JP2007263551A - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】室内にある空気中の臭気成分、特にカーテンや壁等に付着した臭気成分を効率良く除去でき、尚且つ低コストで設置スペースの小さい空気調和機を提供する。
【解決手段】吸込口6と吹出口7を連通させる送風経路9の途中に送風手段10と熱交換器12を設ける。水溜め部19(33)と、水溜め部19(33)から水を搬送する搬送部20(34)と、水溜め部19(33)から搬送部20(34)の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部24a(36a)と、を備えて、水印加電極部24a(36a)に高電圧を印加することで静電霧化がなされる静電霧化装置18(32)を具備する。該静電霧化装置18(32)を送風経路9の熱交換器12よりも下流側に設ける。
【選択図】図1
【解決手段】吸込口6と吹出口7を連通させる送風経路9の途中に送風手段10と熱交換器12を設ける。水溜め部19(33)と、水溜め部19(33)から水を搬送する搬送部20(34)と、水溜め部19(33)から搬送部20(34)の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部24a(36a)と、を備えて、水印加電極部24a(36a)に高電圧を印加することで静電霧化がなされる静電霧化装置18(32)を具備する。該静電霧化装置18(32)を送風経路9の熱交換器12よりも下流側に設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は脱臭機能を有する空気調和機に関する。
従来から部屋の空気調和(冷暖房や除湿)を行うにあたっては空気調和機が利用されている。例えば図6に示す空気調和機1′は吸込口6と吹出口7を連通させる送風経路9の途中に、室内空気を吸込口6から吸い込んで吹出口7から吹き出すファン10と、吸込口6から吸い込まれた室内空気と冷媒との間で熱交換を行う熱交換器12とを設けてあり、熱交換器12により送風経路9を流れる室内空気を加熱又は冷却して空気調和を行うものである。
上記空気調和機には脱臭機能を有したものがあり、この空気調和機としては例えば図6に示す吸込口6に設けたフィルタにより臭気成分を吸着したり、また例えば特許文献1に示すように送風経路の途中に設けた酸化分解機能を有する触媒層を備えた脱臭ユニットにより臭気成分を吸着するものがある。しかしながら上記脱臭機能を有する空気調和機は吸込口から吸い込まれた空気中に含まれる臭気成分を取り除いて脱臭を行うものにすぎず、室内にある空気中に含まれる臭気成分を除去するものではなく、このような空気調和機にあっては特にカーテンや壁等に付着した臭気成分を取り除くことができなかった。また上記空気調和機にあっては熱交換器によって結露が生じやすく、このため送風経路内にカビ等が発生して臭気が発生しやすく、送風経路に流入した空気に含まれる臭気成分を上記フィルタや脱臭ユニットにより取り除いたとしても、臭気成分を取り除いた箇所よりも下流側の送風経路内の臭いが室内に吹き出されるといった問題がある。
また近年では空気調和機ではないが、水溜め部と、水溜め部から水を搬送する多孔質部材によって形成された搬送部と、該搬送部の搬送方向に対向するように配置した対向電極部と、水溜め部から搬送部の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部と、を有する静電霧化装置を具備すると共に、前記静電霧化装置の水印加電極部と対向電極部間に高電圧を印加した際に生じる粒子径がナノメータサイズの静電ミストを室内に散布するファンを具備し、ファンにより室内に散布した前記静電ミストが有する活性種によって室内にある空気中に含まれる臭気成分を除去する静電霧化機が利用されている。しかしこの静電霧化機は冷暖房や除湿を行うことができず、このため従来では冷暖房や除湿を行うと共にカーテンや壁等に付着した臭気成分を取り除く場合には、上記空気調和機と静電霧化機の両方を併用する必要があるためコストがかかり、また大きな設置スペースが必要となるといった問題があった。
そこで本発明者は本発明に至る過程において上記空気調和機の送風経路の熱交換器よりも上流側に静電霧化装置を設け、静電霧化装置によって生じたミストを室内に送るファンとして空気調和機に備わっているファンを兼用した静電霧化装置付き空気調和機を想起した。しかしながら空気調和機の熱交換器は静電霧化装置の下流側に吸込口から吸い込まれた空気との接触面積が大きくなるようにフィン等を設けることで表面積を大きくしてあるため、静電霧化装置により生じたミストが熱交換器と接触してしまい、これによりミストを効率良く室内に散布することができないといった問題が生じる。
特開平11−141906号公報
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、送風経路内の臭気成分や室内空気中に元々含まれる臭気成分を取り除いた脱臭空気を室内に吹き出すことができ、しかも静電ミストを含む空気を室内に吹き出すことができて室内にある空気中の臭気成分、特にカーテンや壁等に付着した臭気成分を効率良く除去でき、尚且つ低コストで設置スペースの小さい空気調和機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明に係る空気調和機は、吸込口6と吹出口7を連通させる送風経路9の途中に、吸込口6から空気を吸い込んで吹出口7より吹き出す送風手段10と、熱交換器12とを設けてなる空気調和機1において、水溜め部19(33)と、水溜め部19(33)から水を搬送する多孔質部材によって形成された搬送部20(34)と、水溜め部19(33)から搬送部20(34)の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部24a(36a)と、を備えて、電圧印加部27により前記水印加電極部24a(36a)に高電圧を印加することで静電霧化がなされる静電霧化装置18(32)を具備し、該静電霧化装置18(32)を送風経路9の熱交換器12よりも下流側に設けて成ることを特徴とする。
静電霧化装置18(32)の静電霧化により生じた活性種を含む静電ミスト23で室内空気に元々含まれる臭気成分及び送風経路9を通ることによって付いたカビ臭等の臭気成分を除去した臭いのない空気とできて、吹出口7より吹き出される空気を脱臭でき、さらにはこの静電ミスト23を含む空気を送風手段10による送風に乗せて室内全域に散布することができるため、空気調和と同時に前記静電ミスト23にて室内の脱臭を行うことができ、室内にある空気中の臭気成分、特に室内壁面やカーテン等に付着した臭気成分を除去することができ、しかも従来から空気調和機に備えてある送風手段10を利用して静電霧化装置18(32)で生じた静電ミスト23を室内に送ることができるため、大幅にコストアップしたり大型化することなく活性種を含む静電ミスト23を室内に散布できる。さらには静電霧化装置18(32)を熱交換器12よりも下流側に設けてあるので、吹出口7から吹き出されることとなる空気に含まれる静電ミスト23は送風経路9を流れている際に表面積の大きな熱交換器12に接触することがなく、これにより静電霧化装置18によって生じた静電ミスト23を効率良く室内に散布できる。
また前記水溜め部33は吸水体からなるものであっても良い。電霧化装置32を水平よりも傾けた状態とした際に霧化されることとなる水がこぼれることを防止できる。
本発明では、送風経路内の臭気成分や室内空気中に元々含まれる臭気成分を取り除いた脱臭空気を室内に吹き出すことができ、しかも静電ミストを含む空気を吹出口から吹き出すことで、室内にある空気中の臭気成分、特にカーテンや壁等に付着した臭気成分を効率良く除去でき、尚且つ低コストで設置スペースの小さい空気調和機を提供できる。
まず図1に基づいて本実施形態の空気調和機の基本的構成について説明する。本実施形態の空気調和機1は室内機であって、該空気調和機1はその外殻を形成する左右方向に長い筐体2の後面部3を被空調室となる部屋の壁面に沿わせて設置される。筐体2の上面部4及び前面部5の上側程後側に位置するように傾斜した上部5aには吸込口6を設けてあり、筐体2の前面部5の上側程前側に位置するように傾斜した下部5bには左右方向に長い吹出口7を設けている。吹出口7は複数の吹出孔7aで構成されており、具体的には前記筐体2の前面部5の下部5bに左右方向に長い開口40を形成し、該開口40に長手方向全長に亙って鉛直面内で回動自在な水平ルーバ8を複数枚平行に設け、これにより前記開口40を上下に離間した複数枚の水平ルーバ8によって複数の吹出孔7aに分割し、これら吹出孔7aで前記吹出口7を構成してある。ここで前記水平ルーバ8は開口から前方に突出した前端を上下に振るように鉛直面内で自動(手動であっても良い)で回動することで吹出口7から吹き出される風の吹き出し方向を上下に変更するものである。
上記筐体2には吸込口6と吹出口7を連通させる送風経路9を形成している。送風経路9の途中には室内空気を吸込口6から吸い込んでこの空気を吹出口7から室内へ吹き出すファン10(送風手段)を設けている。送風経路9の上流側端部には吸込口6から吸い込まれた空気中に含まれる塵や埃を吸着するための空気清浄フィルタ11を配設してあり、該空気清浄フィルタ11は筐体2の前面部5の前記吸込口6を有する上部5aの内面側及び上面部4の内面側の夫々に配設されている。ここで空気清浄フィルタ11には吸込口6から送風経路9に流入した室内空気中に含まれる臭い成分を吸着する触媒が塗布されているものとする。
送風経路9の空気清浄フィルタ11よりも下流側で且つファン10の上流側には冷凍サイクルの一部をなす熱交換器12を設けている。熱交換器12は吸込口6から送風経路9内に流入した室内空気と図示しない室外機から送られた冷媒との間で熱交換し、これにより吸込口6より送風経路9内に流入した室内空気の冷却又は加熱を行うものであり、筐体2の前面部5の上部5a及び上面部4及び後面部3に沿うように筐体2内に配設されている。
また筐体2内には熱交換器12及びファン10の下方に位置し熱交換器12の表面で結露した水を受けるドレンパン13を配設している。ドレンパン13には一端が筐体2外部に連通する排水ホース14の他端を連通接続してあり、該排水ホース14によりドレンパン13に溜まった結露水を屋外に排出できるようになっている。ドレンパン13の後端と筐体2の後面部3の内面との間には筐体2内のドレンパン13の上方空間15とドレンパン13の下方空間16とを連通させる隙間17を形成してあり、これにより上流側から順に言うと吸込口6、ドレンパン13の上方空間15、前記隙間17、ドレンパン13の下方空間16、吹出口7、を通る送風経路9が形成される。
上記空気調和機1を用いて空気調和を行う場合はファン10を運転する。ファン10を運転することで室内空気は吸込口6から送風経路9に流入し、この後空気清浄フィルタ11で塵や埃が除去されると共に空気清浄フィルタ11に塗布した触媒で脱臭され、この後熱交換器12を通って加熱又は冷却されて空気調和され、この調和された空気がファン10を通って吹出口7より室内へ吹き出される。
そして本発明の空気調和機1においては、室内にある空気中の臭気成分、特にカーテンや壁等に付着した臭気成分を除去できるようにするために、送風経路9の熱交換器12及びファン10よりも下流側に静電霧化を行ってナノメータサイズの粒子径を有する静電ミスト23(以下単に静電ミスト23と称す)を生じさせる静電霧化装置18を配設してある。
静電霧化装置18は送風経路9の下流側端部の下底部に着脱自在に取付けたものであって、図2に示すように霧化されることとなる水を収容する下部に配設した水溜め部19と、水溜め部19内の水を搬送する上下に長い棒状の搬送部20と、搬送部20の搬送方向の端部に対向する上部に配設した対向電極部26aと、水溜め部19から搬送部20の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部24aとを備えている。
詳述すると本例の静電霧化装置18は外殻が平面視左右方向に長い略長方形状で且つ長手方向の長さが吹出口7の長手方向の長さと略同じ略箱状をしており、絶縁体によって形成されると共に上方に開口する容器状の前記水溜め部19と、水溜め部19の上面に載設された板状の水印加電極24と、該水印加電極24に保持された複数本の前記搬送部20と、水印加電極24の上面に載設された保持部25と、保持部25の上面に載設されて前記複数の搬送部20の上位にある板状の対向電極26と、からなる。
上記複数の搬送部20は吹出口7の長手方向(即ち左右方向)に等間隔で一列に並べて配設されている。この搬送部20は多孔質セラミック又は多孔質金属合金等の多孔質部材によって形成されることで吸水性を有しており、毛細管現象で水溜め部19内の水を対向電極26側の端である上端(即ち搬送方向の端)まで吸い上げて搬送するものである。搬送部20は上端が針状に尖っており、対向電極26側の部分である上部が水印加電極24よりも上方に突出し、水溜め部19側の部分である下部が水印加電極24よりも下方に突出して上記水溜め部19内に収容した霧化させることになる水と接触している。
平面視で左右方向に長い長方形状で且つ筒状の保持部25は上記複数本の搬送部20の上部を囲むように配設されており、該筒状の保持部25の四方の側壁部の内、送風方向に直交する側壁部(即ち前壁部25a及び後壁部25b)の各搬送部20に対応する部分には通風孔22を夫々穿設してある。
平面視で左右方向に長い略長方形状の水印加電極24と対向電極26は共にカーボンのような導電材料を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成されることで導電性を有しており、水印加電極24及び対向電極26の夫々の長手方向の端部は筐体2に内装した高電圧発生源となる電圧印加部27に電気的に接続されている。
水印加電極24は水溜め部19の上面に着脱自在に取付けられており、使用者は筐体2から静電霧化装置18を取り外すと共に水溜め部19から水印加電極24を取り外すことで水溜め部19に溜められる水を簡単に補給できるようになっている。水印加電極24には円形の保持孔部28を吹出口7の長手方向に複数穿設してあり、各保持孔部28には上記搬送部20が挿通した状態で保持されている。そして図示例では各保持孔部28の搬送部20の中間部の外周に接する周縁部を水溜め部19から搬送部20の上端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部24aとしている。
対向電極26は搬送部20よりも上位に配されており、該対向電極26には各搬送部20の上端部(即ち搬送方向の端部)に対向する箇所に上下に貫通して保持部27内と送風経路9を連通させる円形開口部29を穿設している。円形開口部29は吹出口7の長手方向に並べて設けてあり、図示例では各円形開口部29を対向電極部26aとしている。即ち搬送部20の上端部と該搬送部20の上端部に対向する対向電極部26aとで構成された霧化部30を吹出口7の長手方向に複数配置してあり、これら霧化部30は等間隔で一列に並んでいる。なお搬送部20の上端部である針状部20aの先端は上方から見て対向電極部26aの中心に位置しているものとする。
そして搬送部20に毛細管現象で水を吸い上げさせ、さらに電圧印加部27により対向電極26及び水印加電極24に水にレイリー分裂を起こさせることができる程度の高電圧を印加することで、搬送部20の針状部20aに達した水は針状部20aの先端でレイリー分裂を起こして静電ミスト23を生じさせる静電霧化がなされ、この静電霧化によって生じた静電ミスト23は静電霧化装置18の各対向電極部26aから送風経路9に向けて上方に吹き出される。即ち電圧印加部27により水印加電極24及び対向電極26間に高電圧を印加すると共に搬送部20が毛細管現象で水を吸い上げている時に、搬送部20の針状部20aの先端が水印加電極24側の実質的な電極として機能し、同時に各保持孔部28(対向電極部26a)の周縁部が対向電極26側の実質的な電極として機能することとなる。ここで上記電圧印加部27は水印加電極部部24a及び対向電極26a間に500V/mm以上の電解強度を与えるものが好ましいものとする。
上記静電霧化装置18を備えた空気調和機1を用いて室内の脱臭を行う場合はファン10を運転すると共に上述したように電圧印加部27により水印加電極部24aと対向電極部26a間に高電圧を印加して静電霧化装置18を運転する。これにより静電霧化で生じた活性種を有する静電ミスト23にて、吹出口7から吹き出される空気を送風経路9内の臭気成分や元々室内空気中に含まれている臭気成分を除去した脱臭空気とでき、しかも前記静電霧化で生じた活性種を有する静電ミスト23はファン10による送風に乗って室内全域に散布されることとなり、この静電ミスト23が有する活性種により室内にある空気中の臭気成分、特に室内壁面やカーテン等に付着した臭気成分を除去することができ、さらには上記臭気成分の除去と同時に空気調和を行うこともできる。このように本実施形態の空気調和機1は従来から空気調和機に備わっているファン10を利用して静電霧化装置18で生じた静電ミスト23を室内に送ることができるため、大幅にコストアップしたり大型化することなく室内の臭気成分を取り除くことができる。
また上記した空気調和機1にあっては、静電霧化装置18を熱交換器12よりも下流側に配設してあるため、ファン10による送風によって送風経路9を流れる静電ミスト23がフィン等により表面積を大きくした熱交換器12に接触することがなく、これにより静電霧化装置18によって生じた静電ミスト23を効率良く室内に散布できる。また静電霧化装置18は上記したように送風経路9の吹出口7近傍である下流側端部に配設してあるので、静電ミスト23をさらに効率良く室内に散布できるようになっている。さらには前述したように搬送部20の上端部(針状部20a)と該搬送部20の搬送方向に対向するように配置された対向電極部26aとで構成された霧化部30を吹出口7の長手方向に複数配置してあるので、吹出口7から吹き出される空気には均一に静電ミスト23が含まれることとなり、一層効率良く静電ミスト23を室内全域に散布できる。さらには上記したように静電霧化装置18の保持部25の周面部には通風孔22を穿設してあるので保持部25内にある静電ミスト23をファン10による送風に乗せることができる。
次に上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。なお図1の実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
本実施形態では図3に示すように静電霧化装置18で生じた静電ミスト23を含む空気の一部を送風経路9の熱交換器12の上流側に戻す空気流路31を設けている。該空気流路31は配管によって構成されており、該空気流路31の一端は送風経路9における静電霧化装置18の対向電極部26aの直上(即ち静電霧化装置18から静電ミスト23が散布される箇所)に連通しており、また該空気流路31の他端は空気清浄フィルタ11の下流側で且つ熱交換器12の上流側に連通している。これによりファン10を運転すると共に静電霧化装置18の運転をした場合には、静電霧化装置18から散布された静電ミスト23がファン10により送られた空気に乗り、この後該静電ミスト23を含む空気の一部が空気流路31を通って送風経路9の熱交換器12の上流側に流入し、残りが空気流路31を通らずに吹出口7から吹き出される。ここで上記空気流路31により熱交換器12の上流側に戻された空気の一部はすぐに熱交換器12を通った後、ファン10よりも下流側に送られる。このように静電霧化装置18で生じた静電ミスト23を含む空気の一部を空気流路31により熱交換器12の上流側に戻すことで、この空気に含まれる静電ミスト23によって空気調和機1に内装された熱交換器12や送風経路9にある臭気成分を取り除くことができる。
次に上記実施形態とは異なる実施形態について説明する。なお本実施形態では図4に示すように静電霧化装置32を上記図1の実施形態における水平ルーバ8に設けた点に特徴があり、図1の実施形態と同一の構成については同一の番号を付与してあり、重複する説明については説明を省略する。
本実施形態の水平ルーバ8は静電霧化装置32で構成されており、以下該静電霧化装置32について説明する。なお以下の静電霧化装置32の説明では、鉛直面内で回動自在となった水平ルーバ8(即ち静電霧化装置32)を水平にして吹出口7から吹き出される風の吹き出し方向を前方にした時におけるものとし、即ち水平ルーバ8の厚み方向を上下方向と規定して説明する。
静電霧化装置32は、図1の実施形態と同様、霧化されることとなる水を収容する水溜め部33と、水溜め部33内の水を搬送する上下に長い棒状の搬送部34と、搬送部34の搬送方向の端部に対向する対向電極部35aと、水溜め部33から搬送部34の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部36aとを備えている。
詳述すると、静電霧化装置32は、絶縁体によって形成されて左右方向に長く上方に開口する浅底の容器37と、容器37内に配設されたフェルトのような優れた吸水性を有する吸水体からなる前記水溜め部33と、容器37の外周壁部に保持された片状の水印加電極36と、容器37の底板部に立設した複数本の前記搬送部34と、容器37の開口を覆うように容器37の上端面に載設した板状の対向電極35からなり、容器37と対向電極35とからなる静電霧化装置32の外殻は左右方向に長い箱状をしている。そしてこの静電霧化装置32の外殻を筐体2の前面部5の下部5bに設けた開口に回動自在に取付けることで、静電霧化装置1は吹出口7から吹き出される風の吹き出し方向を変更する水平ルーバ8としての役割を果たす。
上記複数の搬送部34は容器37の底面部に吹出口7の長手方向(即ち左右方向)に等間隔で一列に並べて立設されている。この搬送部34は多孔質セラミック又は多孔質金属合金等の多孔質部材によって形成されることで吸水性を有しており、毛細管現象で水溜め部33内の水を対向電極35側の端である上端(即ち搬送方向の端)まで吸い上げて搬送するものである。この搬送部34は上端が針状に尖っており、水溜め部33側の部分である下部が水溜め部33に吸水した水と接触している。
片状の水印加電極36と平面視で左右方向に長い略長方形状の対向電極35はカーボンのような導電材料を混入した合成樹脂やSUSのような金属で形成されることで導電性を有しており、対向電極35の左右方向の一端部及び水印加電極36の容器32の外周壁から外方に突出した端部は共に電圧印加部27に電気的に接続されている。
対向電極35は複数の搬送部34よりも上位に位置しており、該対向電極35には各搬送部34の上端部に対向する箇所に上下に貫通する円形開口部38を穿設している。円形開口部38は吹出口7の長手方向に並べて設けてあり、図示例ではこれら円形開口部38を対向電極部35aとしている。即ち本例でも搬送部34の搬送方向の端部(針状部34a)と該搬送部34の搬送方向の端部に対向する対向電極部35aとで構成された霧化部39を吹出口7の長手方向に複数配置してあり、これら霧化部39は等間隔で一列に並んでいる。また本例でも搬送部34の搬送方向の端部である針状部34aの先端は上方から見て円形開口部38の中心に位置しているものとする。なお上記対向電極35は吸水体からなる水溜め部33に水を供給できるように容器37の開口側の端面に着脱自在に取付けられていても良いものとする。
水印加電極36の前記電圧印加部27に接続した側と反対側の端部は容器37の外周壁部より内方に突出しており水溜め部33に吸水された水に接触している。即ち本例ではこの水溜め部33に接触した水印加電極36の端部を水印加電極部36aとしている。
そして上記図1の実施形態と同様に電圧印加部27により対向電極35及び水印加電極36に高電圧を印加することで、搬送部34の針状部34aに達した水は針状部34aの先端でレイリー分裂を起こして静電ミスト23を生じさせる静電霧化がなされ、この静電霧化によって生じた静電ミスト23は静電霧化装置32の上部に配される各対向電極部35aから上方に吹き出されて上下に隣接する水平ルーバ8、8間に形成された空間に散布される。
このように本実施形態では水平ルーバ8に静電霧化装置32を設けてあるので、静電霧化装置32で発生した静電ミスト23は上下に隣接した水平ルーバ8間の空間に臨む各対向電極部35aから上方に吹き出され、この後水平ルーバ8間を流れるファン10からの送風に乗って吹出口7(吹出孔7a)より吹き出されることとなり、これにより静電ミスト23が吹出口7から吹き出される際に水平ルーバ8に接触し難くなり、水平ルーバ8によって変更される風の吹き出し方向に関わらず静電ミスト23をファン10によって室内により効率良く散布することができる。また本実施形態の静電霧化装置32の水溜め部33は吸水体により構成してあるため、水平ルーバ8を構成する静電霧化装置32によって吹出口7から吹き出される風の吹き出し方向を変更するにあたって静電霧化装置32を水平よりも傾けた状態とした際に容器37から霧化されることとなる水がこぼれることを防止できる。
1 空気調和機
6 吸込口
7 吹出口
8 ルーバ
9 送風経路
10 送風手段
12 熱交換器
19 水溜め部
20 搬送部
23 ミスト
24a 水印加電極部
26a 対向電極部
27 電圧印加部
31 空気流路
33 水溜め部
34 搬送部
36a 水印加電極部
6 吸込口
7 吹出口
8 ルーバ
9 送風経路
10 送風手段
12 熱交換器
19 水溜め部
20 搬送部
23 ミスト
24a 水印加電極部
26a 対向電極部
27 電圧印加部
31 空気流路
33 水溜め部
34 搬送部
36a 水印加電極部
Claims (2)
- 吸込口と吹出口を連通させる送風経路の途中に、吸込口から空気を吸い込んで吹出口より吹き出す送風手段と、熱交換器とを設けてなる空気調和機において、水溜め部と、水溜め部から水を搬送する多孔質部材によって形成された搬送部と、水溜め部から搬送部の搬送方向の端に至る経路中の水に電圧を印加する水印加電極部と、を備えて、電圧印加部により前記水印加電極部に高電圧を印加することで静電霧化がなされる静電霧化装置を具備し、該静電霧化装置を送風経路の熱交換器よりも下流側に設けて成ることを特徴とする空気調和機。
- 前記水溜め部は吸水体からなることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
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