JP5129700B2 - 撮像装置および光学機器 - Google Patents

撮像装置および光学機器 Download PDF

Info

Publication number
JP5129700B2
JP5129700B2 JP2008229749A JP2008229749A JP5129700B2 JP 5129700 B2 JP5129700 B2 JP 5129700B2 JP 2008229749 A JP2008229749 A JP 2008229749A JP 2008229749 A JP2008229749 A JP 2008229749A JP 5129700 B2 JP5129700 B2 JP 5129700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide
guide shaft
lens
holder
guide hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008229749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010066292A (ja
Inventor
真 堀山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008229749A priority Critical patent/JP5129700B2/ja
Publication of JP2010066292A publication Critical patent/JP2010066292A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5129700B2 publication Critical patent/JP5129700B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、レンズユニット、特に、コンパクトデジタルカメラやモバイル用カメラ等の光学機器に使用されれば好適なレンズユニットを備えたカメラモジュール等の撮像装置、光学機器に関する。また、本発明は、特に、複数の駆動レンズ群を有するレンズユニットを備えたカメラモジュール等の撮像装置、光学機器に関する。
ズームカメラモジュールは、例えば、コンパクトデジタルカメラやモバイル用カメラ等の光学機器に用いられ、複数の可動レンズ群と、レンズ群を保持するレンズホルダと、複数のレンズ群を光軸方向へ案内するガイド軸と、ガイド軸を保持するためのガイドベースからなっている。
ここで、上記可動レンズ群は、従来、ガイドベースに直接固定されたり、良好な光学性能が得られるように、ガイド軸を調整しながら、ガイドベースに固定されたりしてきた。
また、ガイドベースに直接固定を行う場合には、ガイドベースに、ガイド軸径より小さな穴径を有するガイド穴を設け、そのガイド穴にガイド軸を圧入して、ガイド軸を位置決め保持し、その後、ガイドベースにガイド軸を接着固定している。
また、ガイド軸を調整する場合には、ガイド軸の一端を固定し、他端を調整している。例えば、特開2007−3842号公報(特許文献1)には、カメラモジュールを組み立てる方法として、可動レンズ群を光軸方向に案内するガイド軸を光学的な性能を観測しながら調整する方法が開示され、この方法によって、カメラモジュールにおいて良好な光学性能を実現できる旨記載されている。
図13は、上記特許文献1に開示されたレンズ装置(カメラモジュール)を説明する図である。
このレンズ装置は、レンズ鏡筒101と、第1の固定レンズ群102と、第2の固定レンズ群103と、変倍用のレンズ群105と、焦点調節用のレンズ群107と、2本のガイドポール108と、撮像素子固定枠110とを備える。
上記第1の固定レンズ群102は、レンズ鏡筒101における前端部に嵌め込まれて固定されている。上記第2の固定レンズ群103は、レンズ鏡筒101内における後方寄りの位置に、固定支持枠111を介して固定されている。
上記変倍用のレンズ群105は、第1保持枠104に保持され、光軸Pに沿って移動可能になっている。上記焦点調節用のレンズ群107は、第2保持枠106により保持され、光軸Pに沿って移動可能になっている。上記2本のガイドポール108は、レンズ鏡筒101内における筒状部分の内周面に沿った位置において、光軸Pと略平行に延在している。
上記撮像素子固定枠110は、レンズ鏡筒101の後面部101cに接触した状態で、後方に配設されている。上記撮像素子固定枠110は、固定枠としての機能を有し、撮像素子固定枠110に、CCD等の撮像素子109を固定して保持するようになっている。
上記第1の固定レンズ群102、変倍用のレンズ群105、第2の固定レンズ群103および焦点調節用のレンズ群107は、レンズ鏡筒101内に、前方から、この準に配置されて収容されている。
上記第1の固定レンズ群102の光軸、変倍用のレンズ群105の光軸、第2の固定レンズ群103の光軸、および、焦点調節用のレンズ群107の光軸は、各部品の精度および組立精度に問題が無ければ、同一直線上に位置し、光軸Pは、この直線により構成されている。
上記各ガイドポール108の前端部は、レンズ鏡筒101における第1の固定レンズ群102の保持部分に嵌め込まれている。上記各ガイドポール108は、第1の固定レンズ群102に対する傾きを調整可能な状態で、第1の固定レンズ群102に立設されている。
上記ガイドポール108は、レンズ鏡筒101の後面部101cに設けられた貫通孔119を通過している。上記ガイドポール108の後端部は、撮像素子固定枠110に設けられた取付け孔113に挿入されて支持されている。
このレンズ装置は、上記撮像素子固定枠110が固定ねじ112で固定されていない状態では、撮像素子固定枠110の位置を移動させることで、ガイドポール108を傾倒自在に調整可能な構造となっている。
上記レンズ鏡筒101の後面部101cには、ガイドポール108の後端部を通すための貫通孔119が設けられ、ガイドポール108の後方側部分が、後面部1cによって支持されるようになっている。上記貫通孔119は、貫通孔119の内壁面とガイドポール108の外周面との間に、20μmから50μmの範囲内の隙間Lが空くように形成されている。このことから、上記ガイドポール108に対するレンズ鏡筒101の後面部101cの相対位置を、上記隙間L分だけ調整できるようになっている。
このようにして、上記第1の固定レンズ群102、撮像素子109、ガイドポール108により支持された変倍用のレンズ群105および焦点調節用のレンズ群107を一体化し、この一体化によって、上記光軸Pを画定している。
一方、上記レンズ鏡筒101に固定された第2の固定レンズ群103は、後述する光軸Pの調整によって、各部品の動きとは無関係に固定される。つまり、上記固定ねじ112を緩めた状態において、撮像素子固定枠110の位置をずらして、光軸Pを傾けることにより、光軸Pに対する第2の固定レンズ群103の相対位置を調整するようになっている。
組立精度や部品精度のバラツキにより、映像検査で解像度の問題が検出された場合には、レンズ装置の光軸Pに対する調芯が不良であるとみなして、調芯に関する調整方法を行うようになっている。
このレンズ装置では、ガイド軸が、駆動レンズを光軸方向に案内するが、このガイド軸の位置を、光学的な手法を用いて調整するようになっている。また、この光学的な手法を用いた調整(調芯)は、一般的に撮像用のチャートを用いて行われている。
しかしながら、撮像チャートを用いた調整において、調整者によりバラツキが発生することを避けがたい。
また、撮像チャートを用いる場合、中央付近を解像度と周辺部の解像度を評価しながら、中心部の解像度が高く、周辺部は中央部に対して解像度が低くなるように調整し、更に、この調整に加えて、周辺部(例えば、四隅)の解像度のバラツキを一定範囲内に抑える必要があるため、調整に多大な時間が必要不可欠である。
また、光学的な手法を用いる場合、複数のレンズを有するカメラモジュールにおいては、すべてのレンズを用いることによって、良好な光学性能が得られるように設計されているため、調整時においても、全てのレンズの調整が必要となる。ここで、カメラモジュールの調整行程において、すべてのレンズ群を構成した状態で調整を行う場合において、非常に緻密な調整が必要不可欠であり、調整不良による欠陥品の発生を避けがたい。このような背景において、製品の歩留まりを大きくしたいという要請が存在する。
特開2007−3842号公報(第1図)
そこで、この発明の課題は、複数の可動レンズ群とレンズ群を光軸方向に案内するガイド軸と、ガイド軸を保持するガイドベースとを有し、かつ、光学的な手法を用いて複数のレンズ群間の位置を調整する必要のないレンズユニットを備える撮像装置および光学機器を提供することにある。
また、調整行程を簡略化できるレンズユニットの組立方法および撮像装置の組立方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の撮像装置、光学機器が包含するレンズユニットは、
可動レンズ群と、
上記可動レンズ群を保持するレンズホルダと、
上記レンズホルダを光軸方向に案内する第1のガイド軸および第2のガイド軸と、
上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸を保持するガイドベースと
を備え、
上記ガイドベースは、上記第1のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第1のガイド穴と、上記第2のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第2のガイド穴とを有し、
上記第1のガイド軸は、上記第1のガイド穴の内周面に対して間隔をおいた状態で上記第1のガイド穴に挿通され、
上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴の内周面に対して間隔をおいた状態で上記第2のガイド穴に挿通されている。
本発明によれば、ガイド軸とガイドベースに設けたガイド穴とが当接することがないから、レンズユニットに、ガイドベースの成形精度の影響がおよぶことがなくて、レンズユニットの光学性能を良好なものにすることができる。
また、この発明の撮像装置、光学機器が包含するレンズユニットは、
上記可動レンズ群は、第1の可動レンズ群と、第2の可動レンズ群とを有し、
上記レンズホルダは、上記第1の可動レンズを保持する第1のレンズホルダと、上記第2の可動レンズを保持する第2のレンズホルダとを有し、
上記第1ガイド軸は、上記第1のレンズホルダを上記第1ガイド軸の軸方向に案内する一方、上記第2ガイド軸は、上記第2のレンズホルダを上記第2ガイド軸の軸方向に案内し、
上記第1ガイド軸は、上記第1のガイド穴から突出する突出部を有し、上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴から突出する突出部を有する。
本発明によれば、第1の可動レンズと、第2の可動レンズとを、互いにと独立に動作させることができる。
また、この発明の撮像装置、光学機器が包含するレンズユニットは、
上記第1のガイド軸の外周面と上記第1のガイド穴の内周面との間に介在する接着剤と、上記第2のガイド軸の外周面と上記第2のガイド穴の内周面との間に介在する接着剤とを備える。
本発明によれば、各ガイド軸をガイドベースに確実に固定できる。
また、この発明の撮像装置、光学機器が包含するレンズユニットは、
上記ガイドベースは、上記第1のガイド穴に対して上記第1ガイド軸の上記突出部側とは反対側の内面に第1の接着剤塗布用の凹部を有すると共に、上記第2のガイド穴に対して上記第2ガイド軸の上記突出部側とは反対側の内面に第2の接着剤塗布用の凹部を有し、
上記第1の接着剤塗布用の凹部に収容されると共に、上記第1ガイド軸の外周面に接触する接着剤と、上記第2の接着剤塗布用の凹部に収容されると共に、上記第2ガイド軸の外周面に接触する接着剤とを備える。
本発明によれば、ガイドベースに各ガイド軸を容易かつ確実に固定することができる。
また、この発明の撮像装置、光学機器が包含するレンズユニットは、
上記第1ガイド軸は、上記第1のガイド穴から突出する突出部を有し、上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴から突出する突出部を有し、
光学部材と、
この光学部材を保持する光学部材ホルダと
を備え、
上記光学部材ホルダと上記第1ガイド軸の上記突出部とが係合していると共に、上記光学部材ホルダと上記第2ガイド軸の上記突出部とが係合している。
本発明によれば、光学部材と容易かつ確実にガイドベースに固定することができる。
また、本発明の撮像装置は、上述のレンズユニットを備えるから、レンズユニットの光学特性を良好なものにすることができる。
上記撮像装置には、カメラモジュールが含まれる。
また、本発明の光学機器は、上述のレンズユニットを備えるから、レンズユニットの光学特性を良好なものにすることができる。
また、本発明の組立で採用できるレンズユニットの組立方法は、
第1のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第1のガイド穴と、第2のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第2のガイド穴とを有するガイドベースの上記第1のガイド穴に上記第1のガイド軸を挿通すると共に、上記第2のガイド穴に上記第2のガイド軸を挿通し、
上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸とが略平行になるように、上記第1ガイド軸および上記第2ガイド軸の夫々を、上記ガイドベースに対して位置決めし、
その後、上記第1ガイド軸および上記第2ガイド軸の夫々を、上記ガイドベースに固定することを特徴とする。
この方法によれば、ガイド軸とガイドベースに設けたガイド穴とが当接しない状態で、上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸とを略平行にでき、その後、各ガイド軸を、ガイドベースに固定するから、レンズユニットに、ガイドベースの成形精度の影響がおよぶことがなくて、レンズユニットの光学性能を良好なものにすることができる。
また、本発明の組立で採用できるレンズユニットの組立方法では、
上記第1のガイド軸が、上記第1のガイド穴から突出すると共に、上記第2のガイド軸が、上記第2のガイド穴から突出している状態で、上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸が、上記ガイドベースに固定される。
この方法によれば、上記第1のガイド軸において上記第1のガイド穴から突出する部分に、撮像部品や光学部品等の別部材を係合固定することができる。
また、本発明の組立で採用できるレンズユニットの組立方法では、
上記第1のガイド穴の内周面と、上記第1のガイド軸の外周面との間に接着剤を介在させると共に、上記第2のガイド穴の内周面と、上記第2のガイド軸の外周面との間に接着剤を介在させる。
この方法によれば、各ガイド軸をガイドベースに確実に固定できる。
また、本発明の組立で採用できるレンズユニットの組立方法では、
ガイドベースの外面は、上記第1のガイド穴に略平行に延在すると共に、上記第1のガイド穴に略垂直な方向に広がる端面を有する突出部を有し、
上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸を保持するためのガイド軸保持部材を、上記突出部の上記端面に当接する。
この方法によれば、上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸を保持するためのガイド軸保持部材を、ガイドベースの外面にから突出する突出部の端面に当接するから、ガイドベースの外面とガイド軸保持部材との間に隙間を形成でき、この隙間により、埃等の異物がガイドベースとガイド軸保持部材との間に位置することがない。したがって、上記ガイドベースとガイド軸保持部材との間に上記異物の挟み込みことにより、レンズユニットの光学特性が低下することがない。
また、本発明の組立で採用できるレンズユニットの組立方法では、
光学部材を保持する光学部材ホルダを、上記第1のガイド軸において上記第1のガイド穴から突出している突出部に係合すると共に、上記第2のガイド軸において上記第2のガイド穴から突出している突出部に係合する。
この方法によれば、光学部材ホルダを、容易かつ精密にレンズユニットに固定できる。
また、本発明の撮像装置の組立で採用できる組立方法は、
第1のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第1のガイド穴と、第2のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第2のガイド穴とを有するガイドベースの上記第1のガイド穴に上記第1のガイド軸を挿通すると共に、上記第2のガイド穴に上記第2のガイド軸を挿通し、
上記第1のガイド軸と上記第2のガイド軸とが略平行になるように、上記第1ガイド軸および上記第2ガイド軸の夫々を、上記ガイドベースに対して位置決めし、
その後、上記第1ガイド軸および上記第2ガイド軸の夫々を、上記ガイドベースに固定し、
上記ガイドベースにおける上記第1のガイド軸の延在方向の一方の側の端部に、撮像素子を固定する。
この方法によれば、撮像装置の光学特性を良好なものにすることができる。
また、本発明の撮像装置の組立で採用できる組立方法では、
上記第1のガイド軸が、上記第1のガイド穴から突出すると共に、上記第2のガイド軸が、上記第2のガイド穴から突出している状態で、上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸が、上記ガイドベースに固定され、
上記第1のガイド軸において上記第1のガイド穴から突出している部分を、上記撮像素子を保持しているセンサー保持部材と係合する。
この方法によれば、撮像素子を正確に位置決めでき、かつ、撮像素子を容易に撮像装置に搭載できる。
本発明が包含するレンズユニットによれば、複数の可動レンズを光軸方向に案内するガイド軸と、そのガイド軸を保持するガイドベースに設けたガイド穴との間にクリアランスが存在している状態で組立を行うため、レンズユニットの光学特性に、ガイドベースの成型精度に依存する精度誤差が生じることがなくて、レンズユニットの光学特性を優れたものにすることができる。
また、本発明の撮像装置(例えば、撮像モジュール)によれば、本発明のレンズユニットと、撮像素子とを備えるから、複数の可動レンズを有するレンズユニットを、ガイドベースの成型部材の成型精度の影響を受けることなく組み立てることができて、良好な光学性能を獲得することができる。
また、本発明の光学機器は、本発明のレンズユニットを備えるから、複数の可動レンズを有するレンズユニットを、ガイドベースの成型部材の成型精度の影響を受けることなく組み立てることができて、良好な光学性能を獲得することができる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
1は、本発明の一実施形態が包含するレンズユニット10を示す斜視図である。
このレンズユニット10は、第1のレンズ1と、第1のレンズホルダ2と、第2のレンズ3と、第2のレンズホルダ4と、第1のガイド軸5と、第2のガイド軸6と、第3のガイド軸7と、ガイドベース8とを備える。
上記第1のレンズホルダ2は、第1のレンズ1を保持し、第2のレンズホルダ4は、第2のレンズ3を保持する。上記第1のガイド軸5は、第1のレンズホルダ2を光軸方向(第1のガイド軸5の軸方向、図1にZで示す方向)に案内し、第2のガイド軸6は、第2のレンズホルダ4を光軸方向(第2のガイド軸6の軸方向、図1にZで示す方向)に案内している。
上記第3のガイド軸7は、第1のレンズホルダ2が第1のガイド軸5の中心に対して回転することを抑制し、かつ、第2のレンズホルダ4が第2のガイド軸6の中心に対して回転することを抑制している。上記第1のガイド軸5、第2のガイド軸6および第3のガイド軸7の軸径は、0.5〜1mm程度であることが好ましい。また、上記ガイドベース8は、第1のガイド軸5、第2のガイド軸6および第3のガイド軸7を保持している。
上記第1のレンズ1は、第1のレンズホルダ2に挿入後、第1のレンズホルダ2に接着剤にて固定されている。また、上記第2のレンズ2は、第2のレンズホルダ4に挿入後、第2のレンズホルダ4に接着剤にて固定されている。尚、上記第1のレンズ1および第2のレンズ2は、必ずしも単体でなく複数のレンズを組合せたレンズ群からなっていても良い。
撮像装置は、良好な光学性能が得られるように光学設計がされている。例えば、上記第1のレンズ1および第2のレンズ3の材料としては、光学設計に応じて、ガラス材料やプラスチック材料など良好の光学性能を満足できる材料が適時選択されている。
上記第1のレンズホルダ2は、リング部21と、ブラケット部22、23とを有し、上記リング部21は、第1のレンズ1を保持し、上記ブラケット部22、23は、リング部21の光軸方向と直角方向(図1にYで示す方向)に広がっている。
上記ブラケット部22は、光軸方向に延在する筒状体24を有する。この筒状体24は、光軸方向に貫通する貫通穴24aを有し、この貫通穴24aに、第1のガイド軸5を挿通している。また、上記ブラケット部23は、光軸方向に貫通する貫通穴23aを有し、この貫通穴23aに、第3のガイド軸7を挿通している。上記第1のレンズホルダ2は、ブラケット部22、23に挿通した第1および第3のガイド軸5、7上を光軸方向に移動可能になっている。
上記第2のレンズホルダ4は、リング部41と、ブラケット部42、43とを有する。上記リング部41は、ブラケット部42の光軸方向の一端部に位置して、第2のレンズ3を保持している。上記ブラケット部42、43は、リング部41の光軸と直角方向(図1にYで示す方向)に広がっている。上記ブラケット部42は、光軸方向の端部に、光軸方向に延在する筒状体44を有している。
上記筒状体44は、筒状体44を光軸方向に貫通する貫通穴44aを有し、第2のガイド軸6は、この貫通穴44aに挿通されている。また、上記ブラケット部43は、ブラケット部43を光軸方向に貫通する貫通穴(図示せず)を有し、第3のガイド軸7は、この貫通穴に挿通されている。
上記第2のレンズホルダ4は、ブラケット部42、43に挿通した第2のガイド軸6、7上を光軸方向に移動可能になっている。
上記第1のレンズホルダ2および第2のレンズホルダ4の材料としては、プラスチック材料が選択されることが好ましく、特に、耐落下衝撃性能が必要な場合は、ポリカーボネート材料が選択されることが好ましい。また、上記第1のレンズホルダ2および第2のレンズホルダ4の材料としては、ポリカーボネートにガラスフィラー等の強度を向上させる添加物を含んだ材料も好適に使用できる。
上記ガイドベース8は、第1のガイド軸5、第2のガイド軸6および第3のガイド軸7を固定支持するものであり、中空で略直方体状の形状を有する。上記ガイドベース8において光軸方向に垂直な方向の一方の側面は、開口部9を有する。この開口部9は、レンズユニットを組立てる際に、レンズホルダ2や、レンズホルダ4等を、ガイドベース8内に挿入するため等に使用される。
上記ガイドベース8の軸方向(光軸方向)の一方の対物側の側面81は開口(図示せず)を有し、また、他方の像面側の側面82も、開口83を有する。上記ガイドベース8の材料としては、プラスチック材料を使用することが好ましい。特に、耐落下衝撃性能が必要な場合は、ポリカーボネート材料を使用することが好ましく、または、ポリカーボネートにガラスフィラー等の強度を向上させる添加物を含んだ材料を使用することが好ましい。
図2A、図2Bは、本発明が搭載可能なレンズユニットの組立方法を説明する図である。詳しくは、図2Aは、レンズユニットの組立において、ガイドベース8に対して、第1のレンズホルダ2、第2のレンズホルダ4、第1のガイド軸5および第2のガイド軸6を挿入する工程を説明する図である。また、図2Bは、レンズユニットの組立において、上記ガイドベース8を、第1のガイド軸保持部材20と第2のガイド軸保持部材21で保持する工程を説明する図である。
レンズユニットの組立は、図2A、図2Bに示すように、第1のガイド軸保持部材20と第2のガイド軸保持部材21からなる組立装置を用いて行う。上記第1のガイド軸保持部材20および第2のガイド軸保持部材21の夫々には、第1ガイド穴、第2ガイド穴および第3ガイド穴が設けられ、第1ガイド穴には、第1のガイド軸5が挿通され、第2ガイド穴には、第2のガイド軸6が挿通され、第3ガイド穴には、第3ガイド軸7が挿通されるようになっている。
各ガイド穴は、そのガイド穴に挿通するガイド軸5,6,7の直径に対して、プラス公差で設けてある。上記ガイド軸5,6,7の直径に対して、+1μm〜+5μmの範囲の公差であれば、ガイド軸5,6,7がガイド穴に挿入され、公差により発生するクリアランスに対して、ガタが発生した場合においても、光学性能に影響する光軸方向に対してチルト(傾き)を発生することがない。
組立装置は、一方のガイド軸保持部材20が光軸方向へ移動可能な構成である。例えば、上記第2のガイド軸保持部材21が治具(図示せず)に固定される一方、第1のガイド軸保持部材20が光軸方向へ移動可能な構成である。尚、上記第1のガイド軸保持部材20が上記治具に固定される一方、第2のガイド軸保持部材21が光軸方向へ移動可能な構成であっても良いことは、言うまでもない。
光軸方向の移動については、ベアリング(直動軸受)を利用したガイドレールを用いて移動させる等の構成が考えられる。
第1のガイド軸保持部材20において、第1のガイド軸5に対応したガイド穴と、第2のガイド軸6に対応したガイド穴との距離は、第2のガイド軸保持部材21において、第1のガイド軸5に対応したガイド穴と、第2のガイド軸6に対応したガイド穴との距離と、略同一になっている。この構成により、治具を製作する際に、それぞれの位置関係を調整して、組立を行うことによって、第1のガイド軸5と、第2のガイド軸6とを平行に保持することができる。
続いて、上記組立装置を用いたレンズユニットの組立について説明する。
初めに、固定側のガイド軸保持部材としての第1のガイド軸保持部材20に、ガイドベース8を設置して、第1のガイド軸保持部材20に対してガイドベース8を位置決めする。
この際、ガイド軸保持部材に設けたガイド穴と、ガイドベース8に設けたガイド穴との位置が一致する場所に、ガイドベース8を位置決めするように、上記治具や、上記治具とは別の組立装置にチャッキング機構(図示せず)が設けられることが望ましい。
上記第1のガイド軸保持部材20にガイドベース8を設置した後、ガイドベース8に設けた開口部9から、第1のレンズホルダ2および第2のレンズホルダ4を挿入する。
その後、光軸方向から第1のガイド軸5、第2のガイド軸6および第3のガイド軸7を挿入する。このとき、各ガイド軸5,6,7は、ガイドベース8のガイド穴(本実施例では、物体側)を通した後、レンズホルダ2,4のガイド挿入部に挿入し、他方のガイド穴(本実施例では、像面側)に挿入する。
その後、図2Bに示すように、ガイドベース8の両端から突出した各ガイド軸5,6,7のガイド突出部を、第1および第2ガイド軸保持部材20,21で保持する。
このように、各ガイド軸5,6,7を、第1および第2ガイド軸保持部材20,21により予め調整された位置に保持することによって、第1のガイド軸5と第2のガイド軸6との平行度を、管理して組み立てを行うことができるから、光学性能の影響を与える可動部のレンズ群同士の相対位置を管理しながら、レンズユニットの組み立てを行うことができる。したがって、レンズユニットの光学特性を優れたものにすることができる。
図3A,3B,3C,3Dは、レンズユニット10の組み立ての際の各レンズ間の位置関係を説明する図である。
以下、図3A,3B,3C,3Dを用いて、ガイド軸を管理して組み立てる際のガイド軸とレンズ群との関係を説明する。
詳しくは、図3Aおよび図3Bは、本発明が搭載可能なレンズユニットを組み立てている最中の各レンズ間の位置関係を説明する図である。一方、図3Cおよび図3Dは、従来の方法、すなわち、ガイドベースのガイド穴を基準にレンズユニットを組み立てている最中の各レンズ間の位置関係を説明する図である。尚、図3Cおよび図3Dにおいて、305は、第1のガイド軸を示し、306は、第2のガイド軸を示し、307は、第3のガイド軸を示している。
尚、図3Aおよび図3Cは、第1レンズ1(図1参照)と第2レンズ3(図1参照)との距離が接近して広角な撮影ができるwide(広角)位置での状態を示し、図3Bおよび図3Dは、第1レンズ1と第2レンズ3との距離が遠くなって望遠撮影ができるレンズのTele(望遠)位置での状態を示している。
図3A,3B,3C,3Dにおいては、第1のレンズホルダ2,302に固定された第1のレンズの主点を白丸、第2のレンズホルダ4,304に固定された第2のレンズの主点を黒丸で示し、それぞれの主点間の距離をZwide、Zteleと示している。尚、この例では、レンズ間の距離(主点間距離)が、Zwide<Zteleになるように設計されているが、光学設計上、反対になってもよい。尚、主点とは、レンズ群の中心をさす。この中心は、物理的な距離の中心ではなく、屈折を基準に決められているから、主点が、レンズ群の外にある場合もある。
図3A、図3Bに示すように、この例の場合は、wide位置、tele位置でレンズ間距離Zwide、Zteleが変化しても、それぞれのレンズを通る光軸にオフセットは発生せず、光軸間の相対的な変化は見られない。これは、wide位置、tele位置いずれの場合も良好な光学性能を有することが可能となることを示している。
一方、図3C、図3Dに示すように、従来の組立方法によると、ガイドベースを基準に組立を行うため、ガイドベースに成型誤差が発生した場合に、第1のレンズホルダ302と第2のレンズレンズホルダ304との間にレンズ間チルト及びレンズ間シフトが発生する。さらに、wide位置、tele位置でレンズ間のシフト量が変化する。すなわち、図3C、図3Dに示すように、wide位置、tele位置でのレンズ間距離の変化が大きくなれば、その距離の増大に比例してシフト量が大きくなる。
このことから、例えば、上記第1のレンズホルダ302の主点において、第1レンズの光軸と第2レンズの光軸が一点に交わっている場合において、第2レンズの主点が存在する位置での第1レンズと第2レンズとのwide位置でのX方向(図1参照)の距離Xwideは、第1レンズと第2レンズの距離がより大きいtele位置での距離Xteleよりも小さくなる。したがって、Xwideは、光学性能として仕様値を満足していたとしても、Tele位置でのシフト誤差Xteleで、仕様値を満足しない場合が発生し、この場合、レンズユニットが不良品となり、カメラモジュールの歩留まりが悪化することになる。
このように、従来の方法、すなわち、成型品の成型精度に依存する組立方法においてはレンズユニット歩留まりが悪化する一方、この例のように、成型品の成型精度の影響を除去する組立方法を採用した場合、レンズユニットの歩留を良くすることができて、レンズユニットを備えるカメラモジュールの量産性を、格段に向上することができるのである。
ここで、ガイドベース等に発生する成型誤差について簡単に説明する。
ガイドベースは、樹脂成型により作製されるが、樹脂成型では、金型を用いて射出成型により成型されるため、金型精度により成型がばらつくことになる。カメラモジュールに用いる樹脂成型品に求められる精度としては、10μm以下が必要となる。樹脂成型では、コストを低減するために、1回の成型工程で複数の部品を成型するが、複数の成型品すべてを10μm以下に抑えることは困難である。そのため、組立時に成型精度の仕様を満足しない部材が混入することが考えられる。この仕様を満足しない部材を用いて組み立てを行った場合、図3Cおよび図3Dに示すような状態が発生し、規定の光学性能を獲得できなくなるのである。
図4は、ガイドベース8の対物側の側面81を、ガイドベース8の軸方向(光軸方向)の外方から見たときの平面図である。
図4に示すように、ガイドベース8には、第1のガイド穴11、第2のガイド穴12および第3のガイド穴13が設けられている。上記第1のガイド穴11には、第1のガイド軸5が保持され、第2のガイド穴12には、第2のガイド軸6が保持され、第3のガイド穴13には、第3の軸7が保持されている。
上記各ガイド穴11,12,13は、各ガイド穴11,12,13に挿入されるガイド軸5,6,7の直径に対して、大きく設定されている。
このことから、上述する組立方法を採用した場合に、ガイド軸とガイドベースに設けたガイド穴とが当接することが無く、ガイドベース8の成型精度の影響を一切受けずに、レンズユニット10(図1参照)を形成することができる。
尚、この例では、上記第3のガイド穴13についても、第3のガイド軸7の外径に対して、第3のガイド穴13の穴径を大きくしているが、第3のガイド軸7は、第1のレンズホルダ2と、第2のレンズホルダ4とを光軸方向に案内するために設けられているのではなく、第1のレンズホルダ2および第2のレンズホルダ4の回転を規制するものであるため、第3のガイド軸が、光軸方向に一致しなくとも、レンズユニットの光学性能に影響しない。そのため、第3のガイド軸の直径は、ガイドベースのガイド穴径と同じであってもよい。
図5は、ガイドベース8に設けた接着剤を塗布するための領域を説明する図である。
上記ガイドベース8は、ガイドベース8の内側に接着剤を塗布してガイド軸5,6を接着固定するための凹部である第1の接着剤塗布領域14および第2の接着剤塗布領域15を有する。上記第1のガイド軸5の外周面と第1のガイド穴11の内周面とを、接着剤で固定すると共に、第2のガイド軸6の外周面と第2のガイド穴12の内周面とを、接着剤で固定する。また、第1の接着剤塗布領域14および第2の接着剤塗布領域15に接着剤を塗布することにより、第1のガイド軸5とガイドベース8との接着および第1のガイド軸6とガイドベース8との接着を強固にする。上記ガイドベース8の内側に第1および第2接着剤塗布領域14,15を設けることにより、組立工程の行程時間を短縮することができる。
詳しくは、上記ガイドベースの外側に接着剤を塗布する場合、ガイドベースは、ガイド保持部材(図2A,2B参照)により挟み込まれる構成であるから、先ず、ガイド軸保持部材を移動させ、ガイドベースとガイド軸保持部材との間に隙間を設け、その後、接着剤を塗布する必要があり、工数が多くなるという課題がある。
さらに、ガイドベースとガイドベース保持部材との間に設けられる隙間は、ガイド軸の長さに依存し、レンズユニットにおいて、ガイド軸長を長くするためには、レンズユニット長を長くする必要がある。
これに対し、この例では、図5に示すように、ガイドベース8の内側に接着剤塗布領域14、15を設けているため、容易に接着剤を塗布することができる。
尚、上記接着剤塗布用凹部は、必ずしも設けなくても良く、ガイドベースの内側から接着剤を塗布できる構成でありさえすれば良い。
図6は、ガイドベース8を、ガイドベース8の対物側の側面81側から見たときの斜視図である。
図6に示すように、上記ガイドベース8の対物側の側面81は、凸部(基準面)16,17,18を有している。各凸部16,17,18は、厚みが、20μmから100μm程度で、直径が、0.5〜1mm程度である。
この凸部(基準面)16,17,18を設けた理由は、次の通りである。
図2A,図2Bに示すように、レンズユニット10の組立時、ガイドベース8をガイド軸保持部材20、21に当接させる必要があるが、この時、ガイド軸保持部材20とガイドベース8の外周面が面同士で当接する場合、ガイドベース8とガイド軸保持部材20との間に埃等が存在するとき、ガイド軸保持部材20とガイドベース8との間にチルトが発生することになる。
ここで、チルト量が、ガイドベース8に設けたガイド穴とガイド軸との間のクリアランス内に収まるチルト量であれば、影響はないが、チルト量が大きい場合、ガイド穴とガイド軸とが干渉し、ガイドベース8を変形させることになり、組立精度に影響を及ぼすことになる。
この例では、図6に示すように、ガイドベース8に厚み20μmから100μm程度、直径0.5〜1mm程度の基準面16、17、18を設けているから、埃等がガイドベース8とガイド軸保持部材20との間に入ることを低減できて、組立時に第1,第2のガイド軸5,6(図4参照)とガイドベース8に設けた第1,第2ガイド穴11,12(図4参照)とが干渉することがない。したがって、組立工程での不良を低減することができる。
図7は、撮像装置の組み立ての一工程を説明する図であり、レンズユニット10に、レンズ群を駆動させるための駆動ユニットを取り付ける工程を説明する図である。
本撮像装置は、上記レンズユニット10と、駆動ユニット30とを備え、駆動ユニット30は、第1のレンズホルダ2と第2のレンズホルダ4とを独立に駆動させるため、二つのモータが必要で、第1のステッピングモータ31および第2のステッピングモータ32を有する。また、上記第1および第2のレンズホルダ2,4の原点位置を検出するための、第1の原点検出器33と第2の原点検出器34を有する。
上記レンズユニット10は、駆動ユニット30を係合するための基準ピン(図示せず)を有する一方、駆動ユニット30は、ボス穴を有する。基準ピンとボス穴とを係合させることにより、駆動ユニット30をレンズユニット10に対して位置決めして固定している。
尚、上記位置決めの後、ネジや、接着剤等を用いて、駆動ユニット30をレンズユニット10に固定すると好ましい。また、この例では、上記駆動ユニット30として、ステッピングモータを用いたが、駆動ユニットとして、圧電素子を用いた駆動ユニットを用いても良い。
図8は、上記レンズユニットの組み立ての一工程としての光学部材ホルダとしての第3のレンズ40組み立て工程を説明する図である。
上記光学部材としての第3のレンズ40は、第3のレンズホルダ41に挿入され、第3のレンズホルダ41に接着されて固定されている。上記第3のレンズ40は、光軸方向に移動しないレンズである。
図8に示すように、上記第3のレンズホルダ41は、三つのガイド穴を有し、それらの三つのガイド穴には、第1のガイド軸5、第2のガイド軸6および第3のガイド軸7(図1参照)が挿入されるようになっている。
上記各ガイド穴径は、光学設計において、第3のレンズ40の調整必要精度に合わせて直径を決定する。すなわち、上記第3のレンズホルダ41を光軸と垂直方向に調整を行う場合は、ガイド軸直径に対して、ガイド穴径を大きく設定する一方、第3のレンズホルダ41を調整しない場合は、ガイド軸直径とガイド穴とを略同等の径にする。
組立は、上記ガイドベース8からの突出した各ガイド軸5,6,7と、第3のレンズホルダ41の各ガイド穴とを係合させることにより行う。この例では、上記各ガイド軸5,6,7が、ガイドベース8からの突出する構成を有しているから、ガイド軸がガイドベースから突出しない構成と比較して、落下衝撃に対する強度、耐衝撃力を、格段に大きくすることができる。
尚、上記第3のレンズホルダ41を、各ガイド軸5,6,7に固定する際、UV接着剤や熱硬化接着剤で接着固定して補強することが好ましい。また、接着剤の塗布は、上記第3のレンズホルダ41とガイドベース8とのそれぞれに設けた接着剤塗布用の凹部に接着剤を塗布し接着することが好ましい。
図9は、上記レンズユニットの組み立ての一工程としての第4のレンズ50の組み立て工程を説明する図である。
上記第4のレンズ50は、第4のレンズホルダ51に挿入され、第4のレンズホルダ51に接着されて固定されている。上記第4のレンズ50は、第1のレンズ1、第2のレンズ3および第3のレンズ40で構成される光軸の方向に移動しないレンズである。詳しくは、上記第4のレンズホルダ51は、光軸に移動不可能である一方、光軸に対して垂直な方向に移動可能な構成になっている。
上記第4のレンズ50は、上記光軸を、光学性能が最良となるように補正する役割を果たしている。上記第4のレンズホルダ51は、ガイドベース8に取り付けられる。上記第4のレンズホルダ51を、光軸に対して垂直方向に移動可能にするため、ガイドベース8と第4のレンズホルダ51との間に、クリアランスを設けてある。このクリアランスの範囲内で、第4のレンズホルダ51の位置を調整して、カメラモジュールの光学特性が優れたものにしている。
上記第4のレンズホルダ51とガイドベース8との固定は、UV接着剤や熱硬化接着剤で固定することが好ましい。また、接着剤の塗布は、第4のレンズホルダ51およびガイドベース8のそれぞれに設けた接着剤塗布用の凹部に接着剤を塗布して、接着することが好ましい。
図10は、レンズユニットに、プリズムを係合する工程を説明する図である。
撮像装置は、プリズム60およびプリズムホルダ61を備え、プリズム60は、プリズムホルダ61に挿入されて、プリズムホルダ61に接着されて固定される。上記プリズム60は、レンズユニット10からの出射光軸の角度を変換する役割を果たしている。
上記プリズムホルダ61は、三つのガイド穴を有し、三つのガイド穴には、第1のガイド軸5、第2のガイド軸6および3のガイド軸7が挿入されるようになっている。各ガイド穴径の内径は、光学設計において、プリズム60の調整必要精度に合わせて決定される。すなわち、上記プリズムホルダ61を光軸と垂直方向に調整を行う場合は、ガイド軸の外径に対して、ガイド穴径を大きく設定する一方、プリズムホルダ61を光軸と垂直方向に調整しない場合は、ガイド軸の外径とガイド穴の内径とを略同等の径にする。
この例では、各ガイド軸5,6,7が、ガイドベース8からの突出する構成を有し、かつ、組み立てにおいて、各ガイド軸5,6,7におけるガイドベース8からの突出部を、プリズムホルダ61のガイド穴に係合して固定する構成であるから、ガイド軸がガイドベースから突出しない構成と比較して、落下衝撃に対する強度、耐衝撃力を、格段に大きくすることができる。
尚、上記プリズムホルダ61を、各ガイド軸5,6,7に固定する際、UV接着剤や熱硬化接着剤で接着固定して補強することが好ましい。また、接着剤の塗布は、プリズムホルダ61とガイドベース8それぞれに設けた接着剤塗布用の凹部に接着剤を塗布し接着することが好ましい。
図11は、本発明が搭載可能なレンズユニットに、センサーユニットを取り付ける工程を説明する図である。
センサーユニット70は、第3のレンズホルダ51(図9参照)の像面側に、UV接着剤や熱硬化接着剤や締結部材等で固定される。上記第3レンズホルダ51に対するセンサーユニット70の位置決めをする際、光軸方向へのバックフォーカス調整(レンズ最後端から焦点面までの距離の調整)と、センサーユニットに搭載されている撮像面中心に光軸を合わせるように、光軸に対して垂直な方向の位置決めの調整を行う。
図12は、レンズユニットを搭載した本発明の一実施形態のズームカメラモジュール80の構成を示す斜視図である。上述のレンズユニットを搭載したズームカメラモジュール80を、携帯電話用のカメラやコンパクトデジタルカメラ等の撮像装置に搭載すると、その撮像装置の光学特性を、良好なものにすることができ、さらに、その製造コストを低減することができる。
尚、上述の例では、第1のレンズホルダが第1のガイド軸に案内され、第2のレンズホルダが第2のガイド軸に案内されていたが、一つのレンズホルダが、第1および第2のガイド軸に案内されている構成であっても良い。
本発明が搭載可能なレンズユニットを示す斜視図である。 本発明が搭載可能なレンズユニットの組立方法を説明する図である。 本発明が搭載可能なレンズユニットの組立方法を説明する図である。 レンズユニットの組み立ての際の各レンズ間の位置関係を説明する図である。 レンズユニットの組み立ての際の各レンズ間の位置関係を説明する図である。 レンズユニットの組み立ての際の各レンズ間の位置関係を説明する図である。 レンズユニットの組み立ての際の各レンズ間の位置関係を説明する図である。 ガイドベースの対物側の側面を、ガイドベースの軸方向(光軸方向)の外方から見たときの平面図である。 ガイドベースに設けた接着剤を塗布するための領域を説明する図である。 ガイドベースを、ガイドベースの対物側の側面側から見たときの斜視図である。 撮像装置の組み立ての一工程を説明する図であり、レンズユニットに、レンズ群を駆動させるための駆動ユニットを取り付ける工程を説明する図である。 上記レンズユニットの組み立ての一工程としての第3のレンズの組み立て工程を説明する図である。 上記レンズユニットの組み立ての一工程としての第4のレンズの組み立て工程を説明する図である。 レンズユニットに、プリズムを係合する工程を説明する図である。 本発明が搭載可能なレンズユニットに、センサーユニットを取り付ける工程を説明する図である。 レンズユニットを搭載した本発明の撮像装置の一実施形態のズームカメラモジュールの構成を示す斜視図である。 従来例のレンズ装置であるカメラモジュールを説明する図である。
1 第1のレンズ
2 第1のレンズホルダ
3 第2のレンズ
4 第2のレンズホルダ
5 第1のガイド軸
6 第2のガイド軸
7 第3のガイド軸
8 ガイドベース
9 開口部
10 レンズユニット
20 第1のガイド軸保持部材
21 第2のガイド軸保持部材
30 駆動ユニット
40 第3のレンズ
41 第3のレンズホルダ
50 第4のレンズ
51 第4のレンズホルダ
60 プリズム
61 プリズムホルダ
70 センサユニット
80 ズームカメラモジュール

Claims (2)

  1. 可動レンズ群と、
    上記可動レンズ群を保持するレンズホルダと、
    上記レンズホルダを光軸方向に案内する第1のガイド軸および第2のガイド軸と、
    上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸を保持するガイドベースと
    を備え、
    上記ガイドベースは、上記第1のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第1のガイド穴と、上記第2のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第2のガイド穴とを有し、
    上記第1のガイド軸は、上記第1のガイド穴の内周面に対して間隔をおいた状態で上記第1のガイド穴に挿通され、
    上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴の内周面に対して間隔をおいた状態で上記第2のガイド穴に挿通され、
    上記可動レンズ群は、第1の可動レンズ群と、第2の可動レンズ群とを有し、
    上記レンズホルダは、上記第1の可動レンズを保持する第1のレンズホルダと、上記第2の可動レンズを保持する第2のレンズホルダとを有し、
    上記第1ガイド軸は、上記第1のレンズホルダを上記第1ガイド軸の軸方向に案内する一方、上記第2ガイド軸は、上記第2のレンズホルダを上記第2ガイド軸の軸方向に案内し、
    上記第1ガイド軸は、上記第1のガイド穴から突出する突出部を有し、上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴から突出する突出部を有し、
    上記第1のガイド軸の外周面と上記第1のガイド穴の内周面との間に介在する接着剤と、上記第2のガイド軸の外周面と上記第2のガイド穴の内周面との間に介在する接着剤とを備え、
    上記ガイドベースは、上記第1のガイド穴に対して上記第1ガイド軸の上記突出部側とは反対側の内面に第1の接着剤塗布用の凹部を有すると共に、上記第2のガイド穴に対して上記第2ガイド軸の上記突出部側とは反対側の内面に第2の接着剤塗布用の凹部を有し、
    上記第1の接着剤塗布用の凹部に収容されると共に、上記第1ガイド軸の外周面に接触する接着剤と、上記第2の接着剤塗布用の凹部に収容されると共に、上記第2ガイド軸の外周面に接触する接着剤とを備え、
    上記第1ガイド軸は、上記第1のガイド穴から突出する突出部を有し、上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴から突出する突出部を有し、
    光学部材と、
    この光学部材を保持する光学部材ホルダと
    を備え、
    上記光学部材ホルダと上記第1ガイド軸の上記突出部とが係合していると共に、上記光学部材ホルダと上記第2ガイド軸の上記突出部とが係合している
    ことを特徴とするレンズユニットを備え、
    上記ガイドベースは、室を画定し、
    上記レンズユニットは、上記室内に配置され
    上記光学部材は、プリズムであり、
    上記光学部材ホルダは、プリズムホルダであることを特徴とする撮像装置。
  2. 可動レンズ群と、
    上記可動レンズ群を保持するレンズホルダと、
    上記レンズホルダを光軸方向に案内する第1のガイド軸および第2のガイド軸と、
    上記第1のガイド軸および上記第2のガイド軸を保持するガイドベースと
    を備え、
    上記ガイドベースは、上記第1のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第1のガイド穴と、上記第2のガイド軸の外径よりも大きい内径を有する第2のガイド穴とを有し、
    上記第1のガイド軸は、上記第1のガイド穴の内周面に対して間隔をおいた状態で上記第1のガイド穴に挿通され、
    上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴の内周面に対して間隔をおいた状態で上記第2のガイド穴に挿通され、
    上記可動レンズ群は、第1の可動レンズ群と、第2の可動レンズ群とを有し、
    上記レンズホルダは、上記第1の可動レンズを保持する第1のレンズホルダと、上記第2の可動レンズを保持する第2のレンズホルダとを有し、
    上記第1ガイド軸は、上記第1のレンズホルダを上記第1ガイド軸の軸方向に案内する一方、上記第2ガイド軸は、上記第2のレンズホルダを上記第2ガイド軸の軸方向に案内し、
    上記第1ガイド軸は、上記第1のガイド穴から突出する突出部を有し、上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴から突出する突出部を有し、
    上記第1のガイド軸の外周面と上記第1のガイド穴の内周面との間に介在する接着剤と、上記第2のガイド軸の外周面と上記第2のガイド穴の内周面との間に介在する接着剤とを備え、
    上記ガイドベースは、上記第1のガイド穴に対して上記第1ガイド軸の上記突出部側とは反対側の内面に第1の接着剤塗布用の凹部を有すると共に、上記第2のガイド穴に対して上記第2ガイド軸の上記突出部側とは反対側の内面に第2の接着剤塗布用の凹部を有し、
    上記第1の接着剤塗布用の凹部に収容されると共に、上記第1ガイド軸の外周面に接触する接着剤と、上記第2の接着剤塗布用の凹部に収容されると共に、上記第2ガイド軸の外周面に接触する接着剤とを備え、
    上記第1ガイド軸は、上記第1のガイド穴から突出する突出部を有し、上記第2のガイド軸は、上記第2のガイド穴から突出する突出部を有し、
    光学部材と、
    この光学部材を保持する光学部材ホルダと
    を備え、
    上記光学部材ホルダと上記第1ガイド軸の上記突出部とが係合していると共に、上記光学部材ホルダと上記第2ガイド軸の上記突出部とが係合している
    ことを特徴とするレンズユニットを備え、
    上記ガイドベースは、室を画定し、
    上記レンズユニットは、上記室内に配置され
    上記光学部材は、プリズムであり、
    上記光学部材ホルダは、プリズムホルダであることを特徴とする光学機器。
JP2008229749A 2008-09-08 2008-09-08 撮像装置および光学機器 Expired - Fee Related JP5129700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008229749A JP5129700B2 (ja) 2008-09-08 2008-09-08 撮像装置および光学機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008229749A JP5129700B2 (ja) 2008-09-08 2008-09-08 撮像装置および光学機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010066292A JP2010066292A (ja) 2010-03-25
JP5129700B2 true JP5129700B2 (ja) 2013-01-30

Family

ID=42191965

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008229749A Expired - Fee Related JP5129700B2 (ja) 2008-09-08 2008-09-08 撮像装置および光学機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5129700B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012073555A (ja) * 2010-09-30 2012-04-12 Hoya Corp 撮像装置
TWI442161B (zh) * 2011-03-03 2014-06-21 Young Optics Inc 投影裝置及鏡頭模組
JP5537529B2 (ja) * 2011-09-30 2014-07-02 日本電産コパル株式会社 光学装置
CN108107667B (zh) * 2017-11-23 2024-04-12 中山联合光电科技股份有限公司 一种变焦距镜头群组实拍选别装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4757973B2 (ja) * 1999-12-24 2011-08-24 オリンパス株式会社 レンズ鏡筒装置の組み立て方法およびレンズ鏡筒装置
JP4680125B2 (ja) * 2006-05-10 2011-05-11 シャープ株式会社 レンズ枠および撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010066292A (ja) 2010-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5825534B2 (ja) カメラモジュール
US6515807B2 (en) Lens barrel and optical apparatus having lens barrel
US7589919B2 (en) Lens module, method for assembling same and camera module having same
KR101364893B1 (ko) 촬상 장치 및 그의 제조 방법 및 그의 조정 지그
JP4098813B2 (ja) カメラモジュール
KR20060074879A (ko) 복합렌즈의 조립방법, 이 방법에 의해 조립된 복합렌즈 및카메라
US7061689B2 (en) Lens barrel and photographing apparatus incorporating the same
JP2016180879A (ja) レンズ駆動装置、カメラモジュール、及びカメラ搭載装置
JP5031510B2 (ja) レンズユニット、レンズユニットの組立方法、撮像モジュールおよび撮像機器
JP5129700B2 (ja) 撮像装置および光学機器
US7471471B2 (en) Refractive optical unit
KR101068124B1 (ko) 카메라 모듈용 보이스 코일 모터
JP2013200459A (ja) カメラモジュールの製造方法及びカメラモジュール
JP4886464B2 (ja) レンズ鏡筒の調整方法
JP2011145505A (ja) レンズ鏡筒
JP5093036B2 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置
KR100984709B1 (ko) 렌즈 지지 장치, 렌즈 경통 및 촬상 장치
US20100302437A1 (en) Solid-state imaging unit, imaging apparatus, and method of fixing solid-state imaging device
JP4433272B2 (ja) 撮像装置およびレンズ装置
JP2005274837A (ja) ズームレンズの偏芯調整方法
KR20160142156A (ko) 오토 포커스 촬영 모듈을 이용한 광각 촬영 장치
JP4574463B2 (ja) レンズ鏡筒
WO2011027761A1 (ja) レンズ駆動装置およびレンズ駆動装置を搭載したカメラモジュール、携帯電話
US20090086039A1 (en) Compound lens and camera comprising the same
WO2010021150A1 (ja) レンズ鏡筒および撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120410

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120605

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121102

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees