JP2007250768A - 露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成でありながら投影光学系(最終光学素子)に生じる屈折率分布や熱変形を防止(低減)し、優れた解像度及び歩留まりを実現する露光装置を提供する。
【解決手段】第1の光源から射出される光束でレチクルを照明する照明光学系と、前記レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系とを備え、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終光学素子と前記被処理体との間に供給される液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置であって、前記第1の光源からの光束の波長と異なる波長の光束を射出する第2の光源と、前記第2の光源からの光束を前記最終光学素子に照射する照射光学系とを有することを特徴とする露光装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般には、露光装置に係り、特に、半導体デバイス用のウェハ、液晶表示素子用のガラスプレートなどの被処理体を露光する露光装置に関する。本発明は、例えば、投影光学系の最終光学素子と被処理体との間を液体で満たし、かかる液体を介して被処理体を露光する、所謂、液浸露光装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際、縮小投影露光装置が従来から使用されている。縮小投影露光装置は、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、及び、NAを上げれば上げるほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)からArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外線の波長は短くなってきた。
このような中で、ArFエキシマレーザーなどの光源を用いながら、更に解像度を向上させる技術として、液浸露光が注目されている(例えば、特許文献1参照)。液浸露光とは、投影光学系の最終光学素子とウェハとの間を液体で満たす(即ち、投影光学系のウェハ側の媒質を液体にする)ことで露光光の実効波長を短波長化し、投影光学系のNAを見掛け上大きくして解像度の向上を図るものである。投影光学系のNAは、媒質の屈折率をnとすると、NA=n×sinθであるので、空気の屈折率よりも高い屈折率(n>1)の媒質を満たすことでNAをnまで大きくすることができる。
特開2006−024706号公報
液浸露光では、回路パターンを焼き付けたウェハを搬送する際に、投影光学系の最終光学素子とウェハとの間の液体を回収する必要がある。しかしながら、液体を回収する際に完全に回収されなかった液体が、最終光学素子の表面の一部に付着(残留)する場合がある。最終光学素子に残留した液体はウェハを交換する間に気化するため、最終光学素子の表面では、気化熱に起因する局所的な温度低下が発生し、屈折率分布や熱変形が生じる。投影光学系の最終光学素子は、光学系の中でウェハに最も近いため、屈折率分布や熱変形が生じると、結像性能が著しく劣化し、露光パターンの歪み(解像度の低下)を引き起こしてしまう。その結果、半導体デバイスの欠陥の原因となり、歩留まりが低下する。
特許文献1には、投影光学系の最終光学素子に残留した液体を拭き取る機構やウェハを搬送(交換)する間も最終光学素子を液体に浸すための機構を有し、液体の残留を防止する液浸露光装置が開示されている。しかしながら、このような機構は、機械的な駆動やステージ駆動を必要とするため、構成部材が多くなる。
そこで、本発明は、簡易な構成でありながら投影光学系の最終光学素子に生じる屈折率分布や熱変形を低減し、優れた解像度及び歩留まりを実現する露光装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての露光装置は、第1の光源から射出される光束でレチクルを照明する照明光学系と、前記レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系とを備え、前記投影光学系の最も前記被処理体側の最終光学素子と前記被処理体との間に供給される液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置であって、前記第1の光源からの光束の波長と異なる波長の光束を射出する第2の光源と、前記第2の光源からの光束を前記最終光学素子に照射する照射光学系とを有することを特徴とする。
本発明の別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、簡易な構成でありながら投影光学系の最終光学素子に生じる屈折率分布や熱変形を低減し、優れた解像度及び歩留まりを実現する露光装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての露光装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の露光装置1の構成を示す概略ブロック図である。
露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、レチクル20を載置するレチクルステージ25と、投影光学系30と、被処理体40を載置するウェハステージ45と、液体供給回収機構50と、照射手段60とを有する。また、露光装置1は、各部に制御可能に接続され、露光装置1の動作を制御する図示しない制御部を有する。
露光装置1は、投影光学系30の光学素子のうち最も被処理体40側に配置された光学素子(最終光学素子)32と被処理体40との間に供給される液体Lを介して、レチクル20のパターンを被処理体40に露光する液浸露光装置である。露光装置1は、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置であるが、ステップ・アンド・リピート方式やその他の露光方式を適用することができる。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、光源部(第1の光源)12と、照明光学系14とを有する。光源部12は、例えば、光源として、波長約193nmのArFエキシマレーザーや波長約248nmのKrFエキシマレーザーを使用する。但し、光源の種類は、エキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーを使用してもよいし、そのレーザーの個数も限定されない。照明光学系14は、光源部12からの光をレチクル20に導光し、レチクル20を均一に照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含む。
レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべきパターンが形成され、レチクルステージ25に支持及び駆動される。レチクル20のパターンは、投影光学系30により被処理体40上に投影される。レチクル20と被処理体40は、光学的に共役の関係に配置される。露光装置1は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、レチクル20と被処理体40を走査することにより、レチクル20のパターンを被処理体40上に転写する。なお、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置の場合、レチクル20と被処理体40とを静止させた状態で露光を行う。
レチクルステージ25は、レチクル20を支持して図示しない移動機構に接続されている。レチクルステージ25は、当業界周知のいかなる構成をも適用できる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、XY方向にレチクルステージ25を駆動することでレチクル20を移動させることができる。
投影光学系30は、レチクル20のパターンを被処理体40上に投影(結像)する。投影光学系30としては、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の反射鏡とを有する反射屈折光学系、複数のレンズ素子のみからなる屈折光学系などを使用することができる。
投影光学系30は、最も被処理体40側に、液体Lと接触する最終光学素子32を有する。最終光学素子32は、本実施形態では、レンズである。図2は、投影光学系30の要部を示す拡大断面図である。投影光学系30は、図2に示すように、露光に用いる照明装置(光源部12)からの光束ELを、被処理体40が配置された像面ISに最も近い最終光学素子32に導く。更に、投影光学系30は、最終光学素子32の被処理体40側の最終レンズ面32aから射出した光束を、最終レンズ面32aと被処理体40との間の空間を満たす液体Lを透過させ、像面IS上にレチクル20のパターン像を形成する。ここで、最終レンズ面32aとは、投影光学系30において最も被処理体40に近いレンズ面である。なお、最終光学素子32を透過した光束は、最終レンズ面32aと液体Lとの境界面で透過又は屈折し、集束するように被処理体40に進む。
被処理体40は、本実施形態では、ウェハであるが、ガラスプレート、その他の被処理体を広く含む。被処理体40には、フォトレジスト(感光剤)が塗布されている。
ウェハステージ45は、被処理体40を支持する。ウェハステージ45は、当業界で周知のいかなる構造をも適用することができる。ウェハステージ45は、例えば、リニアモータを利用してXY方向に被処理体40を移動させることができる。
液体供給回収機構50は、投影光学系30(の最終光学素子32)と被処理体40との間に液体Lを供給し、供給した液体Lを回収する。液体Lは、露光光の波長に対する透過率がよく、投影光学系30の最終光学素子32に汚れを付着させず、レジストプロセスとのマッチングがよい液体(物質)を使用する。液体Lは、本実施形態では純水であるが、例えば、機能水、フッ化液体、有機系液体などを使用することもでき、被処理体40に塗布されたレジストや露光光の波長に応じて選択される。
液体供給回収機構50は、本実施形態では、投影光学系30と被処理体40との間の空間のみを液体Lで満たすローカルフィル法を採用する。なお、図1は、液体供給回収機構50が投影光学系30と被処理体40との間に供給された液体Lを回収した後の露光装置1を示している。但し、レチクル20のパターンを被処理体40に露光する際には、投影光学系30と被処理体40との間の空間は、図2に示すように液体Lで満たされることはいうまでもない。
露光装置1は、上述したように、被処理体40として、Siなどのウェハに化学増幅レジスト等のフォトレジストを塗布した基板を用いる。1枚の被処理体40の露光が終了すると、最終光学素子32(最終レンズ面32a)と被処理体40との間に供給された液体Lは、被処理体40を交換するために、液体回収機構50を介して回収される。その際、完全に回収されなかった液体Lが、図3に示すように、液滴又は液膜の状態で最終光学素子32の最終レンズ面32aに付着(残留)する。最終レンズ面32aに残留した液体Lは気化(蒸発)するため、蒸発の潜熱分の熱エネルギーが最終レンズ面32aから奪われる。従って、気化が生じた部分の最終レンズ面32aの温度は低下し、熱伝導によって最終レンズ面32aの温度が局所的に低下するため、最終レンズ面32a(最終光学素子32)の温度分布が不均一になる。これにより、最終光学素子32の屈折率分布が不均一になると共に、最終光学素子32の形状が変化し、結像性能が劣化してしまう。その結果、像の歪みや重ね合わせ精度の低下を引き起し、歩留まりが低下する。ここで、図3は、投影光学系30の要部を示す拡大断面図である。
照射手段60は、光源部(第2の光源)62と、照射光学系64とを有し、最終光学素子32(最終レンズ面32a)に残留した液体Lの気化熱の影響を低減する。光源部62は、光源部12から射出される光束の波長と異なる波長の光束DLを射出する。照射光学系64は、光源部62からの光束を最終光学素子32(最終レンズ面32a)に照射する。即ち、照射手段60は、光源部62で発生させた光束DLを、照射光学系64を介して、液体Lが残留した最終光学素子32に照射する。これにより、残留した液体Lに光束DLを吸収させ、最終光学素子32の温度を上昇させることができる。従って、液体Lの気化による最終光学素子32の温度低下を打ち消し、温度分布の変動を低減させることができる。
光源部62から射出される光束DLは、投影光学系30の最終光学素子32の吸収係数よりも液体Lの吸収係数が大きい波長帯域の光束であることが好ましい。これにより、光束DLは、気化が生じる部分、即ち、液体Lが残留した部分に最終光学素子32よりも高いエネルギーを与えることができ、最終光学素子32の局所的な温度低下による温度分布の不均一性を低減することができる。従って、像の歪みを低減し、重ね合わせ精度の低下を防止することができる。
換言すれば、光源部62から射出される光束DLは、液体Lでの吸収が大きく、投影光学系30の(最終光学素子32の)硝材による吸収が少ない波長を有することが好ましい。ここで、媒質に照射された光の強度が1/e倍(eは自然対数の底)となる深さを表皮深さδと定義すると、表皮深さδは、光束DLの波長をλ、複素屈折率実部をn、複素屈折率虚部をkとして、以下の数式1で表される。
例えば、「E. D. Palik, “Handbook of Optical Constants of Solids, “Academic Press, 1985」に示された複素屈折率を用いて換算した純水の表皮深さを図4に示す。図4では、縦軸に純水の表皮深さを、横軸に光の波長を採用している。図4を参照するに、表皮深さが小さい場合は、単位厚みあたりの吸収が大きく、表皮深さが大きい場合は、単位厚みあたりの吸収が小さいことがわかる。
本実施形態は、液体Lとして純水を用いているため、図3に示す最終レンズ面32aに付着した液体Lの厚みが1mm程度である場合、光束DLを十分吸収させるためには、表皮深さδが液体Lの厚みより小さいことが必要となる。従って、図4から理解されるように、光源部62から射出される光束DLの波長は、1.15umより長いことが必要である。また、例えば、ArFエキシマレーザーを光源とする露光装置の投影光学系のレンズ硝材としては、石英ガラスや蛍石が用いられる。理想的な石英ガラスは、欠陥のない場合、0.15um乃至3.60um程度の波長の光を透過させることができ、蛍石は、波長0.15um乃至9.00um程度の光を透過させることができる。従って、投影光学系の最終光学素子に付着した純水に効率よく吸収されると共に、最終光学素子を含む投影光学系の硝材を透過するような波長λは、以下の数式2で表される。
数式2に表される範囲の波長を中心波長とする光束を射出する光源を光源部62として用いることで、液体Lの気化によるエネルギー減少が生じる部分のみに、光吸収によるエネルギーを与えることができる。これにより、投影光学系30の最終光学素子32における局所的な温度低下を補償し、温度分布の不均一性を低減することができる。従って、像の歪みを低減し、重ね合わせ精度の低下を防止することができる。
なお、Fレーザー、ArFエキシマレーザー又はKrFエキシマレーザーを光源とする露光装置の光学系に使用される石英ガラスは、スループットの向上や、熱吸収による収差の発生を低減するために、高い透過率が求められる。また、ArFエキシマレーザーに対しては、石英ガラスよりも蛍石の方が、耐光性があることが知られている。この場合、強い光強度が照射される最終光学素子32に蛍石を用いることで、光束DLの照射による光学性能の劣化が少ない露光装置を実現することができる。
更に、より微細なパターンを被処理体40に転写することができる露光装置を実現するために、投影光学系30の開口数(NA:Numerical Aperture)をより高くすることが考えられる。投影光学系30の最大NAは、投影光学系30を構成する光学素子(硝材)nお最小屈折率で制限され、NAが同じ場合には、屈折率が高いほど入射角を小さくすることができる。従って、より屈折率の高い硝材を、最終光学素子32に用いることにより、径が小さく、より高いNAの投影光学系30を設計することが可能となる。例えば、ArFエキシマレーザーを光源とする露光装置において、最終光学素子32に蛍石を用いた場合、蛍石の屈折率は約1.50程度であるため、投影光学系30の最大NAは1.50程度となる。また、1.56程度の屈折率を有する石英ガラスを最終光学素子32に用いた場合、より高いNAの投影光学系30が実現可能となる。
なお、上述したように、ArFエキシマレーザーやKrFエキシマレーザーの波長帯域では、石英ガラスの耐光性が蛍石より悪いという問題があるが、合成石英ガラスに水素分子を添加することによって耐光性を確保できることが知られている。従って、このような石英ガラスを用いることで、耐光性の高い、高NAの投影光学系30を実現することができる。これにより、露光装置1は、高いスループットで、より微細なパターンを転写することができ、より低価格で、高性能の半導体デバイス等の製造が可能となる。
また、露光装置の光学系に使用される石英ガラスは、露光波長に対しては高い透過率を有するが、赤外領域の波長に対する透過率を考慮していない。一般的に、ArFエキシマレーザーやKrFエキシマレーザーのような深紫外光に用いられる石英ガラスは、1000ppm程度のOH基を含有するが、製造法やロットによってOH基の含有量が大きく異なる。OH基の含有量が多い石英ガラスは、長波長側では、Si−O−Hの振動によって2.2um近傍の波長の光が、O−Hの振動によって2.7um近傍の波長の光が吸収される。この場合、光源部62として、以下の数式3に表される範囲の波長λを中心波長とする光束を射出する光源を用いることで、OH基が多く含まれた石英ガラスであっても、光吸収を少なくすることができる。
これにより、OH基の含有量が異なる石英ガラスを最終光学素子32に用いた場合でも、最終光学素子32の局所的な温度低下による温度分布の不均一性を低減することができる。その結果。像の歪みを低減し、重ね合わせ精度の低下を防止することができる。
図1では、光源部62及び照射光学系64(照射手段60)は、投影光学系30に対して被処理体40側に配置され、光源部62からの光束DLを最終光学素子32に直接照射している。但し、光源部62及び照射光学系64(照射手段60)は、投影光学系30と一体又は内部に配置してもよい。更に、光源部62及び照射光学系64(照射手段60)は、図5に示すように、投影光学系30に対してレチクル20側に配置し、光源部62からの光束DLを投影光学系30を介して最終光学素子32に照射してもよい。ここで、図5は、投影光学系30に対してレチクル20側に照射手段60を配置した露光装置1の構成を示す概略断面図である。
また、最終光学素子32の温度分布を測定し、かかる測定結果に基づいて、最終光学素子32に照射する光束DLを制御してもよい。図6は、露光装置1の変形例である露光装置1Aの構成を示す概略断面図である。露光装置1Aは、露光装置1の構成と同様な構成を有するが、測定手段70と、制御部80とを更に有する。なお、図6では、液体供給回収機構50の図示を省略している。
測定手段70は、投影光学系30の最終光学素子32の温度分布を測定し、かかる測定結果を制御部80に送信する。制御部80は、測定手段70で測定された測定結果に基づいて、最終光学素子32の温度分布の不均一を補正するための光束DLを照射する位置及び照射時間を演算し、光源部62及び照射光学系64(照射光学系60)を制御する。光源部62は、制御部80による制御に基づいて、光源出力と発振パターンを調整する。照射光学系64は、制御部80による制御に基づいて、最終光学素子32に照射される光束DLの照射位置を、ガルバノミラーや光スイッチ等で調整する。これにより、露光装置1Aは、投影光学系30の最終光学素子32における温度分布を一定に維持することができ、像性能の劣化を低減(防止)することができる。
露光において、光源部12から発せられた光束は、照明光学系14によりレチクル20を照明する。レチクル20を通過してレチクルパターンを反映する光は、投影光学系30により、液体Lを介して被処理体40に結像される。露光装置1が用いる投影光学系30は、被処理体40を交換する際に、最終光学素子32に生じる屈折率分布や熱変形を低減(防止)することができ、優れた解像度及び歩留まりを実現する。従って、露光装置1は、高いスループットで経済性よく従来よりも高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図7及び図8を参照して、露光装置1又は1Aを利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図7は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図8は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1又は1Aによってレチクルの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す露光装置の投影光学系の要部を示す拡大断面図である。 図1に示す露光装置の投影光学系の要部を示す拡大断面図である。 純水の表皮深さと波長との関係を示すグラフである。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1に示す露光装置の変形例である露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図7に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
10 照明装置
12 光源部
14 照明光学系
20 レチクル
25 レチクルステージ
30 投影光学系
32 最終光学素子
32a 最終レンズ面
40 被処理体
45 ウェハステージ
50 液体供給回収機構
60 照射手段
62 光源部
64 照射光学系
70 測定手段
80 制御部
L 液体
EL 光束
DL 光束

Claims (10)

  1. 第1の光源から射出される光束でレチクルを照明する照明光学系と、前記レチクルのパターンを被処理体に投影する投影光学系とを備え、前記投影光学系の最終光学素子と前記被処理体との間に供給される液体を介して、前記被処理体を露光する露光装置であって、
    前記第1の光源からの光束の波長と異なる波長の光束を射出する第2の光源と、
    前記第2の光源からの光束を前記最終光学素子に照射する照射光学系とを有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記第2の光源から射出される光束は、前記最終光学素子の吸収係数よりも、前記液体の吸収係数が大きい波長帯域の光束であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記第2の光源から射出される光の中心波長λは、
    1.15um<λ<3.60um
    を満足することを特徴とする請求項2記載の露光装置。
  4. 前記液体は、純水であることを特徴とする請求項3記載の露光装置。
  5. 前記最終光学素子の硝材は、蛍石又は石英であることを特徴とする請求項3又は4記載の露光装置。
  6. 前記第2の光源から射出される光の中心波長λは、
    1.15um<λ<2.1um
    を満足することを特徴とする請求項5記載の露光装置。
  7. 前記最終光学素子の温度分布を測定する測定手段と、
    前記測定手段の測定結果に基づいて、前記第2の光源からの光束を前記最終光学素子に照射する照射位置及び照射時間の少なくとも一方を制御する制御部とを更に有することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  8. 前記照射光学系は、前記投影光学系に対して前記被処理体側に配置され、前記第2の光源からの光束を前記最終光学素子に直接照射することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  9. 前記照射光学系は、前記投影光学系に対して前記レチクル側に配置され、前記第2の光源からの光束を前記投影光学系を介して前記最終光学素子に照射することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  10. 請求項1乃至9のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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