JP2008025525A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関が気筒群毎に異なる燃焼状態に制御された場合に、触媒の排気浄化能力を効果的に発揮させる。
【解決手段】内燃機関は、例えばV型内燃機関など、複数の気筒を備える気筒群(バンク)を複数備えるものであり、気筒群毎に独立した個別排気通路が設けられる。個別排気通路上にそれぞれ触媒が設けられるとともに、一方の個別排気通路には触媒の下流に排気制御弁が設けられる。個別排気通路は、触媒の下流で合流して共通排気通路を構成する。さらに、個別排気通路は、触媒の上流で連通管により接続され、連通管上には連通管制御弁が設けられる。例えばECUなどにより構成される制御手段は、2つの気筒群毎に独立に燃焼状態を制御可能である制御手段は、2つの気筒群の燃焼状態に応じて、連通管制御弁及び排気制御弁の開閉を制御する。これにより、各燃焼状態において、触媒の暖機を効果的に促進したり、エミッションの悪化を防止したりすることが可能となる。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の気筒群を有する内燃機関において、排気浄化触媒の能力を効果的に発揮させるための制御に関する。
いわゆるV型内燃機関など、複数の気筒群を有する内燃機関において、各気筒群の排気通路上に個別に触媒を配置するとともに、排気通路の合流位置の下流側に触媒を配置した構成の排気浄化装置が知られている。このような排気浄化装置の一例が特許文献1に記載されている。
特開平8−121153号公報
特許文献1に記載の排気浄化装置では、各気筒群に接続された排気通路上に個別に制御弁が設けられている。よって、各気筒群の排気系流量を制御するときには、2つの制御弁を調整する必要があり、制御が複雑となる。また、2つの気筒群が異なる燃焼状態に制御されるときは、2つの気筒群からの排気が連通管で混ざる恐れがある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、内燃機関が気筒群毎に異なる燃焼状態に制御された場合に、触媒の排気浄化能力を効果的に発揮させることを目的とする。
本発明の1つの観点では、第1及び第2の気筒群を備える内燃機関の制御装置は、前記第1及び第2の気筒群にそれぞれ接続された第1及び第2の個別排気通路と、前記第1及び第2の個別排気通路を接続してなる共通排気通路と、前記第1及び第2の個別排気通路上にそれぞれ設けられた第1及び第2の触媒と、前記第1及び第2の触媒の上流位置において前記第1及び第2の個別排気通路を連通する連通管と、前記連通管上に設けられた連通管制御弁と、前記第1の触媒の下流位置において前記第1の個別排気通路上に配置された排気制御弁と、前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態を制御するとともに、前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態に応じて前記連通管制御弁及び前記排気制御弁の開閉を制御する制御手段と、を備える。
上記の内燃機関は、例えばV型内燃機関など、複数の気筒を備える気筒群(バンク)を複数備えるものであり、気筒群毎に独立した個別排気通路が設けられる。個別排気通路上にそれぞれ触媒が設けられるとともに、一方の個別排気通路には触媒の下流に排気制御弁が設けられる。個別排気通路は、触媒の下流で合流して共通排気通路を構成する。さらに、個別排気通路は、触媒の上流で連通管により接続され、連通管上には連通管制御弁が設けられる。例えばECUなどにより構成される制御手段は、2つの気筒群毎に独立に燃焼状態を制御可能である。ここで、燃焼状態とは、例えば、触媒暖機制御中の燃焼状態、通常運転における燃焼状態、一方の気筒のみ燃焼させ他方の燃焼を停止した状態などを含む。また、制御手段は、2つの気筒群の燃焼状態に応じて、連通管制御弁及び排気制御弁の開閉を制御する。これにより、各燃焼状態において、触媒の暖機を効果的に促進したり、エミッションの悪化を防止したりすることが可能となる。
上記の内燃機関の制御装置の一態様では、前記制御手段は、前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態が異なるときには前記連通管制御弁を閉じる。これにより、燃焼状態の異なる気筒群からの排気が連通管上で混合したり、十分な暖機が行われていない触媒に対して浄化が必要な排気が流れたりすることを防止することができる。好適な例では、第1及び第2の気筒群の燃焼状態が異なるときとは、前記第1及び第2の気筒群の一方が暖機制御運転中であるときを指す。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、前記内燃機関の始動時においては、前記排気制御弁を閉じ、前記第2の気筒群のみを燃焼状態とする。この態様では、内燃機関の始動時に、連通管制御弁とともに排気制御弁を閉じ、第2の気筒群のみを燃焼状態として、第2の気筒群に対応する第2の触媒を暖機する。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、所定時間にわたり前記第2の気筒群のみを燃焼状態とした後、前記排気制御弁を開くとともに、前記第1及び第2の気筒群の両方を燃焼状態とする。こうして、第2の気筒群に対応する触媒が暖機された後、両気筒群の燃焼を行う。この場合、好適には、第2の気筒群で通常運転を行うとともに、第1の気筒群では触媒暖機制御を行い、第1の触媒の暖機を並行して行う。
上記の内燃機関の制御装置の他の一態様では、前記制御手段は、所定時間にわたり前記第2の気筒群のみを燃焼状態とした後、前記排気制御弁を閉じたまま前記連通管制御弁を開くとともに、前記第1及び第2の気筒群の両方を燃焼状態とする。
この態様では、第2の気筒群に対応する第2の触媒の暖機が完了した後、排気制御弁を閉じたまま連通管制御弁を開き、2つの気筒群からの排気が、既に暖機を終えた第2の触媒に流れるようにして、エミッションの悪化を防止する。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
[第1実施形態]
(装置構成)
図1は、本発明の第1実施形態による内燃機関の制御装置の概略構成を示す。なお、図1において、実線の矢印は吸排気の流れを示し、破線の矢印は信号の入出力を示す。また、以下の説明では、左右の構成要素を区別する場合には参照符号に添え字「L」又は「R」を付し、左右の構成要素を区別しない場合には添え字を省略する。
内燃機関1は、左右のバンク(気筒群)2にそれぞれ3つずつの気筒(シリンダ)3が設けられたV型6気筒のエンジンとして構成されている。具体的に、左バンク2Lは3つの気筒3Lを備え、右バンク2Rは3つの気筒3Rを備える。
各気筒3に吸気を導くための吸気通路4には、スロットルバルブ11、エアフローメータ12、図示しないエアクリーナなどが設けられている。スロットルバルブ11は、ECU20からの制御信号CS1に基づいてスロットル開度が制御され、吸気通路4に流れる吸気の流量を制御する。エアフローメータ12は、スロットルバルブ11の下流における吸気流量を検出し、その流量に対応する信号CS3をECU20へ供給する。
各気筒3には、燃料噴射弁13が設けられている。燃料噴射弁13は、ECU20からの制御信号CS2に基づいて、燃料噴射量が制御される。なお、燃料噴射弁13は、ポート噴射型であっても、筒内噴射型であってもよい。
左バンク2Lにはターボチャージャー22が設けられている。これに伴い、吸気通路4はスロットルバルブ11の下流で分岐路4aと4cに分岐している。分岐路4aはターボチャージャー22のコンプレッサ22aを介して通路4bに接続され、通路4bはインタークーラー18に接続されている。一方、右バンク2Rにはターボチャージャーは設けられておらず、分岐路4cが直接インタークーラー18に接続されている。インタークーラー18は、吸気マニホールド5に接続されている。
各バンク2L、2Rの排気マニホールド6L、6Rは、それぞれ排気通路7L、7Rに接続されている。また、バンク2Lの排気マニホールド6Lはターボチャージャー22のタービン22bに接続されるとともに、連通管17を通じて右バンク2Rの排気通路7Rに接続されている。連通管17上には連通管制御弁27が設けられている。連通管制御弁27は、ECU20から供給される制御信号CS6により、その開閉が実行される。
排気通路7Lにはスタート触媒15Lが設けられ、排気通路7Rにはスタート触媒15Rが設けられている。排気通路7Lと7Rは、各スタート触媒15L、15Rの下流において合流し、共通排気通路8に接続されている。共通排気通路8には、アンダーフロア(UF)触媒16が設けられている。なお、スタート触媒15及びUF触媒16の種類は特に限定されるものではないが、好適な例では、スタート触媒15として三元触媒を、UF触媒16としてNOx吸蔵還元触媒を使用することができる。
さらに、各バンク2L、2Rの排気通路7L、7R上には、スタート触媒15L、15Rの下流に排気制御弁25L、25Rが設けられている。排気制御弁25L、25Rは、連通管制御弁27とともに動作して、各排気通路7L、7Rを流れる排気の流量を制御する役割を有する。各制御弁25L、25Rへは、ECU20から制御信号CS4、CS5が供給され、弁の開閉が制御される。
ECU20は、内燃機関1の各部を制御する。特にECU20は、本発明における制御手段として機能し、バンク2L、2R毎に独立に燃焼状態を制御する。また、ECU20は、制御信号CS4〜CS6を排気制御弁25L、25R及び連通管制御弁27に供給することにより、排気の流れを制御する。
なお、排気通路7R、7Lは本発明における個別排気通路に相当する。また、スタート触媒15は本発明における第1及び第2の触媒に相当する。
(触媒昇温制御)
次に、第1実施形態による触媒暖機制御について説明する。第1実施形態では、内燃機関1の始動時の触媒暖機制御において、2つのバンクのうち一方のバンク2Rを暖機し、続いて他方のバンク2Lを暖機する。なお、本例において、バンク2Rを先に暖機する理由は、図1に示すように、バンク2L側にはターボチャージャーが設けられているため、その分、バンク2Rの方が暖機効率が高いからである。
図2に本実施形態による触媒暖機制御のタイミングチャートを示す。図2において、時刻t1に内燃機関1が始動すると、ECU20は、まず右スタート触媒を暖機する制御を行い、続いて時刻t2から左スタート触媒を暖機する制御を行う。以下、右スタート触媒を暖機する期間を「右スタート触媒暖機期間TP1」と呼び、左スタート触媒を暖機する期間を「左スタート触媒暖機期間TP2」と呼ぶ。なお、図2に示す制御では、ECU20は、右バンク側の排気通路7R上の排気制御弁25Rを常に開状態としておく。
右スタート触媒暖機期間TP1では、ECU20は、左右のバンク2に対して触媒暖機制御を実行し、両バンクを同一の燃焼状態とする。具体的には、ECU20は触媒暖機制御において、触媒の暖機を促進するために吸入空気量を増加させて燃焼を行うともに、点火時期を遅角させて出力(トルク)を低減する。図2に示すように、右スタート触媒暖機期間TP1においては、左右のバンクで触媒暖機制御が実行される。
また、右スタート触媒暖機期間TP1では、ECU20は連通管制御弁27を開くとともに、排気制御弁25Lを閉じる。これにより、左バンク2Lの排気は、排気通路7Lへは流れず、連通管17を通じて右側の排気通路7Rへ流入する。よって、左右両方のバンク2の排気でスタート触媒15Rが迅速に暖機される。
その後、時刻t2において、例えば運転者のアクセルの踏み込みなどにより、内燃機関1に対して負荷(出力トルク)が要求されると(ステップS3;Yes)、ECU20は左スタート触媒の暖機制御を行う。具体的には、ECU20は、右バンク2Rを通常運転させて出力トルクを生成するとともに、左バンク2Lのみの触媒暖機制御を行う。即ち、図2に示すように、左スタート触媒暖機期間TP2においては、右バンク2Rは暖機制御が終了して通常運転され、左バンクの暖機制御は継続する。また、連通管制御弁27が閉じられるとともに、排気制御弁25Lが開かれ、左右バンク間の排気の流通が無くなる。このように、左右のバンクが異なる燃焼状態となるときには、連通管27を閉じることにより、左右の排気が混ざることが防止される。その後、時刻t3において左スタート触媒1Lの暖機が完了すると、左バンクの暖機制御が終了される。
このように、出力トルクが要求されたときに、連通管制御弁27を閉じ、右バンクを通常運転とし、左バンクのみの触媒暖機制御を継続すると、以下の理由によりエミッションを改善することができる。まず、この状態では、右バンク2R側のスタート触媒15Rは暖機が完了しているので、スタート触媒15Rにより暖められた排気が常時UF触媒16に供給されることになる。よって、UF触媒16の暖機が完了していない場合でも、UF触媒16の暖機を継続することができる。この点、仮に右バンク側のスタート触媒15Rの暖機完了後に、連通管制御弁27を開いて、左バンク側のスタート触媒15Lのみの暖機を行うこととすると、暖機が不十分な左バンク側のスタート触媒15Lを通った低温の排気ガスがUF触媒16に供給されるという不具合があるが、本実施形態の制御ではこれ防止することができる。
また、連通管制御弁27を閉状態として、左右バンクのガス交換を禁止しているので、暖機制御中の左バンク側のスタート触媒15Lに対して右バンク2Rから排出されたHC、NOxなどが流入し、スタート触媒15Lに流入するHC、NOxなどが増加する恐れがない。さらに、右バンク側のスタート触媒15Rは暖機が完了しているため、排気ガスの浄化が期待でき、その結果、UF触媒16へ流入するHC、NOxなどのエミッションが増大することが無いので、UF触媒16による浄化率が確保できる。
図3に、本実施形態による触媒暖機制御のフローチャートを示す。なお、この制御は、ECU20により実行される。
まず、ECU20は内燃機関1を始動させると(ステップS1)、図2に示す右スタート触媒暖機制御を実施する。具体的には、ECU20は、左右バンクともに触媒暖機制御を実行するとともに、連通管制御弁27を開き、排気制御弁25Lを閉じる(ステップS2)。これにより、右スタート触媒暖機期間TP1中は、左右のバンクからの排気で右スタート触媒15Rが暖機される。
次に、例えば運転者がアクセルを踏み込むなどにより、負荷(出力トルク)の要求が発生すると、ECU20は左スタート触媒暖機制御を実行する。具体的には、ECU20は、左バンクの触媒暖機制御を継続するとともに、右バンクを通常運転に変更し、負荷要求に応じたトルクを出力する。また、ECU20は、連通管制御弁27を閉じるとともに、排気制御弁25Lを開く。これにより、右バンク側は通常運転によりトルクを出力しつつ、左バンク側は触媒暖機制御が継続され、左スタート触媒の暖機が行われる。そして、左スタート触媒15Lの暖機が完了すると、ECU20は左右バンクとも通常運転を実施する(ステップS6)。
以上のように、第1実施形態では、左スタート触媒暖機期間TP2において、右バンクを通常運転、左バンクを触媒暖機制御として左右バンクを異なる燃焼状態とする際、連通管制御弁27を閉じてガスの交換を禁止する。これにより、異なる燃焼状態にある各バンクからの排気が混ざったり、十分に暖機されていない触媒側へ排気が送られたりしてエミッションが悪化することを防止することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態における内燃機関の制御装置の構成は、図1に示した第1実施形態のものと同様であるので、説明は省略する。
第2実施形態では、内燃機関1の始動後において、第1実施形態と同様に、まず右スタート触媒の暖機制御を行う。但し、第2実施形態では、左バンクの燃焼を停止し、右バンクの触媒暖機制御のみを実行して右スタート触媒の暖機を実施する。その後、負荷要求がなされたときには、第1実施形態と同様に、右バンクを通常運転とし、左バンクのみの触媒暖機制御を実行する。
図4に、第2実施形態による触媒暖機制御のタイミングチャートを示す。なお、第1実施例と同様に、ECU20は、右バンク側の排気通路7R上の排気制御弁25Rを常に開状態としておく。図4に示すように、第2実施形態の右スタート触媒暖機期間TP3では、ECU20は左バンク2Lの燃料噴射を停止し、右バンクのみ触媒暖機制御を実行する。この間、ECU20は、連通管制御弁27及び排気制御弁25Lの両方を閉じる。即ち、第2実施形態では、右スタート触媒暖機期間TP3において、左右のバンクが異なる燃焼状態とされ、その間、連通管制御弁27は閉じられる。
なお、右スタート触媒暖機期間TP3において、排気制御弁25Lを閉じる理由は以下の通りである。内燃機関の停止時は燃焼室の温度が低く燃料が不完全燃焼となるため、燃料噴射量に応じた未燃HCが排出される。この対策として、一部の気筒の運転を停止する可変気筒運転が有効である。しかし、可変気筒運転を実施したとしても、排気弁の動作を停止しない場合には、燃料噴射弁から漏れた燃料、エンジンオイルに混ざった燃料及びエンジンオイル自体などを含む低温の排気ガスが排気系に排出されると、排出HCの増加と触媒暖機性の悪化により、エミッションの悪化を招くという不具合がある。そこで、右スタート触媒暖機期間TP3においては、燃焼を停止する左バンク側の排気制御弁25Lを閉じて上記のような排気ガスの排出を防止する。
さて、こうして右スタート触媒暖機期間TP3においては、右バンクのみの触媒暖機制御により右スタート触媒15Rの暖機が行われる。その後、負荷の要求が発生した場合には、図4に示すように、左スタート触媒暖機制御へ移行する。左スタート触媒暖機期間TP2では、図2に示した第1実施形態と同様に、右バンクは通常運転を行ってトルクを出力する一方、左バンクは触媒暖機制御を実行する。即ち、ECU20は、左バンクの燃料噴射を開始し、触媒暖機制御を実行する。同時に、ECU20は、連通管制御弁27を閉じたまま、排気制御弁25を開き、触媒暖機制御を実行している左バンクからの排気ガスが左スタート触媒15Lに流れるようにして、左スタート触媒15Lの暖機を促進する。
図5に、本実施形態による触媒暖機制御のフローチャートを示す。なお、この制御は、ECU20により実行される。
まず、ECU20は内燃機関1を始動させると(ステップS11)、図4に示す右スタート触媒暖機制御を実施する。具体的には、ECU20は、左バンクの燃料噴射を停止し、右バンクのみで触媒暖機制御を実行するとともに、連通管制御弁27及び排気制御弁25Lの両方を閉じる(ステップS12)。これにより、右スタート触媒暖機期間TP3中は、右のバンクからの排気で右スタート触媒15Rが暖機される。この間は、排気制御弁25Lが閉じているため、燃焼が停止されている左バンクからの排気は外部に排出されることが無いので、実質的には1バンク(3気筒)の内燃機関と同等となり、機関始動時のエミッションを実質的に1/2に減少させることができる。
次に、例えば運転者がアクセルを踏み込むなどにより、負荷(出力トルク)の要求が発生すると(ステップS13:Yes)、ECU20は左スタート触媒暖機制御を実行する。具体的には、ECU20は、左バンクの燃料噴射を開始して触媒暖機制御を実行するとともに、右バンクを通常運転に変更し、負荷要求に応じたトルクを出力する。また、ECU20は、連通管制御弁27を閉じるとともに、排気制御弁25Lを開く。これにより、右バンク側は通常運転によりトルクを出力しつつ、左バンク側は触媒暖機制御が実行され、左スタート触媒の暖機が行われる。そして、左スタート触媒15Lの暖機が完了すると、ECU20は左右バンクとも通常運転を実施する(ステップS16)。
以上のように、第2実施形態では、右スタート触媒暖機期間TP3において、右バンクが触媒暖機制御され、左バンクは燃焼が停止される。また、左スタート触媒暖機期間TP2においては、右バンクは通常運転され、左バンクは触媒暖機制御される。このように、左右バンクを異なる燃焼状態とする間、連通管制御弁27は常に閉じられており、ガスの交換を禁止する。よって、異なる燃焼状態にある各バンクからの排気が混ざったり、十分に暖機されていない触媒側へ排気が送られたりしてエミッションが悪化することを防止することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態における内燃機関の制御装置の構成は、図1に示した第1実施形態のものと同様であるので、説明は省略する。
第3実施形態は、第1実施形態における制御と第2実施形態における制御を組み合わせたものである。具体的には、内燃機関1の始動時において、まず、第2実施形態における右スタート触媒暖機制御期間TP3の制御を実行する。そして、負荷要求があると、一時的に第1実施形態における右スタート触媒暖機制御期間TP1の制御を実行した後、第1及び第2実施形態と同様の左スタート触媒暖機制御期間TP2の制御を実行する。
第2実施形態において、燃焼を停止していた左バンクの燃焼を開始して左スタート触媒の触媒暖機制御を開始すると、燃焼の開始当初に発生する未燃HCが、未だ暖機不十分な左スタート触媒15Lへ流れることになる。この点、第3実施形態では、一時的に第1実施形態における右スタート触媒暖機制御期間TP1の制御を行うことにより、燃焼開始当初に発生する未燃HCを、既に暖機が終了している右スタート触媒15Rへ供給して浄化することができる。そして、その後、左スタート触媒暖機制御期間TP2の制御が行われる。
実施形態による内燃機関の制御装置の概略構成を示す。 第1実施形態による触媒暖機制御のタイミングチャート例である。 第1実施形態による触媒暖機制御のフローチャートである。 第2実施形態による触媒暖機制御のタイミングチャート例である。 第2実施形態による触媒暖機制御のフローチャートである。
符号の説明
1 内燃機関(エンジン)
2L、2R バンク(気筒群)
3L、3R 気筒
4 吸気通路
5 吸気マニホールド
6 排気マニホールド
7L、7R 排気通路
8 共通排気通路
15L、15R スタート触媒
16 UF触媒

Claims (6)

  1. 第1及び第2の気筒群を備える内燃機関の制御装置であって、
    前記第1及び第2の気筒群にそれぞれ接続された第1及び第2の個別排気通路と、
    前記第1及び第2の個別排気通路を接続してなる共通排気通路と、
    前記第1及び第2の個別排気通路上にそれぞれ設けられた第1及び第2の触媒と、
    前記第1及び第2の触媒の上流位置において前記第1及び第2の個別排気通路を連通する連通管と、
    前記連通管上に設けられた連通管制御弁と、
    前記第1の触媒の下流位置において前記第1の個別排気通路上に配置された排気制御弁と、
    前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態を制御するとともに、前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態に応じて前記連通管制御弁及び前記排気制御弁の開閉を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態が異なるときには前記連通管制御弁を閉じることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記第1及び第2の気筒群の燃焼状態が異なるときとは、前記第1及び第2の気筒群の一方が暖機制御運転中であるときを含むことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記内燃機関の始動時において、前記排気制御弁を閉じ、前記第2の気筒群のみを燃焼状態とすることを特徴とする請求項3に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記制御手段は、所定時間にわたり前記第2の気筒群のみを燃焼状態とした後、前記排気制御弁を開くとともに、前記第1及び第2の気筒群の両方を燃焼状態とすることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 前記制御手段は、所定時間にわたり前記第2の気筒群のみを燃焼状態とした後、前記排気制御弁を閉じたまま前記連通管制御弁を開くとともに、前記第1及び第2の気筒群の両方を燃焼状態とすることを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
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