JP2014190285A - バイナリー発電装置の運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、低温液化ガスを気化させて、ガス状態とする際に発生する低温液化ガスから失われる冷熱を有効に活用することが可能なバイナリー発電装置の運転方法を提供することを課題とする。
【解決手段】低沸点の作動媒体を、蒸発器によって地熱や工場廃熱等の低品位熱源と熱交換して蒸発させ、該作動媒体の蒸気で発電機を駆動させるバイナリー発電装置の運転方法であって、作動媒体凝縮器に、加熱源流体により気化させた作動媒体であるフロンR−14を導入し、気化させたフロンR−14と低温液化ガスとを熱交換させて、フロンR−14を液化させる工程を含む。
【選択図】なし

Description

本発明は、低沸点の作動媒体を、蒸発器によって地熱や工場廃熱等の低品位熱源と熱交換して蒸発させ、この作動媒体の蒸気で発電機を駆動させるバイナリー発電装置の運転方法に関する。
バイナリー発電装置は、低沸点の作動媒体を、蒸発器によって地熱や工場廃熱等の低品位熱源と熱交換して蒸発させ、この作動媒体の蒸気で発電機を駆動するものであり、炭酸ガスを排出しない地球環境にやさしい発電装置として期待されている。
図3は、従来のバイナリー発電装置の概略構成を模式的に示す図である。
図3を参照するに、従来のバイナリー発電装置100は、作動媒体蒸発器101と、膨張タービン102と、膨張タービン102と接続された発電機104と、作動媒体凝縮器105と、送液ポンプ107と、作動媒体蒸発器101、膨張タービン102、作動媒体凝縮器105、及び送液ポンプ107と接続され、かつ作動媒体を循環させる循環用配管108と、を有する。
作動媒体蒸発器101において、冷流体である液体状態の作動媒体は、温流体との熱交換で加熱されて気化する。温流体としては、例えば、150℃以下の温水、スチーム、廃ガス等が使用される。
その後、気化した作動媒体は、膨張タービン102に導入され、膨張タービン102を駆動させ、膨張タービン102に付属した発電機104が発電する。
膨張タービン102を駆動させた作動媒体は、膨張タービン102から排出された後、作動媒体凝縮器105において冷流体である10〜30℃程度の冷却水との熱交換により冷却され凝縮し、液化する。
その後、液化した作動媒体は、送液ポンプ107により昇圧された後、作動媒体蒸発器101に導入され、上述のように作動媒体は循環する。
従来のバイナリー発電装置100で使用される作動媒体は、水より沸点が低く、かつ冷却水で凝縮させることができる物質が採用されている。このような作動媒体として、例えば、アンモニアと水との混合流体、ペンタン、イソブタン、フロンR134a、フロンR245fa等が用いられている。
また、炭化水素やアンモニア等の低沸点の作動媒体を利用して発電するバイナリー発電装置もある。このような作動媒体を用いるときは、冷流体として冷却水の他にLNG(液化天然ガス)を使用する場合がある(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、圧縮機により圧縮されて加熱器で加熱された作動媒体をタービンに導入することにより、該タービンを回転させて機械的仕事をさせ、さらにタービンから排出される作動媒体を冷却器で冷却して圧縮機に導入するように閉回路が構成される一方、冷熱源として液化ガスを冷却器に導入しながら該液化ガスを気化させてガス状体を生成する閉サイクルガスタービンにおいて、タービンから排出される作動媒体を冷却器への導入前に予備冷却する予備冷却器が設けられ、該予備冷却器は、液化ガスを気化させて、この気化潜熱を利用して作動媒体を予備冷却する閉サイクルガスタービンが開示されている。
このような閉サイクルガスタービンを有するバイナリー発電装置では、1種類の外部熱源で低沸点作動媒体を加熱して気化し、その蒸気を用いて発電するものが一般的である(例えば、特許文献2参照。)。
特許文献2には、作動媒体の蒸発器と、作動媒体蒸気に膨張仕事をさせるためのスクリュータービンと、作動媒体蒸気を凝縮させるための凝縮器と、作動媒体を循環させるための循環ポンプとを直列に接続した閉ループ内で作動媒体を循環させて熱サイクルを構成させ、スクリュータービンで発電機を駆動するようにしたバイナリー発電装置において、蒸発器の作動媒体液面を調節してスクリュータービンの出力を制御するバイナリー発電装置の制御方法が開示されている。
特開2003−56312号公報 特開平10−103023号公報
ところで、特許文献1に開示された液化ガス(冷熱源)としては、工業用ガスである窒素や酸素等が用いられるが、輸送や貯蔵における簡便さから液体窒素や液体酸素等の低温液化ガスとして液体状態で扱われている。
しかしながら、特許文献1に開示された液化ガス(冷熱源)として上記低温液化ガスを用いて、かつ特許文献2に開示されたバイナリー発電装置の制御方法を用いる場合、空温蒸発器等の熱交換器を介して、上記低温液化ガスを気化させて、ガス状態とする際に発生する低温液化ガスから失われる冷熱は、従来利用されることなく、周囲環境に捨てられていた。
つまり、従来、低温液化ガスから失われる冷熱を有効活用していなかった。
そこで、本発明は、低温液化ガスを気化させて、ガス状態とする際に発生する低温液化ガスから失われる冷熱を有効に活用することが可能なバイナリー発電装置の運転方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明によれば、作動媒体凝縮器において、冷熱源である低温液化ガスとガス状態の作動媒体であるフロンR−14とを熱交換させて、前記低温液化ガスを気化させるとともに、前記フロンR−14を液化させる工程と、送液ポンプにより、液化した前記フロンR−14を前記作動媒体凝縮器に戻す工程と、前記作動媒体凝縮器において、液化した前記フロンR−14を気化させ、その後、気化させた前記フロンR−14を膨張タービンに導入することで、該膨張タービンを回転させる工程と、前記膨張タービンにより、発電機を作動させて、電気エネルギーを取得する工程と、前記作動媒体凝縮器に、加熱源流体により気化させた前記フロンR−14を導入し、気化させた前記フロンR−14と前記低温液化ガスとを熱交換させて、前記フロンR−14を液化させる工程と、を有することを特徴とするバイナリー発電装置の運転方法が提供される。
また、請求項2に係る発明によれば、前記低温液化ガスとして、液体窒素、液体酸素、及び液体アルゴンのいずれか1つを用いることを特徴とする請求項1記載のバイナリー発電装置の運転方法が提供される。
また、請求項3に係る発明によれば、前記発電機と接続された前記膨張タービンを複数用いることを特徴とする請求項1または2記載のバイナリー発電装置の運転方法が提供される。
本発明のバイナリー発電装置の運転方法によれば、作動媒体としてフロンR−14を用いることにより、冷熱源として低温液化ガスを、加熱源として常温の水等を用いることが可能となるので、低温液化ガスを気化させて、ガス状態とする際に発生する低温液化ガスから失われる冷熱を有効に活用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係るバイナリー発電装置の運転方法を実施する際に使用するバイナリー発電装置の概略構成を模式的に示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るバイナリー発電装置の運転方法を実施する際に使用するバイナリー発電装置の概略構成を模式的に示す図である。 従来のバイナリー発電装置の概略構成を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際のバイナリー発電装置の寸法関係とは異なる場合がある。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るバイナリー発電装置の運転方法を実施する際に使用するバイナリー発電装置の概略構成を模式的に示す図である。
始めに、図1を参照して、バイナリー発電装置10の構成について説明する。
バイナリー発電装置10は、作動媒体凝縮器11と、送液ポンプ12と、作動媒体蒸発器14と、膨張タービン15と、発電機17と、作動媒体用流路18と、を有する。
作動媒体用流路18は、作動媒体凝縮器11、送液ポンプ12、作動媒体蒸発器14、及び膨張タービン15の区間で閉ループを構成している。
次に、図1に示すバイナリー発電装置10を用いた第1の実施の形態のバイナリー発電装置の運転方法について説明する。
始めに、作動媒体凝縮器11において、冷熱源である低温液化ガスとガス状態の作動媒体であるフロンR−14(四フッ化メタン)とを熱交換させて、低温液化ガスを気化させるとともに、フロンR−14を液化させる。
このとき、低温液化ガスは、全量が気化して、ユースポイントに送ガスされる。
次いで、送液ポンプ12により、液化したフロンR−14を作動媒体凝縮器11に戻す。
次いで、作動媒体凝縮器11において、液化したフロンR−14を気化させ、その後、気化させたフロンR−14を膨張タービン15に導入することで、膨張タービン15を回転させる。次いで、膨張タービン15により、発電機17を作動させて、電気エネルギーを取得する。
次いで、作動媒体凝縮器11に、加熱源流体(例えば、水)により気化された後、膨張タービン15において動力を回収されたフロンR−14を導入し、気化させたフロンR−14と低温液化ガスとを熱交換させて、フロンR−14を液化させる。
なお、上記加熱源流体としては、例えば、工場からの排水や排ガス等を用いてもよい。
第1の実施の形態実施のバイナリー発電装置の運転方法によれば、作動媒体として、凝固点が−184℃のフロンR−14を用いることで、例えば、低温液化ガスとして、液体窒素、液体酸素、液体アルゴンのうち、いずれか1つを用いた場合でも、該低温液化ガスとフロンR−14との熱交換によりフロンR−14が固化することを抑制できる。
また、フロンR−14の沸点は−128℃であるため、加熱源として、これまでバイナリー発電に使用されていた低品位熱源である工場排水や排ガス等の他に、更に低温である常温の水を用いることができる。
そのため、液体窒素、液体酸素、液体アルゴンのような低温液化ガスから、容易に冷熱エネルギーを取り出すことが可能となる。
なお、本発明における低品位熱源とは、エネルギーの回収効率が悪いため、今まで利用されることが少なかった熱エネルギーのことで、大よそ200℃以下の熱源のことをいう。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係るバイナリー発電装置の運転方法を実施する際に使用するバイナリー発電装置の概略構成を模式的に示す図である。図2において、図1に示すバイナリー発電装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
始めに、図2を参照して、バイナリー発電装置25の構成について説明する。
バイナリー発電装置25は、図1に示すバイナリー発電装置10の構成に、さらに、膨張タービン26、発電機28、及び作動媒体加温器31を有すること以外は、バイナリー発電装置10と同様に構成される。
膨張タービン26は、作動媒体用流路18のうち、作動媒体凝縮器11と膨張タービン15との間に位置する部分に設けられている。発電機28は、膨張タービン26と接続されている。
作動媒体加温器31は、膨張タービン15と膨張タービン26との間に位置する作動媒体用流路18に設けられている。作動媒体加温器31は、加熱源流体により作動媒体を熱交換させるための熱交換器である。
上記バイナリー発電装置25では、一例として2つの膨張タービン15,26を有する場合を例に挙げて説明したが、複数の膨張タービンを有する場合、2段目以降の膨張タービン26の入口側に作動媒体を昇温させるための作動媒体加温器31を設けるとよい。
このような構成とすることで、図1に示すバイナリー発電装置10を第1の実施の形態のバイナリー発電装置の運転方法で運転させた場合よりも、発電量を向上させることができる。
なお、第2の実施の形態のバイナリー発電装置の運転方法は、作動媒体加温器31により、膨張タービン15と膨張タービン26との間に位置する作動媒体用流路18を流れる作動媒体を熱交換させる工程を有すること以外は、第1の実施の形態のバイナリー発電装置の運転方法と同様な手法により運転することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
(実験例1)
実験例1では、計算により、図1に示すバイナリー発電装置10を使用し、第1の実施の形態のバイナリー発電装置の運転方法を実施した際にシステム発電量が10kWの電力を発電できる条件を求めた。
なお、システム発電力とは、発電機17の発電力から送液ポンプ12の消費動力を除した値のことをいう。
実施例1では、作動媒体がフロンR−14、低温液化ガスが液体窒素、低温液化ガスの圧力が600kPaG、加熱源流体が水、加熱源流体の温度が30℃、膨張タービン15の入口の温度が20℃、膨張タービン15の入口の圧力が260kPaG、膨張タービン15の出口の圧力が20kPaGのときの、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)について計算により求めた。この結果を表1に示す。
Figure 2014190285
実施例2では、膨張タービン15の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、実施例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例3では、加熱源流体の温度を90℃、及び膨張タービン15の入口温度を80℃にしたこと以外は、実施例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例4では、膨張タービン15の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、実施例3と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例5では、低温液体ガスとして液体酸素を用いたこと以外は、実施例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例6では、膨張タービン15の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、実施例5と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例7では、加熱源流体の温度を90℃、及び膨張タービン15の入口温度を80℃にしたこと以外は、実施例5と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。
実施例8では、膨張タービン15の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、実施例7と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例9では、低温液体ガスとして液体アルゴンを用いたこと以外は、実施例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例10では、膨張タービン15の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、実施例9と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
実施例11では、加熱源流体の温度を90℃、及び膨張タービン15の入口温度を80℃にしたこと以外は、実施例9と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。
実施例12では、膨張タービン15の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、実施例11と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ12の消費動力(kW)、及び発電機17の発電力(kW)を求めた。この結果を表1に示す。
(実験例2)
実験例2では、計算により、図3に示す従来のバイナリー発電装置100を使用し、従来のバイナリー発電装置の運転方法を実施した際にシステム発電力が10kWの電力を発電できる条件を求めた。
比較例1では、作動媒体がフロンR−14、低温液化ガスが液体窒素、低温液化ガスの圧力が600kPaG、加熱源流体が水、加熱源流体の温度が30℃、膨張タービン102の入口の温度が20℃、膨張タービン102の入口の圧力が260kPaG、膨張タービン102の出口の圧力が20kPaGのときの、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)について計算により求めた。この結果を表2に示す。
Figure 2014190285
比較例2では、膨張タービン102の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、比較例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例3では、加熱源流体の温度を90℃、及び膨張タービン102の入口温度を80℃にしたこと以外は、比較例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例4では、膨張タービン102の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、比較例3と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例5では、低温液体ガスとして液体酸素を用いたこと以外は、比較例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例6では、膨張タービン102の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、比較例5と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例7では、加熱源流体の温度を90℃、及び膨張タービン102の入口温度を80℃にしたこと以外は、比較例5と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。
比較例8では、膨張タービン102の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、比較例7と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例9では、低温液体ガスとして液体アルゴンを用いたこと以外は、比較例1と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例10では、膨張タービン102の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、比較例9と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
比較例11では、加熱源流体の温度を90℃、及び膨張タービン102の入口温度を80℃にしたこと以外は、比較例9と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm/h)、低温液化ガスの流量(Nm/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。
比較例12では、膨張タービン102の入口圧力を505kPaGにしたこと以外は、比較例11と同じ条件を用いて、計算により、作動媒体の流量(Nm3/h)、低温液化ガスの流量(Nm3/h)、加熱源流体の流量(ton/h)、送液ポンプ107の消費動力(kW)、及び発電機104の発電力(kW)を求めた。この結果を表2に示す。
(表1及び表2の結果について)
表1及び表2を参照するに、低温液化ガスの種類以外の条件が同じ場合、必要な低温液化ガスの流量は、低温液化ガスとして液体酸素を用いる場合が最も少なく、低温液化ガスとして液体窒素を用いる場合が最も多いことが分かった。
バイナリー発電装置以外の条件が同じ場合、実施例1〜12の低温液化ガスの流量は、比較例の低温液化ガスの流量よりも7〜12%程度少なくて済むことが確認できた。
また、実施例1〜12では、作動媒体蒸発器14に作動媒体が導入される前に、作動媒体凝縮器11で作動媒体が加熱されるので、作動媒体蒸発器14で加熱源として使用される温流体流量を減らすことができる。
そのため、実施例1〜12の加熱源流体(具体的には、水)の流量は、比較例1〜12の加熱源流体の流量と比較して約7%程度の少なくなった。
すなわち、従来プロセスを用いた比較例1〜12と比較して、本発明のプロセスを用いた実施例1〜12の方が効率良く発電できることが確認できた。
本発明は、低沸点の作動媒体を、蒸発器によって地熱や工場廃熱等の低品位熱源と熱交換して蒸発させ、この作動媒体の蒸気で発電機を駆動させるバイナリー発電装置の運転方法に適用可能である。
10,25…バイナリー発電装置、11…作動媒体凝縮器、12…送液ポンプ、14…作動媒体蒸発器、15,26…膨張タービン、17,28…発電機、18…作動媒体用流路、31…作動媒体加温器

Claims (3)

  1. 作動媒体凝縮器において、冷熱源である低温液化ガスとガス状態の作動媒体であるフロンR−14とを熱交換させて、前記低温液化ガスを気化させるとともに、前記フロンR−14を液化させる工程と、
    送液ポンプにより、液化した前記フロンR−14を前記作動媒体凝縮器に戻す工程と、
    前記作動媒体凝縮器において、液化した前記フロンR−14を気化させ、その後、気化させた前記フロンR−14を膨張タービンに導入することで、該膨張タービンを回転させる工程と、
    前記膨張タービンにより、発電機を作動させて、電気エネルギーを取得する工程と、
    前記作動媒体凝縮器に、加熱源流体により気化させた前記フロンR−14を導入し、気化させた前記フロンR−14と前記低温液化ガスとを熱交換させて、前記フロンR−14を液化させる工程と、
    を有することを特徴とするバイナリー発電装置の運転方法。
  2. 前記低温液化ガスとして、液体窒素、液体酸素、及び液体アルゴンのいずれか1つを用いることを特徴とする請求項1記載のバイナリー発電装置の運転方法。
  3. 前記発電機と接続された前記膨張タービンを複数用いることを特徴とする請求項1または2記載のバイナリー発電装置の運転方法。
JP2013067970A 2013-03-28 2013-03-28 バイナリー発電装置の運転方法 Pending JP2014190285A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110131114A (zh) * 2019-05-31 2019-08-16 深圳大学 一种模拟地热发电的高温和低温热水自循环系统
JP2021032241A (ja) * 2019-08-29 2021-03-01 アトラス コプコ エアーパワー, ナームローゼ フェンノートシャップATLAS COPCO AIRPOWER, naamloze vennootschap 体積膨張装置

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