JP2007247601A - スクロール圧縮機のスクロール部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】半溶融/半凝固ダイキャストにより成形されたものに熱処理を施して強度を向上させるスクロール部材において、スクロール圧縮機の性能や製造コストの観点から熱処理を適度に行わせる。
【解決手段】固定スクロール部材124は、鏡面184aと、ラップ185とを備えている。ラップ185は、鏡面184aから垂直に延びており、渦巻き形状を有する。固定スクロール部材124は、半溶融/半凝固ダイキャストにより成形された後、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、引張強度を向上させる熱処理が施される。
【選択図】図2

Description

本発明は、スクロール圧縮機のスクロール部材に関する。
空調機等の冷凍装置における圧縮機の種類の1つとして、スクロール圧縮機が存在する。このスクロール圧縮機では、固定スクロール部材に対して、その軸を回転させずに公転させる可動スクロール部材によって、両スクロール部材の渦巻き状のラップの間に形成される三日月状の圧縮室の容積を減じ、ガス冷媒の圧力を高めて中心部から吐出する。
このようなスクロール圧縮機は、略円柱状のものが多いが、その外径に影響を与えるファクターの1つが両スクロール部材のラップの大きさである。スクロール圧縮機の外径を小さくすることが、一般的な小型化の要請に応えるためには必要となるが、ラップの渦巻きの巻数で容積比が決まるため、同容量で小型化を図るには、ラップの高さ(H)と厚み(T)との比である比(H/T)を大きくすることが求められる。
通常、この比(H/T)は、圧縮室間の圧力差がラップに作用したときの最大応力に対してラップの材料が十分な強度を有する状態になるように決められている。
したがって、比(H/T)を大きくするために、まずは従来よく用いられている材料よりも高強度の材料を採用することが考えられる。例えば、従来用いているFC250などの普通鋳鉄に代えて、ダクタイル鋳鉄FCDや高炭素鋼を採用することが考えられる。しかし、これらの材料については、被削性が悪く切削加工が難しくなることや、湯流れの悪さからニアネットシェイプ化ができないというデメリットがあり、実際に採用することは難しい。
これに対し、近年、鋳鉄原材料をダイキャスト(High Pressure Die Casting)を用いてスクロール部材にして、ニアネットシェイプで高強度のものを得ることが提案されている(特許文献1を参照)。
特開2005−36693号公報
特許文献1において提案されているように、スクロール部材を半溶融/半凝固ダイキャストにより製造する場合、確かにニアネットシェイプで高強度のものを得ることができる。さらに、熱処理によって、強度を調整することが可能である。
そして、高強度のスクロール部材であれば、ラップの比(H/T)を上げることができる。
しかし、熱処理によって強度を上げたことに伴い単純にラップの比(H/T)を上げてしまうと、ラップの最大応力発生部位における疲労強度の観点からは問題がなくても、他の観点からの問題が生じることがある。具体的には、熱処理によって強度がアップしても、剛性(ヤング率)については変化が殆どなく、強度的な観点から単純に比(H/T)を上げると圧力が作用したときのラップの変形量(たわみ量)が大きくなって、圧縮室間でのガス冷媒の漏れが生じたり、ラップの先端が他方のスクロール部材のラップに強く当たって騒音の原因になったりする。また、熱処理後にラップに切削加工を施す際に、ラップが変形しやすければ、時間をかけてゆっくりと切削加工をしなければならなくなり製造コストが上がる。
本発明の課題は、半溶融/半凝固ダイキャストにより成形されたものに熱処理を施して強度を向上させるスクロール圧縮機のスクロール部材であって、スクロール圧縮機の性能や製造コストの観点から熱処理を適度に行わせることができるスクロール部材を提供することにある。
第1発明に係るスクロール圧縮機のスクロール部材は、平面部と、ラップとを備えている。ラップは、平面部から略垂直に延びており、渦巻き形状を有する。このスクロール部材は、半溶融/半凝固ダイキャストにより成形された後、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、引張強度を向上させる熱処理が施される。
FC250といった従来の材料と比較して、金型に半溶融(半凝固)状態の鉄素材を圧入して鋳物を製造するダイキャストによって生成されるものは、所定時間所定温度で保持したり冷却速度を調整したりする熱処理を施すことによって、引張強度を向上させることができる。
しかし、従来にないレベルに引張強度が上がると、今までのように疲労損傷が生じるか否かという強度の観点からだけでラップの高さ(H)と厚み(T)との比である比(H/T)を決めていては他の問題が発生することを本願発明の発明者は見いだした。すなわち、強度が確保されるからといって比(H/T)をあまりに大きくしすぎると、強度の面では問題がなくても、切削加工を行う際にラップの変形が大きくなりすぎるためにエンドミル等の取り代や切削送りを大きくすることができず加工時間が長くなってしまったり、圧縮機運転中にラップの変形量(たわみ量)が大きくなって性能が低下したり相手のスクロール部材との接触により騒音が大きくなったりする不具合が起こることに気がついた。
これに鑑み、本発明では、これらの加工時間、性能低下、騒音といった観点から必要となるラップの変形量の上限を考慮してラップの比(H/T)を決めたときに、疲労強度の観点から引張強度がどれくらいあれば十分であるかという検討に基づき、熱処理によって過剰な強度アップをコストをかけて実施してしまうことがないように、熱処理後のスクロール部材のヤング率に対する引張強度の比を決めることとした。具体的には、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、熱処理による強度アップの程度を抑えるようにしている。このようにヤング率に対する引張強度の比を決めているため、本発明に係るスクロール部材においては、コストや時間をかけた熱処理による過剰な強度アップをラップに対して行ってしまう事象が回避され、熱処理を適度に行わせることができる。
なお、強度を低く抑えるために逆に熱処理に時間をかけることになると本末転倒であり、また金属組織のフェライト率が高くなると耐摩耗性が低下するといった不具合も生じることから、ヤング率に対する引張強度の比は、0.0033以上であることが好ましい。
第2発明に係るスクロール部材は、第1発明のスクロール部材であって、ヤング率が、175〜190GPaである。
第3発明に係るスクロール部材は、第1又は第2発明のスクロール部材であって、スクロール圧縮機は、冷媒としてR410Aを用いる冷凍装置の冷媒回路に組み込まれるものである。そして、ラップの平面部と直交する方向の長さ(以下、ラップの高さ(H)という。)をラップの厚み(以下、ラップの厚み(T)という。)で除した値が、19以下である。
ここでは、冷媒としてR410Aを用いる冷凍装置において最も高圧側の圧力値が高くなるときにスクロール部材に作用する圧力から逆算を行い、ヤング率に対する引張強度の比を0.0046以下にしつつラップの高さ(H)とラップの厚み(T)とを決めると、それらの比(H/T)が19以下となる。これ以上、ラップの厚み(T)に対してラップの高さ(H)が高くなって、ラップの高さに対して相対的にラップが薄肉化されると、ラップの剛性(ヤング率)が不足してしまうからである。
なお、半溶融/半凝固ダイキャストにより成形されており、従来のFC250といった材料を使う場合よりも強度が増していることから、比(H/T)を10以上としてラップの薄肉化を図ることが好ましい。
第4発明に係るスクロール部材は、第1又は第2発明のスクロール部材であって、スクロール圧縮機は、冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍装置の冷媒回路に組み込まれるものである。そして、ラップの高さ(H)をラップの厚み(T)で除した値が、8以下である。
ここでは、冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍装置において最も高圧側の圧力値が高くなるときにスクロール部材に作用する圧力から逆算を行い、ヤング率に対する引張強度の比を0.0046以下にしつつラップの高さ(H)とラップの厚み(T)とを決めると、それらの比(H/T)が8以下となる。これ以上、ラップの厚み(T)に対してラップの高さ(H)が高くなって、ラップの高さに対して相対的にラップが薄肉化されると、ラップの剛性(ヤング率)が不足してしまうからである。
なお、半溶融/半凝固ダイキャストにより成形されており、従来のFC250といった材料を使う場合よりも強度が増していることから、比(H/T)を2以上としてラップの薄肉化を図ることが好ましい。
本発明に係るスクロール圧縮機のスクロール部材では、加工時間、性能低下、騒音といった観点から必要となるラップの変形量の上限を考慮してラップの比(H/T)を決めたときに、疲労強度の観点から引張強度がどれくらいあれば十分であるかという検討に基づき、熱処理によって過剰な強度アップをコストをかけて実施してしまうことがないように、熱処理後のスクロール部材のヤング率に対する引張強度の比を決めることとした。具体的には、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、熱処理による強度アップの程度を抑えるようにしている。このようにヤング率に対する引張強度の比を決めているため、本発明に係るスクロール部材においては、コストや時間をかけた熱処理による過剰な強度アップをラップに対して行ってしまう事象が回避され、熱処理を適度に行わせることができる。
<圧縮機の構成>
本発明の一実施形態に係るスクロール部材である固定スクロール部材124および可動スクロール部材126を備える圧縮機1を、図1に示す。この圧縮機1は、蒸発器、凝縮器、膨張弁などと共に冷媒回路を構成し、その冷媒回路中のガス冷媒を圧縮する役割を担うものであって、主に、円筒状の密閉ドーム型のケーシング10、スクロール圧縮機構15、オルダムリング39、駆動モータ16、下部主軸受60、吸入管19、および吐出管20から構成されている。スクロール圧縮機構15は、固定スクロール部材124および可動スクロール部材126を備えている。以下、この圧縮機1の構成部品についてそれぞれ詳述していく。
なお、圧縮機1は、圧縮する対象のガス冷媒としてR410Aが使用されることを前提に設計されているものである。
(1)ケーシング
ケーシング10は、略円筒状の胴部ケーシング部11と、胴部ケーシング部11の上端部に気密状に溶接される椀状の上壁部12と、胴部ケーシング部11の下端部に気密状に溶接される椀状の底壁部13とを有する。そして、このケーシング10には、主に、ガス冷媒を圧縮するスクロール圧縮機構15と、スクロール圧縮機構15の下方に配置される駆動モータ16とが収容されている。このスクロール圧縮機構15と駆動モータ16とは、ケーシング10内を上下方向に延びるように配置される駆動軸17によって連結されている。そして、この結果、スクロール圧縮機構15と駆動モータ16との間には、間隙空間18が生じる。
(2)スクロール圧縮機構
スクロール圧縮機構15は、図1に示されるように、主に、ハウジング23と、ハウジング23の上方に密着して配置される固定スクロール部材124と、固定スクロール部材124に噛合する可動スクロール部材126とから構成されている。
(2−1)固定スクロール部材
固定スクロール部材124は、後述する半溶融ダイキャスト成形等のダイキャストによって成形された後、切削加工を施すことによって製造されるものであり、図2および図3に示すように、主に、鏡板184と、鏡板184の鏡面184aから下方に延びる渦巻き状(インボリュート状)のラップ185とから構成される。
鏡板184には、後述する圧縮室40に連通する吐出穴41と、吐出穴41に連通する拡大凹部42とが形成されている。吐出穴41は、鏡板184の中央部分において上下方向に延びるように形成されている。
拡大凹部42は、鏡板184の上面に水平方向に広がるように形成された凹部である。そして、固定スクロール部材124には、この拡大凹部42を塞ぐように、蓋体44がボルト44aにより締結固定される。そして、拡大凹部42に蓋体44が覆い被せられることにより、スクロール圧縮機構15の運転音を消音させる膨張室としてのマフラー空間45が形成される。固定スクロール部材124と蓋体44とは、図示しないパッキンを介して密着させることによりシールされている。
(2−2)可動スクロール部材
可動スクロール部材126も、固定スクロール部材124と同じく、後述する半溶融ダイキャスト成形等のダイキャストによって成形された後、切削加工を施すことによって製造されるものであり、図4および図5に示すように、主に、鏡板186と、鏡板186の鏡面186aから上方に延びる渦巻き状(インボリュート状)のラップ187と、鏡板186の下面から下方に延びる軸受部188と、鏡板186の両端部に形成される溝部189とから構成されている。可動スクロール部材126は、アウタードライブタイプの可動スクロールであり、駆動軸17の外周溝に嵌合する軸受部188を有している。
可動スクロール部材126は、その溝部189にオルダムリング39(図1参照)が嵌め込まれることにより、ハウジング23に支持される。また、軸受部188には、駆動軸17の上端が嵌入される。可動スクロール部材126は、このようにスクロール圧縮機構15に組み込まれることによって、駆動軸17の回転により自転することなくハウジング23内を公転する。可動スクロール部材126のラップ187は固定スクロール部材124のラップ185に噛み合っており、両ラップ185、187の接触部の間には圧縮室40が形成される(図9(b)参照)。そして、この圧縮室40は、可動スクロール部材126の公転に伴い中心に向かって変位し、その容積が収縮していく。これにより、圧縮機1では、圧縮室40に入ったガス冷媒が圧縮される。
(2−3)ハウジング
ハウジング23は、その外周面において、周方向の全体に亘って胴部ケーシング部11に圧入固定されている。つまり、胴部ケーシング部11とハウジング23とは全周に亘って密着されている。このため、ケーシング10の内部は、ハウジング23よりも下方の高圧空間28と、ハウジング23よりも上方の低圧空間29とに区画されることになる。また、このハウジング23は、その上端面が固定スクロール部材124の下端面と密着するように、複数のボルト38により固定スクロール部材124と締結固定されている。また、このハウジング23には、上面中央に凹設されたハウジング凹部31と、下面中央から下方に延設された軸受部32とが形成されている。そして、この軸受部32には、上下方向に貫通する軸受孔33が形成されており、この軸受孔33に駆動軸17が軸受34を介して回転自在に嵌入されている。
(2−4)その他
また、このスクロール圧縮機構15には、固定スクロール部材124とハウジング23とに亘り、連絡通路46が形成されている。この連絡通路46は、固定スクロール部材124に切欠形成されたスクロール側通路47と、ハウジング23に切欠形成されたハウジング側通路48とから構成される。そして、連絡通路46の上端、即ちスクロール側通路47の上端は、拡大凹部42に開口し、連絡通路46の下端、即ちハウジング側通路48の下端は、ハウジング23の下端面に開口している。つまり、このハウジング側通路48の下端開口が、連絡通路46の冷媒を間隙空間18に流出させる吐出口49となっている。
(3)オルダムリング
オルダムリング39は、上述したように、可動スクロール部材126の自転運動を防止するための部材であって、ハウジング23に形成されるオルダム溝(図示せず)に嵌め込まれている。なお、このオルダム溝は、長円形状の溝であって、ハウジング23において互いに対向する位置に配設されている。
(4)駆動モータ
駆動モータ16は、直流モータであって、主に、ケーシング10の内壁面に固定された環状のステータ51と、ステータ51の内側に僅かな隙間(エアギャップ通路)をもって回転自在に収容されたロータ52とから構成されている。そして、この駆動モータ16は、ステータ51の上側に形成されているコイルエンド53の上端がハウジング23の軸受部32の下端とほぼ同じ高さ位置になるように配置されている。
ステータ51には、ティース部に銅線が巻回されており、上方および下方にコイルエンド53が形成されている。また、ステータ51の外周面には、ステータ51の上端面から下端面に亘り且つ周方向に所定間隔をおいて複数個所に切欠形成されているコアカット部が設けられている。そして、このコアカット部により、胴部ケーシング部11とステータ51との間に上下方向に延びるモータ冷却通路55が形成されている。
ロータ52は、上下方向に延びるように胴部ケーシング部11の軸心に配置された駆動軸17を介してスクロール圧縮機構15の可動スクロール部材126に駆動連結されている。また、連絡通路46の吐出口49から吐出された冷媒をモータ冷却通路55に案内する案内板58が、間隙空間18に配設されている。
(5)下部主軸受
下部主軸受60は、駆動モータ16の下方の下部空間に配設されている。この下部主軸受60は、胴部ケーシング部11に固定されるとともに駆動軸17の下端側軸受を構成し、駆動軸17を支持している。
(6)吸入管
吸入管19は、冷媒回路の冷媒をスクロール圧縮機構15に導くためのものであって、ケーシング10の上壁部12に気密状に嵌入されている。吸入管19は、低圧空間29を上下方向に貫通すると共に、内端部が固定スクロール部材124に嵌入されている。
(7)吐出管
吐出管20は、ケーシング10内の冷媒をケーシング10外に吐出させるためのものであって、ケーシング10の胴部ケーシング部11に気密状に嵌入されている。そして、この吐出管20は、上下方向に延びる円筒形状に形成されハウジング23の下端部に固定される内端部36を有している。なお、吐出管20の内端開口、即ち流入口は、下方に向かって開口されている。
<固定スクロール部材および可動スクロール部材の製造方法>
上述のように、固定スクロール部材124は、ダイキャストによって成形された後、切削加工を施すことによって製造される。また、可動スクロール部材126も、同様に製造される。
(1)ダイキャスト
(1−1)素材
固定スクロール部材124および可動スクロール部材126の原材料である鉄素材は、C:2.3〜2.4wt%、Si:1.95〜2.05wt%、Mn:0.6〜0.7wt%、P:<0.035wt%、S:<0.04wt%、Cr:0.00〜0.50wt%、Ni:0.50〜1.00wt%が添加されているビレットである。ここにいう重量割合は、全量に対する割合である。また、ビレットとは、上記成分の鉄素材が溶融炉において溶融された後に、連続鋳造装置により円柱形状等に成形された最終成形前の素材を意味する。なお、ここで、CおよびSiの含有量は、引張強度および引張弾性率が片状黒鉛鋳鉄より高くなること、および複雑な形状の摺動部品基体を成形するのに適切な流動性を備えていることの両方を満足するように決定されている。また、Niの含有量は、金属組織の靭性を向上させて成形時の表面クラックを防止するのに適切な金属組成を構成するように決定されている。
(1−2)半溶融ダイキャスト成形
上記の鉄素材を使い、ダイキャストの一種である半溶融ダイキャスト成形法により、固定スクロール部材124および可動スクロール部材126が成形される。ここでは、可動スクロール部材126を例にとって半溶融ダイキャスト成形法について説明する。
図6に示されるように、可動スクロール部材126を半溶融ダイキャスト成形するための金型80は、第1型部分81と、第2型部分82とからなる。第1型部分81と第2型部分82とを組み合わせたときにできる空間部の形状は、切削加工前の可動スクロール部材126の外形形状に対応する。
半溶融ダイキャスト成形工程では、先ず、ビレットを高周波加熱することにより半溶融状態とする。次いで、その半溶融状態のビレットを金型80に注入する際に、ダイキャストマシンで所定圧力を加え、ビレットを所望の形状に成形する。そして、金型80から取り出して急冷させることにより、その金属組織は、全体的に白銑化したものとなる。その後、熱処理を施すと、この可動スクロール部材126の金属組織は、白銑化組織からパーライト/フェライト基地、粒状黒鉛から成る金属組織へと変化する。
なお、この白銑化組織の黒鉛化、パーライト化については、熱処理温度、保持時間、冷却速度などを調節することにより調節することができる。例えば、Honda R&D Technical Review の Vol.14 No.1 の論文「鉄の半溶融成形技術の研究」にあるように、950℃で60分保持した後に0.05〜0.10℃/secの冷却速度で炉中にて徐冷することにより、500MPa〜700MPa程度の引張強度、150〜200程度のブリネル硬度を有する金属組織を得ることができる。このような金属組織はフェライト中心であるために軟らかく被削性に優れるが、機械加工時に構成刃先を形成して刃具寿命を低下させる可能性がある。また、1000℃で60分保持した後に空冷し、さらに最初の温度より少し低い温度で所定時間保持した後に空冷することにより、600MPa〜900MPa程度の引張強度、200〜350程度のブリネル硬度を有する金属組織を得ることができる。このような金属組織において、片状黒鉛鋳鉄と同等の硬度を有するものは、片状黒鉛鋳鉄と同等の被削性を有し、同等の延性・靭性を有する球状黒鉛鋳鉄と比較すると被削性に優れている。また、1000℃で60分保持した後に油冷し、さらに最初の温度より少し低い温度で所定時間保持した後に空冷することにより、800MPa〜1300MPa程度の引張強度、250〜350程度のブリネル硬度を有する金属組織を得ることができる。このような金属組織はパーライト中心であるために硬く、被削性に劣るが、耐摩耗性に優れている。ただし、硬すぎることによる摺動相手材への攻撃性を有する可能性がある。
以上のように、熱処理によって引張強度を所望の強度にすることができるが、本実施形態に係るスクロール部材124,126では、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、引張強度を向上させる熱処理が施される。また、耐摩耗性を確保できる程度にフェライト率が低く抑えられるように、さらに切削加工時に構成刃先が形成されにくいように、ヤング率に対する引張強度の比が0.0033以上になるように熱処理が行われる。ヤング率が熱処理にかかわらず175〜190GPaであるため、引張強度としては600MPa〜900MPa程度になるように熱処理が行われることになる。
(2)機械加工
上記の半溶融ダイキャスト成形法により成形された固定スクロール部材124および可動スクロール部材126は、さらに機械加工されることによって、圧縮機1に組み込む最終の形状となる。例えば、吐出穴41の穴あけ加工や、エンドミルによるラップ185,187の側面の切削加工などが行われる。
固定スクロール部材124のラップ185は、切削加工の後、図3に示すように、鏡面184aから先端までの高さHや厚みTが所定の設計値どおりの寸法となる。また、可動スクロール部材126のラップ187も、切削加工の後、図5に示すように、鏡面186aから先端までの高さHや厚みTが所定の設計値どおりの寸法となる。
なお、冷媒としてR410Aを用いる冷凍装置の冷媒回路に組み込まれる圧縮機1において、ラップ185,187の高さHおよび厚みTは、スクロール部材124,126のヤング率に対する引張強度の比が0.0033〜0.0046になっていることを前提として、その比(H/T)が10〜19になるように設計されている。このように設計することにより、冷凍装置においてガス冷媒であるR410Aが最も高圧になったときにも、ラップ185,187の渦巻き中心の端部(巻き始めの端部)における先端のたわみ量(変形量)が許容範囲に収まるとともに強度の面でも問題がないようになる。
<圧縮機1の運転動作>
次に、圧縮機1の運転動作について簡単に説明する。まず、駆動モータ16が駆動されると、駆動軸17が回転し、可動スクロール部材126が自転することなく公転運転を行う。すると、低圧のガス冷媒が、吸入管19を通って圧縮室40の周縁側から圧縮室40に吸引され、圧縮室40の容積変化に伴って圧縮され、高圧のガス冷媒となる(図9(b)を参照)。そして、この高圧のガス冷媒は、圧縮室40の中央部から吐出穴41を通ってマフラー空間45へ吐出され、その後、連絡通路46、スクロール側通路47、ハウジング側通路48、吐出口49を通って間隙空間18へ流出し、案内板58と胴部ケーシング部11の内面との間を下側に向かって流れる。そして、このガス冷媒は、案内板58と胴部ケーシング部11の内面との間を下側に向かって流れる際に、一部が分流して案内板58と駆動モータ16との間を円周方向に流れる。なお、このとき、ガス冷媒に混入している潤滑油が分離される。一方、分流したガス冷媒の他部は、モータ冷却通路55を下側に向かって流れ、モータ下部空間にまで流れた後、反転してステータ51とロータ52との間のエアギャップ通路、または連絡通路46に対向する側(図1における左側)のモータ冷却通路55を上方に向かって流れる。その後、案内板58を通過したガス冷媒と、エアギャップ通路又はモータ冷却通路55を流れてきたガス冷媒とは、間隙空間18で合流して吐出管20の内端部36から吐出管20に流入し、ケーシング10外に吐出される。そして、ケーシング10外に吐出されたガス冷媒は、冷媒回路を循環した後、再度吸入管19を通ってスクロール圧縮機構15に吸入されて圧縮される。
<FC材を用いた従来のスクロール部材と本実施形態のスクロール部材との比較>
次に、図7〜図9を参照して、FC250を用いた従来の固定スクロール部材224,可動スクロール部材226と、圧縮機1の固定スクロール部材124,可動スクロール部材126とを比較する。ここでは、それぞれのスクロール部材224,226,124,126のラップ285,287,185,187の高さHを全て同じとし、従来の固定スクロール部材224,可動スクロール部材226では従来どおりの強度による設計指針に基づきラップ285,287の厚みTを決め、固定スクロール部材124,可動スクロール部材126では上述の設計指針に基づきラップ185,187の厚みTを決めている。固定スクロール部材124,可動スクロール部材126では、半溶融ダイキャスト成形材を使っており、従来のFC250に較べて強度がアップしていることから、従来の固定スクロール部材224,可動スクロール部材226に較べてラップの厚みTが薄くなっている。
図7(a),(c),(e)のハッチング部分は、それぞれ、従来の固定スクロール部材224における隔壁面積、圧縮仕事領域、スラスト領域を示している。隔壁面積は、ラップ(ここでは、ラップ285)の横断面積である。これに対し、図7(b),(d),(f)のハッチング部分は、それぞれ、固定スクロール部材124における隔壁面積、圧縮仕事領域、スラスト領域を示している。図7(a)と図7(b)とを比較すると、従来の固定スクロール部材224に較べて固定スクロール部材124では隔壁面積が小さくなっている。これは、強度アップに伴ってラップ185の高さHおよび厚みTの比(H/T)を大きくしたことによるものである。また、さらに図7(c)と図7(d)とを参照すると、圧縮仕事領域の面積から隔壁面積を引いた有効圧縮面積で比較したときに、従来の固定スクロール部材224の40平方センチメートルに対して、固定スクロール部材124では約20%大きい48平方センチメートルとなっている。
図8(a),(c),(e)のハッチング部分は、それぞれ、従来の可動スクロール部材226における隔壁面積、圧縮仕事領域、スラスト領域を示している。隔壁面積は、ラップ(ここでは、ラップ287)の横断面積である。これに対し、図8(b),(d),(f)のハッチング部分は、それぞれ、可動スクロール部材126における隔壁面積、圧縮仕事領域、スラスト領域を示している。図8(a)と図8(b)とを比較すると、従来の可動スクロール部材226に較べて可動スクロール部材126では隔壁面積が小さくなっている。これは、強度アップに伴ってラップ187の高さHおよび厚みTの比(H/T)を大きくしたことによるものである。また、さらに図8(c)と図8(d)とを参照すると、圧縮仕事領域の面積から隔壁面積を引いた有効圧縮面積で比較したときに、従来の可動スクロール部材226の28平方センチメートルに対して、可動スクロール部材126では約15%大きい32平方センチメートルとなっている。
図9(a)のハッチング部分は、厚みTが比較的大きいラップ285,287を有する従来の固定スクロール部材224,可動スクロール部材226により形成される吸入容積を示しており、図9(b)のハッチング部分は、厚みTが比較的小さい(薄い)ラップ185,187を有する固定スクロール部材124,可動スクロール部材126により形成される吸入容積を示している。圧縮機1では、ラップ185,187の厚みTを薄くして比(H/T)を大きくしていることで、従来のスクロール部材285,287を採用するものに較べて、吸入容積が約1.5倍となっている。
<圧縮機1の特徴>
(1)
高強度材料であるダクタイル鋳鉄や高炭素綱ではニアネットシェイプ化が困難で加工性も悪いという課題があることから、従来のスクロール圧縮機では、FC250などの普通鋳鉄を使ってスクロール部材を製造しているものが多い。
これに対し、本実施形態に係る圧縮機1では、半溶融ダイキャスト成形法を用いて成形することで、固定スクロール部材124および可動スクロール部材126を高強度のものとしている。
このため、図9などに示すように、圧縮機1では、外径を殆ど変えることなく、大幅な容量アップを実現している。
(2)
FC250といった従来の材料と比較して、金型に半溶融(半凝固)状態の鉄素材を圧入して鋳物を製造するダイキャスト(ここでは、半溶融ダイキャスト成形)によって生成されるものは、特別な熱処理を行わなくても高強度になるが、さらに、所定時間所定温度で保持したり冷却速度を調整したりする熱処理を施すことによって、引張強度を向上させることができる。
しかし、従来にないレベルに引張強度が上がると、今までのように疲労損傷が生じるか否かという強度の観点からだけでラップの高さ(H)と厚み(T)との比である比(H/T)を決めていては他の問題が発生する。すなわち、強度が確保されるからといって比(H/T)をあまりに大きくしすぎると、強度の面では問題がなくても、切削加工を行う際にラップ185.187の変形が大きくなりすぎるためにエンドミル等の取り代や切削送りを大きくすることができず加工時間が長くなってしまったり、圧縮機1の運転中にラップ185,187の変形量(たわみ量)が大きくなって性能が低下したり相手のスクロール部材との接触により騒音が大きくなったりする不具合が起こる。さらに、スクロール部材124,126のように渦巻き形状のラップ185,187を有する場合、熱処理により大きく強度をアップさせると歪みが出てしまう恐れがある。また、硬度が高くなりすぎると、切削加工時の加工速度が低下してコストアップにもなる。
このようなことに鑑み、圧縮機1では、これらの加工時間、性能低下、騒音といった観点から必要となるラップ185,187の変形量の上限を考慮してラップの比(H/T)を決めたときに、疲労強度の観点から引張強度がどれくらいあれば十分であるかという検討に基づき、熱処理によって過剰な強度アップをコストをかけて実施してしまうことがないように、熱処理後のスクロール部材124,126のヤング率に対する引張強度の比を決めている。具体的には、上述のように、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、熱処理による強度アップの程度を抑えるようにしている。
以上のように、ここでは、スクロール部材124,126の設計において、過剰に強度アップさせることなく、ヤング率(剛性)とのバランスを取っているため、強度を満足させつつ、ラップ185,187のたわみによる性能低下や騒音が大きくなるといった運転時の問題を抑えることができている。また、切削加工時のラップ185,187のたわみも抑制されるため、加工時間の短縮などにより製造コストを下げることができている。
(3)
上記のように、熱処理によってはスクロール部材124,126の引張強度を1000MPa以上となるようにすることも可能であるが、ここでは熱処理による強度アップの程度を抑えている。
一方、冷却速度を落とすことでスクロール部材124,126の引張強度を500MP程度にすることも可能であるが、強度を低く抑えるために逆に熱処理に時間をかけることになると本末転倒であり、また金属組織のフェライト率が高くなると耐摩耗性が低下するといった不具合も生じることから、圧縮機1では、ヤング率に対する引張強度の比を0.0033以上になるように熱処理を行っている。
<変形例>
(A)
上記実施形態では、冷媒R410Aが圧縮対象となる圧縮機1のスクロール部材124,126に対し、ヤング率に対する引張強度の比が0.0033〜0.0046となるように熱処理を施し、ラップ185,187の高さHおよび厚みTの比(H/T)が10〜19になるように設計を行っている。
これに対し、圧縮対象が二酸化炭素となる場合には、ラップの高さHおよび厚みTの比(H/T)が2〜8となるように設計することになる。このように設計することにより、冷凍装置においてガス冷媒である二酸化炭素が最も高圧になったときにも、ラップの渦巻き中心の端部(巻き始めの端部)における先端のたわみ量(変形量)が許容範囲に収まるとともに強度の面でも問題がないようになる。
(B)
上記実施形態では、図9(b)に示すように、従来の固定スクロール部材224,可動スクロール部材226よりも厚みTが薄いラップ185,187を採用した固定スクロール部材124,可動スクロール部材126を使用して、吸入容積を約1.5倍に増加させているが、いずれか一方のスクロール部材のラップだけを薄肉化することも可能である。例えば、上記実施形態の可動スクロール部材126と、従来の固定スクロール部材224とを組み合わせて使用する場合、図10(b)に示すように、従来よりも吸入容積が約1.25倍だけ増加することになる。
本発明の一実施形態に係る圧縮機の縦断面図。 固定スクロール部材の下面図。 図2のIII-III断面図。 可動スクロール部材の下面図。 図4のV-V断面図。 可動スクロール部材を成形する金型の縦断面図。 (a)従来の固定スクロール部材における隔壁面積を示す図。
(b)従来の固定スクロール部材における圧縮仕事領域を示す図。
(c)従来の固定スクロール部材におけるスラスト領域を示す図。
(d)本実施形態の固定スクロール部材における隔壁面積を示す図。
(e)本実施形態の固定スクロール部材における圧縮仕事領域を示す図。
(f)本実施形態の固定スクロール部材におけるスラスト領域を示す図。
(a)従来の可動スクロール部材における隔壁面積を示す図。
(b)従来の可動スクロール部材における圧縮仕事領域を示す図。
(c)従来の可動スクロール部材におけるスラスト領域を示す図。
(d)本実施形態の可動スクロール部材における隔壁面積を示す図。
(e)本実施形態の可動スクロール部材における圧縮仕事領域を示す図。
(f)本実施形態の可動スクロール部材におけるスラスト領域を示す図。
(a)従来のスクロール部材により形成される吸入容積を示す図。
(b)本実施形態のスクロール部材により形成される吸入容積を示す図。
(a)従来のスクロール部材により形成される吸入容積を示す図。 (b)本実施形態の変形例のスクロール部材により形成される吸入容積を示す図。
符号の説明
1 圧縮機(スクロール圧縮機)
124 固定スクロール部材
126 可動スクロール部材
184a 固定スクロール部材の鏡面
185 固定スクロール部材のラップ
186a 可動スクロール部材の鏡面
187 可動スクロール部材のラップ
H ラップの高さ
T ラップの厚み

Claims (4)

  1. スクロール圧縮機のスクロール部材(124,126)であって、
    平面部(184a,186a)と、
    前記平面部から略垂直に延び、渦巻き形状を有するラップ(185,187)と、
    を備え、
    半溶融/半凝固ダイキャストにより成形された後、ヤング率に対する引張強度の比が0.0046以下になるように、引張強度を向上させる熱処理が施された、
    スクロール部材。
  2. ヤング率が、175〜190GPaである、
    請求項1に記載のスクロール部材。
  3. 前記スクロール圧縮機は、冷媒としてR410Aを用いる冷凍装置の冷媒回路に組み込まれるものであり、
    前記ラップの前記平面部と直交する方向の長さ(H)を前記ラップの厚み(T)で除した値が、19以下である、
    請求項1又は2に記載のスクロール部材。
  4. 前記スクロール圧縮機は、冷媒として二酸化炭素を用いる冷凍装置の冷媒回路に組み込まれるものであり、
    前記ラップの前記平面部と直交する方向の長さを前記ラップの厚みで除した値が、8以下である、
    請求項1又は2に記載のスクロール部材。
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