JP2007266554A - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の処理効率を顕著に向上することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板Wの表面中央に向けて処理液を吐出する処理液ノズル50に接続された処理液供給管63は、ミキシングバルブ(多連弁)80に接続されている。ミキシングバルブ80には、複数種の薬液または純水の流量を制御する複数の流量コントロールバルブ81,82,83,84,85が接続されている。一方、基板Wの裏面中央に向けて処理液を吐出する裏面ノズル27を先端に有する処理液供給管26は、ミキシングバルブ90に接続されている。ミキシングバルブ90には、複数種の薬液または純水の流量を制御する複数の流量コントロールバルブ91,92,93,94,95が接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、基板に所定の処理を行う基板処理装置および基板処理方法に関する。
従来から、半導体ウェハ、フォトマスク用ガラス基板、液晶表示装置用ガラス基板、および光ディスク用ガラス基板等の基板に種々の処理を行うために、基板処理装置が用いられている。
この基板処理装置においては、例えばBHF(バッファードフッ酸)、DHF(希フッ酸)、フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、シュウ酸もしくはアンモニア等の薬液、またはそれらの混合溶液を基板に供給することにより、その基板の表面処理を行う(以下、薬液処理と呼ぶ)。薬液処理が終了した後、リンス液による基板のリンス処理を行う。
薬液処理またはリンス処理は、例えばスピンチャックにより基板を保持しつつ回転させながら当該基板の表面に向けて薬液またはリンス液を供給することにより行われる。同様に、薬液処理またはリンス処理は基板の裏面に対しても行われる(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−243813号公報
しかしながら、従来の基板処理装置においては、基板の表面および裏面に薬液を供給する供給系が共通に構成されていた。
すなわち、基板の表面に薬液を供給するノズル(以下、表面ノズルと称する)および基板の裏面に薬液を供給するノズル(以下、裏面ノズルと称する)は、それぞれ各バルブを介して共通の配管および共通のミキシングバルブに接続されている。
上記のミキシングバルブは、各種薬液と純水とを混合し、この混合液を上記共通の配管を介して表面ノズルおよび裏面ノズルの一方または両方に供給する。
このような構成であったため、従来は、基板の表面および裏面に対し異なる薬液を用いた処理、および基板の表面および裏面に対し同じ種類で異なる濃度の薬液を用いた処理を行うことができなかった。その結果、基板の表面処理と裏面処理とを別の基板処理装置で行わなければならない場合があり、基板の処理効率を顕著に向上することができなかった。
本発明の目的は、基板の処理効率を顕著に向上することが可能な基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
(1)第1の発明に係る基板処理装置は、基板に処理を施す基板処理装置であって、基板を保持する基板保持手段と、純水と第1の薬液とを混合することにより第1の処理液を生成する第1の処理液生成手段と、純水と第2の薬液とを混合することにより第2の処理液を生成する第2の処理液生成手段と、第1の処理液生成手段により生成された第1の処理液を基板保持手段により保持された基板の表面に供給する第1の処理液供給手段と、第2の処理液生成手段により生成された第2の処理液を基板保持手段により保持された基板の裏面に供給する第2の処理液供給手段とを備えたものである。
第1の発明に係る基板処理装置においては、基板は基板保持手段により保持される。また、第1の処理液生成手段によって純水と第1の薬液とが混合されることにより第1の処理液が生成され、第2の処理液生成手段によって純水と第2の薬液とが混合されることにより第2の処理液が生成される。
第1の処理液生成手段により生成された第1の処理液が基板保持手段により保持された基板の表面に第1の処理液供給手段により供給され、第2の処理液生成手段により生成された第2の処理液が基板保持手段により保持された基板の裏面に第2の処理液供給手段により供給される。
このように、本発明に係る基板処理装置では、処理対象の基板の表面に対して第1の処理液を供給することができ、基板の裏面に対して第2の処理液を供給することができる。このような構成によって、第1の処理液および第2の処理液が異なる種類の処理液である場合には、基板の表面および裏面に対しそれぞれ異なる処理液を用いた処理を行うことが可能となる。また、第1の処理液および第2の処理液が同じ種類の処理液である場合には、基板の表面および裏面に対し濃度または流量がそれぞれ異なる処理液を用いた処理を行うことが可能となる。したがって、基板の表面および裏面に対して種類がそれぞれ異なる処理液による処理または濃度が異なる処理液による処理を行う場合に、別の基板処理装置で行う必要性がなくなり、基板の処理効率を顕著に向上することができる。
(2)基板処理装置は、第1の処理液生成手段に供給される第1の薬液の流量を調節する第1の流量調節手段と、第2の処理液生成手段に供給される第2の薬液の流量を調節する第2の流量調節手段とをさらに備えてもよい。
この場合、第1の処理液生成手段に供給される第1の薬液の流量が第1の流量調節手段により調節され、第2の処理液生成手段に供給される第2の薬液の流量が第2の流量調節手段により調節される。
このような構成により、基板の表面に供給される第1の処理液の濃度は第1の流量調節手段によって変更することができ、基板の裏面に供給される第2の処理液の濃度は第2の流量調節手段によって変更することができる。つまり、基板の表面および裏面に供給する処理液の濃度をそれぞれ独立して調節することができる。したがって、基板の表面および裏面に対して濃度がそれぞれ異なる処理液を供給して処理を行うことができる。
(3)基板処理装置は、第1の処理液生成手段に供給される純水の流量を調節する第3の流量調節手段と、第2の処理液生成手段に供給される純水の流量を調節する第4の流量調節手段とをさらに備えてもよい。
この場合、第1の処理液生成手段に供給される純水の流量が第3の流量調節手段により調節され、第2の処理液生成手段に供給される純水の流量が第4の流量調節手段により調節される。
このような構成により、基板の表面に供給される第1の処理液の流量は第3の流量調節手段によって変更することができ、基板の裏面に供給される第2の処理液の流量は第4の流量調節手段によって変更することができる。つまり、基板の表面および裏面に供給する処理液の流量をそれぞれ独立して調節することができる。したがって、基板の表面および裏面に対して流量がそれぞれ異なる処理液を供給して処理を行うことができる。
(4)基板処理装置は、複数種の薬液のうち1種または複数種の薬液を選択し、選択された1種または複数種の薬液を第1の薬液として第1の処理液生成手段に供給する第1の薬液選択手段と、複数種の薬液のうち1種または複数種の薬液を選択し、選択された1種または複数種の薬液を第2の薬液として第2の処理液生成手段に供給する第2の薬液選択手段とをさらに備えてもよい。
この場合、第1の薬液選択手段により複数種の薬液のうち1種または複数種の薬液が選択される。そして、選択された1種または複数種の薬液が第1の薬液として第1の薬液選択手段により第1の処理液生成手段に供給される。また、第2の薬液選択手段により複数種の薬液のうち1種または複数種の薬液が選択される。そして、選択された1種または複数種の薬液が第2の薬液として第2の薬液選択手段により第2の処理液生成手段に供給される。
このような構成によって、基板の表面に対して供給する第1の処理液の種類は第1の薬液選択手段によって選択することができ、同様に、基板の裏面に対して供給する第2の処理液の種類は第2の薬液選択手段によって選択することができる。つまり、基板の表面および裏面に供給する処理液の種類をそれぞれ独立して選択することができる。したがって、基板の表面および裏面に対して種類がそれぞれ異なる処理液を供給して処理を行うことができる。
(5)第1の処理液は、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、または塩酸を含み、第2の処理液は、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、または塩酸を含んでもよい。
この場合、基板の表面をフッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、または塩酸を含む第1の処理液により処理することができ、基板の裏面をフッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、または塩酸を含む第2の処理液により処理することができる。
(6)第2の発明に係る基板処理方法は、基板に処理を施す基板処理方法であって、基板を保持する基板保持ステップと、純水と第1の薬液とを混合することにより第1の処理液を生成する第1の処理液生成ステップと、純水と第2の薬液とを混合することにより第2の処理液を生成する第2の処理液生成ステップと、第1の処理液生成ステップにより生成された第1の処理液を基板保持ステップで保持された基板の表面に供給する第1の処理液供給ステップと、第2の処理液生成ステップにより生成された第2の処理液を基板保持ステップで保持された基板の裏面に供給する第2の処理液供給ステップとを備えたものである。
第2の発明に係る基板処理方法においては、基板保持ステップで基板は保持される。また、第1の処理液生成ステップで純水と第1の薬液とが混合されることにより第1の処理液が生成され、第2の処理液生成ステップで純水と第2の薬液とが混合されることにより第2の処理液が生成される。
第1の処理液供給ステップで第1の処理液が基板保持ステップで保持された基板の表面に供給され、第2の処理液供給ステップで第2の処理液が基板保持ステップで保持された基板の裏面に供給される。
このように、本発明に係る基板処理方法では、処理対象の基板の表面に対して第1の処理液を供給することができ、基板の裏面に対して第2の処理液を供給することができる。
このような方法によって、第1の処理液および第2の処理液が異なる種類の処理液である場合には、基板の表面および裏面に対しそれぞれ異なる処理液を用いた処理を行うことが可能となる。また、第1の処理液および第2の処理液が同じ種類の処理液である場合には、基板の表面および裏面に対し濃度がそれぞれ異なる処理液を用いた処理を行うことが可能となる。したがって、基板の表面および裏面に対して種類がそれぞれ異なる処理液による処理または濃度がそれぞれ異なる処理液による処理を行う場合に、別の基板処理装置で行う必要性がなくなり、基板の処理効率を顕著に向上することができる。
本発明に係る基板処理装置および基板処理方法によれば、基板の処理効率が顕著に向上される。
以下、本実施の形態に係る基板処理装置および基板処理方法について図面を参照しながら説明する。
以下の説明において、基板とは、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレイパネル)用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、および光ディスク用基板等をいう。
また、薬液とは、例えばBHF(バッファードフッ酸)、DHF(希フッ酸)、フッ酸、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、シュウ酸、過酸化水素水もしくはアンモニア等の水溶液、またはそれらの混合溶液をいう。
以下、これらの薬液を用いた処理を薬液処理と呼ぶ。通常、薬液処理が終了した後、リンス液を用いた基板のリンス処理を行う。
リンス液とは、例えば純水、炭酸水、オゾン水、磁気水、還元水(水素水)もしくはイオン水、またはIPA(イソプロピルアルコール)等の有機溶剤をいう。
(1)基板処理装置の構成
図1は、本実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。また、図2は、図1の基板処理装置100の側面図である。
図1に示すように、基板処理装置100は、処理領域A,Bを有し、処理領域A,B間に搬送領域Cを有する。
処理領域Aには、制御部4、流体ボックス部2a,2b、薬液処理部5a,5bおよび薬液処理部6a,6bが配置されている。
図2に示すように、薬液処理部6a,6bは、薬液処理部5a,5bの上部にそれぞれ設けられている。
図1の流体ボックス部2a,2bは、それぞれ薬液処理部5a,6aへの薬液および純水の供給、薬液処理部5b,6bへの薬液および純水の供給ならびに薬液処理部5a,6aおよび薬液処理部5b,6bからの排液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器、薬液貯留タンク等の流体関連機器を収納する。
薬液処理部5a,5bでは、上述の薬液による薬液処理が行われる。また、薬液処理部6a,6bでも、上述の薬液による薬液処理が行われる。なお、薬液処理後は、純水等によるリンス処理が行われる。
処理領域Bには、流体ボックス部2c,2dおよび薬液処理部5c,5dおよび薬液処理部6c,6dが配置されている。薬液処理部6c,6dは、薬液処理部5c,5dの上部にそれぞれ設けられている。
図1の流体ボックス部2c,2dは、それぞれ薬液処理部5c,6cへの薬液および純水の供給、薬液処理部5d,6dへの薬液および純水の供給ならびに薬液処理部5c,6cおよび薬液処理部5d,6dからの排液等に関する配管、継ぎ手、バルブ、流量計、レギュレータ、ポンプ、温度調節器、薬液貯留タンク等の流体関連機器を収納する。
薬液処理部5c,5dおよび薬液処理部6c,6dにおいては、上述の薬液処理部5a,5b,6a,6bと同様の薬液処理が行われる。
以下、薬液処理部5a,5b,5c,5dおよび薬液処理部6a,6b,6c,6dを処理ユニットと総称する。
本実施の形態では、薬液としてフッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、および塩酸をそれぞれ処理ユニットに供給する薬液供給系が流体ボックス部2a〜2dに設けられている。詳細については後述する。
搬送領域Cには、基板搬送ロボットCRが設けられている。処理領域A,Bの一端部側には、基板の搬入および搬出を行うインデクサIDが配置されている。
インデクサIDには、基板Wを収納するキャリア1が載置される。本実施の形態においては、キャリア1として、基板Wを密閉した状態で収納するFOUP(Front Opening Unified Pod)を用いているが、これに限定されるものではなく、SMIF(Standard Mechanical Inter Face)ポッド、OC(Open Cassette)等を用いてもよい。
インデクサIDのインデクサロボットIRは、矢印Uの方向に移動し、キャリア1から基板Wを取り出して基板搬送ロボットCRに渡し、逆に、一連の処理が施された基板Wを基板搬送ロボットCRから受け取ってキャリア1に戻す。
基板搬送ロボットCRは、インデクサロボットIRから渡された基板Wを指定された処理ユニットに搬送し、または、処理ユニットから受け取った基板Wを他の処理ユニットまたはインデクサロボットIRに搬送する。
制御部4は、CPU(中央演算処理装置)を含むコンピュータ等からなり、処理領域A,Bの各処理ユニットの動作、搬送領域Cの基板搬送ロボットCRの動作およびインデクサIDのインデクサロボットIRの動作を制御する。
なお、基板処理装置100は、ダウンフロー(下降流)が形成されているクリーンルーム内等に設けられる。また、処理ユニットおよび搬送領域Cにもそれぞれダウンフローが形成されている。
(2)薬液処理部の構成
次に、薬液処理部5a〜5d,6a〜6dの構成について図面を参照しながら説明する。なお、薬液処理部5a〜5d,6a〜6dの各構成は同じであるので、以下の説明では、薬液処理部5aの構成を代表的に述べる。
図3は、本実施の形態に係る基板処理装置100の薬液処理部5aの側面図である。
図3に示すように、薬液処理部5aは、基板Wを水平に保持するとともに基板Wの中心を通る鉛直な回転軸の周りで基板Wを回転させるためのスピンチャック21を備える。
スピンチャック21は、チャック回転駆動機構36によって回転される回転軸25の上端に固定されている。基板Wは、薬液処理、リンス処理およびリンス処理後の乾燥処理等を行う場合に、スピンチャック21により水平に保持された状態で回転する。
スピンチャック21の外方には、第1のモータ60が設けられている。第1のモータ60には、第1の回動軸61が接続されている。また、第1の回動軸61には、第1のアーム62が水平方向に延びるように連結され、第1のアーム62の先端に処理液ノズル50が設けられる。
処理液ノズル50は、各種薬液(フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、および塩酸)、当該各種薬液と純水との混合によって生成された処理液、または純水を吐出する。なお、純水に混合する薬液の量を調節することにより処理液の濃度を変更することができる。
第1のモータ60、第1の回動軸61および第1のアーム62の内部を通るように処理液供給管63が設けられている。この処理液供給管63は処理液ノズル50に接続されており、処理液供給管63を介して処理液ノズル50に処理液等が供給される。このような構成により、処理液ノズル50から基板Wの表面に向けて処理液等が吐出される。
スピンチャック21の外方に第2のモータ71が設けられている。第2のモータ71には、第2の回動軸72が接続され、第2の回動軸72には、第2のアーム73が連結されている。
また、第2のアーム73の先端にリンスノズル70が設けられる。リンスノズル70は、基板Wに純水等のリンス液を吐出する。
第2のモータ71、第2の回動軸72および第2のアーム73の内部を通るようにリンス液供給管74が設けられている。このリンス液供給管74はリンスノズル70に接続されており、リンス液供給管74を介してリンスノズル70にリンス液が供給される。このような構成により、リンスノズル70から基板Wの表面に向けてリンス液が吐出される。なお、リンス液供給管74は、図示しないリンス液供給源に接続されている。
処理液ノズル50を用いて基板Wの薬液処理を実施する際には、リンスノズル70は、所定の位置に退避される。
スピンチャック21の回転軸25は中空軸からなる。回転軸25の内部には、処理液供給管26が挿通されている。
処理液供給管26には、処理液ノズル50と同様に、各種薬液(フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、および塩酸)、当該各種薬液と純水との混合によって生成された処理液、または純水が供給される。
処理液供給管26は、スピンチャック21に保持された基板Wの裏面に近接する位置まで延びている。処理液供給管26の先端には、基板Wの裏面中央に向けて処理液を吐出する裏面ノズル27が設けられる。
スピンチャック21は、処理カップ23内に収容されている。処理カップ23の内側には、筒状の仕切壁33が設けられている。
また、スピンチャック21の周囲を取り囲むように、基板Wの処理に用いられた処理液を排液するための排液空間31が形成されている。さらに、排液空間31を取り囲むように、処理カップ23と仕切壁33の間に基板Wの処理に用いられた処理液を回収するための回収液空間32が形成されている。
排液空間31には、排液処理装置(図示せず)へ処理液を導くための排液管34が接続され、回収液空間32には、処理液を再利用させる回収処理装置(図示せず)へ処理液を導くための回収管35が接続されている。
処理カップ23の上方には、基板Wからの処理液が外方へ飛散することを防止するためのガード24が設けられている。このガード24は、回転軸25に対して回転対称な形状からなっている。ガード24の上端部の内面には、断面く字状の排液案内溝41が環状に形成されている。
また、ガード24の下端部の内面には、外側下方に傾斜する傾斜面からなる回収液案内部42が形成されている。回収液案内部42の上端付近には、処理カップ23の仕切壁33を受け入れるための仕切壁収納溝43が形成されている。
このガード24には、ボールねじ機構等で構成されたガード昇降駆動機構(図示せず)が設けられている。ガード昇降駆動機構は、ガード24を、回収液案内部42がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する回収位置と、排液案内溝41がスピンチャック21に保持された基板Wの外周端面に対向する排液位置との間で上下動させる。
ガード24が回収位置(図3に示すガード24の位置)にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が回収液案内部42により回収液空間32に導かれ、回収管35を通して回収される。
一方、ガード24が排液位置にある場合には、基板Wから外方へ飛散した処理液が排液案内溝41により排液空間31に導かれ、排液管34を通して排液される。以上の構成により、処理液の排液および回収が行われる。なお、本実施の形態では、基板Wの処理後の処理液は廃棄される。なお、スピンチャック21への基板Wの搬入の際には、ガード昇降駆動機構は、ガード24を排液位置よりもさらに下方に退避させ、ガード24の上端部24aがスピンチャック21の基板W保持高さよりも低い位置となるように移動させる。
ここで、上記の処理液供給管63は、ミキシングバルブ(多連弁)80に接続されている。
ミキシングバルブ80には、複数の流量コントロールバルブ81,82,83,84,85が接続されている。
流量コントロールバルブ81は、流量調整弁81aおよび流量計81bにより構成され、流量コントロールバルブ82は、流量調整弁82aおよび流量計82bにより構成され、流量コントロールバルブ83は、流量調整弁83aおよび流量計83bにより構成され、流量コントロールバルブ84は、流量調整弁84aおよび流量計84bにより構成され、流量コントロールバルブ85は、流量調整弁85aおよび流量計85bにより構成される。
また、流量コントロールバルブ81,82,83,84には、それぞれ図示しないコントローラーが設けられている。流量コントロールバルブ81に設けられたコントローラーは、流量計81bにより測定された流量信号を検出および演算し、設定流量になるように流量調整弁81aを制御する。
同様に、流量コントロールバルブ82,83,84に設けられた各コントローラーは、各流量計82b,83b,84bにより測定された流量信号を検出および演算し、設定流量になるように各流量調整弁82a,83a,84aを制御する。
ミキシングバルブ80と流量コントロールバルブ81とは配管81cにより接続されており、ミキシングバルブ80と流量コントロールバルブ82とは配管82cにより接続されており、ミキシングバルブ80と流量コントロールバルブ83とは配管83cにより接続されており、ミキシングバルブ80と流量コントロールバルブ84とは配管84cにより接続されている。
配管81c,82c,83c,84cには、それぞれバルブ81d,82d,83d,84dが介装されており、各バルブの開閉を制御することにより、ミキシングバルブ80への各薬液の導入が制御される。
また、本実施の形態では、流体ボックス部2a,2b,2c,2dに、フッ酸を供給する第1の薬液供給系200、アンモニア水を供給する第2の薬液供給系300、過酸化水素水を供給する第3の薬液供給系400、および塩酸を供給する第4の薬液供給系500がそれぞれ設けられる。
流量コントロールバルブ81は配管204により第1の薬液供給系200に接続されており、流量コントロールバルブ82は配管304により第2の薬液供給系300に接続されており、流量コントロールバルブ83は配管404により第3の薬液供給系400に接続されており、流量コントロールバルブ84は配管504により第4の薬液供給系500に接続されている。なお、第1〜第4の薬液供給系200〜500の詳細な構成については後述する。
また、配管204には、第1の薬液供給系200から送られた薬液(フッ酸)に含まれる異物を除去するためのフィルタ211、および薬液(フッ酸)の流量を監視するための監視用流量計212が介装されている。
同様に、配管304にはフィルタ311および監視用流量計312が介装されており、配管404にはフィルタ411および監視用流量計412が介装されており、配管504にはフィルタ511および監視用流量計512が介装されている。
また、ミキシングバルブ80と流量コントロールバルブ85とは配管85cにより接続されており、当該流量コントロールバルブ85は純水を供給する図示しない純水供給系に接続されている。
流量コントロールバルブ85は、流量調整弁85aおよび流量計85bにより構成される。また、流量コントロールバルブ85にはコントローラー(図示せず)が設けられており、そのコントローラーは、流量計85bにより測定された流量信号を検出および演算し、設定流量になるように流量調整弁85aを制御する。なお、ミキシングバルブ80、流量コントロールバルブ81〜85、および配管81c〜85cは、それぞれ図1の例えば流体ボックス部2a内に収納される。
このような構成において、第1の薬液供給系200からのフッ酸は、配管204を通じて流量コントロールバルブ81に導入される。
流量コントロールバルブ81に導入されたフッ酸は、流量調整弁81aによりその流量が調整される。また、流量計81bによりその流量が測定され、流量コントロールバルブ81に設けられた図示しないコントローラーにより設定流量になるように流量調整弁81aがフィードバック制御される。そして、配管81cを通じてフッ酸がミキシングバルブ80内に導入される。
一方、流量コントロールバルブ85に導入された純水は、流量調整弁85aによりその流量が調整される。また、流量計85bによりその流量が測定され、流量コントロールバルブ85に設けられた図示しないコントローラーにより設定流量になるように流量調整弁85aがフィードバック制御される。そして、配管85cを通じて純水がミキシングバルブ80内に導入される。
上記のように、ミキシングバルブ80内に導入されたフッ酸は、ミキシングバルブ80内でミキシングバルブ80内に導入された純水と混合される。ミキシングバルブ80によってフッ酸と純水とが混合され生成された処理液(以下、ミキシングバルブ80内で混合され生成された処理液を第1の処理液と呼ぶ)は、処理液供給管63に導入される。ミキシングバルブ80に導入される純水およびフッ酸の流量を調整することにより、第1の処理液の濃度および流量を調整することができる。
処理液供給管63に導入された第1の処理液は、スピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの表面に向けて処理液ノズル50により吐出される。
また、上記と同様な構成であるので説明を簡略化するが、第2の薬液供給系300から導入されるアンモニア水は、ミキシングバルブ80により純水と混合される。混合されて生成された処理液は、処理液供給管63を通じてスピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの表面に向けて処理液ノズル50により吐出される。
第3の薬液供給系400から導入される過酸化水素水は、ミキシングバルブ80により純水と混合される。混合されて生成された処理液は、処理液供給管63を通じてスピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの表面に向けて処理液ノズル50により吐出される。
さらに、第4の薬液供給系500から導入される塩酸は、ミキシングバルブ80により純水と混合される。混合されて生成された処理液は、処理液供給管63を通じてスピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの表面に向けて処理液ノズル50により吐出される。
なお、ミキシングバルブ80で生成される第1の処理液は、複数種類の薬液を混合してもよい。例えば、第2の薬液供給系300から導入されるアンモニア水と、第3の薬液供給系400から導入される過酸化水素水とをミキシングバルブ80により純水と混合してもよい。また、第4の薬液供給系500から導入される塩酸と、第3の薬液供給系400から導入される過酸化水素水とをミキシングバルブ80により純水と混合してもよい。
次に、スピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの裏面に処理液を供給する構成について説明する。
基板Wの裏面中央に向けて処理液を吐出する裏面ノズル27を先端に有する処理液供給管26は、ミキシングバルブ90に接続されている。
ミキシングバルブ90には、複数の流量コントロールバルブ91,92,93,94,95が接続されている。
流量コントロールバルブ91は、流量調整弁91aおよび流量計91bにより構成され、流量コントロールバルブ92は、流量調整弁92aおよび流量計92bにより構成され、流量コントロールバルブ93は、流量調整弁93aおよび流量計93bにより構成され、流量コントロールバルブ94は、流量調整弁94aおよび流量計94bにより構成され、流量コントロールバルブ95は、流量調整弁95aおよび流量計95bにより構成される。
また、流量コントロールバルブ91,92,93,94には、それぞれ図示しないコントローラーが設けられている。流量コントロールバルブ91に設けられたコントローラーは、流量計91bにより測定された流量信号を検出および演算し、設定流量になるように流量調整弁91aを制御する。
同様に、流量コントロールバルブ92,93,94に設けられた各コントローラーは、各流量計92b,93b,94bにより測定された流量信号を検出および演算し、設定流量になるように各流量調整弁92a,93a,94aを制御する。
ミキシングバルブ90と流量コントロールバルブ91とは配管91cにより接続されており、ミキシングバルブ90と流量コントロールバルブ92とは配管92cにより接続されており、ミキシングバルブ90と流量コントロールバルブ93とは配管93cにより接続されており、ミキシングバルブ90と流量コントロールバルブ94とは配管94cにより接続されている。
配管91c,92c,93c,94cには、それぞれバルブ91d,92d,93d,94dが介装されており、各バルブの開閉を制御することにより、ミキシングバルブ90への各薬液の導入が制御される。
流量コントロールバルブ91は配管214により第1の薬液供給系200に接続されており、流量コントロールバルブ92は配管314により第2の薬液供給系300に接続されており、流量コントロールバルブ93は配管414により第3の薬液供給系400に接続されており、流量コントロールバルブ94は配管514により第4の薬液供給系500に接続されている。
また、配管214には、第1の薬液供給系200から送られた薬液(フッ酸)に含まれる異物を除去するためのフィルタ221および薬液(フッ酸)の流量を監視するための監視用流量計222が介装されている。
同様に、配管314にはフィルタ321および監視用流量計322が介装されており、配管414にはフィルタ421および監視用流量計422が介装されており、配管514にはフィルタ521および監視用流量計522が介装されている。
また、ミキシングバルブ90と流量コントロールバルブ95とは配管95cにより接続されており、当該流量コントロールバルブ95は純水を供給する図示しない純水供給系に接続されている。
流量コントロールバルブ95は、流量調整弁95aおよび流量計95bにより構成される。また、流量コントロールバルブ95にはコントローラー(図示せず)が設けられており、そのコントローラーは、流量計95bにより測定された流量信号を検出および演算し、設定流量になるように流量調整弁95aを制御する。なお、ミキシングバルブ90、流量コントロールバルブ91〜95、および配管91c〜95cは、それぞれ図1の例えば流体ボックス部2a内に収納される。
このような構成において、第1の薬液供給系200からのフッ酸は、配管214を通じて流量コントロールバルブ91に導入される。
流量コントロールバルブ91に導入されたフッ酸は、流量調整弁91aによりその流量が調整される。また、流量計91bによりその流量が測定され、流量コントロールバルブ91に設けられた図示しないコントローラーにより設定流量になるように流量調整弁91aがフィードバック制御される。そして、配管91cを通じてミキシングバルブ90内に導入される。
一方、流量コントロールバルブ95に導入された純水は、流量調整弁95aによりその流量が調整される。また、流量計95bによりその流量が測定され、流量コントロールバルブ95に設けられた図示しないコントローラーにより設定流量になるように流量調整弁95aがフィードバック制御される。そして、配管95cを通じてミキシングバルブ90内に導入される。
上記のように、ミキシングバルブ90内に導入されたフッ酸は、ミキシングバルブ90によりミキシングバルブ90内に導入された純水と混合される。ミキシングバルブ90によってフッ酸と純水とが混合されて、処理液(以下、ミキシングバルブ90内で混合され生成された処理液を第2の処理液と呼ぶ)が生成される。生成された第2の処理液は、処理液供給管26に導入される。ミキシングバルブ90に導入される純水およびフッ酸の流量を調整することにより、第2の処理液の濃度および流量を調整することができる。処理液供給管26に導入された第2の処理液は、スピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの裏面に向けて裏面ノズル27により吐出される。
また、上記と同様な構成であるので説明を簡略化するが、第2の薬液供給系300から導入されるアンモニア水は、ミキシングバルブ90により純水と混合される。混合されて生成された処理液は、処理液供給管26を通じてスピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの裏面に向けて裏面ノズル27により吐出される。
第3の薬液供給系400から導入される過酸化水素水は、ミキシングバルブ90により純水と混合される。混合されて生成された処理液は、処理液供給管26を通じてスピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの裏面に向けて裏面ノズル27により吐出される。
さらに、第4の薬液供給系500から導入される塩酸は、ミキシングバルブ90により純水と混合される。混合されて生成された処理液は、処理液供給管26を通じてスピンチャック21に保持されつつ回転される基板Wの裏面に向けて裏面ノズル27により吐出される。
なお、ミキシングバルブ90で生成される第2の処理液は、複数種類の薬液を混合してもよい。たとえば、第2の薬液供給系300から導入されるアンモニア水と、第3の薬液供給系400から導入される過酸化水素水とをミキシングバルブ90により純水と混合してもよい。また、第4の薬液供給系500から導入される塩酸と、第3の薬液供給系400から導入される過酸化水素水とをミキシングバルブ90により純水と混合してもよい。
ミキシングバルブ80およびミキシングバルブ90に供給する薬液の種類は制御部4により選択される。また、制御部4は、流量コントロールバルブ81〜84,91〜94およびバルブ81d〜84d,91d〜94dを制御することにより、ミキシングバルブ80およびミキシングバルブ90に供給する薬液の流量を制御する。
(3)第1〜第4の薬液供給系の構成
次に、第1〜第4の薬液供給系200〜500の構成について説明する。なお、各薬液供給系の構成は一部(後述の供給源)を除き同じであるので、以下の説明では、第1の薬液供給系200の構成を代表的に述べる。
図4は、第1の薬液供給系200の構成を示す模式図である。
図4に示すように、第1の薬液供給系200は、配管202、貯留タンク203、配管207、この配管207に介挿されたポンプ205およびダンパ206を含む。
供給源201からフッ酸が配管202を通じて貯留タンク203に供給される。なお、第1の薬液供給系200は、流体ボックス部2a内に収納されており、この基板処理装置100が配置されている工場の用力設備である供給源201から配管202を通じて貯留タンク203にフッ酸が供給される。
配管207の一端は貯留タンク203内に設置されており、配管207の他端は配管204および配管214に接続されている。
ここで、本実施の形態では、配管207の上記他端は、薬液処理部5a内の基板Wの表面に第1の処理液を供給するための配管204、および当該基板Wの裏面に第2の処理液を供給するための配管214に接続されているだけでなく、薬液処理部5b〜5d,6a〜6d内の各基板Wの表面に第1の処理液を供給するための図示しない各配管、および当該各基板Wの裏面に第2の処理液を供給するための図示しない各配管にも接続されている。すなわち、第1の薬液供給系200の配管207の上記他端は、全部で16の配管に接続されている(16分岐)。これにより、各薬液処理部5a〜5d,6a〜6dの処理液供給管63内に第1の処理液が導入され、基板Wの表面に第1の処理液がそれぞれ供給される。
また、各薬液処理部5a〜5d,6a〜6dの処理液供給管26内に第2の処理液が導入され、基板Wの裏面に第2の処理液がそれぞれ供給される。なお、第2の薬液供給系300は流体ボックス部2b内に収納されており、第3の薬液供給系400は流体ボックス部2c内に収納されており、第4の薬液供給系500は流体ボックス部2d内に収納されている。
そして、第2〜第4の薬液供給系300〜500においても上記のような16分岐の構成が採用されている。図4において、貯留タンク203に貯留されているフッ酸は、ポンプ205に吸い上げられることにより配管207内を流動し、配管204および配管214等(合計16の配管)に供給される。なお、ポンプ205の吸い上げによる配管207内のフッ酸の脈動がダンパ206によって抑制される。
(4)二流体ノズルの構成
次に、処理液ノズル50の他の構成について説明する。本実施の形態では、処理液ノズル50は、以下に示す二流体ノズルであってもよい。
図5は、処理液ノズル50の他の構成を示す断面図である。
図5(a)は外部混合型と呼ばれる処理液ノズル50Aの一例の縦断面図であり、図5(b)は内部混合型と呼ばれる処理液ノズル50Bの他の一例の縦断面図である。
これら2つのノズル形態の最も大きな相違点は、二流体の混合すなわち混合流体の生成が、ノズル本体の内部でされるか外部でされるかという点である。
図5(a)に示す外部混合型処理液ノズル50Aは、内部本体部151および外部本体部152により構成される。内部本体部151は、例えば石英からなり、外部本体部152は、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等のフッ素樹脂からなる。
内部本体部151の中心軸に沿って処理液導入部151bが形成されている。内部本体部151の下端には、処理液導入部151bに連通する処理液吐出口151aが形成されている。内部本体部151は外部本体部152内に挿入されている。なお、内部本体部151および外部本体部152の上端部は互いに接合されており、下端は接合されていない。
内部本体部151と外部本体部152との間には円筒状の気体通過部152bが形成されている。外部本体部152の下端には、気体通過部152bに連通する気体吐出口152aが形成されている。外部本体部152の周壁には、気体通過部152bに連通する気体導入口152cが設けられている。
気体通過部152bは、気体吐出口152a近傍において、下方に向かうにつれて径小となっている。その結果、窒素ガスの流速が加速され、気体吐出口152aより吐出される。
図5(a)の外部混合型処理液ノズル50Aでは、処理液吐出口151aから吐出された処理液(本実施の形態では、第1の処理液)と気体吐出口152aから吐出された窒素ガスとが処理液ノズル50Aの下端近傍の外部で混合され、処理液の微細な液滴を含む霧状の混合流体が生成される。霧状の混合流体が基板Wの表面に吐出されることにより、基板Wの表面を効果的に処理することができる。
この場合、霧状の混合流体は、処理液吐出口151aおよび気体吐出口152aから吐出された後に生成されるため、処理液および窒素ガスの流量および流速は、それぞれ処理液吐出口151a内および気体吐出口152a内で互いに独立した状態を維持する。これにより、処理液および窒素ガスの流量および流速を所望の値に制御することにより、所望の混合流体を得ることができる。例えば、窒素ガスの流量を調整することにより、混合流体による基板Wへの衝撃を緩和することができる。
図5(b)に示す内部混合型処理液ノズル50Bは、気体導入管153および本体部154により構成される。本体部154は、例えば石英からなり、気体導入管153は、例えばPTFEからなる。
気体導入管153には、上端から下端まで連通する気体導入部153aが形成されている。本体部154は、径大な上部筒154a、テーパ部154bおよび径小な下部筒154cからなる。
上部筒154aのテーパ部154b内に混合室154dが形成され、下部筒154c内に直流部154eが形成されている。下部筒154cの下端には、直流部154eに連通する混合流体吐出口154fが形成されている。
本体部154の上部筒154aには、混合室154dに連通する処理液導入部154gが設けられている。気体導入管153の下端部は、本体部154の上部筒154aの混合室154d内に挿入されている。
図5(b)の内部混合型処理液ノズル50Bでは、気体導入部153aから加圧された窒素ガスが供給され、処理液導入部154gから処理液(本実施の形態では、第1の処理液)が供給されると、混合室154dで窒素ガスと処理液とが混合され、処理液の微細な液滴を含む霧状の混合流体が生成される。
混合室154dで生成された混合流体は、テーパ部154bに沿って直流部154eを通過することにより加速される。加速された混合流体は、混合流体吐出口154fから吐出され、基板Wの表面に供給される。これにより、基板Wの表面を混合流体により効果的に処理することができる。
図5(b)の内部混合型処理液ノズル50Bでは、例えば、窒素ガスの流量を調整することにより、混合流体による基板Wへの衝撃を緩和することができる。
なお、図5(a)の外部混合型処理液ノズル50Aおよび図5(b)の内部混合型処理液ノズル50Bは、用途等に応じて選択的に使用することができる。
(5)薬液処理部の処理動作
この基板処理装置100で基板Wを処理する際の処理手順は以下の通りである。
基板Wの処理に際しては、基板搬送ロボットCRが指定された薬液処理部に基板Wを搬送し、基板Wがスピンチャック21に受け渡される。
スピンチャック21に基板Wが保持されると、まず、チャック回転駆動機構36によりスピンチャック21が駆動されて、スピンチャック21による基板Wの回転が開始される。
次に、第1のモータ60により基板Wの上方位置に移動された処理液ノズル50から第1の処理液が回転状態の基板Wの表面の中央部に供給される。基板Wの表面に供給された第1の処理液は、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの表面上を周縁に向けて流れることにより、基板Wの表面の全域にむらなく行き渡る。これにより、基板Wの表面に対する第1の処理液による表面洗浄処理が行われる。
また、基板Wの表面洗浄処理を行うと同時に、裏面ノズル27から第2の処理液が回転状態の基板Wの裏面の中央部に供給される。基板Wの裏面に供給された第2の処理液は、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの裏面上を周縁に向けて流れることにより、基板Wの裏面の全域にむらなく行き渡る。これにより、基板Wの裏面に対する第2の処理液による裏面洗浄処理が行われる。
基板Wの表面洗浄処理が所定時間にわたって継続されると、処理液ノズル50から基板Wの表面への第1の処理液の供給が停止される。次に、第2のモータ71が駆動されることにより、リンスノズル70が基板Wの上方位置に移動される。そして、リンスノズル70から基板Wの表面の中央部にリンス液(例えば、純水)が供給されることにより、基板Wの表面に付着した第1の処理液をリンス液で洗い流すための表面リンス処理が行われる。
基板Wの表面上に供給されたリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの表面上を周縁に向けて流れる。これにより、基板Wの表面の全域にリンス液が行き渡り、基板Wの表面上の第1の処理液がリンス液によって洗い流される。
また、基板Wの表面リンス処理が行われると同時に、裏面ノズル27からリンス液(例えば、純水)が回転状態の基板Wの裏面の中央部に供給される。これにより、基板Wの裏面に付着した第2の処理液をリンス液で洗い流すための裏面リンス処理が行われる。
基板Wの裏面に供給されたリンス液は、基板Wの回転による遠心力を受けて、基板Wの裏面上を周縁に向けて流れることにより、基板Wの裏面の全域にむらなく行き渡り、基板Wの裏面上の第2の処理液がリンス液によって洗い流される。これにより、基板Wの裏面に対するリンス液による裏面リンス処理が行われる。
基板Wの表面リンス処理および裏面リンス処理が所定時間にわたって継続されると、基板Wの表面および裏面に対するリンス液の供給が停止される。その後は、チャック回転駆動機構36が制御されて、基板Wの回転速度が予め定める高回転速度(例えば、3000rpm)に上げられて、基板Wに付着しているリンス液を遠心力で振り切るためのスピンドライ処理が行われる。
このスピンドライ処理の後は、チャック回転駆動機構36が停止されて、スピンチャック21(基板W)が静止した後、基板搬送ロボットCRによって、この薬液処理部から処理済みの基板Wが搬出される。
このように、本実施の形態では、基板Wの表面および裏面に対してそれぞれ異なる処理液で処理を行うことができる。例えば、基板Wの表面と裏面とでエッチングレートが異なる場合に、基板Wの表面に供給する処理液(第1の処理液)の濃度と、基板Wの裏面に供給する処理液(第2の処理液)の濃度とが異なるように設定することが可能となる。
その他、基板Wの表面および裏面に対して種類がそれぞれ異なる処理液で処理を行うこともできる。例えば、基板Wの表面に塩酸を供給して処理を行い、裏面にフッ酸を供給して処理を行ってもよい。また、基板Wの表面および裏面に対して流量がそれぞれ異なる処理液で処理を行ってもよく、例えば、基板Wの表面に供給する第1の処理液の流量が、裏面に供給する第2の処理液の流量よりも多くなるようにして処理を行ってもよい。
(6)本実施の形態における効果
このように、本実施の形態に係る基板処理装置100においては、処理対象の基板Wの表面に対して第1の処理液を基板Wの裏面とは独立して供給することができ、基板Wの裏面に対して第2の処理液を基板Wの表面とは独立して供給することができる。
このような構成によって、異なる種類の処理液を用いて基板Wを処理する場合には、基板Wの表面および裏面に対しそれぞれ異なる処理液を用いた処理を行うことが可能となる。
また、同じ種類の処理液を用いて基板Wを処理する場合には、基板Wの表面および裏面に対し濃度または流量がそれぞれ異なる処理液を用いた処理を行うことが可能となる。
したがって、種類が異なる処理液による処理、または濃度もしくは流量が異なる処理液による処理を別の基板処理装置で行う必要性がなくなり、基板の処理効率を顕著に向上することができる。
(7)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、スピンチャック21が基板保持手段に相当し、ミキシングバルブ80が第1の処理液生成手段に相当し、ミキシングバルブ90が第2の処理液生成手段に相当し、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水および塩酸が第1および第2の薬液に相当し、処理液ノズル50が第1の処理液供給手段に相当し、裏面ノズル27が第2の処理液供給手段に相当する。
また、上記実施の形態においては、流量調整弁81a,82a,83a,84aが第1の流量調節手段に相当し、流量調整弁91a,92a,93a,94aが第2の流量調節手段に相当し、流量調整弁85aが第3の流量調節手段に相当し、流量調整弁95aが第4の流量調節手段に相当し、制御部4が第1および第2の薬液選択手段に相当する。
本発明は、半導体ウェハ、液晶表示装置用ガラス基板、PDP用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、および光ディスク用基板等の種々の基板に処理を行うため等に利用することができる。
本実施の形態に係る基板処理装置の平面図である。 図1の基板処理装置の側面図である。 本実施の形態に係る基板処理装置の薬液処理部の側面図である。 第1の薬液供給系の構成を示す模式図である。 処理液ノズルの他の構成を示す断面図である。
符号の説明
2a〜2d 流体ボックス部
4 制御部
5a〜5d,6a〜6d 薬液処理部
21 スピンチャック
25 回転軸
26 処理液供給管
27 裏面ノズル
36 チャック回転駆動機構
50 処理液ノズル
63 処理液供給管
70 リンスノズル
80,90 ミキシングバルブ
81a〜85a,91a〜95a 流量調整弁
100 基板処理装置
200〜500 第1〜第4の薬液供給系
201 供給源
203 貯留タンク
205 ポンプ
206 ダンパ
W 基板

Claims (6)

  1. 基板に処理を施す基板処理装置であって、
    基板を保持する基板保持手段と、
    純水と第1の薬液とを混合することにより第1の処理液を生成する第1の処理液生成手段と、
    純水と第2の薬液とを混合することにより第2の処理液を生成する第2の処理液生成手段と、
    前記第1の処理液生成手段により生成された第1の処理液を前記基板保持手段により保持された基板の表面に供給する第1の処理液供給手段と、
    前記第2の処理液生成手段により生成された第2の処理液を前記基板保持手段により保持された基板の裏面に供給する第2の処理液供給手段とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
  2. 前記第1の処理液生成手段に供給される第1の薬液の流量を調節する第1の流量調節手段と、
    前記第2の処理液生成手段に供給される第2の薬液の流量を調節する第2の流量調節手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記第1の処理液生成手段に供給される純水の流量を調節する第3の流量調節手段と、
    前記第2の処理液生成手段に供給される純水の流量を調節する第4の流量調節手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 複数種の薬液のうち1種または複数種の薬液を選択し、選択された1種または複数種の薬液を第1の薬液として前記第1の処理液生成手段に供給する第1の薬液選択手段と、
    複数種の薬液のうち1種または複数種の薬液を選択し、選択された1種または複数種の薬液を第2の薬液として前記第2の処理液生成手段に供給する第2の薬液選択手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 前記第1の処理液は、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、または塩酸を含み、前記第2の処理液は、フッ酸、アンモニア水、過酸化水素水、または塩酸を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 基板に処理を施す基板処理方法であって、
    基板を保持する基板保持ステップと、
    純水と第1の薬液とを混合することにより第1の処理液を生成する第1の処理液生成ステップと、
    純水と第2の薬液とを混合することにより第2の処理液を生成する第2の処理液生成ステップと、
    前記第1の処理液生成ステップにより生成された第1の処理液を前記基板保持ステップで保持された基板の表面に供給する第1の処理液供給ステップと、
    前記第2の処理液生成ステップにより生成された第2の処理液を前記基板保持ステップで保持された基板の裏面に供給する第2の処理液供給ステップとを備えたことを特徴とする基板処理方法。
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