JP2007256319A - 撮像装置及びその光軸調整方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体の少なくとも1つを構成する可動レンズ構成体の光軸を精度良く、また容易に一致させることができる撮像装置及びその光軸調整方法を提供する。
【解決手段】鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体の少なくとも1つを構成する可動レンズ構成体の変位を案内するガイドシャフトを、互いに平行する複数のガイドシャフトで構成すると共に、前記ガイドシャフトの保持部を溝部で構成し、更に、前記溝部の深さ方向は、全て同一方向に形成されたものである。
【選択図】図5

Description

この発明は、レンズ構成体を光軸に沿って移動させるレンズ駆動装置を備えた撮像装置にかかり、特に、レンズ構成体の光軸位置の調整を高精度に行うことのできる撮像装置及びその光軸調整方法に関するものである。
一般に、レンズ構成体、例えばズームレンズ構成体を駆動するレンズ駆動装置として、主として、レンズ構成体および鏡筒を回転させることにより、レンズ構成体を鏡筒側面に形成されたカム溝に沿って光軸方向に移動させる方式を採用した装置、並びにレンズ構成体および鏡筒を、光軸方向に形成したシャフトや溝などのガイドに沿ってリードスクリュー付モータやリニアモータ等により直線移動させる方式を採用した装置の2種類に分けることができる。
近年では、光学ユニットの薄型化の要求からミラーやプリズム等により光軸を折り曲げる折り曲げ光学系を採用する場合が増えている。この場合、光軸がカメラ筐体の厚さ方向と直交する方向にレンズ構成体が配置されるため、光学長の増大がレンズ厚さに影響することがない。また、レンズ構成体の駆動装置としては、前述のレンズ構成体および鏡筒を回転させる方式では回転機構に相当する分のカメラ筐体の厚さが増大するため、ガイドに沿って直線移動させる方式を採用する場合がほとんどである。
一方、カメラの光学性能は、レンズ構成体間の光軸位置および角度のずれにより左右されることから、前記方式のレンズ駆動装置ではレンズ構成体の鏡筒への取り付け位置が調整できるように構成されており、組立時にズーム全域において光学性能の劣化が極力少なくなるように光軸位置の調整を行うのが一般的である。
ところで、レンズ構成体間の光軸位置を調整する技術として、鏡筒を前部鏡筒、中間鏡筒、後部鏡筒の3つに分割し、それぞれの相対位置を微調整することにより、全てのレンズ構成体間の光軸位置調整を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、鏡筒の光軸方向の移動を案内するガイドシャフトに調整機構を設け、鏡筒に対してガイドシャフトの位置を微調整することにより、ガイドシャフトに保持されたレンズ構成体と、鏡筒に固定されたレンズ構成体との間の光軸位置調整を行う技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−54131号公報(段落0015、図2) 特開平5−134160号公報(段落0031、図1)
鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体のうち、少なくとも一部のレンズ構成体を光軸方向に変位させることによって、被写体の像を結像し、撮像素子で受像する撮像装置において、各レンズ構成体の光軸を一致させるに際し、調整機構を設けずに一致させようとした場合、レンズ、鏡筒など部品の形状寸法の高精度化が必要であり、これら構成要素の必要形状寸法全てを同時に高精度に設計値と一致させるためには、金型自体の高精度の寸法や、成形条件について繰り返し調整作業が必要であり、時間とコストがかかりすぎる問題がある。
一方、特許文献1のように鏡筒を分割して光軸位置の調整機構を設けた場合、分割した分、部品点数が増え、また、組立時に調整を行うことから、すべての個体について個々に調整を行う必要があり、製造コストが増大するという問題がある。
また、特許文献2の場合も特許文献1の場合と同様に、調整機構を設けた分の部品点数の増加による材料コストの増大、ならびに個体毎の調整作業により製造コストが増大するという問題がある。
以上のように、特許文献1あるいは特許文献2に開示された技術においては、部品点数の増大および調整作業により製造コストを増大させる問題がある。
そこで、この発明はこれらの問題点を解決するために成されたもので、鏡筒そのものには調整機構を設けることなく、レンズ構成体間の光軸位置を高精度に一致させることができる撮像装置及びその光軸調整方法を提供することを目的とする。
この発明による撮像装置は、鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体の少なくとも1つを構成する可動レンズ構成体と、前記鏡筒内の光軸方向両端に形成された保持部に両端が保持され、前記可動レンズ構成体の前記光軸方向への変位を案内するガイドシャフトと、前記可動レンズ構成体の光軸方向への変位により結像された被写体の像を受光面で受像する撮像素子と、を備えた撮像装置において、前記ガイドシャフトを互いに平行する複数のガイドシャフトで構成すると共に、前記保持部を溝部で構成し、更に、前記溝部の深さ方向は、全て同一方向に形成されたものであることを特徴とする。
また、この発明による撮像装置の光軸調整方法は、鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体の少なくとも1つを構成する可動レンズ構成体と、前記鏡筒内の光軸方向両端に形成された保持部に両端が保持されると共に、前記可動レンズ構成体の前記光軸方向への変位を案内するガイドシャフトと、前記可動レンズ構成体の光軸方向への変位により結像された被写体の像を受光面で受像する撮像素子と、を備えた撮像装置の光軸調整方法であって、前記ガイドシャフトを互いに平行する複数のガイドシャフトで構成すると共に、前記保持部を溝部で構成し、更に、前記溝部の深さ方向は、全て同一方向に形成されたものである撮像装置の光軸調整方法において、前記複数のレンズ構成体の各々の光軸位置を偏芯量測定手段で測定し、その後、それらを組み合わせた状態で光軸位置を前記偏芯量測定手段で測定し、それらの測定結果を用いて、前記溝部を形成する型形状を修正し、各レンズ構成体間の偏芯量を調整することを特徴とする。
この発明による撮像装置及びその光軸調整方法によれば、鏡筒内に配置されるガイドシャフトの保持部を溝部で構成すると共に、前記溝部の深さ方向は、全て同一方向に形成されたものとすることにより、全てのガイドシャフトの保持部を同一キャビティの型により形成することが可能となり、各レンズ構成体の光軸位置の調整を型形状の修正により高精度に行うことができる効果を奏する。
以下、添付図面を参照してこの発明にかかる撮像装置について好適な実施の形態を説明する。
実施の形態1.
図1は実施の形態1による撮像装置の概略的平面断面図である。この図に示すように、撮像装置100は第1のレンズ構成体1、第2のレンズ構成体2、第3のレンズ構成体3、入射光に含まれる赤外光を遮断する赤外光カットフィルタ4、および撮像素子5を含む撮像素子パッケージ6から構成されている。ここで、撮像素子5は受光面に結像した光学像を電気信号に変換することができる素子である。また、第1のレンズ構成体1、第2のレンズ構成体2、および第3のレンズ構成体3からなる複数のレンズ構成体は、被写体の像を撮像素子5の受光面に結像させるレンズにより構成される部材である。
第1のレンズ構成体1は、第1のレンズ7、プリズムレンズである第2のレンズ8、および第3のレンズ9から構成されており、これらを保持する第1のレンズ保持手段である第1のレンズ保持枠10により鏡筒11に対して固定されている。また、第2のレンズ8の押さえ部材であるプリズム押さえ部材14および撮像素子パッケージ6は、各々、第1のレンズ構成体1と共に鏡筒11に固定されている。なお、第1のレンズ構成体1は、光軸を図1の光軸12から光軸13へと垂直方向に折り曲げる機能を有するものであり、本実施の形態のように、第1のレンズ7、第2のレンズ8、および第3のレンズ9からなる複数のレンズで構成する必要性はなく、光軸を図1の光軸12から光軸13へと垂直方向に折り曲げる機能を有するものであれば1枚のレンズで構成してもよい。
第2のレンズ構成体2は、変倍の機能を有するレンズ構成体、即ち、バリエータであり、光軸方向に変位させることにより光学ズーム倍率を変化させるものである。この第2のレンズ構成体2は、入射光の幅を制限する開口絞り15、第4のレンズ16、および第5のレンズ17から構成されると共に、被写体側から撮像素子5側に向けて、開口絞り15、第4のレンズ16、および第5のレンズ17の順に配設され、第2のレンズ保持手段である第2のレンズ保持枠18により保持されている。なお、第2のレンズ構成体2についても、本実施の形態のように、第4のレンズ16および第5のレンズ17から構成する必要性はなく、変倍の機能を有するものであれば1枚のレンズで構成してもよい。
第3のレンズ構成体3は、焦点調整の機能を有するレンズ構成体、即ち、コンペンセータであり、第2のレンズ構成体2の変位と同期して、光軸方向に変位させることにより、焦点位置を変化させるものである。この第3のレンズ構成体3は、第6のレンズ19から構成されており、第3のレンズ保持手段である第3のレンズ保持枠20により保持されている。なお、第2のレンズ構成体2および第3のレンズ構成体3は、カバー21により覆われて鏡筒11内に配置されると共に、各々、後述するようにガイドシャフト22,23に案内されて光軸方向に移動するように構成されている。
前述の鏡筒11、第1のレンズ保持枠10、第2のレンズ保持枠18、第3のレンズ保持枠20、プリズム押さえ部材14、並びに第1のレンズ7、第2のレンズ8、第3のレンズ9、第4のレンズ16、第5のレンズ17、第6のレンズ19の各レンズはプラスチック成形品であり、部品形状に応じていくつかのキャビティを組み合わせることにより形成した型、例えば金型内に熱可塑性プラスチックを注入・冷却して製作されている。また、ガイドシャフト22,23は研削加工により形成され、外径寸法の設計値からの偏差量は数μm程度の高精度に抑えられている。
また、図2に示すように、撮像装置100内には、二本のガイドシャフト22,23、即ち、第2のレンズ保持枠18を光軸方向に案内するガイドシャフト22、および第3のレンズ保持枠20を光軸方向に案内するガイドシャフト23が互いに所定の距離を隔てて、かつ、相互に平行となるように光軸方向両端に形成された保持部に両端が保持されている。また、当該ガイドシャフト22,23は光軸方向と概ね平行となるように配置されており、第2のレンズ保持枠18および第3のレンズ保持枠20の各々が、鏡筒11に取り付けられた一軸駆動装置24,25の駆動力により、各々のガイドシャフト22,23を案内手段として当該ガイドシャフト22,23に沿って光軸方向へ移動可能に構成されている。従って、第2のレンズ構成体2と第3のレンズ構成体3は別々のガイドシャフト22,23によって光軸方向に案内されることになり、それぞれ独立して光軸偏芯方向に位置決めされる構成となっている。
図3はガイドシャフト22,23の保持部を示す鏡筒11の断面図である。図3に示すように、鏡筒11の各ガイドシャフト22,23の両端保持部には光軸方向に矩形断面の溝部30,31が2箇所ずつ合計4箇所形成されている。この溝部30,31の前記断面の横方向幅はガイドシャフト22,23の外径とほぼ同じ寸法に形成されており、ガイドシャフト22,23を溝部30,31にはめ込むことにより、溝部30,31の底面および側面でガイドシャフト22,23は位置決めされる。また、この溝部30,31の深さ方向は、後述するように、金型を用いて全て同一方向に形成されている。更にまた、カバー21にはガイドシャフト22,23の上面と接触するような突起32,33が形成されており、この突起32,33をガイドシャフト22,23に押し付けた状態でカバー21を鏡筒11に固定することでガイドシャフト22,23を固定する。なお、溝部30,31の形状は矩形断面に限らず、V形状、U形状であっても良く、各レンズ構成体2,3の光軸位置の調整を後述する方法による金型修正により高精度に行うことが出来る。
図4は第2のレンズ保持枠18の構成を示す斜視図である。第2のレンズ保持枠18にはガイドシャフト案内部40が形成されており、このガイドシャフト案内部40に形成された穴部41にガイドシャフト22を通すことにより、ガイドシャフト22と第2のレンズ構成体2との距離が位置決めされる。
また、第2のレンズ保持枠18には回転規制部42が形成されており、この回転規制部42に形成されたU溝部43にガイドシャフト23を通すことにより、ガイドシャフト案内部40を中心とした回転方向について位置決めされる。第2のレンズ保持枠18は、上記構造によりガイドシャフト22に沿って光軸方向に移動することができる構成となっている。また、光軸方向の位置決めは、第2のレンズ保持枠18に形成された光軸方向位置決め部44により行うように構成されている。
なお、図示省略するが、第3のレンズ保持枠20も、前記第2のレンズ保持枠18と概ね同様の構造を有するように構成されている。
前記構成により、第2のレンズ構成体2および第3のレンズ構成体3は光軸方向に移動可能となり、それ以外の方向への動きは規制される。なお、前述のように、鏡筒11には、一軸駆動装置24,25が取り付けられており、その駆動力により第2のレンズ構成体2および第3のレンズ構成体3が光軸13方向に駆動される。従って、第2のレンズ構成体2および第3のレンズ構成体3は、第2のレンズ保持枠18、第3のレンズ保持枠20およびガイドシャフト22,23を介して、光軸偏芯方向に位置決めされている。また、第2のレンズ構成体2と第3のレンズ構成体3は異なるガイドシャフト22,23によって光軸方向に案内されており、それぞれ独立して光軸偏芯方向に位置決めされる構成となっている。
以上のように構成された撮像装置100において、次に、第2および第3のレンズ構成体の光軸偏芯方向位置の調整方法について説明する。
まず、光軸偏芯方向位置調整を行う前の第2および第3のレンズ構成体の状態について図5および図6を用いて説明する。
図5は光軸偏芯方向位置調整を行う前の2本のガイドシャフトと、第2,第3のレンズ構成体との位置関係を説明する図であり、図6は第2のレンズ保持枠を光軸方向に変位させる際に生じるスティックスリップ等の悪影響について説明する図である。なお、図6の(a)は第2のレンズ保持枠を光軸方向に見た断面図であり、図6(b)は第2のレンズ保持枠を平面的に見た図である。
前述の通り、鏡筒11、第2のレンズ保持枠18、および第3のレンズ保持枠20はプラスチック成形品である。プラスチック成形品では、例え金型キャビティ単品の形状寸法精度が高かったとしても、複数のキャビティを組み合わせて一つの部品を成形することから、それらを組み合わせた際に位置ずれが生じ、結果として出来上がった製品の形状寸法精度もキャビティ単体の寸法値の通りとならないのが通常である。また、キャビティの分割は通常キャビティの抜き方向により決定されるものであると共に、同じキャビティの中の形状であっても加工精度や、冷却時のプラスチックの収縮などの原因から有限の寸法誤差を生じるものである。
まず、鏡筒11においては、第1のレンズ構成体1の位置決め構造と、ガイドシャフト22あるいは23を位置決めする4箇所の溝部30,31の構造とは、金型の抜き方向が異なることにより、違うキャビティで形状を製作する必要があり、これらの位置関係について設計値からのずれが生じる。
第2のレンズ保持枠18についても、第2のレンズ構成体2の位置決め部とガイドシャフト案内部40との位置関係は、キャビティ加工精度、成形精度の問題により設計値からある程度の誤差を生じる。また、第3のレンズ保持枠20ついても同様に第3のレンズ構成体3の位置決め部とガイドシャフト案内部(図示せず)との位置関係に誤差が生じている。
その結果、図5に示すように、第1のレンズ構成体1に基づく光軸L1と第2のレンズ構成体2の光軸L2との間の光軸の偏芯量H1、並びに第1のレンズ構成体1に基づく光軸L1と第3のレンズ構成体3の光軸L3との間の光軸の偏芯量H2が、前記の鏡筒11並びに第2のレンズ保持枠18、第3のレンズ保持枠20の製造誤差分発生することになる。なお、H3は第2のレンズ構成体2の光軸L2とガイドシャフト22の中心C1との距離、H4は第3のレンズ構成体3の光軸L3とガイドシャフト23の中心C2との距離を示している。
また、図3から理解されるように、鏡筒11においてガイドシャフト22あるいは23を保持する保持部である4箇所の溝部30,31の幅寸法にばらつきが生じた場合、図6(a)(b)に示すように第2のレンズ保持枠18を案内するガイドシャフト22と、第3のレンズ保持枠20を案内するガイドシャフト23の位置関係が平行でなくなる。その結果、図6(b)に示すように、第2のレンズ保持枠18の回転規制部42とガイドシャフト23との接触部60が2点の点接触に近い状態となり、回転規制部42におけるガイドシャフト23との接触圧力、およびガイドシャフト案内部40におけるガイドシャフト22との接触圧力が共に高まる。従って、第2のレンズ保持枠18を光軸方向に変位させる際に、摩擦力上昇によるスティックスリップ等の悪影響を与えることになる。なお、この摩擦力上昇によるスティックスリップ等の悪影響は、第3のレンズ保持枠20を光軸方向に変位させる場合においても同様に生じることになる。なお、図6(b)に示す白抜きの矢印は、第2のレンズ保持枠18の変位方向を示すものである。
次に、光軸偏芯方向位置調整方法について図7および図8を用いて説明する。まず、撮像装置100の第2のレンズ構成体2および第3のレンズ構成体3の光軸位置を偏芯量測定装置により測定する。
図7は偏芯量測定装置の構成の一例を示す図である。図において偏芯測定装置70は、測定光学系71、制御装置72、解析装置73、および精密回転装置74より構成されている。また、測定光学系71は、光源71a、コリメート光学系71b、焦点調整光学系71c、ビームスプリッタ71d、結像光学系71e、イメージャ71fから構成されている。
前記偏芯量測定装置70において、光源71aから出力された光はコリメート光学系71b、焦点調整光学系71cを介して測定対象レンズ75の表面に投射される。測定対象レンズ75のレンズ面表面で反射した光は逆方向に焦点調整光学系71cを介して、ビームスプリッタ71dで反射され、結像光学系71eを介してイメージャ71fに結像される。測定対象レンズ75のレンズ面からの反射光がイメージャ71f上に集光された状態で、精密回転装置74を回転させることにより精密回転装置74の回転軸を基準に測定対象レンズ75を回転させる。この時、光軸の位置および傾きが回転軸と一致していればイメージャ71f上の像は動かず、反対に光軸が回転軸から偏芯していれば、回転軸を中心にイメージャ71f上の像は円形状を描く。この像の動きを解析装置73で解析することによりレンズの光軸偏芯量を求めることができる。前記測定方法により、鏡筒11に第1のレンズ構成体1、第2のレンズ構成体2、および第3のレンズ構成体3を組み合わせた状態での各レンズ構成体の光軸位置を側定する。
図8は溝部30,31(図3参照)を形成するための金型キャビティの形状を示す斜視図である。図に示すようにキャビティ80はガイドシャフト22あるいは23の位置決め用の溝部30,31を形成するための4箇所の凸形状部81を有する。この4箇所の凸形状部81により、溝部30,31の深さ方向が全て同一方向に形成される。前述の第2および第3のレンズ構成体2,3の光軸位置の測定結果から、ガイドシャフト22,23の横方向位置決め面82、並びに縦方向位置決め面83を追加工するか、又は、キャビティ80を再製作して、第2および第3のレンズ構成体2,3の光軸がすべて一致する位置となるようにガイドシャフト22あるいは23の位置決め面位置を調整する。
また、キャビティのうち4箇所の凸形状部81を着脱による位置再現が可能な構成とした上で分割してもよく、その場合、着脱位置誤差の分、精度は落ちるが、再製作ならびに追加工が容易となる。
本実施の形態による撮像装置及びその光軸調整方法によれば、前記のようにしてガイドシャフト22,23を保持し、固定する鏡筒11への溝部30,31の位置、ならびに寸法を調整することにより、各レンズ構成体2,3におけるレンズ、レンズ枠、並びに鏡筒11の製造誤差を打ち消すようにガイドシャフト22,23の位置を決定することが可能となり、その結果、各レンズ構成体2,3の光軸を高精度に一致させることができる。また、撮像装置には調整機構等による追加部品を必要としないため、安価に実施が可能である。
なお、前記においては、ガイドシャフトを保持する保持部である溝部を金型を用いて形成した実施の形態について説明したが、金型と同等機能を有する型であればよく、その他、この発明は前記実施の形態に限定されず、この発明の技術思想の範囲内において、実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。
この発明による撮像装置及びその光軸調整方法は、レンズ構成体が光軸に沿って移動するズーム機能を備えた撮像装置に有効であって、産業上の利用可能性が大である。
この発明の実施の形態1による撮像装置の概略的平面断面図である。 この発明の実施の形態1による撮像装置の全体構成を示す正面断面図である。 この発明の実施の形態1による撮像装置のガイドシャフトの保持部を示す鏡筒の断面図である この発明の実施の形態1による撮像装置の第2のレンズ保持枠の構成を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1による撮像装置の光軸偏芯方向位置調整を行う前のガイドシャフトと第2,第3のレンズ構成体との位置関係を説明する正面断面図である。 第2のレンズ保持枠を光軸方向に変位させる際に生じるスティックスリップ等の悪影響について説明する図である。 偏芯量測定装置の一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による撮像装置におけるガイドシャフトの保持部を形成する金型構造を説明する斜視図である。
符号の説明
1 第1のレンズ構成体、 2 第2のレンズ構成体
3 第3のレンズ構成体 4 赤外光カットフィルタ
5 撮像素子 6 撮像素子パッケージ
7 第1のレンズ 8 第2のレンズ
9 第3のレンズ 10 第1のレンズ保持枠
11 鏡筒 12,13 光軸
14 プリズム押さえ部材 15 開口絞り
16 第4のレンズ 17 第5のレンズ
18 第2のレンズ保持枠 19 第6のレンズ
20 第3のレンズ保持枠 21 カバー
22,23 ガイドシャフト 24,25 一軸駆動装置
30,31 溝部 32,33 突起
40 ガイドシャフト案内部 41 穴部
42 回転規制部 43 U溝部
44 光軸方向位置決め部 60 接触部
70 偏芯量測定装置 71 測定光学系
71a 光源 71b コリメート光学系
71c 焦点調整光学系 71d ビームスプリッタ
71e 結像光学系 71f イメージャ
72 制御装置 73 解析装置
74 精密回転装置 75 測定対象レンズ
80 キャビティ 81 凸形状部
82 横方向位置決め面 83 縦方向位置決め面
C1,C2 ガイドシャフトの中心
H1,H2 光軸の偏芯量
H3,H4 光軸とガイドシャフトの中心との距離
L1,L2,L3 光軸

Claims (3)

  1. 鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体の少なくとも1つを構成する可動レンズ構成体と、
    前記鏡筒内の光軸方向両端に形成された保持部に両端が保持され、前記可動レンズ構成体の前記光軸方向への変位を案内するガイドシャフトと、
    前記可動レンズ構成体の光軸方向への変位により結像された被写体の像を受光面で受像する撮像素子と、を備えた撮像装置において、
    前記ガイドシャフトを互いに平行する複数のガイドシャフトで構成すると共に、前記保持部を溝部で構成し、更に、前記溝部の深さ方向は、全て同一方向に形成されたものであることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記溝部の断面は矩形状、V形状、またはU形状のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 鏡筒内に配置された複数のレンズ構成体の少なくとも1つを構成する可動レンズ構成体と、
    前記鏡筒内の光軸方向両端に形成された保持部に両端が保持されると共に、前記可動レンズ構成体の前記光軸方向への変位を案内するガイドシャフトと、
    前記可動レンズ構成体の光軸方向への変位により結像された被写体の像を受光面で受像する撮像素子と、を備えた撮像装置の光軸調整方法であって、
    前記ガイドシャフトを互いに平行する複数のガイドシャフトで構成すると共に、前記保持部を溝部で構成し、更に、前記溝部の深さ方向は、全て同一方向に形成されたものである撮像装置の光軸調整方法において、
    前記複数のレンズ構成体の各々の光軸位置を偏芯量測定手段で測定し、その後、それらを組み合わせた状態で光軸位置を前記偏芯量測定手段で測定し、それらの測定結果を用いて、前記溝部を形成する型形状を修正し、各レンズ構成体間の偏芯量を調整する撮像装置の光軸調整方法。
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