JP2007268441A - 吸着シート、吸着エレメント及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸着材を含有した吸着シート及び吸着エレメントにおいて、耐熱性、強度及び吸着性能の優れた、そして紙厚が薄くて、密度の高い物を提供することを課題とする。
【解決手段】吸着材、自己固結性を有する粘土鉱物繊維、耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維及び有機バインダー炭化物を含有することを特徴とする吸着シート。
【解決手段】吸着材、自己固結性を有する粘土鉱物繊維、耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維及び有機バインダー炭化物を含有することを特徴とする吸着シート。
Description
本発明は、空気中に含まれる有機溶剤や水分を、吸着材を用いて吸着除去する吸着シート、吸着エレメント及びその製造方法に関するものである。
化学工場等、有機溶剤を多く使用する設備においては、有機溶剤が外部に排出されることを防止するため有機溶剤除去設備が必要とされており、有機溶剤を除去する方法として、ゼオライトや活性炭等の吸着材を使用する方法が多く採用されている。そして、吸着材は一般にシート化して使用されており、シートを形成する材として、耐熱性が高い無機繊維が一般的に使用されている。しかしながら、無機繊維は比重が高くなり、紙厚は薄くなり、密度を高くすることはできるが、吸着材の担持能力が低く、吸着材含有重量比率が低下するという問題があった。そこで、吸着材担持能力を高めるため、例えば活性炭とフィブリル化した難燃繊維が混合されたシートが開示されている(例えば特許文献1参照)。しかしながら、かかるシートは、比重の軽い柔軟な有機繊維を使用するため、活性炭の担持性に優れるものの、嵩高となるため、シートの厚みが大きくなり、密度が低下するという問題があった。
特公平6−104350号公報
本発明はかかる事情に対して、耐熱性、強度及び吸着性能の優れながらも、紙厚が薄く、密度の高い吸着シート、吸着エレメントを提供することを課題とする。
本発明者らは上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、遂に本発明を完成するに至った。即ち本発明は、即ち、(1)吸着材、自己固結性を有する粘土鉱物繊維、耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維及び有機バインダー炭化物を含有することを特徴とする吸着シート、(2)前記吸着材がゼオライト及び/又は活性炭であって、該吸着材のシートに含まれる量が60〜85重量%であることを特徴とする(1)記載の吸着シート、(3)前記自己固結性を有する粘土鉱物繊維が、繊維径が0.1〜0.5μm、繊維長が1〜50μmのセピオライトまたはウォラストナイトまたはパリゴルスカイトでからなり、該粘土鉱物繊維のシートに含まれる量が5〜35重量%であることを特徴とする(1)又は(2)記載の吸着シート、(4)前記耐熱性有機繊維がアラミド繊維、ベンゾイミダゾール繊維、ベンゾオキサゾール繊維、ポリイミド繊維であり、該繊維の繊維径が1〜15μmで、繊維長が2mm〜10mmであり、該耐熱性有機繊維のシートに含まれる量が5〜35重量%であることを特徴とする(1)乃至(3)いずれかに記載の吸着シート。(5)前記ガラス繊維の繊維径が1〜10μmで、繊維長が2mm〜5mmであり、該ガラス繊維のシートに含まれる量が5〜35重量%であることを特徴とする(1)乃至(4)いずれかに記載の吸着シート、(6)前記有機バインダー炭化物が、PVA系バインダー、ポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリエチレン系ポリマー、ポリエステル系ポリマーから選ばれた少なくとも一種のポリマーの炭化物であって、該有機バインダー炭化物のシートに含まれる量が1〜10重量%である事を特徴とする(1)乃至(5)いずれかに記載の吸着シート、(7)(1)乃至(5)いずれかに記載の吸着シートがハニカム状構造に成形されたことを特徴とする吸着エレメント、(8)吸着材と自己固結性を有する粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成した後、該シートをハニカム状構造に成形し、該ハニカム状吸着エレメントを有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成してなることを特徴とする吸着エレメントの製造方法、(9)吸着材と自己固結性を有す粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成した後、該ハニカム状吸着エレメントに無機接着剤を添着し、有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成してなることを特徴とする吸着エレメントの製造方法、である。
本発明の吸着シートは、吸着材の含有重量比率が極めて高く、有機溶剤の吸着性能が極めて優れており、一方、焼成前・後の強度も強く耐熱性も高くなるという利点を有する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の吸着シートは、自己固結性を有する粘土鉱物繊維を含有することが好ましい。本発明者等は、骨格材として自己固結性を有する粘土鉱物繊維を使用することで、シートへの吸着材担持性が優れ、更に自己固結性にて焼成後の強度が著しく優れることを見いだしたからである。すなわち、自己固結性を有する粘土鉱物繊維は、高温で加熱した際に脱水しセラミック化してバインダーとして効果を発現し、吸着材を多く担持する能力を発揮する。そして、当該骨格材は耐熱性が極めて優れ、また温度変化による物性変化も殆ど見られないため、実用において繰り返される脱着工程において、高温・高温度差の条件で吸脱着を施すことが可能となるため、吸着材のポテンシャルを余すことなく引き出すことができる。なお、本発明でいう自己固結性を有する粘土鉱物繊維とは、含水ケイ酸塩鉱物であり、加熱すると脱水作用により硬化する微細繊維状の鉱物をいう。
本発明の吸着シートは、自己固結性を有する粘土鉱物繊維を含有することが好ましい。本発明者等は、骨格材として自己固結性を有する粘土鉱物繊維を使用することで、シートへの吸着材担持性が優れ、更に自己固結性にて焼成後の強度が著しく優れることを見いだしたからである。すなわち、自己固結性を有する粘土鉱物繊維は、高温で加熱した際に脱水しセラミック化してバインダーとして効果を発現し、吸着材を多く担持する能力を発揮する。そして、当該骨格材は耐熱性が極めて優れ、また温度変化による物性変化も殆ど見られないため、実用において繰り返される脱着工程において、高温・高温度差の条件で吸脱着を施すことが可能となるため、吸着材のポテンシャルを余すことなく引き出すことができる。なお、本発明でいう自己固結性を有する粘土鉱物繊維とは、含水ケイ酸塩鉱物であり、加熱すると脱水作用により硬化する微細繊維状の鉱物をいう。
本発明の吸着シートは、ガラス繊維を含有することが好ましい。ガラス繊維を含有することによりシートの柔軟性や強度が向上するからである。すなわち、吸着材が粒子状の場合、引張り強度の著しく強い単繊維であるガラス繊維を含有させることで、シートの基材となったガラス繊維にゼオライトと粘土鉱物繊維が保持される事でシートが形成され、ガラス繊維によって充分や柔軟性と強度を発現することができる。
本発明の吸着シートは、上記ガラス繊維に変えて又は併用して耐熱性有機繊維を含有することも好ましい形態の一つである。耐熱性有機繊維を含有することによりシートの柔軟性や強度が向上するからである。すなわち、吸着材が粒子状の場合、引張り強度の著しく強い単繊維である耐熱性有機繊維を含有させることで、シートの基材となった耐熱性有機繊維に吸着材と粘土鉱物繊維が保持されることでシートが形成され、耐熱性有機繊維によって充分や柔軟性と強度を発現することができる。
本発明の吸着シートは、有機バインダー炭化物を含有していることが好ましい。有機バインダーの種類と量を調整し、また焼成条件を調整する事で、敢えて有機バインダーを完全に燃焼除去せずにシートへ残存させることでで、吸着材の担持性に優れ、強度の高いシートが得られることを見いだしたからである。すなわち、自己固結性を有する粘土鉱物繊維中の水分が脱水して硬化するバインダー効果と、この有機バインダー炭化物を敢えて残存されるバインダー効果が重なり合って、より吸着材の担持性に優れ、より強度の高いシートが得られることを見いだしたものである。
本発明の吸着シートに用いられる吸着材は、ゼオライトまたは活性炭であることが好ましく、ゼオライトの場合は、形態は粉末状であり、平均粒径は0.1〜15.0μmであることが特に好ましい。0.1μm以上であればシートを作成する際の取り扱い性に優れ、更に湿式抄紙法等でシートを作成する際のゼオライト担持性が高くなり、一方で15.0μm以下とすることによりゼオライトの脱落を有効に防止することができるからである。より好ましい粒子径は2.0〜8.0μmである。
ゼオライトは天然に産出されるゼオライトもであってもよいが、有機溶剤等の悪臭成分を高吸着除去するには、吸着性能の高い合成ゼオライトが適している。
ゼオライトは天然に産出されるゼオライトもであってもよいが、有機溶剤等の悪臭成分を高吸着除去するには、吸着性能の高い合成ゼオライトが適している。
また、吸着材として活性炭を用いる場合、その形態は粉末状、もしくは繊維状であることが好ましく、粉末状の場合は、粒径は上記と同様の理由から1〜30μmであることが好ましい。
本発明の吸着シートの吸着材の含有量は、吸着性能及び吸着材の脱落、シートの強度とのバランスから60〜85重量%の範囲が好ましく、75〜80重量%がより好ましい。
本発明の吸着シートに用いられる自己固結性を有する粘土鉱物繊維の種類は特に限定されるものではないが、吸着材担持性能と焼成後の強度面からセピオライトまたはウォラストナイトまたはパリゴルスカイトが好ましい。また、自己固結性粘土鉱物繊維の繊維径は0.1〜0.5μmで繊維長が1〜50μmの範囲であることが好ましく、より好ましくは繊維径が0.1〜0.2μmで繊維長が1〜30μmである。かかる範囲であれば、吸着材担持性能、強度、及びシート作成時等の取り扱い性に優れる一方で、高温で焼成する際の時間を短縮することができるからである。このように、骨格繊維として従来に比べて繊維径と繊維長の極めて小さいものを使用することで、その微細繊維の効果で吸着材担持性が優れ、紙厚が薄く、密度の高いシートを得ることができる。
また、粘土鉱物繊維のシートに含まれる量は、5〜35重量%の範囲が好ましく、吸着材のシートの含有重量比率を考慮すると5〜25重量%がより好ましい。かかる範囲内であれば、吸着材担持能力が高まると同時に、吸着材が存在するスペースを確保できるため、吸着シート全体における吸着材担持量を高くすることができるからである。
本発明の吸着シートに用いられる耐熱性有機繊維は、融点もしくは熱分解温度が250℃以上の耐熱性の優れた繊維であることが好ましく、具体的にはアラミド、メタアラミド、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリベンゾオキサゾール(PBO)、ポリイミド等から作られた繊維が挙げられる。シートの柔軟性や強度のバランスから、繊維径は1〜15μmであることが好ましく、繊維長は2〜10mmであるものがより好ましい。かかる範囲の耐熱性有機繊維を用いることにより、自己固着性繊維との存在と相まって、担持力・強度・柔軟性に優れたシートが得られる。また、耐熱性有機のシートに含まれる量は、吸着材の含有容量、柔軟性、強度のバランスから5〜35重量%であることが好ましい。
本発明の吸着シートに用いられるガラス繊維は、シートの柔軟性や強度のバランスから、繊維径は1〜10μmであることが好ましく、繊維長は2〜5mmであるものがより好ましい。かかる範囲のガラス繊維を用いることにより、自己固着性繊維及び有機バインダー炭化物の存在と相まって、担持力・強度・柔軟性に優れたシートが得られる。また、ガラス繊維のシートに含まれる量は、吸着材の含有容量、柔軟性、強度のバランスから5〜35重量%であることが好ましい。
本発明の吸着シートに用いられる有機バインダー炭化物は、PVA系ポリマー、ポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリエチレン系ポリマー、ポリエステル系ポリマーの炭化物が好ましいが、焼成前後の両方で吸着材と骨格繊維をバインダー効果にて接合できるものであれば特に限定されるものではない。
本発明の吸着シートに用いられる有機バインダー炭化物の量は、1〜10重量%の範囲が好ましく、吸着材のシートの含有重量比率を考慮すると1.5〜5重量%がより好ましい。1重量%以上とすることにより、吸着材の担持能を確保し、更に焼成後の強度を高めることが可能となり、その一方、10%以下とすることにより、シート内に含有される吸着材の含有量を高めることができるからである。
本発明の吸着エレメントは、吸着材と自己固結性を有する粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダー炭化物を含有することを特徴とする吸着シートをハニカム状構造に成形することが好ましい。骨格材として自己固結性を有する粘土鉱物繊維を使用することで、自己固結性にて焼成後の強度が著しく優れる事を見いだしたことに基づく。
本発明の吸着エレメントの製造方法は、吸着材と自己固結性を有する粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成したのち、該ハニカム状吸着エレメントを有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成して製造することが好ましい。焼成温度と時間を調整する事と粘土鉱物繊維の繊維径と繊維長を調整する事でより容易に自己固結性が発現でき、焼成後の強度が優れる事を見いだした。
本発明の吸着エレメントの製造方法は、吸着材と自己固結性を有す粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成したのち、該ハニカム状吸着エレメントに無機接着剤を添着し、有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成することが好ましい。
本発明の吸着シートの厚みは、0.1〜0.5mmの範囲であることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.3mmの範囲である。厚みが0.1mm以下であればシートの強度が著しく低下しシートの成形性が低下し、また後加工においてハニカム状等の吸着エレメントに加工する事が出来なくなり、一方、0.5mm以上であればシートをハニカム状等に加工した吸着エレメントの圧損が高くなる為である。
本発明の吸着シートの坪量は、25〜200g/m2の範囲であり、望ましくは40〜150g/m2の範囲である。坪量が25g/m2以下であれば紙厚みが薄くなりシートの強度が著しく低下しシートの成形性が低下し、また後加工においてハニカム状等の吸着エレメントに加工する事が出来なくなり、200g/m2以上であれば紙厚みが高くなりハニカム状等に加工した吸着エレメントの圧損が高くなる為である。
本発明の吸着シートを焼成する際の条件は有機バインダーが1〜10重量%残存する温度と時間であれば特には限定される物では無いが、好ましくは活性炭で230〜350℃、ゼオライトで230〜800℃の温度で1〜30分が最適である。これは有機バインダーが焼成にて炭化され、粘土鉱物繊維が自己固結性で硬化する温度だからである。230℃以下では有機バインダーの炭化に時間が掛かり、また粘土鉱物繊維の自己固結性が発現できない場合があり、活性炭では350℃以上で活性炭が燃焼してしまい、ゼオライトでは800℃以上ではゼオライト自体の結晶構造の破壊が発生するからである。
本発明の吸着エレメントの構造であるハニカム状構造体は、円柱状もしくは円筒状に形成されたハニカム構造体が好ましい。円柱状とは、心材にハニカムを巻き付けてローター状にした形状の事を指し(図1)、円筒状とは、平行にガスが通記するようにハニカムを複数積層し、処理ガスが中心から径方向に向かって通気するようにハニカム積層体を円周に配置する形状を指す(図2)。これら円筒状、円柱状に吸着ゾーン及び再生ゾーンを設け、中心軸を中心に回転させ、吸着と再生の処理を効率よく連続に行う事ができる。ハニカム状は、フェルト状や粒状と比較して、ミストやゴミによる目詰まりの防止、低圧損化、軽量化の点で優れている。
本発明の吸着エレメントの製造方法は、吸着材と自己固結性を有する粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はとガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成したのち、該シートをハニカム状構造に成形し、該ハニカム状吸着エレメントを有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成してなる事が望ましい、必要により強度向上の為に焼成前の吸着エレメントに無機バインダーを添着する事もできる。無機バインダーは、シリカゾルやリン酸塩などが上げられるが、特に限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例を用いて本発明を詳細に説明する。
なお、本発明における吸着シートの諸特性の測定法は次の通りである。
なお、本発明における吸着シートの諸特性の測定法は次の通りである。
(吸着シートに含まれる吸着材の含有重量比率Gの測定方法)
G(重量%)=(a/A)×100
ここでaは吸着材シートの吸着率(重量%)
Aは吸着材単体の吸着率(重量%)
G(重量%)=(a/A)×100
ここでaは吸着材シートの吸着率(重量%)
Aは吸着材単体の吸着率(重量%)
(吸着シートの吸着率の測定:(JIS−K−1474に準ずる))
吸着試験用U字管に吸着素子を入れ温度30℃±0.5℃に調節した水分蒸気吸着試験装置(図3)に相対湿度60RH%の空気を流し60分間吸着させ、吸着素子の重量増加を測定する。吸着率qは次式で求める。
q(重量%)=P/S×100
ここでPは吸着シートの増量(g)
Sは吸着シートの質量(g)
吸着試験用U字管に吸着素子を入れ温度30℃±0.5℃に調節した水分蒸気吸着試験装置(図3)に相対湿度60RH%の空気を流し60分間吸着させ、吸着素子の重量増加を測定する。吸着率qは次式で求める。
q(重量%)=P/S×100
ここでPは吸着シートの増量(g)
Sは吸着シートの質量(g)
(引っ張り強度の測定方法)
JISP−8113「紙および板紙−引っ張り特性の試験方法」に準じて測定した。シートの幅は20mm。
JISP−8113「紙および板紙−引っ張り特性の試験方法」に準じて測定した。シートの幅は20mm。
(実施例1)
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も2.1kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も2.1kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
(実施例2)
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.2μmで繊維長が30μmのパリゴルスカイトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も2.1kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.2μmで繊維長が30μmのパリゴルスカイトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も2.1kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
(実施例3)
吸着材として椰子殻活性炭を70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して350℃で5分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で20重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も1.8kgf/20mmと強く、紙厚が0.28mmと薄くて、密度が0.45g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
吸着材として椰子殻活性炭を70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して350℃で5分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で20重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も1.8kgf/20mmと強く、紙厚が0.28mmと薄くて、密度が0.45g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
(実施例4)
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とパラアラミド繊維として繊維径が12μm×6mmのテクノーラ繊維を10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も2.1kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とパラアラミド繊維として繊維径が12μm×6mmのテクノーラ繊維を10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として4重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。またシートの引っ張り強度も2.1kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、柔軟性に優れたシートである結果を得た。350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果であった。このシートは有機溶剤等の吸着率が高く、350℃でシートの発火、燃焼が見られない、性能と耐熱性共に優れた特徴を有している。
(比較例1)
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmの硼酸アルミニウム繊維を10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として2.5重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。また、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果で良好な結果であったが、粘土鉱物繊維を使用していないことで、シートの引っ張り強度は実施例に比べて0.5kgf/20mmと著しく弱く、シートの取り扱いが悪い結果となった。
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmの硼酸アルミニウム繊維を10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して400℃で3分間焼成してPVAを炭化物として2.5重量%残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。また、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果で良好な結果であったが、粘土鉱物繊維を使用していないことで、シートの引っ張り強度は実施例に比べて0.5kgf/20mmと著しく弱く、シートの取り扱いが悪い結果となった。
(比較例2)
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して550℃で180分間焼成してPVAを完全に分解除去した。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。また、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果で良好な結果であったが、焼成によりPVAを完全に分解除去したことで、シートの引っ張り強度は実施例に比べて0.4kgf/20mmと著しく弱く、シートの取り扱いが悪い結果となった。
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して550℃で180分間焼成してPVAを完全に分解除去した。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。また、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度で、350℃でシートの発火、燃焼が見られない高い耐熱性を示す結果で良好な結果であったが、焼成によりPVAを完全に分解除去したことで、シートの引っ張り強度は実施例に比べて0.4kgf/20mmと著しく弱く、シートの取り扱いが悪い結果となった。
(比較例3)
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して130℃で60分間焼成してPVAを炭化させずに残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。また、シートの引っ張り強度も2.3kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度である良好な結果であったが、焼成によりPVAを炭化させていないために350℃でシートの発火、燃焼が見られ、実施例に比べて耐熱性が低い結果となった。
吸着材としてSi/Alモル比が100のY型ゼオライトを70重量%と粘土鉱物繊維として繊維径が0.1μmで繊維長が1μmのセピオライトを10重量%とガラス繊維として繊維径が6μm×3mmのガラスファイバーを10重量%と有機バインダーとしてPVA((株)クラレ製VPB−1−5−2)を10重量%の比率で、坪量125g/m2となる重量にて湿式抄紙装置を使いシートを作成した。次にこのシートにシリカゾルを6重量%添着して130℃で60分間焼成してPVAを炭化させずに残存させた。このシートのトルエン吸着率をJIS−K−1474に準じて測定した結果、吸着温度30℃、湿度60RH%、トルエン3000ppmの条件で10重量%である優れた結果を得た。また、シートの引っ張り強度も2.3kgf/20mmと強く、紙厚が0.23mmと薄くて、密度が0.54g/cm3と高密度である良好な結果であったが、焼成によりPVAを炭化させていないために350℃でシートの発火、燃焼が見られ、実施例に比べて耐熱性が低い結果となった。
実施例および比較例の各種特性を表に示す。
以上、説明した様に本発明の吸着シートは、吸着材と自己固結性を有する粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス単繊維と有機バインダー炭化物を含有することで吸着材の含有重量比率が極めて高く、有機溶剤の吸着性能が極めて優れており、強度も強く耐熱性も高くなり、産業界に寄与すること大である。
1 乾燥ガス入口
2 温度調節用蛇管
3 共通すり合わせろ過板付きガス洗浄
4 混合瓶
5 吸着試験用U字管
6 三方コック
7 蒸気発生用ガス流量計
8 希釈ガス用流量計
9 排気口
10 余剰ガス出口
11 恒温槽
12 水
13 ガス流量調整コック
20 円柱状ハニカム
F 回転方向
H 濃縮ガス
G 処理後ガス
31 ハニカム搭載用金属箱
32 円筒状ハニカム
33 通流配管
34 通流配管
A 回転方向
B 原ガス
C 処理後ガス
D 脱着用加熱ガス
E 濃縮ガス
2 温度調節用蛇管
3 共通すり合わせろ過板付きガス洗浄
4 混合瓶
5 吸着試験用U字管
6 三方コック
7 蒸気発生用ガス流量計
8 希釈ガス用流量計
9 排気口
10 余剰ガス出口
11 恒温槽
12 水
13 ガス流量調整コック
20 円柱状ハニカム
F 回転方向
H 濃縮ガス
G 処理後ガス
31 ハニカム搭載用金属箱
32 円筒状ハニカム
33 通流配管
34 通流配管
A 回転方向
B 原ガス
C 処理後ガス
D 脱着用加熱ガス
E 濃縮ガス
Claims (9)
- 吸着材、自己固結性を有する粘土鉱物繊維、耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維及び有機バインダー炭化物を含有することを特徴とする吸着シート。
- 前記吸着材がゼオライト及び/又は活性炭であって、該吸着材のシートに含まれる量が60〜85重量%であることを特徴とする請求項1記載の吸着シート。
- 前記自己固結性を有する粘土鉱物繊維が、繊維径が0.1〜0.5μm、繊維長が1〜50μmのセピオライトまたはウォラストナイトまたはパリゴルスカイトでからなり、該粘土鉱物繊維のシートに含まれる量が5〜35重量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の吸着シート。
- 前記耐熱性有機繊維がアラミド繊維、ベンゾイミダゾール繊維、ベンゾオキサゾール繊維、ポリイミド繊維であり、該繊維の繊維径が1〜15μmで、繊維長が2mm〜10mmであり、該耐熱性有機繊維のシートに含まれる量が5〜35重量%であることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の吸着シート。
- 前記ガラス繊維の繊維径が1〜10μmで、繊維長が2mm〜5mmであり、該ガラス繊維のシートに含まれる量が5〜35重量%であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の吸着シート。
- 前記有機バインダー炭化物が、PVA系バインダー、ポリアクリロニトリル系ポリマー、ポリエチレン系ポリマー、ポリエステル系ポリマーから選ばれた少なくとも一種のポリマーの炭化物であって、該有機バインダー炭化物のシートに含まれる量が1〜10重量%である事を特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の吸着シート。
- 請求項1乃至6いずれかに記載の吸着シートがハニカム状構造に成形されたことを特徴とする吸着エレメント。
- 吸着材と自己固結性を有する粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成した後、該シートをハニカム状構造に成形し、該ハニカム状吸着エレメントを有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成してなることを特徴とする吸着エレメントの製造方法。
- 吸着材と自己固結性を有す粘土鉱物繊維と耐熱性有機繊維及び/又はガラス繊維と有機バインダーを含有するシートを作成した後、該ハニカム状吸着エレメントに無機接着剤を添着し、有機バインダーが炭化物として1〜10重量%残存する温度と時間で焼成してなることを特徴とする吸着エレメントの製造方法。
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