JP2007267410A - 差動増幅器、電圧制御発振器および電圧制御発振器動作方法 - Google Patents

差動増幅器、電圧制御発振器および電圧制御発振器動作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 マイクロ波周波数で動作し、低出力、低ノイズで高品質を達成できるCMOS差動増幅器を供給する。
【解決手段】 マイクロ波差動増幅器は、ソースが共通バイアス・ノードに接続され、ゲートが差入力信号を受信する入力ポートに接続され、さらにドレインが差出力信号を供給するための出力ポートに接続される第1および第2のMOSデバイスから構成される。各デバイスのミラー・キャパシタは入力と出力ポートの間に必要なフィードバックを供給し、差出力信号の位相を差入力信号の位相と所定の周波数で45゜シフトさせる。整合負荷と対応バイアス電流を用いて、NMOSデバイスの動作点は各転送特性の線形領域に維持される。ジャイレータ構成中に4つの差動増幅器を内蔵するVCOは、所定の周波数で発振し、8つの出力信号を持つ。
【選択図】 図4

Description

本発明は差動増幅器、および差動増幅器から構成される高周波数共振器に関し、特にCMOSマイクロ波多位相電圧制御発振器に関する。
情報化時代の到来と広帯域データの家庭への接続に対する最近の関心を背景に、低コスト低出力データ受信機は広帯域データ転送メディアとインタフェースを行う必要がある。そのようなデータ受信機はマルチギガヘルツ周波数でディジタルデータを再生しなければならない。これらの必要性が現在の集積回路技術能力を限界にまで押しやり、低出力集積クロック回復メカニズムの問題が存在する。
あるシリコン技術でデータが回復される比率を最大化する一つの方法は、チィップデータ入力で1:2デマルチプレクス回路を使うことである(J. ハウエンシルド等、“A22 Gb/s決定回路、およびシリコンバイポーラ技術で組み立てられたA32 Gb/s再生デマルチプレクサIC、” IEEE、1992年、バイポーラ回路と技術会合、論文7.4)。これは、例えば、2つのDタイプのフリップフロップを用いてデータを再生することによって可能であり、この2つのDタイプのフリップフロップのデータ入力は着信データと接続されているが、そのクロック入力はクロックの立ち下がり端および立ち上がり端でそれぞれクロックされる。そのため、例えば、2Gb/sデータ・ストリームは1GHzクロックによって再生できる。
ノーザン・テレコム・リミテッドに譲渡された米国特許第5,185,581(A.K.D.ブラウン,1993年2月発行)(特許文献1)、第5,172,076号(A.K.D.ブラウン,1992年12月発行)(特許文献2)、第5,371,475号(A.K.D.ブラウン,1994年12月発行)(特許文献3)において、種々のVCOが説明されており、これらの種々のVCOは内蔵遅延素子を用いた相互コンダクタを使用したジャイレータ回路を用いている。これらの回路は主にシリコンバイポーラとバイポーラHBT技術に適用されている。上記特許で開示されたVCOのバイポーラトランジスタの比較的大きな相互コンダクタンスは、十分に高い周波数の共振を可能とし、これらの相互コンダクタの内蔵遅延素子は確実な共振を維持するのに十分である。
米国特許第5,185,581号(特許文献4)は、直角位相出力をもつVCOのタイプを開示している。そのようなVCOの4位相の4つのDタイプ・フリップフロップをクロッキングし、データ入力を共有データ・ストリームに接続することにより、1:4デマルチプレクス回路を得ることができる。そのような構成は1GHzVCOから4GB/sデータ・ストリームを再生できる。
米国特許第5,185,581号公報 米国特許第5,172,076号公報 米国特許第5,371,475号公報 米国特許第5,185,581号公報
しかしながら、MOS技術においては、相互コンダクタンスは一般にバイポーラ技術におけるものより低いオーダの振幅であり、そのためトランジスタの遅延素子は寄生構成要素として扱われ(クルメナッハ、“高周波CMOS相互コンダクタンス増幅器キャパシタ(TAC)フィルタにおける設計”、回路とシステムに関する1989年IEEE国際シンポジウム)、発振を行うには十分でない。クルメナッハの論文はCMOS高調波発振器について説明しており、これらのCMOS高調波発振器は、負性抵抗相互コンダクタを用い、ジャイレータ・ロス・アドミタンスを補償し、発振を行わせる。
本発明は、十分な内蔵遅延素子を有するトランジスタを必要としない新しいMOSジャイレータVCO構成を供給する。さらに、本発明は通常用いられている2つのジャイレータ構造ではなく、特殊な4つの相互コンダクタ・ジャイレータ構造を用いる。さらには、このジャイレータ・キャパシタはπ/4ラジアン位相シフトによって、分路ミラー・フィードバック・キャパシタとして接続される。
本発明の目的は、マイクロ波周波数で動作し、低出力、低ノイズで高品質を達成できるCMOS差動増幅器(相互コンダクタ)を供給することにある。
また、本発明は、複数のCMOS差動増幅器を内蔵したマイクロ波多位相電圧制御共振器(VCO)を供給する。本発明のVCOは、所定の期間においてデータ遷移回数はクロック遷移回数を上回る多位相データ再生回路で用いられる。ここでは位相ロックループ設計のための通常技術を用いることはできない。
本発明のVCO CMOS共振器は、マイクロ波周波数において8つの出力クロック位相で発振することができ、1:8再生デマルチプレクス回路にタイミングを供給するのに適している。このため、例えば、シリコン・プロセスが8位相共振器を1GHzの最大保障周波数で設計される場合は、そのプロセスは全ての集積回路を用いて8Gb/sまでのデータ再生を潜在的にサポートすることができる。例えば、当発明者により1995年11月30日に出願された同時係属中の米国特許出願シリアルNo.08/565,266の“マイクロ波多位相・位相検出器”は、差動CMOSまたはバイポーラCMLで用いることができるマイクロ波多位相・位相検出器を開示している。
本発明は、十分な内蔵遅延素子を有するトランジスタを必要としない新しいMOSジャイレータVCO構成を供給する。
従って、本発明は、マイクロ波差動増幅器に関し、このマイクロ波差動増幅器は、ソースが共通バイアス・ノードに接続され、ゲートが差入力信号を受信する入力ポートに接続され、さらにドレインが差出力信号を供給するための出力ポートに接続される第1および第2のMOSデバイスと、所定の周波数において、所定の位相差を有する差入力信号の位相との関係で、差出力信号の位相をシフトするためのフィードバック手段と、各MOSデバイスの動作点を各転送特性の線形部に確立する手段とを含む。
本発明はMOS増幅器の線形領域で動作するメリットがある。そのため、増幅器が線形領域すなわち最大相互コンダクタンス・モードで動作している場合、ジャイレータVCOの発振周波数は従来の飽和リング発振器の周波数の2倍となる。
好ましくは、本発明のデバイスは、低出力、低ノイズ、8位相マイクロ波CMOS VCOを供給する。ここで開示されたCMOS VCOは、GHz周波数で高い品質係数を有し、バイポーラ技術などより低いコストで多位相データ再生を行うことができる。
下記の説明は8位相VCOに関するが、本発明による差動増幅器を複数個縦続接続することにより、より多くの位相数を有するジャイレータを得ることができる。
バイポーラ技術におけるジャイレータの説明(先行技術)
マイクロ波差動増幅器の概要とバイポーラ技術で実行されるジャイレータを本発明のよりよい理解のために説明する。
図1はジャイレータ200のブロック図であり、ジャイレータ200は共振回路として接続された90゜位相シフト差動増幅器100、100’を用いている。各差動増幅器は差入力Ip,Inを受信し、差出力Op,Onを生成する。これらの増幅器は同様にバイアスされており、そのため、各増幅器は発振周波数で90゜位相シフトしている。
VCO200においては、増幅器100と100’の直列利得は1以上で、増幅器100と100’による全体の位相シフトは180゜である。増幅器100の正と負の出力端子Op1とOn1は差動増幅器100’の正と負の入力端子Ip2、In2にそれぞれ接続されている。差動増幅器100’の正と負の出力端子Op2とOn2と差動増幅器100の負と正の入力端子In1、Ip1間で交差接続を行うことによって180゜位相シフトを得ることができる。増幅器は同様にバイアスされているので、それぞれ発振周波数で90゜位相シフトが得られ、そのためクロック位相はちょうどπ/2ラジアン離れる。
増幅器100と100’は米国特許第5,185,581号(ブラウン)に記載されるタイプの増幅器を用いることができ、各増幅器は第1および第2の整合ペアトランジスタを構成している。バイアス電流の大部分が第1のペアに流れるときは、第1ペアの周波数応答がジャイレータの周波数応答を支配する。同様に、バイアス電流の大部分が第2のペアに流れる場合は、第2のペアの周波数応答がジャイレータの周波数応答を支配する。これらの2つのペアはエミッタ部のサイズに従って、それぞれ異なる周波数応答を有する。これは一般に、トランジスタの周波数応答は主にミラー・キャパシタンスによって決定されるためであり、このミラー・キャパシタンスはトランジスタのベースとコレクタ端子間の固有キャパシタンスである。このキャパシタンスは所定の周波数で利得と共に増加し、その利得はエミッタ電流密度と共に増加する。
図1のような2ポート・ジャイレータ回路200の場合、一方のポートにある容量性インピーダンスは他のポートにある誘導インピーダンスへ変換される。もしキャパシタが両方のポートにある場合は、回路は並列RLC共振回路になる。これらのキャパシタは実際、差動ペアのトランジスタのミラー・キャパシタンスを増大するように接続されており、そのためVCO200の発振周波数範囲はより低い周波数帯域に切換られる。また、キャパシタは、増幅器回路がトランジスタの非直線動作パラメータへ依存するのを押さえ、そのためVCOの品質因子(Q)を増加させる。
VCOの発振周波数は制御入力Cp、Cn間に加えられる差動電圧Vcを調節することで同調される。VCO200は、接地レベルから約2Vのバイアス電圧、および制御電圧差が−75mVから+75mVの間で、約0.75GHzから1.4GHzの間で同調される。この範囲は、製造プロトコルの偏差から生じる回路パラメータ変化に対しては実際上は十分である。図1の多位相VCO200は各ポートの出力とその反転出力得ることによって、直交位相クロックを得ることに使用してもよい。
本発明による差動位相シフト増幅器とVCOの説明
本発明のCMOSマイクロ波多位相VCOは上記先行技術とは少なくとも下記の点において異なっている:
a)MOS増幅器中に内蔵遅延素子を必要としない。これは2つの増幅器間に90゜位相シフトではなく45゜位相シフトを用いているからである;
b)同調方法はミラー・キャパシタンスの変化を用いない。
さらに、本発明のCMOSマイクロ波VCOは、増幅器が常に線形および不飽和部で発振するように設計されているという点で、従来のCMOSリング発振器の先行技術とは異なっている。
45゜位相シフト増幅器の基本トポロジは図2Aに示され、この基本要素に用いられる記号は図2Bに示される。図2Aの実施の形態は同調素子を含んでいない。
増幅器10は、相互コンダクタンス増幅器であり、端子部11と13に加えられた差入力電圧Ip、Inを端子15と17に供給される差出力Op、Onへ増幅する。増幅器10はNMOSトランジスタQ1とQ2の整合ペアから成り、そのゲートはそれぞれ各入力ポート11と13に接続され、ドレインはそれぞれ出力ポート15と17に接続され、ソースはバイアス・ノード19に接続される。トランジスタQ1とQ2のバイアス電流は接地端子とバイアス・ノード19の間に接続されたトランジスタQ3を用いて設定される。Q1とQ2の動作点は線形領域に設定され、端子18に対応する電圧を加え、Q3の電流を設定する。
ペアになった負荷21と23は出力ノードに接続され、そのためQ1とQ2のペアは各バイアス電流に対して線形領域で動作する。図2Aの実施の形態では、負荷は抵抗である。
入出力間にあるキャパシタ25と27はフィードバック・キャパシタであり、縦続接続された差動増幅器10を内蔵するジャイレータが共振回路となるようにする。実際上は、キャパシタ25と27は単にNMOSトランジスタQ1とQ2のミラー・キャパシタンスである。
図2Bは、図2Aに示される増幅器AMPの記号を示す図である。インデックス“m”は、本発明によるVCOを形成するように接続されたときに差動増幅器のランクを示す整数である。入力端子11と13の間の入力差動電圧Vは、出力端子15と17間の出力差動電圧Vm+1に増幅され、Vm+1はVに対して45゜位相シフトされている。その増幅器は入出力ポートの間で相互コンダクタンスg(mho)、出力ポートにおいてロス・アドミタンスG(mho)を有する。相互コンダクタンスgは、一定のドレイン・ソース電圧(vDS)において、ドレイン電流(i)とゲート・ソース電圧(v )間の関係として定義される。ロス・アドミタンスGはY22パラメータであり、これは主に増幅器の負荷抵抗によるもので、その出力を分路する。
図3は、図2A中の4つの差動増幅器10(相互コンダクタ)を内蔵するジャイレータ共振器300である。この実施の形態では、m=1,2,3または4で、そのため差動増幅器10はAMPからAMPと記される。AMPからAMPの各差動増幅器は、それぞれ、各段階の出入力信号間で45゜位相シフトを伴う。最初の増幅器AMPへの入力で正確な位相が得るために、それらの出力の1つを次の入力に加える前に反転し、180゜位相シフトが行われる。図3の例では、増幅器AMPの正の出力Op4を増幅器AMPの負の入力In1へ配線し、増幅器AMPの負の出力On4を増幅器AMPの正の入力Ip1へ配線することによって、180゜位相シフトがAMPとAMP間で得られる。
一見すると、図3の回路はリング発振器に見えるが、上述のように重要で根本的な差異がある。従来のCMOSリング発振器は、飽和増幅器段階を用いており、発振期間の大部分の間、固定双安定ロジック・レベルにある。さらに、従来のリング発振器は、しばしば可変バイアス制御手段によって同調され、増幅器の伝播遅延、ここでは発振周期を変化させる。
本発明の回路は、主に増幅器が線形領域(すなわち、不飽和領域)で用いられる点、発振器がバイアス電流の制御によっては同調できない点で従来のリング発振器とは異なる。VCO300の全ての増幅器は線形領域で同時に動作するため、ループは4次ジャイレータの特徴を有し、ループ共振周波数でノイズフロアを増幅し、狭帯域スペクトル線または発振を生じる。
増幅器段階は不飽和であるため、増幅器は連続的に最大相互コンダクタンス・モードで用いられ、そのため従来のリング発振器の典型的に2倍の周波数を達成する。例えば、0.8ミクロンのCMOSプロセスで、従来のリング発振器は最大発振周波数900MHzと報告されている。同じ技術において、0.8ミクロンのCMOSで実施されたこの発振器では1.6GHzの発振周波数が測定された。この発振器では8位相(各増幅器出力から2位相)が利用できるので、12.8Gb/s入力データレートを有する1:8再生デマルチプレクサ回路を得ることができる。もちろん、信頼できるデマルチプレクサを得ることは、固有のクロックジッタ、電力供給ノイズ、データ・アイが開く程度のような要因に依存し、さらには再生フリップフロップの設定および保持遅延時間などに依存する。本発明の目的はそのような性能を、低出力、低ノイズ、マイクロ波CMOS VCOの手段により供給することである。
発振条件
下記の分析はジャイレータQ係数が無限になる単位ループ利得の条件、すなわち発振の限界条件を決定するものである。
図4のフィードバック・キャパシタ25と27の入力電圧への影響は最初に決定される。入力電圧をV、出力電圧をVm+1、電圧利得をA、フィードバック電流をIとすると、入力インピーダンスは:
これは分路キャパシタンス、すなわちミラー・キャパシタンスの振幅(1+A)Cに等しい。
同様に、出力アドミタンスGと相互コンダクタンスgを有する出力回路に関して、出力インピーダンスZは下のように計算できる:
これは振幅(1+1/A)Cの負荷の分路キャパシタンスに等しい。上の式は遅延がゼロであるとした場合でも成り立つ。
図3の場合、増幅器AMPの入力電圧Vに対する出力電圧Vm+1は下の式によって与えられる:
上述のように、mは図3の実施の形態で1から4までの値をとる整数である。
以下のような置き換え式を用いると:
AMPmの出力Vm+1は:
であり、ループ利得は下のように求められる:
整合回路要素が用いられる場合は、全ての増幅器においてG=G;C=C;A=A;g=gである。式(EQ6)でDm,m+1を代入すると:
ここで、−1の平方根は±jで−1の4乗根は±√(±j)、または±√(±j)/√2である。
発振のための条件は単位利得、すなわちΓ=1であり、45゜位相シフトを得るためには各相互コンダクタ10の増幅度AはA=±√(1+j)/√2でなければならない。
ここで、4乗根を取り、式(EQ7)に代入すると、単位利得は以下のようになる。
となり、実数部と虚数部とを等しくすると次の式が得られる。
式(EQ10)と(EQ11)を用いて次の式が得られる。
式(EQ12)は発振のための最小値gを与える。gは周波数から独立している点でメリットがある。
式(EQ11)に式(EQ12)から求めたG=±g/√2を代入すると次の式が得られる。
例えば、正規値を用いて、利得が1でω=1rad/secおよびC=1Fの場合、g=6.828mho、およびG=4.828mhoとなる。
1GHzの動作でのフィードバック・キャパシタンスCの値は上の式から決定される。gの典型的な値は1mmho、キャパシタンスは通常0.1pFである。典型的なCMOSプロセスでは、MOSゲート・キャパシタンスの変化はMOS相互コンダクタンスの変化に比例するため、キャパシタンスCは、MOSゲート・キャパシタンスとして用いられ、プロセスの変化を補償するのが最良である。
バイアス制御
上記のように、差動増幅器はi−vGS特性の線形領域で動作するようにバイアスされるべきである。一方、VCOのQ係数を最適化するため、相互コンダクタンスgは式(EQ12)の単位利得に対し特定された値よりも僅かに大きいのが望ましい。
この困難を克服する1つの方法は、固定負荷抵抗をダイオード接続PMOSトランジスタで置き換えることであり、このトランジスタのサイズは式(EQ12)をほぼ満足する。そのような増幅器20が図4に示されている。ここでは図2Aの抵抗21と23がPMOSダイオードとして接続されているダイオードD1とD2にそれぞれ置き換えられている。ダイオードD1のゲートとドレインは負の出力端子17に接続され、ダイオードD2のゲートとドレインは正の出力端子15に接続される。ダイオードD1とダイオードD2のソースは電源端子に接続される。
PMOSトランジスタのサイズはバイアス電流から独立したg/G比率を得るための下記の分析によって決定される。典型的なCMOSプロセスにおいて、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの相互コンダクタンスの比は、同一サイズのトランジスタにおいては約2である。これはPMOSとNMOSチャネルの移動度、およびNとPの井戸のドーピング・レベルの違いのためである。ドーピング濃度に関するNMOSトランジスタとPMOSトランジスタの相互コンダクタンスの感度比は、トランジスタが三極管領域に入る時の最大値ゲート電圧に依存する。飽和の開始時において、その感度は約1である。このように、ダイオードD1とD2が飽和領域にバイアスされチャネルのドーピング変化が5%以内の比に制御できれば、NMOSとPMOSトランジスタの相互コンダクタンス比は5%以内に制御できる。
例えば、図2Aまたは図4の増幅器のNMOSトランジスタQ1とQ2が長さが0.8ミクロン、幅が100ミクロンのゲートを有する場合、対応のPMOSトランジスタで構成されるダイオード負荷D1とD2は、長さが0.8ミクロン、幅が141(=100×2.0/1.414)ミクロンのゲートを有し、式(EQ12)をほぼ満足する。典型的なドーピング変化において、PMOSトランジスタはあまりに損失が多く回路が発振しないこともありうる。そのため、PMOSトランジスタD1とD2を10%縮減し、ゲート幅を127ミクロンにすることができる。このようにして、g/G比は可変バイアス条件下でもほぼ一定となり目的を達成できる。
図5は簡単なバイアス回路40であり、ここで、バイアス電圧はダイオード接続のNチャネルFET D3の両端に生成され、FETを通った電流は電源電圧と抵抗R1によって決定される。このように、ダイオードD3の電流は、図2AのトランジスタQ3、図4のトランジスタQ3、図8AのトランジスタQ3とQ7にトランジスタのサイズに応じてミラーリングされる。
図4の差動増幅器を内蔵したVCOの負荷のVCO電力を計算するには、VCO300はダイオード接続の8つのPMOSトランジスタから成る分布負荷を有するという事実を考慮しなければいけない。0.5ミクロンCMOSプロセスで典型的な1GHzのバイアス条件において、PMOSトランジスタのアドミタンスはG=0.67mmho、典型的なピーク電圧振幅は0.5Vppまたは0.176Vrmsであり、20.8μWのPMOSトランジスタの負荷出力となる。負荷の全電力は166μW、すなわち、−7.8dBmである。VCOの消費電力は6から10mWの間であり、供給電圧に依存し、約2.5%の最大効率となる。VCO相互コンダクタの雑音指数はシミュレーションから約12dBである。4つの相互コンダクタの組み合わせにより、減衰が6dB、雑音指数が39.8となる。これによりロビンの等式を用いると、発振器の有効Q係数は以下のように計算される。
ここで、Fは増幅器の雑音係数、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、fはジャイレータの発振周波数である。
このように、1GHzの典型的な発振器においては、有効品質係数Qは54,747で、18kHzの自励発振器のスペクトル線幅を生成する。一般には、スペクトル線の幅はPLLアプリケーションではより狭く、発振器は安定基準に固定される。
相互コンダクタンスgは、バイアス電流に比例しているので、もしGが図2Aに示されるように固定負荷抵抗によって得られる場合は、自動利得制御(AGC)が無しには式(EQ12)で特定された条件は保障されない。
AGCは、増幅器をほぼ線形領域内で動作させ、一定の信号振幅を得るように回路バイアスを制御するように用いることができる。処理などによる変化を調整し、式(EQ12)をよりよく満足するように回路パラメータを調節するため、信号振幅を相互コンダクタの線形領域内に維持すると、高調波歪み成分は基準キャリアの−26dB以下になる。
実際には、位相雑音を減らすために発振器出力信号を大きくするのが望ましい。同時に、信号単位利得条件にできるだけ近づけるのが望ましい。これらの必要性は幾分矛盾しており、AGCを用いることにより妥協している。ピーク間で少なくとも0.5ボルトのシングル終端信号振幅は0.8ミクロンのCMOSプロセスで得ることができる。
AGCは発振周波数を変えずにバイアス電流を制御することによって用いることができる。式(EQ10)から得られるジャイレータ300の共振周波数はg/C比と比例する。一方、本質的にミラー・キャパシタンスであるCもまたgと比例しており、バイアス変化に対してg/C比は事実上一定である。
図6はAGC回路50の一例を示す図であり、図2Aの差動増幅器用のバイアス構成40と関連して用いられる。入力31はVCO出力の一つと接続される。入力31に加えられた発振器出力がQ4のゲート電圧を一時的にトランジスタ閾値電圧以上に上げるまで、トランジスタQ4は抵抗R2とR3によりバイアスが「OFF」になる。このとき、トランジスタQ4は導通し、抵抗R1が供給する電流の一部を引き出す。その結果、バイアス電圧はAGCを供給するように制御される。
この構成では、共振器Q係数は2つの共振器の縦続接続として計算できる。従来のジャイレータのQ係数にグレベネの法則を用いると、負のインピーダンスが無いときのQ係数は以下のようになる。
上で計算された単一利得に対してg=6.828mhoとG=4.828を代入し、プロセス変化のためGの減少を10%とすると、共振器Q係数は0.652となる。しかしながら、回路遅延とフィードバックによる負のインピーダンスと、共振器周波数での単一ループ利得への近似のため、Qエンハンスメント係数は、理想値からGの10%の減少によって10と計算され、さらに、−26dBの高調波歪み非線形性によって20と計算される。理想値からのこれらの性能低下の組み合わせ効果によってQエンハンスメント係数は8.944であり、または有効シングル共振器Q係数は5.83である。しかしながら、発振器共振器は構造上、Q係数5.83の2つの縦続共振器と等価であるため、組み合わせのQ係数は9.06となる。
図7は、マルチプル共振器発振器構造で使用するための単向性利得を持つ2ポート共振器としてのジャイレータ共振器の他の構成を示す図である。この構成では、多位相出力の特性は少しも損なわれていない。この構成は、VCOのQ係数を高めるのに役立ち、非常に低い高調波歪みを有する正弦波出力信号を得ることができる。そのような特徴は多位相データ再生デマルチプレクサにおいて価値のあるもので、そこでは低ジッタ・クロックがスイッチング点においてクロック電圧の最大旋回率を必要とする。図7の共振2ポート回路は、各共振器間で45゜位相シフトを有しリング構成で180゜の位相反転を有するように接続することができる。もちろん、この目的に合う他の組み合わせも可能である。
発振器周波数の同調
図3のCMOSジャイレータ発振器300は、図4にあるように、可変負荷増幅器を内蔵する構成にすることができる。しかしながら、そのようなVCOは共振器のバイアス変化によって同調させることができない。その理由は式(EQ10)によるジャイレータ300の共振周波数がg/C比に比例しているということにある。この場合、ミラー・キャパシタンスに支配されるジャイレータ・キャパシタンスCもまたgに比例しており、そのため、バイアスは変化し、同調はされないので、g/C比は実質上一定である。従って、別の同調方法を用いなければならない。
このVCOに使われる同調メカニズムは、±90゜位相シフトのフィードバック電流成分を調整し、前の相互コンダクタの電流出力と組み合わせる。
図8Aはフィードバックを用いて同調制御を行う45゜位相シフト差動増幅器30を示す図であり、図8Bは図8Aの増幅器の記号を示す図である。図8Aにおいて、増幅器30は差入力In、Ip、主差出力On、Op、および補助フィードバック出力Fp、Fnを有する。主増幅器はNMOSトランジスタQ1とQ2およびNMOS電流ミラーQ3から成る差動ペアを有する。この差動ペアの負荷インピーダンスはダイオード接続のPMOSトランジスタD1とD2によって供給される。ミラー・フィードバック・キャパシタ25と27は、バイアス電流によってVCOの公称中心周波数を制御する。
また、図8Aの回路は、トランジスタQ5とQ6および電流ミラーQ7を含む補助増幅器から成る。この補助増幅器の入力は主増幅器と同じ入力に接続されている。補助増幅器の出力はNMOSトランジスタQ8、Q9、Q10およびQ11から成る乗算回路を介して出力Fn、Fpに接続される。この乗算回路の目的は、乗算制御入力Cn、Cpの電圧振幅に従って、補助出力の振幅と符号を制御することにある。これらの乗算入力端子CpとCnはVCOの同調制御入力の役割を果たし、この目的のために全ての増幅器の制御入力Cp、Cnは並列に接続される。VCOの最大および最小周波数は、制御入力CnとCpに加えられる最大同調電圧に対応している。
どちらかの極性の最大電圧が制御入力Cn、Cpに印加されると、Q5とQ6の全差動電流は出力FnとFpに現れる。この最大電流はミラーQ7により供給され、Q1とQ2の最大出力差動電流はミラーQ3によって供給される。また、トランジスタQ3とQ7は同じ電流ミラーの一部を構成する。そのため、補助増幅器と主増幅器からの出力比は固定最大値で、相互コンダクタンスQ7とQ3の比により決定される。これらのトランジスタのゲートが同じ長さである場合は、その比は各ゲート幅の比となる。
本発明において、補助増幅器のフィードバック電流は、図9A示されるように、先の増幅器の出力電流と直角に加算される。この図9Aは、図8Aに示される4つの増幅器を内蔵するVCO400を示している。各増幅器はそれぞれ45゜位相シフトを行うので、直交位相を得るためには、フィードバック電流はループの2つの増幅器を通過しなければならない。主増幅器電流と直角なフィードバック電流の総和は、可変フィードバック電流のベクトル加算によって増幅器中で有効な可変遅延を生じる。その結果、45゜位相シフトに対する可変遅延が得られるので、発振周波数は遅延とは逆に変化する。同調制御端子CnとCpは、図8Bと図9A中には記載されていないが、従来と同様に並列に接続されている。
ここに記されたCMOS VCOの場合、各4つの相互コンダクタでそれぞれ45゜位相シフトを行うので、フィードバック電流はフィードバック出力の2つ前の相互コンダクタの入力に加えられる。このようにして、フィードバックの直交位相成分が得られる。4つの電流フィードバック・パスの全体が本発明の実施の形態で用いられる。
図9Bは、4つ全ての増幅器の差出力信号に対するフェイザOpmとOnmおよび各フィードバック信号FpmとFnmを示す図である。図9Bと以下のテーブル1から、どのようにフィードバック信号が図9A中の上流の増幅器の出力に接続されるかが分かる。
テーブル1
Fp1+On3 Fn1+Op3
Fp2+On4 Fn2+Op4
Fp3+Op1 Fn3+On1
Fp4+Op2 Fn4+On2
最大フィードバック電流は、NMOSミラートランジスタQ7およびQ3の相互コンダクタンスの比として得られるので、VCOの最大同調範囲もまたこれらトランジスタの比によって決定される。そのため、最大フィードバック電流は、プロセスや温度変化に関係なく、物理形状により決定される。そのため、このタイプの同調構成は従来技術における方法よりも優れている。
本発明の実施の形態においては、VCOの同調範囲は1.1GHz〜1.9GHzの間であり、0.5ミクロンCMOS技術で製造されてきた。この技術においては、ミラー・キャパシタンスを小さくすることによってより高い周波数が可能となる。
ここでは本発明を特定の実施の形態を用いて説明したが、この分野の当業者が、本発明のより広い特徴から逸れることなく、本請求の範囲内で更なる修正や改良を行うことは可能である。
本発明の前述のおよび他の目的、特徴、利点は、添付した図面に示されるように、以下に特定される好ましい実施の形態から明らかになる。ここで、
は、90゜位相シフト差動増幅器を用いた発振ジャイレータモデルを示す図である。 は、本発明の基本的なCMOS45゜位相シフト増幅器(相互コンダクタンス増幅器)を示す図である。 は、図2Aの45゜位相シフト増幅器に使われる記号を示す図である。 は、各相互コンダクタで45゜の位相シフトを有するVCOを示す図である。 は、活性負荷を有する基本的な45゜位相シフト差動増幅器を示す図である。 は、相互コンダクタンス増幅器用のバイアス調整器の回路を示す図である。 は、バイアス電圧とAGC制御システムを示す図である。 は、単方向利得と多位相2ポート共振器回路を示す図である。 は、同調制御を有する45゜位相シフト増幅器を示す図である。 は、図8Aの増幅器に使われる記号を示す図である。 は、同調制御を有する相互コンダクタンス増幅器を含むVCOを示す図である。 は、同調制御の位相関係を示す図である。
符号の説明
10 差動増幅器
11 入力端子
13 入力端子
15 出力端子
17 出力端子
18 端子
19 バイアス・ノード
20 増幅器
21 抵抗
23 抵抗
25 キャパシタ
27 キャパシタ
30 増幅器
31 入力
40 バイアス回路
50 AGC回路
100 差動増幅器
200 ジャイレータ
300 VCO
400 VCO

Claims (18)

  1. 差動増幅器において:
    それぞれのソース端子が共通バイアス・ノードに接続されたる第1のMOSデバイスおよび第2のMOSデバイスと、
    第1および第2のMOSデバイスの各ゲート端子間に入力信号を受信する入力ポートと、
    第1および第2のMOSデバイスの各ドレイン端子間に出力信号を出力する出力ポートと、
    第1および第2のMOSデバイスのゲート・ドレイン端子間にカップルされた第1のフィードバック回路と、
    第2のMOSデバイスのゲート・ドレイン端子間にカップルされた第2のフィードバック回路と、
    ドレイン端子が前記共通バイアス・ノードに結合された第3のMOSデバイスと、ダイオード結合MOSデバイスである第4のMOSデバイスとを有し、前記第1および第2のMOSデバイスの各動作点が線形領域に形成されるカレント・ミラー回路を含むことを特徴とする差動増幅器。
  2. 請求項1記載の差動増幅器において:
    前記第1および第2のフィードバック回路は、キャパシタとして結合される回路素子をそれぞれ含むことを特徴とする差動増幅器。
  3. 請求項2記載の差動増幅器において:
    前記第1および第2のフィードバック回路は、キャパシタとして結合されるMOSデバイスをそれぞれ含むことを特徴とする差動増幅器。
  4. 請求項3記載の差動増幅器において:
    前記第1および第2のMOSデバイスは、前記動作点で同一の相互コンダクタンス(g)を有し、前記第1および第2のキャパシタは同一のキャパシタンス(C)を有することを特徴とする差動増幅器。
  5. 請求項1記載の差動増幅器において:
    前記ダイオード結合MOSデバイスのドレイン端子は、前記第3のMOSデバイスのゲート端子に結合され、前記ダイオード結合MOSデバイスのソース端子は接地されることを特徴とする差動増幅器。
  6. 請求項5記載の差動増幅器において:
    さらに、
    前記第1のMOSデバイスのドレイン端子と供給電圧間に結合される第1のインピーダンスと、
    前記第2のMOSデバイスのドレイン端子と供給電圧間に結合される第2のインピーダンスと、
    前記ダイオード結合MOSデバイスのドレイン端子と供給電圧間に結合される第3のインピーダンスとを含むことを特徴とする差動増幅器。
  7. 請求項6記載の差動増幅器において:
    前記第1、第2および第3のインピーダンスは抵抗であることを特徴とする差動増幅器。
  8. 請求項6記載の差動増幅器において:
    さらに、
    前記ダイオード結合MOSデバイスの出力ポートから供給される出力信号の電圧が閾値電圧よりも高いときには、自動ゲイン制御(AGC)回路を形成し、バイアス電流を減少させることを特徴とする差動増幅器。
  9. 各々が差動入力ポートと差動出力ポートを含む複数の差動増幅器がカスケードに結合された電圧制御発振器において:
    これらの複数の各差動増幅器は、
    それぞれのソース端子が共通バイアス・ノードに接続されたる第1のMOSデバイスおよび第2のMOSデバイスと、
    第1および第2のMOSデバイスの各ゲート端子が入力信号を受信する入力ポートと、
    第1および第2のMOSデバイスの各ドレイン端子が出力信号を供給する出力ポートと、
    第1および第2のMOSデバイスのゲート・ドレイン端子間にカップルされた第1のフィードバック回路と、
    第2のMOSデバイスのゲート・ドレイン端子間にカップルされた第2のフィードバック回路と、
    前記第1および第2のMOSデバイスの各動作点を線形領域に設定するために、前記共通バイアス・ノードに結合されるバイアス供給回路を含むことを特徴とする電圧制御発振器。
  10. 請求項9記載の電圧制御発振器において:
    複数の各差動増幅器は、前後の差動増幅器に結合され、複数の各差動増幅器の出力ポートは後段の差動増幅器の入力ポートに結合され、複数の各差動増幅器の入力ポートは前段の差動増幅器の出力ポートに結合されるカスケード構成を有することを特徴とする電圧制御発振器。
  11. 請求項9記載の電圧制御発振器において:
    前記バイアス供給回路は、ドレイン端子が前記共通バイアス・ノードに接続され、ゲート端子がダイオード結合MOSデバイスに接続された第3のMOSデバイスで構成されるカレント・ミラー回路を含み、
    前記カレント・ミラー回路は、前記第1および第2のMOSデバイスの各動作点を線形領域に形成するように構成されることを特徴とする電圧制御発振器。
  12. 請求項11記載の電圧制御発振器において:
    さらに、
    前記第1のMOSデバイスのドレイン端子と供給電圧間に結合される第1のインピーダンスと、
    前記第2のMOSデバイスのドレイン端子と供給電圧間に結合される第2のインピーダンスと、
    前記ダイオード結合MOSデバイスのドレイン端子と供給電圧間に結合される第3のインピーダンスとを含むことを特徴とする電圧制御発振器。
  13. 請求項12記載の電圧制御発振器において:
    前記第1、第2および第3のインピーダンスは抵抗であることを特徴とする電圧制御発振器。
  14. 請求項12記載の電圧制御発振器において:
    複数の各差動増幅器は、ダイオード結合MOSデバイスの出力ポートから供給される出力信号の電圧が閾値電圧よりも高いときには、ダイオード結合MOSデバイスの出力ポートに接続された自動ゲイン制御(AGC)回路によってバイアス電流を減少させることを特徴とする電圧制御発振器。
  15. 請求項9記載の電圧制御発振器において:
    前記第1および第2のフィードバック回路は、キャパシタとして構成される回路素子をそれぞれ含むことを特徴とする電圧制御発振器。
  16. 請求項15記載の電圧制御発振器において:
    前記第1および第2のフィードバック回路は、キャパシタとして結合されるMOSデバイスをそれぞれ含むことを特徴とする電圧制御発振器。
  17. 請求項13記載の電圧制御発振器において:
    前記第1および第2のMOSデバイスは、前記動作点で同一の相互コンダクタンス(g)を有し、前記第1および第2のキャパシタは同一のキャパシタンス(C)を有することを特徴とする電圧制御発振器。
  18. カスケードに結合され、第1のMOSデバイスおよび第2のMOSデバイスを含む複数の差動増幅器の第1の差動増幅器に電圧入力を供給し、差動入力は第1のMOSデバイスのゲート端子および第2のMOSデバイスのゲート端子に供給され、差動出力は第1のMOSデバイスのドレイン端子および第2のMOSデバイスのドレイン端子から供給され、
    前記第1および第2のMOSデバイスの各ソース端子にそのドレイン端子が結合された第3のMOSデバイスのバイアス電流を設定することによって、前記複数の差動増幅器の前記第1および第2のMOSデバイスの各々に対して動作点を線形領域に設定し、
    複数の差動増幅器の各々によって受信される入力信号と複数の他の差動増幅器によって受信される入力信号との位相がシフトされた状態で、複数の差動増幅器の各々の差動入力点で入力信号を受信し、
    複数の差動増幅器の各々の差動出力点で出力信号を供給し、
    電圧制御発振器の出力ポートから正弦波出力信号を供給する
    ことを特徴とする電圧制御発振器動作方法。

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