JP2007260016A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性本体とサイド防漏部とを備えた吸収性物品において、サイド防漏部の長手方向前後端縁近傍のサイドシート固定部が硬く感じられ難く、サイド防漏部を嵩高なシートから形成した場合にもサイド防漏部の長手方向前後端縁と吸収性本体との間に大きな段差が生じ難い吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シート2、裏面シート3及び吸収体を有する吸収性本体5と吸収性本体5の両側部を被覆する一対のサイド防漏部6とを備え、サイド防漏部6は嵩高なサイドシート63から形成されており、サイド防漏部6の長手方向前後端縁61は表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置しており、サイド防漏部6は、その長手方向前後端縁61を厚み方向に圧縮して形成されたサイドシート固定部Sにて表面シート2に接合されており、サイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1は表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置している。
【選択図】図4

Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
生理用ナプキン等の吸収性物品には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を有する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側部をそれぞれ被覆する一対のサイド防漏部とを備えたものがある(例えば、下記特許文献1参照)。
特開平6−47072号公報
サイド防漏部の長手方向前後端縁近傍は、一般的に、吸収性本体の表面シートに、ヒートシールから形成されるサイドシート固定部にて接合される。このような接合形態の吸収性物品においては、サイド防漏部の長手方向前後端縁近傍において、吸収性物品の構成材料が数多く重ね合わされているため、サイドシート固定部が硬くなり、装着時に着用者がサイドシート固定部の硬さを感じ易く、好ましくなかった。
また、特許文献1記載の吸収性物品のように股間部に相当する部位にのみサイド防漏部を配置した構成の場合には、サイド防漏部の長手方向前後端縁と吸収性本体との間に大きな段差が生じ易く、そのため、装着時に着用者がその段差に起因する違和感を感じ易かった。サイド防漏部の肌触りやクッション性等を向上させるために、サイド防漏部を嵩高なシートから形成した場合には、前記違和感は特に顕著になる。
従って、本発明の目的は、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を有する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側部をそれぞれ被覆する一対のサイド防漏部とを備えた吸収性物品において、サイド防漏部の長手方向前後端縁近傍のサイドシート固定部が硬く感じられ難く、サイド防漏部を嵩高なシートから形成した場合にも、サイド防漏部の長手方向前後端縁と吸収性本体との間に大きな段差が生じ難い吸収性物品を提供することにある。
本発明は、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を有する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側部をそれぞれ被覆する一対のサイド防漏部とを備えた吸収性物品であって、前記サイド防漏部は、嵩高なサイドシートから形成されており、該サイド防漏部の長手方向前後端縁は、前記表面シートの長手方向前後端縁よりも長手方向内方に位置しており、前記サイド防漏部は、その長手方向前後端縁を厚み方向に圧縮して形成されたサイドシート固定部にて、前記表面シートに接合されており、該サイドシート固定部の長手方向前後外端縁は、該表面シートの長手方向前後端縁よりも長手方向内方に位置している吸収性物品を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の吸収性物品によれば、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を有する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側部をそれぞれ被覆する一対のサイド防漏部とを備えた吸収性物品において、サイド防漏部の長手方向前後端縁近傍のサイドシート固定部が硬く感じられ難く、サイド防漏部を嵩高なシートから形成した場合にも、サイド防漏部の長手方向前後端縁と吸収性本体との間に大きな段差が生じ難い。
以下、本発明の吸収性物品について、その好ましい一実施形態(第1実施形態)に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の吸収性物品は、生理用ナプキン1であり、図1及び図2に示すように、表面シート2、裏面シート3及び両シート2,3間に介在された吸収体4を有する実質的に縦長の吸収性本体5と、吸収性本体5の肌当接面側の両側部をそれぞれ被覆する一対のサイド防漏部6,6と、吸収性本体5の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対のウイング部7,7を備えている。
尚、「肌当接面側」とは、吸収性本体等の各部材の表裏両側(面)のうち、着用時に着用者の肌側に配される側(面)である。また、「非肌当接面側」とは、着用時に着用者の肌側とは反対側に配される側(面)である。また、「長手方向」とは、特に明記のない限り、吸収性物品の長手方向に沿う方向であり、「幅方向」とは、吸収性物品の幅方向に沿う方向である。
本実施形態の生理用ナプキン1について更に詳述する。吸収性本体5は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート2、液保持性の吸収体4及び液不透過性又は液難透過性の裏面シート3がこの順で積層されて構成されている。吸収体4は、平面視で、長手方向前後端縁(図示せず)が略円弧状で、側縁41が長手方向に直線状となっている。
表面シート2は、吸収体4の上面の全域を被覆している。表面シート2の長手方向前後端縁21は、略円弧状であり、吸収体4の長手方向前後端縁から長手方向に延出している。表面シート2の側縁22は、長手方向に沿う直線状であり、吸収体4の側縁41から幅方向に若干延出しているが、裏面シート3からは離間している。
裏面シート3は、吸収体4の下面の全域を被覆している。裏面シート3の長手方向前後端縁(図示せず)は、表面シート2と同様に略円弧状であり、吸収体4の長手方向前後端縁から長手方向に延出している。裏面シート3の側縁31は、長手方向に沿う直線状であり、吸収体4の側縁41及び表面シート2の側縁22から幅方向に更に延出している。
表面シート2、吸収体4及び裏面シート3としては、生理用ナプキン等の吸収性物品において従来用いられている各種材料を特に制限なく用いることができる。
サイド防漏部6は、図1及び図2に示すように、吸収性本体5の肌当接面側の両側部それぞれを被覆する部位で、吸収性本体5の長手方向に沿って設けられている。サイド防漏部6は、嵩高なサイドシート63から形成されている。
ここでいう「嵩高なサイドシート」は、株式会社キーエンス製のLK−085レーザー変位計にて測定した厚みが、0.5mm〜5mm、好ましくは0.8mm〜5mm、より好ましくは1mm〜4mmの不織布である。「嵩高なサイドシート」としては、その製法面からみると、例えば、不織布にヒートエンボス加工等の凹凸加工を施し、厚みを増した単層の不織布、前記凹凸加工によって一体とされた複層不織布、カード法やエアレイド法により繊維が積層された、坪量が40g/m2以上のエアスルー不織布が挙げられる。
サイド防漏部6が嵩高なサイドシート63から形成されていると、サイド防漏部6の肌触り、クッション性等が向上するため好ましい。また、サイドシート63は、装着時の変形に対する皺の発生を防ぎ、良好な感触を維持できる点から、伸縮性を有していることがさらに好ましい。さらに、サイドシート63は、吸収性物品の長手方向に沿って伸張状態で、吸収性物品の長手方向端部に固定させると、立体的な防漏形状の形成が容易に行える点でも好ましい。また図2に示すように、ウイング部7がサイドシート63から形成されている場合には、ウイング部7も伸縮性を有するようになるため、ショーツのクロッチ部の湾曲形状にウイング部7をフィットさせ易く、生理用ナプキンのショーツへの装着性が向上され、ズレやモレを防ぎやすくできる点からも好ましい。
嵩高で伸縮性を有するサイドシート63としては、例えば、図3に示すように、上面側の第1繊維層63Aと下面側の第2繊維層63Bとからなる凹凸シートが挙げられる。この凹凸シートにおいては、第1繊維層63Aと第2繊維層63Bとが部分的に熱融着されて熱融着部(接合部)63Cが形成されており、第1繊維層63Aは、熱融着部63C以外の部位において、圧縮弾性を有する多数の凸部63Dを形成している。
前記凹凸シートは、繊維集合体からなる第1繊維層63A及び第2繊維層63Bを、熱エンボスにより所定のパターンで部分的に熱融着させた後、第2繊維層63Bを水平方向に熱収縮させて得られる。
より詳細に説明すると、熱エンボスによる熱融着は、例えば、多数のエンボスピンが規則的に配設されたエンボス面(エンボスロールの周面等)を、第1繊維層63Aと第2繊維層63Bとの積層体における第1繊維層63A側に圧接させ、各ピンに熱圧された部位における、第1繊維層63A及び/又は第2繊維層63Bの構成繊維を溶融させて行われる。第2繊維層63Bの熱収縮は、例えば、第2繊維層63Bを熱収縮性繊維から構成するか又は第2繊維層63B中に熱収縮性繊維を含ませておき、第1繊維層63Aと第2繊維層63Bとを熱融着させると同時、或いは両者を熱融着させた後に、第2繊維層63Bを加熱処理することにより行われる。多数の凸部63Dは、第2繊維層63Bを水平方向に熱収縮させることにより、第1繊維層63Aの熱融着部63C以外の部位が凸形に変形して生じたものである。
多数の熱融着部63Cは、図3に示すように、散点状且つ千鳥状に規則的に形成されており、熱融着部63C同士間の距離はほぼ一定である。
各凸部63Dは、それぞれドーム状をなしており、その内部は第1繊維層63Aを構成する繊維で満たされている。また、各凸部63Dが形成された部分における第1繊維層63Aと第2繊維層63Bとの界面は接合されていないが密着した状態とされている。
第1繊維層63Aの構成繊維は、実質的に熱収縮性を有しないか、又は後述する第2繊維層63Bの構成繊維の熱収縮温度以下で熱収縮しないものであることが好ましい。
第2繊維層63Bの構成繊維としては、熱可塑性ポリマー材料からなり且つ熱収縮性を有するものが好適である。また、該構成繊維は、収縮後にもエラストマー的挙動を示すものであることが好ましい。そのような繊維の例としては、潜在捲縮性繊維が挙げられる。第2繊維層63B中の潜在捲縮性繊維の含有割合は40〜100重量%であることが好ましい。潜在捲縮性繊維は、加熱される前は、従来の不織布用の繊維と同様に取り扱うことができ、且つ所定温度での加熱によって螺旋状の捲縮が発現して収縮する性質を有する繊維である。潜在捲縮性繊維を用いることで、熱収縮性とエラストマー的挙動の両者を同時に発現させることができる。
潜在捲縮性繊維は、例えば収縮率の異なる2種類の熱可塑性ポリマー材料を成分とする偏心芯鞘型又はサイド・バイ・サイド型の複合繊維からなる。その例としては、特開平9−292325号公報や特許第2759331号明細書に記載のものが挙げられる。第2繊維層63Bは、例えば、このような潜在捲縮性繊維を含ませておき、第1繊維層63Aとの熱融着と同時又はその後に、加熱により該繊維の捲縮を発現させ、収縮させる。
サイド防漏部6は、図2に示すように、サイドシート63が幅方向に2つ折りされて2層構造となっている。サイドシート63の折り返し縁は、サイド防漏部6の内側縁62を形成している。本実施形態においては、サイド防漏部6は、第1繊維層63Aが外側に配されるように幅方向に2つ折りされて、全域に亘って2層構造となっている。サイド防漏部6の幅は、好ましくは10〜30mm、更に好ましくは15〜25mmである。
サイド防漏部6の内側縁62側は、吸収性本体5の排泄部対向領域において幅方向内方に開口するポケットが形成されるように、接着剤やヒートシール等により表面シート2に接合されている。尚、「排泄部対向領域」とは、着用者の排泄部と対向する領域を意味し、本実施形態のようにウイング部7を有する生理用ナプキンにおいては、吸収性本体5における、その両側部にウイング部7を有する領域を意味する。
サイド防漏部6の外側部は、線状のサイドシール部T1により裏面シート3に接合されている。サイドシール部T1は、ウィング部7の位置において幅方向内方に向けて湾曲している。サイドシール部T1は、例えば、ヒートエンボス加工により形成されている。
吸収性本体5の排泄部対向領域においては、平面視で包囲形状の防漏溝T2が形成されている。防漏溝T2は、表面シート2が吸収体4にヒートエンボス加工により圧縮接合される形で形成されている。
サイド防漏部6の長手方向前後端縁61は、図4に示すように、表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置しており、表面シート2の長手方向前後端縁21の形状に沿って略円弧状となっている。表面シート2の長手方向前後端縁21とサイド防漏部6の長手方向前後端縁61との長手方向に沿う間隔は、好ましくは2.5〜12.5mm、更に好ましくは5〜10mmである。サイド防漏部6の長手方向前後端縁61を、表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置させることで、後述するように、サイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1を表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置させることができる。
サイド防漏部6は、図4に示すように、その長手方向前後端縁61を厚み方向に圧縮して形成されたサイドシート固定部Sにて、表面シート2に接合されている。サイドシート固定部Sの長手方向に沿う長さは、好ましくは4〜12mm、更に好ましくは6〜10mmである。サイドシート固定部Sは、厚み方向に圧縮する加工、例えば、ヒートシール加工、超音波シール加工により形成される。
本実施形態におけるサイドシート固定部Sは、サイド防漏部6の長手方向前後端縁61の全域において長手方向に跨いでおり、ヒートエンボスシール加工により形成されている。
サイドシート固定部Sと重なるサイド防漏部6の長手方向に沿う長さは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは4〜6mmである。
サイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1は、表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置している。つまり、表面シート2の長手方向前後端縁21近傍の領域は、サイドシート固定部Sが形成されていない非シール領域となっている。
表面シート2の長手方向前後端縁21とサイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1との長手方向に沿う間隔、つまり前記非シール領域の長手方向に沿う長さは、好ましくは2〜10mm、更に好ましくは4〜8mmである。
サイドシート固定部Sは、例えば、図5に示すように、2つ折りされたサイドシート63を、表面シート2の肌当接面側に、長手方向前後端縁61がサイドシート固定部Sとなる領域(S)に位置するように配設された状態で、ヒートエンボス加工を施すことにより形成することができる。
表面シート2は、その長手方向前後端縁21とサイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1との間の領域(非シール領域)が、厚み方向に凹凸加工されている。この凹凸加工は、サイドシート固定部Sの形成後に後加工として行ってもよく、サイドシート固定部Sの形成前に予め加工しておいてもよい。表面シート2の非シール領域は、図4に示すように、厚み方向全体が波状となるように凹凸加工されていてもよく、また、肌当接面側のみに凹凸が形成され、非肌当接面側には実質的に凹凸が形成されないように、凹凸加工されていてもよい(図示せず)。後加工の凹凸加工としては、例えば熱風による嵩高回復加工が好ましい。
吸収性本体5の非肌当接面側には、即ち、裏面シート3の非肌当接面側には、吸収性本体5とショーツのクロッチ部の内面とを止着するためのズレ止め剤(図示せず)が設けられている。
ウイング部7は、図1及び図2に示すように、吸収性本体5の両側部それぞれから幅方向外方に延出するように一対設けられている。本実施形態においては、ウィング部7は、サイド防漏部6の上層を形成するサイドシート63と一体的に(同じ素材シートから)形成されている。
ウイング部7の非肌当接面側には、ウィング部7とショーツのクロッチ部の外面とを止着するためのズレ止め剤(図示せず)が設けられており、使用時にショーツのクロッチ部の外面側に折り返されて該ズレ止め剤によりクロッチ部に止着できるようになっている。
本実施形態の生理用ナプキン1は、吸収性本体5をショーツのクロッチ部の内面に配設し、ウイング部7をクロッチ部の外面側に折り返して、吸収性本体5及びウイング部7にそれぞれ設けられたズレ止め剤でクロッチ部に止着することにより、位置ズレを防止しながら装着することができる。
このように構成された第1実施形態の生理用ナプキン1によれば、サイド防漏部6の長手方向前後端縁61は、表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置しており、サイド防漏部6は、その長手方向前後端縁61を厚み方向に圧縮して形成されたサイドシート固定部Sにて、表面シート2に接合されており、サイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1は、表面シート2の長手方向前後端縁21よりも長手方向内方に位置している。
そのため、表面層(表面シート2及びサイド防漏部6を併せて「表面層」という)の厚みは、サイド防漏部6からサイドシート固定部Sに亘る領域において、長手方向内方から長手方向外方に向けて段階的に減少する。その結果、サイド防漏部6と表面シート2とを接合するサイドシート固定部Sの硬さが抑制され、装着時に着用者がサイドシート固定部Sの硬さを感じ難い(接触面が低下し、柔らかさが向上する)。また、サイド防漏部6を嵩高なサイドシート63から形成した場合にも、サイド防漏部6の長手方向前後端縁61と表面シート2との間に大きな段差が生じ難く、装着時に着用者がその段差に起因する違和感を感じ難い。更に、サイドシート固定部Sの存在を着用者に認識し難くすることができる。
また、表面シート2は、その長手方向前後端縁21とサイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1との間の領域が、厚み方向に凹凸加工されているため、装着時の違和感が更に低減されている。
次に、本発明の他の実施形態(第2実施形態、第3実施形態)について説明する。他の実施形態については、上述した第1実施形態と異なる点を主として説明し、同様の点は同一の符号を付して説明を省略する。特に説明しない点は、第1実施形態についての説明が適宜適用される。
第2実施形態の生理用ナプキン1は、図6に示すように、第1実施形態の生理用ナプキン1に比して、主として、サイド防漏部6の層構造及び長手方向前後端縁61の形状が異なる。
第2実施形態の生理用ナプキン1においては、サイド防漏部6における長手方向前後端縁61側の領域は、下層67が存せず上層66のみからなる1層領域64となっている。1層領域64は、サイドシート固定部Sの長手方向前後内端縁S2に配設されている。サイドシート固定部Sと重なっていない1層領域64の長手方向に沿う長さは、好ましくは3〜12mm、更に好ましくは5〜10mmである。
サイド防漏部6の長手方向前後端縁61(1層領域64の長手方向前後外端縁でもある)は、平面視で内側縁62に向けて丸みを帯びている。このような形態のサイド防漏部6は、例えば、図6(c)に示すように、展開状態において上層66を形成する領域が下層67を形成する領域よりも長手方向前後端縁61寄りに延出するように段違い形状となっているサイドシート63を、幅方向に2つ折りすることで得られる。
第2実施形態の生理用ナプキン1においては、サイドシート固定部Sは、幅方向に沿う等幅の直帯状となっている。サイド防漏部6の長手方向前後端縁61は、サイドシート固定部Sにて接合されているが、内側縁62に向けて丸みを帯びているため、サイドシート固定部Sは、サイド防漏部6の長手方向前後端縁61における内側縁62側の一部の範囲を跨いでいない。
第2実施形態の生理用ナプキン1によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、以下の効果が奏される。
サイド防漏部6における長手方向前後端縁61側の領域が1層領域64となっており、1層領域64がサイドシート固定部Sの長手方向前後内端縁S2に配設されているため、表面層(表面シート2及びサイド防漏部6)の厚みが、サイド防漏部6からサイドシート固定部Sに亘る領域において、長手方向内方から長手方向外方に向けて更に滑らかに段階的に減少する。さらに、サイドシート63の長手方向前後端縁を、長手方向を斜めに横切る形状(図6に示す丸みを帯びた形状)とすることで、剛性が高い部分を徐々に減少させることができるため、硬さをより感じ難い形態となすことができる。
第3実施形態の生理用ナプキン1は、図7に示すように、第1実施形態の生理用ナプキン1に比して、主として、サイドシート固定部Sの形状が異なる。
第3実施形態の生理用ナプキン1においては、図7に示すように、サイドシート固定部Sは、長手方向に沿う長さが幅方向に向けて異なっている。本実施形態においては、サイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1は、幅方向に沿って延びる直線状であるが、サイドシート固定部Sの長手方向前後内端縁S2は、幅方向に沿って三角波形状となっており、そのためサイドシート固定部Sの長手方向に沿う長さが幅方向に向けて異なっている。
第3実施形態の生理用ナプキン1によれば、第1実施形態と同様の効果が奏される他、サイドシート固定部Sをこのような形状とすることによって、表面層(表面シート2及びサイド防漏部6)の厚みの変化を一層滑らかにすることできる。
本発明の吸収性物品は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。
前記各実施形態の各構成を適宜組み合わせることができる。例えば、第1実施形態における前記平面視形状を有するサイド防漏部6について、第2実施形態におけるサイド防漏部6と同様に、長手方向前後端縁61側の領域に1層領域64を有する形態とすることができる。また、第2実施形態における前記平面視形状を有するサイド防漏部6について、第1実施形態におけるサイド防漏部6と同様に、全域を2層領域65から形成することができる。
サイド防漏部6は、その全域が1層領域から形成されていてもよく、その全域が3層となっていてもよい。サイド防漏部6は、サイドシート63が幅方向に折り返されて形成されたものに制限されず、(折り返されていない)2枚以上のサイドシート63を重ねることで形成することもできる。
サイドシート固定部Sは、第1実施形態のように長手方向に湾曲していてもよく、第2実施形態のように幅方向に沿う直帯状でもよい。サイドシート固定部Sは、第1実施形態のように幅方向全域に亘っていてもよく、第2実施形態のように幅方向の一部の領域に設けられていてもよい。
第3実施形態における、サイドシート固定部Sの長手方向に沿う長さを幅方向に向けて異ならせる形状としては、例えば、サイドシート固定部Sの長手方向前後外端縁S1及び/又は長手方向前後内端縁S2を波状した形状が挙げられる。
ウィング部7は、サイドシート63と一体的に形成されたものに制限されない。ウィング部7は、必ずしも設けられていなくてもよい。
本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンに制限されず、パンティライナー(おりものシート)、失禁パッド等にも適用することができる。装着される下着は、ショーツに制限されない。
図1は、本発明の吸収性物品の第1実施形態としての生理用ナプキンを示す平面図である。 図2は、図1に示すII−II断面図である。 図3は、図1に示す生理用ナプキンにおける表面シートを示す図で、(a)は縦断面斜視図、(b)は(a)に示すB−B断面図である。 図4は、図1に示す生理用ナプキンにおける長手方向前後端縁近傍の拡大図で、(a)は平面図、(b)は(a)に示すB−B断面図である。 図5は、サイドシート固定部を形成する前の状態を示す縦断面図〔図4(b)対応図〕である。 図6は、本発明の吸収性物品の第2実施形態としての生理用ナプキンを示す図で、(a)は長手方向前後端縁近傍の拡大平面図〔図4(a)対応図〕、(b)は(a)に示すB−B断面図〔図4(b)対応図〕、(c)はサイドシートを展開した状態を示す図である。 図7は、本発明の吸収性物品の第3実施形態としての生理用ナプキンを示す図で、長手方向前後端縁近傍の拡大平面図〔図4(a)対応図〕である。
符号の説明
1 生理用ナプキン(吸収性物品)
2 表面シート
21 長手方向前後端縁
3 裏面シート
4 吸収体
5 吸収性本体
6 サイド防漏部
61 長手方向前後端縁
62 内側縁
63 サイドシート
7 ウイング部
S サイドシート固定部
S1 長手方向前後外端縁

Claims (8)

  1. 表面シート、裏面シート及び両シート間に介在された吸収体を有する実質的に縦長の吸収性本体と、該吸収性本体の肌当接面側の両側部をそれぞれ被覆する一対のサイド防漏部とを備えた吸収性物品であって、
    前記サイド防漏部は、嵩高なサイドシートから形成されており、該サイド防漏部の長手方向前後端縁は、前記表面シートの長手方向前後端縁よりも長手方向内方に位置しており、
    前記サイド防漏部は、その長手方向前後端縁を厚み方向に圧縮して形成されたサイドシート固定部にて、前記表面シートに接合されており、該サイドシート固定部の長手方向前後外端縁は、該表面シートの長手方向前後端縁よりも長手方向内方に位置している吸収性物品。
  2. 前記表面シートは、その長手方向前後端縁と前記サイドシート固定部の長手方向前後外端縁との間の領域が、厚み方向に凹凸加工されている請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記サイド防漏部は、前記サイドシートが幅方向に2つ折りされて2層構造となっており、該サイドシートの折り返し縁は該サイド防漏部の内側縁を形成している請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 2層構造の前記サイド防漏部における長手方向前後端縁側の領域は、下層が存せず上層のみからなる1層領域となっており、該1層領域は、前記サイドシート固定部の長手方向前後内端縁に配設されている請求項3記載の吸収性物品。
  5. 前記1層領域の長手方向前後外端縁は平面視で内側縁に向けて丸みを帯びている請求項4記載の吸収性物品。
  6. 前記サイドシート固定部は、長手方向に沿う長さが幅方向に向けて異なっている請求項1〜5の何れかに記載の吸収性物品。
  7. 前記サイドシート固定部は、ヒートエンボスシール加工により形成されている請求項1〜6の何れかに記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収性本体の両側部それぞれから幅方向外方に延出する一対のウイング部を更に備えている請求項1〜7の何れかに記載の吸収性物品。
JP2006087190A 2006-03-28 2006-03-28 吸収性物品 Active JP4597085B2 (ja)

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