JP2007247557A - 内燃機関の始動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な機関始動性を確保しつつ機関始動時に多量の未燃HC等が排出されるのを阻止する。
【解決手段】複数の気筒を第1の気筒群と第2の気筒群とに分割する。第1の気筒群に連結された第1の排気管と第2の気筒群に連結された第2の排気管とを共通の排気管に連結し、共通の排気管内に三元触媒を配置する。機関始動すべきときにはまず第2の気筒群を停止したまま、空燃比AFaをリッチ空燃比として第1の気筒群を始動する(t1)。次いで、空燃比AFbをリッチ空燃比として第2の気筒群を始動し(t2)、このとき三元触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群の空燃比AFaをリーン空燃比に切り換える。
【選択図】図2

Description

本発明は内燃機関の始動制御装置に関する。
複数の気筒を第1の気筒群及び第2の気筒群に分割し、第1の気筒群に接続された第1の排気通路と第2の気筒群に接続された第2の排気通路とを共通の排気通路に接続すると共に共通の排気通路内に三元触媒を配置し、一方の気筒群をリッチ空燃比のもとで運転すると共に他方の気筒群をリーン空燃比のもとで運転して三元触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるようにした内燃機関が公知である(特許文献1参照)。
特開平8−144816号公報
ところで、機関始動すべきときには、機関が確実に始動できるようにリッチ空燃比のもとで始動するのが一般的である。ところが、第1の気筒群及び第2の気筒群を備えた内燃機関では第1の気筒群及び第2の気筒群を同時に始動するのが一般的であり、このためこのような内燃機関では機関始動時に多量の未燃HC,COが排出されるおそれがある。
そこで機関始動すべきときにはまず第2の気筒群を停止したまま第1の気筒群を始動し、次いで例えば三元触媒が活性化した後に第2の気筒群を始動するようにすれば、機関始動時に排出される未燃HC等の量を低減できると考えられる。しかしながら、このようにしても第2の気筒群をリッチ空燃比のもとで始動するようにすると三元触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がリッチになっている場合があり、この場合三元触媒が活性化しているとしても三元触媒において排気ガスを良好に浄化することができないおそれがある。
前記課題を解決するために本発明によれば、複数の気筒を第1の気筒群及び第2の気筒群に分割し、第1の気筒群に接続された第1の排気通路と第2の気筒群に接続された第2の排気通路とを共通の排気通路に接続すると共に該共通の排気通路内に三元触媒を配置した内燃機関において、機関を始動すべきときにはまず第2の気筒群を停止したまま第1の気筒群を始動し、次いで第2の気筒群をリッチ空燃比のもとで始動すると共にこのとき第1の気筒群をリーン空燃比のもとで運転して三元触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるようにしている。
良好な機関始動性を確保しつつ機関始動時に多量の未燃HC等が排出されるのを阻止することができる。
図1は本発明を火花点火式内燃機関に適用した場合を示している。しかしながら本発明を圧縮着火式内燃機関に適用することもできる。
図1を参照すると、機関本体1は第1及び第2の気筒群又はバンク1a,1bを有する。第1の気筒群1aは1番気筒#1、3番気筒#3及び5番気筒#5を含んでなり、第2の気筒群1bは2番気筒#2、4番気筒#4及び6番気筒#6を含んでなる。図1に示される内燃機関の燃焼順序は例えば#1−#2−#3−#4−#5−#6である。なお、各気筒群1a,1bは少なくとも一つの気筒を含んでなる。
各気筒群1a,1bの気筒2はそれぞれ対応する吸気枝管3及びサージタンク4a,4bに連結され、これらサージタンク4a,4bはそれぞれ対応する吸気ダクト5a,5bを介してエアクリーナ6a,6bに連結される。吸気ダクト5a内には上流側から順に、第1の気筒群1aの吸入空気量を検出するためのエアフローメータ7aと、アクチュエータ8aにより駆動されるスロットル弁9aとが配置される。一方、吸気ダクト5b内には上流側から順に、第2の気筒群1bの吸入空気量を検出するためのエアフローメータ7bと、排気ターボチャージャ10のコンプレッサ10cと、コンプレッサ10cにより過給された空気を冷却するための冷却装置11と、アクチュエータ8bにより駆動されるスロットル弁9bとが配置される。また、吸気枝管3にはそれぞれ対応する気筒2に燃料を供給するための燃料噴射弁12が取り付けられる。なお、第1の気筒群1a及び第2の気筒群1bを共通のサージタンクに連結し、この単一のサージタンクに連結された単一の吸気ダクト内に排気ターボチャージャ10のコンプレッサ10cと、冷却装置11と、単一のスロットル弁とを配置するようにしてもよい。また、排気ターボチャージャ10に代えて機関駆動式過給機を用いることもできる。
一方、第1の気筒群1aの気筒2は第1の排気マニホルド13a及び第1の排気管14aを介して、第2の気筒群1bの気筒2は第2の排気マニホルド13b及び第2の排気管14bを介して、共通の排気管15にそれぞれ連結される。図1に示される実施例では、第2の排気管14b内に排気ターボチャージャ10のタービン10tが配置され、これに対し第1の排気管14a内にはタービンが配置されない。タービン10t上流及び下流の排気管14bは電気駆動式のウエストゲート弁16を介して互いに接続される。このウエストゲート弁16は通常は閉弁されている。また、共通の排気管15内には大容量の三元触媒17が配置され、第1の排気管14a及びタービン10t下流の第2の排気管14b内には小容量の第1の別の三元触媒18a及び第2の別の三元触媒18bがそれぞれ配置される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35及び出力ポート36を具備する。エアフローメータ7a,7bの出力電圧はそれぞれ対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル39にはアクセルペダル39の踏込み量DEPに比例した出力電圧を発生する踏み込み量センサ40が接続され、踏み込み量センサ40の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。アクセルペダル39の踏み込み量DEPは機関負荷を表している。また、サージタンク4a,4bにはサージタンク4a,4b内の圧力すなわち吸気圧を表す出力電圧を発生する吸気圧センサ41a,41bがそれぞれ取り付けられ、これら吸気圧センサ41a,41bの出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。サージタンク4a内の吸気圧Pm1は第1の気筒群1aの出力を表しており、サージタンク4b内の吸気圧Pm2は第2の気筒群1bの出力を表している。更に、入力ポート35には機関回転数Neを表す出力パルスを発生する回転数センサ42と、スタータモータ(図示しない)を始動させるためのスタータモータスイッチ43が接続される。出力ポート36は対応する駆動回路38を介してアクチュエータ8a,8b、燃料噴射弁12、点火栓(図示しない)及びウエストゲート弁16にそれぞれ接続される。
次に、図2を参照しながら図1の内燃機関の始動時制御を説明する。図2においてAFaは第1の気筒群1aの空燃比を、AFbは第2の気筒群1bの空燃比をそれぞれ表している。また、触媒よりも上流の排気通路、燃焼室、及び吸気通路内に供給された空気及び燃料(炭化水素HC)の比をその触媒内に流入する排気ガスの空燃比と称すると、図2においてAFは三元触媒17内に流入する排気ガスの空燃比を表している。
時刻t1において機関始動を行うべくスタータモータスイッチ43がオンにされると、まず第2の気筒群1bを停止したまま第1の気筒群1aがリッチ空燃比のもとで始動される。その結果、第2の気筒群1bから排気ガスが排出されず、機関外に排出される排気ガスの量そのものを低減することができる。したがって、第1の気筒群1aの良好な始動性を確保しつつ、機関始動時に多量の未燃HC,COが排出されるのを阻止することができる。
次いで時刻t2になると、第2の気筒群1bがリッチ空燃比のもとで始動され、このとき三元触媒17内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群1aの空燃比AFaがリーン空燃比に切り換えられる。三元触媒は流入する排気ガスの空燃比がほぼ理論空燃比であるとHC,CO,NOxの三成分をほぼ完全に浄化することができる。したがって、このようにすると、第2の気筒群1bの良好な始動性を確保しつつ、機関始動時に多量の未燃HC,CO,NOxが排出されるのを阻止することができる。また、第2の気筒群1bの排気ガス中の未燃HC,COが三元触媒17上で第1の気筒群1aの排気ガス中の酸素により酸化されることにより三元触媒17を速やかに昇温することが可能となる。一方、空燃比がリーン空燃比のときには空燃比がリッチ空燃比のときよりも排気ガスの温度が高くなり、したがって第1の気筒群1aをリーン空燃比のもとで運転することにより第1の別の三元触媒18aを速やかに昇温できることにもなる。
なお、図2に示される例では、第1の気筒群1a及び第2の気筒群1bが一定のリッチ空燃比のもとで始動されている。しかしながら、このリッチ空燃比は一定である必要はなく、例えば機関冷却水温、機関回転数及びバッテリ電圧や気筒群1a,1bが始動されてからの経過時間に応じて変化するようにすることができる。
次いで時刻t3になると、第2の別の三元触媒18bの昇温を促進するために第2の気筒群1bの空燃比AFbがリーン空燃比に切り換えられ、このとき三元触媒17内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群1aの空燃比AFaがリッチ空燃比に切り換えられる。その結果、第2の別の三元触媒18b内に流入する排気ガスの温度が高められるので、第2の別の三元触媒18bを速やかに昇温することができる。同時に、三元触媒17による良好な排気浄化性能が確保される。
次いで時刻t4になると、通常運転制御が開始される。図2に示される例では第1の気筒群1a及び第2の気筒群1bの空燃比AFa,AFbが共に理論空燃比に設定される。
図2に示される例では第1の気筒群1aが始動された時刻t1から予め定められた設定時間Δt1だけ経過すると時刻t2となり、第2の気筒群1bが始動された時刻t2から予め定められた設定時間Δt2だけ経過すると時刻t3となり、時刻t3から予め定められた設定時間Δt3だけ経過すると時刻t4となる。これら設定時間Δt1,Δt2,Δt3を設定するのに種々の方法が考えられる。例えば設定時間Δt1を機関冷却水温又は三元触媒17の温度が目標となる温度を越えるのに必要な時間に設定し、設定時間Δ2を機関冷却水温、三元触媒17、又は第1の別の三元触媒18aの温度が目標となる温度を越えるのに必要な時間に設定し、設定時間Δt3を第2の別の三元触媒18bの温度が目標となる温度を越えるのに必要な時間に設定することができる。
図3は上述した本発明による実施例の始動時制御を実行するためのルーチンを示している。このルーチンはスタータモータスイッチ43がオンにされたときに1回実行される。図3を参照すると、まずステップ100では第1の気筒群1aがリッチ空燃比のもとで始動される。続くステップ101では第1の気筒群1aが始動されてから設定時間Δt1が経過したか否かが判別される。第1の気筒群1aが始動されてから設定時間Δt1が経過するまでステップ101を繰り返し、設定時間Δt1が経過するとステップ102に進み、第2の気筒群1bがリッチ空燃比のもとで始動され、第1の気筒群1aの空燃比AFaがリーン空燃比に切り換えられる。続くステップ103では、第2の気筒群1bが始動されてから設定時間Δt2が経過したか否かが判別される。第2の気筒群1bが始動されてから設定時間Δt2が経過するまでステップ103を繰り返し、設定時間Δt2が経過するとステップ104に進み、第2の別の三元触媒18bの昇温を促進するために第2の気筒群1bの空燃比AFbがリーン空燃比に切り換えられ、第1の気筒群1aの空燃比AFaがリッチ空燃比に切り換えられる。続くステップ105では第2の別の三元触媒18bの昇温促進作用が開始されてから設定時間Δt3が経過したか否かが判別される。第2の別の三元触媒18bの昇温促進作用が開始されてから設定時間Δt3が経過するまでステップ105を繰り返し、設定時間Δt3が経過すると処理サイクルを終了し、通常運転制御が開始される。
図4は本発明による別の実施例を示している。図4に示される内燃機関は、第1の別の三元触媒18a上流の第1の排気管14aとタービン10t上流の第2の排気管14bとが連通路21によって互いに連通され、第2の別の三元触媒18b下流の第2の排気管14b内に電気制御式の遮断弁22が配置される点で図1の内燃機関と構成を異にしている。また、図4に示される内燃機関にはウエストゲート弁16が設けられていない。
遮断弁22が開弁されると第1の気筒群1aの排気ガスのほぼ全量が第1の別の三元触媒18a内に流入し、第2の気筒群1bの排気ガスのほぼ全量が第2の別の三元触媒18b内に流入する。これに対し、遮断弁22が閉弁されると第1の気筒群1aの排気ガスと共に第2の気筒群1bの排気ガスのほぼ全量が第1の別の三元触媒18a内に流入し、次いで三元触媒17内に流入する。
一方、遮断弁22を開弁すると第2の気筒群1bの排気ガスが排気ターボチャージャ10のタービン10tを通過し、遮断弁22を閉弁すると第2の気筒群1bの排気ガスはタービン10tを迂回して三元触媒17に流入する。このように、連通路21及び遮断弁22はウエストゲート弁としても機能する。なお、遮断弁22は電子制御ユニット30の出力ポートに接続される。
図5は本発明による別の実施例の始動時制御を示している。図5からわかるように、スタータモータスイッチ43がオンにされると(時刻t1)図2の実施例と同様に、まず第2の気筒群1bを停止したまま第1の気筒群1aがリッチ空燃比のもとで始動される。このとき遮断弁22は閉弁され、したがって第1の気筒群1aの排気ガスが確実に第1の排気管14a内に導かれる。
次いで時刻t2になると、図2の実施例と同様に、第2の気筒群1bがリッチ空燃比のもとで始動され、このとき三元触媒17内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群1aの空燃比AFaがリーン空燃比に切り換えられる。また、このとき遮断弁22は閉弁状態に保持され、その結果第2の気筒群1bの排気ガスのほぼ全量が第1の別の三元触媒18a内に流入する。このため、第1の別の三元触媒18aが第1の気筒群1aの排気ガスと第2の気筒群1bの排気ガスとの両方によって加熱されることになり、第2の気筒群1bの排気ガス中の未燃HC,COが第1の別の三元触媒18a上で第1の気筒群1aの排気ガス中の酸素により酸化され、したがって第1の別の三元触媒18aの昇温を促進することができる。更に、三元触媒17のみならず、第1の別の三元触媒18a内に流入する排気ガスの平均空燃比もほぼ理論空燃比になっているので、第1の別の三元触媒18aと三元触媒17との両方において排気ガスを良好に浄化することができる。なお、遮断弁22の開度を全開と全閉間の中間開度にして第2の気筒群1bの排気ガスの一部が第1の別の三元触媒18a内に流入し、残りが第2の別の三元触媒18b内に流入するようにしてもよい。
次いで時刻t3になると、第2の別の三元触媒18bの昇温を促進するために第2の気筒群1bの空燃比AFbがリーン空燃比に切り換えられ、このとき三元触媒17内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群1aの空燃比AFaがリッチ空燃比に切り換えられる。また、このとき遮断弁22が開弁され、その結果第2の気筒群1bの排気ガスのほぼ全量が第2の別の三元触媒18b内に流入する。このため、第2の別の三元触媒18bの昇温を促進することができる。次いで時刻t4になると、遮断弁22を開弁状態に保持しつつ通常運転制御が開始される。
図6は上述した本発明による別の実施例の始動時制御を実行するためのルーチンを示している。このルーチンはスタータモータスイッチ43がオンにされたときに1回実行される。図6を参照すると、まずステップ200では遮断弁22が閉弁される。続くステップ201では第1の気筒群1aがリッチ空燃比のもとで始動される。続くステップ202では第1の気筒群1aが始動されてから設定時間Δt1が経過したか否かが判別される。第1の気筒群1aが始動されてから設定時間Δt1が経過するまでステップ202を繰り返し、設定時間Δt1が経過するとステップ203に進み、第2の気筒群1bがリッチ空燃比のもとで始動され、第1の気筒群1aの空燃比AFaがリーン空燃比に切り換えられる。続くステップ204では、第2の気筒群1bが始動されてから設定時間Δt2が経過したか否かが判別される。第2の気筒群1bが始動されてから設定時間Δt2が経過するまでステップ204を繰り返し、設定時間Δt2が経過するとステップ205に進み、遮断弁22が開弁される。続くステップ206では第2の別の三元触媒18bの昇温を促進するために第2の気筒群1bの空燃比AFbがリーン空燃比に切り換えられ、第1の気筒群1aの空燃比AFaがリッチ空燃比に切り換えられる。続くステップ207では第2の別の三元触媒18bの昇温促進作用が開始されてから設定時間Δt3が経過したか否かが判別される。第2の別の三元触媒18bの昇温促進作用が開始されてから設定時間Δt3が経過するまでステップ207を繰り返し、設定時間Δt3が経過すると処理サイクルを終了し、通常運転制御が開始される。
図7は本発明による更に別の実施例を示している。図7に示される内燃機関は、第1の別の三元触媒18a上流の第1の排気管14aとタービン10t上流の第2の排気管14bとが連通路21によって互いに連通され、第1の別の三元触媒18a下流の第1の排気管14a内に電気制御式の制御弁22aが配置され、第2の別の三元触媒18b下流の第2の排気管14b内に電気制御式の制御弁22bが配置される点で図1又は図4の内燃機関と構成を異にしている。また、図7に示される内燃機関にもウエストゲート弁16が設けられていない。
図8は本発明による別の実施例の始動時制御を示している。図5からわかるように、スタータモータスイッチ43がオンにされると(時刻t1)図2の実施例と同様に、まず第2の気筒群1bを停止したまま第1の気筒群1aがリッチ空燃比のもとで始動される。このとき第1の制御弁22aは全開にされ、第2の制御弁22bは全閉にされ、したがって第1の気筒群1aの排気ガスが確実に第1の排気管14a内に導かれる。
次いで時刻t2になると、図2及び図5の実施例と同様に、第2の気筒群1bがリッチ空燃比のもとで始動され、このとき三元触媒17内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群1aの空燃比AFaがリーン空燃比に切り換えられる。また、このとき第1の制御弁22aは前回状態に保持され、第2の制御弁22bは全閉状態に保持され、その結果第2の気筒群1bの排気ガスのほぼ全量が第1の別の三元触媒18a内に流入する。したがって第1の別の三元触媒18aの昇温を促進することができる。なお、第2の制御弁22bの開度を全開と全閉間の中間開度にして第2の気筒群1bの排気ガスの一部が第1の別の三元触媒18a内に流入し、残りが第2の別の三元触媒18b内に流入するようにしてもよい。
次いで時刻t3になると、第2の別の三元触媒18bの昇温を促進するために第2の気筒群1bの空燃比AFbがリーン空燃比に切り換えられ、このとき三元触媒17内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるように第1の気筒群1aの空燃比AFaがリッチ空燃比に切り換えられる。また、このとき第1の制御弁22aが中間開度にされ、第2の制御弁22bが全開にされ、その結果第1の気筒群1aの排気ガスの一部が第2の気筒群1bの排気ガスのほぼ全量と共に第2の別の三元触媒18b内に流入する。このため、第1の気筒群1aの排気ガス中の未燃HC,COが第2の別の三元触媒18b上で第2の気筒群1bの排気ガス中の酸素により酸化され、したがって第2の別の三元触媒18bの昇温を促進することができる。ここで、第2の別の三元触媒18b内に流入する排気ガスの平均空燃比がわずかにリーンとなるように第1の制御弁22aの開度を制御するのが好ましい。次いで時刻t4になると、第1の制御弁22a及び第2の制御弁22bを開弁状態に保持しつつ通常運転制御が開始される。
図9は上述した本発明による更に別の実施例の始動時制御を実行するためのルーチンを示している。このルーチンはスタータモータスイッチ43がオンにされたときに1回実行される。図9を参照すると、まずステップ300では第1の制御弁22aが全開にされ第2の制御弁22bが全閉にされる。続くステップ301では第1の気筒群1aがリッチ空燃比のもとで始動される。続くステップ302では第1の気筒群1aが始動されてから設定時間Δt1が経過したか否かが判別される。第1の気筒群1aが始動されてから設定時間Δt1が経過するまでステップ302を繰り返し、設定時間Δt1が経過するとステップ303に進み、第2の気筒群1bがリッチ空燃比のもとで始動され、第1の気筒群1aの空燃比AFaがリーン空燃比に切り換えられる。続くステップ304では、第2の気筒群1bが始動されてから設定時間Δt2が経過したか否かが判別される。第2の気筒群1bが始動されてから設定時間Δt2が経過するまでステップ304を繰り返し、設定時間Δt2が経過するとステップ305に進み、第1の制御弁22aが中間開度にされ、第2の制御弁22bが全開にされる。続くステップ306では第2の別の三元触媒18bの昇温を促進するために第2の気筒群1bの空燃比AFbがリーン空燃比に切り換えられ、第1の気筒群1aの空燃比AFaがリッチ空燃比に切り換えられる。続くステップ307では第2の別の三元触媒18bの昇温促進作用が開始されてから設定時間Δt3が経過したか否かが判別される。第2の別の三元触媒18bの昇温促進作用が開始されてから設定時間Δt3が経過するまでステップ307を繰り返し、設定時間Δt3が経過すると処理サイクルを終了し、通常運転制御が開始される。
これまで述べてきた本発明による各実施例では、まず第1の気筒群1aを始動し次いで第2の気筒群1bを始動するようにしているけれども、まず第2の気筒群1bを始動し次いで第1の気筒群1aを始動するようにしてもよい。しかしながら、第1の気筒群1aから第1の別の三元触媒18aまでの排気通路部分の熱容量は第2の気筒群1bから第2の別の三元触媒18bまでの排気通路部分の熱容量よりもほぼ排気ターボチャージャ10のタービン10tの分だけ小さくなっている。そこで本発明による各実施例では、第1の気筒群1aを先に始動するようにし、第1の別の三元触媒18aが速やかに昇温されるようにしている。この点、第1の別の三元触媒18aに比べて第2の別の三元触媒18bを速やかに昇温できないおそれがあるけれども、本発明による実施例では下流にある三元触媒17を速やかに昇温することができるので三元触媒17により排気ガスを良好に浄化することができる。
排気ターボチャージャのタービンを第1の排気管14a及び第2の排気管14bの両方に配置してもよいし、いずれの排気管14a,15b内にも配置しないようにしてもよい。これらの場合、第1の別の三元触媒18aまでの第1の排気管14aそれ自体の熱容量(長さ、壁厚など)又は第1の排気管14a内に配置されるタービンの熱容量(寸法、材質、ケーシング壁厚など)を、第2の別の三元触媒18bまでの第2の排気管14bの熱容量又は第2の排気管14b内に配置されるタービンの熱容量よりも小さく設定した上で、第1の気筒群1aを先に始動するのが好ましい。
内燃機関の全体図である。 本発明による実施例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による実施例の始動時制御ルーチンを実行するためのフローチャートである。 本発明による別の実施例の内燃機関の全体図である。 本発明による別の実施例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による別の実施例の始動時制御ルーチンを実行するためのフローチャートである。 本発明による更に別の実施例の内燃機関の全体図である。 本発明による更に別の実施例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による更に別の実施例の始動時制御ルーチンを実行するためのフローチャートである。
符号の説明
1a 第1の気筒群
1b 第2の気筒群
10 排気ターボチャージャ
15 共通の排気通路
17 三元触媒

Claims (5)

  1. 複数の気筒を第1の気筒群及び第2の気筒群に分割し、第1の気筒群に接続された第1の排気通路と第2の気筒群に接続された第2の排気通路とを共通の排気通路に接続すると共に該共通の排気通路内に三元触媒を配置した内燃機関において、機関を始動すべきときにはまず第2の気筒群を停止したまま第1の気筒群を始動し、次いで第2の気筒群をリッチ空燃比のもとで始動すると共にこのとき第1の気筒群をリーン空燃比のもとで運転して三元触媒内に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるようにした始動制御装置。
  2. 両方の気筒群が始動された後第2の排気通路内に配置された別の触媒の昇温を促進するために第2の気筒群をリーン空燃比のもとで運転すると共にこのとき第1の気筒群をリッチ空燃比のもとで運転して三元触媒に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるようにした請求項1に記載の始動制御装置。
  3. 第1の排気通路内及び第2の排気通路内に別の触媒をそれぞれ配置し、これら別の触媒上流の第1の排気通路及び第2の排気通路を連通路により互いに連通し、第1の気筒群から該連通路を介し第2の排気通路内の別の触媒内に流入する排気ガスの量又は第2の気筒群から該連通路を介し第1の排気通路内の別の触媒内に流入する排気ガスの量を制御する制御弁を具備し、第1の気筒群に続いて第2の気筒群が始動されたときには該制御弁を制御して第1の排気通路内の別の触媒の昇温を促進するために第2の気筒群の排気ガスの少なくとも一部が第1の排気通路内の別の触媒内に流入するようにした請求項1に記載の始動制御装置。
  4. 第1の排気通路内の別の触媒の昇温促進作用が行われた後第2の排気通路内に配置された別の触媒の昇温を促進するために第2の気筒群をリーン空燃比のもとで運転すると共にこのとき第1の気筒群をリッチ空燃比のもとで運転して三元触媒に流入する排気ガスの平均空燃比がほぼ理論空燃比になるようにし、更にこのとき制御弁を制御して第2の気筒群の排気ガスのほぼ全量が第2の排気通路内の別の触媒内に流入するようにした請求項3に記載の始動制御装置。
  5. 第2の排気通路内に配置された別の触媒を三元触媒から構成し、第2の排気通路内に配置された別の触媒の昇温を促進するために第2の気筒群がリーン空燃比のもとで運転されているときに制御弁を制御して第1の気筒群の排気ガスの少なくとも一部が第2の排気通路内の別の触媒内に流入するようにした請求項4に記載の始動制御装置。
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