JP2023170184A - カメラモジュール - Google Patents

Abstract

【課題】より生産性の高いインナーフォーカスカメラモジュールを提供する。【解決手段】カメラモジュール（３００）は、第１レンズバレル（３０７）と、第２レンズバレル（３０８）と、レンズ駆動部（３０５）と、レンズ駆動部（３０５）による第２レンズバレル（３０８）の駆動方向をガイドするためのボール部材（３２１）と、を備え、第１レンズバレル（３０７）がボール部材（３２１）と嵌合するガイド溝（３２２）を有し、第２レンズバレル（３０８）がボール部材（３２１）と嵌合するガイド穴（３２３）を有する。【選択図】図３

Description

本発明はカメラモジュールに関する。

被写体を撮像するための複数の撮像レンズと、この複数の撮像レンズを保持するレンズバレルと、レンズバレルを駆動するレンズ駆動装置とを備え、複数の撮像レンズ一式を保持したレンズバレルを繰り出す全群繰り出し方式のカメラモジュールが従来技術として知られている（特許文献１）。

また、カメラモジュールが搭載されるスマートフォンの厚みを小さくするために、複数の撮像レンズの前段にプリズムやミラー等の反射素子を備え、この反射素子により被写体からの光の光軸方向をスマートフォン裏面に対して垂直な方向からスマートフォン裏面に対して平行な方向に傾けることができる全群繰り出し方式のカメラモジュールが知られている（特許文献２）。

特許第5611533号明細書（2014年9月12日登録） 米国特許第10371928号明細書（2019年8月6日登録）

しかしながら、上述の特許文献１では、全群繰り出し方式の繰り出し量の長さだけ撮像レンズが光軸方向に移動するための隙間が必要になるので、特に焦点距離の大きい望遠レンズを備えたカメラモジュールで、繰り出し量が長くなるために大型化し、カメラモジュールの小型化・薄型化が困難になるという問題がある。

また、上記問題を解決するために、上述特許文献２のように全群操り出し方式と折り曲げ光学系とを組み合わせた場合では、レンズと反射素子との間に、レンズ駆動装置によるレンズの全群操り出し量以上の隙間距離が必要となる。

この隙間距離に応じて、レンズの画角分だけ光線が広がる。光線が広がれば反射素子も大きくする必要が有り、カメラモジュールの厚みやフットプリントも大きくなる。

従って本方式の場合でも、全群操り出し量が長いカメラモジュールを得ようとすれば、同様にカメラモジュールが大型化し、小型化・薄型化が困難になる問題がある。

ここで、カメラモジュールのレンズの全群繰り出しを避けるためにレンズの一部のみを駆動させるインナーフォーカスを適応することが考えられるが、レンズ群を固定部と可動部の２群に分けることとなり、高精度に２群のレンズの中心を合わすことが生産上で大きな課題となる。

本発明の一態様は、光学系、及びカメラモジュールの小型化・薄型化を実現しながらも、より生産性の高いインナーフォーカスカメラモジュールを提供することを目的とする。

上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るカメラモジュールは、物体光を受け取る第１レンズ群を保持する第１レンズバレルと、前記第１レンズ群に対して前記物体光の進行方向側に配置される第２レンズ群を保持する第２レンズバレルと、前記第２レンズバレルを前記第２レンズ群の第１光軸に沿った第１方向に駆動するレンズ駆動部と、前記レンズ駆動部による前記第２レンズバレルの駆動方向をガイドするためのガイド部材と、を備え、前記第１レンズバレルが、前記ガイド部材と嵌合する第１ガイド凹部を有し、前記第２レンズバレルが、前記ガイド部材と嵌合する第２ガイド凹部を有し、前記第１ガイド凹部と前記第２ガイド凹部との一方は、前記ガイド部材を前記第１方向に沿って固定するように形成され、前記第１ガイド凹部と前記第２ガイド凹部との他方は、前記他方に対して前記ガイド部材が前記第１方向に沿って摺動するように形成される。

本発明の一態様によれば、光学系、及びカメラモジュールの小型化・薄型化を実現しながらも、より生産性の高いインナーフォーカスカメラモジュールを提供することができる。

実施形態１に係るカメラモジュールの斜視図である。 図１に示すＡ－Ａ矢視断面図である。 図１に示すＢ－Ｂ矢視断面図である。 実施形態２に係るカメラモジュールにおける光学系の斜視図である。 図４に示すＤ－Ｄ矢視断面図である。

〔実施形態１〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。図１は実施形態１に係るカメラモジュール３００の斜視図である。図２は図１に示すＡ－Ａ矢視断面図であり、カメラモジュール３００の中央部を光軸方向に切断した断面図に相当する。図３は図１に示すＢ－Ｂ矢視断面図である。

カメラモジュール３００は、光学系３０４と、この光学系３０４を経由した物体光を集光する結像面３１１を有し、物体光を光電変換する撮像部３０６とを備える。

光学系３０４は、２枚以上のレンズを含み全体として正のパワーを有して物体光を受け取る第１レンズ群Ｇ１、１枚以上のレンズを含み全体として負のパワーを有して物体光を集光するために第１レンズ群Ｇ１の後段に配置される第２レンズ群Ｇ２、及び、第２レンズ群Ｇ２を第１光軸３０２に沿った方向に動かすレンズ駆動部３０５を有する。

カメラモジュール３００は、第１レンズ群Ｇ１の外周を保持する第１レンズバレル３０７と、第２レンズ群Ｇ２の外周を保持する第２レンズバレル３０８とをさらに備える。レンズ駆動部３０５は、第２レンズバレル３０８の外周を保持する。

レンズ駆動部３０５の第１光軸３０２に垂直な方向の寸法は、第１レンズバレル３０７の第１光軸３０２に垂直な方向の寸法よりも小さい。

このように、カメラモジュール３００は、物体光を受け取る第１レンズ群Ｇ１を保持する第１レンズバレル３０７と、第１レンズ群Ｇ１に対して物体光の進行方向側に配置される第２レンズ群Ｇ２を保持する第２レンズバレル３０８と、第２レンズバレル３０８を第２レンズ群Ｇ２の第１光軸３０２に沿った方向に駆動するレンズ駆動部３０５とを備える。そして、カメラモジュール３００は、レンズ駆動部３０５による第２レンズバレル３０８の駆動方向をガイドするためのボール部材３２１（ガイド部材）を備える。第１レンズバレル３０７は、ボール部材３２１と嵌合するガイド溝３２２（第１ガイド凹部）を有する。第２レンズバレル３０８は、ボール部材３２１と嵌合するガイド穴３２３（第２ガイド凹部）を有する。ガイド穴３２３は、ボール部材３２１を第１光軸３０２に平行な方向（第１方向）に沿って固定するように形成される。ガイド溝３２２は、ガイド溝３２２に対してボール部材３２１が第１光軸３０２の方向に沿って摺動するように形成される。

このように、カメラモジュール３００は、第１レンズ群Ｇ１を把持する第１レンズバレル３０７と、第２レンズ群Ｇ２を把持する第２レンズバレル３０８との間に、ボール部材３２１とガイド溝３２２とガイド穴３２３とが配置される。このため、第２レンズバレル３０８のセルフアライメント性が高くなり、高精度に第１レンズ群Ｇ１と第２レンズ群Ｇ２との２群のレンズの中心を合わせることが出来るという効果を奏する。

ガイド穴３２３は、ボール部材３２１と嵌合するように形成された半球面を有する。ガイド溝３２２は、ボール部材３２１が第１光軸３０２の方向に沿って摺動する形状を有する。

ボール部材３２１は、１本のガイド溝３２２に対して複数個設けられることが好ましい。ガイド穴３２３は、複数個のボール部材３２１に対応して複数個設けられる。

ガイド溝３２２は、第１光軸３０２の方向に沿って複数本形成されることが好ましい。ボール部材３２１は、複数本のガイド溝３２２に対応して複数個設けられることが好ましい。ガイド穴３２３は、複数個のボール部材３２１に対応して複数個設けられることが好ましい。

レンズ駆動部３０５は、ボイスコイルモータを含む。

このボイスコイルモータは、図３に示すように、コイル３２４と、コイル３２４に対向して第２レンズバレル３０８に取り付けられた磁石３２５とを含む。第２レンズバレル３０８は、ガイド穴３２３が形成される平面３２８と、平面３２８に交差する側面３２９とを有する。磁石３２５は側面３２９に取り付けられる。

このように、レンズ駆動部３０５であるボイスコイルモータ（ＶＣＭ）を構成する磁石３２５が、ガイド穴３２３が形成される平面３２８に対して、９０度異なる側面３２９に取り付けられている。このため、カメラモジュール３００の小型化が可能になるという効果を奏する。

第１レンズバレル３０７は、第２レンズバレル３０８を載置するための載置面３２７を有する。第２レンズバレル３０８は、載置面３２７に対向する平面３２８（底面）を有する。ガイド溝３２２は載置面３２７に形成される。ガイド穴３２３は平面３２８に形成される。

カメラモジュール３００は、第１光軸３０２に交差する第２光軸３０１に沿って入射した物体光を第１光軸３０２に沿って導く反射素子３０３と、第２レンズ群Ｇ２を通過した物体光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部３０６と、反射素子３０３と第１レンズバレル３０７とレンズ駆動部３０５と撮像部３０６とを保持する筐体ＢＳとをさらに備える。

ボール部材３２１は、第２レンズ群Ｇ２の駆動方向をガイドするガイド部材であり、例えばセラミック製のボールにより構成することができる。

レンズ駆動部３０５は、第２レンズバレル３０８に取り付けられた磁石３２５と、筐体ＢＳに取り付けられたコイル３２４を含んでおり、ボイスコイルモータ（ＶＣＭ）を構成する。

第１レンズバレル３０７は、第１光軸３０２に平行な面方向の１面で、ガイド溝３２２を２本有する。第１レンズバレル３０７は、第１光軸３０２に沿った方向における撮像部３０６および反射素子３０３に対する位置が筐体ＢＳに固定されている。

第２レンズバレル３０８は、ガイド溝３２２に対向する箇所に、ガイド穴３２３をガイド溝３２２と同じ数だけ有している。２本のガイド溝３２２には、ボール部材３２１が各１個ずつ配置されている。

ガイド穴３２３は、ボール部材３２１の半径以上の半径を持つ半球体状の形状を有している。ガイド溝３２２は、断面がＶ字形状を有している。なお、ガイド溝３２２は第２レンズバレル３０８に形成されても良く、その場合、第１レンズバレル３０７には半球形状のガイド穴３２３を設ける。

第２レンズバレル３０８は、第１レンズバレル３０７に対して、ガイド穴３２３に嵌合されたボール部材３２１を介して保持される。

第１レンズバレル３０７に保持用鉄板Ｆｂを取り付け、第２レンズバレル３０８に磁力の弱い保持用磁石Ｍｂを取り付けて、第１光軸３０２に沿った方向から外れないように第２レンズバレル３０８を保持する。

レンズ駆動部３０５は、ガイド溝３２２とガイド穴３２３とボール部材３２１とにより第１光軸３０２に略一致する方向に第２レンズバレル３０８をガイドしながら、ボイスコイルモータの推力により第２レンズバレル３０８を駆動する。

ガイド溝３２２及びガイド穴３２３の位置は、図３に示す位置に限定されない。ガイド溝３２２及びガイド穴３２３は、ボール部材３２１を介して第１レンズバレル３０７が第２レンズバレル３０８を支持できる位置に配置されていればよい。なお、図３に示す位置の替わりに、後述する実施形態２に係る図５に示す位置にのみガイド溝及びガイド穴を設けてもよい。

光学系３０４は、反射素子３０３によって第２光軸３０１に沿って導かれた光線を、撮像部３０６に集光させて結像させる。

撮像部３０６は、光電変換により、光学系３０４によって集光した光線を電気信号に変換する撮像素子を有するセンサデバイスである。この電気信号はソフトウェア処理を経て、最終的に画像として出力される。

撮像部３０６は、筐体ＢＳとの間に駆動機構を設けることで、後述の通り、光学式の手振れ補正機能を実現することが出来る。

赤外線カットフィルタＩＲは、撮像部３０６に入射する光から、赤外線光を遮断する役割を有する。

また、撮像部３０６に直接異物（ゴミ）が付着すると、集光が遮られ、画像が大きく劣化するため、赤外線カットフィルタＩＲを撮像部３０６よりも前方に設けることで、赤外線カットフィルタＩＲは撮像部３０６に異物が直接付着するリスクを低減する役割も有する。

なお、本実施形態に係るカメラモジュール３００は、反射素子３０３を任意の２つの軸を回転軸として回動させることにより、光学式の手振れ補正を実現する構成にすることが出来る。

上記の構成は、手振れの状態を検出するためのブレ検出手段と、ブレ検出手段から出力された信号に基づいて反射素子３０３の駆動部を制御するコントローラーと、反射素子３０３を回動させるための駆動部と、反射素子３０３を保持して駆動部の動きを伝えて反射素子３０３を動かす保持部材と、を含む。

あるいは、本実施形態に係るカメラモジュール３００は、光学系３０４を任意の２つの軸に平行に移動させることによっても、光学式の手振れ補正を実現する構成にすることが出来る。

上記の構成は、手振れの状態を検出するためのブレ検出手段と、ブレ検出手段から出力された信号に基づいて光学系３０４の駆動部を制御するコントローラーと、光学系３０４を移動させるための駆動部と、光学系３０４を保持して駆動部の動きを伝えて光学系３０４を動かす保持部材を含む。

更にあるいは、本実施形態に係るカメラモジュールは、撮像部３０６を任意の２つの軸に平行に移動させることによっても、光学式の手振れ補正を実現する構成にすることが出来る。

上記の構成は、手振れの状態を検出するためのブレ検出手段と、ブレ検出手段から出力された信号に基づいて撮像部３０６の駆動部を制御するコントローラーと、撮像部３０６を移動させるための駆動部と、撮像部３０６を保持して駆動部の動きを伝えて撮像部３０６を動かす保持部材を含む。

いずれの構成も、構成部品の２軸の駆動により光学式の手振れ補正を実現するものであることから、例えば、反射素子３０３の回転軸を１軸、光学系３０４の移動軸を別の１軸というように、別の部品の駆動方向を１軸ずつ組み合わせることでも、光学式の手振れ補正を実現することが出来る。

これらの光学式の手振れ補正を実現する構成については、一般的に知られている為、詳細な説明および図示は省略する。

〔実施形態２〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。

図４は実施形態２に係るカメラモジュール３００Ａにおける光学系３０４Ａの斜視図である。図５は図４に示すＤ－Ｄ矢視断面図である。

カメラモジュール３００Ａの光学系３０４Ａに設けられた第１レンズバレル３０７Ａは、第２レンズバレル３０８Ａを内包するための内包面３２６を有する。第２レンズバレル３０８Ａは、内包面３２６に対向する側面３３４を有する。内包面３２６にガイド溝３３１（第１ガイド凹部）が形成される。側面３３４にガイド穴３３２（第２ガイド凹部）が形成される。

このように第１レンズバレル３０７Ａは、前述した実施形態１の構造に加えて、ガイド溝３２２を有する載置面３２７と角度が９０度異なる一対の内包面３２６に一対のガイド溝３３１を有する。

第２レンズバレル３０８Ａは、側面３３４のガイド溝３３１と対向する箇所に、ガイド穴３３２をガイド溝３３１と同じ数だけ有しており、一対のガイド溝３３１には、ボール部材３３３が各１個ずつ配置されている。

ガイド穴３３２は、ボール部材３３３の半径以上の半径を持つ半球体状の形状を有している。ガイド溝３３１は、断面がＶ字形状を有している。なお、ガイド溝３３３１は第２レンズバレル３０８Ａに形成されても良く、その場合、第１レンズバレル３０７Ａには半球形状のガイド穴３３２を設ける。

第２レンズバレル３０８Ａは、第１レンズバレル３０７Ａに対して、ガイド穴３３２に嵌合されたボール部材３３３、及び、ガイド穴３２３に嵌合されたボール部材３２１を介して保持される。

上記の構成によれば、第２レンズ群Ｇ２の第１光軸３０２に沿った方向の位置の調整を容易に行うことができる。

〔まとめ〕
本発明の態様１に係るカメラモジュール３００・３００Ａは、物体光を受け取る第１レンズ群Ｇ１を保持する第１レンズバレル３０７・３０７Ａと、前記第１レンズ群Ｇ１に対して前記物体光の進行方向側に配置される第２レンズ群Ｇ２を保持する第２レンズバレル３０８・３０８Ａと、前記第２レンズバレル３０８・３０８Ａを前記第２レンズ群Ｇ２の第１光軸３０２に沿った第１方向に駆動するレンズ駆動部３０５と、前記レンズ駆動部３０５による前記第２レンズバレル３０８・３０８Ａの駆動方向をガイドするためのガイド部材（ボール部材３２１・３３３）と、を備え、前記第１レンズバレルが３０７・３０７Ａ、前記ガイド部材（ボール部材３２１・３３３）と嵌合する第１ガイド凹部（ガイド溝３２２・３３１）を有し、前記第２レンズバレル３０８・３０８Ａが、前記ガイド部材（ボール部材３２１・３３３）と嵌合する第２ガイド凹部（ガイド穴３２３・３３２）を有し、前記第１ガイド凹部（ガイド溝３２２・３３１）と前記第２ガイド凹部（ガイド穴３２３・３３２）との一方は、前記ガイド部材（ボール部材３２１・３３３）を前記第１方向に沿って固定するように形成され、前記第１ガイド凹部（ガイド溝３２２・３３１）と前記第２ガイド凹部（ガイド穴３２３・３３２）との他方は、前記他方に対して前記ガイド部材（ボール部材３２１・３３３）が前記第１方向に沿って摺動するように形成される。

上記の構成によれば、第２レンズ群を保持する第２レンズバレルのレンズ駆動部による駆動方向をガイドするためのガイド部材と嵌合する第１ガイド凹部を第１レンズバレルが有する。そして、このガイド部材と嵌合する第２ガイド凹部を第２レンズバレルが有する。第１ガイド凹部と第２ガイド凹部との一方は、ガイド部材を第１方向に沿って固定するように形成される。第１ガイド凹部と第２ガイド凹部との他方は、他方に対してガイド部材が第１方向に沿って摺動するように形成される。

このため、カメラモジュールの小型化・薄型化を実現しながらも、第２レンズ群の第１光軸に沿った方向の位置の調整を容易に行うことができる生産性のより高いカメラモジュールを提供することができる。

本発明の態様２に係るカメラモジュール３００・３００Ａは、上記態様１において、前記ガイド部材が、ボール部材３２１・３３３を含み、前記第２ガイド凹部は、前記ボール部材３２１・３３３と嵌合する半球面が形成されたガイド穴３２３・３３２を含み、前記第１ガイド凹部は、前記ボール部材３２１・３３３が前記第１方向に沿って摺動するためのガイド溝３２２・３３１を含むことが好ましい。

上記の構成によれば、第１レンズバレルはボール部材と嵌合するガイド溝を有し、第２レンズバレルはボール部材と嵌合するガイド穴を有する。このため、第２レンズバレルのガイド穴がボール部材を第１方向に沿って固定し、第１レンズバレルのガイド溝に沿ってボール部材が第１方向に沿って摺動する。

本発明の態様３に係るカメラモジュール３００・３００Ａは、上記態様２において、前記ボール部材３２１・３３３が、前記ガイド溝３２２・３３１に対して複数個設けられ、前記ガイド穴３２３・３３２が、前記複数個のボール部材３２１・３３３に対応して複数個設けられることが好ましい。

上記の構成によれば、ボール部材が、ガイド溝に対して複数個設けられ、ガイド穴が、複数個のボール部材に対応して複数個設けられるので、第２レンズ群の第１光軸に沿った方向の位置の調整をより一層容易に行うことができる。

本発明の態様４に係るカメラモジュール３００・３００Ａは、上記態様２又は３において、前記ガイド溝３２２・３３１は、前記第１方向に沿って複数本形成され、前記ボール部材３２１・３３３が、前記複数本のガイド溝３２２・３３１に対応して複数個設けられ、前記ガイド穴３２３・３３２が、前記複数個のボール部材３２１・３３３に対応して複数個設けられることが好ましい。

上記の構成によれば、ガイド溝は、第１方向に沿って複数本形成され、ボール部材が、複数本のガイド溝に対応して複数個設けられ、ガイド穴が、複数個のボール部材に対応して複数個設けられるので、第２レンズ群の第１光軸に沿った方向の位置の調整をより一層容易に行うことができる。

本発明の態様５に係るカメラモジュール３００・３００Ａは、上記態様１において、前記レンズ駆動部３０５が、ボイスコイルモータを含むことが好ましい。

上記の構成によれば、ボイスコイルモータにより、第２レンズ群の第１光軸に沿った第１方向に沿って第２レンズバレルを容易に駆動することができる。

本発明の態様６に係るカメラモジュール３００は、上記態様５において、前記ボイスコイルモータが、コイル３２４と、前記コイル３２４に対向して前記第２レンズバレル３０８に取り付けられた磁石３２５とを含み、前記第２レンズバレル３０８が、前記第２ガイド凹部（ガイド穴３２３）が形成される平面３２８と、前記平面３２８に交差する側面３２９とを有し、前記磁石３２５が側面３２９に取り付けられることが好ましい。

上記の構成によれば、第２レンズバレルが、第２ガイド凹部が形成される平面と、平面に交差する側面とを有し、磁石が前記側面に取り付けられるので、第２レンズ群の第１光軸に沿った方向の位置の調整を容易に行うことができながら、カメラモジュールの小型化・薄型化を実現することができる。

本発明の態様７に係るカメラモジュール３００Ａは、上記態様１において、前記第１レンズバレル３０７Ａが、前記第２レンズバレル３０８Ａを内包するための内包面３２６を有し、前記第２レンズバレル３０８Ａが、前記内包面３２６に対向する側面３３４を有し、前記第１ガイド凹部（ガイド溝３３１）が前記内包面３２６に形成され、前記第２ガイド凹部（ガイド穴３３２）が前記側面３３４に形成されることが好ましい。

上記の構成によれば、第１レンズバレルが第２レンズバレルを内包するための内包面にガイド部材と嵌合する第１ガイド凹部が形成される。そして、内包面に対向する第２レンズバレルの側面にガイド部材と嵌合する第２ガイド凹部が形成される。このため、カメラモジュールの小型化・薄型化を実現することができる。

本発明の態様８に係るカメラモジュール３００は、上記態様１において、前記第１レンズバレル３０７が、前記第２レンズバレル３０８を載置するための載置面３２７を有し、前記第２レンズバレル３０８が、前記載置面３２７に対向する底面（平面３２８）を有し、前記第１ガイド凹部（ガイド溝３２２）が前記載置面３２７に形成され、前記第２ガイド凹部（ガイド穴３２３）が前記底面（平面３２８）に形成されることが好ましい。

上記の構成によれば、第２レンズバレルを載置するための載置面に第１ガイド凹部が形成され、載置面に対向する第２レンズバレルの底面に第２ガイド凹部が形成される。このため、カメラモジュールの小型化・薄型化を実現することができる。

本発明の態様９に係るカメラモジュール３００・３００Ａは、上記態様１において、前記第１光軸３０２に交差する第２光軸３０１に沿って入射した前記物体光を前記第１光軸３０２に沿って導く反射素子３０３と、前記第２レンズ群Ｇ２を通過した前記物体光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部３０６と、前記反射素子３０３と前記第１レンズバレル３０７・３０７Ａと前記レンズ駆動部３０５と前記撮像部３０６とを保持する筐体ＢＳとをさらに備えることが好ましい。

上記の構成によれば、第１光軸に交差する第２光軸に沿って入射した物体光を第１光軸に沿って導く反射素子と、第２レンズ群を通過した物体光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、反射素子と第１レンズバレルとレンズ駆動部と撮像部とを保持する筐体とをさらに備えることにより、カメラモジュールの小型化・薄型化を実現することができる。

本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。

３００ カメラモジュール
３０１ 第２光軸
３０２ 第１光軸
３０３ 反射素子
３０４ 光学系
３０５ レンズ駆動部（ボイスコイルモータ）
３０６ 撮像部
３０７ 第１レンズバレル
３０８ 第２レンズバレル
３１１ 結像面
３２１ ボール部材（ガイド部材）
３２２ ガイド溝（第１ガイド凹部）
３２３ ガイド穴（第２ガイド凹部）
３２４ コイル
３２５ 磁石
３２６ 内包面
３２７ 載置面
３２８ 平面
３２９ 側面
３３１ ガイド溝（第１ガイド凹部）
３３２ ガイド穴（第２ガイド凹部）
３３３ ボール部材（ガイド部材）
３３４ 側面
Ｇ１ 第１レンズ群
Ｇ２ 第２レンズ群
ＢＳ 筐体

Claims (9)

1. 物体光を受け取る第１レンズ群を保持する第１レンズバレルと、
   前記第１レンズ群に対して前記物体光の進行方向側に配置される第２レンズ群を保持する第２レンズバレルと、
   前記第２レンズバレルを前記第２レンズ群の第１光軸に沿った第１方向に駆動するレンズ駆動部と、
   前記レンズ駆動部による前記第２レンズバレルの駆動方向をガイドするためのガイド部材と、を備え、
   前記第１レンズバレルが、前記ガイド部材と嵌合する第１ガイド凹部を有し、
   前記第２レンズバレルが、前記ガイド部材と嵌合する第２ガイド凹部を有し、
   前記第１ガイド凹部と前記第２ガイド凹部との一方は、前記ガイド部材を前記第１方向に沿って固定するように形成され、
   前記第１ガイド凹部と前記第２ガイド凹部との他方は、前記他方に対して前記ガイド部材が前記第１方向に沿って摺動するように形成されることを特徴とするカメラモジュール。
2. 前記ガイド部材が、ボール部材を含み、
   前記第２ガイド凹部は、前記ボール部材と嵌合する半球面が形成されたガイド穴を含み、
   前記第１ガイド凹部は、前記ボール部材が前記第１方向に沿って摺動するためのガイド溝を含む請求項１に記載のカメラモジュール。
3. 前記ボール部材が、前記ガイド溝に対して複数個設けられ、
   前記ガイド穴が、前記複数個のボール部材に対応して複数個設けられる請求項２に記載のカメラモジュール。
4. 前記ガイド溝は、前記第１方向に沿って複数本形成され、
   前記ボール部材が、前記複数本のガイド溝に対応して複数個設けられ、
   前記ガイド穴が、前記複数個のボール部材に対応して複数個設けられる請求項２又は３に記載のカメラモジュール。
5. 前記レンズ駆動部が、ボイスコイルモータを含む請求項１に記載のカメラモジュール。
6. 前記ボイスコイルモータが、コイルと、前記コイルに対向して前記第２レンズバレルに取り付けられた磁石とを含み、
   前記第２レンズバレルが、前記第２ガイド凹部が形成される平面と、前記平面に交差する側面とを有し、
   前記磁石が前記側面に取り付けられる請求項５に記載のカメラモジュール。
7. 前記第１レンズバレルが、前記第２レンズバレルを内包するための内包面を有し、
   前記第２レンズバレルが、前記内包面に対向する側面を有し、
   前記第１ガイド凹部が前記内包面に形成され、
   前記第２ガイド凹部が前記側面に形成される請求項１に記載のカメラモジュール。
8. 前記第１レンズバレルが、前記第２レンズバレルを載置するための載置面を有し、
   前記第２レンズバレルが、前記載置面に対向する底面を有し、
   前記第１ガイド凹部が前記載置面に形成され、
   前記第２ガイド凹部が前記底面に形成される請求項１に記載のカメラモジュール。
9. 前記第１光軸に交差する第２光軸に沿って入射した前記物体光を前記第１光軸に沿って導く反射素子と、
   前記第２レンズ群を通過した前記物体光を電気信号に変換する撮像素子を有する撮像部と、
   前記反射素子と前記第１レンズバレルと前記レンズ駆動部と前記撮像部とを保持する筐体とをさらに備える請求項１に記載のカメラモジュール。

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