JP2007269011A - 液体吐出ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】貴金属の保護膜を用いて高耐久性の液体吐出ヘッドを実現する。
【解決手段】基板1の耐キャビテーション膜として第2の保護膜6に貴金属を用いる場合は、吐出口11に連通するインクの流路を形成する樹脂製の流路構成部材10との密着性が問題となる。そこで、第2の保護膜6の密着力を上げるために、吐出性能に影響の少ないチタン、窒化チタン、窒化タンタルまたは窒化クロムからなる第2の密着層7を設けて、その上に、樹脂密着層8を介して流路構成部材10を接合する。基板1と流路構成部材10の間の密着性を強化することで、液体吐出ヘッドの耐久性を向上させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体吐出装置に搭載される液体吐出ヘッドおよびその製造方法に関するものである。
電気熱変換素子が発生する熱エネルギーによって生ずるインクの発泡を利用してインクを吐出する方式のインクジェットプリンタ等の液体吐出装置は、高精細画像の形成および高速記録が可能である。
インクジェット記録ヘッド(液体吐出ヘッド)の一般的な構成は、複数の吐出口と、この吐出口に連通する流路と、インクを吐出するために利用される熱エネルギーを発生する複数の電気熱変換素子とを有する。そして、電気熱変換素子は発熱抵抗体およびこれに電力を供給するための電極によって構成され、例えば窒化珪素などの絶縁性をもつ第1の保護膜により被覆されることで、各電気熱変換素子間での絶縁性が確保される。各流路は、その吐出口と反対側の端部が共通液室と連通しており、この共通液室にはインク貯溜部としてのインクタンクから供給されるインクが貯留される。そして、共通液室に供給されたインクは、ここから各流路に導かれ、吐出口近傍でメニスカスを形成して保持される。この状態で、電気熱変換素子を選択的に駆動させることにより発生する熱エネルギーを利用して、熱作用面上のインクを急激に加熱沸騰させ、この状態変化に伴う圧力によってインクを吐出させる。
このインク吐出時におけるヘッドの熱作用部は、発熱抵抗体の加熱により高温にさらされるとともに、インクの発泡、収縮に伴いキャビテーション衝撃やインクによる化学的作用を複合的に受けることになる。このため熱作用部には、キャビテーション衝撃やインクによる化学的作用から電気熱変換素子を保護するために第2の保護膜が設けられる。第2の保護膜がキャビテーション衝撃や化学作用で欠損したり、溶解したりして第1の保護膜がインクに対して露出すると、じきにインクが電気熱変換素子にまで接触し、電気熱変換素子を断線させることとなり、発泡素子としての機能を失う。そこで、第2の保護膜の耐久性がインクジェット記録ヘッドの耐久性を律する1パラメータとなっている。
インクの発泡に伴い、第2の保護膜表面は例えば700℃付近まで昇温しているといわれており、インクに接する第2の保護膜は、耐熱性、機械的特性、化学安定性、耐酸化性、耐アルカリ性等に優れた膜特性が要求される。第2の保護膜に用いられる材料としては、従来より、貴金属、高融点遷移金属、これらの合金、あるいはこれらの金属の窒化物、硼化物、珪化物、炭化物または非晶質シリコン、アモルファス合金等が提案されている。
なかでも、貴金属は化学的に安定で、今後の改良、例えばブリーディング(カラー異色インク間でのにじみ)の発生を抑制するための改良や、高画質化に対応して高発色性、耐水性等の改良がなされているインクに対応できる。例えば、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)などの二価金属塩やキレート錯体を形成する成分を含有するインクを用いた場合に、インクとの熱化学反応により第2の保護膜が腐食され易くなる場合がある。このような化学的作用のあるインクに対して、貴金属の保護膜は特に有効であると期待されている。
インクジェット記録ヘッドの第2の保護膜として貴金属を用いる場合、特許文献1に開示されたように、第2の保護膜と第1の保護膜との間にチタン、クロム等の密着層を設けることが提案されている。また、インクジェット記録ヘッドの第2の保護膜上に有機材料からなる流路構成部材を固着するため、特許文献2に開示されたように、第2の保護膜表面を酸化膜にしたり、カップリング処理をしたりして密着性を上げる提案がなされてきた。
さらに近年、高精度、高密度化に対応するために、特許文献3に開示されているような流路、吐出口を持つ天井部分などを樹脂のスピンコート、パターニング等で形成する構成が主流になってきた。この構成では、特許文献4に記載されているように、流路構成部材と基板との密着が問題となるため、流路構成部材と基板の間にポリエーテルアミド樹脂からなる樹脂密着層を設けている。
それ以外にも特許文献5では、応力集中する箇所で接合面よりも広い領域で密着層を設けたり、特許文献6では、密着部の基板に微小ピットを形成し、アンカー効果を得るようにしたりして密着力を増強することが提案されている。
図7および図8は、特許文献5に開示された構成を、それぞれ、部分平面図および部分断面図で示すものである。このインクジェット記録ヘッドには、基板101上に、樹脂からなる流路構成部材110によって、流路壁113や、吐出口111が開口された天井部などが形成されている。吐出口111は、基板101上に形成された複数の発熱抵抗体層102上に、それぞれ対向して開口されている。流路壁113は櫛歯状に複数形成されており、各流路壁113の間に、インク供給口112から供給されるインクを各電気熱変換素子上に導く流路を構成している。各流路の入口には、流路内へのゴミの侵入を防ぐなどの目的で、所定の間隔を置いて、鉛直方向に延びる2本の柱114が形成されている。
流路構成部材110は基板101上にポリエーテルアミド樹脂からなる樹脂密着層108を介して接合されている。すなわち、流路構成部材110と基板101との間に樹脂密着層108が形成されている。
特開平5−301345号公報 特開平5−96734号公報 特開平9−57985号公報 特開平11−348290号公報 特開2002−248771号公報 特開2002−326361号公報
しかしながら、本発明者による検討の結果、第2の保護膜が貴金属の場合、その上側に設けられる有機材料からなる部材との間で更なる密着性の強化が必要になってくることが判明した。
本発明は、上記従来の技術の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであり、液体吐出ヘッドを構成する部材同士の密着力を強化した高耐久性の液体吐出ヘッドを提供することを目的とするものである。
本発明の液体吐出ヘッドは、吐出口から液体を吐出するために用いられるエネルギーを発生するエネルギー発生手段と、該エネルギー発生手段を保護するための貴金属の保護膜と、が設けられた基板と、チタン、窒化チタン、窒化タンタルおよび窒化クロムの中から選ばれる少なくとも1つの材料からなり、前記貴金属の保護膜と密着するための無機密着層と、有機材料からなる有機密着層と、前記吐出口に連通する液体の流路の壁を構成する流路構成部材と、を有し、前記基板上に、前記無機密着層、前記有機密着層、前記流路構成部材の順で接合されていることを特徴とする。
有機材料からなる部材と貴金属の保護膜との間に、チタン、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムの中から選ばれた少なくとも一つの材料からなる無機密着層を入れることにより、液体吐出ヘッドの耐久性を向上させることができる。これにより、ヘッドを構成する部材同士がインクの作用などにより剥離することを防ぎ、かつ、インク等による貴金属の保護膜の耐久性の劣化を防ぐ。この結果、長期にわたり高い信頼性で良好に動作可能な液体吐出ヘッドを実現することができる。
また、電気熱変換素子(エネルギー発生手段)の発熱部上において無機密着層は駆動初期に溶解除去されるため、液体吐出ヘッドの製造工程で絶縁性保護膜上に付着した汚れをともに除去する効果があり、吐出性能の安定化に貢献できるという効果もある。また、無機密着層はパターニングを要さないため、液体吐出ヘッドの製造が簡易となる。
本発明を実施するための最良の形態を、図面に基づいて説明する。
図1に示すように、基板1の表面に、吐出口11から液体を吐出するために用いられるエネルギーを発生する、発熱抵抗体層2からなるエネルギー発生手段(電気熱変換素子)が形成され、基板裏面側にはマスク3が接合される。基板1の表面には、吐出エネルギー発生手段を保護するための絶縁性保護膜である第1の保護膜4が被着され、さらに、無機材料からなる第1の密着層(更なる密着層)5を介して、貴金属の保護膜である第2の保護膜6が積層(接合)される。そして、第2の保護膜6上には、第2の密着層(無機密着層)7が形成される。
一方、有機材料からなる樹脂密着層(有機密着層)8を有する流路構成部材10は、その流路に連通する吐出口11を有する天板部を備え、樹脂密着層8を介して、基板1上の第2の密着層7に接合される。流路構成部材10は、吐出口11に連通する流路の壁を構成する。
本発明者は、第1および第2の保護膜の間の第1の密着層と、第2の保護膜と樹脂密着層との間の第2の密着層とについて、材料、厚みを検討し、密着層としてチタンを使えば、密着性が高く出荷時において動作仕様上の瑕疵がないことを確認するに至った。
詳しく説明すると、まず、予備実験として、第1の保護膜と第2の保護膜との間に各材料の密着層を設け、密着性をピールテストにより比較することで各材料の密着材料としての優劣を検討した。
第1の保護膜として窒化珪素、第2の保護膜としてイリジウム(貴金属元素名)、第1の密着層としては、チタン(元素名)、クロム(元素名)、タンタル(元素名)、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムを選択した。チタン、クロム、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムは、貴金属を成膜する場合の密着の下地金属として一般的に用いられていることを基準に選択した。
次にテストピースの作製法およびピールテストの方法について説明する。
6インチSiウェハを準備し、低温プラズマCVDにより1μmの窒化珪素膜を形成する。ついで、密着層として、スパッタにより20nmのチタン膜を形成し、さらに300℃に基板加熱しながらスパッタにより500nmのイリジウム膜を形成する。
同様にして、チタンの代わりにそれぞれクロム、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムを密着層として形成した5枚のウェハ、また、密着層を設けない標準試料としてのウェハの計6ウェハを作製した。
これらのウェハについて、100マスの所定のクロスカットパターンを複数形成し、エチレングリコール/尿素/イソプロピルアルコール/黒色染料/水=5/3/2/3/87部からなるインクに浸漬した。その後、プレッシャークッカー(PCT)試験(120℃℃ 2気圧 50Hr)を行い、PCT試験前後でテープによりクロスカットパターンのピール試験を行ったところ、表1に示すような結果が得られた。
Figure 2007269011
ここで、記号は剥がれた率によって表示してあり、○は0%、△は1〜10%、×は11〜50%、××は51%以上をあらわす。チタン、タンタルはPCT試験前後において剥離を発生していない。この試験により、第1の保護膜と第2の保護膜の間の密着層としてチタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムが優れていることがわかる。
続いて、第2の保護膜とポリエーテルアミドからなる樹脂密着層の間に、各材料の第2の密着層(無機密着層)を層状に設け、密着性をピールテストにより比較することで各材料の密着材料としての優劣を検討した。密着層として同じくチタン、クロム、タンタル、さらに密着力を上げるのが金属同士ではないことから、それぞれの窒化物も検討した。
次に、テストピースの作製法およびピールテストの方法を説明する。
6インチSiウェハを準備し、低温プラズマCVDにより1μmの窒化珪素膜を形成する。ついで、スパッタにより20nmのチタン膜を形成し、さらに300℃に基板加熱しながらスパッタにより500nmのイリジウム膜を形成し、その上に第2の密着層として、スパッタにより20nmのチタン膜を形成した。その上に、樹脂[ポリエーテルアミド日立化成工業(株)社製のHIMAL1200(商品名)]をスピナーで塗布し、100℃で30分、次いで250℃で1時間にわたって加熱し、ベークを行い、2.0μmの厚みで形成した。
同様の工程で、チタンの代わりにそれぞれクロム、タンタルを密着層として形成した2枚のウェハを作製した。また、それぞれ窒素を導入したリアクティブスパッタにより窒化チタン、窒化クロム、窒化タンタルを密着層として形成した3ウェハ、密着層を設けない標準試料としてのウェハの計6ウェハを作製した。
これらのウェハについて、100マスの所定のクロスカットパターンを複数形成し、エチレングリコール/尿素/イソプロピルアルコール/黒色染料/水=5/3/2/3/87部からなるインクに浸漬した。その後、プレッシャークッカー(PCT)試験(120℃ 2気圧 50Hr)を行い、PCT試験前後でテープによりクロスカットパターンのピール試験を行ったところ、表1に示すような結果が得られた。
Figure 2007269011
ここで、記号は剥がれた率によって表示してあり、○は0%、△は1〜10%、×は11〜50%、××は51%以上をあらわす。タンタル、クロム、密着層なしにおいて、PCT試験によって密着力が下がっていることが示唆されている。また、チタン、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムはPCT試験前後において剥離を発生していないことがわかった。
これより、貴金属からなる第2の保護膜と樹脂密着層の間の第2の密着層の材料として、チタン、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムが最も優れていることがわかった。すなわち、第1の密着層にチタン、窒化チタン、窒化クロムもしくはタンタル、第2の密着層としてチタン、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムから選んだ少なくとも1つの材料を使うことによって密着性を向上させれば、高耐久の液体吐出ヘッドを実現できる。
以上の説明および以下の実施例において用いる化合物は、次の通りである。
窒化チタン(TiNx)について、Ti原子1個に対してN原子がX個の比率で化合する割合の好ましい範囲はX=0.7〜1.0、より好ましくは0.8〜1.0である。また、実験にはTiNxのX=1.0のものを用いた。
窒化タンタル(TaNx)について、好ましい範囲はX=0.8〜2.0、より好ましくは0.8〜1.0または1.6〜2.0である。また、実験にはTaNxのX=2.0のものを用いた。
窒化クロム(CrNx)について、好ましい範囲はX=0.7〜1.0、より好ましくは0.8〜1.0である。また、実験にはCrNxのX=1.0のものを用いた。
図1に示す構成の液体吐出ヘッドを以下の工程で製造した。
図2に示すように、基板1としては、結晶軸<100>のSiウエハーを用い、その下面に、インク供給口12となる部分を残してマスク3を形成する。そして、基板1の上面に、発熱抵抗体層2として窒化タンタルを約100nm、また、制御信号入力電極(不図示)をそれぞれスパッタリングとエッチングにより形成する。その上に、第1の保護膜4として窒化珪素膜(1000nm)を低温プラズマCVD法により、さらに第1の密着層5としてスパッタ法によりチタンを20nm成膜した。次に、第2の保護膜6としてイリジウムをスパッタ法で約200nm、その上に第2の密着層7としてチタンを層状に20nm、順に成膜した。
なお、窒化珪素(SiNx)について、好ましい範囲はX=0.8〜1.33、より好ましくは1.2〜1.33である。また、実験にはSiNxのX=1.33のものを用いた。第1の保護膜としては、窒化珪素のほか、酸化珪素(SiN2 )を用いることができる。
次に、フォトリソグラフィ法を用いて、第2の密着層7上にレジストパターンを形成し、第2の密着層7、第2の保護膜6、第1の密着層5をエッチングし所定の形状とした。この際、Arのスパッタエッチングで全てエッチングしてもよいし、第1の密着層5の途中までArのスパッタエッチングをしてから、反応性エッチングを用いることで、第1の保護膜4のオーバーエッチングを避けることもできる。
次にフォトリソグラフィ法によりレジストパターンを形成し、第1の保護膜4である窒化珪素膜をCF4 ガスを用いたドライエッチングでパターニングし、外部電源との接続に必要なAl電極による電極パッドを露出させ、液体吐出ヘッドの要部を作製する。
電気熱変換素子を駆動する集積回路を同一のSi基板内に作り込んでもよい。この場合、集積回路部分は、配線部分と同様に、インクとの接触を防ぐため少なくとも第1の保護膜4、第1の密着層5、第2の保護膜6で覆われていることが好ましい。
次に、基板1上に樹脂密着層8となるポリエーテルアミドからなる樹脂層を2.0μmの厚みで形成する。この際、ポリエーテルアミドとしては、日立化成工業(株)社製のHIMAL1200(商品名)を用い、これをスピナーで塗布し、100℃で30分、次いで250℃で1時間にわたって加熱し、ベークを行う。
次に、ポリエーテルアミド層上に、レジスト[商品名・東京応化工業(株)社製のOFPR800]を所定のパターンで形成し、このレジストパターンをマスクとして酸素プラズマアッシングによりエッチングを行う。最後にマスクとして使用したレジストパターンを剥離して、ポリエーテルアミド層をパターニングし、図3に示すように、所定のパターンの樹脂密着層8を形成する。
次に、ポジレジスト〔商品名・東京応化工業(株)社製のODUR〕を基板上に12μmの厚みで塗布し、所望の流路形状を有するようにパターニングして、図4に示すように、流路パターンPを形成する。
次に、流路パターンPを覆うようにエポキシ樹脂からなる被覆樹脂層を形成し、パターニングによって吐出口11を開口させて、図5に示すように流路構成部材10を形成する。そして、基板1の裏面側から、Si異方性エッチングによって、図6に示すようなインク供給口12を開口させる。
次に、第1の保護膜4のインク供給口12上の部分を除去し、流路パターンPを溶解して除去する。各吐出口11は、流路構成部材10による流路壁で仕切られており、各流路の入口には、流路内へのゴミの侵入を防ぐなどの目的で、所定の間隔を置いて、鉛直方向に延びる柱が形成されている。
そして、流路構成部材10となるエポキシ樹脂層を完全に硬化させるために、180℃で1時間加熱を行い、図1に示すような液体吐出ヘッドを作製した。
図1の装置において、第2の保護膜6を形成した後に、第2の密着層7として、チタン膜の代わりに、窒素を導入しながらチタンをリアクティブスパッタし、約20nmの膜厚の窒化チタンを形成した以外は実施例1と同様の方法で液体吐出ヘッドを作製した。
(比較例1)
第2の密着層7を省いた以外は実施例1と同様の方法で液体吐出ヘッドを作製した。
(比較例2)
第1の密着層5および第2の密着層7を省略するとともに、第2の保護膜6として従来用いているタンタルを200nm形成した。
実施例1、実施例2、比較例1、比較例2の液体吐出ヘッドに対して、インク充填による耐久性と吐出性能を評価した。
まず、インク充填による耐久性は、作製した液体吐出ヘッドにエチレングリコール/尿素/イソプロピルアルコール/黒色染料/水=5/3/2/3/87部からなるインクを充填し、60℃の環境下で3ヶ月の保存試験を行い、1ヶ月ごとに観察した。
実施例1および実施例2の液体吐出ヘッドでは、基板1と流路構成部材10の間で、剥離や、部分的な剥離によって生じる流路構成部材10の密着面での干渉縞の発生などの変化は見られなかった。
一方、第2の密着層7を省いた比較例1では、1ヶ月の時点で基板1と流路構成部材10の間で剥離を生じた。第1の密着層5、第2の密着層7ともに省き、第2の保護膜6としてタンタルを200nm形成した比較例2では、3ヶ月の時点で、基板1と流路構成部材10の間で部分的に干渉縞が生じている箇所が観察された。
その結果、第2の密着層を設けることによって、従来に比べて密着力を強化できることがわかった。
また、吐出性能の評価を吐出可能電圧、吐出スピードの測定で行ったところ、実施例1および実施例2と、比較例1および比較例2でほとんど差がなかった。
発熱抵抗体層2から発泡面の熱伝導の良否が、吐出可能電圧を変化させるため、第2の密着層7が存在するためにやや熱伝導が悪くなることが懸念されたが、実際には問題がないことがわかった。また、発泡状況の変化により吐出スピードは変化するが、それも影響がない範囲であることが確認できた。
さらに、吐出初期の段階で液体吐出ヘッドを分解し、第2の密着層7の表面をXPS(X-ray photoelectron spectroscopy;X線光電子分光法)で分析した。発熱抵抗体層2の直上にはチタンの存在が認められなかったが、発熱抵抗体層2の直上以外の部分の表面には、チタンが存在することがわかった。発熱抵抗体層2の直上だけチタンがないことから、第2の密着層7が吐出により溶出したものと考えられる。
インクジェット記録ヘッドの場合、初期駆動、または長期放置の後にインクの吐出を確実にするため、回復動作として、吐出口の外部からインクを吸い出す吸引回復の動作がなされている。また、全部の吐出口からインクを数百回〜数千回連続して吐出させることで吐出を常に保つ保全処置がなされている。このようにインクを数百回〜数千回吐出することにより、発熱抵抗体層2の直上の温度が上がり、当該部分に存在した第2の密着層7のチタンが溶解して排出されたものと推測される。
PCT試験の結果から、第1の密着層5として、チタン以外の金属、例えばタンタルを用いることもできる。また、第2の密着層7としては、チタン、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロムを用いることができる。その際、第2の密着層7を、第1の密着層5と異なる金属材料、または、異なる金属の窒化物で形成するためには、別の成膜装置ないしはチャンバーと金属ターゲットを用意しなければならなくなる。したがって、第1、第2の密着層5、7は、同じ材料とするか、または同じ金属の単体およびその窒化物とする方が、工程数および品質上望ましい。中でも、実施例1のように第1、第2の密着層共にチタンとするか、実施例2のように第1の密着層をチタン、第2の密着層を窒化チタンとするか、あるいはその逆とするのが好ましい。
また、第2の保護膜6は、今回はイリジウムを用いたが、Pt(白金)、Os(オスミウム)、Re(レニウム)、Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)等、他の貴金属も使うことができる。
さらに、第2の密着層7の厚みを20nmに設定したが、製品での第2の密着層7の厚みは、吐出への影響、密着力、耐久性を考慮して決定すべきである。第1の密着層5についても、同様に吐出への影響、密着力、耐久性の観点から決定すべきである。
第2の密着層7、第2の保護膜6、第1の密着層5を同一のレジストパターンにてエッチングしたが、第2の密着層7の平面領域は、機能的には流路構成部材10の平面領域を含んでいればよく、第2の保護膜6と別パターンでもよい。第2の保護膜6と第1の密着層5の平面領域の関係も同様であり、第1の密着層5の平面領域が第2の保護膜6の平面領域を含んでいればよく別パターンでも構わない。ただし、同一のレジストパターンで行ったほうが工程数が少なくてすみ、汚染の機会が減るために、コスト的、品質的に数段優れていると考えられる。
また、電気熱変換素子の発熱部の直上のみ第2の密着層7の材料が駆動初期に溶出するため、ヘッド作製工程で第2の保護膜6上に付着する汚れを第2の密着層7とともに除去する効果があり、吐出性能の安定化をもたらすことが期待できる。
一実施の形態による液体吐出ヘッドを示す模式断面図である。 図1の液体吐出ヘッドを製造する第1工程を示す模式断面図である。 図1の液体吐出ヘッドを製造する第2工程を示す模式断面図である。 図1の液体吐出ヘッドを製造する第3工程を示す模式断面図である。 図1の液体吐出ヘッドを製造する第4工程を示す模式断面図である。 図1の液体吐出ヘッドを製造する第5工程を示す模式断面図である。 一従来例を示す部分平面図である。 図7をA−A線に沿って切断した断面図である。
符号の説明
1 基板
2 発熱抵抗体層
4 第1の保護膜
5 第1の密着層
6 第2の保護膜
7 第2の密着層
8 樹脂密着層
10 流路構成部材
11 吐出口
12 インク供給口

Claims (9)

  1. 吐出口から液体を吐出するために用いられるエネルギーを発生するエネルギー発生手段と、該エネルギー発生手段を保護するための貴金属の保護膜と、が設けられた基板と、
    チタン、窒化チタン、窒化タンタルおよび窒化クロムの中から選ばれる少なくとも1つの材料からなり、前記貴金属の保護膜と密着するための無機密着層と、
    有機材料からなる有機密着層と、
    前記吐出口に連通する液体の流路の壁を構成する流路構成部材と、を有し、前記基板上に、前記無機密着層、前記有機密着層、前記流路構成部材の順で接合されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記基板には、前記エネルギー発生手段を保護するための絶縁性保護膜と、無機材料からなる更なる密着層と、が前記エネルギー発生手段と前記貴金属の保護膜との間に設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記更なる密着層が、チタン、窒化チタン、窒化タンタルおよび窒化クロムの中から選ばれる少なくとも1つの材料からなることを特徴とする請求項2記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記無機密着層と前記更なる密着層とが、同じ材料からなることを特徴とする請求項3記載の液体吐出ヘッド。
  5. 前記無機密着層と前記更なる密着層とが、チタンからなることを特徴とする請求項4記載の液体吐出ヘッド。
  6. 前記無機密着層と前記更なる密着層とのうち、一方がチタンからなり、他方が窒化チタンからなることを特徴とする請求項3記載の液体吐出ヘッド。
  7. 前記貴金属の保護膜が、イリジウムまたは白金からなることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  8. 前記有機密着層がポリエーテルアミドからなることを特徴とする請求項1記載の液体吐出ヘッド。
  9. 請求項1記載の液体吐出ヘッドの製造方法であって、
    前記貴金属の保護膜の上に前記無機密着層の材料を層状に設ける工程と、
    前記エネルギー発生手段を駆動することにより、該エネルギー発生手段の直上のみ前記無機密着層の材料を除去する工程と、を含むことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
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