JP2007266571A - Ledチップ、その製造方法および発光装置 - Google Patents

Ledチップ、その製造方法および発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】テクスチャ構造を有しながらも、封止時に封止材料中にボイドが生じ難いLEDチップと、その製造方法、および、かかるLEDチップを透光性材料で封止してなる発光装置を提供すること。
【解決手段】LEDチップ10は、発光層122に積層された、光取出し方向側にテクスチャ化表面Tを有する透光性層13を備え、テクスチャ化表面Tは透光性層13との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層14により覆われており、平滑化層14は透光性層13よりも低い屈折率を有し、かつ、その露出した表面がテクスチャ化表面Tよりも平滑である。
【選択図】図1

Description

本発明は、テクスチャ構造を有するLEDチップと、その製造方法、および、かかるLEDチップを透光性材料で封止してなる発光装置に関する。
3族窒化物系LED(発光ダイオード)チップをリードフレームや回路基板に固定し、透光性の樹脂またはガラスで封止した発光装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2)。3族窒化物系LEDチップとは、3族窒化物系化合物半導体(以下「GaN系半導体」ともいう。)を用いてpn接合型等のLED素子構造を構成してなるLEDチップである。図11は、従来の3族窒化物系LEDチップの構造例を示す断面図であり、サファイアからなる基板21の上に、該基板側から順にn型GaN層221、InGaN発光層222、p型GaN層223を含む、GaN系半導体層22が積層された構造を有している。ここで、GaN系半導体とは、一般式AlInGa1−a−bN(0≦a≦1、0≦b≦1、0≦a+b≦1)で表される化合物半導体であり、GaN、InGaN、AlGaN、AlInGaN、AlN、InNなど、任意の組成のものを含む。上記化学式において、3族元素の一部をB(ホウ素)、Tl(タリウム)などで置換したもの、また、N(窒素)の一部をP(リン)、As(ヒ素)、Sb(アンチモン)、Bi(ビスマス)などで置換したものも、GaN系半導体に含まれる。
図11に示すLEDチップ20は、更に、n型GaN層221に形成されたn側電極P21と、p型GaN層223上に形成された、ITO(インジウム錫酸化物)からなる透光性層23と、その上に形成されたp側電極P22を有している。ITOからなる透光性層23は、ボンディングパッドであるp側電極P22から供給される電流を、当該透光性層23の層方向(膜厚方向に直交する方向)に拡散させる電流拡散層であり、p型GaN層223とオーミック接触している。このLEDチップ20では、基板21側の表面を実装面とし、透光性層23の表面側から光を取り出すために、ITOからなる透光性層23を電流拡散層として採用している。LEDチップの内部と外界との屈折率差によって光がチップの内部に閉じ込められる度合を低減するために、透光性層23の光取出し方向側の表面はテクスチャ化されている。表面をテクスチャ化することによりLEDチップの光取出し効率を改善する技術は公知であり、例えば、非特許文献1には、ITOからなる表面層を有する3族窒化物系LEDチップにおいて、該ITOの表面をテクスチャ化することにより発光効率が向上したことが報告されている。また、非特許文献2には、SiC基板を用いた3族窒化物系LEDチップにおいて、該基板の露出した表面にモス−アイ(moth−eye)構造を形成したところ、該表面側からの光取出し効率が飛躍的に向上したことが報告されている。なお、モス−アイ構造とは、サブミクロンサイズの微細な錐体(円錐、角錐)状突起(cone)が密集した構造である。
特開平6−291366号公報 特開2005−223222号公報 特開2003−218383号公報 特開2006−49350号公報 ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,第44巻,第4B号,2005年,第2525〜2527頁(Japanese Journal of Applied Physics,Vol.44,No.4B,2005,pp.2525−2527) ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,第44巻,第10号,2005年,第7414〜7417頁(Japanese Journal of Applied Physics,Vol.44,No.10,2005,pp.7414−7417) ジャパニーズ・ジャーナル・オブ・アプライド・フィジクス,第43巻,第5A号,2004年,第L637〜L639頁(Japanese Journal of Applied Physics,Vol.43,No.5A,2004,pp.L637−L639)
しかしながら、テクスチャ化された表面を有するLEDチップには、当該チップを透光性材料で封止した発光装置を製造したときに、封止材料中にボイドが生じ易いという問題がある。その理由は、テクスチャ化された表面に開口した狭い凹部空間に、粘性を有する封止材料が入り込み難く、封止の際に、該空間が封止材料で充填されないうちに、該表面が封止材料で覆われるために、該空間に残った空気が逃げ場を失って封止材料中に閉じ込められ、ボイドになるためと考えられる。図12は、図11に示す従来のLEDチップ20を封止材料25で被覆してなる発光装置D20の断面図であり、回路基板と枠材とを組合せてなる基台26にLEDチップ20を固定し、太線で示すボンディングワイヤを接続した後、封止材料25で被覆した構成となっている。封止材料25中にはボイドが形成されているが、このボイドは、LEDチップから放射された光を反射して、再びLEDチップ側に戻してしまうので、発光装置の効率を著しく低下させる。また、ボイドは封止材料25の熱伝導性を低下させるので、LEDチップで発生する熱の放散が阻害される。更に、発光装置の温度が上昇したときには、ボイド内の圧力が高くなって封止材料25がストレスを受け、その影響でボンディングワイヤが切れるといった故障が発生する。
本発明はかかる事情に鑑みなされたものであり、テクスチャ構造を有しながらも、封止時に封止材料中にボイドが生じ難いLEDチップと、その製造方法、および、かかるLEDチップを透光性材料で封止してなる発光装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、次の特徴を有するLEDチップ、LEDチップの製造方法および発光装置を提供する。
(1)発光層を含む半導体層が基板の上に積層された構造を有するLEDチップであって、発光層に直接または間接的に積層された、光取出し方向側にテクスチャ化表面を有する透光性層を備え、該テクスチャ化表面は該透光性層との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層により覆われており、該平滑化層は該透光性層よりも低い屈折率を有し、かつ、その露出した表面が該テクスチャ化表面よりも平滑であることを特徴とするLEDチップ。
(2)前記平滑化層の表面が鏡面となっている、前記(1)に記載のLEDチップ。
(3)前記平滑化層の表面に、平坦性を上げるための処理が施されている、前記(1)または(2)に記載のLEDチップ。
(4)前記テクスチャ化表面が、連続した凹部と孤立した凸部とからなる構造を有しており、該凸部の形状が錐体状である、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のLEDチップ。
(5)前記テクスチャ化表面がモス−アイ構造を有している、前記(1)〜(3)のいずれかに記載のLEDチップ。
(6)前記透光性層が、前記半導体層に積層された電流拡散層である、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のLEDチップ。
(7)前記透光性層が、前記半導体層に積層された基板である、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のLEDチップ。
(8)前記透光性層が、前記半導体層の表層である、前記(1)〜(5)のいずれかに記載のLEDチップ。
(9)前記半導体層が3族窒化物系化合物半導体層である、前記(1)〜(8)のいずれかに記載のLEDチップ。
(10)前記平滑化層が絶縁性材料で形成されている、前記(1)〜(9)のいずれかに記載のLEDチップ。
(11)前記平滑化層が無機材料で形成されている、前記(1)〜(10)のいずれかに記載のLEDチップ。
(12)前記平滑化層が樹脂で形成されている、前記(1)〜(10)のいずれかに記載のLEDチップ。
(13)前記(1)〜(12)のいずれかに記載のLEDチップを透光性の封止材料で封止してなる発光装置。
(14)前記LEDチップの発光波長における、前記平滑化層の屈折率をn1、前記封止材料の、該平滑化層に接する部分の屈折率をn2としたとき、n1がn2の0.9倍〜1.1倍である、前記(13)に記載の発光装置。
(15)前記LEDチップの発光波長における、前記平滑化層の屈折率をn1、前記封止材料の、該平滑化層に接する部分の屈折率をn2としたとき、n1≦n2である、前記(13)または(14)に記載の発光装置。
(16)下記(A)のLEDウェハを形成する工程と、該LEDウェハを分割してLEDチップを得る工程と、を有するLEDチップの製造方法:(A)発光層を含む半導体層が基板の上に積層された構造を有するLEDウェハであって、発光層に直接または間接的に積層された、テクスチャ化表面を有する透光性層を備え、該テクスチャ化表面は該透光性層との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層により覆われており、該平滑化層は該透光性層よりも低い屈折率を有し、かつ、その露出した表面が該テクスチャ化表面よりも平滑である、LEDウェハ。
(17)前記平滑化層の表面が鏡面となっている、前記(16)に記載の製造方法。
(18)前記LEDウェハを形成する工程で、前記平滑化層の表面に平坦性を上げるための処理を施す、前記(16)または(17)に記載の製造方法。
(19)前記テクスチャ化表面が、連続した凹部と孤立した凸部とからなる構造を有しており、該凸部の形状が錐体状である、前記(16)〜(18)のいずれかに記載の製造方法。
(20)前記テクスチャ化表面がモス−アイ構造を有している、前記(16)〜(18)のいずれかに記載の製造方法。
本発明の実施形態に係るLEDチップは、光取出し方向側にテクスチャ化された表面を有する透光性層を有しているが、このテクスチャ化された表面を平滑化層で覆うことによってLEDチップの表面を平滑化しているので、封止材料とLEDチップとの間に空気が閉じ込められ難くなり、封止時に閉じ込められた空気が封止材料中にボイドを形成することが防止される。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。このLEDチップ10は3族窒化物系LEDチップで、サファイアからなる基板11と、その上に形成されたGaN系半導体層12を有しており、GaN系半導体層12には、基板11側から順に、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123が含まれている。LEDチップ10は、更に、部分的に露出されたn型GaN層121の表面に形成されたn側電極P11と、p型GaN層123上に形成されたITOからなる透光性層13と、その上に形成されたp側電極P12を有している。この透光性層13は、ボンディングパッドであるp側電極P12から供給される電流を、当該透光性層13の層方向(膜厚方向に直交する方向)に拡散させる電流拡散層であり、p型GaN層123とオーミック接触している。このLEDチップ10の光取出し方向は、InGaN発光層122から見て透光性層13側の方向である。透光性層13は、光取出し方向側にテクスチャ化表面Tを有しており、該テクスチャ化表面Tは、透光性層13との間にボイドを残すことなく形成された、シリカ(SiO)製の平滑化層14により覆われている。平滑化層14は、透光性層13のテクスチャ化された表面を覆うことにより、当該LEDチップ10の表面を平滑にするための層である。平滑化層14の露出した表面Sは、透光性層13のテクスチャ化表面Tよりも平滑となっている。
図2は、図1に示すLEDチップ10を、回路基板と枠材とを組合わせてなる基台16に固定し、太線で示すボンディングワイヤの接続後、透光性の封止材料15で被覆してなる発光装置D10の断面図である。封止材料15は、屈折率1.4のシリコーン樹脂15aと、屈折率1.5のエポキシ樹脂15bとからなる2重構造となっている。
透光性層13のテクスチャ化表面Tには、相対的に突出した部分である凸部と、相対的に陥凹した部分である凹部とが存在している。本発明では、テクスチャ化表面を、当該表面を10μm四方の領域に区画したときに、各区画に0.1μm以上の高低差を有する凸部の頂部と凹部の底部が、少なくともひとつずつ含まれる凹凸状の表面と定義する。テクスチャ化表面の構造は、連続した凸部と孤立した凹部とからなる構造(例えば、平坦面のところどころに、半球状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状等の孔が開口した構造)、連続した凹部と孤立した凸部とからなる構造(例えば、平坦面のところどころに、半球状、円柱状、角柱状、円錐状、角錐状等の突起が出ている構造)、山脈状の凸部と溝状の凹部とが交互に並んでいる構造(凸部と凹部の断面の形状として三角形状、台形状、方形状等が挙げられ、また凸部と凹部が直線的に伸びているものや曲線的に伸びているもの、凸部または凹部が分岐を有しているもの等が挙げられる。)、これらが混合した構造など、各種の構造とすることができる。凸部および凹部の形状(上面形状、断面形状)や配置は、規則的であってもよいし、不規則的であってもよい。好ましいテクスチャ化表面は、上記各区画に0.5μm以上の高低差を有する凸部の頂部と凹部の底部が少なくともひとつずつ含まれる表面である。また、連続した凸部と孤立した凹部とからなるテクスチャ化表面であれば、各区画に、凸部の頂部からの深さが0.5μm以上である凹部の底部が4個以上含まれることがより好ましく、連続した凹部と孤立した凸部とからなるテクスチャ化表面であれば、各区画に、凹部の底部からの高さが0.5μm以上である凸部の頂部が4個以上含まれることがより好ましい。モス−アイ構造を有するテクスチャ化表面は、光取出し効率の改善効果が大きく、特に好ましい。
ITOのような無機材料の表面のテクスチャ化は、エッチングにより行うことができる。例えば、テクスチャ化しようとする表面上にポリマー、金属などからなるミクロンオーダーまたはサブミクロンオーダーの粒径を有する微粒子を堆積し、これをマスク(ランダムエッチングマスク)としてエッチングを行う。他のマスクとして、フォトリソグラフィ技法で開口を形成したマスクも好適に用いることができる。この場合、フォトレジストをマスク材料に用いることもできる。エッチングの方法に限定はなく、公知のエッチング法を適宜用いることができ、プラズマエッチングや反応性イオンエッチングなどのドライエッチング、エッチング液を用いたウェットエッチングのいずれも採用可能である。好ましいエッチング方法は反応性イオンエッチングである。エッチング以外の方法として、比較的粗い研磨粒子を用いて研磨することによる、機械的なテクスチャ化法も採用可能である。
サブミクロンサイズの微細な錐体状の凸部(突起)が密集したテクスチャ構造を、ITO等の透明電極、GaP、InGaAlP、GaN、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸化チタン、サファイアなどの表面に形成する方法については、特許文献3を参照することができる。GaNの表面にサブミクロンサイズの錐体状の凸部(突起)が密集したテクスチャ構造を形成する方法については、非特許文献3を参照することもできる。
透光性層のテクスチャ化された表面上に、シリカのような無機材料からなる平滑化層を、ボイドを残すことなく形成するにあたっては、半導体プロセスの分野において、配線間の平坦化絶縁膜の形成や、層間絶縁膜の形成に用いられている技術を、任意に用いることができる。例えば、シリカからなる平滑化層は、シランやTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)を原料に用いたプラズマCVD法により形成することができる。プラズマCVD法を用いて、平滑化層をPSG(Phospho Silicate Glass)、BPSG(Boro-Phospho Silicate Glass)などで形成することもできる。また、平滑化層はスピンオングラス(SOG)で形成してもよい。形成した平滑化層の表面は、エッチバックやCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって更に平坦性を上げることができる。PSG、BPSGで形成した平滑化層の表面は、リフローによって更に平坦性を上げることができる。上記の他に、無機材料からなる平滑化層の好ましい形成方法としては、ゾル−ゲル法が挙げられる。ゾル−ゲル法でシリカ薄膜を形成する場合、TEOS、TMOS(Tetra Methyl Ortho Silicate)などをエタノール等の溶媒に溶解した溶液をコーティング液に用いるが、この溶液の粘度を十分に下げることで、テクスチャ化された表面上に気泡を残すことなくシリカ薄膜を形成することができる。
平滑化層は、また、透光性層のテクスチャ化表面上に、表面の平滑性が該テクスチャ化表面と同等かまたはより劣っている被覆層を、ボイドを残すことなく形成した後、この被覆層の表面をポリッシング(好ましくはCMP)により平滑化することによって形成することもできる。
本発明は、透光性層のテクスチャ化表面よりも、それを覆う平滑化層の表面を平滑にすることを必須としている。図3は、透光性層13のテクスチャ化表面Tと、その上に形成された平滑化層14の一部を、拡大して示す断面図であるが、この図に示す例のように、表面Tの突出部の頂部上と陥凹部の底部上とにおける、平滑化層14の膜厚(透光性層13の膜厚方向の膜厚)を比較して、突出部の頂部上における膜厚tの方が陥凹部の底部上における膜厚tよりも小さければ、平滑化層14の表面Sは、テクスチャ化表面Tよりも平滑な面になっているといえる。平滑化層は、その表面を10μm四方の領域に区画したときに、いずれの区画にも0.1μm以上の高低差を有する凸部の頂部と凹部の底部の組が存在しない程度に、平滑に形成することが好ましい。特に好ましくは、平滑化層の表面を鏡面とする。
本発明は、透光性層のテクスチャ化表面を覆う平滑化層の屈折率を、該透光性層の屈折率よりも低くすることを必須としている。これらの層の間の屈折率差に限定はないが、好ましくは、平滑化層の屈折率を、LEDチップを封止して発光装置とするときに用いる封止材料の屈折率に応じて定める。具体的には、平滑化層の屈折率をn1、該平滑化層と接する封止材料の屈折率をn2としたとき、LEDチップの内部から進んできた光が平滑化層から封止材料中に脱出し易くなるように、n1≦n2とすることが、好ましい態様として挙げられる。また、透光性層と平滑化層の間に存在するテクスチャ構造によって、透光性層から平滑化層中には光が脱出し易くなっているものの、平滑化層の屈折率n1を低くし過ぎると、やはり、この透光性層から平滑化層への光の脱出が阻害されることから、平滑化層の屈折率n1を低くする程度は、n1とn2とが略同じとなる程度(n1がn2の0.9倍〜1.1倍となる程度)とすることが好ましい。図2に示す発光装置D10の例では、平滑化層14の屈折率が、封止材料15のうち、LEDチップ10に接するシリコーン樹脂15aの屈折率と同じとされている。
平滑化層は、透光性層よりも屈折率の低い任意の材料を用いて形成することができる。LEDチップの発光波長において平滑化層が透光性を有することが必須であることは、いうまでもない。平滑化層に導電機能を付与する必要がない場合には、絶縁性材料を用いて形成することが好ましい。絶縁性材料は、一般に、導電性材料に比べて光吸収が小さいからである。無機材料としては、上述のシリカ、PSG、BPSGや、アルミナ、スピネル、チアニア、ジルコニア、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素などの、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物が、好適な平滑化層の材料として挙げられる。また、平滑化層は樹脂で形成してもよく、その場合、LEDチップの発光波長における吸収の小さい樹脂として、封止に用いられる樹脂と同種の成分からなる樹脂を好適に用いることができる。樹脂からなる平滑化層の好ましい形成方法としては、例えば、プラズマ重合法が挙げられる。また、硬化させる前の熱硬化性樹脂や光硬化性樹脂を、そのまま、または溶媒で希釈して、透光性層のテクスチャ化表面にコーティングした後、硬化させる方法も用い得る。樹脂からなる平滑化層の表面も、ポリッシングやCMPによる平滑化、平坦化が可能である。平滑化層を無機材料または樹脂のいずれで形成する場合も、平滑化層への蛍光物質のドーピングは任意に行うことができる。
次に、図1に示すLEDチップの製造方法を説明する。
まず、図4(a)に示すように、サファイアからなる基板11上に、有機金属化合物気相成長(MOVPE)法、ハイドライド気相成長(HVPE)法、分子ビームエピタキシー(MBE)法等の気相エピタキシャル成長法を用いて、GaN等からなるバッファ層(図示せず)、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123を、順次、所定の厚さに成長する。この積層体に対する、アンドープGaN高温バッファ層、AlGaNクラッド層、InGaN歪緩和層、InGaNコンタクト層などの各種機能層の付加や、発光層122をMQW構造とするなどの変更は、周知の技術を参考にして適宜行うことができる。
次に、図4(b)に示すように、p型GaN層123の表面に、ITOからなる透光性層13を形成する。ITOの製膜には、CVD法(熱CVD、プラズマCVD、MOCVD、光CVD)、スプレー法、スパッタリング法、真空蒸着法、クラスタービーム蒸着法、パルスレーザ蒸着法、イオンプレーティング法、ゾルゲル法、レーザアブレーション法、その他、公知のITO薄膜の形成方法を任意に用いることができる。p型GaNとITOの間には、コンタクト抵抗を低減するための層として、数Å〜数十Åの膜厚に形成した、Au、Ni/Auなどの金属層を介在させてもよい。透光性層13は、ITOに代えて、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、IZO(インジウム亜鉛酸化物)、窒化チタン等の透明導電膜材料を用いて形成することもできる。
次に、図4(c)に示すように、反応性イオンエッチング法を用いて、透光性層13の表面側から、n型GaN層121に達する深さのエッチングを行って、p型GaN層123およびInGaN発光層122の一部を除去し、n型クラッド層121の表面を部分的に露出させる。なお、基板としてSiC基板、GaN基板、Si基板、ZnO基板、GaAs基板等の導電性基板(半導体基板)を用いる場合には、n側電極を基板(GaN系半導体層を形成しない側の表面)に形成することができるので、このエッチング工程を省略してもよい。
次に、図4(d)に示すように、透光性層13の表面をテクスチャ化する。なお、ITOのような結晶性の透明導電膜の表面は、成長時の条件制御(粒径制御)のみによってテクスチャ化表面とすることも可能であることが知られている(例えば、特許文献4を参照することができる)。
次に、図5(e)に示すように、TiとAuを、Tiを下側層、Auを上側層として積層してなるn側電極P11およびp側電極P12を、真空蒸着により形成する。なお、前述のように、導電性基板(半導体基板)を用いる場合には、n側電極を基板に形成することもできる。
次に、透光性層13のテクスチャ化表面Tを覆う平滑化層14を形成する。この例では、図5(f)に示すように、平滑化層14となるシリカ膜を、エピウェハの上面全体を覆うように形成した後、図5(g)に示すように、n側電極P11およびp側電極P12の表面が露出するように、その一部をエッチング除去している。
最後に、ウェハをダイシング、スクライビング、レーザ溶断等、この分野における周知の方法を用いて切断し、LEDチップ10を切り出す。
上記製造方法において工程の順序は変更してもよく、例えば、ITOからなる透光性層13の形成を、エッチングによるn型GaN層121の露出の後に行ってもよいし、平滑化層14の形成をn側電極P11およびp側電極P12の形成の前に行うこともできる。
LEDチップ10を透明材料で封止した発光装置の構成およびその製造方法については、従来公知の技術を参照することができる。本発明に係る発光装置は、青色〜紫外波長の光を放射するLEDチップを、蛍光物質を添加した封止材料で被覆してなる白色発光装置であってもよい。
透光性層のテクスチャ化表面を平滑化層で覆うことにより得られる、その他の効果として、平滑化層がテクスチャ化表面の保護層となることが挙げられる。平滑化層の形成により、例えば、LEDチップの製造工程や実装工程で、工具(例えば、LEDチップを実装する工程で、チップの搬送に用いる真空コレット)が透光性層のテクスチャ化表面に接触することによる、テクスチャ構造の変形が防止できる。テクスチャ構造の変形は、LEDチップの光取出し効率や配光性に影響を与えるので、LEDチップや発光装置の品質を変動させる原因となり得る。
透光性層のテクスチャ化表面を平滑化層で覆うことは、チップ製造における工程設計の自由度を高めるうえでも有効である。図11に示す従来のLEDチップでは、透光性層23のテクスチャ化された表面が露出しているが、このような表面は粘着テープに対する付着力が小さい。そのため、このような従来のLEDチップを製造するときには、透光性層の表面をテクスチャ化した後の工程で、ウェハを粘着テープに貼り付ける際には、基板側のウェハ面をテープの粘着面に付着させる必要が生じる。特に、ウェハを分割してチップにする工程では、ウェハをこのように粘着テープに貼り付けたうえでウェハを分割しないと、得られるLEDチップが粘着テープから脱落するという問題が起こる。これに対して、本発明によれば、平滑化層の表面を透光性層のテクスチャ化表面よりも平滑とするので、平滑化層の表面はテクスチャ化表面よりも粘着テープに対して強く付着する。そのため、平滑化層の形成後の工程でウェハを粘着テープに貼り付ける際には、テープの粘着面に付着させるウェハ面を、基板側の面とすることもできるし、平滑化層側の面とすることもできるので、工程設計の自由度が高くなる。平滑化層の表面の粘着テープに対する付着力を大きくするには、平滑化層の表面に、その平坦性を上げるための処理を施すことが好ましい。特に好ましくは、平滑化層の表面が鏡面となるように、ポリッシング、CMPなどの平坦化処理を施す。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。このLEDチップ10は、サファイアからなる基板11と、その上に形成されたGaN系半導体層12を有しており、GaN系半導体層12には、基板11側から順に、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123が含まれている。また、部分的に露出されたn型GaN層121の表面にはn側電極P11が、p型GaN層123上にはp側電極P12が、それぞれ形成されている。p側電極P12は、p型GaN層123に接する側から、Rh(ロジウム)、Pt(白金)、Au(金)を順に積層してなるものであり、p型GaN層123とオーミック接触している。このp側電極P12は透光性を有しておらず、InGaN発光層122で発生する光を反射する。よって、このLEDチップ10はフリップチップ実装(フェースダウン実装)用であり、光取出し方向はInGaN発光層122から見て基板11側の方向である。基板11は、光取出し方向側にテクスチャ化表面Tを有しており、該テクスチャ化表面Tは、基板11との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層14により覆われている。平滑化層14はシリカからなり、その表面Sは基板11のテクスチャ化表面Tよりも平滑となっている。
図6に示すLEDチップでは、基板11の光取出し方向側の表面が全面的にテクスチャ化されておらず、チップ周縁部には、テクスチャ化されていない、基板11の平坦な表面が露出している。これは、スクライビングによりウェハからチップを切り出す際にチッピングが発生しないように、基板11の表面のうち、スクライブラインが形成される予定の領域はテクスチャ化しなかったためである。このように、基板からウェハを切り出す際の分断線が通る帯状の領域を、テクスチャ化しないで、平坦なままで残しておくと、該領域を顕微鏡観察するときの焦点合わせが容易となるために、ダイシングやスクライビングの工程における位置合せを短時間で行うことができるという利点もある。これと同様の効果は、基板11の光取出し面側の表面を全面的にテクスチャ化し、これを無機材料からなる平滑化層14で覆った後、その平滑化層14の表面をCMPなどの方法により平坦化した場合にも得ることができる。
(第3の実施形態)
図7は、本発明の第3の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。このLEDチップ10は、サファイアからなる基板11と、その上に形成されたGaN系半導体層12を有しており、GaN系半導体層12には、基板11側から順に、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123が含まれている。また、部分的に露出されたn型GaN層121の表面にはn側電極P11が形成されている。この例では、GaN系半導体層12の、p型GaN層123側の表面がテクスチャ化されており、該テクスチャ化表面Tを覆って、ITOからなる平滑化層14が形成されている。この平滑化層14は、その上に形成されたボンディングパッドであるp側電極P12から供給される電流を、当該平滑化層14の層方向(膜厚方向に直交する方向)に拡散させる電流拡散層であり、p型GaN層123とオーミック接触している。LEDチップ10の光取出し方向は、InGaN発光層122から見て平滑化層14側である。p型GaN層123の表面のテクスチャ化は、該層の成長温度を通常よりも低くして、成長面に多数のピットを発生させることにより行っている。ここで、通常よりも低い成長温度とは、MOVPE法の場合、950℃未満である。この第3の実施形態は、発光層を含む半導体層の表層を、光取出し方向側にテクスチャ化表面を有する透光性層とした実施形態ということができる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。このLEDチップ10は、サファイアからなる基板11と、その上に形成されたGaN系半導体層12を有しており、GaN系半導体層12には、基板11側から順に、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123、n型GaN層124が含まれている。部分的に露出されたn型GaN層121の表面にはn側電極P11が形成されている。n型GaN層124とp型GaN層123との間にトンネル接合が形成されるよう、これらの層は、その接合界面付近のキャリア濃度が十分に高くされている。このLEDチップの光取出し方向は、InGaN発光層122から見て、p型GaN層123側であり、n型GaN層124が、その光取出し方向側に、テクスチャ化表面Tを有している。該テクスチャ化表面Tは、ITOからなる平滑化層14により覆われている。この平滑化層14は、その上に形成されたボンディングパッドであるp側電極P12から供給される電流を、当該平滑化層14の層方向(膜厚方向に直交する方向)に拡散させる電流拡散層であり、n型GaN層124とオーミック接触している。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。このLEDチップ10は、サファイアからなる基板11と、その上に形成されたGaN系半導体層12を有しており、GaN系半導体層12には、基板11側から順に、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123が含まれている。また、部分的に露出されたn型GaN層121の表面にはn側電極P11が、p型GaN層123上にはp側電極P12が、それぞれ形成されている。p側電極P12は、p型GaN層123に接する側から、Rh(ロジウム)、Pt(白金)、Au(金)を順に積層してなるものであり、p型GaN層123とオーミック接触している。このp側電極P12は透光性を有しておらず、InGaN発光層122で発生する光を反射する。LEDチップ10は、フリップチップ実装(フェースダウン実装)用であり、光取出し方向はInGaN発光層122から見て基板11側の方向である。基板11の、GaN系半導体層12が形成された側と反対側の表面には、酸化ビスマスを主成分とするガラスからなる透光性層13が、熱圧着により接合されている。この透光性層13は光取出し方向側にテクスチャ化表面Tを有しており、該テクスチャ化表面Tは、透光性層13との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層14に覆われている。平滑化層14はシリコーン樹脂からなり、その表面Sは基板11のテクスチャ化表面Tよりも平滑となっている。
図9に示すLEDチップでは、ガラス製の透光性層13の光取出し方向側の表面が全面的にテクスチャ化されておらず、チップ周縁部には、テクスチャ化されていない、平坦な透光性層13の表面が露出している。これは、スクライビング、ダイシング等によりウェハからチップを切り出す際に、樹脂製の平滑化層14がスクライブラインまたはダイシングライン上に存在すると、チップの切り出し工程での不良が発生し易くなることから、スクライブラインまたはダイシングライン上に平滑化層14を形成する必要がないように、テクスチャ化する透光性層13の表面の領域を限定したことによる。
上記例示した各実施形態では、LEDチップ10に、GaN系半導体層12のエピタキシャル成長に用いたサファイア基板が含まれているが、必須ではない。LEDチップに含まれる基板11は、サファイア基板を用いてGaN系半導体層12を成長した後、このサファイア基板を研磨やレーザリフトオフなどの方法によって除去し、露出したn型GaN層121に対して接合した支持基板であってもよい。かかる支持基板の種類や接合方法については、従来公知の技術を参照することができる。フリップチップ実装用のLEDチップでは、当該LEDチップの発光波長において透光性を有する支持基板を用いるべきであることは、いうまでもない。
(第6の実施形態)
図10は、本発明の第6の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。このLEDチップ10は、CuWからなる基板11と、その上に形成されたGaN系半導体層12を有しており、GaN系半導体層12には、基板11側から順に、p型GaN層123、InGaN発光層122、n型GaN層121が含まれている。基板11とp型GaN層123との間には、p型GaN層123と基板11とを電気的に接続し、かつ物理的に接合する接合層(図示せず)が介在されている。n型GaN層121の表面には、該表面の一部に接するようにn側電極P11が形成されている。このLEDチップ10の光取出し方向は、InGaN発光層122から見てn型GaN層121側の方向である。n型GaN層121は、該光取出し方向側にテクスチャ化表面Tを有しており、該テクスチャ化表面Tは、n型GaN層121との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層14に覆われている。平滑化層14はシリカからなり、その表面Sはn型GaN層121のテクスチャ化表面Tよりも平滑となっている。
この第6の実施形態に係るLEDチップを製造する場合、まず、サファイア基板上に、n型GaN層121、InGaN発光層122、p型GaN層123を順次成長させて、GaN系半導体層12を形成する。次に、p型GaN層123の表面にCuW基板を接合する。次に、研磨やレーザリフトオフなどの方法によってサファイア基板を除去する。その後、露出したn型GaN層121へのn側電極P11の形成、n型GaN層121の表面のテクスチャ化、平滑化層14の形成を行い、最後に、ダイシングによってウェハからLEDチップ10を切り出す。
上記例示した各実施形態では、GaN系半導体層12のエピタキシャル成長にサファイア基板を用いているが、必須ではない。GaN系半導体層12のエピタキシャル成長には、サファイアの他に、SiC基板、GaN基板、AlGaN基板、AlN基板、Si基板、GaAs基板、GaP基板、スピネル基板、ZnO基板、NGO(NdGaO)基板、LGO(LiGaO)基板、LAO(LaAlO)基板、ZrB基板、TiB基板などを好適に用いることができる。
本発明の第1の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る発光装置の構造例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係るLEDチップにおける、透光性層のテクスチャ化表面と、その上に形成された平滑化層の一部を拡大して示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLEDチップの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るLEDチップの製造工程を説明するための断面図である。 本発明の第2の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 従来技術に係るLEDチップの構造を示す断面図である。 従来技術に係る発光装置の構造を示す断面図である。
符号の説明
10 LEDチップ
11 基板
12 3族窒化物系化合物半導体層
121 n型GaN層
122 InGaN発光層
123 p型GaN層
124 n型GaN層
13 透光性層
14 平滑化層
P11 n側電極
P12 p側電極
D10 発光装置
15 封止材料
16 基台

Claims (20)

  1. 発光層を含む半導体層が基板の上に積層された構造を有するLEDチップであって、
    発光層に直接または間接的に積層された、光取出し方向側にテクスチャ化表面を有する透光性層を備え、
    該テクスチャ化表面は該透光性層との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層により覆われており、
    該平滑化層は該透光性層よりも低い屈折率を有し、かつ、その露出した表面が該テクスチャ化表面よりも平滑であることを特徴とするLEDチップ。
  2. 前記平滑化層の表面が鏡面となっている、請求項1に記載のLEDチップ。
  3. 前記平滑化層の表面に、平坦性を上げるための処理が施されている、請求項1または2に記載のLEDチップ。
  4. 前記テクスチャ化表面が、連続した凹部と孤立した凸部とからなる構造を有しており、該凸部の形状が錐体状である、請求項1〜3のいずれかに記載のLEDチップ。
  5. 前記テクスチャ化表面がモス−アイ構造を有している、請求項1〜3のいずれかに記載のLEDチップ。
  6. 前記透光性層が、前記半導体層に積層された電流拡散層である、請求項1〜5のいずれかに記載のLEDチップ。
  7. 前記透光性層が、前記半導体層に積層された基板である、請求項1〜5のいずれかに記載のLEDチップ。
  8. 前記透光性層が、前記半導体層の表層である、請求項1〜5のいずれかに記載のLEDチップ。
  9. 前記半導体層が3族窒化物系化合物半導体層である、請求項1〜8のいずれかに記載のLEDチップ。
  10. 前記平滑化層が絶縁性材料で形成されている、請求項1〜9のいずれかに記載のLEDチップ。
  11. 前記平滑化層が無機材料で形成されている、請求項1〜10のいずれかに記載のLEDチップ。
  12. 前記平滑化層が樹脂で形成されている、請求項1〜10のいずれかに記載のLEDチップ。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載のLEDチップを透光性の封止材料で封止してなる発光装置。
  14. 前記LEDチップの発光波長における、前記平滑化層の屈折率をn1、前記封止材料の、該平滑化層に接する部分の屈折率をn2としたとき、n1がn2の0.9倍〜1.1倍である、請求項13に記載の発光装置。
  15. 前記LEDチップの発光波長における、前記平滑化層の屈折率をn1、前記封止材料の、該平滑化層に接する部分の屈折率をn2としたとき、n1≦n2である、請求項13または14に記載の発光装置。
  16. 下記(A)のLEDウェハを形成する工程と、該LEDウェハを分割してLEDチップを得る工程と、を有するLEDチップの製造方法:
    (A)発光層を含む半導体層が基板の上に積層された構造を有するLEDウェハであって、
    発光層に直接または間接的に積層された、テクスチャ化表面を有する透光性層を備え、
    該テクスチャ化表面は該透光性層との間にボイドを残すことなく形成された平滑化層により覆われており、
    該平滑化層は該透光性層よりも低い屈折率を有し、かつ、その露出した表面が該テクスチャ化表面よりも平滑である、LEDウェハ。
  17. 前記平滑化層の表面が鏡面となっている、請求項16に記載の製造方法。
  18. 前記LEDウェハを形成する工程で、前記平滑化層の表面に平坦性を上げるための処理を施す、請求項16または17に記載の製造方法。
  19. 前記テクスチャ化表面が、連続した凹部と孤立した凸部とからなる構造を有しており、該凸部の形状が錐体状である、請求項16〜18のいずれかに記載の製造方法。
  20. 前記テクスチャ化表面がモス−アイ構造を有している、請求項16〜18のいずれかに記載の製造方法。
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