JP2007257675A - 芯出し装置および光ディスクマスタリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】芯出し装置の小型化を実現する。また、芯出し装置の製造コストを低減し、発塵を低減する。
【解決手段】この芯出し装置1では、回動アクチュエータ11の出力軸12に、芯出しアーム13を直接取付け、出力軸12の回動運動によって芯出しアーム13は揺動運動を行なう。芯出しアーム13を揺動運動させるために、従来のように駆動源として直動エアシリンダを設ける必要はない。したがって、装置の小型化が可能となる。また、直動運動を揺動運動に変換する機構が不要となり部品点数が減少するため、製造コストを低減でき、かつ信頼性を向上できるとともに、摺動部分の磨耗がないため発塵の少ない芯出し装置1を実現できる。
【選択図】図1
【解決手段】この芯出し装置1では、回動アクチュエータ11の出力軸12に、芯出しアーム13を直接取付け、出力軸12の回動運動によって芯出しアーム13は揺動運動を行なう。芯出しアーム13を揺動運動させるために、従来のように駆動源として直動エアシリンダを設ける必要はない。したがって、装置の小型化が可能となる。また、直動運動を揺動運動に変換する機構が不要となり部品点数が減少するため、製造コストを低減でき、かつ信頼性を向上できるとともに、摺動部分の磨耗がないため発塵の少ない芯出し装置1を実現できる。
【選択図】図1
Description
この発明は、芯出し装置および光ディスクマスタリング装置に関し、特に、ターンテーブル上に載置する光ディスク原盤などの円盤状の被駆動物の中心を、ターンテーブルの回転中心に一致させる芯出し装置、および、その芯出し装置を備える光ディスクマスタリング装置に関する。
CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスクの金型は、原盤の表面に形成される信号を担った凹凸パターンを、電気鋳造により転写して製作される。この金型を用いて樹脂を成形し、反射膜の成膜、貼り合せなどの工程を経て、製品の光ディスクが完成する。
原盤を製作する工程は、マスタリングと呼ばれる。この工程においては、感光材料を塗布した原板に、精密に位置決めされる光学ヘッドによりレーザ光を照射して、渦巻状に情報信号が露光される。露光の後に現像処理を行ない、任意の凹凸パターンを有する原盤が完成する。近年光ディスクの記録密度は急速に向上しており、記録密度向上のために、光学ヘッドおよび原盤の高精度の位置決め技術が要求される。原盤の位置決め精度向上のためには、原盤の中心を、原盤が載置されるターンテーブルの回転中心に正確に一致させる必要がある。そのため、芯出し装置が必要とされる。
芯出し装置として、従来、エアシリンダによって起伏する芯出しアームを持つ芯出し機構を、円盤状の被駆動物の外周囲に3つ以上配置する装置が開示されている(たとえば特許文献1参照)。この芯出し装置では、芯出しアームの先端に設けられる押圧子を、被駆動物の外径面に押圧して、被駆動物の中心を回転中心に一致させる。
特開平10−296571号公報
従来の芯出し機構においては、直動エアシリンダを駆動源として用い、二股片と係合子によってエアシリンダの直動運動を芯出しアームの揺動運動に変換している。ここで、マスタリング装置などの高い精度を要求される加工装置や計測・検査装置では、振動を低減するため、ターンテーブルを、光学ヘッドの位置決め機構、光学系、その他計測器などを設置する定盤上面に近い位置に配置する必要がある。また、マスタリング装置などは一般にクリーンルーム内に設置されるので、設置に必要な床面積を低減するため、小型な装置であることを要求される。
従来の芯出し機構は、駆動源としてエアシリンダを使用しているため、ターンテーブルを定盤上面(文献では図示されていないが、通常は基台が定盤上面に固定される。)に近い位置に配置するには、特許文献1の図1に示されるように、エアシリンダを、基台の下面よりも下に突き出して固定することが必要になる。このため、定盤にエアシリンダを収容する凹部が必要になり、加工コストの増加や、定盤の剛性低下、さらに、上面の形状が不規則になることによって定盤上面の仕上げ精度(平面度)が低下し、装置の精度が低下するなどの問題が生じる。また、エアシリンダを横置きにすれば定盤に凹部を設ける必要はなくなるが、エアシリンダがターンテーブルを中心として半径方向に突き出すことになり、周辺に配置される計測器などの配置上の制限や、装置設置面積の増加をまねく。また、二股片と係合子とによって直動運動を揺動運動に変換する機構を構成するため、摺動部分が外部に露出しており、摩耗粉による周囲の汚染の問題や、部品点数が多くコストが増加するという問題もある。
さらに、従来の芯出し機構では、芯出しアームの位置を検出する手段を持たないため、エアシリンダを駆動する圧縮空気源の停止などの事故が発生すると、芯出しアームが起立した状態で動作不能になる可能性があった。その状態でターンテーブルを回転させると、スピンドルが損傷する可能性がある。また、光学ヘッドなどを誤って接触させ、高価な光学ヘッドを損傷する可能性がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、芯出し装置の小型化を実現することである。また、芯出し装置の製造コスト低減、および発塵の低減を目的とする。さらに、スピンドルや光学ヘッドなどの損傷を防止するために、芯出しアームの位置を検出できる装置とすることを目的とする。
この発明に係る芯出し装置は、円盤状の被駆動物が載置されるターンテーブルと、ターンテーブルの外周囲に設けられる3つ以上の芯出し機構とを備える。芯出し機構は、所定の角度範囲で回動運動を行なう出力軸を有する回動アクチュエータと、回動アクチュエータの出力軸に固定される芯出しアームとを含む。芯出しアームは、被駆動物の外径面に芯出しアームが接触する位置である起立位置と、被駆動物の外径面に芯出しアームが接触しない位置である退避位置との間で、出力軸の回動運動によって揺動運動を行なう。
この場合は、回動アクチュエータの出力軸に、芯出しアームを直接取付け、出力軸の回動運動によって芯出しアームは揺動運動を行なう。よって、芯出しアームを揺動運動させるために、従来のように駆動源として直動エアシリンダを設ける必要はない。したがって、装置の小型化が可能となる。また、直動運動を揺動運動に変換する機構が不要となる。したがって、部品点数が減少するため製造コストを低減でき、かつ信頼性を向上できるとともに、摺動部分の磨耗がないため、発塵の少ない芯出し装置を実現できる。
好ましくは、芯出しアームは、芯出しアームが起立位置にある時にターンテーブルに載置される被駆動物の外径面を押圧する、弾性のある押圧子を有する。
この場合は、弾性のある押圧子を少なくとも3方向から被駆動物の外径面へ押圧して芯出しを行なう。したがって、円盤状の被駆動物の外径にばらつきがあっても、被駆動物の中心を、ターンテーブルの回転中心に一致させることができる。
また好ましくは、芯出し機構は、芯出しアームが起立位置にある時に、芯出しアームに当接し、芯出しアームの位置決めを行なうストッパを含む。
この場合は、芯出しアームの起立位置を精度よく、また良好な再現性をもって、位置決めすることができる。したがって、より正確に芯出しをすることができる。
また好ましくは、芯出し機構は、芯出しアームの起立位置と退避位置との少なくともいずれか一方の位置で、芯出しアームを検出するセンサを含む。
この場合は、センサの出力により、芯出しアームが起立位置、退避位置または起立位置と退避位置の中間にあることを検出することができる。したがって、スピンドル装置の回転や光学ヘッドの移動などの動作を制御することによって、スピンドル装置や光学ヘッドなどの機器の損傷を防止することができる。
この発明に係る光ディスクマスタリング装置は、上記の芯出し装置を備える。この場合は、上述の通り芯出し装置の製造コストを低減できることから、それに伴い光ディスクマスタリング装置の製造コストを低減することができる。また、芯出し装置の信頼性を向上できることから、マスタリング工程における工数低減と、品質向上を実現することができる。
以上のように、この発明に係る芯出し装置では、回動アクチュエータの出力軸に、芯出しアームを直接取付け、出力軸の回動運動によって芯出しアームは揺動運動を行なう。よって、芯出しアームを揺動運動させるために、従来のように駆動源として直動エアシリンダを設ける必要はない。したがって、装置の小型化が可能となる。また、直動運動を揺動運動に変換する機構が不要となる。したがって、部品点数が減少するため製造コストを低減でき、かつ信頼性を向上できるとともに、摺動部分の磨耗がないため、発塵の少ない芯出し装置を実現できる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態である実施の形態1の芯出し装置の外観を示す模式図である。図1において、この芯出し装置1は、光ディスク原盤などの円盤状の被駆動物であるディスク5が載置される円柱形状のターンテーブル2と、スピンドル装置3とを備える。ターンテーブル2は、スピンドル装置3の上部表面に取付けられ、スピンドル装置3の回転によって回転運動し、それに伴ってターンテーブル2に載置されるディスク5を駆動する。また芯出し装置1は、ターンテーブル2の外周囲に設けられる芯出し機構4を備える。スピンドル装置3の回転中心に固定されるターンテーブル2の外周囲の少なくとも3箇所に、3つ以上の芯出し機構4が配置される。また、図1において、図示しない光学ヘッドや光学ヘッド位置決め機構などを備える光ディスクマスタリング装置本体30と、その他図示しない計測器などが、定盤6に設置されている。
図1は、本発明の一実施の形態である実施の形態1の芯出し装置の外観を示す模式図である。図1において、この芯出し装置1は、光ディスク原盤などの円盤状の被駆動物であるディスク5が載置される円柱形状のターンテーブル2と、スピンドル装置3とを備える。ターンテーブル2は、スピンドル装置3の上部表面に取付けられ、スピンドル装置3の回転によって回転運動し、それに伴ってターンテーブル2に載置されるディスク5を駆動する。また芯出し装置1は、ターンテーブル2の外周囲に設けられる芯出し機構4を備える。スピンドル装置3の回転中心に固定されるターンテーブル2の外周囲の少なくとも3箇所に、3つ以上の芯出し機構4が配置される。また、図1において、図示しない光学ヘッドや光学ヘッド位置決め機構などを備える光ディスクマスタリング装置本体30と、その他図示しない計測器などが、定盤6に設置されている。
芯出し機構4は、所定の角度範囲で回動運動を行なう出力軸12を有する回動アクチュエータ11と、回動アクチュエータ11の出力軸12に固定される芯出しアーム13とを含む。芯出しアーム13は、ディスク5の外径面に芯出しアーム13が接触する位置である起立位置と、ディスク5の外径面に芯出しアーム13が接触しない位置である退避位置との間で、出力軸12の回動運動によって揺動運動を行なう。ここで外径面とは、円盤状のディスク5の周辺の面であって、ディスク5の周囲から半径方向にディスク5の中心に向かうときに見える面を示す。図1において、芯出しアーム13は起立位置にあり、ディスク5の外径面を3方向以上から押圧し、ディスク5の中心をターンテーブル2の回転中心に一致させる、芯出しを行なっている。
図2は、図1に示す芯出し機構4の構造を示す模式図であり、芯出しアーム13が退避位置にある状態を示す模式図である。図2において、芯出しアーム13は、回動アクチュエータ11の出力軸12に直接取付けられており、出力軸12の回動動作によって、起立位置と退避位置との間で揺動運動を行なう。この場合、出力軸12は、芯出しアーム13の起立位置と退避位置とが形成する角度、すなわち90度の角度範囲で回動運動を行なう。なお、回動アクチュエータ11として、回転型エアアクチュエータや、サーボモータ、ステッピングモータなどを使用することができる。回動アクチュエータ11は、固定台14に固定されており、固定台14は、図1に示す定盤6に固定されている。
図3は、図2に示す芯出し機構4の、芯出しアーム13が起立位置にある状態を示す模式図である。図3において、芯出しアーム13は、揺動側端部15に弾性のある押圧子16を有する。揺動側端部15は、出力軸12によって固定される位置(芯出しアーム13の一方端部)からより離れる側の芯出しアーム13の端部(芯出しアーム13の他方端部)であり、芯出しアーム13の退避位置から起立位置への揺動運動によってディスク5へ接近する。押圧子16は、芯出しアーム13の退避位置から起立位置への揺動運動によってディスク5の外径面に接触し、芯出しアーム13が起立位置にある時にターンテーブル2に載置されるディスク5の外径面を押圧する。芯出しアーム13は、図3に示す通り断面形状が長方形状であり(立体形状は細長い形状であればよい。たとえば直方体であってもよく、棒状であってもよい)、芯出しアーム13の長手方向における一方端部に、出力軸12が固定されている。また芯出しアーム13の長手方向における一方端部と反対側の他方端部に、押圧子16が設置されている。
ターンテーブル2の外周囲の少なくとも3箇所に配置される3つ以上の芯出し機構4が有する3つ以上の押圧子16によって、少なくとも3方向からディスク5の回転中心に向かう方向にディスク5の外径面を押圧して、ディスク5をターンテーブル2の回転中心に対して芯出しする。また芯出しアーム13が揺動運動によって起立位置に到達すると、ストッパ17の先端が芯出しアーム13に接触し、芯出しアーム13の揺動運動を停止させるよう作用する。芯出しアーム13が起立位置にある時に、ストッパ17を芯出しアーム13に当接させることによって、良好な再現性をもって芯出しアーム13を精度よく位置決めし、ディスク5を精度よく芯出しすることができる。図3では、ストッパ17を支持するストッパ支持部18を、回動アクチュエータ11のケース19に固定した例を示しているが、固定台14に固定することもできる。
次に、実施の形態1の芯出し装置1の動作について説明する。図2に示すように、回動アクチュエータ11の出力軸12を退避方向20へ回転させると、芯出しアーム13は伏倒する。この状態では、芯出しアーム13はターンテーブル2の上部表面よりも下方に位置する。よって、ディスク5の図示しない装填装置を、ターンテーブル2の外側方からその半径方向に移動させ、ターンテーブル2にディスク5を装填することができる。
そして、図3に示すように、回動アクチュエータ11の出力軸12を起立方向21へ90度回転させると、芯出しアーム13は起立方向21へ揺動し、起立位置へ到達する。そして、ストッパ17の先端が芯出しアーム13へ当接し、芯出しアーム13の起立位置を位置決めする。そして、各芯出し機構4の押圧子16がターンテーブル2に載置されるディスク5の外径面を均等に押圧して芯出しを行なう。このとき、弾性のある押圧子16がディスク5を押圧するので、ディスク5の外径にばらつきがあっても、ディスク5の中心を、ターンテーブル2の回転中心に正確に一致させることができる。
芯出し終了後は、回動アクチュエータ11の出力軸12を退避方向20へ90度回転させると、芯出しアーム13は退避方向20へ揺動し、退避位置へ到達する。そして、芯出しアーム13を退避位置に停止させる。この状態において、スピンドル装置3の回転、すなわちターンテーブル2の回転や、光学ヘッドのディスク5上への移動が可能になる。
この場合、回動アクチュエータ11の出力軸12に芯出しアーム13を直接取付けるため、芯出しアーム13の駆動源として直動エアシリンダを使用する必要がない。すなわち、直動エアシリンダを設ける必要がない。したがって、直動エアシリンダを使用する従来の芯出し装置よりも、装置の小型化が可能となる。特に、定盤6側への突出しがないので、定盤6の芯出し装置1取付け位置にエアシリンダを収容する凹部を設ける必要がなくなる。
また、従来の芯出し装置で、エアシリンダの直動運動を芯出しアームの揺動運動に変換するために設ける二股片や結合子などの部品が不要になる。すなわち、芯出し装置1を構成する部品点数を減少させることができる。よって、芯出し装置1の製造コストを低減できる。また、芯出し装置1の動作が簡略化されるため、芯出し動作中に生じ得る不具合点を減少でき、装置の信頼性を向上させることができる。さらに、直動運動を揺動運動に変換する機構において磨耗粉を発生させる摺動部分がなくなるため、発塵の少ないクリーンな芯出し装置1を実現できる。必要に応じて回動アクチュエータ11に防塵シールを設け、さらに発塵を少なくすることができる。
なお、ストッパ17を設ける代わりに、ストッパを内蔵し、芯出しアーム13の退避位置と起立位置とに対応する回転方向の2箇所で位置決めが可能な回動アクチュエータ11を用いても、同様の機能を実現できる。さらに、回動アクチュエータ11として、サーボモータやステッピングモータを用いて位置決め制御を行なえば、ストッパを省略することができる。
図4は、芯出し機構4に含まれる押圧子16の構成を示す模式図である。図4において、芯出しアーム13の揺動側端部15に凹部を設け、弾性体からなる押圧子16を圧入または接着などの手段によって、凹部に固定している。弾性体としては、ナイロンやポリアセタールなどの合成樹脂を使用することができる。ディスク5が比較的薄い(たとえば厚み5mm以下)場合には、図4に示すように、押圧子16がディスク5の外径面に接触する部分の形状を、ディスク5の厚み方向に長さを有する形状とすることができる。これにより、押圧子16のディスク5の厚み方向の位置の公差を大きく取ることが可能となり、押圧子16の位置の調整工数を削減できる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の一実施の形態である実施の形態2の芯出し機構4の構造を示す模式図である。実施の形態2の芯出し機構4と、上述した実施の形態1の芯出し機構4とは、基本的に同様の構成を備えている。しかし、実施の形態2では、芯出しアーム13の揺動側端部15付近が図5に示すような構成となっている点で、実施の形態1とは異なっている。
図5は、本発明の一実施の形態である実施の形態2の芯出し機構4の構造を示す模式図である。実施の形態2の芯出し機構4と、上述した実施の形態1の芯出し機構4とは、基本的に同様の構成を備えている。しかし、実施の形態2では、芯出しアーム13の揺動側端部15付近が図5に示すような構成となっている点で、実施の形態1とは異なっている。
具体的には、図5において、この芯出し機構4は、押圧ピン22と、コイルばね23と、調整ねじ24とを含む。押圧ピン22とコイルばね23と調整ねじ24とは、押圧子を構成する。押圧ピン22は、ディスク5の外径面に接触する先端部を球形に成型し、中央部にフランジを設ける金属製のピンである。そして押圧ピン22は、フランジに係合するコイルばね23によって、ディスク5の外径面に押圧される。
押圧ピン22をディスク5に押圧する力は、調整ねじ24によって調整することができる。すなわち、調整ねじ24を回転させて進退させることにより、コイルばね23の弾性変形量を増減するよう調整できる。たとえば、調整ねじ24の芯出しアーム13へのねじ込み量をより大きくし、押圧ピン22に設けられるフランジと調整ねじ24との間隔をより小さくできる。このときコイルばね23は圧縮され弾性変形量がより大きくなり、コイルばね23が弾性変形を復元しようとする伸張力が大きくなる。このように調整すれば、芯出しアーム13が起立位置にある状態において、コイルばね23の伸張力によって押圧ピン22をディスク5に押圧する力を大きくすることができる。逆に、調整ねじ24の芯出しアーム13へのねじ込み量をより小さくし、コイルばね23の弾性変形量をより小さくするよう調整すれば、押圧ピン22をディスク5に押圧する力を小さくすることができる。
ディスク5が厚い(たとえば厚み5mm以上)場合には、図5に示すように、押圧ピン22がディスク5の外径面に接触する部分を、小さくすることができる。このとき、押圧ピン22の先端部をディスク5の厚み方向の中央付近(たとえば、ディスク5の厚み方向の中央から、ディスク5の厚みの5%以内)に接触させることによって、押圧ピン22はディスク5を水平方向に押圧することができる。したがって、押圧ピン22がディスク5の外径面の厚み方向の上端部または下端部を押圧してディスク5の芯出し精度が低下することを防止することができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の一実施の形態である実施の形態3の芯出し機構4の構造を示す模式図であり、芯出しアーム13が退避位置にある状態を示す模式図である。図7は、図6に示す芯出し機構4の、芯出しアーム13が起立位置にある状態を示す模式図である。実施の形態3の芯出し機構4と、上述した実施の形態1の芯出し機構4とは、基本的に同様の構成を備えている。しかし、実施の形態3では、芯出しアーム13の起立位置と退避位置付近が図6および図7に示すような構成となっている点で、実施の形態1とは異なっている。
図6は、本発明の一実施の形態である実施の形態3の芯出し機構4の構造を示す模式図であり、芯出しアーム13が退避位置にある状態を示す模式図である。図7は、図6に示す芯出し機構4の、芯出しアーム13が起立位置にある状態を示す模式図である。実施の形態3の芯出し機構4と、上述した実施の形態1の芯出し機構4とは、基本的に同様の構成を備えている。しかし、実施の形態3では、芯出しアーム13の起立位置と退避位置付近が図6および図7に示すような構成となっている点で、実施の形態1とは異なっている。
具体的には、図6および図7において、この芯出し機構4は、芯出しアーム13が起立位置にあるときに検出信号を発生する近接センサ25aと、芯出しアーム13が退避位置にあるときに検出信号を発生する近接センサ25bとを含む。図7において、近接センサ25aは、芯出しアーム13が起立位置にあるときにディスク5の中心方向へ向かう芯出しアーム13の表面に、対向する位置に設置される。また図6において、近接センサ25bは、芯出しアーム13が退避位置にあるときに定盤6の上部表面と対向する芯出しアーム13の面であって、上記芯出しアーム13の表面と反対側の裏面に、対向する位置に設置される。近接センサ25aが検出信号を発生するときは、芯出しアーム13は起立位置にあると判断できる。近接センサ25bが検出信号を発生するときは、芯出しアーム13は退避位置にあると判断できる。また、近接センサ25aと近接センサ25bとのいずれもが検出信号を発生しないときは、芯出しアーム13は起立位置と退避位置との中間にあると判断できる。すなわち、近接センサ25aと近接センサ25bとの出力により、芯出しアーム13が起立位置、退避位置または起立位置と退避位置との中間にあることを検出することができる。
ターンテーブル2の外周囲の3箇所以上に配置される芯出し機構4のすべてに含まれる、すべての芯出しアーム13が、起立位置にあることを検出することによって、芯出し動作が正常に完了したことを判断できる。また、少なくとも1つの芯出しアーム13が退避位置にないことが検出されるときには、スピンドル装置3の回転や、光学ヘッドのディスク5上への移動などの動作を制限することによって、スピンドル装置3や光学ヘッドなどの機器の接触や衝突による損傷を防止することができる。
芯出しアーム13の位置を検出するセンサは、近接センサを起立位置と退避位置の少なくともいずれか一方の位置において芯出しアームを検出するように配置することができる。また、回動アクチュエータ11の出力軸12の回転角度を、ロータリーエンコーダなどによって検出してもよい。さらに、センサを回動アクチュエータ11に内蔵してもよく、この場合芯出し機構4をさらに小型化することができ、かつセンサが外部に露出しないため誤動作を防止することができる。
本発明による光ディスクマスタリング装置は、上述した、図2から図7において説明した芯出し機構4のいずれかを用いる、芯出し装置1を備える。この場合、上述の通り芯出し装置1の製造コストを低減できることから、それに伴い光ディスクマスタリング装置の製造コストを低減することができる。また、芯出し装置1の信頼性を向上できることから、マスタリング工程における工数低減と、品質向上を実現することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、ターンテーブル上に載置する光ディスク原盤などの円盤状の被駆動物の中心を、ターンテーブルの回転中心に一致させる芯出し装置、および、その芯出し装置を備える光ディスクマスタリング装置に、特に有利に適用され得る。
1 芯出し装置、2 ターンテーブル、3 スピンドル装置、4 芯出し機構、5 ディスク、6 定盤、11 回動アクチュエータ、12 出力軸、13 芯出しアーム、14 固定台、15 揺動側端部、16 押圧子、17 ストッパ、18 ストッパ支持部、19 ケース、20 退避方向、21 起立方向、22 押圧ピン、23 コイルばね、24 調整ねじ、25a,25b 近接センサ、30 光ディスクマスタリング装置本体。
Claims (5)
- 円盤状の被駆動物が載置されるターンテーブルと、
前記ターンテーブルの外周囲に設けられる3つ以上の芯出し機構とを備え、
前記芯出し機構は、所定の角度範囲で回動運動を行なう出力軸を有する回動アクチュエータと、
前記回動アクチュエータの前記出力軸に固定される芯出しアームとを含み、
前記芯出しアームは、前記被駆動物の外径面に前記芯出しアームが接触する位置である起立位置と、前記被駆動物の前記外径面に前記芯出しアームが接触しない位置である退避位置との間で、前記出力軸の前記回動運動によって揺動運動を行なうことを特徴とする、芯出し装置。 - 前記芯出しアームは、前記芯出しアームが前記起立位置にある時に前記ターンテーブルに載置される前記被駆動物の前記外径面を押圧する、弾性のある押圧子を有することを特徴とする、請求項1に記載の芯出し装置。
- 前記芯出し機構は、前記芯出しアームが前記起立位置にある時に、前記芯出しアームに当接し、前記芯出しアームの位置決めを行なうストッパを含むことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の芯出し装置。
- 前記芯出し機構は、前記芯出しアームの前記起立位置と前記退避位置との少なくともいずれか一方の位置で、前記芯出しアームを検出するセンサを含むことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載の芯出し装置。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載の芯出し装置を備える、光ディスクマスタリング装置。
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DE112008002502B4 (de) | 2007-10-01 | 2018-06-28 | Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. | Luftreifen |
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