JP2007252029A - 交流スイッチ回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】半導体スイッチング素子を少なくとも2個、順方向に直列接続したスイッチングレグSLと、ダイオードを少なくとも2個、順方向に直列接続したダイオードレグDLと、スナバコンデンサを少なくとも2個、直列接続したコンデンサレグCLと、を並列に接続し、スイッチングレグSL内の内部接続点とダイオードレグDL内の内部接続点とを交流スイッチの入出力端子606,607とし、ダイオードレグDL内の内部接続点とコンデンサレグCL内の内部接続点との間に抵抗604を接続する。
【選択図】図1
Description
図7において、マトリクスコンバータ100は、出力側の相数(図7では三相)と同数の相モジュール100U,100V,100Wを有し、例えばU相モジュール100Uは、入力側の相数と同数であって両方向に電流を通流可能な交流スイッチ101R,101S,101Tを備え、これらの各一端を電源側の入力フィルタ300に接続すると共に各他端を一括して負荷400側に接続した構成となっている。
また、通流時に配線のインダクタンスに蓄積されたエネルギーは、交流スイッチのオフ時にサージ電圧として交流スイッチの両端に現れ、これを破壊するおそれがあるため、例えば交流スイッチ101R,101S,101Tの両端には、上記エネルギー吸収用にスナバ回路102R,102S,102Tがそれぞれ接続されている。
なお、103は、交流スイッチ及びスナバ回路からなる交流スイッチモジュールを示している。
上述したU相モジュール100Uの回路構成は、他のV相モジュール100V,W相モジュール100Wについても同様である。
図8において、交流スイッチは、それぞれ逆直列接続された二個のIGBT111a,111bとダイオード112a,112bとからなり、これらの逆直列回路の中点間にはサージ電圧吸収用のスナバコンデンサ113が接続されている。このスナバコンデンサ113の両端は前記正極端子P及び負極端子Nとなっており、自動電圧調整器500の正極端子P0及び負極端子N0にそれぞれ接続されている。自動電圧調整器500は、スナバコンデンサ113の電圧が大きく上昇したときに動作し、コンデンサ113の電圧を一定に保つように動作するものである。
図8に示したスナバコンデンサ113の電圧は図9のコンデンサ503によりクランプされ、このコンデンサ503に蓄積されたサージ分のエネルギーは回生コンバータ502のスイッチング動作により、抵抗501を介して電源200へ回生される。なお、コンデンサ503の電圧検出回路を含む回生コンバータ502の制御回路は、図示を省略してある。
また、スナバコンデンサのエネルギーを回生するために、回生コンバータ502を有する自動電圧調整器500が必要であり、これらがコスト上昇や大型化の要因となっている。
更に、放電用抵抗や放電用チョッパを用いる場合には、スナバ回路に蓄えたエネルギーを回生できないため、損失が増加し、効率の低下や装置の大型化等の問題が生じる。
半導体スイッチング素子を少なくとも2個、順方向に直列接続したスイッチングレグと、
ダイオードを少なくとも2個、順方向に直列接続したダイオードレグと、
スナバコンデンサを少なくとも2個、直列接続したコンデンサレグと、を並列に接続し、
前記スイッチングレグ内の前記スイッチング素子同士の接続点と前記ダイオードレグ内の前記ダイオード同士の接続点とを交流スイッチの入出力端子とし、
前記ダイオードレグ内の前記ダイオード同士の接続点と前記コンデンサレグ内の前記スナバコンデンサ同士の接続点との間に抵抗を接続したものである。
出力電流の極性または入力電圧の極性に応じて前記スイッチング素子をオンオフすることにより、前記スナバコンデンサに蓄積されたエネルギーを入力側または出力側に回生するものである。
また、スナバ回路の構成も簡単であると共に、回生コンバータ等を用いずに前記交流スイッチを構成するスイッチング素子のオンオフによってスナバ回路のエネルギーを電源側または負荷側に回生できるので、構成の簡略化、小型化、低価格化及び高効率化を実現することができる。
図1は、本発明の第1実施形態を示す交流スイッチモジュール600の回路図である。図1において、SLはスイッチングレグ、CLはコンデンサレグ、DLはダイオードレグであり、これら三つのレグSL,CL,DLは全て並列に接続されている。
なお、ダイオード605a,605bを流れる電流方向はスイッチング素子601a,601bを流れる電流方向と一致している。
更に、コンデンサレグCLの中点(コンデンサ603a,603b同士の接続点)とダイオードレグDLの中点(ダイオード605a,605b同士の接続点)との間には、抵抗604が接続されている。
この交流スイッチモジュール600を例えばマトリクスコンバータ等の直接変換器に使用する場合には交流電圧源に接続されることになるが、ここでは動作説明を簡略化するため、図2に示すように交流スイッチモジュール600の入出力端子606,607が負荷703を介して直流電源701に接続される場合について説明する。なお、図2において、702は配線インダクタンスである。
図2において、620,640は前記交流スイッチモジュール600と同一構成の交流スイッチモジュールであり、621a,621b,641a,641bは半導体スイッチング素子、622a,622b,642a,642bは環流ダイオード、623a,623b,643a,643bはスナバコンデンサ、624,644は抵抗、625a,625b,645a,645bはダイオード、626,627,646,647は端子、710は交流電源(電圧をvsとし、矢印を正方向とする)、720は誘導性負荷(負荷電流をiとし、矢印を正方向とする)である。
本実施形態では、誘導性負荷720の還流経路の確保、及び、電源710の短絡防止、スナバコンデンサ623a,623b,643a,643bの短絡防止の観点から、下記(1)〜(5)のようなスイッチングの制約すなわち禁止条件がある。
(1)スイッチング素子621a,621bの同時オン、及び、スイッチング素子641a,641bの同時オン
(2)vs<0のときにスイッチング素子621a,641bの同時オン
(3)vs>0のときにスイッチング素子621b,641aの同時オン
(4)i<0のときにスイッチング素子621a,641aの同時オフ
(5)i>0のときにスイッチング素子621b,641bの同時オフ
すなわち、電流iの方向が正の時は、スイッチング素子621b,641bの間でスイッチングを行い、電流iの方向が負の時は、同621a,641aの間でスイッチングを行う。これらのスイッチングを行う際には、誘導性負荷720の還流経路を確保するために、図示するごとく2個のスイッチング素子が同時にオンとなるようなオーバーラップタイムを設ける。
図4に示すスイッチングパターンにより、図3におけるコンデンサ、例えばコンデンサ623aは、負荷電流iの極性が反転するたびに放電されることになる。
PWM指令を否定回路801に入力して反転信号を生成し、元のPWM指令と反転信号とをそれぞれオフディレイ付加手段802,803に入力することにより、図4に示す如くオフ時間を遅らせたパルスを生成してセレクタ805に入力する。一方、電流極性判別手段804により負荷電流iの方向を判別し、その判別結果に基づいて、前記セレクタ805により各スイッチング素子621a,621b,641a,641bに対するゲートパルスを分配すれば良い。
図4の例において、スナバコンデンサは負荷電流iの極性が反転しないと放電されないため、コンデンサ容量が増加する。そこで、本実施形態では、電源電圧(入力電圧)の極性に応じて、スナバコンデンサのエネルギーを回生可能な状態であれば、当該交流スイッチモジュール内の所定のスイッチング素子をオンする放電パルスをスイッチングパターンに挿入することとした。
図3におけるスイッチング素子641bがオンしている期間は、電源電圧vsが正であれば、スイッチング素子621aをオンしても電源短絡が発生しないことに着目し、図6に示すように、スイッチング素子641bがオンしている期間内でスイッチング素子621aをオンし、スナバコンデンサ623aを放電させてエネルギーを電源710側に回生する。
この結果、スイッチング毎にコンデンサの電圧を放電させて回生動作を行うことができ、負荷電流の極性に依存して回生動作を行わせる場合に比べてコンデンサ容量を低減することができる。
なお、上記の放電パターンは、他方の交流スイッチモジュール640内のコンデンサ643a,643bについても同様である。
CL:コンデンサレグ
DL:ダイオードレグ
600,620,640:交流スイッチモジュール
601a,601b,621a,621b,641a,641b:半導体スイッチング素子
602a,602b,622a,622b,642a,642b:環流ダイオード
603a,603b,623a,623b,643a,643b:スナバコンデンサ
604,624,644:抵抗
605a,605b,625a,625b,645a,645b:ダイオード
606,607,626,627,646,647:端子
701:直流電源
702:配線インダクタンス
703:負荷
710:交流電源
720:誘導性負荷
801:否定回路
802,803:オフディレイ付加手段
804:電流極性判別手段
805:セレクタ
Claims (2)
- 双方向に電流を通流可能とした交流スイッチとスナバ回路とを備えた交流スイッチ回路において、
半導体スイッチング素子を少なくとも2個、順方向に直列接続したスイッチングレグと、
ダイオードを少なくとも2個、順方向に直列接続したダイオードレグと、
スナバコンデンサを少なくとも2個、直列接続したコンデンサレグと、を並列に接続し、
前記スイッチングレグ内の前記スイッチング素子同士の接続点と前記ダイオードレグ内の前記ダイオード同士の接続点とを交流スイッチの入出力端子とし、
前記ダイオードレグ内の前記ダイオード同士の接続点と前記コンデンサレグ内の前記スナバコンデンサ同士の接続点との間に抵抗を接続したことを特徴とする交流スイッチ回路。 - 請求項1に記載した交流スイッチ回路において、
出力電流の極性または入力電圧の極性に応じて前記スイッチング素子をオンオフすることにより、前記スナバコンデンサに蓄積されたエネルギーを入力側または出力側に回生することを特徴とする交流スイッチ回路。
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