JP2007261755A - ホームエレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 安全であると共に低コストで設置することができ、さらには低ランニングコストが実現できるホームエレベータを提供する。
【解決手段】
乗りかご(1)を上下方向に駆動する動力源に水道水の水圧を利用する。また、乗りかごを所定位置に保持するためのストッパあるいは位置決め部材(7)の駆動、乗降用扉(2)の開閉駆動にも水道水の水圧を利用する。このとき、位置決め部材(7)の駆動、乗降用扉(2)の開閉駆動等は、乗りかご(1)の駆動と関連して駆動する。乗りかご(1)の異常速度あるいは異常振動するときスプリングの復元力により制動をかける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、少なくとも乗降用扉を備えた乗りかごが、1階と2階、2階と3階のように基本となる階床とその上方の階床との間をガイドレールに沿って上下方向に駆動されるようになっているホームエレベータに関するものである。
比較的小規模の個人住宅にも、健常者は勿論のこと、高齢者あるいは身体障害者も簡単に利用できるエレベータが、一人乗りエレベータ、二階用エレベータ、ホームエレベータ等の名称で設置されるようになっている。このようなホームエレベータも、特許文献1〜3により色々提案されている。
特開2001−206660 特開平6−345367 特開平5−70044
特許文献1には、乗りかごの床面には出入り口に対して横向きに椅子が設置され、この椅子には出入り口側に上下方向に回転可能な肘掛けが設けられ、そして肘掛けに運転操作盤を、また乗りかごの側面に手すり部を設けた一人の利用のエレベータが示されている。また、特許文献2には、乗りかごと釣り合いおもりとを備えた二階用簡易エレベータが示されている。一方、本発明の先行技術として特許文献3を挙げることができる。この特許文献3には、乗りかごをプランジャにより上下方向に駆動するようにしたホームエレベータが示されている。このホームベータには荷重感知装置とタイマとが設けられ、人が乗ってから所定時間経過しても応答がないとき、タイマの作動により乗りかごは任意の階床まで自動運転され、到着後、乗降扉は開放され、そして外部に警報を発するようになっている。
特許文献1〜3に示されているホームエレベータは、それぞれの利点は認められるが、改良すべき点も多い。例えば、特許文献1に記載されているエレベータは、利用者の乗り下りは容易になっているが、駆動源が電動機からなっているので、速度制御装置も格別に必要とし設備費が高くなり、個人住宅用のエレベータとしては必ずしも適しているとはいえない。また、特許文献2に記載のエレベータは、扉装置が釣り合い錘を兼用しているので、コスト点にも、さらには設置スペースの点でも有利性は認められる。しかしながら、駆動源が電動機であるので、特許文献1に記載の発明と同様に速度制御装置の点でコスト高になることが予想される。特許文献3に記載の発明は、利用者が乗りかご内で意識を失ったときの安全は採られている。また、乗りかごがプランジャにより昇降されるので、駆動源が電動機のときの欠点は解消されている。しかしながら、乗りかごの駆動に関する安全設備はない。また、プランジャに給排される流体の種類に関する開示はなく、乗降用扉の駆動源に関する開示もない。
したがって、本発明は安全であると共に低コストで設置することができるホームエレベータを提供することを目的としている。また、他の発明はランニングコストが安いホームエレベータを提供することも目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、乗りかごを上下方向に駆動する動力源に水道水の水圧が利用される。また、乗りかごを所定位置に保持するためのストッパあるいは位置決め部材の駆動、乗降用扉の開閉駆動にも水道水の水圧が利用される。水道水を利用するために、ピストンシリンダユニットが適用されるが、このピストンシリンダユニットは構造が単純で安価である。そして、このピストンシリンダユニットに給排する水道水の量を制御するだけで、例えば流量を制御するだけで速度が制御される。建物にはエレベータの昇降用扉と関連して開閉扉が設けられているが、この開閉扉も望ましくは水道水で駆動される。エレベータの駆動に使用され、そしてピストンシリンダユニットから排水される水道水は、貯留タンクに溜め、風呂水、水洗トイレ水、庭の散水等に再利用されるように構成される。
かくして、請求項1に記載の発明は上記目的を達成するために、少なくとも乗降用扉を備えた乗りかごが、1階と2階、2階と3階のように基本となる階床とその上方の階床との間をガイドレールに沿って上下方向に駆動されるようになっていると共に、上方の階床位置には前記乗りかごの下部を支える位置決め部材が出入り自在に設けられているエレベータであって、前記乗りかごの上下方向の駆動と、上記位置決め部材の出入り駆動と、前記乗降用扉の開閉駆動は、水道水圧により作動するピストンシリンダユニットにより駆動されるように構成される。 請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエレベータにおいて、乗りかごが基本となる階床あるいは上方の階床位置で停止すると、乗降用扉は前記乗りかごの停止と連動して開き、位置決め部材は連動して支え位置へ出るように構成され、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のエレベータにおいて、少なくとも乗りかごを上下方向に駆動するピストンシリンダユニットには流量制御弁を介して水道水が供給されるようになっていると共に、前記流量制御弁の開度は前記乗りかごの上下方向の位置により制御されるように構成され、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載のエレベータにおいて、乗りかごにはバネの復元力によりガイドレールに摩擦接触して制動がかかるブレーキシューからなる制動装置が設けられ、該制動装置のブレーキシューは乗りかごの上下方向の駆動と連動して水道水圧により開放されるように構成され、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のエレベータにおいて、制動装置のブレーキシューは、乗りかごの異常速度あるいは異常振動を検知すると水道水が排水されてバネの復元力によりガイドレールに摩擦接触して制動がかかるように、請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかの項に記載のエレベータにおいて、乗りかごにはバランスウエイトが設けられ、前記乗りかごを上下方向に駆動するピストンシリンダユニットには電磁方向切換弁により水道水が給排され、前記電磁方向切換弁が中立位置にあるときは、前記ピストンシリンダユニットのピストンヘッド側とロッド側とが連通し、前記乗りかごは手動的に上下方向に駆動できるように、そして請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれかの項に記載のエレベータにおいて、エレベータに関連して貯留タンクが設けられ、ピストンシリンダユニットから排出される水道水は、再利用のために一時的に前記貯留タンクに溜められるように構成される。
以上のように、本発明によると、乗りかごの上下方向の駆動と、乗りかごの下部を支えるために、乗りかごの下へ出没する位置決め部材の出没駆動と、乗降用扉の開閉駆動が、水道水圧により作動するピストンシリンダユニットにより駆動されるように構成されているので、構造が単純なピストンシリンダユニットに配管するだけで安価にホームエレベータを設置することができるという、本発明に特有の効果が得られる。また、ピストンシリンダユニットに給排する水量を例えば流調制御弁で制御するだけで、高価な速度制御装置を用いることなく、乗りかごの速度が調整できる効果も得られる。
なお、ピストンシリンダユニットから排水される水道水は、汚れてはいないので、家庭用の小型のポンプ等で浴槽に供給し、あるいは庭に散水して再利用することもできる。
請求項2に記載の発明によると、乗りかごが基本となる階床あるいは上方の階床位置で停止すると、乗降用扉は前記乗りかごの停止と連動して開き、位置決め部材は連動して支え位置へ出るように構成されているので、上記の効果に加えて、乗降に格別の操作を必要としない。また、乗りかごはピストンシリンダユニットにより駆動されるので、水道水の供給を停止するだけで、乗りかごは停止するが、位置決め部材が乗りかごの下へ出るので、さらに安全である。請求項3に記載の発明によると、乗りかごを上下方向に駆動するピストンシリンダユニットには流量制御弁を介して水道水が供給されるようになっていると共に、前記流量制御弁の開度は前記乗りかごの上下方向の位置により制御されるようになっているので、乗りかごの速度制御が簡単である。また、乗りかごの出発と停止を滑らかにし、しかも短い時間で昇降できる効果も得られる。請求項4に記載の発明によると、乗りかごにはバネの復元力によりガイドレールに摩擦接触して制動がかかるブレーキシューが設けられ、該ブレーキシューは乗りかごの上下方向の駆動と連動して水道水圧により開放されるように構成されているので、さらに安全である。請求項5に記載の発明によると、乗りかごの異常速度および異常振動を検知すると制動がかかるので、異常時にも安全である。請求項6に記載の発明によると、乗りかごにはバランスウエイトが設けられ、乗りかごを上下方向に駆動するピストンシリンダユニットには電磁方向切換弁により水道水が給排され、前記電磁方向切換弁が中立位置にあるときは、前記ピストンシリンダユニットのピストンヘッド側とロッド側とが連通し、前記乗りかごは手動的に上下方向に駆動できるようになっているので、水道水の圧力が低下しても、あるいは断水しても基本階まで下ろすことができる。このとき、乗りかごに人が乗っていると、バランスウエイトよりも乗りかごの方が重いので、昇降中の途中で断水すると、自動的に基本階まで降りることになる。また、請求項7に記載の発明によると、エレベータに付属して貯留タンクが設けられ、ピストンシリンダユニットから排出される水道水は前記貯留タンクに溜められるので、これを2次水として風呂水、水洗トイレ水、庭の散水等に再利用できる。したがって、ランニングコストが安くなる効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図1により説明する。乗りかご1は、図には正確に現れていないが、略立方形を呈している。この乗りかご1の、図1において左方には乗降用扉2が設けられ、右方には上下方向に所定の間隔をおいてガイドローラ3、3が設けられている。乗降用扉2は、図1には示されていないが水道水が給排されるピストンシリンダユニットにより、後述するように駆動されるようになっている。また、ガイドローラ3は、例えば後述するガイドレール5を挟んだ状態で、ガイドレール5により案内され、それによって乗りかご1が上下方向に案内されるようになっている。このように構成されている乗りかご1が適用される建物は主に個人住宅で、1階と2階の間あるいは2階と3階の間のように1階分だけ上下方向に駆動されるようになっている。乗りかご1は、基本階となる1階の床面Lの近くで停止した状態で示され、その上方階の床面Uまで昇った状態は点線で示されている。1階の床面Lと上方階の床面Uの、乗りかご1が停止する位置に対応した位置には、スライド的に駆動される乗降用の開閉扉が設けられているが、図1には示されていない。これらの開閉扉も水道水により作動するピストンシリンダユニットにより、後述する乗りかご1の駆動と関連して開閉されるようになっている。
上記のように構成されている1階の床面Lあるいは上方階の床面Uの、図1において右端部と所定の間隔あるいは空間Sを保つようにして、ガイドレール5が設けられている。このガイドレール5の、1階の床面Lと実質的に同じ高さの位置に、かご支持部材6が固定的に設けられている。この支持部材6は空間S内に、突き出ていて、乗りかご1の底が載るようになっている。また、上方階の床面Uに対応した位置に、位置決め部材7が空間S内へ出没可能に設けられている。位置決め部材7が空間Sから、図1において右方へ引っ込むと、乗りかご1は上方階の床面Uを越えて上方へ駆動可能であり、空間S内へ出ると乗りかご1の底部が支持されることになる。この位置決め部材7は、水道水が給排される位置決め用のピストンシリンダユニット8により駆動される。位置決め用のピストンシリンダユニット6のヘッド側の室に電磁切替弁9が介装された給排水管10が接続されている。この電磁切替弁9の他のポートから分岐した給排水管11は、位置決め用ピストンシリンダユニット6のロッド側の室に接続されている。この電磁切替弁9は信号ラインaによりコントローラ40に接続され、コントローラ40からの制御信号により後述するように切り替わる。
乗りかご1の、ガイドレール5に対向した側部には作動子15が設けられている。そして、ガイドレール5には前記作動子15が近接するとき反応する複数個のセンサあるいは近接スイッチが設けられている。図示の実施の形態では、最下部の支持部材6の上面の近傍に設けられている下部センサ16と、その上方の第1のセンサ17と、さらにその上方の第2のセンサ18と、最上部の位置決め部材7の上方近傍に設けられている上部センサ19とからなっている。これらのセンサ16〜19は、それぞれの信号ラインb〜eによりコントローラ40に接続され、センサ16〜19で検知される信号はコントローラ40に入力され、適宜処理されるようになっている。
乗りかご1は、本実施の形態では乗りかご1の両側部にそれぞれ取り付けられている一対のピストンシリンダユニット20、20’により上下方向に駆動されるようになっている。これらの2個のピストンシリンダユニット20、20’は、同じように構成され、そして同期して駆動されるので、これに関連した構成部材と共に、以下主として一方の1個のピストンシリンダユニット20について説明し、他方には同じ参照数字にダッシュ「’」を付けて重複説明はしない。
ピストンシリンダユニット20は、従来周知のように構成され、そのシリンダの底部がベースに固定され、そのピストンロッド21が上方に延びて、乗りかご1の略中心部において側部にピン22により結合されている。ピンにより結合されているので、動きに遊びがあるがガイドローラ3、3により案内されるので、妄りな動きはしない。ピストンヘッド室23にはヘッド側給排水管24が、そしてピストンロッド室25にはロッド側給排水管26がそれぞれ接続されている。これらの給排水管24、26は、電磁方向切換弁27を介して水道元管28に接続されている。この水道元管28には、コントローラ40からの信号により流量がゼロから所定流量まで可変な電磁流量制御弁30が介装されている。電磁方向切換弁27は、信号ラインfを介してコントローラ40から印加される信号によりA、BおよびCポジションに適宜切り替わるようになっている。
本実施の形態によると、電磁方向切換弁27は信号が印加されないとき、例えば停電時には中立位置、すなわち図1においてはCポジションを採り、そして電磁流量制御弁30は流量がゼロになるようになっているので、停電時に乗りかご1が暴走するようなことはないが、制動装置を設けることもできる。制動装置は、図1には示されていないが、乗りかご1の方にブレーキシューを設け、このブレーキシューをスプリングの復元力によりガイドレール5に摩擦接触させて制動をかけ、乗りかご1を駆動するときの水道圧をピストンシリンダに供給して開放するように実施することができる。また、図には示されていないが従来周知のようにカウンタウエイトを設けることもできる。コントローラ40は、マイコンから構成され次の作用の項で説明するようなタイマを備え、比較機能、演算機能等を有し、また昇降用のスタートボタンUB,DBも備わっている。
次に、上記ホームエレベータの使用例について説明する。図1に示されているように、乗りかご1が1階の床面Lの位置にあり支持部材6の上に乗っているときから説明する。この位置では、下部センサ16が乗りかご1の作動子15を検知しているので、コントローラ40は、その信号を受けて信号ラインgを介して電磁流量制御弁30に印加する。その結果、流量は零になっている。また、電磁方向切換弁27は、同様に信号を受けて中立位置Cに切り替わっている。中立位置になっているので、ヘッド側給排水管24とロッド側給排水管26は連通し、乗りかご1は手動的に上下方向に駆動できる状態になっている。さらに詳しくは、乗りかご1の方が一般に重いので、乗りかご1は徐々に下降し位置決め部材7に乗っている。下部センサ16からの信号はコントローラ40内で処理され、その処理された信号により電磁切替弁9は切り替わり、位置決め部材7は、図1に示されている位置から待避している。また、乗降用扉2および建物側の開閉扉も開いている。
利用者が乗りかご1に乗り、昇り用のスタートボタンUBを押す。あるいはエレベータの近傍に設置されている昇り用のスタートボタンUBを押す。そうすると、コントローラ40からの信号により乗降用扉2および建物側の開閉扉は閉まる。タイマの作用により所定時間遅れて、コントローラ40から電磁流量制御弁30に印加され、第1段の比較的少量の水道水が電磁方向切換弁27に供給される。電磁方向切換弁27は「A」ポジションに切り替わり、少量の水道水がピストンヘッド室23に供給され、乗りかご1は低速で上昇を始める。ほぼ同時に、ブレーキ用ピストンシリンダユニットに水道水が供給され、ブレーキは解除される。
乗りかご1が上昇し、第1のセンサ17が乗りかご1を検知すると、その信号によりコントローラ40は電磁流量制御弁30を第2段の比較的大量の水道水が流れるように切り換える。これにより、乗りかご1の上昇速度は大きくなる。
上昇を続け、第2のセンサ18が乗りかご1を検知すると、その信号によりコントローラ40は電磁流量制御弁30に第1段の比較的少量の水道水が流れるように切り換える。これにより、乗りかご1の上昇速度は小さくなる。やがて、上部センサ19が検知する。この検知信号により、乗りかご1が所定の上方階の床面Uに達したと判断する。位置決め用ピストンシリンダユニット8のピストンヘッド側に水道水が供給され、位置決め部材7は空間S内へ突き出る。この突き出た状態が図1に示されている。ブレーキ用ピストンシリンダユニットから排水され、ブレーキシューがスプリングの復元力によりガイドレール5に摩擦接触して制動がかかる。また、上部センサ19の検知信号により、コントローラ40から電磁流量制御弁30に流量が零になる信号が出力される。さらには、電磁方向切換弁27は「C」ポジションに切り替わる。乗りかご1は、安定した状態で位置決め部材7に支持される。この状態が図1において鎖線で示されている。さらには、コントローラ40からの信号により乗降用扉2および建物側の開閉扉は開く。これにより、乗降できる状態になる。
下りも略同じように作動する。すなわち、下り用のスタート釦DBを押す。そうすると、乗降用扉2および建物側の開閉扉は閉まる。電磁切替弁9が切り替わり、水道水がピストンロッド側に供給され、位置決め部材7は待避する。制動装置も解除される。さらには、電磁流量制御弁30は第1段の少量の水道水を流すように切り替わる。電磁方向切換弁27は「B」ポジションに切り替わり、少量の水道水がピストンシリンダユニット20のピストンロッド室5に供給される。乗りかご1は低速度で下降する。このとき、ピストンロッド室5に供給される水量は、電磁流量制御弁30により制御されているので、乗りかご1が暴走するようなことはない。
乗りかご1が下降し、これを第2のセンサ18が検知すると、その信号がコントローラ40に入力され、コントローラ40は第2段の比較的大量の水道水を流すようになる。これにより、大きな速度で下降する。所定量下降し、第1のセンサ17がこれを検知すると、コントローラ40は第1段の比較的少量の水道水を流すようになる。これにより、低速度で下降する。そして、下部センサ16が検知すると、コントローラ40はこの信号を受けて、電磁流量制御弁30に流量が零になる信号を出力する。また、電磁方向切換弁27は中立の「C」ポジションに切り替わる。このポジションでは、ヘッド側給排水管24と、ロッド側給排水管26とが連通しているので、乗りかご1は、乗りかご1とカウンタウエイトの重量差によりゆっくり下降して支持部材6の上に乗る。前述したように制動がかかり、乗降用扉2および建物側の開閉扉が開く。以下同様にして利用する。
本発明は、色々な形で実施できる。例えば、図には示されていないが、水道元管28に圧力センサを設け、圧力が低下したときあるいは断水したとには電磁方向切換弁27を中立位置へ切り替え、乗りかご1の急下降を防止することもできる。ガイドローラ3は、乗りかご1が昇降するときガイドレール5に接触して回転するので、その回転速度は乗りかご1の昇降速度に比例する。したがって、ガイドローラ3にパルスジェネレータを設け、このパルスジェネレータで計測される乗りかご1の速度をコントローラ40に入力し、コントローラ40に設定されている設定値を越えると、前述した制動装置のピストンシリンダユニットから排水して、スプリングの復元力により制動をかけるように実施することもできる。また、同様に図には示されていないが、乗りかご1の適当な構成部材に不安定な状態でウエイトを乗せておき、地震等の異常振動が発生したとき、前記ウエイトが落下すると、スイッチがオンして前述した制動装置のピストンシリンダユニットから排水して、制動をかけるように実施することもできる。さらには、ウエイトを不安定な状態に保持しておく代わりに、磁石により作動子を保持しておき、地震等の異常振動により作動子が変位すると、スイッチがオンして前述した制動装置により制動をかけるように実施することもできる。また、ホームエレベータを駆動すると、ピストンシリンダユニット20、20’、8から排水されるが、これらの排水を、図には示されていない貯留タンクに溜めておき、例えば小型のホームポンプで昇圧して、風呂水、水洗トイレ水、庭の散水等に再利用することもできる。これにより、ランニングコストを低減できる。
本発明に係わるホームエレベータの実施の形態を模式的に示す断面図である。
符号の説明
1 乗りかご 2 乗降用扉
5 ガイドレール 6 支持部材
7 位置決め部材 16 下部センサ
17 第1のセンサ 18 第2のセンサ
19 上部センサ 20 ピストンシリンダユニット
27 電磁方向切換弁 28 水道元管
30 電磁流量制御弁 40 コントローラ

Claims (7)

  1. 少なくとも乗降用扉を備えた乗りかごが、1階と2階、2階と3階のように基本となる階床とその上方の階床との間をガイドレールに沿って上下方向に駆動されるようになっていると共に、上方の階床位置には前記乗りかごの下部を支える位置決め部材が出入り自在に設けられているエレベータであって、
    前記乗りかごの上下方向の駆動と、上記位置決め部材の出入り駆動と、前記乗降用扉の開閉駆動は、水道水圧により作動するピストンシリンダユニットにより駆動されることを特徴とするホームエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、乗りかごが基本となる階床あるいは上方の階床位置で停止すると、乗降用扉は前記乗りかごの停止と連動して開き、位置決め部材は連動して支え位置へ出るホームエレベータ。
  3. 請求項1または2に記載のエレベータにおいて、少なくとも乗りかごを上下方向に駆動するピストンシリンダユニットには流量制御弁を介して水道水が供給されるようになっていると共に、前記流量制御弁の開度は前記乗りかごの上下方向の位置により制御されるホームエレベータ。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載のエレベータにおいて、乗りかごにはバネの復元力によりガイドレールに摩擦接触して制動がかかるブレーキシューからなる制動装置が設けられ、該制動装置のブレーキシューは乗りかごの上下方向の駆動と連動して水道水圧により開放されるホームエレベータ。
  5. 請求項4に記載のエレベータにおいて、制動装置のブレーキシューは、乗りかごの異常速度あるいは異常振動を検知すると水道水が排水されてバネの復元力によりガイドレールに摩擦接触して制動がかかるホームエレベータ。
  6. 請求項1〜5のいずれかの項に記載のエレベータにおいて、乗りかごにはバランスウエイトが設けられ、前記乗りかごを上下方向に駆動するピストンシリンダユニットには電磁方向切換弁により水道水が給排され、前記電磁方向切換弁が中立位置にあるときは、前記ピストンシリンダユニットのピストンヘッド側とロッド側とが連通し、前記乗りかごは手動的に上下方向に駆動できるようになっているホームエレベータ。
  7. 請求項1〜6のいずれかの項に記載のエレベータにおいて、エレベータに関連して貯留タンクが設けられ、ピストンシリンダユニットから排出される水道水は、再利用のために一時的に前記貯留タンクに溜められるようになっているホームエレベータ。
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