JP2003336711A - 摩擦駆動装置 - Google Patents

摩擦駆動装置

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JP2003336711A JP2002142048A JP2002142048A JP2003336711A JP 2003336711 A JP2003336711 A JP 2003336711A JP 2002142048 A JP2002142048 A JP 2002142048A JP 2002142048 A JP2002142048 A JP 2002142048A JP 2003336711 A JP2003336711 A JP 2003336711A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度送りを実現できる光ディスク原盤露光
装置用送りステージと、その制御装置を提供する。 【解決手段】 空気圧によるサーボマウンタ上に設けた
ベース90には、送り方向と直角方向に離間して片端を
ベース90に固定した支柱89が設けられており、支柱
89の他端は、上端部に例えば球体、円筒ローラ等を送
り方向に配置したころがり軸受(1)14を介して移動
体13が固定されている。移動体13には、上部にター
ンテーブル18を固定し、図示しない外部より供給され
る圧縮空気によりラジアル、スラスト方向に静圧浮上す
るエアスピンドル19が固定されており、エアスピンド
ル19には回転駆動モータ20を介して、一般的にその
出力が一周を数千等分割したA相、B相パルスと一周に
1回発生するZ相パルスから構成される光学式ロータリ
ーエンコーダ(1)21が固定されており、図示しない
外部からの回転駆動モータ20への通電信号により回転
自在に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦駆動装置に関
し、さらに詳しくは、駆動軸を回転させることにより従
動軸が固定された移動体を進退させる摩擦駆動装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の光ディスクの高密度化にともな
い、より高解像の露光を実現するために、マスタリング
装置の光源として、従来のレーザービームに代えて電子
線等を用いた露光装置が用いられるようになり、高解像
度の露光を実現する露光装置への移行に伴って真空環境
への対応やより高精度な送りが必要になってきている。
従来、この送り機構として、光ディスク原盤露光用のス
ライドテーブル装置が用いられ、静圧軸受を介してテー
ブルを進退自在に設けたエアスライド式が多く用いられ
ている。また、テーブルの駆動手段としては、ボイスコ
イル型のリニアモータが一般的に用いられ、位置検出器
として干渉レーザ測長器やリニアスケールを使用した閉
ループ制御方式が採用されている。また、半導体検査装
置等の静止状態を必要とするものでは、送り方向の剛性
を必要とするためテーブルの駆動にボールネジ等が用い
られている。前記スライドテーブル装置の摩擦駆動機構
には、駆動軸と従動軸の交差角度を鋭角とするツイスト
ローラ方式と直角とするキャプスタン方式がある。ツイ
ストローラ方式は、駆動軸と従動軸との間の交差角を微
小にすることで、他の機構では得られない小さなリード
を実現でき、高い位置決め分解能が期待できることから
次世代の送り機構として期待され、文献、特許等が公開
されている。
【0003】メカ機構として公開されている従来技術と
して、特開平8−184360号公報には、耐外乱性が
高く、速度むらがなく、安定送りが行え、また駆動源の
停止時の静止性能の向上が図れる高剛性進退装置につい
て開示されている。これは、軸体と、この軸体を相対的
に回転および進退自在に貫通させた進退部品とを備え
る。進退部品は、その本体内に、軸体に転接する樽形の
ローラを周方向に並べて複数個設ける。これらローラ
は、両端面でボールを介して進退部品本体と予圧板との
間に回転自在に支持される。進退部品本体とローラ端面
の少なくとも一方、および予圧板とローラ端面との少な
くとも一方は、ボールが回転自在に嵌まる円すい面状の
ボール支持凹部でボールの支持を行わせる。また、予圧
板をローラ側へ付勢すると共に円周方向に付勢する弾性
体を設けている。また、特開平11−195247号公
報による発明には、速度むらが生じることなく、安定し
た送りを行うことができ、外乱にも強く、分解能の向上
が図れ、これにより高密度の書き込みを可能とした光デ
ィスクマスタリング装置用スライドテーブル装置につい
て開示されている。これによると、テーブルとなるスラ
イド体を基台に対して静圧直動軸受で静圧支持し、基台
に対してスライド体をスライド自在に駆動する摩擦進退
駆動装置を設ける。摩擦進退駆動装置は、回転駆動され
る主軸と、この主軸の回りに複数個設けられて各々傾き
角度を持って接するローラとを備える。そして、このロ
ーラに主軸に対する予圧を与える予圧手段を設けてい
る。
【0004】また、特開平11−195248号公報に
は、主軸およびこれに斜めに転接するローラを備えた摩
擦進退駆動装置において、回転駆動源の回転むらの影響
を少なくすると共に、回転伝達系における位相ずれを少
なくし、精密な位置決めを可能とした摩擦進退駆動装置
について開示されている。これは、主軸と、この主軸の
外周にころがり接触しかつ主軸に対して傾き角度をもっ
て傾斜したローラと、前記主軸の回転に起因して移動す
るローラと共に移動するスライド体とを有する摩擦進退
駆動装置において、前記主軸を回転させる回転駆動源
と、この回転駆動源の回転を駆動側軸から摩擦車への回
転伝達で減速して主軸に伝達する減速機とを設けたこと
を特徴としている。この構成の摩擦進退駆動装置による
と、主軸を回転させることにより、各ローラが主軸に対
して傾き角度だけリード角を持って回転することにな
り、その接触部の摩擦力により、スライド体を軸方向に
移動させる。この場合に、回転駆動源の回転は減速して
主軸に伝達されるため、スライド体の位置決め精度に対
する回転駆動源の回転むらの影響が小さくなる。また、
回転駆動源の回転の伝達およびその減速は、駆動側軸と
摩擦車との摩擦接触を介して行うようにしたため、バッ
クラッシ等が生じず、これによっても精密な位置決めが
行えるとしている。また、文献;「ツイストローラ摩擦
駆動装置を用いた超精密位置決めシステムの開発、著者
水本他、1995年度精密工学会秋期大会論文集」に
は、空気静圧軸受により案内されたテーブルを、両端を
空気静圧軸受にて支持された駆動軸と、その駆動軸線と
わずかな交差角にて設けた従動軸に複数の玉軸受にて従
動軸回りに回動支持されたローラを設けて、約70μm
のリードで位置決め分解能2nmを実現する旨が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開平8
−184360号公報記載の発明では、駆動軸心に対し
て等角(120度)で配置されローラ端面を支持してい
る固定板及び対向板に各々形成される円すい面状のボー
ル支持凹部の機械的な位置誤差のために、各ローラ軸芯
と駆動軸とのなす角度にばらつきが生じる。ローラ軸芯
と駆動軸とのなす角度を大きく確保する場合、つまりリ
ードLを比較的大きく(例えば、数mm)とる場合は問
題とならないが、ローラ軸芯と駆動軸とのなす角度(リ
ードL)を小さくする場合、例えば、数百μmに設定す
る場合は、各ローラ軸芯と駆動軸とのなす角度にばらつ
きがあると、駆動軸と従動軸のローラ間でリード誤差に
よるすべりを生じ、これが閉ループ制御の外乱となるた
め制御上好ましくない。これを光ディスク原盤露光等に
適用すると、トラックピッチ精度等が悪くなり露光品質
に悪影響を与えるといった問題が生じる。更に、本公報
による発明によると、予圧板をローラ側へ付勢すると共
に、円周方向に付勢する弾性体を設ける構成をとってい
るため、ローラの軸体に対する予圧量の調整は、進退部
品本体に設けたネジ部を有する穴部と予圧板に設けた穴
部を連通させた位置として、その連通穴部に弾性体を設
けて進退部品本体に設けたネジ部のイモネジを締めるこ
とによる弾性体の圧縮変形力を利用している。この構成
の場合、ローラの軸体に対する現在予圧量が定量的に確
認できないので、適正な予圧量にするのに試行錯誤が必
要となり、又、ローラや軸体の磨耗による経年変化に伴
う予圧の再調整も困難となり、部品交換時の予圧量再現
性もなく組立性が悪くなる。
【0006】また、特開平11−195247号公報で
は、基台に固定される静圧直動軸受固定部の真直と摩擦
進退駆動装置主軸の真直との間に誤差を生じた状態で組
み立てられた場合、スライド体が送り方向に動作する
と、予圧をかけられて固定されているだけで剛性が最も
低いローラと主軸間で、その真直誤差を吸収することに
なるので、ローラの主軸に対する予圧量が移動位置とと
もに変化してしまう。つまり、駆動軸と一つのローラ間
に働く駆動軸方向の駆動力は、駆動軸外周とローラ間の
動摩擦係数をμ、予圧をNとすると、F=μNとなる。
従って、各々のローラと駆動軸外周で発生する駆動力に
もばらつきを生じ、更に各々の駆動力にもばらつきを生
じるため、各ローラ軸芯と駆動軸とのなす角度のばらつ
きと相乗して駆動軸と従動軸のローラ間ですべりを生
じ、これが、閉ループ制御の外乱となるため、光ディス
ク原盤露光等に適用するとトラックピッチ精度等が悪く
なり露光品質に悪影響を与えるといった問題がある。更
に、本公報によると、スライド体を基台に対して静圧直
動軸受で静圧支持し、又、前記文献では、空気静圧軸受
により案内されたテーブルを、両端を空気静圧軸受にて
支持する構成としているが、このような静圧軸受は非常
に高価であり装置コストが高くなるといった問題があ
る。本発明は、かかる課題に鑑み、前記問題点を生じる
ことなく、高精度送りを実現できる摩擦駆動装置、特に
光ディスク原盤露光装置用送りステージを提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するために、請求項1は、固定されたベースと、該ベ
ース側に回転自在に支持された駆動軸と、該駆動軸の外
径位置に所定の傾斜角度をもって円周方向に等角配置さ
れた複数の従動軸と、該複数の従動軸により夫々回転自
在に支持され且つ前記駆動軸の外周にころがり接触する
ローラと、前記駆動軸の回転に伴って駆動軸の軸方向に
移動すると共に前記従動軸を支持する移動体と、該移動
体の送り位置を検出する位置検出手段と、を備えた摩擦
駆動装置であって、前記複数の従動軸の内の少なくとも
一つの従動軸は軸線方向に移動不能に前記ローラを支持
し、他の従動軸はその軸線方向に移動可能に前記ローラ
を支持する移動手段及びその移動量を検出する移動量検
出手段と、を備え、前記各従動軸を回動自在に支持する
軸受と、前記軸受の中心である回動支持点を支点として
該従動軸の他端を駆動軸外周から離間させる方向に押圧
する第1の弾性体及び前記駆動軸外周の接線方向に押圧
する第2の弾性体とを備え、前記回動支持点を挟んだ前
記ローラと反対側の従動軸端部に対応する前記移動体部
分に固定され、前記駆動軸の軸線と直交する方向且つ前
記第1の弾性体の押圧力による前記回動支持点周りのモ
ーメント力を相殺する方向に前記従動軸を押圧する第1
の押圧手段と、前記駆動軸外周の接線方向且つ前記第2
の弾性体の押圧力による前記回動支持点周りのモーメン
ト力を相殺する方向に前記従動軸を押圧する第2の押圧
手段と、前記各構成要素の制御を行う制御部と、前記制
御部の指令により前記第1の押圧手段を押圧/開放し、
前記ローラを前記他の従動軸の軸線方向に移動/固定す
る第1の出力手段と、前記駆動軸の1回転当たりの原点
検出信号と前記ローラの移動量検出手段の出力信号に基
づいて、前記他の従動軸に対する、前記少なくとも一つ
の従動軸の傾き角度誤差を算出する角度誤差算出手段
と、前記角度誤差算出手段により算出された角度誤差に
相当する出力信号を現在の印加信号から増減した補正信
号を前記第2の押圧手段に印加する第2の出力手段を有
する角度調整手段と、を備えたことを特徴とする。本発
明は、光ディスク原盤を露光する際に、光ディスク原盤
を支持して回転させたり、径方向移動させるための光デ
ィスク原盤露光装置用送りステージに用いられる摩擦駆
動装置に関するものであり、高精度送りを実現できるも
のである。この発明では、駆動軸の外周に複数の従動軸
の一端を球面軸受にて支持すると共に他端を弾性体によ
る自由支持とし、球面軸受の回動支持点を挟んでローラ
と反対側の従動軸の他端を第1の押圧手段により離間方
向へ押圧し、且つ第2の圧電素子により駆動軸接線方向
に押圧し、更に制御部により制御される第1の出力手段
と、固定した従動軸に対する傾き角度誤差を算出する角
度誤差算出手段と、角度調整手段と、を設けて、加工、
組み付け誤差等による機械的な位置誤差のために生じる
各従動軸と駆動軸とのなす交差角度のばらつきを補正で
きるようにしている。かかる発明によれば、加工、組み
付け誤差等による機械的な位置誤差のために生じる各従
動軸と駆動軸とのなす交差角度のばらつきを補正できる
ようにしているので、各ローラ軸芯と駆動軸とのなす角
度が精密に設定され、駆動軸と各従動軸のローラ間でリ
ード誤差によるすべりを発生せず、安定した送り制御が
実現でき、送り精度の向上が図れる。
【0008】請求項2は、請求項1において、前記移動
手段は、前記他の従動軸の外周に配置されると共に外周
に軸受を介して前記ローラを備え、且つ該ローラの軸方
向両端部の内周面と前記他の従動軸の外周面との間にす
べり軸受を形成する移動リングと、前記移動リングに外
周部が固着され、且つ前記他の従動軸に内周部が固着さ
れた円盤状の弾性板と、前記他の従動軸の軸線と直交す
る方向に設けられた少なくとも1つ以上の貫通穴内に嵌
合する複数の鋼球と、前記他の従動軸の一端面から軸線
方向に同軸状に設けられ且つ前記貫通穴と連通する穴部
と、前記穴部内に軸方向移動可能に支持されて、テーパ
状の先端部にて前記複数の鋼球と接する突き出しピン
と、を備えていることを特徴とする。かかる発明によれ
ば、移動手段は、外周にローラが設けられ、移動リング
の一端と対向する従動軸の一端に内周部が固着された円
盤状の弾性板と、従動軸に設けられた少なくとも1つ以
上の貫通穴に嵌合し、先端部がテーパ状の突き出しピン
のテーパ部に接触する複数の鋼球を設けた構成としてお
り、単純な構成でローラの移動/固定とその移動量検出
が可能となり装置コストが安価となる。請求項3では、
請求項1又は2において、前記移動量検出手段は、前記
円盤状の弾性板の内外周間での半径方向のひずみを検出
するひずみゲージと、抵抗値変化を検出するブリッジ回
路と、該ブリッジ回路の信号を増幅する増幅器と、を備
えたことを特徴とする。かかる発明によれば、移動量検
出手段は、ひずみを検出するひずみゲージとブリッジ回
路と増幅器から構成しており、単純な構成でローラの移
動/固定とその移動量検出が可能となり装置コストが安
価となる。
【0009】請求項4は、前記第1の出力手段は、一定
電圧を発生する定電圧回路と、一方の端子を0V、他方
の端子に前記定電圧回路の出力信号が接続され外部信号
によりON/OFFする切換スイッチと、第1の押圧板
の第1の変形部に設けた第1の変形量測定手段と、前記
切換スイッチの出力信号である押圧伸縮設定信号と前記
第1の変形量測定手段の出力信号である現在押圧伸縮量
とを比較してサーボ制御する第1のサーボ制御手段と、
を備えたことを特徴とする。かかる発明によれば、第1
の出力手段を、定電圧回路と、外部信号によりON/O
FFする切換スイッチと、第1の押圧板に設けた第1の
変形量測定手段と、切換スイッチの出力信号と第1の変
形量測定手段の出力信号とを比較してサーボ制御する第
1のサーボ制御手段を設けたことにより、ローラの駆動
軸外周への押圧(予圧)動作と各従動軸と駆動軸との交
差角度を補正する角度補正動作を再現性よく行えるの
で、更に、安定した送り制御が実現でき、送り精度の向
上がはかれる。請求項5は、前記第2の出力手段は、C
PUからのデジタル信号をアナログ信号に変換するD/
A変換器と、前記第2の押圧手段に設けた第2の変形部
に設けた第2の変形量測定手段と、前記D/A変換器の
出力信号である押圧伸縮設定信号と前記第2の変形量測
定手段の出力信号である現在押圧伸縮量とを比較してサ
ーボ動作を行う第2のサーボ制御手段と、を備えたこと
を特徴とする。かかる発明によれば、第2の出力手段
は、D/A変換器の出力信号と第2の変形量測定手段の
出力信号とを比較してサーボ動作を行う第2のサーボ制
御手段を設けているので、ローラの駆動軸外周への押圧
(予圧)動作と各従動軸と駆動軸との交差角度を補正す
る角度補正動作を再現性よく行えるので、更に、安定し
た送り制御が実現でき、送り精度の向上がはかれる。
【0010】請求項6は、前記角度調整手段は、前記ベ
ースに固定された第1の固定板と、第1の固定板に設け
た第1の案内部に両側面が嵌合するよう設けられた前記
第1の押圧板と、前記移動体に固定され且つ前記従動軸
を押圧して位置調整するために前記第1の固定板に設け
た第1の調整ネジ及び前記第1の押圧板に設けた雌ネジ
部と、前記移動体に支持され且つ前記従動軸を前記駆動
軸外周の接線方向に押圧すると共に前記第1の固定板に
設けた第2の案内部に嵌合するよう設けられた前記第2
の押圧板と、を備え、前記従動軸を前記駆動軸外周の接
線方向に押圧するために前記第1の固定板に設けた第2
の調整ネジと、前記第2の押圧板の後端側面と、によっ
て、前記従動軸を前記駆動軸外周の接線方向に押圧して
位置調整可能となるように構成されていることを特徴と
する。かかる発明によれば、角度調整手段は、第1の固
定板の第1の案内部に嵌合するよう設けられた第1の押
圧板と、第1の固定板に設けた調整ネジと第1の押圧板
に設けた雌ネジ部によって位置調整可能となるように設
けられ、かつ、第1の固定板の第2の案内部に嵌合する
よう設けられた第2の押圧板と、第1の固定板に設けた
調整ネジと第2の押圧板によって従動軸を駆動軸外周の
接線方向に押圧する方向に位置調整可能となるように設
けて、大きな交差角度でも上記角度補正動作が行えるよ
うにしているので、広いリード条件範囲において安定し
た送り制御が実現でき、送り構成要素としての汎用性を
高くすることができる。請求項7は、前記第1の出力手
段は、電圧を変更可能とした構成の可変電圧回路と、一
方の端子を0Vとし且つ他方の端子に前記可変電圧回路
の出力信号が接続され外部信号によりON/OFFする
切換スイッチと、前記第1の押圧板と前記回動支持点と
ローラ間にあって、前記従動軸の押圧方向への変形量を
検出する第3の変形量測定手段と、前記切換スイッチの
出力信号である押圧設定信号と前記第3の変形量測定手
段の出力信号である現在押圧量とを比較してサーボ制御
する第3のサーボ制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。かかる発明によれば、第1の出力手段は、可変電圧
回路とグランドとを外部信号によりON/OFFする切
換スイッチの出力信号である押圧設定信号と第3の変形
量測定手段の出力信号である現在押圧量とを比較してサ
ーボ制御する第3のサーボ制御手段を設けているので、
ローラの駆動軸に対する予圧量を従動軸の変形量に置換
した信号で予圧サーボをしているので、適正な予圧条件
に瞬時に設定でき、ローラや駆動軸の磨耗による経年変
化に伴う予圧の再調整も容易となり、部品交換時の予圧
量再現性も良好となり組立性の向上が図れる。
【0011】請求項8は、前記第1の出力手段は、CP
Uからのデジタル信号をアナログ信号に変換する1つの
D/A変換器と、前記第3の変形量測定手段と、前記1
つのD/A変換器の出力信号である押圧設定信号と前記
第3の変形量測定手段の出力信号である現在押圧量とを
比較してサーボ制御する第4のサーボ制御手段と、を備
えていることを特徴とする。かかる発明によれば、第1
の出力手段は、一つのD/A変換器と、従動軸の外周部
に従動軸の押圧方向の変形量を検出する第3の変形量測
定手段と、D/A変換器の出力信号と第3の変形量測定
手段の出力信号とを比較してサーボ制御する第4のサー
ボ制御手段を設けて、ローラの駆動軸に対する予圧量を
従動軸の変形量に置換した信号で予圧サーボをしている
ので、適正な予圧条件に瞬時に設定でき、ローラや駆動
軸の磨耗による経年変化に伴う予圧の再調整も容易とな
り、部品交換時の予圧量再現性も良好となり組立性の向
上が図れる。請求項9は、前記第1の出力手段は、複数
の圧電素子への押圧設定信号を独立に与えるためにCP
Uからのデジタル信号をアナログ信号に変換する複数の
D/A変換器と、前記第3の変形量測定手段と、前記複
数のD/A変換器の出力信号である押圧設定信号と前記
第3の変形量測定手段の出力信号である現在押圧量とを
比較してサーボ制御する第5のサーボ制御手段と、を備
えていることを特徴とする。かかる発明によれば、第1
の出力手段は、複数のD/A変換器の出力信号と第3の
変形量測定手段の出力信号とを比較してサーボ制御する
第5のサーボ制御手段を設けて、ローラの駆動軸に対す
る予圧量を従動軸の変形量に置換した信号で予圧サーボ
を行い、かつ各々の第1の押圧手段への押圧設定値を独
立に与えるようにしているので、ベースに固定される案
内機構の固定部である支柱の送り方向真直と駆動軸の送
り方向真直に誤差を生じて組み立てが行われても、移動
体が送り方向に動作した時の組立誤差による予圧変動を
生じることがなく、各々のローラと駆動軸外周で発生す
る駆動力にもばらつきを発生しないので、長ストローク
の駆動でも安定した送り動作が実現でき送り制御精度及
び組立性の向上がはかれるとともに簡便な案内機構で構
成できるので装置が安価となる。請求項10は、前記従
動軸は、前記第1の押圧手段の押圧点と前記回動支持点
間距離をL1、前記回動支持点とローラ間距離をL2と
した時に、L2>L1の条件を満足する前記第3の変形
量測定手段変位拡大機構を形成していることを特徴とす
る。かかる発明によれば、従動軸は、第1の押圧手段に
用いる圧電素子の伸縮量が小さくても大きな押圧ストロ
ークが得られるので、駆動軸回りに配置する機構を小さ
くでき、装置の小型化が図れる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示した実施形
態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載
される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配
置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそ
れのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎな
い。図1は、本発明の第1の実施形態に係る摩擦駆動装
置の制御系構成図である。図1(a)は、摩擦駆動装置
の上面図であり、(b)はその右側面図であり、(c)
は部分断面図である。この摩擦駆動装置は、例えば光デ
ィスク用原盤露光装置に用いる送り装置に使用される。
図示しない除振機構、例えば、空気圧によるサーボマウ
ンタ上に設けたベース90上には、送り方向と直交する
方向に離間配置されて基端部をベース90に固定した支
柱89(89a、89b)が立設されており、各支柱8
9の上端部には、例えば球体、円筒ローラ等を送り方向
に配置したころがり軸受14(14a、14b、案内機
構)を介して移動体13が送り方向へ移動可能に支持さ
れている。
【0013】移動体13には、上部に加工対象物のとし
ての光ディスク原盤を支持するターンテーブル18を固
定し、図示しない外部より供給される圧縮空気によりラ
ジアル、スラスト方向に静圧浮上するエアスピンドル1
9が内部に配置されており、エアスピンドル19には回
転駆動モータ20を介して、その出力が一周(360
度)を数千に等分割されたA相、B相パルスと、一周に
1回発生するZ相パルスとから構成される光学式ロータ
リーエンコーダ(1)21が固定されており、図示しな
い外部からの回転駆動モータ20への通電信号により回
転自在に構成されている。また、移動体13の送り方向
より見て左側端部の下部には、例えば、送り方向におけ
る所定の分解能を提供するA相、B相パルスから構成さ
れる光学式リニアエンコーダ等の送り方向の位置を計測
する受光部15aと、スケール15bとから構成される
位置検出手段16が設けられている。スケール15bは
取付板(1)15cを介して移動体13に固定されてお
り、受光部15aは取付板(2)17を介してベース9
0側に固定されている。図1では、スケール15bが移
動体13に固定され、受光部15aがベース90に固定
されているが、受光部15aを移動体13に固定し、ス
ケール15bをベース90に固定する構成としても構わ
ない。さらに移動体13から送り方向へ突出する突出部
13aの下部には、横方向へ延びる駆動軸1を支持する
穴部22a、23aを設けた第1の固定板22及び第2
の固定板23の上端部が夫々固定的に支持されている。
さらに駆動軸1の外周にころがり接触するローラ8a〜
8cを、例えばアンギュラ軸受等を対向したころがり軸
受(2)9a〜9cを介して同心状に設けた3つの従動
軸7a〜7cが駆動軸1の軸線に対して円周方向に等角
配置されている。
【0014】図2(a)は図1のA−A’断面を表し、
(b)はB−B’断面を表し、(c)はC−C’断面を
表す。また、図2(d)は弾性体部の詳細図である。各
従動軸7a〜7cの右側端部は夫々、図2(b)B−
B’の断面図にも示すように、第2の固定板23に周方
向に所定のピッチにて設けた各凹部23A、23B、2
3C内に、夫々、駆動軸1の軸線に対して円周方向に等
角となるように配置されて固定されている。更に、各従
動軸7a〜7cの外周に対して夫々回転自在に軸支され
たローラ8a〜8cを駆動軸1の外周から離間させる方
向(離間方向)に押圧する球35d〜35fをコイルス
プリング等の3つの第1の弾性体35a〜35c(押圧
端部に配置される)により押圧する構成を備えた第3の
押圧板36a〜36cと(図2(d)参照)、各従動軸
7a〜7cを駆動軸1の外周接線方向に押圧する球38
d〜38fをコイルスプリング等の3つの第2の弾性体
38a〜38c(押圧端部に配置される)により押圧す
る構成を備えた第4の押圧板40a〜40cと、が設け
られている。このように、従動軸7a〜7cの右側端部
を、弾性付勢された各球により自由支持する構成となっ
ている。なお、本発明の実施形態では、第2の固定板2
3と分離された第3の押圧板36a〜36cと第4の押
圧板40a〜40cに夫々第1の弾性体35a〜35
c、第2の弾性体38a〜38cを設けているが、第2
の固定板23に各弾性体を直接設けてもかまわない。
【0015】また、第1の固定板22の右側面には、図
1(c)の部分断面図、及び図2(a)、(c)の断面
図に示すように、従動軸7a〜7cの左側端部外周とそ
の内周が嵌合する球面軸受等の軸受26a〜26cが、
駆動軸1の軸線に対して円周方向に等角配置されて固定
されており、従動軸7a〜7cは、その軸受26a〜2
6cの回動支持点24a〜24cを含む平面内に回動可
能な構成となっている。さらに、第1の固定板22の凹
部22A、22B、22Cには、回動支持点24a〜2
4cを挟んだ各ローラ8a〜8cとは反対側に、図2
(a)、図4(a)に示すような第1の圧電素子27a
〜27cを伸縮方向に固定する。即ち、第1の押圧手段
47a〜47cと第2の押圧手段48a〜48cが、駆
動軸1の軸線に対して円周方向に等角配置されて固定さ
れている。即ち、第1の押圧手段47a〜47cは、駆
動軸1の軸線と直角方向で第1の弾性体35a〜35c
の押圧力による回動支持点24a〜24c周りのモーメ
ント力を相殺する方向に、従動軸7a〜7cを押圧する
ための第1の圧電素子27a〜27cを伸縮方向に固定
し、従動軸7a〜7cを押圧する側の固定端に第1の変
形部28d〜28fを設けた構成を備えている。また、
第2の押圧手段48a〜48cは、駆動軸1外周の接線
方向で第2の弾性体38a〜38cの押圧力による回動
支持点24a〜24c周りのモーメント力を相殺する方
向に従動軸7a〜7cを押圧する図4(b)に示すよう
な第2の圧電素子31a〜31cを伸縮方向に固定し、
従動軸7a〜7cを押圧する側の固定端に第2の変形部
32d〜32fを設けた構成を備えている。
【0016】さらに駆動軸1の右側端部は第一の段付部
1aになっており、その外周はベース90に固定され且
つ上部に段付の貫通穴を設けたハウジング10の左側円
筒穴部10a内に同心状にその外輪を固定されたアンギ
ュラ軸受等の対向するころがり軸受32の内周部に嵌合
しており、駆動軸1に設けたネジ部ところがり軸受32
の内周部が軸受止め3にて固定されている。さらに、駆
動軸1の第二の段付部1bの外周は、ハウジング10の
右側円筒穴部に同心状に固定され、一般的にその出力が
一周を数千等に分割したA相、B相パルスと一周に1回
発生するZ相パルスから構成されるロータリーエンコー
ダ(2)6を固定した送り駆動モータ5の駆動軸とがオ
ルダム式等のカップリング4により連結されている。さ
らに、駆動軸1の左側端部に位置する段付部1cの外周
は、ベース90に固定され且つ上部に貫通穴が設けら
れ、その貫通穴と同心状に例えば、深溝玉軸受等のころ
がり軸受(4)12の外輪が軸心方向に移動可能となる
ように固定されたころがり軸受(4)12の内輪に嵌合
する構成となっている。以上の構成により、図示しない
第1の圧電素子27a〜27c、第2の圧電素子31a
〜31cのリード線端末より適当な通電電圧を第2の圧
電素子31a〜31c、第1の圧電素子27a〜27c
の順に印加すると、図18の点線に示すように駆動軸1
の軸心と従動軸7a〜7cの軸心はある角度θで交差し
た状態でローラ8a〜8cの外周と駆動軸1の外周がこ
ろがり接触する。この状態で、図示しない送り駆動モー
タ5の端末より通電すれば、ローラ8a〜8cの外周と
駆動軸1の外周の接触点は螺旋状に移動し、移動体13
が送り方向に移動自在となる。この時、従動軸7a〜7
c自身は回転せず、ころがり軸受(2)9a〜9cの外
輪が回転する外輪回転となる。又、駆動軸1が1回転当
たりに移動体13を移動する移動量Lリード量は、駆動
軸1の外形寸法をDとすれば、 L=π・D・sinθ −−−−−−−−−− θ=sin−1{L/π・D}−−−−−−−− で表され、例えば、D=30mm条件での交差角度とリ
ード量Lの関係は図17の両対数グラフに示すように線
形である。
【0017】さらに図3に示すように一つの従動軸7a
には、従動軸7aの軸線方向に移動不能に固定され且つ
回転自在に支持されたローラ8aが設けられ、他の従動
軸7b、7cには、軸方向両端部の内周面と従動軸7
b、7cの外周面との間にすべり軸受98(98b、9
8c)を支持した移動リング91(91b、91c)が
従動軸7b、7cと同心状に設けられている。更に、移
動リング91の軸方向片端には、その外周部が固着さ
れ、且つその片端と対向する従動軸7b、7cの片端に
内周部が固着された円盤状の弾性板92(92b、92
c)が設けられて移動手段97(97b、97c)が構
成されており、ローラ8b、8cが従動軸7b、7cの
軸線方向に移動可能な構成としている。さらに、各従動
軸7b、7cには、その軸線と直交する方向に貫通穴9
9が設けられると共に、図中右端部より形成された同心
状の穴部(軸穴)7b−1、7c−1が夫々貫通穴99
に連通するように設けられている。この穴部内には、穴
部の内壁と外周が略嵌合し(遊嵌し)且つ図示しないO
リング等を外周に備え先端部がテーパ状の突き出しピン
94(94b、94c)を、軸方向へ進退可能に支持す
る。そして、例えば圧縮コイルバネ96(96b、96
c)により突き出しピン94を軸方向外側へ弾性付勢す
る。さらに貫通穴99に嵌合し、突き出しピン94の内
側端部に位置するテーパ部に接触する複数の鋼球(ボー
ルベアリング)95が設けられている。この構成にて、
従動軸7b、7cの右端部から軸方向に形成した前記穴
部の開口である給気口より、圧縮空気等を穴部内に供給
すれば、突き出しピン94が従動軸7b、7cの軸線左
方向に移動しテーパ部にて接触している鋼球95が従動
軸7b、7cの軸線と直交する方向に移動して、従動軸
を包囲する移動リング91の内周面を押圧し、移動リン
グ91と従動軸7b、7cとが固定される。さらに、円
盤状の弾性板92の内外周間でその半径方向のひずみを
検出するひずみゲージ93(93b、93c)が設けら
れており、各ひずみゲージの図示しないリード線端末
は、図5に示すブリッジ回路101(101b、101
c)に夫々接続されており、ブリッジ回路101の出力
信号は増幅器102(102b、102c)に接続さ
れ、ローラ8b、8cの移動量を各弾性板92(92
b、92c)の変形量として検出できるように構成され
ており、全体として移動量検出手段100を構成してい
る。
【0018】次に、従動軸7a〜7cの角度を調整する
制御ブロック図について図5を用いて説明する。割り込
み用信号としてロータリーエンコーダ26の一周毎に1
回発生するZ相パルス信号49の信号線が接続されたC
PU58には、その動作プログラムを書き込むROM6
0とデータを記憶するRAM61とが接続され、Z相パ
ルス信号49の立ち上がりをトリガー信号として移動量
検出手段100のアナログ出力信号をデジタル信号に変
換するA/D変換器103(103b、103c)が接
続されている。又、その出力信号が第2の圧電素子31
a〜31cの図示しない端末に接続される駆動アンプd
57d、e57e、f57fに接続され、デジタルデー
タをアナログ信号に変換するD/A変換器a63a、b
63b、c63cが接続されている。ここで、D/A変
換器a63a、b63b、c63cと駆動アンプd57
d、e57e、f57fにて第2の出力手段50を構成
している。さらに、その出力信号が第1の圧電素子27
a〜27cの図示しない端末に接続される駆動アンプa
57a、b57b、c57cと、固定の定電圧を出力す
る定電圧回路55(55a、55b)の出力信号が外部
信号によってON/OFFできるスイッチ1、2、3
(56a〜56c)を介して駆動アンプa57a、b5
7b、c57cの入力信号として接続されて構成した第
1の出力手段64のスイッチ1、2、3(56a〜56
c)の駆動信号がCPU58に接続されており、又、そ
の出力信号が電磁弁104(104b、104c)に接
続され、入力に固定の定電圧を出力する定電圧回路55
(55a、55b)の出力信号が外部信号によってON
/OFFできるスイッチ4、5(56d、56e)の駆
動信号が接続されている。さらに、リード量データLと
その設定許容誤差データεを入力するデータ入力部59
が接続されており、全体で角度調整手段51を構成して
いる。
【0019】以上の回路構成による動作を図6の動作フ
ロー図にて説明する。予め入力されたリード量データL
とその設定許容誤差データεを読み込んだ後(S1)、
図示しない装置全体のホストコンピュータからの指令信
号88aを待った後(S2)、ホストコンピュータから
の指令信号88aがONされると、角度算出手段65に
て上記式にもとづいて交差角度θの計算が行われた後
(S3)、スイッチ4、56d、スイッチ5、56eの
駆動信号がONされて電磁弁104(104b、104
c)が動作して従動軸7b、7cの各穴部7b−1、7
c−1の右端開口部としての給気口より圧縮空気等が供
給され突き出しピン94が移動して移動リング91と従
動軸7b、7cが固定され、スイッチ1、2、3(56
a〜56c)の駆動信号がOFFされて第1の圧電素子
27a〜27cへの信号がOFFされて押圧手段(1)
47a〜47cが開放される(S6)。つづいて、D/
A変換器63に対して上記角度算出手段65によって計
算された交差角度θに相当するデジタルデータが送出さ
れ(S7)、駆動アンプ57を介して圧電素子(2)3
1に計算された交差角度θに相当する変位電圧が印加さ
れ押圧手段(2)48が従動軸7を駆動軸1外周の接線
方向に押圧し、その後、スイッチ(1)56aへの駆動
信号がONされて圧電素子(1)27aへ適当な電圧に
設定された定電圧回路55の出力信号が駆動アンプ57
を介して通電され、押圧手段(1)47が従動軸7を押
圧する(S8)。その後、スイッチ4、5(56d、5
6e)の駆動信号がOFFされて(S9)、移動リング
91と従動軸7b、7cが開放され、この状態で、送り
駆動モータ5が回転開始し(S10)、Z相パルス信号
49の立ち上がりをトリガー信号としてローラ8bの移
動量XbがA/D変換器103bにて取り込まれ(S1
1)、ここで、従動軸7aの設定リード量に対して従動
軸7bの実リード量が大きい場合はXi>0、小さい場
合Xi<0となる。その後、相対リード量を算出する相
対リード量算出手段66にて相対リード量Lbが求めら
れ、相対角度誤差Δθbを算出し、ローラ8bの移動量
Xbが設定された設定許容誤差データε以下であればそ
の角度データθbをRAM61に記憶し、大きい場合
は、差分データΔθbが0よりも大きい場合は設定され
た角度データからΔθbを減じ、又、Δθbが0よりも
小さい場合は設定された角度データにΔθbを加える電
圧補正手段67にて逐次繰り返して行われ、ε≧Xiと
なるまで行われる(S12)。
【0020】上記フロー中のステップS5は、サブルー
チン(SUB)になっており、上記の動作がb、cの順
で行われ全てが完了するとスイッチ1、2、3(56a
〜56c)の駆動信号がOFFされて圧電素子(1)2
7a〜27cへの信号がOFFされて第1の押圧手段4
7a〜47cが開放され、スイッチ4、5(56d、5
6e)の駆動信号がONされて電磁弁104(104
b、104c)が動作して従動軸7b、7cの右端部に
設けた給気口より圧縮空気等が供給され突き出しピン9
4が移動して移動リング91と従動軸7b、7cが固定
され、記憶された角度データθa、θb、θcに相当す
るデジタルデータがそれぞれD/A変換器a63a、b
63b、c63cに出力された後、スイッチ1、2、3
(56a〜56c)の駆動信号がONされて圧電素子
(1)27a〜27cへの信号がONされ第1の押圧手
段47a〜47cが押圧し、スイッチ4、5(56d、
56e)の駆動信号がOFFされて、移動リング91と
従動軸7b、7cが開放され、再度Z相パルス信号49
の立ち上がりをトリガー信号としてローラ8b、8cの
移動量Xb、cがA/D変換器103にて取り込まれ、
その相対誤差データである移動量Xb、cが設定された
設定許容誤差データε以下であることを確認し、スイッ
チ4、5(56d、56e)の駆動信号がONされて電
磁弁104が動作して従動軸7b、7cの右端部に設け
た給気口より圧縮空気等が供給され突き出しピン94が
移動して移動リング91と従動軸7b、7cが固定し、
図示しないホストコンピュータへ設定完了信号88bを
ONにして動作完了する(S13)。以上の構成によれ
ば、加工、組み付け誤差等による機械的な位置誤差のた
めに各従動軸心と駆動軸とのなす交差角度にばらつきを
生じても各従動軸の角度位置を補正できる。
【0021】次に、本発明の第2、3の実施形態につい
て図7乃至図9に基づいて説明する。実施形態1と説明
が重複する部分については、説明を省略する。実施形態
1の構成要素である第1の圧電素子27a〜27cの印
加電圧に対する変位量の関係は、圧電素子の印加電圧と
変位量特性との関係を示す図14に示すように、一般的
に履歴特性をもっている。つまり、印加電圧を上げると
それに伴って変位量も増加するが、その状態から印加電
圧を下げても元の軌跡を辿らないで、印加電圧0の状態
で変位量Dpが残ってしまう。そのため第1の圧電素子
27a〜27cへの印加電圧が比較的小さい場合は、第
1の押圧手段47a〜47cの開放時の残変位量Dpは
非常に小さいので問題とならないが、印加電圧が比較的
大きい場合、言い換えるとローラ8a〜8cの駆動軸1
に対する押圧量(これを一般的に予圧と呼ぶ)を大きく
すると残変位量Dpが大きくなるため完全に開放できな
い場合を生じる。そこで、実施形態2では、図7(a)
に示すように、第1の押圧板28a〜28cの第1の変
形部28d〜28fに例えば、抵抗値の変化によってそ
の変形量を検出する歪みゲージ等の第1の変形量測定手
段30a〜30cを設け、その第1の変形量測定手段3
0(30a〜30c)の出力信号と定電圧回路の設定電
圧を比較してサーボ制御する構成としている。
【0022】図8にそのブロック図を示す。定電圧回路
55の出力信号は、駆動信号がCPU58に接続され、
ON時に定電圧回路55の出力信号に接続し、OFF時
に回路の0VGNDに接続するスイッチ4、5、6(6
8a〜68c)を介して差動アンプa68a、b68
b、c68cに接続されており、又、第1の変形量測定
手段30a〜30cの出力信号は抵抗値変化を検出する
ブリッジ回路a73a、b73b、c73cに接続さ
れ、その出力信号は微少信号を増幅する増幅器a72
a、b72b、c72cに入力され、その出力信号は、
上記差動アンプa68a、b68b、c68cに入力さ
れ、差動アンプa68a、b68b、c68cの内部で
スイッチ4、5、6(68a〜68c)の端部に接続さ
れている定電圧回路55の出力信号、回路の0VGND
信号と引き算され、その出力信号は、補償回路a70
a、b70b、c70c、ゲイン調整器a71a、b7
1b、c71cを介して駆動アンプa57a、b57
b、c57cに入力されており、スイッチ4、5、6
(68a〜68c)以降から駆動アンプa57a、b5
7b、c57cまでで第1のサーボ制御手段76を構成
しており、その出力信号は第1の圧電素子27a〜27
cに接続されている。駆動アンプa57a、b57b、
c57cへの入力信号に対する第1の押圧手段47a〜
47c変位量の間の周波数特性は、図19に示すように
2次系であり、補償回路a70a、b70b、c70c
を調整することにより一般的なサーボ系の安定指標値で
ある位相余裕40度以上とゲイン余裕15dB以上に設
けている。以上の構成によれば、第1の圧電素子27a
〜27cの印加電圧が比較的大きくても、言い換えると
ローラ8a〜8cの駆動軸1に対する押圧量が大きくて
も第1のサーボ制御手段76が目標値となる定電圧回路
55の出力信号、回路の0VGND信号と第1の変形量
測定手段30a〜30cからの出力信号を比較して目標
値に収束するので残変位量Dpを生じなくなる。
【0023】実施形態2で説明したのと同様の理由で、
第2の圧電素子31a〜31cにも履歴特性がある。そ
のため大きなリード量を設定した場合、実施形態1の図
6で説明した電圧補正手段67による補正動作の際に時
間がかかってしまう。そこで、実施形態3では、図7
(b)に示すように第2の押圧手段48a〜48cを構
成する第2の押圧板32a〜32cの第2の変形部32
d〜32fに実施形態2と同様に抵抗値の変化によって
その変形量を検出する歪みゲージ等の第2の変形量測定
手段34a〜34cを設け、図9に示すようなD/A変
換器a63a、b63b、c63cの出力信号74d〜
74fを目標値とした実施形態2と同様の構成とした第
2のサーボ制御手段77を設けている。構成の説明につ
いては、実施形態2と重複するのでここでは省略する。
以上の構成では、実施形態2と同様に目標値となるD/
A変換器a63a、b63b、c63cの出力信号と第
2の変形量測定手段34a〜34cからの出力信号を比
較して目標値に収束するので残変位量Dpを生じなくな
る。実施形態1〜3では、従動軸7a〜7cと駆動軸1
の押圧調整範囲及び交差角度調整範囲は、第1の押圧手
段47a〜47c、第2の押圧手段48a〜48cに用
いている第1の圧電素子27a〜27cと第2の圧電素
子31a〜31cの最大伸縮量内に限定されるため例え
ば、大きなリード設定条件の時は対応できなくなる。そ
こで第4の実施形態では、大きなリード設定条件に対し
ても対応できる構成を説明する。
【0024】次に、本発明の第4実施形態について図1
0(a)(b)(c)及び図11(a)乃至(d)(図
10の各部断面図)にて説明する。なお、第1の実施形
態に係る図1等を併せて参照しつつ説明する。実施形態
1の説明と重複する部分の説明は省略する。図11
(a)に示す第4実施形態では、第1の固定板22は、
その両側面が、移動体13の送り方向への突出部13a
の下部に固定されて、その凹部に従動軸7a〜7cを押
圧する方向に案内部(1)22a〜22cを有してい
る。更に、各案内部(1)22a〜22cに嵌合するよ
う設けられた第1の押圧板28a〜28cと、従動軸7
a〜7cを押圧する方向に第1の固定板22を移動させ
るために第1の固定板22に設けた調整ネジ(1)29
a〜29cと、第1の押圧板28a〜28cに設けた雌
ネジ部によって従動軸7a〜7cを押圧する方向に位置
調整可能となるように構成され、かつ、その両側面が、
その凹部に従動軸7a〜7cを駆動軸1の接線方向に押
圧する方向に第1の固定板22の案内部(2)22d〜
22fに嵌合するよう設けられた第2の押圧板32a〜
32cと、従動軸7a〜7cを駆動軸1外周の接線方向
に押圧する方向に設けた第1の固定板22に設けた調整
ネジ(2)33a〜33cと、を備え、第2の押圧板3
2a〜32cの後端側面によって、従動軸7a〜7cを
駆動軸1外周の接線方向に押圧する方向に位置調整可能
となるよう構成している。また、第1の押圧板28a〜
28c、第2の押圧板32a〜32cの位置調整後は、
図11(c)に示すように、それぞれ固定具(1)42
a〜42c及び固定具(2)43a〜43cを取り付け
て送り方向に固定する構成としている。本発明の第4実
施形態では、第2の固定板23の凹部についても、駆動
軸1の軸線に対して円周方向に等角配置されて固定さ
れ、従動軸7a〜7cに設けたローラ8a〜8cを駆動
軸1の外周から離間する方向に押圧するコイルスプリン
グ等の3つの第1の弾性体35a〜35c(押圧端部に
球35d〜35fを設けている)を備えた第3の押圧板
36a〜36cと、駆動軸1の外周接線方向に押圧する
コイルスプリング等の3つの第2の弾性体38a〜38
c(押圧端部に球38d〜38fを設けている)を設け
た第4の押圧板40a〜40cを設け、上記他の実施形
態と同様な構成としているが、第1の弾性体35a〜3
5c、第2の弾性体38a〜38cの変形ストロークが
十分に大きい場合はこれらの押圧板は必要ない。以上の
構成によれば、設定する大きなリード条件に対して上記
実施形態1〜3で述べた角度補正動作を行う前に手動に
て、第1の押圧板28a〜28cと第2の押圧板32a
〜32cを調整ネジ(1)29a〜29c、調整ネジ
(2)33a〜33cにより設定リード近傍に位置調整
して第1の圧電素子27a〜27cと第2の圧電素子3
1a〜31cの最大伸縮量内に入るようにした後、角度
補正動作を行う。
【0025】実施形態1〜4では、ローラ8a〜8cの
駆動軸1に対する押圧以降は予圧と称する力を直接制御
せず、第1の圧電素子27a〜27cの伸縮量を指令値
通りに設定する実施形態としてきた。この場合、問題点
の2で説明したようにローラ8a〜8cの駆動軸1に対
する現在予圧量が定量的に確認できない。そこで、実施
形態5、6、7では、ローラ8a〜8cの駆動軸1に対
する予圧を制御する構成を説明する。まず、実施形態5
について、図12の断面図と、図13の可変押圧制御手
段の回路構成図を用いて説明する。第1の出力手段64
は、可変電圧回路78と、一方の端子を0V、他方の端
子に可変電圧回路78の出力信号が接続され外部信号に
よりON/OFFする切換スイッチ68(68a〜68
c)と、第1の押圧板28a〜28cと回動支持点24
a〜24cとローラ8a〜8c間にあって、従動軸7a
〜7cの外周部における従動軸7a〜7cの押圧方向の
変形量を検出する第3の変形量測定手段46a〜46c
と、切換スイッチ68a〜68cの出力信号79a〜7
9cである押圧設定信号と第3の変形量測定手段46a
〜46cの出力信号80a〜80cである現在押圧量と
を比較してサーボ制御する第3のサーボ制御手段83か
ら構成されている。この構成では、従動軸7a〜7cに
設けたローラ8a〜8cの駆動軸1への予圧量を従動軸
7a〜7cの押圧方向の変形量として検出している。こ
の時、押圧は従動軸7a〜7cの弾性変形内で行われ、
第1の圧電素子27a〜27cへの印加電圧に対する予
圧量の関係は線形になることは言うまでもない。さら
に、実施形態5では、可変電圧回路78の出力を予圧設
定信号としているので予圧量を手動にて自在に設定でき
る構成となっている。
【0026】又、実施形態6では、図15の押圧サーボ
制御手段(1)の回路図に示すように、実施形態5の第
1の出力手段64の構成における可変電圧回路78と一
方の端子を0V、他方の端子に可変電圧回路78の出力
信号が接続され、外部信号によりON/OFFする切換
スイッチ68の部分をCPU58へ接続されたD/A変
換器d84として、その出力信号85である押圧設定信
号と第3の変形量測定手段46a〜46cの出力信号8
0a〜80cである現在押圧量とを比較してサーボ制御
する第4のサーボ制御手段86から構成している。この
構成では、角度調整時の押圧開放は、D/A変換器d8
4の出力が0Vとなるデジタルデータが出力される構成
であり、又、実施形態1〜5で説明したCPU58から
のスイッチ操作信号の構成はない。この構成では、例え
ば、適正な予圧設定条件データをROM60に格納され
るプログラム内に定数として記述しておけば、適正な予
圧を瞬時に設定でき、ローラや駆動軸の磨耗による経年
変化に伴う予圧の再調整作業等を行わなくてよい。実施
形態6の構成では、第1の押圧手段47a〜47cの第
1の圧電素子27a〜27cへの押圧設定信号が一つし
か与えられないので、例えば、従動軸7a〜7cの加工
ばらつき等により押圧時の変形量にばらつきが生じた
り、ブリッジ回路や第3の変形量測定手段46a〜46
cに用いている歪みゲージ等のばらつきがあると同一の
予圧量が得られない場合がある。これを回避する構成を
実施形態7にて説明する。
【0027】実施形態7では、図16に示すように、第
1の出力手段64は、複数の第1の圧電素子27a〜2
7cへの押圧設定信号を独立に与える複数のD/A変換
器d84a、e84b、f84cと、第1の押圧板28
a〜28cと、回動支持点24a〜24cとローラ8a
〜8c間にあって、従動軸7a〜7cの外周部における
従動軸7a〜7cの押圧方向の変形量を検出する第3の
変形量測定手段46a〜46cと、複数のD/A変換器
d84a、e84b、f84cの出力信号85a〜85
cである押圧設定信号と、第3の変形量測定手段46a
〜46cの出力信号80a〜80cである現在押圧量と
を比較してサーボ制御する第5のサーボ制御手段87か
ら構成されている。この構成では、例えば、従動軸7a
〜7cの押圧量と変形量の関係を予めデータ取りして把
握しておき、各々の異なる押圧設定信号を複数のD/A
変換器d84a、e84b、f84cより出力する。な
お、実施形態1〜7では説明しなかったが、図20の従
動軸の変位拡大機構図に示すように従動軸7a〜7c
は、第1の押圧手段47a〜47cの押圧点と回動支持
点24a〜24c間距離をL1、回動支持点24a〜2
4cとローラ8a〜8c間距離をL2とした時に、L2
>L1となるような変位拡大機構を構成している。この
構成によれば、第1の押圧手段47a〜47cに用いる
第1の圧電素子27a〜27cの伸縮量が小さくてもロ
ーラ8a〜8cと駆動軸1とのころがり接触端では大き
な押圧ストロークが得られるので駆動軸回りに配置する
機構を小さく構成できることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上記載のごとく請求項1の発明によれ
ば、加工、組み付け誤差等による機械的な位置誤差のた
めに生じる各従動軸と駆動軸とのなす交差角度のばらつ
きを補正できるようにしているので、各ローラ軸芯と駆
動軸とのなす角度が精密に設定され、駆動軸と各従動軸
のローラ間でリード誤差によるすべりを発生せず、安定
した送り制御が実現でき、送り精度の向上が図れる。ま
た請求項2では、移動手段は、外周にローラが設けら
れ、移動リングの一端と対向する従動軸の一端に内周部
が固着された円盤状の弾性板と、従動軸に設けられた少
なくとも1つ以上の貫通穴に嵌合し、先端部がテーパ状
の突き出しピンのテーパ部に接触する複数の鋼球を設け
た構成としており、単純な構成でローラの移動/固定と
その移動量検出が可能となり装置コストが安価となる。
また請求項3では、移動量検出手段は、ひずみを検出す
るひずみゲージとブリッジ回路と増幅器から構成してお
り、単純な構成でローラの移動/固定とその移動量検出
が可能となり装置コストが安価となる。また請求項4で
は、第1の出力手段を、定電圧回路と、外部信号により
ON/OFFする切換スイッチと、第1の押圧板に設け
た第1の変形量測定手段と、切換スイッチの出力信号と
第1の変形量測定手段の出力信号とを比較してサーボ制
御する第1のサーボ制御手段を設けたことにより、ロー
ラの駆動軸外周への押圧(予圧)動作と各従動軸と駆動
軸との交差角度を補正する角度補正動作を再現性よく行
えるので、更に、安定した送り制御が実現でき、送り精
度の向上が図れる。また請求項5では、第2の出力手段
は、D/A変換器の出力信号と第2の変形量測定手段の
出力信号とを比較してサーボ動作を行う第2のサーボ制
御手段を設けているので、ローラの駆動軸外周への押圧
(予圧)動作と各従動軸と駆動軸との交差角度を補正す
る角度補正動作を再現性よく行えるので、更に、安定し
た送り制御が実現でき、送り精度の向上が図れる。
【0029】また請求項6では、角度調整手段は、第1
の固定板の第1の案内部に嵌合するよう設けられた第1
の押圧板と、第1の固定板に設けた調整ネジと第1の押
圧板に設けた雌ネジ部によって位置調整可能となるよう
に設けられ、かつ、第1の固定板の第2の案内部に嵌合
するよう設けられた第2の押圧板と、第1の固定板に設
けた調整ネジと第2の押圧板によって従動軸を駆動軸外
周の接線方向に押圧する方向に位置調整可能となるよう
に設けて、大きな交差角度でも上記角度補正動作が行え
るようにしているので、広いリード条件範囲において安
定した送り制御が実現でき、送り構成要素としての汎用
性を高くすることができる。また請求項7では、第1の
出力手段は、可変電圧回路とグランドとを外部信号によ
りON/OFFする切換スイッチの出力信号である押圧
設定信号と第3の変形量測定手段の出力信号である現在
押圧量とを比較してサーボ制御する第3のサーボ制御手
段を設けているので、ローラの駆動軸に対する予圧量を
従動軸の変形量に置換した信号で予圧サーボをしている
ので、適正な予圧条件に瞬時に設定でき、ローラや駆動
軸の磨耗による経年変化に伴う予圧の再調整も容易とな
り、部品交換時の予圧量再現性も良好となり組立性の向
上が図れる。
【0030】また請求項8では、第1の出力手段は、一
つのD/A変換器と、従動軸の外周部に従動軸の押圧方
向の変形量を検出する第3の変形量測定手段と、D/A
変換器の出力信号と第3の変形量測定手段の出力信号と
を比較してサーボ制御する第4のサーボ制御手段を設け
て、ローラの駆動軸に対する予圧量を従動軸の変形量に
置換した信号で予圧サーボをしているので、適正な予圧
条件に瞬時に設定でき、ローラや駆動軸の磨耗による経
年変化に伴う予圧の再調整も容易となり、部品交換時の
予圧量再現性も良好となり組立性の向上が図れる。また
請求項9では、第1の出力手段は、複数のD/A変換器
の出力信号と第3の変形量測定手段の出力信号とを比較
してサーボ制御する第5のサーボ制御手段を設けて、ロ
ーラの駆動軸に対する予圧量を従動軸の変形量に置換し
た信号で予圧サーボを行い、かつ各々の第1の押圧手段
への押圧設定値を独立に与えるようにしているので、ベ
ースに固定される案内機構の固定部である支柱の送り方
向真直と駆動軸の送り方向真直に誤差を生じて組み立て
が行われても、移動体が送り方向に動作した時の組立誤
差による予圧変動を生じることがなく、各々のローラと
駆動軸外周で発生する駆動力にもばらつきを発生しない
ので、長ストロークの駆動でも安定した送り動作が実現
でき送り制御精度及び組立性の向上がはかれるとともに
簡便な案内機構で構成できるので装置が安価となる。ま
た請求項10では、従動軸は、第1の押圧手段に用いる
圧電素子の伸縮量が小さくても大きな押圧ストロークが
得られるので、駆動軸回りに配置する機構を小さくで
き、装置の小型化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)及び(c)は本発明の第1の実施
形態に係る摩擦駆動装置の構成を示す上面図、右側面
図、及び部分破断面図である。
【図2】(a)(b)(c)及び(d)は本発明の第1
の実施形態のA−A’断面図、B−B’断面図、C−
C’断面図、及び弾性体部の構成説明図である。
【図3】(a)及び(b)は図2の各部の断面図であ
る。
【図4】(a)及び(b)は本発明の押圧手段の詳細図
である。
【図5】本発明の一実施形態に係る角度調整手段のブロ
ック図である。
【図6】本発明の角度調整手段の動作を説明するフロー
チャートである。
【図7】(a)及び(b)は本発明の第2、第3実施形
態に係る押圧手段の詳細図である。
【図8】本発明の第1のサーボ制御手段のブロック図で
ある。
【図9】本発明の第2のサーボ制御手段のブロック図で
ある。
【図10】(a)(b)及び(c)は本発明の第2の実
施形態に係る摩擦駆動装置の構成を示す上面図、右側面
図、及び部分断面図である。
【図11】(a)(b)(c)及び(d)は本発明の第
2の実施形態の各部の断面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態の構成を示す断面図
である。
【図13】本発明の実施形態に係る可変押圧制御手段の
ブロック図である。
【図14】本発明の圧電素子の印加電圧と変位量特性と
の関係を示す図である。
【図15】本発明の第6の実施形態に係る第1の押圧サ
ーボ制御手段の構成図である。
【図16】本発明の第7の実施形態に係る第2の押圧サ
ーボ制御手段の構成図である。
【図17】本発明における交差角度とリードの関係を示
す図である。
【図18】本発明における従動軸の交差図である。
【図19】本発明において駆動アンプに入力に対する変
位量の伝達関数の説明図である。
【図20】本発明における従動軸の変位拡大機構図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動軸、7 従動軸、8 ローラ、9a ころがり
軸受(2)、13 移動体、14 ころがり軸受、15
a 受光部、15b スケール、16 位置検出手段、
18 ターンテーブル、19 エアスピンドル、20
モータ、21光学式ロータリーエンコーダ、22 第1
の固定板、23 第2の固定板、89支柱、90 ベー

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定されたベースと、該ベース側に回転
    自在に支持された駆動軸と、該駆動軸の外径位置に所定
    の傾斜角度をもって円周方向に等角配置された複数の従
    動軸と、該複数の従動軸により夫々回転自在に支持され
    且つ前記駆動軸の外周にころがり接触するローラと、前
    記駆動軸の回転に伴って駆動軸の軸方向に移動すると共
    に前記従動軸を支持する移動体と、該移動体の送り位置
    を検出する位置検出手段と、を備えた摩擦駆動装置であ
    って、 前記複数の従動軸の内の少なくとも一つの従動軸は軸線
    方向に移動不能に前記ローラを支持し、他の従動軸はそ
    の軸線方向に移動可能に前記ローラを支持する移動手段
    及びその移動量を検出する移動量検出手段と、を備え、 前記各従動軸を回動自在に支持する軸受と、前記軸受の
    中心である回動支持点を支点として該従動軸の他端を駆
    動軸外周から離間させる方向に押圧する第1の弾性体及
    び前記駆動軸外周の接線方向に押圧する第2の弾性体と
    を備え、 前記回動支持点を挟んだ前記ローラと反対側の従動軸端
    部に対応する前記移動体部分に固定され、前記駆動軸の
    軸線と直交する方向且つ前記第1の弾性体の押圧力によ
    る前記回動支持点周りのモーメント力を相殺する方向に
    前記従動軸を押圧する第1の押圧手段と、 前記駆動軸外周の接線方向且つ前記第2の弾性体の押圧
    力による前記回動支持点周りのモーメント力を相殺する
    方向に前記従動軸を押圧する第2の押圧手段と、 前記各構成要素の制御を行う制御部と、 前記制御部の指令により前記第1の押圧手段を押圧/開
    放し、前記ローラを前記他の従動軸の軸線方向に移動/
    固定する第1の出力手段と、 前記駆動軸の1回転当たりの原点検出信号と前記ローラ
    の移動量検出手段の出力信号に基づいて、前記他の従動
    軸に対する、前記少なくとも一つの従動軸の傾き角度誤
    差を算出する角度誤差算出手段と、 前記角度誤差産出手段により算出された角度誤差に相当
    する出力信号を現在の印加信号から増減した補正信号を
    前記第2の押圧手段に印加する第2の出力手段を有する
    角度調整手段と、を備えたことを特徴とする摩擦駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記他の従動軸の外周
    に配置されると共に外周に軸受を介して前記ローラを備
    え、且つ該ローラの軸方向両端部の内周面と前記他の従
    動軸の外周面との間にすべり軸受を形成する移動リング
    と、 前記移動リングに外周部が固着され、且つ前記他の従動
    軸に内周部が固着された円盤状の弾性板と、 前記他の従動軸の軸線と直交する方向に設けられた少な
    くとも1つ以上の貫通穴内に嵌合する複数の鋼球と、 前記他の従動軸の一端面から軸線方向に同軸状に設けら
    れ且つ前記貫通穴と連通する穴部と、 前記穴部内に軸方向移動可能に支持されて、テーパ状の
    先端部にて前記複数の鋼球と接する突き出しピンと、を
    備えていることを特徴とする請求項1に記載の摩擦駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 前記移動量検出手段は、前記円盤状の弾
    性板の内外周間での半径方向のひずみを検出するひずみ
    ゲージと、抵抗値変化を検出するブリッジ回路と、該ブ
    リッジ回路の信号を増幅する増幅器と、を備えたことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の摩擦駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の出力手段は、一定電圧を発生
    する定電圧回路と、一方の端子を0Vとし且つ他方の端
    子に前記定電圧回路の出力信号が接続され外部信号によ
    りON/OFFする切換スイッチと、 前記第1の押圧手段に設けた第1の変形部に設けた第1
    の変形量測定手段と、 前記切換スイッチの出力信号である押圧伸縮設定信号と
    前記第1の変形量測定手段の出力信号である現在押圧伸
    縮量とを比較してサーボ制御する第1のサーボ制御手段
    と、を備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    一項に記載の摩擦駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の出力手段は、CPUからのデ
    ジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、
    前記第2の押圧手段に設けた第2の変形部に設けた第2
    の変形量測定手段と、前記D/A変換器の出力信号であ
    る押圧伸縮設定信号と前記第2の変形量測定手段の出力
    信号である現在押圧伸縮量とを比較してサーボ動作を行
    う第2のサーボ制御手段と、を備えたことを特徴とする
    請求項1に記載の摩擦駆動装置。
  6. 【請求項6】 前記角度調整手段は、前記ベースに固定
    された第1の固定板と、第1の固定板に設けた第1の案
    内部に両側面が嵌合するよう設けられた前記第1の押圧
    板と、前記移動体に固定され且つ前記従動軸を押圧して
    位置調整するために前記第1の固定板に設けた第1の調
    整ネジ及び前記第1の押圧板に設けた雌ネジ部と、前記
    移動体に支持され且つ前記従動軸を前記駆動軸外周の接
    線方向に押圧すると共に前記第1の固定板に設けた第2
    の案内部に嵌合するよう設けられた前記第2の押圧板
    と、を備え、 前記従動軸を前記駆動軸外周の接線方向に押圧するため
    に前記第1の固定板に設けた第2の調整ネジと、前記第
    2の押圧板の後端側面と、によって、前記従動軸を前記
    駆動軸外周の接線方向に押圧して位置調整可能となるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    摩擦駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の出力手段は、電圧を変更可能
    とした構成の可変電圧回路と、一方の端子を0Vとし且
    つ他方の端子に前記可変電圧回路の出力信号が接続され
    外部信号によりON/OFFする切換スイッチと、 前記第1の押圧板と前記回動支持点とローラ間にあっ
    て、前記従動軸の押圧方向への変形量を検出する第3の
    変形量測定手段と、 前記切換スイッチの出力信号である押圧設定信号と前記
    第3の変形量測定手段の出力信号である現在押圧量とを
    比較してサーボ制御する第3のサーボ制御手段と、を備
    えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記
    載の摩擦駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の出力手段は、CPUからのデ
    ジタル信号をアナログ信号に変換する1つのD/A変換
    器と、前記第3の変形量測定手段と、 前記1つのD/A変換器の出力信号である押圧設定信号
    と前記第3の変形量測定手段の出力信号である現在押圧
    量とを比較してサーボ制御する第4のサーボ制御手段
    と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何
    れか一項に記載の摩擦駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の出力手段は、複数の圧電素子
    への押圧設定信号を独立に与えるためにCPUからのデ
    ジタル信号をアナログ信号に変換する複数のD/A変換
    器と、前記第3の変形量測定手段と、 前記複数のD/A変換器の出力信号である押圧設定信号
    と前記第3の変形量測定手段の出力信号である現在押圧
    量とを比較してサーボ制御する第5のサーボ制御手段
    と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4の何
    れか一項に記載の摩擦駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記従動軸は、前記第1の押圧手段の
    押圧点と前記回動支持点間距離をL1、前記回動支持点
    とローラ間距離をL2とした時に、L2>L1の条件を
    満足する前記第3の変形量測定手段変位拡大機構を形成
    していることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項
    に記載の摩擦駆動装置。
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