26に被操作側レバー29を固着させる一方、上記変速ケース2内の凹部34に構成部品35を嵌入させる。次に、上記各支持孔23−25と構成部品35の貫通孔39とに対しその下方から上記コントロールシャフト26をその一端部(上端部)から嵌入(貫通含む)させて、上記コントロールシャフト26を変速ケース2に支持させる。
次に、上記構成部品35を、上記凹部34の内面のいずれか(下、上面36,37のいずれか)のうち、下面36に当接させるなどして、上記コントロールシャフト26の軸方向における上記構成部品35の所定以上の往移動Cを規制する。次に、上記コントロールシャフト26と共にアーム50を往移動Cさせて、このアーム50を上記第1規制体52に当接させる。
すると、上記コントロールシャフト26と構成部品35との組み付け時における上記コントロールシャフト26の軸方向での相対関係は、上記組立体51におけるコントロールシャフト26と構成部品35との組み立て状態での上記相対関係に合致する。このため、上記コントロールシャフト26の軸方向で、上記各連結孔40,41は互いに同じところに位置することとなる。そこで、上記コントロールシャフト26の軸心22回りで上記コントロールシャフト26と構成部品35とを相対回動させて上記各連結孔40,41を互いに連通させ、これら連結孔40,41に連結ピン42を嵌入させれば、上記組み付け作業が終了する。
よって、仮に、上記組み付け作業において、上記凹部34に構成部品35を嵌入させる場合に、コントロールシャフト26の軸方向における一面側と他面側とを逆転させた逆転姿勢で嵌入させた場合には、これらコントロールシャフト26と構成部品35との組み付け時における上記コントロールシャフト26の軸方向での相対関係と、上記組立体51におけるコントロールシャフト26と構成部品35との組み立て状態での上記相対関係とは互いに不一致となる。このため、この組み付け作業において、上記構成部品35を逆転姿勢として変速ケース2に嵌入させてしまった場合には、前記したように、構成部品35の所定以上の移動を規制させたり、アーム50を第1規制体52に当接させたりしたとしても、上記コントロールシャフト26の軸方向で、上記各連結孔40,41を互いに同じところに位置させることはし難くなり、これによって、これら各連結孔40,41への連結ピン42の嵌入は未然に防止される。
上記の結果、上記各連結孔40,41への連結ピン42の嵌入により、上記コントロールシャフト26と逆転姿勢の構成部品35とを互いに組み付けてしまう、という第1の誤組み付けは未然に防止される。
また、前記したように、凹部34に嵌入された構成部品35はコントロールシャフト26の軸心22回りの所定以上の回動が上記凹部34の内面で規制されている。また、上記コントロールシャフト26は、上記アーム50の第2規制体53への当接により、上記軸心22回りのそれ以上の回動が規制されている。
そこで、上記コントロールシャフト26と、このコントロールシャフト26を貫通させた構成部品35との上記軸心22回りでの相対回動可能な角度範囲が、上記各規制により180°以内となるよう予め設定し、かつ、上記各連結孔40,41が互いに適正に連通するコントロールシャフト26と構成部品35との適正な相対位置が、上記各規制により上記角度範囲内となるよう予め設定しておけばよい。
このようにすれば、上記適正な相対位置から上記コントロールシャフト26に対し構成部品35を相対回動させることにより、上記軸心22回りで180°位相をずらして逆位相姿勢にさせ、上記各連結孔40,41を互いに連通させようとしても、このような相対回動は、上記相対回動可能な角度範囲外となって未然に防止される。つまり、上記180°の位相ずらしにより、上記各連結孔40,41を連通させる、ということは防止される。
上記の結果、上記各連結孔40,41への連結ピン42の嵌入により、上記コントロールシャフト26と上記逆位相姿勢の構成部品35とを互いに組み付けてしまう、という第2の誤組み付けも未然に防止される。
即ち、上記組み付け作業において、上記した第1、第2の誤組み付けが生じることは未然に防止されるため、これら誤組み付けが生じないよう留意しないで足りると共に、誤組み付けをした場合の解除作業もしないで足りる分、上記組み付け作業は容易にできる。
また、上記組立体51を上記軸心22回りで一方向に往回動Aさせたとき、上記構成部品35とアーム50とを共に当接させて、それ以上の回動を規制する第3、第4規制体54,55が設けられている。これら第3、第4規制体54,55は、上記変速ケース2に一体的に形成されている。
このため、上記組み付け作業において、前記したように、まず、構成部品35の所定以上の往移動Cを規制させ、かつ、この構成部品35にコントロールシャフト26を貫通させた状態から、このコントロールシャフト26と共にアーム50を往移動Cさせて、このアーム50を上記第1規制体52に当接させる。そして、次に、上記構成部品35とアーム50とを共に往回動Aさせてこれら35,50を上記第3、第4規制体54,55に当接させる(図3中一点鎖線、図4)。
すると、上記コントロールシャフト26の軸方向、かつ、周方向における上記コントロールシャフト26、構成部品35、およびアーム50の互いの組み付け時の相対関係は、上記組立体51におけるコントロールシャフト26、構成部品35、およびアーム50の組み立て状態での相対関係にそれぞれ合致する。つまり、上記各連結孔40,41は互いに連通する。そこで、これら各連結孔40,41に連結ピン42を嵌入させれば、上記コントロールシャフト26と構成部品35とを互いに組み付けることができる。
よって、上記各連結孔40,41を互いに連通させることは極めて容易にできる分、上記組み付け作業は極めて容易にできる。
また、前記したように、変速ケース2内の凹部34に構成部品35を嵌入したとき、上記コントロールシャフト26の軸方向における上記構成部品35の往、復移動C,Dが小さながたつきの範囲内に規制されるようにしている。
このため、上記組み付け作業において、上記コントロールシャフト26の軸方向における構成部品35の位置決めに留意しないで足りる分、上記組み付け作業は更に容易となる。
なお、図4は、上記コントロールシャフト26の軸心22をほぼ水平にして、上記組み付け作業をするようにした作用説明図である。これによれば、上記構成部品35とアーム50とを上記第3、第4規制体54,55に当接させることは、上記構成部品35とアーム50との各自重を利用して、これら35,50を共に往回動Aさせることにより達成される。
上記のようにして組み付け作業を行えば、上記構成部品35とアーム50との各往回動Aに、これらの自重が利用される分、上記組み付け作業の作業性が向上して、この組み付け作業がより容易にできる。
また、上記アーム50は、上記被操作側レバー29により構成されている。このため、これら部品が共用された分、上記組み付け作業は簡単な構成で、容易にできる。
なお、以上は図示の例によるが、上記変速装置1は産業機械の駆動装置などに適用してもよい。また、上記変速装置1は複数の歯車組の噛合を変化させることによる有段変速のものであってもよい。
また、上記凹部34の内面のうち、コントロールシャフト26の軸方向における下面36と上面37との間の寸法を、上記構成部品35の厚さ寸法よりも十分大きくし、上記凹部34に嵌入された構成部品35が上記コントロールシャフト26の軸方向において、ある程度大きく移動できるようにしてもよい。また、上記連結ピン42はストレートピンやテーパピンであってもよい。また、上記アーム50は被操作側レバー29とは別体に設けてもよく、複数設けてもよい。
また、上記第1−第4規制体52−55は、上記変速ケース2自体の部分で形成してもよく、この変速ケース2に締結具などにより取り付けられるものであってもよい。
図2の部分拡大詳細図である。 変速装置の正面部分破断図である。 図2で示したものの部分平面図である。 コントロールシャフトの軸心をほぼ水平にした変速装置の部分斜視作用説明図である。
符号の説明
1 変速装置
2 変速ケース
22 軸心
26 コントロールシャフト
28 操作側レバー
29 被操作側レバー
30 変速レバー
31 被変速操作部
34 凹部
35 構成部品
36 下面
37 上面
39 貫通孔
40 連結孔
41 連結孔
42 連結ピン
50 アーム
51 組立体
52 第1規制体
53 第2規制体
54 第3規制体
55 第4規制体
A 往回動
B 復回動
C 往移動
D 復移動

Claims (2)

  1. 外殻を構成する変速ケースと、変速用の操作力を入力して軸心回りに回動可能となるようこの変速ケースに支持されるコントロールシャフトと、上記変速ケース内に嵌入されて上記コントロールシャフトの軸方向における所定以上の移動が規制されると共に上記軸心回りの所定以上の回動が規制され、上記コントロールシャフトの軸方向の中途部を貫通させる構成部品と、上記コントロールシャフトと構成部品とに、互いに連通するよう形成された各連結孔に嵌入される連結ピンとを備えた変速装置において、
    上記コントロールシャフトに突設されるアームと、上記コントロールシャフト、構成部品、およびアームによる組立体を上記コントロールシャフトの軸方向に移動させて上記構成部品の上記移動が規制されたとき、上記アームを当接させてそれ以上の移動を規制する第1規制体と、上記組立体を上記軸心回りで回動させたとき、上記アームを当接させてそれ以上の回動を規制する第2規制体とを備えたことを特徴とする変速装置。
  2. 上記組立体を上記軸心回りで一方向に回動させたとき、上記構成部品とアームとを共に当接させて、それ以上の回動を規制する第3、第4規制体を設けたことを特徴とする請求項1に記載の変速装置。
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