JP2007264517A - 光配線モジュールとその製造方法 - Google Patents

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佳弘 寺田
Takeshi Fukuda
武司 福田
Munehisa Fujimaki
宗久 藤巻
Yoshitake Furukawa
芳毅 古川
Hiroyuki Oka
弘幸 岡
Katsumi Inuzuka
勝己 犬塚
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Abstract

【課題】受光素子、発光素子、導波路等の光学素子を基板上に低コストで高精度に実装し得る光配線モジュールとその製造方法の提供。
【解決手段】電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装されてなる光配線モジュールの製造方法において、光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、次いで基板実装面側に前記レールが摺動可能に嵌合するレール溝を設けた前記光学素子をレールに嵌合し、又はレールが摺動可能に嵌合するレール溝を有する光学素子固定用ジグの固定部に前記光学素子を固定し、次いで前記光学素子をレールに沿って所定の実装位置に移動させて位置決めし、次いで前記光学素子を所定の実装位置に固定することを特徴とする光配線モジュールの製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とが光結合可能に実装され、光通信分野等で用いられる光配線モジュールとその製造方法に関する。
現在広く用いられている携帯電話、デジタルスチルカメラ、テレビなどの電子機器内部には、制御系の信号、画像などのさまざまな情報を伝送するため、多くの電気信号線が用いられており、ノイズや信号遅延の問題が表面化している。そこで、電気配線と比較してノイズや信号遅延の影響が少なく、高速応答性に優れた光配線の利用が検討されている。
中でもフレキシブル性を有する光配線は、狭い領域や携帯電話のヒンジ部などの可動部に実装が可能であるという点から注目されている。このような光配線としては、アクリル、エポキシ、ポリイミドなどの材質からなる高分子導波路や、アクリルなどの材質からなるプラスチック光ファイバが挙げられる。これらの光配線を用いて、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)やVCSELなどの発光素子とフォトダイオード(PD)などの受光素子の間を結合した、光配線モジュールが提案されている。
これらの光配線モジュールでは、効率よく、情報通信を行うため、発光素子及び受光素子と、高分子導波路又はプラスチック光ファイバといった光配線を、精度良くアライメントする必要がある。精度良くアライメントする方法としては、例えば、特許文献1、2に開示された技術が提案されている。
特開2005−202025号公報 特開2004−86136号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された従来技術には、次のような問題があった。 特許文献1に記載されている方法は、発光デバイスから出射した光を導波路に入射し、導波路出射端で出力を受光デバイスでモニタし、その出力が最大になるように発光デバイス、受光デバイス、導波路を相対的に移動し、固定するという手法である。この方法は性能的には問題ないが、調整に大変時間がかかり、特に複数の導波路を接続しようとすると効率が悪く、コスト増の原因となっている。
特許文献2に記載されている方法は、光学素子及びマウント基板にアライメントマークを設け、そのアライメントマークを合わせることでパッシブアライメントする方法が示されている。この方法でアライメントマークを位置合わせするには、CCDカメラを用いた画像処理技術を利用して行われる。CCDカメラの検出精度は十分高いものの、マウンターで実装する際の位置ズレが大きく、高精度な実装手段としては不十分である。
このように、光学素子と導波路における従来のアライメント手法では、低コストで、高精度な実装を実現することが困難であった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされ、受光素子、発光素子、導波路等の光学素子を基板上に低コストで高精度に実装し得る光配線モジュールとその製造方法の提供を目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装されてなる光配線モジュールにおいて、光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子をそれぞれの所定の実装位置に位置決めするレールが設けられ、前記光学素子が前記レール上の所定の実装位置に固定されていることを特徴とする光配線モジュールを提供する。
また本発明は、電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装されてなる光配線モジュールの製造方法において、光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、次いで基板実装面側に前記レールに嵌合するレール溝を設けた前記光学素子をレールに嵌合し、又はレールに嵌合するレール溝を有する光学素子固定用ジグの固定部に前記光学素子を固定し、次いで前記光学素子をレールに沿って所定の実装位置に移動させて位置決めし、次いで前記光学素子を所定の実装位置に固定することを特徴とする光配線モジュールの製造方法を提供する。
本発明の光配線モジュールは、光配線モジュールの電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と導波路とを少なくとも備え、これら光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、光学素子がレール上の所定の実装位置に固定された構成としたので、各光学素子をレールに沿って正確に所定の実装位置に位置決めして実装することができ、各光学素子を基板上に高精度で実装することができる。
また、光配線モジュールの電気配線基板上に、光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、光学素子側にレール溝を設けるだけで高精度のアライメントを行うことができるので、従来の位置決め方法と比べ、低コストで位置決めすることができる。
本発明の光配線モジュールの製造方法は、光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、次いで基板実装面側に前記レールに嵌合するレール溝を設けた前記光学素子をレールに嵌合し、又はレールに嵌合するレール溝を有する光学素子固定用ジグの固定部に前記光学素子を固定し、次いで前記光学素子をレールに沿って所定の実装位置に移動させて位置決めし、次いで前記光学素子を所定の実装位置に固定することによって、光学素子をレールに沿って正確に所定の実装位置に位置決めして実装することができ、各光学素子を基板上に高精度で実装することができる。
また本発明の光配線モジュールの製造方法は、光配線モジュールの電気配線基板上に、光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、光学素子側にレール溝を設けるだけで高精度のアライメントを行うことができるので、位置決めのために必要なコストを大幅に削減でき、低コストで高品質の光配線モジュールを製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1及び図2は、本発明の光配線モジュールの第1実施形態を示す図であり、図1(a)は光配線モジュールの平面図、(b)は側面図、図2(a)は光学素子実装前の電気配線基板5の平面図、(b)は光学素子側に設けたレール溝を示す底面図である。これらの図中、符号1は、発光素子又は受光素子(以下、受・発光素子と記す。)、2は導波路固定用ジグ、3は導波路、4はレール、5は電気配線基板、6はレール溝である。
本実施形態の光配線モジュールは、電気配線基板5上に、受・発光素子1と導波路3とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装された構成になっている。この光配線モジュールの電気配線基板5上には、光学素子をそれぞれの所定の実装位置に搬送するレール4が設けられ、各光学素子は、このレール4上の所定の実装位置に固定されている。
本実施形態において、受・発光素子1の基板実装面には、レール4に摺動可能に嵌合するレール溝6が設けられ、このレール溝6をレール4に嵌合した状態で、電気配線基板5上の所定の実装位置に固定されている。また、導波路3は、この導波路3を固定する固定部と、レール4に摺動可能に嵌合するレール溝6とを有する導波路固定用ジグ2の固定部上に、先端部が固定されている。また導波路固定用ジグ2は、レール溝6をレール4に嵌合し、固定部に導波路3を固定した状態で電気配線基板5上に固定されている。
この受・発光素子1としては、発光ダイオード(LED)、レーザダイオード(LD)やVCSELなどの発光素子、フォトダイオード(PD)などの受光素子などが挙げられる。
前記導波路3としては、アクリル、エポキシ、ポリイミドなどの材質からなる高分子導波路や、アクリルなどの材質からなるプラスチック光ファイバ、石英系シングルモードファイバ、マルチモードファイバなどが挙げられる。
なお、本発明において「光学素子」とは、前記受・発光素子1と導波路3の他に、例えば、カプラ、波長フィルタ、ミラー、アイソレータ、センサなどがある。
位置決めのためのレール4は、電気配線基板5上の電気配線と同じ材質、例えば、銅、鉄、アルミニウムなどが挙げられ、その中でも銅が好ましい。このレール4は、電気配線をパターニングする際に、同時にレールをパターニングして作製することができる。
前記電気配線基板5は、紙フェノール、ガラス布エポキシ、紙エポキシ、コンポジット(ガラス布+セルロース紙又は不織布)、アルミナ、フッ素樹脂などからなるリジッドプリント基板、又はポリイミドフィルムなどからなるフレキシブルプリント基板などを用いることができ、また電気配線基板上の電気配線の材質は、銅、鉄、アルミニウムなどとすることができる。
本実施形態において、レール4は、電気配線基板5の面上に突出して形成され、このレール断面形状は、長方形、台形、二等辺三角形、半円形など、様々な形状をとることができ、特に制限されない。同様に、受・発光素子1及び光学素子固定用ジグ2に形成されるレール溝6も様々な断面形状をとることができる。また、嵌め込まれるレール4とレール溝6の形状や大きさは、図5に示す断面図のように、同じであることが望ましい。しかし、形状や大きさが異なっても、摺動可能に嵌合可能な組み合わせならば制限されない。例えば、図6に示すように異なる形状のレール4とレール溝であっても一意に位置決めでき、固定できれば用いることができる。
レール4及びレール溝6の幅は、10μm以上100μm以下の範囲が望ましい。この幅が10μm未満の場合、レール4とレール溝6の噛み合いが悪くなり、位置決め精度が低下してしまう。また、100μmを超える幅にしても、それ以上位置決め精度は向上せず、コスト高となるので望ましくない。
本実施形態の光配線モジュールは、光配線モジュールの電気配線基板5上に、受・発光素子1と導波路3とを少なくとも備え、これら光学素子を所定の実装位置に位置決めするレール4を設け、光学素子がレール4上の所定の実装位置に固定された構成としたので、各光学素子をレール4に沿って正確に所定の実装位置に位置決めして実装することができ、各光学素子を基板上に高精度で実装することができる。
また光配線モジュールの電気配線基板5上に、光学素子を所定の実装位置に位置決めするレール4を設け、光学素子側にレール溝6を設けるだけで高精度のアライメントを行うことができるので、従来の位置決め方法と比べ、低コストで位置決めすることができる。
次に、本発明の光配線モジュールの製造方法を説明する。
本発明の製造方法は、例えば、図1に示すように、電気配線基板5上に、受・発光素子1と導波路3とを少なくとも備え、これら光学素子を光結合可能に実装して光配線モジュールを製造する光配線モジュールの製造方法であり、光配線モジュールの電気配線基板5上に、光学素子を所定の実装位置に位置決めするレール4を設け、次いで基板実装面側に前記レール4が摺動可能に嵌合するレール溝6を設けた光学素子をレール4に嵌合し、又はレール4が摺動可能に嵌合するレール溝6を有する光学素子固定用ジグの固定部に前記光学素子を固定し、次いで前記光学素子をレールに沿って所定の実装位置に移動させて位置決めし、次いで前記光学素子を所定の実装位置に固定させることを特徴としている。
本発明の製造方法は、まず、電気配線基板5の表面(被実装面)に、レール4を形成する。電気配線基板5上の電気配線及びレール4の材質が銅である場合、電気配線基板5上の全面又は一部に形成された銅箔をエッチングすることで電気配線及びレール4を同時にパターニングすることができる。このエッチングは、化学エッチング(湿式エッチング)で行うことができ、エッチング液には塩化銅溶液、硫酸などを用いることができ、或いは他の酸性溶液、アルカリ性溶液を用いることもできる。これらの溶液を用いた化学エッチングによる電気配線及びレール4のパターニング手法は、リジッドプリント回路やフレキシブルプリント回路などの電気回路を形成する手法と同様である。
電気配線基板5上の全面又は一部に設ける銅箔の厚さは、5μm以上であり、望ましくは15μm以上40μm以下の範囲である。5μm未満の場合、レール4とレール溝6の噛み合いが悪くなり、位置決め精度が低下してしまう。また、40μmを超えて厚くしても、それ以上位置決め精度は向上せず、コスト高となるので望ましくない。
前記の通り基板上にレール4を形成することで、図2(a)に示すレール4付きの電気配線基板5を作製する。なお、本例示では、電気配線基板5上に直線状のレール4を1本設けているが、レール4の本数や形状はこれに限定されず、複数本のレールを設けたり、曲線状や環状のレールを設けてもよい。
次に、図2(b)に示すように、基板実装面側に前記レール4が摺動可能に嵌合するレール溝6を設けた受・発光素子1をレール4に装着すると共に、レール4が摺動可能に嵌合するレール溝6を有する光学素子固定用ジグ2の固定部に導波路3の先端部を固定する。これにより受・発光素子1と導波路3とは、レール4に沿って互いに進退自在となる。
次に、それぞれの光学素子(受・発光素子1と導波路3)をレール4に沿って所定の実装位置に移動させて位置決めをする。模式図を図1に示し、X、Y、Z軸を定義する。図1に示すパターンのレール4とレール溝6の場合、受・発光素子1と導波路3の相対位置のX方向位置、およびZ方向位置を決定することができる。X方向位置は、レール4とレール溝6をスライドさせることにより、調整することができる。
レール4とレール溝6により固定位置を決定した後、受・発光素子1と導波路を固定している光学素子固定用ジグ2とを接着剤で固定することが望ましい。この接着剤としては、熱硬化性接着剤、紫外線硬化性接着剤、二液混合型接着剤などを用いることができ、エポキシ系、アクリル系、ポリイミド系など、特に制限されるところはない。
前記の手法を用いて受・発光素子1と導波路3を位置決めすることで、非常に高精度なアライメントが可能であり、また、安価に実装固定することができる。得られるアライメント精度としては、X方向、Y方向、Z方向ともに、それぞれ±15μm以内を達成することができる。
また、レール4は電気配線を兼ねることもできる。例えば、グラウンドラインや電力供給ラインとして用いることができる。受・発光素子1側に設けたレール溝6の内側を銅、金などでメッキ処理し、受・発光素子1のグラウンド端子、又は電源供給端子としておくという使い方ができる。
前記の製造方法を用いて作製した光配線モジュールの用途としては、携帯電話、ノートパソコンといったモバイル機器内の光配線、液晶テレビ、ホームサーバ、ゲーム機といった家電製品内の光配線、高速サーバー、高速ルータなどのバックプレーンや機器内配線、自動車内光配線などが挙げられる。
本発明の製造方法は、光学素子をレールに沿って移動させて正確に所定の実装位置に位置決めして実装することができ、各光学素子を基板上に高精度で実装することができる。
また光配線モジュールの電気配線基板上に、光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、光学素子側にレール溝を設けるだけで高精度のアライメントを行うことができるので、位置決めのために必要なコストを大幅に削減でき、低コストで高品質の光配線モジュールを製造することができる。
図3は、本発明の光配線モジュールの第2実施形態を示す図である。
本実施形態の光配線モジュールは、電気配線基板5上に、図3(a)に示すように、直線状のレール主線と、それと直交する2本の分岐レールとを有するレール4を設け、受・発光素子1の基板実装面側と導波路固定用の光学素子固定用ジグ2とに、図3(b)に示すような十文字のレール溝6を設け、これらの光学素子を位置決め可能としたことを特徴としている。
本実施形態の光配線モジュールは、前述した第1実施形態の光配線モジュールと同様の効果を得ることができ、さらに、レール主線から直交方向に延びる分岐レールを有するレール4及びこれに対応したレール溝6を用いたことによって、Y方向位置、Z方向位置に加え、X方向位置も決定することができるようになる。
図4は、本発明の光配線モジュールの第3実施形態を示す図である。
本実施形態の光配線モジュールは、電気配線基板5上に、図4(a)に示すように、2本の平行なレール4を設け、受・発光素子1の基板実装面側と導波路固定用の光学素子固定用ジグ2とに、図4(b)に示すような二字状のレール溝6を設け、これらの光学素子をレール4に沿って移動可能としたことを特徴としている。なお、レール本数は3本以上としてもよい。
本実施形態の光配線モジュールは、前述した第1実施形態の光配線モジュールと同様の効果を得ることができ、さらに、レール4とレール溝6とを複数本としたことで、さらに高精度のアライメントを行うことができる。
図7は、本発明の光配線モジュールの第3実施形態を示す図である。
本実施形態の光配線モジュールは、発光素子9と受光素子10を同一の受発光素子固定用ジグ8に実装し、発光素子9と受光素子10の間に位置するようにレール4を設けた構成となっている。図中、符号9aは発光面、10aは受光面である。
本実施形態の光配線モジュールは、前述した第1実施形態の光配線モジュールと同様の効果を得ることができ、さらに、発光素子9と受光素子10の間に位置するようにレール4を設けたことによって、レール4に電磁シールドの機能を付与することができる。
[実施例1]
図8(a)に示すポリイミド製のフレキシブルプリント基板11上に、レール4を作製した。レール4は銅製で、フレキシブルプリント基板11上に形成される電気配線と同じ材質であり、電気配線を形成する際に、同時にパターニングした。
銅配線及びレールのパターニングは、従来のプリント回路形成技術である、フォトリソグラフィー技術と化学エッチング技術を用いた。
また、発光素子9としてLEDを用い、受光素子10としてPDを用意した。これらの受発光素子を固定するための固定用ジグ8を用意した。
固定用ジグ8には、図8(b)に示すレール溝6を設けた。レール溝6の加工は、切削加工で行った。LED、PDはジグ8上にハンダにより固定した。受発光素子9,10とフレキシブルプリント基板11との間で電気的接合が取れるよう、固定用ジグ8には電極パッドを設けた。
また、光導波路としてφ250μmのプラスチックファイバ12を準備し、これを固定するためのV溝を備えた固定用ジグ2を用意した。固定用ジグ2には図8(b)に示すレール溝6を設けた。レール溝6の加工は切削加工で行った。
これらのレール4とレール溝6を合わせ、LED、PD、プラスチックファイバをフレキシブル基板11上に位置決めし、固定した(図9参照)。固定には紫外線硬化型のエポキシ樹脂を用いた。
固定後、実体顕微鏡で受発光素子とプラスチックファイバの実装状態の観察を行った。LEDとプラスチックファイバ、またPDとプラスチックファイバの光軸のズレは、X軸、Y軸、Z軸方向で、それぞれ10μm以下であることが確認できた。ここで光軸のズレとは、受発光素子の発光中心軸又は発光中心軸と、プラスチックファイバの中心軸のズレを指す。
本発明の光配線モジュールの第1実施形態を示し、(a)は光配線モジュールの平面図、(b)は側面図である。 本発明の光配線モジュールの第1実施形態に関し、(a)は光学素子実装前の電気配線基板の平面図、(b)は光学素子側に設けたレール溝を示す底面図である。 本発明の光配線モジュールの第2実施形態に関し、(a)は光学素子実装前の電気配線基板の平面図、(b)は光学素子側に設けたレール溝を示す底面図である。 本発明の光配線モジュールの第3実施形態に関し、(a)は光学素子実装前の電気配線基板の平面図、(b)は光学素子側に設けたレール溝を示す底面図である。 本発明の光配線モジュールに用いられるレールとレール溝の断面形状の一例を示す断面図である。 本発明の光配線モジュールに用いられるレールとレール溝の断面形状の他の例を示す断面図である。 本発明の光配線モジュールの第4実施形態を示す光配線モジュールの平面図である。 実施例で製造した光配線モジュールに関し、(a)は光学素子実装前の電気配線基板の平面図、(b)は光学素子側に設けたレール溝を示す底面図である。 実施例で製造した光配線モジュールの平面図である。
符号の説明
1…受・発光素子、2…導波路固定用ジグ(光学素子固定用ジグ)、3…導波路、4…レール、5…電気配線基板、6…レール溝、8…受発光素子固定用ジグ(光学素子固定用ジグ)、9…発光素子、9a…発光面、10…受光素子、10a…受光面、11…フレキシブルプリント基板、12…プラスチックファイバ。

Claims (21)

  1. 電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装されてなる光配線モジュールにおいて、
    光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子をそれぞれの所定の実装位置に位置決めするレールが設けられ、前記光学素子が前記レール上の所定の実装位置に固定されていることを特徴とする光配線モジュール。
  2. 前記レールが、電気配線基板面から突出した断面形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の光配線モジュール。
  3. 前記レールが、複数本並行に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光配線モジュール。
  4. 前記光学素子の基板実装面側に、レールが摺動可能に嵌合するレール溝が設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線モジュール。
  5. 前記光学素子の固定部と、前記レールが摺動可能に嵌合するレール溝とを有する光学素子固定用ジグがレール上に設けられ、前記光学素子が該光学素子固定用ジグの固定部に固定されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線モジュール。
  6. 前記電気配線基板上に、前記レールから直交方向もしくは任意方向に分岐した分岐レールが設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光配線モジュール。
  7. 前記光学素子の基板実装面側に、前記レール及び前記分岐レールに嵌合するレール溝が設けられたことを特徴とする請求項6に記載の光配線モジュール。
  8. 前記光学素子の固定部と、前記レール及び前記分岐レールに嵌合するレール溝とを有する光学素子固定用ジグがレール上に設けられ、前記光学素子が該光学素子固定用ジグの固定部に固定されたことを特徴とする請求項6に記載の光配線モジュール。
  9. 前記電気配線基板が、紙フェノール、ガラスエポキシ、紙エポキシ、コンポジット、アルミナ、フッ素樹脂からなる群から選択されるリジッドプリント基板、又はポリイミドフィルムからなるフレキシブルプリント基板であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光配線モジュール。
  10. 前記電気配線基板上の電気配線及びレールの材質が、銅、鉄、アルミニウムから選択される一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光配線モジュール。
  11. レール及び電気配線を形成する金属が銅であり、銅の厚さは15μm〜40μmの範囲内であることを特徴とする請求項10に記載の光配線モジュール。
  12. レール及びレール溝の幅は、10μm〜100μmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の光配線モジュール。
  13. 電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装されてなる光配線モジュールの製造方法において、
    光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子を所定の実装位置に位置決めするレールを設け、次いで基板実装面側に前記レールが摺動可能に嵌合するレール溝を設けた前記光学素子をレールに嵌合し、又はレールが摺動可能に嵌合するレール溝を有する光学素子固定用ジグの固定部に前記光学素子を固定し、次いで前記光学素子をレールに沿って所定の実装位置に移動させて位置決めし、次いで前記光学素子を所定の実装位置に固定することを特徴とする光配線モジュールの製造方法。
  14. 電気配線基板上に、発光素子と受光素子の一方又は両方と、導波路とを少なくとも備え、これら光学素子が光結合可能に実装されてなる光配線モジュールの製造方法において、
    光配線モジュールの電気配線基板上に、前記光学素子を所定の実装位置に位置決めするレール、および、前記レールから直交方向もしくは任意方向に分岐した分岐レールを設け、次いで基板実装面側に前記レール及び前記分岐レールに嵌合するレール溝を設けた前記光学素子をレールに嵌合し、又はレールおよび分岐レールに嵌合するレール溝を有する光学素子固定用ジグの固定部に前記光学素子を固定し、次いで前記光学素子をレール上の所定の実装位置に移動させて位置決めし、次いで前記光学素子を所定の実装位置に固定することを特徴とする光配線モジュールの製造方法。
  15. 前記レールを複数本並行に設けることを特徴とする請求項13又は14に記載の光配線モジュールの製造方法。
  16. 前記電気配線基板全面又は一部に形成された金属箔をエッチングすることで前記レールをパターニングし、レールを形成することを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の光配線モジュールの製造方法。
  17. 前記レールが、電気配線基板上の電気配線と同じ材質であり、電気配線をパターニングする際に、同時にレールをパターニングすることを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の光配線モジュールの製造方法。
  18. 前記電気配線基板が、紙フェノール、ガラスエポキシ、紙エポキシ、コンポジット、アルミナ、フッ素樹脂からなる群から選択されるリジッドプリント基板、又はポリイミドフィルムからなるフレキシブルプリント基板であることを特徴とする請求項13〜17のいずれかに記載の光配線モジュールの製造方法。
  19. 前記電気配線基板上の電気配線及びレールの材質が、銅、鉄、アルミニウムから選択される一種又は二種以上であることを特徴とする請求項13〜18のいずれかに記載の光配線モジュールの製造方法。
  20. レール及び電気配線を形成する金属が銅であり、銅の厚さは15μm〜40μmの範囲内であることを特徴とする請求項19に記載の光配線モジュールの製造方法。
  21. レール及びレール溝の幅が10μm〜100μmの範囲内であることを特徴とする請求項13〜20のいずれかに記載の光配線モジュールの製造方法。
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