JP2007247474A - 空温式lng気化器の加温方法、加温装置、及びコージェネレーションシステム - Google Patents

空温式lng気化器の加温方法、加温装置、及びコージェネレーションシステム Download PDF

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Abstract

【課題】液化天然ガスを燃料として使用するガスエンジン、ガスタービン等のガス燃焼駆動機関を用いたシステムに使用される空温式気化器が着霜によって短時間で機能低下をもたらしたり、白煙を発生したりするという不具合を解消できるばかりでなく、ガス燃焼駆動機関から生成される高温排ガス等を効率的に回収して着霜、白煙防止に利用することができる空温式LNG気化器の加温方法、加温装置、排ガス熱交換器、及びコージェネレーションシステムを提供する。
【解決手段】少なくとも液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器4と、LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関30と、を備えたコージェネレーションシステムにおいて、ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより生成された高温空気をLNG気化器に供給することにより、該気化器の適所を昇温させる。
【選択図】図1

Description

本発明は液化天然ガス(LNG)を燃料として使用するガスエンジン、ガスタービン等のガス燃焼駆動機関を用いたシステムに使用される空温式気化器が着霜によって短時間で機能低下をもたらすという不具合を解消することができる空温式LNG気化器の加温方法、加温装置、排ガス熱交換器、及びコージェネレーションシステムに関する。
液化天然ガス(LNG)は、ガス産出国で精製、冷却・液化して体積を凝縮した状態で、専用船により需要国にある受入れ基地まで海上輸送されて貯留される。LNGを気化することにより得られるガスは、種々の用途に利用されるが、最近ではガス発電、給湯、冷暖房を含めたコージェネレーションシステムに利用されることが多くなっている。コージェネレーションシステムにおいては、LNGを貯留するタンクと、タンクから供給されたLNGに熱を与えて気化する気化器と、気化器から供給されたガスを燃焼させることにより駆動するガスエンジン、ガスタービン等のガス燃焼駆動機関と、を設置し、例えば、ガス燃焼駆動機関から出力される駆動力を利用して発電機を駆動して発電を行うと共に、ガス燃焼駆動機関内でガスを燃焼させることによって得られた熱によって温水、或いは蒸気を生成して種々の用途に利用できるようにしている。
ホテル、病院、工場等の小規模施設においてコージェネレーションシステムを実現する場合、気化器としては、水との熱交換によりLNGを気化させる冷水式気化器や、蒸気によって加温した温水との熱交換によりLNGを気化させる温水式気化器が従来一般的に使用されている。
また、LNGを大気との熱交換により気化させる空温式気化器が従来から知られているが、空温式気化器は、ランニングコストの面では優れているものの、設備費、設置面積、故障頻度、メンテナンスの頻度等の点で、冷却水式、及び温水式に劣っている。また、空温式気化器は、気化能力に限界があるため大規模施設には不向きであり、小規模施設に適している。即ち、空温式気化器は、エアフィン式とも呼ばれるように、外部からの加熱媒体を用いず、しかも可動部の少ない放熱部(放熱フィン)を備えた単純な構造であるため、ランニングコストが低く抑えられるメリットを有する反面、冬季や寒冷地での使用に際しては放熱フィンへの着霜や、空気中の水分の凍結による白煙の発生、という不具合があるため、敬遠される傾向にある。
空温式気化器の放熱用のフィンに着霜すると、放熱能力が著しく低下して気化器の気化能力が低下するため、連続使用ができなくなるという欠点がある。そのため、通常は同程度の気化能力を有した2基の空温式気化器を同じ敷地内に所定の十分な間隔を隔てて配置することにより、着霜によって稼働中の空温式気化器の気化能力が低下するのに要する時間が経過した時点で、それまで停止状態にあった他の空温式気化器に切り換えて稼動させる交互稼動方式を採用することが多かった。しかし、このように2基の気化器を常設するとなると、設備費、敷地面積が膨大になるという問題が生じるばかりでなく、気化器を切り換える装置を含めた付属装置が必要となるため、故障も発生し易くなる。また、停止状態にあった気化器を稼動させた当初は、気化器内に導入されたLNGを加熱して気化させるための熱源が存在しないため、立ち上がりに時間を要するという問題があった。また、冬季には特に着霜状況を監視するために頻繁にパトロールする必要が生じる。一方、空温式気化器の放熱部への着霜を防止するために加温器や、解霜用の散水(温水)装置や送風ファンを増設すると、設備費、ランニングコストが増大する虞があった。
また、空温式気化器から発生する白煙は、空気よりも冷たく重いため、地表近くに滞留し、コンクリート基礎の劣化や配管凍結を発生させる原因となるため、そのための対策費用が必要となる。また、気化器から大量に発生する白煙は人体等には無害であるが、地域住民の心理に不安を与える要因となるばかりでなく、気化器の近傍に道路等がある時には歩行者や車の視界を妨げて通行を妨害する原因となることもある。
特許文献1には、高温のタービン排ガスから循環ラインを通る熱媒体により熱回収を行い、回収した熱を熱交換器を介してLNGに伝達する排熱回収型のLNG気化器が開示されているが、この熱媒体は液体であり、従って空温式気化器に関するものではない。従って、この公報には、空温式気化器の不具合である放熱部への着霜、白煙の発生という問題を解決するための構成は一切開示されていない。
また、特許文献2には、ガスタービン等からの高温燃焼排ガスから得られる熱と蓄熱材の凝固/融解による潜熱とを利用してLNGの気化を行う気化器が開示されているが、この気化器は空温式気化器ではなく、空温式気化器の不具合である放熱部への着霜、白煙の発生という問題を解決するための構成は一切開示されていない。
また、ガスエンジン、ガスタービン等のガス燃焼駆動機関は、ガス燃焼に伴い高温(400℃程度)の排気ガスを生成すると共に、過熱されたガス燃焼駆動機関のケーシングに対して冷却風を供給することによってケーシング温度(大気温度+5〜10℃程度)に加熱された温空気が排出される。従来は、これらの排気ガスと温空気を大気中に排気していたが、その利用方法が見出されていなかったため、エネルギーの無駄となっていた。
特公平6−70233号公報 特開平8−209158号公報
以上のように従来小規模のLNG気化器として空温式気化器を使用するには種々の問題があったため、冷水式や温水式気化器が一般的に採用されていた。
即ち、空温式気化器は大気の熱を使うのでランニングコストを低く抑えることができるものの、長時間連続運転する場合には熱交換部(放熱部)が着霜して気化能力が低下するため、切り換え用の予備機を用意して切り換え運転する必要があり、設備費増大、設置面積の増大をもたらしていた。着霜を緩和するため空温式気化器にファンを設置して強制通風する方式や、温水を散布する方式も採用されるが、初期コスト及びランニングコストともに増加する。
また、空温式気化器にあっては、極低温のLNGと大気の熱とを熱交換するため、低温の白煙(空気中の湿分が凍結したもの)が大気中に放出され、これがコンクリート基礎の凍結、劣化や、配管の凍結等の悪影響を及ぼすことがあり、別途対策費用がかかるという問題があった。白煙は無害ではあるが、地域住民の印象も悪い。
一方、気化したLNGの供給先であるガスエンジン等のガス燃焼駆動機関では、ケーシング内部に溜まる熱や高温の排ガスを排気ファンで大気に放出しており、回収することがなかったため、その熱が無駄になっていた。
また、停止状態にあった気化器を稼動させる際に、立ち上がりに時間を要するという問題があった。
本発明は上記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、液化天然ガスを燃料として使用するガスエンジン、ガスタービン等のガス燃焼駆動機関を用いたシステムに使用される空温式気化器が着霜によって短時間で機能低下をもたらしたり、白煙を発生したりするという不具合を解消できるばかりでなく、ガス燃焼駆動機関から生成される高温排ガス等を効率的に回収して着霜、白煙防止に利用することができる空温式LNG気化器の加温方法、加温装置、排ガス熱交換器、及びコージェネレーションシステムを提供することを目的としている。
また、本発明は冬季等において停止状態にあった気化器を稼動開始する場合においても立ち上がり時間を短縮することを目的としている。
請求項1の発明に係る空温式LNG気化器の加温方法は、少なくとも液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器と、該LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関と、を備えたコージェネレーションシステムにおいて、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより生成された高温空気を前記LNG気化器に供給して加温することを特徴とする。
空温式気化器はマイナス160℃程度の低温の液化天然ガスを大気との間の熱交換によって気化させるための構成を備えているため、放熱部に着霜して短時間で機能低下したり、周辺の空気が多量の白煙となり易い。本発明では、ガス燃焼駆動機関の稼動によって発生する高温の排ガスを有効利用するために、高温排ガスを用いて加熱した空気を気化器の放熱部に供給して着霜、白煙を防止したり、気化器の他の部位に供給して気化能力を補ったりすることができる。
請求項2の発明は、前記高温空気は、請求項1において、前記ガス燃焼駆動機関を冷却するファンによって発生した温空気を前記排ガスにより加熱することにより得られることを特徴とする。
高温排ガスにより加熱する空気としては、ガス燃焼駆動機関自体を冷却するためにファンにより送風することによって昇温した温空気を利用することにより、格別の強制送風手段を用いることなく、効率的に気化器を加温することができる。
請求項3の発明は、前記高温空気は、前記気化器の放熱部に供給されることを特徴とする。
気化器の放熱部に高温空気を供給することにより、着霜、白煙を効果的に防止できる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3において、前記放熱部に供給される高温空気の温度は、前記放熱部への着霜を除去、或いは防止し得るに足る温度であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか一項において、前記高温空気は、前記気化器内に供給された液化天然ガスを気化させる熱源として利用されることを特徴とする。
高温空気を気化器内に導入された液化天然ガスを気化させるための補助加熱手段として利用することも可能である。
請求項6の発明に係る空温式LNG気化器の加温装置は、液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器と、該LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関と、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより高温空気を生成する排ガス熱交換器と、該排ガス熱交換器により生成された高温空気を前記LNG気化器の適所に供給する高温空気供給手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明は、液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器と、該LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関と、該ガス燃焼駆動機関からの駆動力によって稼動して発電する発電機と、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより高温空気を生成する排ガス熱交換器と、該排ガス熱交換器により生成された高温空気を前記LNG気化器の適所に供給する高温空気供給手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項6又は7において、前記高温空気は、前記ガス燃焼駆動機関を冷却するファンによって発生した温空気を前記排ガスにより加熱することにより得られることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項6乃至8の何れか一項において、前記高温空気は、前記気化器の放熱部に供給されることを特徴とする。
請求項10の発明は、請求項9において、前記放熱部に供給される高温空気の温度は、前記放熱部への着霜を除去、或いは防止し得るに足る温度であることを特徴とする。
請求項11の発明は、請求項6乃至10の何れか一項において、前記高温空気は、前記気化器内に供給された液化天然ガスを気化させる熱源として利用されることを特徴とする。
請求項12の発明は、請求項6乃至11の何れか一項において、前記排ガス熱交換器は、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温排ガスを給送する排ガス給送管、及び前記ガス燃焼駆動機関により加温された温空気を給送する温空気給送管を夫々内部に連通接続させるケーシングと、該ケーシング内に充填されて該高温排ガスにより該温空気を加熱して高温空気とする熱交換部材と、を備えたことを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項6乃至12の何れか一項において、前記空温式LNG気化器の起動時に該空温式LNG気化器を加熱する電気ヒータを備えたことを特徴とする。
請求項14の発明に係るコージェネレーションシステムは、請求項6乃至12の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温装置を備えたことを特徴とする。
本発明に係る空温式LNG気化器の加温方法、加温装置、及びコージェネレーションシステムによれば、LNGの供給先であるガスエンジン等のガス燃焼駆動機関のケーシングを冷却した後の温空気をダクトで回収してから、ガスエンジンから排出される高温排ガスにより加熱した上で、空温式気化器に強制通風させるようにしたので、空温式気化器の放熱部に発生する着霜を効率的に防止、解消することができる。冬季は、電気ヒータも併用し、起動時の気化器の熱源として機能させることができる。
ガスエンジン等のガス燃焼駆動機関は、その駆動力を発電用として利用したり、排熱を蒸気や温水生成用として利用することができるが、燃焼後の排ガスは高温であるにも拘わらず有効に利用されていなかったが、本発明によれば気化器の着霜防止用に排ガスの熱を有効利用することが可能となる。この際、格別の送風用ファンの増設やそのための電力が不要となるため、コスト低減を実現できる。また、一基の気化器を長時間連続運転することが可能となるため、バックアップ用の予備機が不要となり、更にコスト低減、設置スペースの減縮を実現できる。
以下、本発明を図面に示した実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコージェネレーションシステムの概略構成を示す図である。このコージェネレーションシステム(以下、コージェネシステムという)は、LNG供給設備(サテライト基地)1と、排熱利用システム20と、から構成されている。
LNG供給設備1は、タンクローリー車等により牽引されてきたLNGコンテナ2から供給される液化天然ガス(LNG)を貯留するタンク3と、本発明に係る空温式LNG気化器(以下、気化器という)4と、加圧蒸発器5と、BOG加温器6と、これらの各構成要素間を接続する配管類等から概略構成されている。
気化器4は、ケーシング4aの外面に多数の放熱フィン4bを備えており、ケーシング4a内部にはLNGコンテナ2、及びタンク3から供給されるLNGを流通させる管体7が配設されている。また、ケーシング4aの適所、例えば放熱フィン(放熱部)4bや、ケーシング内部の管体7を適時加熱するための電熱ヒータ8が配置されている。
排熱利用システム20は、気化器4から供給された気化後のガスをシリンダ内に受け入れて燃焼させることによりピストンを駆動させて出力軸を回転させるための構成を備えたガス燃焼駆動機関としてのガスエンジン21と、ガスエンジン21の出力軸の駆動力を利用してタービンを回転させることにより発電を行う発電機22と、ガスエンジン21のケーシングに向けて送風することにより過熱されたケーシングを空冷する図示しない冷却用の換気ファンと、ファンによって送風されることによりケーシング4aの熱によって加温された温空気を外部へ搬送する温空気給送管(温空気ダクト)25と、ガスエンジン21から排出される高温の排ガスを外部へ搬送する排ガス給送管26と、温空気ダクト25からの温空気と排ガス給送管26からの高温ガスをケーシング31内部に収容した熱交換部材32に供給する排ガス熱交換器30と、排ガス熱交換器30内で高温排ガスにより加熱されて更に昇温した温空気(高温空気)を気化器4の放熱フィン4bに供給する高温空気供給管(高温空気供給手段)35と、排ガス熱交換器30を通過した高温排ガスを次段の排熱利用系統に供給する高温排ガス排出管40と、を備えている。
なお、ガス燃焼駆動機関21としては、ガスエンジンに限らず、ガスタービン、ボイラー等を使用することができる。発電機22は必須ではなく、排熱のみを後段の排熱利用系において使用するように構成してもよい。
高温排ガス排出管40からの高温排ガスは、例えば図示しない排熱回収ボイラーに供給されて蒸気を生成するために利用される。
ガスエンジン21と、排ガス熱交換器30と、高温空気供給管35は、空温式LNG気化器の加温装置を構成している。
本発明の空温式LNG気化器の加温方法、或いは空温式LNG気化器の加温装置の特徴的な構成の一つは、ガスエンジン21等のガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより生成された高温空気を気化器4の放熱フィン4bに供給することにより、放熱フィン4bへの着霜、更には白煙発生を防止するようにした点にある。
この高温空気は、ガスエンジン21のケーシング外面に対してファンから送風した冷却風が暖められた温空気(大気温+5〜10℃程度)を、更に排ガス(400℃程度)により加熱して例えば100℃程度に昇温させたものである。この高温空気を効率的に気化器の放熱フィン4bに供給するためには、高温空気供給管35を利用することが有効である。或いは、高温空気を気化器のケーシング4a内の管体7に供給して気化を促進するように構成してもよい。
次に、図2(a)及び(b)は本発明の排ガス熱交換器の一例の構成を示す外観図、及び熱交換器内部に収容される熱交換媒体の構成例の説明図である。
この排ガス熱交換器30は、ガスエンジン21から排出される高温の排ガスを熱交換することにより高温空気を生成する手段である。
即ち、排ガス熱交換器30は、ガスエンジン21からの高温の排ガスを給送する排ガス給送管26と、ガスエンジン21により加温された温空気を給送する温空気給送管25とを内部に連通した状態で接続させるケーシング31と、ケーシング31内に充填された熱交換部材32と、排ガス給送管26からケーシング31内に供給されて熱交換部材32を通過した高温排ガスをケーシング外へ排出する高温排ガス排出管40と、温空気給送管25からケーシング31内に供給された温空気が熱交換部材32を通過する際に加熱されることにより生成された高温空気をケーシング外へ排出する高温空気供給管35と、を備えている。
熱交換部材32としては、例えば図2(b)に示すようにコルゲート状(波形)に成形された複数の波板材32aを積層し、各波板材間に通気空間を形成する。上下位置関係で隣接した各通気空間同士は連通しないように構成されており、各通気空間内には夫々排ガス給送管26から放出された高温排ガスと、温空気給送管25から放出された温空気が供給され、各波板材32aを介して高温排ガスからの熱が温空気を効率的に加熱するように構成されている。つまり、排ガス給送管26の出口と連通された専用の各通気空間には排ガス給送管からの排ガスが分岐して供給される。一方、温空気給送管25の出口と連通された専用の各通気空間には高温空気給送管からの高温空気が分岐して供給される。高温排ガス専用の各通気空間を通過した高温排ガス(300〜350℃程度)は排ガス排出管40を経て下流側へ供給される。温空気専用の各通気空間を通過した温空気は高温空気(100℃程度)となって高温空気供給管35から気化器4へ供給される。
なお、冬季等の低温環境下において、冷却した状態にある気化器4の起動時に気化器の適所、例えばケーシング4aやLNG流通用の管体7を、電気ヒータを用いて予め加熱して気化開始させておき、この状態でガスエンジンを起動させるように構成する。具体的には、例えば気化器の適所にヒータ線を巻いて発熱させることにより予備加熱する。ガスエンジンの起動後は、高温排ガスにより加温された高温空気により放熱部が加熱されるので、安定した稼動状態を維持することができる。ヒータ線を放熱フィンに巻き付けることにより初期の着霜を防止することも可能となる。
以上のように本発明の空温式LNG気化器によれば、従来の強制通風型の空温式気化器のように格別の送風手段を設ける必要がなく、既存の設備に熱交換器30を付加し、熱交換器30により加熱された高温空気を高温空気供給管35を介して気化器4に供給することによって着霜の発生を防止できる。即ち、本発明においては、ガスエンジンのケーシング外面からの熱により加温された温空気を、ガスエンジンからの高温排ガスにより加熱して高温空気としてから、この高温空気を気化器の放熱部、その他の部位に供給することにより着霜を防止したり気化を促進することができる。このため、強制通風用のファンの設置費及び動力費を低減しながらも、着霜による稼動停止を防止し、排気ガスからの排熱回収量を上げつつ長時間の連続運転を可能とすることができる。また、気化器の長時間連続運転が可能となれば、切り換え用の予備器が不要となり、初期コストの低減及び省スペース化が可能となる。また、気化器の放熱部に通風される空気が十分に加熱されているため、空気中の水分が氷となった低温の白煙の発生を抑制でき、基礎コンクリート部や配管の凍結防止策が不要となり、日常点検も容易となる。また、白煙による周辺への悪影響を懸念する必要がなくなる。
また、本発明においては、熱交換器30から気化器4までの間を高温空気供給管35により接続しているので、気化器と熱交換器、或いは気化器とガスエンジンとの間が離間していたとしても両者間の接続が容易である。
本発明の一実施形態に係るコージェネレーションシステムの概略構成を示す図である。 (a)及び(b)は本発明の排ガス熱交換器の一例の構成を示す外観図、及び熱交換器内部に収容される熱交換媒体の構成例の説明図である。
符号の説明
1…LNG供給設備、2…LNGコンテナ、3…タンク、4…気化器、4a…ケーシング、4b…放熱フィン、5…加圧蒸発器、6…BOG加温器、7…管体、8…電熱ヒータ、20…排熱利用システム、21…ガスエンジン(ガス燃焼駆動機関)、22…発電機、25…温空気給送管、26…排ガス給送管、30…排ガス熱交換器、31…ケーシング、32…熱交換部材、32a…波板材、35…高温空気供給管、40…高温排ガス排出管。

Claims (14)

  1. 少なくとも液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器と、該LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関と、を備えたコージェネレーションシステムにおいて、
    前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより生成された高温空気を前記LNG気化器に供給して加温することを特徴とする空温式LNG気化器の加温方法。
  2. 前記高温空気は、前記ガス燃焼駆動機関のケーシング内部換気ファンによって排出される温空気を前記排ガスにより加熱することにより得られることを特徴とする請求項1に記載の空温式LNG気化器の加温方法。
  3. 前記高温空気は、前記気化器の放熱部に供給されることを特徴とする請求項1又は2に記載の空温式LNG気化器の加温方法。
  4. 前記放熱部に供給される高温空気の温度は、前記放熱部への着霜を除去、或いは防止し得るに足る温度であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の空温式LNG気化器の加温方法。
  5. 前記高温空気は、前記気化器内に供給された液化天然ガスを気化させる熱源として利用されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温方法。
  6. 液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器と、該LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関と、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより高温空気を生成する排ガス熱交換器と、該排ガス熱交換器により生成された高温空気を前記LNG気化器の適所に供給する高温空気供給手段と、を備えたことを特徴とする空温式LNG気化器の加温装置。
  7. 液化天然ガスを気化する空温式のLNG気化器と、該LNG気化器により気化された天然ガスを燃焼させることにより駆動するガス燃焼駆動機関と、該ガス燃焼駆動機関からの駆動力によって稼動して発電する発電機と、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温の排ガスを熱交換することにより高温空気を生成する排ガス熱交換器と、該排ガス熱交換器により生成された高温空気を前記LNG気化器の適所に供給する高温空気供給手段と、を備えたことを特徴とする空温式LNG気化器の加温装置。
  8. 前記高温空気は、前記ガス燃焼駆動機関を冷却するファンによって発生した温空気を前記排ガスにより加熱することにより得られることを特徴とする請求項6又は7に記載の空温式LNG気化器の加温装置。
  9. 前記高温空気は、前記気化器の放熱部に供給されることを特徴とする請求項6乃至8の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温装置。
  10. 前記放熱部に供給される高温空気の温度は、前記放熱部への着霜を除去、或いは防止し得るに足る温度であることを特徴とする請求項9に記載の空温式LNG気化器の加温装置。
  11. 前記高温空気は、前記気化器内に供給された液化天然ガスを気化させる熱源として利用されることを特徴とする請求項6乃至10の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温装置。
  12. 前記排ガス熱交換器は、前記ガス燃焼駆動機関から排出される高温排ガスを給送する排ガス給送管、及び前記ガス燃焼駆動機関により加温された温空気を給送する温空気給送管を夫々内部に連通接続させるケーシングと、該ケーシング内に充填されて該高温排ガスにより該温空気を加熱して高温空気とする熱交換部材と、を備えたことを特徴とする請求項6乃至11の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温装置。
  13. 前記空温式LNG気化器の起動時に該空温式LNG気化器を加熱する電気ヒータを備えたことを特徴とする請求項6乃至12の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温装置。
  14. 請求項6乃至12の何れか一項に記載の空温式LNG気化器の加温装置を備えたことを特徴とするコージェネレーションシステム。
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