JP2007253162A - 鋳造用成形型 - Google Patents

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Abstract

【課題】型開の際に、鋳造品の残留型内に、両面の一部が平行面に形成された平行面部分を他方の成形型とのパーティング面に対して直角方向に形成した鋳造品を、残留型から容易に離型できる成形型を提供する。
【解決手段】開閉可能に設けられ、固定型と可動型とが型開されたとき、鋳造品が残留する残留型が固定型であり、キャビティ内には、一面が固定型のパーティングライン面に対して直角方向に形成され、且つ前記一面に対応する他面が平行面に形成された平行面部分を具備する鋳造品が鋳造される成形型であって、固定型内に設けられ、前記平行面部分の一面に対応する固定型のキャビティ部分の内壁面を形成する駒部材を具備し、前記平行面部分の少なくとも一面に対応する駒部材の面が、固定型から鋳造品を離型するとき、パーティングライン面に開口する固定型側のキャビティ部分の開口面積を拡大する方向に傾斜可能に設けられていることを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は鋳造用成形型に関し、更に詳細には開閉可能に設けられ、内部にキャビティを具備する一対の成形型の一方が、前記一対の成形型が型開されたとき、鋳造品が残留する残留型である鋳造用成形型に関する。
図4に示す様に、突出部12が形成されたフランジ部14にネジ穴16が形成される金属部材10は、フランジ部14の両面は平行面に形成されていることが要請されている。
かかる金属部材10の鋳造を、図5(a)に示す様に、開閉可能に設けられた一対の成形型として、型開の際に、鋳造品10aが残留する残留型である固定型100と、固定型100に対して接離する可動型102とから成る成形型を用いることがある。かかる成形型では、型開した固定型100に、図5(b)に示す様に、最終的に形成する金属部材10のフランジ部14を形成する鋳造部分14aが可動型102とのパーティングライン面に対して直角方向に形成されるように、鋳造品10aを残留させざるを得ないこともある。
この場合、図5(a)(b)に示す如く、鋳造部分14aの両面は、下記特許文献1にも示されている様に、両面間の距離が固定型100のパーティングライン面の方向に次第に拡大する傾斜面15,15に形成される。かかる傾斜面15,15によって、鋳造品10aは、その突出部12を押出ピン104で押圧することにより固定型100から容易に離型できるからである。このため、鋳造品10aの傾斜面15,15は、抜き勾配とも称されている
ここで、鋳造部分14aの両面を、最終的に形成する金属部品10のフランジ部14と同様に平行面となるように鋳造すると、鋳造品10aでは、鋳造部分14aの両面を常に平行面に形成することは至難である。このため、例えば鋳造品10aの鋳造部分14aの両面又は一方の面に、抜き勾配を形成しない場合には、固定型100から鋳造品14を離型する際に、鋳造部分14aの両面又は一方の面が損傷される「かじり」現象が発生するおそれがある。
特開2002−219553号公報(図6)
図5に示す固定型100と可動型102とから鋳造された鋳造品10aは、図6(a)に示す様に、その鋳造部分14aの両面が突出部12の方向に傾斜する傾斜面15,15に形成されている。
かかる傾斜面15,15は、鋳造部分14aの両面が平行となるように研削加工で削り取ることによって、図6(b)に示す様に、両面が平行面に形成されたフランジ部14を具備する金属部品10を形成できる。
しかしながら、得られた鋳造部品14aに研削加工を施すことは、金属部品10を製造する製造工程の工程数を増加することになる。このため、かかる鋳造品10aの研削加工を省略し得る鋳造品10aを鋳造し得る鋳造用成形型が要請されている。
そこで、本発明の課題は、型開の際に、鋳造品が残留する残留型内に、両面の少なくとも一部が平行面に形成された平行面部分を他方の成形型とのパーティングライン面に対して直角方向に形成した鋳造品を、前記残留型から容易に離型できる鋳造用成形型を提供することにある。
本発明者は、前記課題を解決すべく検討した結果、残留型を構成し、鋳造品の平行面部分に対応するキャビティの壁面を形成する部材として、鋳造品の離型の際に、鋳造品との摩擦力によって回動する駒部材を用いることによって、鋳造品を残留型から容易に離型できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、開閉可能に設けられ、内部にキャビティを具備する一対の成形型の一方が、前記一対の成形型が型開されたとき、鋳造品が残留する残留型であり、前記キャビティ内には、少なくとも一面が成形型のパーティングライン面に対して直角方向に形成され、且つ前記一面に対応する他面が平行面に形成された平行面部分を具備する鋳造品が鋳造される鋳造用成形型であって、前記残留型内に設けられ、前記平行面部分の少なくとも一面に対応する前記残留型側のキャビティの内壁面を形成する駒部材を具備し、前記平行面部分の少なくとも一面に対応する前記駒部材の面が、前記残留型から鋳造品を離型するとき、前記パーティングライン面に開口する残留型側のキャビティの開口面積を拡大する方向に傾斜可能に設けられていることを特徴とする鋳造用成形型にある。
かかる本発明において、駒部材として、残留型から鋳造品を離型するときに発生する摩擦力によって回動可能に軸支されている駒部材を好適に用いることができる。
ここで、本発明において言う鋳造品の「平行面部分」とは、残留型内に形成された鋳造品の平行面部分が、駒部材によって傾斜面を形成しない場合には、鋳造品を残留型から離型する際に、「かじり」現象が発生する可能性を有する程度に両面が平行面に形成された平行面部分をいう。
本発明に係る鋳造用成形型によれば、残留型内に、両面の少なくとも一部が平行面に形成された平行面部分を他方の成形型とのパーティングライン面に対して直角方向に形成した鋳造品を、残留型から離型する方向に押し出すと、鋳造品の平行面部分の少なくとも一面に対応する駒部材の面が、パーティングライン面に開口する残留型側のキャビティの開口面積を拡大する方向に傾斜する。このため、残留型から鋳造品を、その平行面部分に「かじり」等の損傷を発生させることなく容易に離型できる。
その結果、離型した鋳造品は、その平行面部分に研削加工を施すことなく直ちにネジ穴等を形成する加工工程に送ることができ、金属部品を製造する製造工程の一部工程を省略できる。
本発明に係る鋳造用成形型の一例を図1に示す。図1は、鋳造用成形型の部分断面図であり、一対の成形型が型閉した状態を示す。図1において、開閉可能に設けられた一対の成形型として、型開の際に、鋳造品が残留する残留型である固定型20、固定型20に対して接離する可動型22とから成る一対の成形型を用いる。かかる固定型20と可動型22との型閉によって、溶湯が注入されるキャビティ24が形成される。
このキャビティ24のうち、溶湯が注湯されて形成された鋳造品の両面が平行面に形成された平行面部分に対応するキャビティ部分24aは、固定型20内に可動型22とのパーティングライン面36に対して直角方向に延びており、鋳造品の平行面部分から突出する突出部を形成するキャビティ部分は、固定型20側のキャビティ部分24bと可動型22側のキャビティ部分24cとから形成されている。
かかる固定型20側のキャビティ部分24bの内壁面には、押出ピン26の先端面が臨んでいる。
更に、固定型20側のキャビティ部分24aの内壁面の一部は、駒部材28の外壁面によって形成されている。この駒部材28は、固定型20に端部が固定されたピン30に回動可能に軸支されている。かかるピン30の近傍で且つキャビティ24から離れている駒部材28の外壁面の一部と固定型20との間には、駒部材28が回動できるように隙間29が形成されている。
但し、固定型20と可動型22とが型閉したとき、可動型22に設けられているピン34の先端部が駒部材28に形成された凹部32内に挿入されて駒部材28は係止され、キャビティ部分24aの内壁面の一部を駒部材28の外壁面で形成できる。
図1に示すキャビティ24内に溶湯を注湯し冷却して得た図2(a)に示す鋳造品は、ネジ穴16が形成されていないことを除いて図4に示す金属部材10に相当するものである(以下、鋳造品10と称することがある)。
鋳造品10を充分に冷却した後、図2(b)に示す様に、可動型22を固定型20から離して型開すると、鋳造品10の突出部12の約半分程度が、固定型20のパーティングライン面36から突出する。この際に、可動型22の移動に伴って、ピン34の先端部が駒部材28の凹部32から抜け出る。このため、駒部材28は、隙間29の方向に回動可能となる。
次いで、固定型20に設けられた押出ピン26を、図2(c)に示す様に、型開した可動型22の方向に押し込むことによって、鋳造品10を固定型20から離型する。この際に、鋳造品10の可動型22の方向への移動に伴って、鋳造品10の平行面部分14の一面側と接触する駒部材28の面には、矢印の方向に駒部材28を回動する摩擦力が発生する。このため、駒部材28は、図2(c)に示す様に、隙間29の方向に回動して、キャビティ部分24aの内壁面の一部を形成していた駒部材28の面は、パーティングライン面36に開口する固定型20側のキャビティ部分の開口面積を拡大する方向に傾斜する。従って、鋳造品10は、その平行面部分14に「かじり」等の損傷を発生させることなく固定型20から容易に離型できる。
尚、駒部材28の回動角度は、鋳造する鋳造品10によって最適値が異なるため、鋳造予定の鋳造品10について実験的に求めておくことが好ましい。
鋳造品10を固定型20から離型した後、固定型20の押出ピン26を、その先端面がキャビティ部分24bに臨む位置まで戻すと共に、可動型22を固定型20の方向に移動を開始すると、図3(a)に示す様に、可動型22のピン34の先端部が固定型20の駒部材28に形成された凹部32に挿入され始める。更に、可動型22を固定型20の方向に移動して可動型22と固定型20とを型閉してキャビティ24を形成すると、図3(b)に示す様に、駒部材28の凹部32内にピン34の先端部が挿入され、駒部材28の面がキャビティ部分24bの内壁面の一部を形成する位置まで駒部材28を回動する。
この様に、図1〜図3に示す固定型20と可動型22とから成る鋳造用成形型によれば、駒部材28は、鋳造品10が固定型20から離型する際に、その摩擦力によって回動し、キャビティ部分24aの内壁面の一部を形成していた駒部材28の面が、パーティングライン面36に開口する固定型20側のキャビティ部分の開口面積を拡大する方向に傾斜する。このため、キャビティ部分24aで鋳造された、両面の少なくとも一部が平行面に形成された平行面部14を具備する鋳造品10を、その平行面部分14に「かじり」等の損傷を発生させることなく固定型20から容易に離型できる。
しかも、固定型20に駒部材28を回動する駆動手段を特別に設けることを要しないため、成形型の小型化を図ることができる。
図1〜図3に示す鋳造用成形型では、型開の際に、鋳造品10が残留する残留型を固定型20にしているが、残留型を可動型22としてもよい。この場合、駒部材28及び押出ピン26を可動型22に設ける。
また、図1〜図3に示す鋳造用成形型は、重力鋳造用成形型として用いることができることは勿論のことであるが、圧力鋳造用成形型としても用いることができる。
本発明に係る鋳造用成形型を説明する部分断面図である。 図1に示す鋳造用成形型の型開の一連の動作を説明する部分断面図である。 図1に示す鋳造用成形型の型閉の一連の動作を説明する部分断面図である。 最終的に得られる金属部材の斜視図である。 図4に示す金属部材を得るための鋳造品を鋳造する従来の鋳造用成形型を説明する部分断面図である。 図5に示す従来の鋳造用成形型を用いて得られた鋳造品から図4に示す金属部材を得るための工程を説明する説明図である。
符号の説明
10 鋳造品(金属部材)
20 可動型
20 固定型
22 可動型
22 固定型
24 キャビティ
24a ,24b,24c キャビティ部分
26 押出ピン
28 駒部材
30,34 ピン
32 凹部
36 パーティングライン面

Claims (2)

  1. 開閉可能に設けられ、内部にキャビティを具備する一対の成形型の一方が、前記一対の成形型が型開されたとき、鋳造品が残留する残留型であり、
    前記キャビティ内には、少なくとも一面が成形型のパーティングライン面に対して直角方向に形成され、且つ前記一面に対応する他面が平行面に形成された平行面部分を具備する鋳造品が鋳造される鋳造用成形型であって、
    前記残留型内に設けられ、前記平行面部分の少なくとも一面に対応する前記残留型側のキャビティの内壁面を形成する駒部材を具備し、
    前記平行面部分の少なくとも一面に対応する前記駒部材の面が、前記残留型から鋳造品を離型するとき、前記パーティングライン面に開口する残留型側のキャビティの開口面積を拡大する方向に傾斜可能に設けられていることを特徴とする鋳造用成形型。
  2. 駒部材が、残留型から鋳造品を離型するときに発生する摩擦力によって回動可能に軸支されている請求項1記載の鋳造用成形型。
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