JP2005291094A - 液化ガス気化装置利用発電設備 - Google Patents

液化ガス気化装置利用発電設備 Download PDF

Info

Publication number
JP2005291094A
JP2005291094A JP2004107433A JP2004107433A JP2005291094A JP 2005291094 A JP2005291094 A JP 2005291094A JP 2004107433 A JP2004107433 A JP 2004107433A JP 2004107433 A JP2004107433 A JP 2004107433A JP 2005291094 A JP2005291094 A JP 2005291094A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquefied gas
heat
vaporizer
temperature
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004107433A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Iwai
聡 岩井
Hajime Morioka
肇 森岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2004107433A priority Critical patent/JP2005291094A/ja
Publication of JP2005291094A publication Critical patent/JP2005291094A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/16Combined cycle power plant [CCPP], or combined cycle gas turbine [CCGT]

Landscapes

  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)

Abstract

【課題】 既存のLNG気化器を改造すれば冷熱利用が可能となるLNG気化器利用発電設備を提供する。
【解決手段】 中間熱媒体蒸発器21で蒸発する中間熱媒体は、膨張タービン23を回転駆動して、発電機24から発電出力が得られる。膨張タービン23から排出される中間熱媒体は、吸気冷却媒体熱交換器30で、吸気冷却媒体と熱交換する。吸気冷却媒体は、吸気冷却器31に送込まれ、ガスタービン発電装置14のガスタービンで圧縮する吸気を冷却する。吸気冷却によって、ガスタービン発電装置14の発電出力を増加させることができる。LNG気化器12としては、既存の装置を利用することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、低温液化天然ガス(以下、「LNG」と略称する。)や低温液化石油ガス(以下、「LPG」と略称する。)等の冷熱を利用して発電を行う液化ガス気化装置利用発電設備に関する。
従来から、都市ガスの原料や火力発電所の燃料などに、LNGが利用されている。LNGは、海外などの天然ガス(以下、「NG」と略称する。)産地で冷却して液化され、LNGタンカーなどで、臨海地区などに設けられるLNG基地に輸送されて来る。LNG基地には、LNGを貯留するLNGタンクとLNG気化器とが設けられ、需要に応じてLNGを気化して供給する。LNGは、−155℃程度の低温であり、NGとして供給する際には、常温付近まで加温する必要もある。臨海地区に設けるLNG基地では、LNG気化器でLNGの気化とNGの加温とを行うための熱源水として、海水や河川水などが利用される。
図6は、海水を熱源とするLNG気化器1の概略的な構成を示す。このようなLNG気化器1は、本件出願人の商標で、「TRI−EX式気化器」と呼ばれ、本件出願人から関連する技術がさらに提案されている(たとえば、特許文献1参照)。LNG気化器1では、LNGを気化させるLNG蒸発器2と、気化したNGの温度を常温付近まで昇温するように加温するNG加温器3とを備える。LNG蒸発器2およびNG加温器3は、それぞれシェル・アンド・チューブ型の熱交換器である。LNG蒸発器2とNG加温器3との間には、中間部4が設けられる。LNG蒸発器2内には、上方に複数の伝熱管5が配置され、各伝熱管5内をLNGが流れて気化する。LNG蒸発器2内の下方にも複数の伝熱管6が配置され、各伝熱管6にはNG加温器3でNGを加温した熱源水が流れる。NG加温器3内には、複数の伝熱管7が配置され、各伝熱管7内を気化したNGが流れて加温される。なお、都市ガスを製造するLNG気化器1では、液化石油ガス(LPG)などがLNGに添加されて、熱量調整が行われ、NG加温器3から得られるNGは都市ガスとして一定の熱量を有するように成分が調整される。
LNG蒸発器2内には、中間熱媒体が貯留され、下方には液相の中間熱媒体液8が貯留される。伝熱管6は、中間熱媒体液8に浸漬される。中間熱媒体液8は、伝熱管6内の海水から与えられる熱で蒸発して、LNG蒸発器2内の上方では気相の中間熱媒体蒸気9となる。中間熱媒体としては、R22などのフロン系の冷媒や、炭化水素系の冷媒などが使用される。中間熱媒体蒸気9は、上方の伝熱管5内のLNGによって冷却され、凝縮される中間媒体液8が下方の液相に加わる。伝熱管6内の海水は、NG加温器3で伝熱管7中を流れながら、複数の邪魔板10を迂回するような流路で流れるNGを加温する。
図6に示すようなLNG気化器1では、LNGの有する冷熱は熱源となる海水などを冷却するのに使われ、ほとんど利用していない。本件出願人は、LNG気化器1などの中間熱媒体を抽出して、ガスタービンの吸気冷却や冷蔵倉庫などに直接冷熱として利用する冷熱発生機能付きガス気化装置などを提案している(たとえば、特許文献2参照)。
特開平8−269468号公報 特開2001−81484号公報
ガスタービンでは、燃焼用の空気を空気圧縮機で圧縮してから燃料ガスと混合して燃焼させ、燃焼排ガスを膨張させながらタービンを回転させる。タービンの回転軸は、空気圧縮機と発電機とを回転駆動する。ガスタービンの吸気温度特性としては、吸気温度が高くなると、空気圧縮動力が増加し、発電出力が低下するようになる。LNGを燃料としてガスタービンを使用する火力発電設備などでは、LNG冷熱と熱交換した冷媒を冷熱源として、吸気を冷却する方式が提案されている。ガスタービンの吸気冷却のために、LNG冷熱を直接利用して、空気とLNGを熱交換しようとすると、空気に含まれる水分が低温のLNGによって霜や氷となってしまうので、熱交換器内に、多量の着霜および着氷が生じる。着霜や着氷を防ぐためには、熱交換前に空気を充分に除湿する除湿装置が必要となり、また着霜や着氷が生じるとその除去のための除去装置が必要となり、設備費用が高くなってしまう。
LNGを気化させるLNG気化器を、気化したLNGを燃料とするガスタービン専用とし、中間熱媒体でガスタービンの吸気冷却を行うような設備であれば、LNG冷熱を有効に利用し、発電出力を高めることができる。しかしながら、燃料は熱量を調節しないNGを用いるため、都市ガス用に熱量調整しているLNG気化器を利用することができず、専用の気化器が必要となる。したがって、図6に示すようなLNG気化器1が既に稼働しているような場合、新たな気化器を設ける必要がある。
特許文献2のように、LNG気化器に使用している中間熱媒体をガスタービンの吸気冷却用の冷媒として用いる場合は、0℃よりも低い温度、たとえば−40℃の中間熱媒体を、LNG気化器から距離があるガスタービン発電装置まで輸送し、再びLNG気化器に戻るように循環させなければならない。
本発明の目的は、既存の液化ガス気化装置を改造すれば冷熱利用が可能となる液化ガス気化装置利用発電設備を提供することである。
本発明は、低温液化ガスを中間熱媒体を介して常温の熱源液と熱交換して気化させ、常温のガスを生成する中間熱媒体式の液化ガス気化装置と、
液化ガス気化装置から中間熱媒体の蒸気を抽出して冷熱発電を行い、発電に使用した中間熱媒体の蒸気を液化ガス気化装置に戻す冷熱発電装置と、
ガスタービンで発電機を駆動するガスタービン発電装置と、
液化ガス気化装置で得られる冷熱で、冷却媒体を0℃と常温との間で予め設定される温度範囲となるように冷却し、該冷却媒体を循環させてガスタービンの吸気を冷却する吸気冷却装置とを含むことを特徴とする液化ガス気化装置利用発電設備である。
また本発明は、前記吸気冷却装置は、前記中間熱媒体との熱交換で前記冷却媒体を冷却することを特徴とする。
また本発明は、前記吸気冷却装置は、前記常温の熱源液を前記冷却媒体として利用することを特徴とする。
また本発明は、前記液化ガス気化装置で気化させる低温液化ガス量を制御可能な低温液化ガス制御弁と、
前記熱源液を保温可能な保温装置と、
発電停止時に、低温液化ガス制御弁によって低温液化ガスを減少させて液化ガス気化装置をクールダウン状態に保ち、保温装置によって熱源液の保温を行うように制御する制御装置とを、さらに含むことを特徴とする。
また本発明は、前記ガスタービン発電装置は、前記ガスタービンの排熱を利用して、蒸気サイクルを組み合わせたコンバインドサイクルを形成して発電を行い、
該蒸気サイクルの復水器は、熱回収で前記液化ガス気化装置の熱源液を加温することを特徴とする。
本発明によれば、中間熱媒体式の液化ガス気化装置から中間熱媒体の蒸気を抽出して冷熱発電を行い、発電に使用した中間熱媒体を液化ガス気化装置に戻すので、冷熱発電の過程でも、周囲の環境から熱を取込んで発電に利用することができる。吸気冷却装置は、液化ガス気化装置で得られる冷熱で、ガスタービンの吸気を冷却するので、ガスタービン発電装置では、吸気の圧縮に要する動力を低減して、発電出力を増大させ、効率よく発電を行うことができる。既存の液化ガス気化装置を利用して発電を行う場合は、中間熱媒体を抽出しての冷熱発電と、ガスタービン発電での吸気冷却とを併用するので、効率よく発電出力を得ることができる。
また本発明によれば、吸気冷却装置は、中間熱媒体との熱交換で冷却媒体を冷却するので、冷却媒体を低温の低温液化ガスと直接熱交換する必要はなく、冷却媒体を冷却する設備の構成を簡素化して、設備コストを低減することができる。
また本発明によれば、吸気冷却装置は、常温の熱源液を冷却媒体として利用するので、中間熱媒体は冷熱発電のみに利用することができる。
また本発明によれば、低温液化ガス制御弁と、保温装置と、制御装置とをさらに含む。低温液化ガス制御弁は、液化ガス気化装置で気化させる低温液化ガス量を制御可能である。保温装置は、熱源液を保温可能である。制御装置は、発電停止時に、低温液化ガス制御弁によって低温液化ガスを減少させて液化ガス気化装置をクールダウン状態に保ち、保温装置によって熱源の保温を行うように制御するので、熱源液の凍結を避けることができる。
また本発明によれば、ガスタービン発電装置は、ガスタービンの排熱を利用して、蒸気サイクルを組み合わせたコンバインドサイクルを形成して発電を行うので、効率よく発電出力を得ることができる。蒸気サイクルの復水器は、熱回収で液化ガス気化装置の熱源液を加温するので、蒸気サイクルからの低位の排熱も、低温液化ガス気化の熱源として有効に利用することができる。
図1は、本発明の実施の一形態であるLNG気化器利用発電設備11の概略的な配管構成を示す。LNG気化器11は、図6と同様な構成を有する既存のLNG気化器12を利用して発電を行うために、冷熱発電装置13およびガスタービン発電装置14を備え、ガスタービンの吸気冷却のための吸気冷却装置15も備えている。LNG気化器12は、たとえばフロンR22などを中間熱媒体として使用し、中間熱媒体蒸発器21および中間熱媒体凝縮器22を含む。中間熱媒体蒸発器21および中間熱媒体凝縮器22は、図6のLNG蒸発器2内の下方部分および上方部分にそれぞれ相当する。冷熱発電装置13は、膨張タービン23および発電機24を含む。中間熱媒体蒸発器21で蒸発する中間熱媒体は、たとえばフロンR22では約16℃程度(0.7MPaG)であり、膨張タービン23に導かれて、膨張タービン23を回転駆動する。膨張タービン23の回転軸には発電機24の回転軸が連結されており、膨張タービン23の回転で発電機24も回転して発電出力が得られる。膨張タービン23から排出される中間熱媒体は、たとえばフロンR22ではその沸点付近の約−40℃(7kPaG)程度であり、中間熱媒体凝縮器22に戻り、−155℃程度のLNGと熱交換して、凝縮する。中間熱媒体としは、LPGなどを利用することもできる。
吸気冷却装置15は、中間熱媒体ポンプ25、三方弁26、開閉弁27,28、流量制御弁29、吸気冷却媒体熱交換器30、吸気冷却器31および吸気冷却媒体ポンプ32を含む。中間熱媒体ポンプ25は、中間熱媒体凝縮器22で凝縮する中間熱媒体を吸引し、吸気冷却媒体熱交換器30を経て中間熱媒体蒸発器21に向うように送出する。中間熱媒体ポンプ25と吸気冷却媒体熱交換器30との間には、三方弁26が設けられ、中間熱媒体の一部が吸気冷却媒体熱交換器30をバイパスして中間熱媒体蒸発器21に送られるように制御することができる。三方弁26と吸気冷却媒体熱交換器30との間には、開閉弁27が設けられ、通常は開弁状態であり、必要に応じて閉弁状態に切換えることができる。三方弁26がバイパスする経路と平行に、通常は閉弁状態である開閉弁28も設けられ、必要に応じて開弁状態に切換えることもできる。三方弁26と中間熱媒体蒸発器21との間には、流量制御弁29も設けられ、冷熱発電装置13および吸気冷却装置15で冷熱を利用する中間熱媒体の流量を調整することができる。
吸気冷却媒体熱交換器30では、中間熱媒体と吸気冷却媒体であるブラインとが熱交換する。ブラインとしては、たとえばエチレングリコール系やプロピレングリコール系などを使用する。中間熱媒体として、約−40℃まで冷却されるフロンR22を使用する場合、吸気冷却媒体はたとえば15℃で吸気冷却媒体熱交換器30に流入し、5℃に冷却され、吸気冷却媒体ポンプ32に吸引されて吸気冷却媒体熱交換器30から流出する。吸気冷却媒体熱交換器30で冷却される吸気冷却媒体は、吸気冷却媒体ポンプ32によって吸気冷却器31に送込まれる。
吸気冷却器31は、伝熱管33に吸気冷却媒体を流しながら、伝熱管33の周囲を通過させるガスタービン発電装置14へ供給する空気を冷却する。吸気冷却器31には、伝熱管33、吸気フィルタ34、およびエリミネータ35が含まれる。吸気となる空気の温度および湿度は、夏季を想定して、気温が35℃、相対湿度が55%RHであり、これを20℃まで冷却する場合を想定する。吸気フィルタ34は、吸入される空気からゴミなどを除去する。エリミネータ35は、吸気に残存している水分などを除去する。除去される水分などは、ドレン36となって、吸気冷却器31の外部に排出される。
たとえば、LNG気化器12で、120t/hの割合でLNGを気化する場合、中間熱媒体としてのフロンR22の循環量は、290t/h程度となる。中間熱媒体としてのフロンR22の圧力は0.7MPaG程度となる。中間熱媒体蒸発器21から膨張タービン23に入る中間熱媒体の温度は16℃程度となる。膨張タービン23から出る中間熱媒体は、−40℃に冷却され、7kPaG程度まで減圧される。−40℃の中間熱媒体は、吸気冷却媒体熱交換器30でブラインなどの吸気冷却媒体と熱交換して0℃まで昇温し、中間熱媒体蒸発器21に戻る。吸気冷却媒体熱交換器30では、吸気冷却媒体であるブラインに対して、410t/hの流量分を15℃から5℃に冷却することができる。冷却された吸気冷却媒体は、吸気冷却器31で435t/hの吸気を、約20℃まで冷却することができる。この吸気冷却に必要なLNGは約17t/hである。
図2は、図1の吸気冷却媒体熱交換器30で中間熱媒体としてフロンR22を利用する場合の温度と交換熱量との関係を示す。吸気冷却媒体であるブラインの温度は、5〜15℃の範囲で使用する。中間熱媒体としてのフロンR22は、沸点である16℃よりも低い温度範囲で使用するので、顕熱を冷熱利用することになる。吸気冷却は、20℃であるので、冬季は吸気冷却の必要はない。
LNG気化器利用発電設備11としてLNG気化器12を使用する場合の制御は、次のように行う。
1)LNG気化器12内の伝熱管の凍結を防止するために、吸気冷却媒体と循環させるブライン量は、常時410t/hで運用する。
2)LNG気化量を制御し、LNG気化器12から排出される海水に対する出口温度をコントロールする。LNG気化器12出口からの海水温度が7℃以下になると、LNG制御弁によってLNG流量を減らすようにする。
図3は、図1のLNG気化器利用発電設備11の詳細な配管構成を示す。図2に示すように、中間熱媒体であるフロンR22は−40℃まで冷却されても、吸気冷却媒体は5〜15℃の温度範囲で使用することができ、ブラインの凍結のおそれはない。
さらに、中間熱媒体の循環路には三方制御弁42を設け、中間熱媒体温度検出器43および吸気冷却媒体温度検出器44が検出する温度に従って、吸気冷却媒体熱交換器30であるブライン冷却器への中間熱媒体の供給をバイパスする制御を行い、ブラインの凍結を防止するようにしている。吸気冷却媒体温度検出器44は、吸気冷却媒体熱交換器30からのブライン出口温度T1を検出する。中間熱媒体温度検出器43は、吸気冷却媒体熱交換器からの中間熱媒体出口温度T2を検出する。三方制御弁42は、ブライン出口温度T1が5℃で中間熱媒体出口温度T2が5℃未満となるように、吸気冷却媒体熱交換器30であるブライン冷却器に流入する中間熱媒体の流量を制御する。ただし、中間熱媒体出口温度T2が5℃を越えるときは、三方制御弁42は吸気冷却媒体熱交換器30をバイパスする中間熱媒体の流量を増やして、中間熱媒体の温度上昇を抑える。また、中間熱媒体出口温度T2が5℃以下で、ブライン出口温度T1が5℃未満となるときは、三方制御弁42は吸気冷却媒体熱交換器30をバイパスする中間熱媒体の流量を増やして、ブラインの温度低下を抑える。中間熱媒体出口温度T2が5℃以下で、ブライン出口温度T1が5℃を越えるときは、三方制御弁42は吸気冷却媒体熱交換器30をバイパスする中間熱媒体の流量を減らして、ブラインの温度上昇を抑える。
中間熱媒体蒸発器21内に貯留される中間熱媒体の量は、液面計45が液面の高さとして検出する。流量制御弁29は、液面計45の検出する液面の高さが一定となるように、中間熱媒体の流量を制御する。中間熱媒体の循環路には、バイパス路も設けられ、流量制御弁46を流量検出器47が検出する中間熱媒体の流量に従って制御し、中間熱媒体の一部を直接中間熱媒体凝縮器22に戻す。吸気冷却媒体であるブラインは、ブラインポンプとしての吸気冷却媒体ポンプ32でブライン冷却器としての吸気冷却媒体熱交換器30に送り込まれ、ブラインタンクとしての吸気冷却媒体タンク48を設けて貯留する。本実施形態のLNG気化器利用発電設備11では、LNG気化器12および冷熱発電装置13を気化器エリアに設置し、ガスタービン発電装置を発電エリアに分けて設置し、気化器エリアと発電エリアとの間でブラインを往復させて結合させることができる。図1のLNG気化器利用発電設備11でも、吸気冷却媒体であるブラインの往復配管を設ければ、気化器エリアと発電エリアとの間を結合することができる。このような吸気冷却媒体を用いると、吸気冷却器31では、霜付着による伝熱阻害が起らず、効率よく熱交換を行うことができる。また、−40℃などの低温に冷却される中間熱媒体の低温配管で気化器エリアと発電エリアとの間を結合する必要がないので、配管工事費を安価にすることができる。
図4は、本発明の実施の他の形態であるLNG気化器利用発電設備51の概略的な配管構成を示す。本実施形態で、図1および図3のLNG気化器利用発電設備11に対応する部分には同一の参照符を付し、重複する説明を省略する。本実施形態では、LNG気化器12の熱源水として海水ではなく、河川水などの真水を用いる。吸気冷却媒体に、LNG気化器12で熱源として利用している水の一部を利用する。LNG気化器12の中間熱媒体であるフロンR22は、冷熱発電装置13でのみ利用する。LNG気化器12に海水ではなく、吸気冷却器31であるガスタービン吸気冷却器の冷却水を直接通水することによって、LNG気化器12を図1および図3の吸気冷却媒体熱交換器30としても機能させることができる。LNG気化器12内で、冷却水は中間熱媒体と熱交換し、LNGとは直接熱交換しないので凍結のおそれはない。凍結のおそれがないので、ブラインを使用しないでも問題はない。
LNG気化器12へのLNGの流入側には、LNG制御弁52を設け、ブラインに対しては保温装置53を設ける。LNG制御弁52および保温装置53は、制御装置54によって制御する。なお、LNG制御弁52は、通常、LNG気化器12から取出される冷水の出口温度を検出する吸気冷媒温度検出器55が検出する温度に応答し、冷水温度が5℃となるようにLNG流量を制御する。吸気冷却器31で冷却される吸気の温度が20℃となるように、吸気温度検出器57で温度を検出し、三方制御弁58で冷水の一部が吸気冷却器31をバイパスするように流量調整する。
大気温度があまり高くないときや、ガスタービンの負荷が小さいときは、制御装置54の制御で、LNG制御弁52での流量調整を行い、LNG流量を絞ることによって、必要な量のみ冷熱を供給し、冷却水温度を制御して、凍結するような温度まで低下しないようにする。LNG気化器12は、クールダウン状に保たれる。また、ガスタービンへの吸気を冷却する吸気冷却器31の近傍に三方制御弁58を設け、急激な負荷変動時の空気温度を制御する。冷水の加温用に、蒸気などの熱源を利用する保温装置53を設け、冷水の凍結を防ぐ。吸気冷却媒体は7〜13℃の温度範囲で使用することができ、水を媒体として利用しても、凍結のおそれはない。
図5は、図1または図4のLNG気化器利用発電設備11,51で、ガスタービン発電装置14に代えて使用することができるコンバインドサイクル60の概略的な装置構成を示す。コンバインドサイクル60は、ガスタービン発電装置14とともに、そのガスタービンからの排熱を利用して水蒸気を発生させる排熱回収ボイラ61と、排熱回収ボイラ61から発生する水蒸気で発電機を回転駆動する蒸気タービン発電装置62と、水蒸気を水として回収する復水器63とを含む。復水器63で回収される水は、ポンプ64で排熱回収ボイラ61に戻す。この水は、温水であるので、LNG気化器12の熱源液として利用することもできる。コンバインドサイクル60とLNG気化器12とを組合わせれば、従来よりも低位の排熱をカスケードに利用して、効率よく発電を行うことができる。なお、水蒸気による発電は、蒸気タービンを用いずに、蒸気エンジンを用いることもできる。
また、実施の各形態のガスタービン発電装置14では、コージェネレーション装置として、発電出力とともに、熱出力も利用することができる。ガスタービンの燃料としては、LNGタンクから発生するボイルオフガス(BOG)を専用の圧縮機で昇圧して用いるようにすることもできる。さらに、冷熱は、LNGばかりではなく、LPGなど、他の低温液化ガスを気化する設備で発生するものを、同様に利用することができる。
本発明の実施の一形態であるLNG気化器利用発電設備11の詳細な構成を示す配管系統図である。 図1の吸気冷却媒体熱交換器30で中間熱媒体としてフロンR22を利用する場合の温度と交換熱量との関係を示すグラフである。 図1のLNG気化器利用発電設備11の詳細な構成を示す配管系統図である。 本発明の実施のさらに他の形態であるLNG気化器利用発電設備51の概略的な構成を示す配管系統図である。 図1または図4のLNG気化器利用発電設備11,51で、ガスタービン発電装置14に代えて使用することができるコンバインドサイクル60の概略的な装置構成を示す配管系統図である。 従来からのLNG気化器1の概略的な構成を示す配管系統図である。
符号の説明
11,51 LNG気化器利用発電設備
12 LNG気化器
13 冷熱発電装置
14 ガスタービン発電装置
15 吸気冷却装置
21 中間熱媒体蒸発器
22 中間熱媒体凝縮器
23 膨張タービン
25 中間熱媒体ポンプ
26 三方弁
29 流量制御弁
30 吸気冷却媒体熱交換器
31 吸気冷却器
32 吸気冷却媒体ポンプ
42 三方制御弁
43 中間熱媒体温度検出器
44,55 吸気冷却媒体温度検出器
52 LNG制御弁
53 保温装置
54 制御装置

Claims (5)

  1. 低温液化ガスを中間熱媒体を介して常温の熱源液と熱交換して気化させ、常温のガスを生成する中間熱媒体式の液化ガス気化装置と、
    液化ガス気化装置から中間熱媒体の蒸気を抽出して冷熱発電を行い、発電に使用した中間熱媒体の蒸気を液化ガス気化装置に戻す冷熱発電装置と、
    ガスタービンで発電機を駆動するガスタービン発電装置と、
    液化ガス気化装置で得られる冷熱で、冷却媒体を0℃と常温との間で予め設定される温度範囲となるように冷却し、該冷却媒体を循環させてガスタービンの吸気を冷却する吸気冷却装置とを含むことを特徴とする液化ガス気化装置利用発電設備。
  2. 前記吸気冷却装置は、前記中間熱媒体との熱交換で前記冷却媒体を冷却することを特徴とする請求項1記載の液化ガス気化装置利用発電設備。
  3. 前記吸気冷却装置は、前記常温の熱源液を前記冷却媒体として利用することを特徴とする請求項1記載の液化ガス気化装置利用発電装置。
  4. 前記液化ガス気化装置で気化させる低温液化ガス量を制御可能な低温液化ガス制御弁と、
    前記熱源液を保温可能な保温装置と、
    発電停止時に、低温液化ガス制御弁によって低温液化ガスを減少させて液化ガス気化装置をクールダウン状態に保ち、保温装置によって熱源液の保温を行うように制御する制御装置とを、さらに含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の液化ガス気化装置利用発電設備。
  5. 前記ガスタービン発電装置は、前記ガスタービンの排熱を利用して、蒸気サイクルを組み合わせたコンバインドサイクルを形成して発電を行い、
    該蒸気サイクルの復水器は、熱回収で前記液化ガス気化装置の熱源液を加温することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の液化ガス気化装置利用発電設備。
JP2004107433A 2004-03-31 2004-03-31 液化ガス気化装置利用発電設備 Pending JP2005291094A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004107433A JP2005291094A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 液化ガス気化装置利用発電設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004107433A JP2005291094A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 液化ガス気化装置利用発電設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005291094A true JP2005291094A (ja) 2005-10-20

Family

ID=35324307

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004107433A Pending JP2005291094A (ja) 2004-03-31 2004-03-31 液化ガス気化装置利用発電設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005291094A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002466A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 General Electric Co <Ge> ガスタービン吸気口用空気バイパスシステム及び方法
JP2008144877A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 天然ガス供給システム及び天然ガス供給方法
KR101010329B1 (ko) 2008-11-28 2011-01-25 삼성중공업 주식회사 Lng 운반선 내 lng 저장 탱크의 증발가스 냉각 시스템
JP2011214475A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 吸気冷却装置およびその運転方法
KR101080235B1 (ko) 2011-07-15 2011-11-09 한국기계연구원 액화천연가스 기화 시스템
WO2015146786A1 (ja) * 2014-03-24 2015-10-01 三菱日立パワーシステムズ株式会社 排熱回収システム、これを備えているガスタービンプラント、排熱回収方法、及び排熱回収システムの追設方法
JP2018080674A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 川崎重工業株式会社 水素エンジンシステム
KR102207200B1 (ko) * 2020-02-12 2021-01-25 디에이치테크 주식회사 터빈의 흡입공기 온도제어를 통한 발전효율 향상 시스템
WO2022014331A1 (ja) * 2020-07-13 2022-01-20 三菱重工マリンマシナリ株式会社 冷熱発電用のタービン

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008002466A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 General Electric Co <Ge> ガスタービン吸気口用空気バイパスシステム及び方法
JP2008144877A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 天然ガス供給システム及び天然ガス供給方法
KR101010329B1 (ko) 2008-11-28 2011-01-25 삼성중공업 주식회사 Lng 운반선 내 lng 저장 탱크의 증발가스 냉각 시스템
JP2011214475A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 吸気冷却装置およびその運転方法
KR101080235B1 (ko) 2011-07-15 2011-11-09 한국기계연구원 액화천연가스 기화 시스템
JP2015183590A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 三菱日立パワーシステムズ株式会社 排熱回収システム、これを備えているガスタービンプラント、排熱回収方法、及び排熱回収システムの追設方法
WO2015146786A1 (ja) * 2014-03-24 2015-10-01 三菱日立パワーシステムズ株式会社 排熱回収システム、これを備えているガスタービンプラント、排熱回収方法、及び排熱回収システムの追設方法
CN106133279A (zh) * 2014-03-24 2016-11-16 三菱日立电力系统株式会社 废热回收系统、具备该废热回收系统的燃气涡轮成套设备、废热回收方法、以及废热回收系统的追设方法
KR101775862B1 (ko) * 2014-03-24 2017-09-06 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 배열 회수 시스템 및 배열 회수 방법
US11519303B2 (en) 2014-03-24 2022-12-06 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Waste heat recovery system, gas turbine plant provided with same, waste heat recovery method, and installation method for waste heat recovery system
JP2018080674A (ja) * 2016-11-18 2018-05-24 川崎重工業株式会社 水素エンジンシステム
KR102207200B1 (ko) * 2020-02-12 2021-01-25 디에이치테크 주식회사 터빈의 흡입공기 온도제어를 통한 발전효율 향상 시스템
WO2021162390A1 (ko) * 2020-02-12 2021-08-19 디에이치테크 주식회사 터빈의 흡입공기 온도제어를 통한 발전효율 향상 시스템
WO2022014331A1 (ja) * 2020-07-13 2022-01-20 三菱重工マリンマシナリ株式会社 冷熱発電用のタービン
JP7382907B2 (ja) 2020-07-13 2023-11-17 三菱重工マリンマシナリ株式会社 冷熱発電用のタービン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6367258B1 (en) Method and apparatus for vaporizing liquid natural gas in a combined cycle power plant
JP4664376B2 (ja) Lngを燃料とする発電所のための構成および方法
CN105423125B (zh) 液化天然气再气化中的用于废热回收和环境空气蒸发器的配置和方法
US7398642B2 (en) Gas turbine system including vaporization of liquefied natural gas
US20030005698A1 (en) LNG regassification process and system
CN207881304U (zh) 低温流体冷能利用工艺
JP7251225B2 (ja) 発電システム
CN110199100B (zh) 天然气联合循环发电系统以及天然气联合循环发电方法
JP2001193483A (ja) ガスタービンシステム
JPH10288047A (ja) 液化天然ガス気化発電装置
JP6397247B2 (ja) 液化ガスの冷熱利用システム及びその冷熱利用方法
JP2005291094A (ja) 液化ガス気化装置利用発電設備
KR102005157B1 (ko) 작동유체냉각장치 및 이를 이용한 발전 플랜트
JP2000018049A (ja) ガスタービン燃焼用空気の冷却システムおよび冷却方法
JP2001081484A (ja) 冷熱発生機能付き液化ガス気化設備
TWI781329B (zh) 逆滲透處理方法及系統
KR20100125830A (ko) 저온 냉매 증발 활성화에 의한 폐열 발전시스템
JP2014190285A (ja) バイナリー発電装置の運転方法
WO2023049674A1 (en) Systems and methods associated with bottoming cycle power systems for generating power and capturing carbon dioxide
WO2022216519A1 (en) Bottoming cycle power system
KR101847019B1 (ko) 열매체 열교환 장치를 구비한 해상 부유물 및 그러한 해상 부유물의 열매체 열교환 방법
JP5269006B2 (ja) 液体空気を再利用する発電装置
US10557414B1 (en) Combined cycle energy recovery method and system
JPH09151707A (ja) 液化天然ガスを用いる冷熱発電装置
JP2007040286A (ja) ガスタービンプラント

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070119

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090522

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A02 Decision of refusal

Effective date: 20091215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02