JP2007264773A - 読影レポート作成システム及び読影レポート作成装置 - Google Patents

Abstract

【課題】簡便な操作でリンク付けされているキー画像の内容を確認することができる読影レポート作成システム及びこのような読影レポート作成装置を提供すること。
【解決手段】読影レポート表示装置３に表示されている読影レポート中のリンク付けがなされている文字列３３とポインタ３２との距離が所定距離以内となったときに、文字列３３にリンク付けされたキー画像のサムネイル画像３４を表示させる。
【選択図】図２

Description

本発明は、医用画像の読影結果から、電子的な読影レポートを作成する読影レポート作成システム及び読影レポート作成装置に関する。

Ｘ線撮影装置や、ＣＴ装置、ＭＲＩ装置などのモダリティで撮影された医用画像を読影医などが読影して、その結果から読影レポートを作成するための読影レポート作成装置が既に実用化されている。このような読影レポート作成装置においては、例えば医用画像診断装置で撮影された医用画像が、専用の画像ビューワに表示されるようになっている。読影医などは、画像ビューワに表示された医用画像の所見を、読影レポートの所見記入欄に記入し、医用画像の所見に基づく診断結果を診断記入欄に記入し、更に必要に応じて医用画像を読影レポートに貼り付けることによって読影レポートを作成している。

このような読影レポート作成装置に関する提案の１つとして、例えば特許文献１では、読影レポート内で指定された文字列に対して、読影レポートに貼り付けられた医用画像（キー画像と呼ばれる）との関連を示すためのリンク情報を付与できるようにしている。
特開２００５−３０１４５３号公報

ここで、特許文献１の手法では、リンク付けされているキー画像の内容を確認するためには、実際に該当の文字列を選択してキー画像を画像ビューワ上に表示させる必要がある。また、確認終了後には画像ビューワ上に表示させたキー画像を閉じる必要があり、操作が煩雑になり易い。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、簡便な操作でリンク付けされているキー画像の内容を確認することができる読影レポート作成システム及びこのような読影レポート作成装置を提供することを目的とする。

上記の目的を達成するために、本発明の請求項１における読影レポート作成システムは、医用画像を格納する画像格納装置へアクセスし、格納された前記医用画像を参照するためのリンク情報を少なくとも含む読影レポートを作成するための読影レポート作成システムにおいて、前記読影レポートを表示する表示手段と、前記表示手段に前記読影レポートに含まれるリンク情報を指定するための指標を表示させる指定手段と、前記指標が前記リンク情報に近づけられたときに、該リンク情報に対応付けられた医用画像のサムネイル画像を前記表示手段に表示させるサムネイル画像表示手段とを有することを特徴とする。

また、上記の目的を達成するために、本発明の請求項４における読影レポート作成装置は、医用画像を格納する画像格納手段と、前記格納された医用画像を参照するためのリンク情報を少なくとも含む読影レポートを作成する読影レポート作成手段と、前記読影レポートを表示する表示手段と、前記表示手段に前記読影レポートに含まれるリンク情報を指定するための指標を表示させる指定手段と、前記指標が前記リンク情報に近づけられたときに、該リンク情報に対応付けられた医用画像のサムネイル画像を前記表示手段に表示させるサムネイル画像表示手段とを具備することを特徴とする。

これら請求項１の読影レポート作成システム及び請求項４の読影レポート作成装置によれば、表示手段に表示されているリンク情報に指標を近づけることにより、リンク情報に対応付けられた医用画像のサムネイル画像が表示される。これにより、実際に医用画像を開くことなく内容を確認することが可能である。

本発明によれば、簡便な操作でリンク付けされているキー画像の内容を確認することができる読影レポート作成システム及びこのような読影レポート作成装置を提供することができる。

以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図１は、本発明の一実施形態に係る読影レポート作成システムの構成を示す図である。図１に示す読影レポート作成システムは、パーソナルコンピュータ（以下、ＰＣと記す）１と、医用画像表示装置２と、読影レポート表示装置３と、ネットワーク４と、画像サーバ５と、レポートサーバ６とから構成されている。

指標表示手段及びサムネイル画像表示手段としてのＰＣ１は、電子的な診断レポートを作成するために必要な医用画像表示用アプリケーションと読影レポート作成用アプリケーションとがインストールされたコンピュータである。このＰＣ１にはマウス等のポインティングデバイスやキーボード等から構成される操作部１ａが設けられている。また、ＰＣ１は、ネットワーク４を介して画像サーバ５とレポートサーバ６とに通信自在に接続されている。

医用画像表示装置２は、医用画像表示用アプリケーションの処理に従って読影医等が読影を行うための医用画像（以下、キー画像と呼ぶ）を表示する画像ビューワである。表示手段としての読影レポート表示装置３は、読影レポート作成用アプリケーションの処理に従って読影医等が読影レポートを作成するための読影レポート作成画面を表示する。若しくは、既に作成された読影レポートを表示する。なお、医用画像表示装置２と読影レポート表示装置３とを１つの表示装置で構成しても良い。この場合には、キー画像表示用の表示領域と読影レポート表示用の表示領域とに分割して表示を行うようにする。

ネットワーク４は、ＰＣ１、画像サーバ５、レポートサーバ６を互いに通信自在に接続するためのネットワークであり、例えばＬＡＮで構成される。

画像サーバ５には、図示しないモダリティ（Ｘ線撮影装置、ＣＴ装置、ＭＲＩ装置など）で取得された医用画像が格納されている。ここで、本実施形態においては、画像サーバ５に各医用画像に対応するサムネイル画像も格納される。

レポートサーバ６には、医用画像表示装置２に表示されたキー画像の読影の結果として作成された読影レポートが格納されている。ここで、本実施形態においては、読影レポートの文章中に、画像サーバ５内のキー画像をリンク付けすることが可能になされており、レポートサーバ６には読影レポートの文字列とキー画像とを対応付けるためのリンク情報も格納される。

以下、本実施形態の医用画像読影システムの動作について説明する。図２は、読影レポート表示装置３に読影レポートが表示されているときの表示例を示す図である。図２に示すように、読影レポートには、読影医等が、医用画像表示装置２に表示されたキー画像を閲覧して、それに対する所見を記入するための所見記入欄３１が設けられている。また、読影レポート表示装置３には、所見記入欄３１内の文章選択等の各種の指定操作や所見の入力操作等を行うための指標（ポインタ）３２も表示される。読影医等は、操作部１ａによってポインタ３２を移動させ、各種指定操作や所見の入力操作等を行うことが可能である。

上述したように本実施形態においては、所見記入欄３１の文章と画像サーバ５内のキー画像とをリンク付けすることが可能である。例えば、医用画像表示装置２に表示されているキー画像を選択し、読影レポート表示装置３に表示されている読影レポートの所定の文字列３３に添付（例えばドラッグ・アンド・ドロップ操作により）することにより、文字列３３にキー画像をリンク付けすることができる。また、この際、リンク情報が設定されたことを視認可能とするために、文字列３３に下線が付される。更に、リンク付けがなされた文字列とその文字列に対応するキー画像の位置情報（つまりキー画像が格納されている画像サーバ５のアドレス情報）とを対応付けるためのリンク情報がレポートサーバ６に格納される。

このようなリンク付けがなされた状態で文字列３３が選択された場合、ＰＣ１からレポートサーバ６に、該当するキー画像を検索するように要求がなされる。レポートサーバ６は、リンク情報を参照して画像サーバ５から該当するキー画像を検索し、検索したキー画像を画像サーバ５からＰＣ１に転送する。これを受けてＰＣ１の医用画像表示用アプリケーションは、医用画像表示装置２にキー画像を表示させる。

ここで、本実施形態の医用画像読影用アプリケーションは、リンク付けがなされた文字列３３とポインタ３２との距離が所定距離以内であるかを常に判定している。そして、文字列３３とポインタ３２との距離が所定距離以内まで近づいた場合に、医用画像読影用アプリケーションは、文字列３３にリンク付けされたキー画像のサムネイル画像３４をレポートサーバ６及び画像サーバ５を介して取得し、図２に示すようにして読影レポート表示装置３上に表示させる。また、図２の状態から、文字列３３からポインタ３２が遠ざかり、文字列３３とポインタ３２との距離が所定距離を越えた場合に、医用画像読影用アプリケーションは、図３に示すようにしてサムネイル画像の表示を終了させる。

このように、本実施形態では、読影レポート内のリンク付けがなされている文字列３３にポインタ３２を近づけるだけで、その文字列に対応するキー画像のサムネイル画像３４を表示させることができ、文字列３３からポインタ３２を離すだけでサムネイル画像３４の表示を終了させることができる。したがって、簡便な操作でリンク付けされた文字列に対応するキー画像の内容を確認することができる。

なお、この確認の結果、所望の画像であった場合には、実際にそのキー画像を選択して医用画像表示装置２に表示させれば、キー画像の詳細を確認することが可能である。

以下、上記した実施形態の変形例について説明する。まず、本実施形態において、サムネイル画像の表示位置は特に限定されるものではないが、後の読影作業の妨げとならないような位置に表示させることが好ましい。例えば、図４に示すように、リンク付けがなされた文字列３３及びポインタ３２が隠れないような位置に表示させたり、図５に示すように所見記入欄３１とは別にサムネイル画像３４を表示するための専用の表示欄を設けたりしても良い。

また、上述した実施形態においては、画像サーバ５と、レポートサーバ６とがＰＣ１とネットワーク４を介して接続されるシステムを示したが、これらを１つの装置内に設けた読影レポート作成装置として構成することもできる。

また、上述した実施形態においては、サムネイル画像を画像サーバ５に格納していたが、サムネイル画像とそのリンク情報のみをＰＣ１内の図示しない記憶媒体（例えばハードディスク等）に記憶させておくようにしても良い。このようにしておけば、サムネイル画像の表示時にネットワークを介する必要がないため、サムネイル画像表示までの時間を短縮することが可能である。

以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。

更に、上記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、上述したような課題を解決でき、上述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。

本発明の一実施形態に係る読影レポート作成システムの構成を示す図である。 ポインタが近づけられたときのサムネイル画像の表示の例を示す図である。 ポインタが離されたときのサムネイル画像の表示終了の例を示す図である。 ポインタ及びリンク付けされた文字列の位置に応じてサムネイル画像の表示位置を変更する際の例を示す図である。 所見記入欄とサムネイル画像の表示欄と別々に設ける場合の例を示す図である。

符号の説明

１…パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、１ａ…操作部、２…医用画像表示装置、３…読影レポート表示装置、４…ネットワーク、５…画像サーバ、６…レポートサーバ

Claims (4)

1. 医用画像を格納する画像格納装置へアクセスし、格納された前記医用画像を参照するためのリンク情報を少なくとも含む読影レポートを作成するための読影レポート作成システムにおいて、
   前記読影レポートを表示する表示手段と、
   前記表示手段に前記読影レポートに含まれるリンク情報を指定するための指標を表示させる指標表示手段と、
   前記指標が前記リンク情報に近づけられたときに、該リンク情報に対応付けられた医用画像のサムネイル画像を前記表示手段に表示させるサムネイル画像表示手段と、
   を有することを特徴とする読影レポート作成システム。
2. 前記サムネイル画像表示手段は、前記リンク情報から前記指標が遠ざけられたときに、前記サムネイル画像の表示を終了させることを特徴とする請求項１に記載の読影レポート作成システム。
3. 前記サムネイル画像表示手段は、前記リンク情報の位置により前記サムネイル画像の表示位置を変更することを特徴とする請求項１に記載の読影レポート作成システム。
4. 医用画像を格納する画像格納手段と、
   前記格納された医用画像を参照するためのリンク情報を少なくとも含む読影レポートを作成する読影レポート作成手段と、
   前記読影レポートを表示する表示手段と、
   前記表示手段に前記読影レポートに含まれるリンク情報を指定するための指標を表示させる指標表示手段と、
   前記指標が前記リンク情報に近づけられたときに、該リンク情報に対応付けられた医用画像のサムネイル画像を前記表示手段に表示させるサムネイル画像表示手段と、
   を具備することを特徴とする読影レポート作成装置。

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