JP2007262846A - シャッターケース - Google Patents
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Abstract
【課題】 雨水等が付着したシャッター扉体がシャッターケース内に巻取られても、その雨水がシャッターケース内に溜まらなくすると共に、ケース内に存在する電動モータ等機構部品の水濡れによる故障、補強材に錆が発生する等の不具合を防止するシャッターケースを提供する。
【解決手段】 シャッターケース3の内部にシャッター扉体2に付着して滴下する水を受けると共に、水を外部に排水する遮水板36を設け、該遮水板36はシャッターケース3の幅方向略全域に設けると共に、その下端をシャッター扉体出入口35内に位置させる。
【選択図】 図4
【解決手段】 シャッターケース3の内部にシャッター扉体2に付着して滴下する水を受けると共に、水を外部に排水する遮水板36を設け、該遮水板36はシャッターケース3の幅方向略全域に設けると共に、その下端をシャッター扉体出入口35内に位置させる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、複数のスラットを相互回動自在に連結したシャッター扉体を、扉開口部の上部に設けたシャッターケース内に巻取り収納、あるいはシャッターケースから巻戻し可能としたシャッター装置であって、雨水が付着したシャッター扉体が巻取られ、雨水がシャッターケース内に持ち込まれることによる不具合を解消できるシャッターケースに関するものである。
従来、複数のスラットを相互回動自在に連結してシャッター扉体を形成し、このシャッター扉体を扉開口部の上部に設けた巻取りドラムに巻取り可能とすることにより、シャッター扉体によって扉開口部を開閉可能としたシャッター装置が知られている。
さらに、シャッター扉体の上端を連結した巻取りドラムを電動モータ等の駆動装置を用いて回動することにより、シャッター扉体を上下動作する電動シャッターが知られている。通常、巻取りドラムと駆動装置は、扉開口部の上部に設けたシャッターケース内に配置されている。
さらに、シャッター扉体の上端を連結した巻取りドラムを電動モータ等の駆動装置を用いて回動することにより、シャッター扉体を上下動作する電動シャッターが知られている。通常、巻取りドラムと駆動装置は、扉開口部の上部に設けたシャッターケース内に配置されている。
特許文献1には、シャッターケース内への雨水の浸入を防止するために、シャッターケースの上面部を構成するケース上板と、シャッターケースの正面部及び下面部を構成するケース下板と、側面部を構成するサイドカバーによってシャッターケースを構成し、ケース上板とケース下板を係止させたシャッターケースが開示されている。
特許文献1によれば、シャッターケースは板材を溶接あるいはビス止等により貼り合せて形成したものでないので、隙間からケース内への雨水の侵入を防止でき、ケース底面に雨水が溜まることによる不具合を防止することができるものである。
特許文献1によれば、シャッターケースは板材を溶接あるいはビス止等により貼り合せて形成したものでないので、隙間からケース内への雨水の侵入を防止でき、ケース底面に雨水が溜まることによる不具合を防止することができるものである。
しかしながら、シャッターケースに降り注ぐ雨水の浸入は防止できるものの、降雨時に閉成状態としていたシャッター扉体に雨水が付着し、その後シャッター扉体を巻取った際、シャッター扉体に付着していた雨水がシャッターケース内に持ち込まれ、その雨水がシャッターケース内で滴下し、駆動装置(電動モータ等)が水濡れして故障の原因となったり、シャッターケース内部に雨水が溜まり、その雨水が長時間にわたって扉開口部から滴り落ちたり、シャッターケース内部の鉄製補強材に錆が発生する等の不具合が生じるものであった。
特許文献2に示されるシャッターケースも、シャッターケースを形成する複数の板材(スラット)間に紐状弾性体を介在することによって、隣接する板材の接合部から雨水の侵入を防止するものであり、シャッター扉体に付着した雨水がシャッターケース内に持ち込まれた場合には、特許文献1と同様の不具合が生じるものである。
本発明の目的は、雨水等が付着したシャッター扉体がシャッターケース内に巻取られても、その雨水がシャッターケース内に溜まらなくすると共に、ケース内に存在する電動モータ等の機構部品の水濡れによる故障、補強材の錆の発生、電気部品からの漏電等による不具合を防止することのできるシャッターケースを提供することにある。
本発明者等は、このような事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、複数のスラットを相互回動自在に連結してシャッター扉体を形成し、扉開口部の上部に設置した巻取りドラムにシャッター扉体を巻取りあるいは巻戻し可能とすることにより扉開口部を開閉自在とし、巻取ったシャッター扉体を収容するシャッターケースであって、該シャッターケースの内部に巻取ったシャッター扉体から滴下する水を受けると共に、受けた水を外部に排水する遮水板を設けたことによって、所期の目的を達成したものである。
さらに請求項2に記載のシャッターケースは、遮水板はシャッターケースの幅方向略全域に設けると共に、その下端をシャッター扉体出入口内に位置させたことによって、シャッターケース内に持ち込まれた雨水をシャッター扉体出入口から排水でき、雨水を排水するための専用排水経路を設ける必要が無い。
請求項3に記載のシャッターケースは、シャッターケースの内部に巻取りドラムを駆動する電動モータを配置し、遮水板は電動モータとシャッター扉体の間に設けたので、電動モータに水がかからず、水濡れによる故障を防止することができる。
請求項4記載のシャッターケースは、遮水板は巻取りドラムに沿って湾曲形成したことにより、巻き取られたシャッター扉体の外縁に沿って遮水板を効率良く配置できるので、シャッターケースを大型化することなく配置することができる。
本発明のシャッターケースによれば、シャッター扉体から滴下する水を受け、受けた水を外部に排水する遮水板を設けたので、シャッター扉体に付着してシャッターケース内に持ち込まれた雨水がケース内に溜まらず、ケース内に存在する電動モータ等の機構部品の水濡れによる故障、補強材の錆発生、電気部品からの漏電等を未然に防止することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき説明する。
図1乃至6は本発明シャッターケースの実施例であり、図中1はシャッター装置を表わし、シャッター装置1は扉開口部Rを開閉自在とするシャッター扉体2と、扉開口部Rの上部に設けられシャッター扉体2が巻取り収容されるシャッターケース3と、扉開口部Rの側部に設けられシャッター扉体2の側縁が嵌合するガイドレール4とから構成されている。
図1乃至6は本発明シャッターケースの実施例であり、図中1はシャッター装置を表わし、シャッター装置1は扉開口部Rを開閉自在とするシャッター扉体2と、扉開口部Rの上部に設けられシャッター扉体2が巻取り収容されるシャッターケース3と、扉開口部Rの側部に設けられシャッター扉体2の側縁が嵌合するガイドレール4とから構成されている。
シャッター扉体2は、複数のスラット5を相互回動自在に連結して形成されている。スラット5は上下縁に雄型継手51と雌型継手52が形成され、これら雄型継手51あるいは雌型継手52が上下に隣接するスラット5の雄型継手51あるいは雌型継手52と係合し、隣接するスラット5は継手連結部を中心として相互回動自在に連結される。
シャッターケース3は、複数の板材31を連結して断面略六角形に形成されている。また、断面C字状の補強部材32がシャッターケース3内部に配置され、該補強部材32に板材31を固定している。シャッターケース3内部には軸回転可能な巻取りドラム33が断面略中央部に配置されており、巻取りドラム33の一側にはスプロケット(不図示)が軸心を一致させて固着されている。さらに、シャッターケース3内部の一側位置には電動モータ34が配置されており、電動モータ34の出力軸にもスプロケットが固着されている。巻取りドラム33のスプロケットと電動モータ34のスプロケットにチェーンCを掛け渡し、電動モータ34を駆動することにより、巻取りドラム33を軸回転することができる。
巻取りドラム33の外周には、シャッター扉体2の上端に位置するスラット5が連結されており、巻取りドラム33を軸回転することにより、シャッター扉体2が巻取りドラム33によって巻取りあるいは巻戻し可能となっている。
シャッターケース3の下面には、シャッター扉体出入口35が設けられ、巻取りドラム33に巻取りあるいは巻戻しされるシャッター扉体2が扉体出入口35から出入自在となっている。
シャッターケース3の下面には、シャッター扉体出入口35が設けられ、巻取りドラム33に巻取りあるいは巻戻しされるシャッター扉体2が扉体出入口35から出入自在となっている。
シャッターケース3内部の補強部材32Aと32B間に、遮水板36が架設され、遮水板36はシャッターケース3の幅方向略全域に渡って設けられている。遮水板36は、ポリカーボネート樹脂によって形成された弾性変形可能な平板であり、遮水板36の上縁には断面L字形の固定ブラケット36Aが設けられ、該固定ブラケット36Aが補強部材32Aに螺子止めされる。一方、遮水板36の下縁は、補強部材32Bに固着された受止めブラケット36Bの内側と補強部材32Bの上面との隙間に差し込まれ、扉体出入口35内に位置している。
なお、遮水板36は弾性変形可能なため、補強部材32Aと32B間を巻取りドラム33に沿って湾曲形成して設けられ、シャッターケース3内に無駄なデッドスペースを生じさせず、シャッターケース3の小型化に寄与している。
なお、遮水板36は弾性変形可能なため、補強部材32Aと32B間を巻取りドラム33に沿って湾曲形成して設けられ、シャッターケース3内に無駄なデッドスペースを生じさせず、シャッターケース3の小型化に寄与している。
図中37は、シャッターケース3内に設けられたリミットスイッチであり、シャッター扉体2の巻取り動作に異常が発生した際に、リミットスイッチ37にスラット5が当接して電動モータ34の駆動が停止する。リミットスイッチ37Aが位置する部位において、遮水板36を切り欠いており、切欠孔を挿通してリミットスイッチ37Aが上方に突出している。当該切欠孔から水の浸入を阻止するため、スポンジ等のシール材36Cによって切欠孔がシールされている。
なお、本実施例におけるシャッター扉体2は、巻取りドラム33に巻き取られた際に、巻き層が多角形状となるように、各スラット5の長さが設定されている。
ガイドレール4は扉開口部Rの両側部に設けられ、シャッター扉体2の両側縁がガイドレール4内に嵌合し、シャッター扉体2がガイドレール4に沿って上下動作するよう移動規制されている。
なお、本実施例におけるシャッター扉体2は、巻取りドラム33に巻き取られた際に、巻き層が多角形状となるように、各スラット5の長さが設定されている。
ガイドレール4は扉開口部Rの両側部に設けられ、シャッター扉体2の両側縁がガイドレール4内に嵌合し、シャッター扉体2がガイドレール4に沿って上下動作するよう移動規制されている。
以上の構成からなるシャッターケース3によれば、扉開口部Rをシャッター扉体2によって閉成している際に降雨すると、雨水がシャッター扉体2の表面に付着する。その後雨水が付着したシャッター扉体2を巻き上げると、シャッターケース3内に雨水が持ち込まれ、シャッター扉体2の表面から雨水が滴下する。雨水は遮水板36の上面に滴下し、湾曲した遮水板36の下縁に向けて流れ落ち、扉体出入口35内に位置する遮水板36の下縁から雨水が外部に排水できる。よって、シャッターケース3内に持ち込まれた雨水は、シャッターケース3内部に溜まることがなく、また電動モータ等の機構部品が水濡れしないので、錆の発生あるいは機構部品の故障を未然に防止することができる。
なお、上記実施例において、遮水板36に滴下した雨水はシャッター扉体2の出入口35から排水する構成としたが、シャッター扉体2の一側部に雨水を集めて、ガイドレール4に沿って、あるいは樋を設けて排水する構造としても構わない。また遮水板36は、ポリカーボネート樹脂の平板によって形成したが、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属材料を用いて形成しても構わない。
1 シャッター装置
2 シャッター扉体
3 シャッターケース
32 補強部材
33 巻取りドラム
34 電動モータ
35 扉体出入口
36 遮水板
2 シャッター扉体
3 シャッターケース
32 補強部材
33 巻取りドラム
34 電動モータ
35 扉体出入口
36 遮水板
Claims (4)
- 複数のスラットを相互回動自在に連結してシャッター扉体を形成し、扉開口部の上部に設置した巻取りドラムにシャッター扉体を巻取りあるいは巻戻し可能とすることにより扉開口部を開閉自在とし、巻取ったシャッター扉体を収容するシャッターケースであって、該シャッターケースの内部に巻取ったシャッター扉体から滴下する水を受けると共に、受けた水を外部に排水する遮水板を設けたことを特徴とするシャッターケース。
- 遮水板はシャッターケースの幅方向略全域に設けると共に、その下端をシャッター扉体出入口内に位置させたことを特徴とする請求項1に記載のシャッターケース。
- シャッターケースの内部に巻取りドラムを駆動する電動モータを配置し、遮水板は電動モータとシャッター扉体の間に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載のシャッターケース。
- 遮水板は巻取りドラムに沿って湾曲形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のシャッターケース。
Priority Applications (1)
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JP2006092685A JP2007262846A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | シャッターケース |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013108238A (ja) * | 2011-11-17 | 2013-06-06 | Bunka Shutter Co Ltd | 開閉装置及び該開閉装置の製造方法 |
JP2020051108A (ja) * | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 大和ハウス工業株式会社 | シャッター装置 |
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JP2002054368A (ja) * | 2000-04-28 | 2002-02-20 | Bunka Shutter Co Ltd | 電動巻取式開閉装置の構造 |
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2006
- 2006-03-30 JP JP2006092685A patent/JP2007262846A/ja active Pending
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