JP2007251042A - プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の種別を自動的に判定し,判定された基板の種別に応じた終点検出設定を自動的に選択することによって,基板の種別に拘らず正確な終点検出を行う。
【解決手段】複数のウエハ種別に対応して設定されるウエハ種別データと光学データとの相関関係を予め求めておき,ウエハをプラズマ処理する際には,相関関係を利用して,プラズマ処理を開始したときに得られる光学データからウエハ種別データを算出し(S221,S222),算出したウエハ種別データに基づいてウエハ種別を判定し(S223),判定したウエハ種別に対応する終点検出設定データを,データ記憶手段に記憶された各終点検出設定データから選択し(S224),選択した終点検出設定データに基づいてプラズマ処理の終点検出を行う。
【選択図】 図9

Description

本発明は,例えば半導体ウエハ,液晶基板などの基板に対してプラズマ用いた処理を行うプラズマ処理方法及びプラズマ処理装置に関する。
プラズマを用いた基板の処理(例えばエッチング処理,成膜処理など)は,従来から半導体製造工程あるいはLCD基板製造工程に広く適用されている。このようなプラズマ処理に用いられるプラズマ処理装置としては,例えば処理室内に互いに平行に配設された上部電極と下部電極を備え,下部電極に基板例えば半導体ウエハ(以下,単に「ウエハ」とも称する)を載置し,上部電極と下部電極間に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させ,例えばパターニングされたマスクを用いて被エッチング膜をエッチングする。
このようなプラズマエッチング処理では,この処理を実行して得られる光学データに基づいて処理の終点を検出するものが知られている。例えばエッチングによって発生したガスの発光スペクトルを光学データとして検出して,特定波長が変化した時点をエッチングの終点として検出するものが広く知られている。また,基板に特定波長の光を照射したときに,被エッチング膜とマスクとの境界面やマスク表面から反射する反射光の干渉光(干渉波)を光学データとして検出して,この干渉光に基づいてエッチング量や膜厚を算出し,所望のエッチング量又は膜厚になった時点をエッチングの終点として検出するものも提案されている(例えば特許文献1,2参照)。特許文献2にはマスクの光透過率を考慮して,光源から波長の異なる2種類の光をウエハに照射することにより,光透過率の高いマスクでもエッチング量を算出できるようにしたものが記載されている。
特開平2001−217227号公報 特開平2004−363367号公報
ところで,近年の半導体デバイスの多様化により,例えばマスクパターンの種類(開口率)が異なるウエハを同じ処理室内でプラズマ処理する場合も増えてきている。
しかしながら,このようなウエハにプラズマ処理する場合,従来はマスクパターンの種類に拘らずプラズマ処理の終点検出を行っていたので,マスクの材質の種類が同じでもマスクパターンの種類によっては終点にずれが生じ,正確に終点を検出できないことが,本発明者らの実験によって明らかになった。すなわち,マスクパターンの種類が異なると,プラズマ処理で得られる光学データの特性も異なるため,そのような光学データに基づいてプラズマ処理の終点を検出すると,マスクパターンの種類ごとに終点にずれが生じてしまい,正確に終点を検出できない場合があることがわかった。
この場合,マスクパターンの種類が異なるウエハごと,すなわちウエハの種別ごとにオペレータがプラズマ処理装置の終点検出方法などを変えて処理を実行すればよいとも考えられるが,ウエハの処理を行うごとにそのウエハの種別を確認して,その都度終点検出方法などを変えるのでは,手間がかかり,またスループットも低下してしまう。これは必ずしもマスクパターンの種類が異なる場合には限られず,例えばマスクの材質の種類や被エッチング膜の膜質の種類が異なる場合などについても同様の問題がある。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,基板の種別を自動的に判定し,判定された基板の種別に応じた終点検出設定を自動的に選択することができ,これによって基板の種別に拘らず正確な終点検出を行うことができるプラズマ処理方法等を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理方法であって,複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記基板をプラズマ処理する際に光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を多変量解析により求める解析工程と,前記解析工程で求めた相関関係を利用して,ある基板のプラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいてその基板の種別を判定する判定工程と,予めデータ記憶手段に前記各基板種別にそれぞれ関連づけられて記憶されたプラズマ処理の終点を検出するための各設定データから,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応する設定データを選択する選択工程と,前記選択工程で選択した設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う終点検出工程と,前記終点検出工程で検出された終点でプラズマ処理を終了する終了工程とを有すること特徴とするプラズマ処理方法が提供される。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理装置であって,前記基板をプラズマ処理する際に光学データを検出するための光学データ検出手段と,複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を示す相関関係データと,前記各基板種別にそれぞれ関連づけられたプラズマ処理の終点を検出するための各設定データとを記憶するデータ記憶手段と,前記処理室内で基板をプラズマ処理する際には,前記データ記憶手段に記憶された相関関係データを利用して,プラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいて前記基板種別を判定し,判定した前記基板種別に対応する終点検出設定データを,前記データ記憶手段に記憶された各終点検出設定データから選択し,選択した終点検出設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う制御部とを備えることを特徴とするプラズマ処理装置が提供される。
このような本発明にかかる方法又は装置によれば,基板のプラズマ処理を開始したときにその基板の種別を自動的に判定し,判定された基板の種別に応じた終点検出設定を自動的に選択することができる。これにより,基板の種別に拘らず正確な終点検出を行うことができる。
また,上記光学データ検出手段は,例えば前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備える。基板の種別が異なると基板から反射して得られる反射光の光スペクトルデータの特性が異なるため,例えばこのような光スペクトルデータを利用することによって基板の種別を判定することができる。
また,上記基板種別を判定するための光学データは,前記基板のプラズマ処理を開始した直後の所定時点で前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータであることが好ましい。これにより,プラズマ処理開始直後の早期の段階で基板の種別を判定することができる。
また,上記基板種別は,例えばプラズマ処理の対象となる被処理膜上に形成されるマスクの種類(例えばマスクの材質の種類やマスクパターンの種類)によって分けられ,その場合の終点検出工程としては,例えば前記基板を処理しながら,所定のタイミングで前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータに基づいてその基板上の被処理膜の膜厚を検出し,検出した膜厚が所定の膜厚になった時点をプラズマ処理の終点とするものである。基板上の被処理膜の膜厚が変化すると,光スペクトルデータの特性も変化するので,光スペクトルデータに基づいて膜厚を検出することができる。これによれば,光スペクトルデータに基づいて,基板の種別のみならず,被処理膜の膜厚も検出することができる。
また,上記各設定データは,例えば前記各基板種別に適した終点検出方法又は終点検出レシピである。また,上記解析工程では,前記多変量解析として例えば部分最小二乗法を用いる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理方法であって,前記基板上の被処理膜上に形成されたマスクパターンの種類によって分けられる複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記基板をプラズマ処理する際に光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を多変量解析により求める解析工程と,前記解析工程で求めた相関関係を利用して,ある基板のプラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいてその基板の種別を判定する判定工程と,予めデータ記憶手段に前記各基板種別にそれぞれ関連づけられて記憶されたプラズマ処理の終点を検出するための各レシピ設定データから,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応するレシピ設定データを選択する選択工程と,前記選択工程で選択したレシピ設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う終点検出工程と,前記終点検出工程で検出された終点でプラズマ処理を終了する終了工程と,を有すること特徴とするプラズマ処理方法が提供される。
また,上記光学データ検出手段は,例えば前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備える。また,上記基板種別は,例えば前記基板上のマスクにおける所定領域内の開口率に応じて分けるようにしてもよい。
この場合,前記各レシピ設定データは,前記光学データと膜厚との対応関係を表す複数の膜厚データとし,前記選択工程は,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応する膜厚データを選択し,前記終点検出工程は,前記基板を処理しながら,所定のタイミングで前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータから,前記選択工程で選択された膜厚データを利用してその基板上の被処理膜の膜厚を検出し,検出した膜厚が所定の膜厚になった時点をプラズマ処理の終点とするようにしてもよい。
このような基板上のマスクパターンの種類(例えば所定領域内の開口率)が異なると,基板から反射して得られる光スペクトルデータの特性も変わる。このため,そのような光スペクトルデータを利用して終点検出を行う場合には,マスクパターンの種類に応じた終点検出を行うことにより,マスクパターンの種類に拘わらず正確に終点検出を行うことができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理方法であって,前記基板上の被処理膜上に形成されたマスクの材質の種類によって分けられる複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記基板をプラズマ処理する際に光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を多変量解析により求める解析工程と,前記解析工程で求めた相関関係を利用して,ある基板のプラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいてその基板の種別を判定する判定工程と,予めデータ記憶手段に前記各基板種別にそれぞれ関連づけられて記憶されたプラズマ処理の終点を検出するための各検出方法設定データから,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応する検出方法設定データを選択する選択工程と,前記選択工程で選択した検出方法設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う終点検出工程と,前記終点検出工程で検出された終点でプラズマ処理を終了する終了工程とを有すること特徴とするプラズマ処理方法が提供される。
また,上記光学データ検出手段は,例えば前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備える。
上記基板種別は,例えば前記基板上のマスクがハードマスクかフォトレジストマスクかによって分けるようにしてもよい。この場合,前記ハードマスクが形成された基板の種別に対する検出方法設定データは,前記光源から前記ハードマスクで反射する波長の単一の照射光を前記基板に照射して得られる前記基板からの反射光の光スペクトルデータに基づいて前記被処理膜の膜厚を検出し,検出された膜厚に基づいて終点を検出する検出方法を実行するための設定データとし,前記フォトレジストマスクが形成された基板の種別に対する検出方法設定データは,前記光源から前記フォトレジストマスクを透過する波長の照射光と反射する波長の照射光を前記基板に照射して得られる前記基板からの反射光の光スペクトルデータに基づいて前記被処理膜の膜厚を検出し,検出された膜厚に基づいて終点を検出する検出方法を実行するための設定データとすることが好ましい。
このような基板上のマスクの材質の種類(例えばマスクの透過率)が異なると,基板から反射して得られる光スペクトルデータの特性も変わる。このため,そのような光スペクトルデータを利用して終点検出を行う場合には,マスクの材質の種類に応じた終点検出を行うことにより,マスクの材質の種類に拘わらず正確に終点検出を行うことができる。
以上説明したように本発明によれば,基板の種別を自動的に判定し,判定された基板の種別に応じた終点検出設定を自動的に選択することができる。これにより,基板の種別に応じた終点検出を行うことができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1実施形態)
先ず,本発明の第1実施形態にかかるプラズマ処理装置の概略構成を図面を参照しながら説明する。図1は,本実施形態にかかるプラズマ処理装置の構成例を示す断面図である。ここでは,プラズマ処理装置の一例として,平行平板型のプラズマエッチング装置を例に挙げて説明する。
プラズマ処理装置100は,例えば表面が陽極酸化処理(アルマイト処理)されたアルミニウムから成る円筒形状に成形された処理容器を有する処理室102を備える。この処理室102は接地されている。処理室102内の底部にはセラミックなどの絶縁板103を介して,ウエハWを載置するための略円柱状のサセプタ支持台104が設けられている。このサセプタ支持台104の上には,下部電極を構成するサセプタ105が設けられている。このサセプタ105にはハイパスフィルタ(HPF)106が接続されている。
サセプタ支持台104の内部には,温度調節媒体室107が設けられている。そして,導入管108を介して温度調節媒体室107に温度調節媒体が導入,循環され,排出管109から排出される。このような温度調節媒体の循環により,サセプタ105を所望の温度に制御できるようになっている。
サセプタ105は,その上側中央部が凸状の円板状に成形され,その上にウエハWと略同形の静電チャック111が設けられている。静電チャック111は,絶縁材の間に電極112が介在された構成となっている。静電チャック111は,電極112に接続された直流電源113から例えば1.5kVの直流電圧が印加される。これによって,ウエハWが静電チャック111に静電吸着される。
そして,絶縁板103,サセプタ支持台104,サセプタ105,および静電チャック111には,被処理体であるウエハWの裏面に,伝熱媒体(例えばHeガスなどのバックサイドガス)を供給するためのガス通路114が形成されている。この伝熱媒体を介してサセプタ105とウエハWとの間の熱伝達がなされ,ウエハWが所定の温度に維持される。
サセプタ105の上端周縁部には,静電チャック111上に載置されたウエハWを囲むように,環状のフォーカスリング115が配置されている。このフォーカスリング115は,セラミックスもしくは石英などの絶縁性材料,または導電性材料によって構成されている。フォーカスリング115が配置されることによって,エッチングの均一性が向上する。
また,サセプタ105の上方には,このサセプタ105と平行に対向して上部電極121が設けられている。この上部電極121は,絶縁材122を介して,処理室102の内部に支持されている。上部電極121は,サセプタ105との対向面を構成し多数の吐出孔123を有する電極板124と,この電極板124を支持する電極支持体125とによって構成されている。電極板124は例えば石英から成り,電極支持体125は例えば表面がアルマイト処理されたアルミニウムなどの導電性材料から成る。なお,サセプタ105と上部電極121との間隔は,調節可能とされている。
上部電極121における電極支持体125の中央には,ガス導入口126が設けられている。このガス導入口126には,ガス供給管127が接続されている。さらにこのガス供給管127には,バルブ128およびマスフローコントローラ129を介して,処理ガス供給源130が接続されている。
この処理ガス供給源130から,プラズマエッチングのためのエッチングガスが供給されるようになっている。なお,図1にはガス供給管127,バルブ128,マスフローコントローラ129,および処理ガス供給源130等から成る処理ガス供給系を1つのみ示しているが,プラズマ処理装置100は,複数の処理ガス供給系を備えている。例えば,CF,O,N,CHF等のエッチングガスが,それぞれ独立に流量制御され,処理室102内に供給される。
処理室102の底部には排気管131が接続されており,この排気管131には排気装置135が接続されている。排気装置135は,ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを備えており,処理室102内を所定の減圧雰囲気(例えば0.67Pa以下)に調整する。また,処理室102の側壁にはゲートバルブ132が設けられている。このゲートバルブ132が開くことによって,処理室102内へのウエハWの搬入,および,処理室102内からのウエハWの搬出が可能となる。なお,ウエハWの搬送には例えば,ウエハカセットが用いられる。
上部電極121には,第1の高周波電源140が接続されており,その給電線には第1の整合器141が介挿されている。また,上部電極121にはローパスフィルタ(LPF)142が接続されている。この第1の高周波電源140は,50〜150MHzの範囲の周波数を有する電力を出力することが可能である。このように高い周波数の電力を上部電極121に印加することにより,処理室102内に好ましい解離状態でかつ高密度のプラズマを形成することができ,従来と比べて低圧条件下のプラズマ処理が可能となる。第1の高周波電源140の出力電力の周波数は,50〜80MHzが好ましく,典型的には図示した60MHzまたはその近傍の周波数に調整される。
下部電極としてのサセプタ105には,第2の高周波電源150が接続されており,その給電線には第2の整合器151が介挿されている。この第2の高周波電源150は数百kHz〜十数MHzの範囲の周波数を有する電力を出力することが可能である。このような範囲の周波数の電力をサセプタ105に印加することにより,被処理体であるウエハWに対してダメージを与えることなく適切なイオン作用を与えることができる。第2の高周波電源150の出力電力の周波数は,典型的には図示した2MHzまたは13.56MHz等に調整される。
(光学データ検出手段の構成例)
本実施形態にかかるプラズマ処理装置100は,光学データを検出する光学データ検出手段の1例としての光学計測器を備えている。図2は光学計測器の構成例を示すブロック図である。ここでの光学計測器200は,ウエハ上に光を照射したときにウエハから反射して得られる反射光の例えば光スペクトルデータなどの光学データを検出するものである。
具体的には光学計測器200は図2に示すように集光レンズ202,光ファイバ204,光源206,ポリクロメータ(光検出部)208を備える。光源206は,例えばキセノンランプ,タングステンランプ,各種レーザ,あるいはこれらの組み合わせによって構成されており,所定波長の光を出射したり,波長の異なる複数の光を照射したりすることができる。
上部電極121には,筒状の観察部160が設けられている。この観察部160の上端には,例えば石英ガラスによって構成された窓部162が設けられている。観察部160は,窓部162に対向して設けられた集光レンズ202および光ファイバ204によって,光源206およびポリクロメータ208に光学的に接続されている。
光源206から出射された光は,光ファイバ204,観察部160をそれぞれ介してウエハWに照射される。光源206からの光がウエハWの高低差のある複数の箇所で反射すると,これら複数の反射光は相互に干渉し合い,その反射光(干渉光)は光ファイバ204を介してポリクロメータ208に入射されて検出される。
例えば図3に示すようにウエハW上に被処理膜としての被エッチング膜Eと,この被エッチング膜Eにホールを形成するための所定の開口部を有するマスクMとが形成されている場合を考える。ウエハWをエッチングすると,被エッチング膜Eの露出部分(マスクMの開口部の部分)だけが徐々にエッチングされて,ホールHが形成されていく。このとき,光源206からの光LaがウエハWに照射されると,マスクMと被エッチング膜Eとの境界面で反射するとともに,被エッチング膜Eの露出面(ホールHの底面)で反射する。これら反射光La1,La2は相互に干渉し合い,その反射光(干渉光)はポリクロメータ208により検出される。
こうして,ポリクロメータ208で検出された反射光(干渉光)は,光学データ(例えば光スペクトルデータ)として制御部300に入力される。制御部300では,この光学データをウエハ種別の判定,ウエハ上に形成される被エッチング膜などの膜厚検出,エッチングの終点検出などに利用する。制御部300における具体的な処理についての詳細は後述する。
なお,光学データとしてはウエハをプラズマ処理する際にプラズマから得られる光スペクトルデータであってもよい。これによれば,プラズマ発光の光スペクトルデータを用いて被エッチング膜の膜厚検出を行うことができる。この場合には,光学計測器はプラズマ発光の光スペクトルデータについても検出できるように構成してもよい。
(制御部の構成例)
ここで,上記制御部の構成例を図面を参照しながら説明する。図4はプラズマ処理装置の制御部の構成例を示すブロック図である。図4に示すように制御部300は各種処理を実行するためのプログラムを記憶するプログラム記憶手段310と,プログラム記憶手段310に記憶されたプログラムに基づいて各部を制御して処理を実行する演算手段320と,各種処理を実行する際に設定される設定データやプログラムに基づく処理によって得られた結果データをなどを記憶するデータ記憶手段330と,光学計測器200からの光学データの入力など各種データの入出力を行う入出力手段340,プラズマ処理装置100の各部を制御するための各種コントローラ350を備える。
上記演算手段320は例えばマイクロプロセッサなどで構成してもよい。上記プログラム記憶手段310,データ記憶手段320はそれぞれメモリやハードディスクなどの記憶媒体で構成してもよい。
プログラム記憶手段310は,例えば部分最小二乗法などの多変量解析によりウエハ種別データと光学データとの相関関係を求めるための多変量解析プログラムの他,ウエハに施すエッチングなどのプラズマ処理を行うためのプログラム,ウエハ種別に応じてプラズマ処理の終点を検出するための終点検出処理など各種の処理を実行するためのプログラムなどを記憶する。
データ記憶手段330は,ウエハ種別データと光学データとの相関関係を求めるための解析用データ332,解析用データ332を多変量解析した結果である相関関係データ334,ウエハ種別に応じて終点検出設定データを選択するための終点検出用選択データ336などを記憶する。
解析用データ332は,例えば図5に示すように解析用に用意されたウエハ(例えばW1〜W6)と,各ウエハ種別(例えばA,B)と,各ウエハ種別に対応して設定されるウエハ種別データ(例えば0,1)と,そのウエハを処理したときに得られる光学データ(例えば光スペクトルデータ)とにより構成される。なお,解析用データ332の構成は,図5に示すものに限られるものではない。
ここでいうウエハ種別は,例えばエッチングの対象となる被エッチング膜上に形成されるマスクの種類(例えばマスクの材質の種類,マスクパターンの種類)によって分けられる。また,ウエハ種別は,被エッチング膜の膜質の種類などによって分けてもよく,これらの種類の2以上の組合せによって分けるようにしてもよい。
ウエハ種別をマスクパターンの種類で分ける場合としては,例えばマスクにおける所定領域の開口率が異なるマスクパターンごとに分ける場合が挙げられる。ウエハ種別を被エッチング膜の膜質の種類で分ける場合としては,例えば酸化膜とポリシリコン膜などで分ける場合が挙げられる。
ウエハ種別をマスクの材質の種類で分ける場合としては,例えばハードマスクとフォトレジストマスクなどで分ける場合が挙げられる。ハードマスクは例えばSiO,Siなどにより構成され,フォトレジストマスクは例えばKrf,Arf,i線などの感光性材料から構成されるので,これらマスクの材質ごとに細かく分けるようにしてもよい。
このようにマスクや被エッチング膜などの種類が異なるウエハでは,それらのウエハから反射する光スペクトルの特性も異なるので,そのような光スペクトルをそのまま終点検出などで利用すると,検出される終点にずれが生じる場合がある。このため,本発明では後述するようにウエハ種別を判定して,ウエハ種別ごとに適切な終点検出を行う。例えば図5に示す場合はウエハ種別が2種類の場合なので,それぞれのウエハ種別をA,Bとしている。
解析用に用意するウエハW1〜W6は,既にウエハ種別がわかっているウエハであり,各ウエハ種別(例えばA,B)ごとに異なる数値を割り当てる。この数値は自由に割り当てることができるが,ここでは例えば0から初めて正の整数を順番に割り当てている。1から割り当ててもよい。このウエハ種別ごとに割り当てる数値のデータをウエハ種別データと称している。例えば図5に示すウエハ種別は2種類であるので(種別A,B),各ウエハ種別に対応するウエハ種別データを0,1とする。
ここでいう光学データは,例えばウエハ上に光を照射して得られるウエハからの反射光についての所定の波長領域(波長帯)におけるスペクトル強度のデータ(光スペクトルデータ)である。具体的には所定波長領域内で所定間隔ごとに1〜Kまでの波長の光スペクトル強度を用いる。例えば195〜955nmの範囲において5nm間隔の153波長の光スペクトル強度を用いる。各波長の光スペクトル強度は,例えば1枚のウエハをエッチングしたときに,そのエッチング開始から数秒(例えば3秒)後のものを使用する。
終点検出用選択データ336は,例えば図6に示すようにウエハ種別(例えばA,B)と各ウエハ種別にそれぞれ関連づけられた終点検出設定データ(例えばDa,Db)とからなる。終点検出設定データは,終点検出に必要な設定データである。終点検出設定データとしては,例えば終点検出方法,終点検出レシピ,これら方法とレシピの組合せなどが挙げられる。
このように,ウエハ種別ごとに最適な終点検出設定データを定めて,予め終点検出用選択データ336として記憶しておき,後述するようにウエハ種別が判定されたときにそのウエハ種別に対応する終点検出設定データを選択することで,各ウエハ種別に応じた最適な終点検出を行うことができる。
終点検出方法としては,例えばウエハに光を照射したときにウエハから反射して得られる反射光の光スペクトルデータにより検出される膜厚に基づいて終点を検出する方法,プラズマ発光の光スペクトルデータの変化に基づいて終点を検出する方法などがある。終点検出レシピとしては,例えば終点検出に用いる光スペクトルデータの波長領域(波長帯),ウエハに照射する光源の種類などが挙げられる。
また,複数の膜厚とそのときにウエハから反射されるべき光スペクトルデータとの対応関係を表す膜厚データを用いて,ウエハを処理したときに得られる光スペクトルデータから検出した膜厚に基づいて終点検出を行う場合には,ウエハ種別ごとに膜厚データを終点検出レシピとして記憶しておき,ウエハ種別に応じて膜厚データを選択するようにしてもよい。
このような制御部300では,ウエハ種別を判定するために用いるウエハ種別データと光学データとの相関関係データ(モデル)を,多変量解析を利用した解析処理によって予め作成する。具体的には光学データを説明変量(説明変数)とし,ウエハ種別データを被説明変量(目的変量,目的変数)とする下記(1−1)の関係式(回帰式などの予測式,モデル)を多変量解析プログラムを用いて求める。下記回帰式(1−1)において,Xは説明変量の行列を意味し,Yは被説明変量の行列を意味する。また,Bは説明変量の係数(重み)からなる回帰行列であり,Eは残差行列である。
Y=BX+E・・・(1−1)
例えば図5に示す光スペクトルデータを用いてXを表すと,下記数式(1−2)に示すようになり,図5に示すウエハ種別データを用いてYを表すと下記数式(1−3)に示すようになる。なお,下記数式(1−2)において例えばλa11〜λa1Kは,ウエハ種別がYaのウエハを処理した場合に得られる光スペクトルデータであり,1〜Kまでの各波長の光スペクトル強度の値に相当する。
Figure 2007251042
Figure 2007251042
本実施形態において上記(1−1)を求める際には,例えばJOURNALOF
CHEMOMETRICS,VOL.2(PP211−228)(1998)に掲載されているPLS(Partial Least Squares)法を用いている。このPLS法は,行列X,Yそれぞれに多数の説明変量及び被説明変量があってもそれぞれの少数の実測値があればXとYの関係式を求めることができる。しかも,少ない実測値で得られた関係式であっても安定性及び信頼性の高いものであることもPLS法の特徴である。
プログラム記憶手段310には,多変量解析プログラムとして例えばPLS法用のプログラムが記憶され,演算手段320においてウエハ種別データ及び光学データをプログラムの手順に従って処理し,上記回帰式(1−1)を求め,この結果を相関関係データとしてデータ記憶手段330に記憶する。従って,上記回帰式(1−1)を求めれば,後は光学データを説明変量として行列Xに当てはめることによってウエハ種別データを算出することができる。しかも算出されたウエハ種別データは信頼性の高いものになる。
例えば,XY行列に対してi番目の固有値に対応する第i主成分はtで表される。行列Xはこの第i主成分の得点tとベクトルpを用いると下記(1−4)式で表され,行列Yはこの第i主成分の得点tとベクトルcを用いると下記(1−5)式で表される。なお,下記(1−4)式,(1−5)式において,Xi+1,Yi+1はX,Yの残差行列であり,Xは行列Xの転置行列である。以下では指数Tは転置行列を意味する。
X=t+t+t+・・+t+Xi+1・・・(1−4)
Y=t+t+t+・・+t+Yi+1・・・(1−5)
而して,第1実施形態で用いられるPLS法は,上記(1−4)式,(1−5)式を相関させた場合の複数の固有値及びそれぞれの固有ベクトルを少ない計算量で算出する方法である。
PLS法は以下の手順で実施される。先ず第1段階では,行列X,Yのセンタリング及びスケーリングの操作を行う。そして,i=1を設定し,X=X,Y=Yとする。また,uとして行列Yの第1列を設定する。尚,センタリングとは各行の個々の値からそれぞれの行の平均値を差し引く操作であり,スケーリングとは各行の個々の値をそれぞれの行の標準偏差で除する操作(処理)である。
第2段階では,w=X /(u )を求めた後,wの行列式を正規化し,t=Xを求める。また,行列Yについても同様の処理を行って,c=Y /(t )を求めた後,cの行列式を正規化し,u=Y/(c )を求める。
第3段階ではXローディング(負荷量)p=X /(t ),Y負荷量q=Y /(u )を求める。そして,uをtに回帰させたb=u /(t )を求める。次いで,残差行列X=X−t ,残差行列Y=Y−b を求める。そして,iをインクリメントしてi=i+1を設定し,第2段階からの処理を繰返す。これら一連の処理をPLS法のプログラムに従って所定の停止条件を満たすまで,あるいは残差行列Xi+1がゼロに収束するまで繰り返し,残差行列の最大固有値及びその固有ベクトルを求める。
PLS法は残差行列Xi+1の停止条件またはゼロへの収束が速く,10回程度の計算の繰返すだけで残差行列が停止条件またはゼロに収束する。一般的には4〜5回の計算の繰り返しで残差行列が停止条件またはゼロへの収束する。この計算処理によって求められた最大固有値及びその固有ベクトルを用いてXY行列の第1主成分を求め,X行列とY行列の最大の相関関係を知ることができる。
(プラズマ処理装置の動作)
次に,上記プラズマ処理装置100の動作を説明する。本実施形態ではまず解析用ウエハ(テストウエハ)をプラズマエッチング処理することによって解析用データ332を取得し,この解析用データ332を用いて多変量解析を行うことによってウエハ種別データと光学データとの相関関係(回帰式(1−1))を求める。そして,ウエハ種別の判定を伴うウエハ処理(例えば製品用ウエハの処理)を行う。この段階ではウエハ処理開始後の所定の時点における光学データを検出し,この光学データを回帰式(1−1)に当てはめることによってウエハ種別データを算出し,算出されたウエハ種別データからウエハ種別を判定する。
ここで,プラズマ処理装置100が行う解析用ウエハ又はそれ以外のウエハ(例えば製品用ウエハ)のプラズマエッチング処理の具体例を説明する。ここでは,ウエハ上に図3に示すような被エッチング膜Eとしてポリシリコン膜とマスクMが形成されている場合のプラズマエッチング処理について説明する。
先ず,サセプタ105上のウエハに対して,少なくともCFとOを含む混合ガスを用いて被エッチング膜Eの露出面の自然酸化膜を除去するエッチング処理を行う(ブレークスルーエッチング工程)。
ブレークスルーエッチングを行う際の条件としては,例えば処理室102内の圧力を10mTorr,上部電極121とサセプタ105との間隔を140mm,CF/Oのガス流量比(CFのガス流量/Oのガス流量)を134sccm/26sccmとする。また,ウエハを吸着するために静電チャック110に印加する電圧を2.5kV,ウエハWの裏面冷却ガス圧力をセンタ,エッジともに3mTorrとする。また,処理室102内の設定温度については下部電極を75℃,上部電極を80℃,側壁部を60℃とする。
ブレークスルーエッチング工程では,サセプタ105と上部電極121にそれぞれ高い高周波電力を印加する。例えば上部電極121に印加する高周波電力を650W,サセプタ105に印加する高周波電力を220Wとする。これにより,被エッチング膜Eの露出面の自然酸化膜が除去される。
次いで,マスクMの開口部において,深さ方向へ被エッチング膜Eをエッチングするメインエッチング工程を行う。このメインエッチング工程では,少なくともHBrとOを含む混合ガスを処理ガスとして用いて,マスクMの開口部において,被エッチング膜Eを深さ方向へ削る。被エッチング膜Eは,例えば元の膜厚の85%の深さまでエッチングされる。
メインエッチングを行う際の条件としては,例えば処理室102内の圧力を20mTorr,上部電極121とサセプタ105との間隔を140mm,HBr/Oのガス流量比(HBrのガス流量/Oのガス流量)を400sccm/1sccmとする。また,ウエハを吸着するために静電チャック110に印加する電圧を2.5kV,ウエハWの裏面冷却ガス圧力をセンタ,エッジともに3mTorrとする。また,処理室102内の設定温度については下部電極を75℃,上部電極を80℃,側壁部を60℃とする。
メインエッチング工程では,サセプタ105と上部電極121にそれぞれ比較的高い高周波電力を印加する。例えば上部電極121に印加する高周波電力を200W,サセプタ105に印加する高周波電力を100Wとする。これによって,マスクMの開口部に露出する被エッチング膜Eが選択的にエッチング除去され,被エッチング膜EにホールHが形成される。
このようなプラズマエッチング処理の際に,光学計測器200により,光源からの光を照射したときにウエハから反射して得られる反射光を光学データ(例えば光スペクトルデータ)として検出する。
例えば解析用ウエハについては,処理室102内で処理可能なすべてのウエハ種別についての解析用ウエハを用意して上記プラズマエッチング処理を実行してそれぞれの光学データを取得し,各ウエハ種別ごとにウエハ種別データを設定して,ウエハ種別データと光学データを解析用データ332としてデータ記憶手段330に記憶する。解析用データはウエハ種別ごとに複数枚分のデータがあることが好ましい。解析用データの数が多いほど,モデルの信頼性は向上する。
(解析処理の具体例)
次に,解析用データ332を利用してウエハ種別データと光学データとの相関関係を求めるための解析処理の具体例について説明する。図7は解析処理の具体例を示すフローチャートである。ステップS110にて解析処理に用いるウエハ種別データと光学データを取得する。具体的には例えばデータ記憶手段330に記憶された解析用データ332からウエハ種別データと光学データを取得する。
次いで,ステップS120にてウエハ種別データと光学データとの相関関係を求める。すなわちウエハ種別データと光学データに基づいて上記PLS法による多変量解析を行って,これらの相関関係(例えば回帰式(1−1))を求め,その相関関係データ334をデータ記憶手段330に記憶する。
(解析結果を用いて行うウエハ処理の具体例)
次に,解析処理の結果を用いて行うウエハ処理の具体例について図面を参照しながら説明する。図8は本実施形態にかかるウエハ処理の具体例を示すフローチャートである。ここでは,例えば解析用ウエハ以外のウエハ(製品用ウエハなど)に対してプラズマエッチング処理を行う。このウエハ処理ではエッチング開始直後に相関関係データ334を用いてウエハ種別を判定した上で,ウエハ種別に応じた終点検出設定データを選択し,その終点検出設定データに基づいてエッチングの終点検出を行う。
具体的には図8に示すように,先ずステップS210にてウエハに対するプラズマエッチング処理を開始し,ステップS220にて終点検出設定データ選択処理を行う。この場合のプラズマエッチング処理は上記の場合と同様である。
ステップS220の終点検出設定データ選択処理は例えば図9に示すように実行される。すなわち,先ずステップS221にてエッチング開始したとき,例えばエッチング開始から数秒(例えば3秒)後の光学データを光学計測器200により取得する。
次いでステップS222にて,データ記憶手段330からの相関関係データ334を利用して,取得した光学データからウエハ種別データを算出する。具体的には光学データを相関関係データ334である回帰式(1−1)に当てはめてウエハ種別データを算出する。
例えばウエハW11〜W16をエッチングした場合,エッチング開始から3秒後の光学データである光スペクトルデータは図11に示すようになる。図11は横軸に波長をとり,縦軸に各波長の光強度を反射率で表したものをとっている。図11に示す波長領域の光スペクトルデータでは,ほぼ2種類の曲線群,すなわちウエハW11〜W13の曲線群とウエハW14〜W16の曲線群に分けられる。
続いてステップS223にて,算出されたウエハ種別データからウエハ種別(A,B)を判定する。算出されたウエハ種別データが,例えば図5に示す解析用データ332で予め設定したウエハ種別データ0に近い場合はウエハ種別をAと判定し,ウエハ種別データ1に近い場合はウエハ種別をBと判定する。
例えば上記ウエハW11〜W16の光スペクトルデータを回帰式(1−1)に当てはめて算出したウエハ種別データをプロットしたものを図12に示す。図12によれば,ウエハ種別データについても,上記光スペクトルデータの曲線群に対応してほぼ2種類のデータ群,すなわちウエハW11〜W13のデータ群とウエハW14〜W16のデータ群に分けられていることがわかる。ウエハW11〜W13のデータ群は1に近い値であり,ウエハW14〜W16のデータ群は0に近い値である。従って,算出されたウエハ種別データが例えば0と1の中間値である0.5を閾値として,この閾値以下の場合はウエハ種別をAと判定し,この閾値を超える場合はウエハ種別をBと判定する。
次いでステップS224にて,判定されたウエハ種別に対応する終点検出設定データを選択する。具体的にはデータ記憶手段330の終点検出用選択データ336から,判定されたウエハ種別に対応する終点検出設定データを選択する。例えば図6に示す終点検出用選択データ336であれば,ウエハ種別がAの場合は終点検出設定データDaを選択し,ウエハ種別がBの場合は終点検出設定データDbを選択する。
次に図8に示すステップS230の処理に移る。ステップS230では,選択された終点検出設定データ(例えば終点検出レシピ)に基づく終点検出処理を実行する。この終点検出処理の具体例を図10に示す。この例は光スペクトルデータに基づいて得られる被エッチング膜の膜厚に基づいて終点を検出するものである。この場合,図6に示す終点検出設定データDa,Dbは例えば光スペクトルデータから膜厚を検出するための方法やレシピである。
終点検出処理では,例えば図10に示すようにウエハ処理を実行している間に,ステップS231にて光学計測器200から光スペクトルデータを取得し,ステップS232にて被エッチング膜の膜厚を検出する。この場合,例えばウエハ種別がAの場合には光スペクトルデータから終点検出設定データDaを用いて膜厚を検出して,ウエハ種別がBの場合には光スペクトルデータから終点検出設定データDbを用いて膜厚を検出する。これにより,ウエハ種別に拘わらず正確に膜厚を検出することができる。
次に,ステップS233にて,検出された膜厚がエッチング終点の膜厚(予め設定された目標の膜厚)か否かを判断する。ステップS233にて,エッチング終点の膜厚でないと判断した場合は,ステップS234にて所定のサンプリング時間経過したか否か判断し,サンプリング時間経過したと判断すると,ステップS231の処理に戻り光学データを取得する。こうして,所定のサンプリング時間ごとに光学データを取得して被エッチング膜の膜厚を検出し,検出された膜厚がエッチング終点の膜厚になったか判断する。そして,ステップS233にて検出した膜厚が目標の膜厚になったと判断した場合は,図8に示す処理に戻り,ステップS240にてエッチングを終了する。
次に,種別A,Bのウエハに対してプラズマエッチング処理を行った場合の実験結果について図面を参照しながら説明する。図13はウエハ種別に拘わらず同じ終点検出設定データ(ここでは終点検出に用いる光スペクトルデータの波長領域(波長帯))に基づいて終点検出を行った場合であり,図14はウエハ種別を判定して選択した終点検出設定データに基づいて終点検出を行った場合である。ここでは,種別Aのウエハ9枚と種別Bのウエハ6枚についてそれぞれプラズマエッチング処理を行って終点検出を行い,検出した終点で処理を終了した場合のエッチング時間を検出した。ウエハ種別A,Bはそれぞれ,ウエハ上のマスクパターンの開口率が異なるものである。なお,ウエハ種別A,Bはウエハ上に形成された被エッチング膜の材質及びマスクの材質は同じである。
このような実験結果によれば,ウエハ種別に拘わらず同じ終点検出設定データ(波長領域)を用いた場合(図13)には,ウエハ種別Aのエッチング時間データ群とウエハ種別Bのエッチング時間データ群との間にずれが生じている。これに対して,ウエハ種別に応じて選択した終点検出設定データ(波長領域)を用いた場合(図14)には,ウエハ種別Aのエッチング時間データ群とウエハ種別Bのエッチング時間データ群との間にはほとんどずれが生じていない。これによれば,ウエハ種別に応じて選択した終点検出設定データを用いることにより,エッチング時間のずれをなくすことができることがわかる。このように,本実施形態ではウエハ種別に応じて終点検出設定データを選択することができるので,ウエハ種別に応じた終点検出を行うことができるので,ウエハ種別に拘らず正確な終点検出を行うことができる。
(第2実施形態)
次に,本発明の第2実施形態について図面を参照しながら説明する。第2実施形態で使用するプラズマ処理装置100,光学計測器200の構成についてはそれぞれ,図1,図2に示すものと同様であるため,その詳細な説明を省略する。第2実施形態では,ウエハ種別を被エッチング膜上に形成されるマスクパターンの種類で分けた場合に,マスクパターンの種類ごとに最適な終点検出レシピ(例えば膜厚データ)を用いる場合を例に挙げて説明する。
(ウエハ種別と終点検出設定データ)
マスクパターンの種類によっては,正確なエッチング終点を検出できない場合があるので,本実施形態ではマスクパターンの種類が異なるウエハの種別を判定して,マスクパターンの種類に応じた終点検出方法を終点検出設定データとして選択することによって,マスクパターンの種類に拘わらず正確なエッチング終点を検出できるようにする。
この場合の終点検出用選択データ336は,図15に示すようになる。ここでのウエハ種別は例えばマスクパターンにおける所定領域の開口率によって分け,2種類のマスクパターン(例えば第1マスクパターン,第2マスクパターン)がある場合には,第1マスクパターンのウエハの種別をA,第2マスクパターンのウエハの種別をBとする。また,ウエハ種別Aに対応する終点検出設定データは終点検出レシピRa,ウエハ種別Bに対応する終点検出設定データは終点検出レシピRbとする。
このような種別A,Bのウエハ上には,例えば図3に示すように被エッチング膜Eと,この被エッチング膜Eにホールを形成するための所定の開口部を有するマスクMとが形成されている。種別Aのウエハの被エッチング膜Eは例えばポリシリコン膜で構成され,マスクMの種類は例えば酸化ケイ素材(SiO)などのハードマスクで構成される。被エッチング膜E,ハードマスクMとしてはこれに限られるものではなく,マスクMは例えば窒化ケイ素材(Si)などのハードマスクでもよく,またフォトレジスト材(感光性材料)で構成されるフォトレジストマスクで構成してもよい。そして,種別AのウエハのマスクMは,第1マスクパターンでパターニングされている。これに対して,種別BのウエハのマスクMは,上記第1マスクパターンとは開口率の異なる第2マスクパターンでパターニングされている。
(終点検出方法)
次に,本実施形態にかかるエッチングの終点検出方法について説明する。ここでは種別A,Bのウエハともに同様の終点検出方法を実行する。具体的には図3に示すように光源206から単一の光LaをウエハWに向けて照射する。すると,照射光LaはマスクMと被エッチング膜Eとの境界面で反射したり,被エッチング膜Eの露出面(ホールHの底面)で反射したりする。これら反射光は相互に干渉し合い,その干渉光はポリクロメータ208により検出される。ポリクロメータ208で検出された干渉光は,光学データ(光スペクトルデータ)として制御部300に入力される。
この光スペクトルデータは,上述したように各波長の光強度からなるので,被エッチング膜Eがエッチングされて膜厚が変化すると,各波長の光強度が変化するため,光スペクトルデータの特性も変化する。このため,予め膜厚と光スペクトルデータとの対応関係を表す膜厚データを作成しておけば,この膜厚データを利用することにより,ウエハをエッチングしながら,所定のサンプリングタイミングごとにポリクロメータ208によって検出される光スペクトルデータから被エッチング膜Eの膜厚をリアルタイムで取得することができる。
被エッチング膜Eの膜厚を取得する際は,例えばポリクロメータ208によって検出される光スペクトルデータと膜厚データにおける光スペクトルデータのフィッティングを行い,最もフィッティングがよい膜厚データにおける光スペクトルデータに対応する膜厚を被エッチング膜Eの膜厚として取得する。こうして,被エッチング膜Eの膜厚を監視し,所定の膜厚になった時点でエッチングを終了する。
また,光スペクトルデータにおける各波長の光強度は,マスクパターンの種類(開口率)によって異なるので,光スペクトルデータの特性も異なる。そこで,本実施形態では,ウエハ種別A,Bに対応した2種類の膜厚データをそれぞれ終点検出レシピRa,Rbとして作成しておき,ウエハ種別Aについては終点検出レシピRaの膜厚データを利用し,ウエハ種別Bについては終点検出レシピRbの膜厚データを利用して膜厚を取得できるようにする。
具体的には本実施形態にかかる種別A,Bのウエハと同様のウエハを用意し,そのウエハに対してプラズマエッチング処理を施して,光スペクトルデータを取得しながら被エッチング膜Eの膜厚(例えば露出部分の膜厚)を計測することにより,膜厚と光スペクトルデータとの対応関係を表す2種類の膜厚データをそれぞれ作成する。そして,これら2種類の膜厚データをそれぞれ終点検出レシピRa,Rbとしてウエハ種別A,Bに対応させた終点検出用選択データ336をデータ記憶手段330に記憶しておく。
これら終点検出レシピRa,Rbについての膜厚データの具体例をそれぞれ図16(A),(B)に示す。膜厚データは例えば図16(A),(B)に示すように膜厚検出に用いる所定間隔の膜厚(T1,T2,T3,…)と,この膜厚のときに得られるべき光スペクトルデータとにより構成される。この場合の光スペクトルデータは所定の波長領域(波長帯)における各波長の発光強度である。この光スペクトルデータの波長領域はウエハ種別に応じて変えるようにしてもよい。ウエハ種別に応じて最も特性の違いが現れる波長領域,例えば発光強度の変化の大きい波長領域を設定することにより,より正確に終点検出を行うことができる。なお,このような光スペクトルデータの波長領域を終点検出レシピRa,Rbとしてもよい。
(プラズマ処理装置の動作例)
次に,第2実施形態にかかるプラズマ処理装置100の動作例について説明する。第2実施形態にかかるプラズマ処理装置100についても,第1実施形態の場合と同様に,予めウエハ種別データと光学データとの相関関係を求めておく。具体的には例えば図5に示すような解析用データ332を取得し,図7に示すような解析処理により解析用データ332を用いて多変量解析を行う。これにより,ウエハ種別データと光学データとの相関関係(回帰式(1−1))を求めて,その解析結果として得られる相関関係データ334をデータ記憶手段330に記憶する。
次に,ウエハ種別の判定を伴うウエハ処理(例えば製品ウエハの処理)を行う。このウエハ処理では図8に示すように,エッチング開始後に相関関係データ334を用いてウエハ種別を判定した上で,ウエハ種別に応じた終点検出設定データを選択し,その終点検出設定データに基づいてエッチングの終点検出を行う。本実施形態では,ウエハ種別をAと判定した場合には終点検出レシピRaを終点検出設定データとして選択し,終点検出レシピRaの膜厚データに基づいて被エッチング膜の膜厚を検出しながら終点検出を行う。また,ウエハ種別をBと判定した場合には終点検出レシピRbを終点検出設定データとして選択し,終点検出レシピRbの膜厚データに基づいて被エッチング膜の膜厚を検出しながら終点検出を行う。そして,エッチングの終点検出が検出されると,エッチングを終了する。
これにより,マスクパターンの種類で分けたウエハ種別を自動的に判定し,判定されたウエハ種別に応じた終点検出レシピを自動的に選択することができ,これによってマスクパターンの種類に拘らず正確な終点検出を行うことができる。
(第3実施形態)
次に,本発明の第3実施形態について図面を参照しながら説明する。第3実施形態で使用するプラズマ処理装置100,光学計測器200の構成についてはそれぞれ,図1,図2に示すものと同様であるため,その詳細な説明を省略する。第3実施形態ではウエハ種別を被エッチング膜上に形成されるマスクの材質の種類で分けた場合に,マスクの材質の種類ごとに最適な終点検出方法を用いる場合を例に挙げて説明する。
(ウエハ種別と終点検出設定データ)
マスクの材質の種類(例えばハードマスクとフォトレジストマスク)によっては,正確なエッチング終点を検出できない場合があるので,本実施形態ではマスクの材質の種類が異なるウエハの種別を判定して,マスクの材質の種類に応じた終点検出方法を終点検出設定データとして選択することによって,マスクの材質の種類に拘わらず正確なエッチング終点を検出できるようにする。
この場合の終点検出用選択データ336は,図17に示すようになる。ここでのウエハ種別は光の透過率で分ける。例えばハードマスクとフォトレジストマスクで分け,ハードマスクが形成されているウエハの種別をA,フォトレジストマスクが形成されているウエハの種別をBとする。また,ウエハ種別Aに対応する終点検出設定データは方法Qa,ウエハ種別Bに対応する終点検出設定データは方法Qbとする。
このような種別Aのウエハ上には,例えば図18(A)に示すように被エッチング膜Eと,この被エッチング膜Eにホールを形成するための所定の開口部を有するハードマスクMaとが形成されている。種別Aのウエハの被エッチング膜Eは例えばポリシリコン膜で構成され,ハードマスクMaは例えば酸化ケイ素材(SiO)で構成される。被エッチング膜E,ハードマスクMaとしてはこれに限られるものではなく,ハードマスクMaは例えば窒化ケイ素材(Si)などで構成してもよい。
これに対して,種別Bのウエハ上には,例えば図19(A)に示すように被エッチング膜Eと,この被エッチング膜Eにホールを形成するための所定の開口部を有するハードマスクMaとが形成されている。種別Bのウエハの被エッチング膜Eは例えば種別Aのウエハと同様のポリシリコン膜で構成され,フォトレジストマスクMbは例えばi線などのフォトレジスト材(感光性材料)で構成される。被エッチング膜E,フォトレジストマスクMbとしてはこれに限られるものではなく,フォトレジストマスクMbは例えば例えばKrf,Arfなどの感光性材料で構成してもよい。
(終点検出方法)
次に,第3実施形態にかかるエッチングの終点検出方法Qa,Qbについて説明する。先ず,終点検出方法Qaについて説明する。ハードマスクMaが形成された種別Aのウエハは,例えば図18(A)に示す状態からさらにエッチングが進むと,図18(B)に示すように被エッチング膜Eの露出部分(マスクMaの開口部の部分)だけが徐々にエッチングされて,ホールHが形成されていく。この場合のエッチングは例えば処理ガスとしてHBrガスとOガスの混合ガスを用いる。
この場合,光源206から単一の光LaをウエハWに向けて照射する。すると,照射光LaはハードマスクMaを透過してハードマスクMaと被エッチング膜Eとの境界面で反射するとともに,被エッチング膜Eの露出面(ホールHの底面)で反射する。これら反射光La11,La12は相互に干渉し合い,その干渉光はポリクロメータ208により検出される。ポリクロメータ208で検出された干渉光Laiは,光学データ(光スペクトルデータ)として制御部300に入力される。
こうして,ポリクロメータ208によって検出された干渉光Laiの光強度(光スペクトルデータの各波長の光強度)は,例えば図18(A)に示す状態から図18(B)に示す状態へと,ホールHが深くなるに連れて周期的に増減する。そこで,制御部300は,ポリクロメータ208によって検出された干渉光Laiの光強度を例えば所定のサンプリングタイミングごとに取り込んで,その干渉光Laiの光強度変化によって得られる被エッチング膜Eのエッチング量(例えばホールHの深さh12)に基づいて被エッチング膜Eの膜厚(エッチング残膜量)をリアルタイムに算出することができる。そして,被エッチング膜Eが所定の膜厚になった時点でエッチングを終了する。
なお,終点検出方法Qaでは,光源206からの照射光LaがハードマスクMaを透過するので,エッチングによってハードマスクh11の表面が削れても,そのことが被エッチング膜Eの膜厚の算出に影響を及ぼすことはない。
次に,終点検出方法Qbについて説明する。フォトレジストマスクMbが形成された種別Bのウエハにおいても,例えば図19(A)に示す状態からさらにエッチングが進むと,図19(B)に示すように被エッチング膜Eの露出部分(マスクMbの開口部の部分)だけが徐々にエッチングされて,ホールHが形成されていく。この場合のエッチングも種別Aのウエハの場合と同様の条件で例えば処理ガスとしてHBrガスとOガスの混合ガスを用いる。
種別Bのウエハでは,上記終点検出方法Qaのように光源206からの単一の照射光Laだけでは被エッチング膜Eの膜厚を検出できない場合がある。例えば光源206からの照射光Laの波長において大きい吸収係数を有するフォトレジストマスクMbの場合には,ハードマスクMaの場合と異なり,照射光LaがフォトレジストマスクMbを透過しないため,フォトレジストマスクMbと被エッチング膜Eとの境界面からの反射光が得られなくなる。このため,光源206から単一の照射光Laを照射しても被エッチング膜Eの膜厚を検出することができない。そこで,種別Bのウエハについては,光源206から波長の異なる複数の光(例えば照射光La,Lb)をウエハに向けて照射する終点検出方法Qbを実行する。
具体的には,光源206から波長が異なる2つの光(第1照射光La,第2照射光Lb)をウエハWに向けて照射する。例えば照射光Laの波長は261nmとし,照射光Lbの波長は387nmとする。照射光Laの波長261nmは,フォトレジストマスクMbの光吸収帯に含まれるので,照射光LaはフォトレジストマスクMbを透過できず,フォトレジストマスクMbの上面で反射するとともに,被エッチング膜Eの露出面(ホールHの底面)で反射する。これらの反射光La21,La22は相互に干渉し合い,その第1干渉光Laiはポリクロメータ208により検出される。ポリクロメータ208で検出された第1干渉光Laiは,第1光学データ(第1光スペクトルデータ)として制御部300に入力される。
一方,照射光Lbは,照射光Laの波長261nmよりも長い波長387nmであるため,フォトレジストマスクMbを透過して,フォトレジストマスクMbと被エッチング膜Eの境界面で反射するとともに,フォトレジストマスクMbの上面で反射する。これらの反射光Lb21,Lb22は相互に干渉し合い,その第2干渉光Lbiはポリクロメータ208により検出される。ポリクロメータ208で検出された第2干渉光Lbiは,第2光学データ(第2光スペクトルデータ)として制御部300に入力される。
こうして,ポリクロメータ208によって検出された干渉光Lai,Lbiの光強度(光スペクトルデータの各波長の光強度)は,例えば図19(A)に示す状態から図19(B)に示す状態へと,ホールHが深くなるに連れて周期的に増減する。そこで,制御部300は,ポリクロメータ208によって検出された干渉光Lai,Lbiの光強度を例えば所定のサンプリングタイミングごとに取り込んで,その干渉光Lai,Lbiの光強度変化に基づいて被エッチング膜Eの膜厚(例えばホールHの深さ)をリアルタイムに算出する。
具体的には,第1干渉光Laiの光強度の変化から求めたホールHの底面位置(フォトレジストマスクMbの上面とホールHの底面との高低差)に,第2干渉光Lbiの光強度の変化から求めたフォトレジストマスクMbのエッチング量(削れ量h21)を加算することによって得られる被エッチング膜Eのエッチング量(ホールHの絶対的な深さ寸法h22)に基づいて被エッチング膜Eの膜厚(エッチング残膜量)を算出することができる。そして,被エッチング膜Eが所定の膜厚になった時点でエッチングを終了する。
なお,終点検出方法Qbでは,光源206からの照射光La,LbはともにフォトレジストマスクMbの上面で反射する光があるので,これらの反射光を用いて被エッチング膜Eの膜厚を検出することにより,エッチングによってフォトレジストマスクMbの表面が削れて,表面の位置がずれても,そのことが被エッチング膜Eの膜厚の算出に影響を及ぼすことはない。
(プラズマ処理装置の動作例)
次に,第3実施形態にかかるプラズマ処理装置100の動作例について説明する。第3実施形態にかかるプラズマ処理装置100についても,第1実施形態の場合と同様に,予めウエハ種別データと光学データとの相関関係を求める。具体的には例えば図5に示すような解析用データ332を取得し,図7に示すような解析処理により解析用データ332を用いて多変量解析を行う。これにより,ウエハ種別データと光学データとの相関関係(回帰式(1−1))を求めて,その解析結果として得られる相関関係データ334をデータ記憶手段330に記憶する。
次に,ウエハ種別の判定を伴うウエハ処理(例えば製品ウエハの処理)を行う。このウエハ処理では図8に示すように,エッチング開始後に相関関係データ334を用いてウエハ種別を判定した上で,ウエハ種別に応じた終点検出設定データを選択し,その終点検出設定データに基づいてエッチングの終点検出を行う。本実施形態では,ウエハ種別をAと判定した場合には終点検出方法Qaを終点検出設定データとして選択し,終点検出方法Qaによって終点検出を行う。また,ウエハ種別をBと判定した場合には終点検出方法Qbを終点検出設定データとして選択し,終点検出方法Qbによって終点検出を行う。そして,エッチングの終点検出が検出されると,エッチングを終了する。
これにより,マスクの材質の種類で分けたウエハ種別を自動的に判定し,判定されたウエハ種別に応じた終点検出方法を自動的に選択することができ,これによってマスクの材質の種類に拘らず正確な終点検出を行うことができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば上記実施形態ではプラズマ処理として,ウエハに対してエッチングを行う場合を例に挙げて説明したが,必ずしもこれに限定されるものではなく,ウエハに対して成膜などの他のプラズマ処理を行う場合にも本発明を適用可能である。
本発明は,プラズマ処理方法及びプラズマ処理装置に適用可能である。
本発明の第1実施形態にかかるプラズマ処理装置の概略構成を示す断面図である。 同実施形態における光学計測器の概略構成例を示すブロック図である。 ウエハからの反射光を説明するための図。 同実施形態における制御部の概略構成例を示すブロック図である。 同実施形態における解析用データの具体例を示す図である。 同実施形態における終点検出用選択データの具体例を示す図である。 同実施形態における解析処理の具体例を示すフローチャートである。 同実施形態におけるウエハ処理の具体例を示すフローチャートである。 図8に示す終点検出設定データ選択処理の具体例を示すフローチャートである。 図8に示す終点検出処理の具体例を示すフローチャートである。 2種類の種別のウエハについてプラズマ処理を開始したときの光スペクトルデータの具体例を示す図である。 図11に示す各光スペクトルデータから算出したウエハ種別データをそれぞれプロットした図である。 ウエハ種別に拘わらず同じ終点検出設定データに基づいて終点検出を行った場合のエッチング時間をプロットした図である。 ウエハ種別を判定して選択した終点検出設定データに基づいて終点検出を行った場合のエッチング時間をプロットした図である。 本発明の第2実施形態における終点検出用選択データの具体例を示す図である。 図15に示す各レシピの具体例を示す図であって,同図(A)はレシピRaの膜厚データの具体例を示す図であり,同図(B)はレシピRbの膜厚データの具体例を示す図である。 本発明の第3実施形態における終点検出用選択データの具体例を示す図である。 ハードマスクが形成された種別Aのウエハについての終点検出方法Qaを説明するための作用説明図である。 フォトレジストマスクが形成された種別Bのウエハについての終点検出方法Qbを説明するための作用説明図である。
符号の説明
100 プラズマ処理装置
102 処理室
103 絶縁板
104 サセプタ支持台
105 サセプタ
107 温度調節媒体室
108 導入管
109 排出管
110 静電チャック
111 静電チャック
112 電極
113 直流電源
114 ガス通路
115 フォーカスリング
121 上部電極
122 絶縁材
123 吐出孔
124 電極板
125 電極支持体
126 ガス導入口
127 ガス供給管
128 バルブ
129 マスフローコントローラ
130 処理ガス供給源
131 排気管
132 ゲートバルブ
135 排気装置
140 高周波電源
141 整合器
150 高周波電源
151 整合器
160 観察部
162 窓部
200 光学計測器
202 集光レンズ
204 光ファイバ
206 光源
208 ポリクロメータ
300 制御部
310 プログラム記憶手段
320 演算手段
330 データ記憶手段
332 解析用データ
334 相関関係データ
336 終点検出用選択データ
340 入出力手段
350 各種コントローラ

Claims (21)

  1. 処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理方法であって,
    複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記基板をプラズマ処理する際に光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を多変量解析により求める解析工程と,
    前記解析工程で求めた相関関係を利用して,ある基板のプラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいてその基板の種別を判定する判定工程と,
    予めデータ記憶手段に前記各基板種別にそれぞれ関連づけられて記憶されたプラズマ処理の終点を検出するための各設定データから,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応する設定データを選択する選択工程と,
    前記選択工程で選択した設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う終点検出工程と,
    前記終点検出工程で検出された終点でプラズマ処理を終了する終了工程と,
    を有すること特徴とするプラズマ処理方法。
  2. 前記光学データ検出手段は,前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のプラズマ処理方法。
  3. 前記基板種別を判定するための光学データは,前記基板のプラズマ処理を開始した直後の所定時点で前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータであることを特徴とする請求項2に記載のプラズマ処理方法。
  4. 前記基板種別は,プラズマ処理の対象となる被処理膜上に形成されるマスクの種類によって分けられ,
    前記終点検出工程は,前記基板を処理しながら,所定のタイミングで前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータに基づいてその基板上の被処理膜の膜厚を検出し,検出した膜厚が所定の膜厚になった時点をプラズマ処理の終点とすることを特徴とする請求項3に記載のプラズマ処理方法。
  5. 前記各設定データは,前記各基板種別に適した終点検出方法又は終点検出レシピであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  6. 前記解析工程では,前記多変量解析として部分最小二乗法を用いることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプラズマ処理方法。
  7. 処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理方法であって,
    前記基板上の被処理膜上に形成されたマスクパターンの種類によって分けられる複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記基板をプラズマ処理する際に光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を多変量解析により求める解析工程と,
    前記解析工程で求めた相関関係を利用して,ある基板のプラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいてその基板の種別を判定する判定工程と,
    予めデータ記憶手段に前記各基板種別にそれぞれ関連づけられて記憶されたプラズマ処理の終点を検出するための各レシピ設定データから,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応するレシピ設定データを選択する選択工程と,
    前記選択工程で選択したレシピ設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う終点検出工程と,
    前記終点検出工程で検出された終点でプラズマ処理を終了する終了工程と,
    を有すること特徴とするプラズマ処理方法。
  8. 前記光学データ検出手段は,前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備えることを特徴とする請求項7に記載のプラズマ処理方法。
  9. 前記基板種別は,前記基板上のマスクにおける所定領域内の開口率に応じて分けたことを特徴とする請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  10. 前記各レシピ設定データは,前記光学データと膜厚との対応関係を表す複数の膜厚データであり,
    前記選択工程は,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応する膜厚データを選択し,
    前記終点検出工程は,前記基板を処理しながら,所定のタイミングで前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータから,前記選択工程で選択された膜厚データを利用してその基板上の被処理膜の膜厚を検出し,検出した膜厚が所定の膜厚になった時点をプラズマ処理の終点とすることを特徴とする請求項9に記載のプラズマ処理方法。
  11. 処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理方法であって,
    前記基板上の被処理膜上に形成されたマスクの材質の種類によって分けられる複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記基板をプラズマ処理する際に光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を多変量解析により求める解析工程と,
    前記解析工程で求めた相関関係を利用して,ある基板のプラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいてその基板の種別を判定する判定工程と,
    予めデータ記憶手段に前記各基板種別にそれぞれ関連づけられて記憶されたプラズマ処理の終点を検出するための各検出方法設定データから,前記判定工程で判定した前記基板種別に対応する検出方法設定データを選択する選択工程と,
    前記選択工程で選択した検出方法設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う終点検出工程と,
    前記終点検出工程で検出された終点でプラズマ処理を終了する終了工程と,
    を有すること特徴とするプラズマ処理方法。
  12. 前記光学データ検出手段は,前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備えることを特徴とする請求項11に記載のプラズマ処理方法。
  13. 前記基板種別は,前記基板上のマスクがハードマスクかフォトレジストマスクかによって分けたことを特徴とする請求項12に記載のプラズマ処理方法。
  14. 前記ハードマスクが形成された基板の種別に対する検出方法設定データは,前記光源から前記ハードマスクで反射する波長の単一の照射光を前記基板に照射して得られる前記基板からの反射光の光スペクトルデータに基づいて前記被処理膜の膜厚を検出し,検出された膜厚に基づいて終点を検出する検出方法を実行するための設定データであり,
    前記フォトレジストマスクが形成された基板の種別に対する検出方法設定データは,前記光源から前記フォトレジストマスクを透過する波長の照射光と反射する波長の照射光を前記基板に照射して得られる前記基板からの反射光の光スペクトルデータに基づいて前記被処理膜の膜厚を検出し,検出された膜厚に基づいて終点を検出する検出方法を実行するための設定データであることを特徴とする請求項13に記載のプラズマ処理方法。
  15. 処理室内に設けられた電極に高周波電力を印加して処理ガスのプラズマを発生させて,そのプラズマにより基板に対して所定の処理を施すプラズマ処理装置であって,
    前記基板をプラズマ処理する際に光学データを検出するための光学データ検出手段と,
    複数の基板種別に対応して設定される基板種別データと前記光学データ検出手段により検出される光学データとの相関関係を示す相関関係データと,前記各基板種別にそれぞれ関連づけられたプラズマ処理の終点を検出するための各設定データとを記憶するデータ記憶手段と,
    前記処理室内で基板をプラズマ処理する際には,前記データ記憶手段に記憶された相関関係データを利用して,プラズマ処理を開始したときに前記光学データ検出手段から検出される光学データから基板種別データを算出し,算出した基板種別データに基づいて前記基板種別を判定し,判定した前記基板種別に対応する終点検出設定データを,前記データ記憶手段に記憶された各終点検出設定データから選択し,選択した終点検出設定データに基づいて前記プラズマ処理の終点検出を行う制御部と,
    を備えることを特徴とするプラズマ処理装置。
  16. 前記光学データ検出手段は,前記基板上に光を照射する光源と,光源からの照射光が前記基板上から反射して得られる反射光の光スペクトルデータを検出する光検出手段とを備えることを特徴とする請求項15に記載のプラズマ処理装置。
  17. 前記基板種別を判定するための光学データは,前記基板のプラズマ処理を開始した直後の所定時点で前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータであることを特徴とする請求項16に記載のプラズマ処理装置。
  18. 前記基板種別は,プラズマ処理の対象となる被処理膜上に形成されるマスクの種類によって分けられ,
    前記基板のプラズマ処理の終点検出を行う際には,前記基板を処理しながら,所定のタイミングで前記光学データ検出手段により検出される光スペクトルデータに基づいてその基板上の被処理膜の膜厚を検出し,検出した膜厚が所定の膜厚になった時点をプラズマ処理の終点とすることを特徴とする請求項17に記載のプラズマ処理装置。
  19. 前記各設定データは,前記各基板種別に適した終点検出方法又は終点検出レシピであることを特徴とする請求項15〜18のいずれかに記載のプラズマ処理装置。
  20. 前記基板種別データと前記光学データとの相関関係データは,前記基板種別データと前記光学データを多変量解析することによって求められたものであることを特徴とする請求項15〜19に記載のプラズマ処理装置。
  21. 前記多変量解析では,部分最小二乗法を用いることを特徴とする請求項20に記載のプラズマ処理装置。
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