JP2007259324A - 受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】代替局検査時に並行して行う音声信号のミュート処理の動作条件について聴感上で最適化を図り、ミュート処理に伴う聴取者の違和感を解消すること。
【解決手段】代替局の受信レベの検査に際して受信環境に関する情報を受信環境判定部62で取得して受信環境を判定し、判定された受信環境に応じてミュート部35のミュート時定数、ミュートレベルおよびミュート時間に関するパラメータをミュートパラメータ設定部63で可変設定するように構成することで、ミュート処理の動作条件を受信環境に応じて聴感上で最適化を図ることができ、ミュート処理に伴う聴取者の違和感を解消することができるようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数の放送周波数の中から目的の放送波を選局して受信し、該受信放送波から取り出された音声信号を出力する受信装置に関し、特に代替局検査機能による代替局の受信レベルの検査時にミュート動作を行う車載用の受信装置に関するものである。
従来、放送波に放送関連情報を主とするデータを多重伝送するシステムとして、欧州において実用化されているRDS(Radio Data System:ラジオデータシステム)などが知られている。多重伝送されるRDSデータ中には、同一の番組を放送しているネットワーク局の周波数リストを示すAF(Alternative Frequency:代替周波数)データ等が含まれている。かかるRDS受信機では、受信中の放送局と同一番組を放送しているネットワーク局(代替局)の受信レベルを検査する代替局検査機能(AF動作機能)を有しており、RDS受信機を例えば車載用に適用した場合、車両の走行に伴って受信放送波の受信レベルが低下した場合でも、同一番組を放送しているネットワーク局を自動的に選局して常に良好な受信状態で同一番組を聴取可能となる。
ここで、所定時間毎に定期的に行われる代替局検査中には、該検査に伴って発生する異音を除去するために音声信号の出力に対してミュート処理を行うようにしている。この場合のミュート処理の制御は、ミュート回路上での回路定数の設定等によるハードウエア制御方式、DSP(デジタル信号処理手段)を利用したソフトウエア制御方式があるが、いずれの方式の場合も、或る一つのミュート動作条件を設定してミュート動作を制御するようにしている。ミュート処理時間は、通常10〜20ms程度の短時間であり、ミュート処理を行う間隔が長ければ、通常の放送内容ではほとんど音質の劣化とならないといわれているが、例えば放送内容によっては、定期的なミュート処理による音切れ感(ボツ音)が気になることもあり、定期的なミュート処理による違和感を聴取者に与えてしまうという課題があった。
このような課題に対して、特許文献1は、多重放送中のデータに含まれる番組タイプ識別データ(PTYコード)に基づいて番組タイプを識別し、番組タイプに応じて代替局検査を行うタイミング(したがって、ミュート動作を行うタイミング)を変化させるようにした技術を開示している。例えば、音楽番組に比べてトーク番組のような異音が発生することのない無音状態が多々ある番組タイプの放送番組の受信時には代替局検査(したがって、ミュート動作)を多く行わせるというものである。
特開平9−261096号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、番組タイプの違いに着目して代替局検査を行うタイミング(したがって、ミュート動作を行うタイミング)を変化させているだけであって、ミュート動作自体は従来通り検査のタイミングで所定時間だけミュート回路をオン/オフ制御するだけの画一的なものであり、聴感上最適なミュート動作条件を提供するものではなく、例えば音楽番組時の音切れによる異音(ボツ音)の発生に対する解決策とはなっていないという課題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、代替局検査時に並行して行う音声信号のミュート処理の動作条件について聴感上で最適化を図り、ミュート処理に伴う聴取者の違和感を解消することができる受信装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係る受信装置は、受信放送波の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、受信放送局と同一のネットワークを構成する代替局の受信レベルを検査する代替局検査手段と、前記代替局の受信レベルの検査に際して受信環境に関する情報を取得して受信環境を判定する環境判定手段と、前記代替局検査手段による代替局の受信レベルの検査時に出力される前記音声信号のレベルを低減させる音声ミュート手段と、前記環境判定手段で判定された受信環境に応じて前記音声ミュート手段のミュート時定数、ミュートレベルおよびミュート時間に関するパラメータを可変設定する設定手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、代替局の受信レベルの検査に際して受信環境に関する情報を取得して受信環境を判定し、判定された受信環境に応じて音声ミュート手段のミュート時定数、ミュートレベルおよびミュート時間に関するパラメータを可変設定することとしたので、ミュート処理の動作条件を受信環境に応じて聴感上で最適化を図ることができ、もってミュート処理に伴う聴取者の違和感を解消することができる。
また、請求項2の発明に係る受信装置は、請求項1の発明において、前記受信放送波は、同一内容の放送が行われている局を識別するための情報を含む放送関連情報が多重化されたラジオ放送波であり、受信環境に関する情報は、放送番組の類別に関する情報であり、前記環境判定手段は、前記放送番組の類別に関する情報として前記ラジオ放送波中に含まれる番組タイプ識別データを取得することを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、受信環境に関する情報として、放送番組の類別に関する情報を用い、放送番組の類別に関する情報として多重化されたラジオ放送波中に含まれる番組タイプ識別データを取得することとしたので、番組タイプ識別データに基づいて簡単に放送番組の類別を判定してパラメータの可変設定に供することができる。
請求項1の発明によれば、代替局の受信レベの検査に際して受信環境に関する情報を取得して受信環境を判定し、判定された受信環境に応じて音声ミュート手段のミュート時定数、ミュートレベルおよびミュート時間に関するパラメータを可変設定するよう構成したので、ミュート処理の動作条件を受信環境に応じて聴感上で最適化を図ることができ、もってミュート処理に伴う聴取者の違和感を解消することができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、受信環境に関する情報として、放送番組の類別に関する情報を用い、放送番組の類別に関する情報として多重化されたラジオ放送波中に含まれる番組タイプ識別データを取得するよう構成したので、番組タイプ識別データに基づいて簡単に放送番組の類別を判定してパラメータの可変設定に供することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る受信装置の好適な実施例を詳細に説明する。本実施例は、受信装置として自動車等の車両に搭載されるRDS受信装置への適用例を示す。
図1は、本発明に係るRDS受信装置の実施例の要部並びに機能構成を概略的に示すブロック図である。図1に示すように、本実施例に係るRDS受信装置1は、RF(Radio Frequency:ラジオ周波数)チューナ部11、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)増幅・検波部12、DSP(Digital Signal Processor:デジタル信号処理部)3、D/A変換部14、Sレベル検出部15、制御部6、メモリ17、操作部18および表示部19を有する。
RFチューナ部11は、アンテナ11aで受信したFM多重放送中から所望の放送周波数を選局(同調)し、中間周波数IF信号に変換してIF増幅・検波部12に出力するためのものである。RFチューナ部11は、例えばプログラマブル分周器を含むPLL回路を用いたPLLシンセサイザ方式として構成され、プログラマブル分周器の分周比が制御部6によって制御されることで選局動作を行う。
Sレベル検出部15は、IF増幅・検波部12におけるIF信号レベルに基づいて受信レベル(すなわち、電界強度)を検出し、検出した受信レベル信号を制御部6に出力するためのものである。
操作部18は、選局、音量調整などの各種操作を行うための操作スイッチ、ボリュームスイッチ等から構成され、これらスイッチからの入力信号を取り込んで、その入力信号に応じた処理を制御部6で行わせるためのものであり、ユーザはスイッチ操作によりRDS受信装置1に所望の受信動作を行わせることができるようになっている。表示部19は、液晶ディスプレイなどを含んで構成され、制御部6からの指示を受けて受信周波数や受信局のプログラム名等の放送局に関連した文字情報などを表示するためのものである。
DSP3は、IF増幅・検波部12からの検波出力を一旦デジタル信号に変換した後、音声信号に関する各種の演算処理を実行し、演算処理後の音声データをD/A変換部14へ出力させ、アナログ信号に変換させて音声としてスピーカ等から出力させるためのものである。DSP3は、D/A変換部31、音声処理部32、デジタルフィルタ33、RDS復調部34、ミュート部35およびミュート波形生成部36を有する。
D/A変換部31は、IF増幅・検波部12から入力される検波出力をデジタル信号に変換するためのものである。音声処理部32は、D/A変換部31から出力されるデジタル信号に対して音響特性等を調整するための種々の演算処理を実行するためのものであり、この演算処理中には、受信中のAFチェック(電界強度レベル、妨害(マルチパス、隣接チャンネルなど))レベル等の情報も含まれる。デジタルフィルタ31は、D/A変換部31から出力されるデジタル信号に対して57kHzのフィルタ(BPF)を作用させることで、FM多重放送中からRDS信号を抽出するためのものである。RDS復調部34は、抽出されたRDS信号の復調、PSK複合、ディファレンシャルデコード処理などを行うことで、RDSデータを復元して制御部6に供給するためのものである。復元されたRDSデータは、26ビット構成の4ブロックからなる104ビットのグループ単位で構成される。
制御部6は、復元されたRDSデータに対し、ブロックおよびグループ構成への同期をとり、誤りデータの検出および訂正を行うことにより、正確なRDSデータを読み取り、読み取ったRDSデータはメモリ17に記憶させる。ここで、RDSデータは、4ブロックから構成され、第1ブロックには、各放送ネットワークに固有のコードで、国別コード、エリアコードなどを含むプログラム識別コード(PIコード)が規定されている。第2ブロックには、グループタイプコード、交通情報局識別コード(TPコード)、番組タイプ識別データ(PTYコード)が規定されている。また、第3ブロックには、同一の番組を放送しているネットワーク局の周波数リストを示すデータ(AFデータ)が、第4ブロックには、放送局名データ(PSデータ)が規定されている。また、AFデータは、PIコード毎に分類されてAFリストとしてメモリ17に記憶されるようになっている。
また、制御部6は、マイクロコンピュータにより構成され、RDS受信装置1の各部の制御を行うためのものである。すなわち、RFチューナ部11の同調制御、デジタル信号処理部3の各種信号処理の制御、RDSデータに基づく各種機能の制御を行う。制御部6は、RDSデータに基づく各種機能の一つとして、受信放送局と同一番組を放送しているネットワーク局(代替局)の受信レベルを検査する代替局検査機能(AF動作機能)を実現するためのAF検査部61を有する。
ミュート部35は、AF検査部61による代替局の受信レベルの検査時に、D/A変換部14を通じて出力される音声信号のレベルを低減させるためのものであり、本実施例では、例えば、所望のミュート動作波形に従いデジタル的に低減させる。図2(a)は、ミュート部35により行われるミュート動作波形の一例を示す波形図である。本実施例のミュート部35のミュート動作波形は、従来のようなオン/オフ制御により画一的に規定されるものではなく、ミュート動作の立上り、立下り動作を規定するミュート時定数τ1,τ2や、完全に消音状態となるフルミュートレベル以下で可変設定されて出力音声の低減量を規定するミュートレベルLや、ミュート動作を行う時間を規定するミュート時間Tの組合せに従いミュート動作を行わせるためのものである。ミュート波形生成部36は、ミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルL、ミュート時間Tに関するそれぞれの設定パラメータに従いミュート部35が行うミュート動作のためのミュート動作波形を生成する。
また、制御部6は、受信環境判定部62およびミュートパラメータ設定部63を有する。受信環境判定部62は、AF検査部61による代替局の受信レベルの検査に際して受信環境に関する情報を取得して受信環境を判定するものである。本実施例は、受信環境として、受信している受信放送波の放送内容、音量、車両状況等を想定しており、受信環境判定部63は、受信環境に関する情報として、放送番組の類別に関する情報としてRDS復調部34からのRDSデータ中に含まれる番組タイプ識別データ(PTYコード)や、操作部18からの操作情報中に含まれる音声信号の音量設定値(ボリューム設定値)に関する情報や、車両が有する車速センサ(図示せず)が検出した車速信号に関する情報である車速パルス信号などを取得するように構成されている。また、受信環境判定部63は、受信環境に関する情報として、DSP3中の音声処理部32で処理された音声データの音声分析結果、例えば音声キャプチャデータを取得可能に構成されている。ミュートパラメータ設定部63は、受信環境判定部62により判定された受信環境に応じて聴覚上最適なミュート動作波形となるように、ミュート動作波形を規定するミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルL、ミュート時間Tに関するパラメータを可変設定するためのものである。聴覚上最適となるパラメータ値は、例えば種々の受信環境に対してパラメータ値を種々変更して実験を行った結果の評価値等に基づき設定すればよい。
次に、制御部6による制御の下に制御部6やDSP3により実行される代替局の受信レベル検査(AF動作)並びにミュート動作の動作制御例について説明する。図3は、動作制御の第1の例を示す概略フローチャートである。本実施例では、代替局の受信レベルの検査を所定時間毎(例えば、5秒毎)に定期的に行うため、まず、所定時間が経過しているか否かを判定する(ステップS10)。所定時間が経過していなければ(ステップS10,No)、待機する一方、所定時間が経過していれば(ステップS10,Yes)、受信環境判定部62は、RDS復調部34からのRDSデータ中に含まれるPTYデータを取得し(ステップS11)、受信中の放送番組のジャンル(類別)を判定する(ステップS12)。すなわち、受信中の放送番組が、例えば音楽番組であるか、トーク番組であるか、さらには、音楽番組の場合、ロックやポップス系の番組であるか、クラシック系の番組であるか等の放送内容を判定する。そして、判定された放送番組のジャンルは、前回判定時のジャンルから変化しているか否かを判定する(ステップS13)。
前回判定時のジャンルから変化している場合には(ステップS13,Yes)、ミュートパラメータ設定部63は、判定された放送番組のジャンルに応じてミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルL、ミュート時間Tに関するそれぞれのパラメータが聴感上最適な値となるように設定動作を行う(ステップS14)。設定したパラメータ値は、一旦メモリ17に格納する。
ここで、パラメータ値の設定例について説明する。放送番組のジャンルが、例えばトーク番組の場合、無音状態が比較的多く聴感上ミュート動作に伴う音切れ感(ボツ音)が気にならないので、ミュート時定数τ1,τ2は比較的短め、場合によっては、τ1=τ2=0に設定し、かつ、ミュートレベルLをフルミュートレベルに設定し、かつ、ミュート時間Tを比較的長めに設定する。一方、放送番組のジャンルが、例えば音楽番組の場合、有音状態が比較的多く聴感上ミュート動作に伴う音切れ感(ボツ音)が気になるので、ミュート時定数τ1,τ2は比較的長めに設定することで徐々にミュート動作に移行し、かつミュート動作から抜け出すようにし、かつ、ミュートレベルLをフルミュートレベルよりも浅いレベルに設定することで音切れを避け、かつ、ミュート時間Tを比較的短めに設定する。また、同じ音楽番組であって、ロック系音楽番組とクラシック系音楽番組とでは、聴感上ミュート動作に伴う音切れ感(ボツ音)の気になる程度が異なり、例えばロック系音楽番組の場合には元々賑やかでありノイズが比較的気にならないのでミュートレベルLをフルミュートレベルに対して浅めに設定することで音漏れはあっても音切れのないようにし、クラシック系音楽番組の場合には聴感上ノイズが気になるのでミュートレベルLをフルミュートレベル側に設定するとともにミュート時間Tを極力短く設定することで音切れが目立たないようにする。
ついで、制御部6は、ミュート波形生成部36に対してメモリ17から設定された各パラメータ値を出力し、ミュート部35がミュート動作を行う場合に使用するミュート動作波形を生成させる(ステップS15)。ジャンルに変化がなかった場合には(ステップS13,No)、メモリ17に格納されている以前のパラメータ設定値が用いられる。引き続き、制御部6は、音声処理部33からD/A変換部14に対して出力される音声信号に対してミュート動作波形に従いミュート部35の動作を開始させる(ステップS16)。
ミュート動作の開始と並行して、制御部6は、AF検査部61による代替局の検査処理、すなわちメモリ17に格納されているAFリストに基づいて代替局(AF局)への同調制御を行い、該代替局の受信レベル(電界強度)をSレベル検出部15によって検出し、AFリストを更新する処理を行う(ステップS17)。ついで、元の受信局(自局)への同調制御を行い(ステップS18)、かつ、ミュート時間Tの経過に伴い、ミュート部35のミュート動作を停止させ(ステップS19)、元の受信局(自局)の受信音声信号を通常通り出力させる処理に戻る。
図2は、AF検査時のミュート動作の様子を示すタイミングチャートである。図2(b)は、AF検査に伴い受信周波数が現在受信中の自局からAF局(代替局)に変更され、AF検査の終了に伴い受信周波数が元の自局に戻されることを示している。図2(a)は、上述した本実施例のミュート部35が行うミュート動作時のミュート動作波形を示し、それぞれのパラメータ値τ1,τ2,L,Tは受信環境として放送内容に応じて可変設定された値が用いられる。図2(c)は、図2(a)のミュート動作波形に基づく音声出力の低減例を示す波形図である。
ここで、放送番組のジャンルが、例えばトーク番組の場合、ミュート時定数τ1,τ2が比較的短めに設定され、ミュートレベルLがフルミュートレベルに設定され、ミュート時間Tが長めに設定された聴覚上最適なパラメータ値が用いられるので、ミュート動作波形は比較的長めの略矩形波形状となるが、トーク番組の場合、元々無音状態が比較的多くミュート動作に伴う音切れ感(ボツ音)が気にならないので、聴取者にミュート動作に伴う違和感を与えることはない。一方、放送番組のジャンルが、例えば音楽番組の場合、ミュート時定数τ1,τ2が比較的長さに設定され、ミュートレベルLがフルミュートレベルよりも浅いレベルに設定され、かつ、ミュート時間Tが比較的短めに設定された聴覚上最適なパラメータ値が用いられるので、ミュート動作波形は比較的短めでミュートレベルの浅い台形波形状となり、急激かつフルミュートレベルでのミュート動作を行わないので、有音状態が比較的多い状況下で、浅いミュートレベルへの移行が徐々に行われ、ミュート時間も短めであるので、音切れ(ボツ音)が目立つことはなく、定期的にミュート動作を行っても聴取者にミュート動作に伴う違和感を与えることはない。
また、同じ音楽番組であっても、例えばロック系音楽番組の場合には、ミュートレベルLが浅めに設定されたパラメータ値が用いられるので、ノイズとなる音漏れはあっても気になる音切れのないミュート動作となる一方、クラシック系音楽番組の場合には、ミュートレベルLがフルミュートレベル程度、ミュート時間Tが極力短時間に設定されたパラメータ値が用いられるので、ノイズとなる音漏れを生ずることがなく、かつ、音切れも短時間で目立たないミュート動作となる。
図4は、動作制御の第2の例を示す概略フローチャートである。ステップS20、ステップS22〜S29の処理は、図3に示したステップS10,ステップS12〜S19の処理と同様であるので、説明を省略する。第2の例が第1の例と異なるのは、ステップS21の処理である。すなわち、受信中の放送番組のジャンルに関する情報としてRDSデータ中に含まれるPTYデータを取得するのに代えて、音声処理部32で周波数解析、変調度解析処理された音声データの音声分析結果である音声キャプチャデータを取得することで、放送番組のジャンルの判定を行うようにしたものである。受信環境判定部62は、音声処理部32から音声解析処理された音声キャプチャデータを取得することで、受信中の放送番組のジャンルを判定する。以降の処理は、第1の例の場合と同様である。第2の例による放送番組のジャンルの判定方式は、第1の例のようなPTYコード方式でPTYコードをデコードできなかった場合や、元々PTYコードを含んでいない放送番組の場合に有効であり、第1の例に付随して、または独立して行わせるようにしてもよい。
図5は、動作制御の第3の例を示す概略フローチャートである。ステップS30,ステップS35〜S39の処理は、図3に示したステップS10,ステップS15〜S19の処理と同様であるので、説明を省略する。所定時間が経過していれば(ステップS30,Yes)、受信環境判定部62は、操作部18からの操作信号中に含まれるボリュームスイッチによる音量設定値を取得し(ステップS31)、音声出力の音量レベルを判定する(ステップS32)。すなわち、受信環境として出力音量がどの程度であるかを判定する。そして、判定された音量レベルは、前回判定時の音量レベルから変化しているか否かを判定する(ステップS33)。
前回判定時の音量レベルから変化している場合には(ステップS33,Yes)、ミュートパラメータ設定部63は、判定された音量レベルに応じてミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルL、ミュート時間Tに関するそれぞれのパラメータが聴感上最適な値となるように設定動作を行う(ステップS34)。設定したパラメータ値は、一旦メモリ17に格納する。
ここで、パラメータ値の設定例について説明する。例えば音量を絞って音量レベルが低い場合には、聴感上ミュート動作に伴う音切れ(ボツ音)が生じても比較的目立たないので、ミュート時定数τ1,τ2は比較的短めに設定し、かつ、ミュートレベルLをフルミュートレベルあるいはフルミュートレベル近傍に設定し、かつ、ミュート時間Tを比較的長めに設定する。一方、例えば音量レベルが高い場合、聴感上ミュート動作に伴う音切れ(ボツ音)が目立ち聴取者は気になるので、ミュート時定数τ1,τ2は比較的長めに設定することで徐々にミュート動作に移行し、かつミュート動作から抜け出すようにし、かつ、ミュートレベルLをフルミュートレベルよりも浅いレベルに設定することで多少の音漏れはあっても音切れを避け、かつ、ミュート時間Tを比較的短めに設定する。
図6は、動作制御の第4の例を示す概略フローチャートである。ステップS40,ステップS45〜S49の処理は、図3に示したステップS10,ステップS15〜S19の処理と同様であるので、説明を省略する。所定時間が経過していれば(ステップS40,Yes)、受信環境判定部62は、車両が備える車速センサからの車速パルス信号を取得し(ステップS41)、車速状況を判定する(ステップS42)。すなわち、受信環境として車両環境がどのような状況にあるかを判定する。そして、判定された車速は、前回判定時の車速から変化しているか否かを判定する(ステップS43)。
前回判定時の車速から変化している場合には(ステップS43,Yes)、ミュートパラメータ設定部63は、判定された車速に応じてミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルL、ミュート時間Tに関するそれぞれのパラメータが聴感上最適な値となるように設定動作を行う(ステップS44)。設定したパラメータ値は、一旦メモリ17に格納する。
ここで、パラメータ値の設定例について説明する。車速は、受信環境を示す要素の一つである車両環境要素であり、高速道路走行中のように車速が速いと、風切り音、振動音等のロードノイズが大きくなり、聴感上、放送番組受信中のノイズは気にならないがミュート動作に伴う音切れ(ボツ音)は気になる受信環境となる。一方、車速が遅いと、上述のロードノイズが小さくなるため、放送番組受信中のノイズは比較的気になる受信環境となる。特に、停車中であれば、CD並みのノイズのない受信環境が望まれる。
そこで、例えば高速道路走行中のように車速が速い場合には、音漏れによるノイズが比較的気にならないことから、ミュートレベルLをフルミュートレベルよりも浅めに設定することで音漏れはあっても音切れのないように設定する。一方、車速が遅い場合には、音漏れによるノイズは気になるので、ミュートレベルLをフルミュートレベル程度に設定して音漏れが生じないようにし、かつ、ミュート動作に伴う音切れ(ボツ音)が目立たないように、ミュート時定数τ1,τ2は比較的長めに設定することで徐々にミュート動作に移行し、かつミュート動作から抜け出すようにし、かつ、ミュート時間Tを極力短めに設定する。
なお、上述の動作制御の第1の例または第2の例並びに第3,第4の例では、受信環境として、放送番組の類別、音声信号の出力音量、車速に関する情報を個別に取得し、個別に受信環境を判定してミュート動作波形用のパラメータを設定するようにしたが、これらの放送番組の類別、音声信号の出力音量、車速に関する複数の情報を並行して取得して受信環境を総合的に考慮したミュート動作波形用のパラメータ設定を行うようにすれば、ミュート処理の動作条件の聴感上でのより一層の最適化を図ることができる。この際、取得する受信環境に関する情報に重み付けを行うようにしてもよい。例えば、放送番組の類別の重み付けを大きくし、音声信号の出力音量の重み付けを小さくするようにしてもよい。
また、ミュートレベルLに関するパラメータ設定は、一つのレベル設定だけでなく、経時的にミュートレベルが変化(例えば、階段状)するようにレベル設定してもよい。さらに、ミュート時間Tは、AF検査に伴うAFデータ等のデータ取得量を決定する要因ともなるので、例えば音量設定値が低い場合、トーク番組等の場合のように、ミュート動作に余裕がある場合には、ミュート時間Tに関するパラメータをなるべく長く設定すれば(例えば、通常の5msから20ms程度に)、音声処理部32からのAFチェック(妨害(マルチパス、隣接チャンネル))レベルなどの情報を含め、AFデータ等のデータを確実に取得することができ、現在の受信局の適否性判断の材料とすることもできる。
上述してきたように、本実施例では、代替局の受信レベルの検査に際して受信環境判定部62で受信環境に関する情報を取得して受信環境を判定し、判定された受信環境に応じてミュート部35のミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルLおよびミュート時間Tに関するパラメータをミュートパラメータ設定部63で可変設定するように構成したので、ミュート処理の動作条件を受信環境に応じて聴感上で最適化を図ることができ、もってミュート処理に伴う聴取者の違和感を解消することができる。また、ミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルLおよびミュート時間Tに関するパラメータにより規定される所望のミュート動作波形に従い代替局の受信レベル検査時に出力される音声信号のレベルを低減させるようにミュート部35を構成したので、オン/オフ制御に伴う画一的なミュート動作に限らず、ソフトウエア上で制御可能なミュート時定数τ1,τ2、ミュートレベルLあるいはミュート時間Tの可変により状況に応じて聴感上最適となるミュート動作条件でミュート動作を行わせることができる。
また、受信環境に関する情報の一例として、放送番組の類別に関する情報を用い、放送番組の類別に関する情報として多重化されたラジオ放送波中に含まれる番組タイプ識別データ(PTYコード)を取得するようにしたので、番組タイプ識別データ(PTYコード)に基づいて簡単に放送番組の類別を判定してパラメータの可変設定に供することができる。また、放送番組の類別に関する情報として受信放送波に含まれる音声データの音声分析結果を取得するようにしたので、番組タイプ識別データ(PTYコード)がない場合や番組タイプ識別データ(PTYコード)を正常にデコードできなかったような場合でも、受信放送波に含まれる音声データの音声分析結果に基づいて放送番組の類別を判定してパラメータの可変設定に供することができる。
また、受信環境に関する情報の一例として、出力する音声信号の音量設定値に関する情報を用いるようにしたので、受信環境として音声信号の出力音量を考慮したミュート処理の動作条件の聴感上での最適化を図ることができる。また、受信環境に関する情報の一例として、車速信号に関する情報を用いるようにしたので、受信環境として車両状況を考慮したミュート処理の動作条件の聴感上での最適化を図ることができる。さらに、受信環境に関する情報として複数種類の情報を取得して受信環境を総合的に判定するようにしたので、放送内容、音声信号の出力音量、車両状況等の受信環境を総合的に考慮してミュート処理の動作条件の聴感上での最適化を図ることができる。
以上のように、本発明に係る受信装置は、代替局検査機能による代替局の受信レベルの検査時にミュート動作を行うRDS受信装置に有用であり、特に、車載用に適している。
本発明に係るRDS受信装置の実施例の要部並びに機能構成を概略的に示すブロック図である。 AF検査時のミュート動作の様子を示すタイミングチャートである。 動作制御の第1の例を示す概略フローチャートである。 動作制御の第2の例を示す概略フローチャートである。 動作制御の第3の例を示す概略フローチャートである。 動作制御の第4の例を示す概略フローチャートである。
符号の説明
1 RDS受信装置
15 Sレベル検出部
35 ミュート部
61 AF検査部
62 受信環境判定部
63 ミュートパラメータ設定部

Claims (2)

  1. 受信放送波の受信レベルを検出する受信レベル検出手段と、
    受信放送局と同一のネットワークを構成する代替局の受信レベルを検査する代替局検査手段と、
    前記代替局の受信レベルの検査に際して受信環境に関する情報を取得して受信環境を判定する環境判定手段と、
    前記代替局検査手段による代替局の受信レベルの検査時に出力される前記音声信号のレベルを低減させる音声ミュート手段と、
    前記環境判定手段で判定された受信環境に応じて前記音声ミュート手段のミュート時定数、ミュートレベルおよびミュート時間に関するパラメータを可変設定する設定手段と、
    を備えたことを特徴とする受信装置。
  2. 前記受信放送波は、同一内容の放送が行われている局を識別するための情報を含む放送関連情報が多重化されたラジオ放送波であり、
    受信環境に関する情報は、放送番組の類別に関する情報であり、
    前記環境判定手段は、前記放送番組の類別に関する情報として前記ラジオ放送波中に含まれる番組タイプ識別データを取得することを特徴とする請求項1に記載の受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012109705A (ja) * 2010-11-16 2012-06-07 Jvc Kenwood Corp 車載用ラジオ放送受信機、車載用ラジオ放送受信機における高域遮断特性変更方法および車載用ラジオ放送受信機制御用プログラム
US8483407B2 (en) 2009-07-31 2013-07-09 Yamaha Corporation Noise reducing circuit
JP2014233001A (ja) * 2013-05-29 2014-12-11 三菱電機株式会社 放送受信装置

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