JPH10227498A - 蓄熱式冷暖房方法 - Google Patents

蓄熱式冷暖房方法

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JPH10227498A
JPH10227498A JP3241997A JP3241997A JPH10227498A JP H10227498 A JPH10227498 A JP H10227498A JP 3241997 A JP3241997 A JP 3241997A JP 3241997 A JP3241997 A JP 3241997A JP H10227498 A JPH10227498 A JP H10227498A
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JP
Japan
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storage tank
condenser
ice
water
heat storage
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JP3241997A
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Inventor
Kazuo Uchida
和男 内田
Shuji Ishihara
修二 石原
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課 題】 従来の氷蓄熱式冷房装置は冬期の蓄熱が満
足にできず、夏期昼間の追いかけ運転時に、高温の外気
を熱源とした冷却運転を行なうので効率が悪く、更に空
冷凝縮器のファン騒音の問題がある。 【解決手段】 冷媒圧縮機12と第1の凝縮器13と第
2の凝縮器14と製氷器15とよりなる冷凍装置11
と、氷蓄熱槽19と、水蓄熱槽25と、冷却塔31と、
加温塔24とよりなり、前記冷媒圧縮機12で圧縮され
た冷媒を第1の切換弁17を操作して第1の凝縮機13
と第2の凝縮機14の何れか一方を介して前記製氷器1
5に供給可能となし、また切換弁10を操作して製氷器
15と第2の凝縮器14の何れか一方より冷媒圧縮機1
2に冷媒を吸込むようにし、氷蓄熱槽19内のブライン
を第2の切換弁21を操作して製氷器15と加温塔24
の何れか一方に循環させるように構成し、前記水蓄熱槽
25内の水を第3の管路30に設けられた第3の切換弁
26を操作して第1の凝縮器13と冷却塔31の何れか
一方に循環させるよう構成した蓄熱式冷暖房方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄熱式冷暖房シス
テム、より詳しくは氷蓄熱と水蓄熱とを併用してビル等
の冷暖房を行なうようにした蓄熱式冷暖房方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビル或いは一般建築物、施設の冷
暖房方式の一つとして夜間電力を利用して夜間に冷
(温)熱を製造してこれを蓄熱槽に貯え、昼間にこの貯
えた冷(温)熱を利用して冷暖房を行なうようにした蓄
熱式冷暖房装置が知られている。この蓄熱式冷暖房装置
においては通常建物地下の2重スラブに冷(温)水を貯
える水蓄熱式が採用されて来た。しかしながら近年、冷
熱を貯える場合、冷水蓄熱方式に代えて氷蓄熱方式が採
用されるケースが増えてきた。即ち、この氷蓄熱方式に
おいては冷水蓄熱方式に比べて蓄熱槽の容積が1/6〜
1/8程度に小さくできるため、据付けスペースが小さ
くなるという利点がある。
【0003】そしてかゝる氷蓄熱方式においても、熱効
率の問題から製氷器によりシャーベット状の氷スラリー
を製造し、この氷スラリーを氷蓄熱槽に貯蔵する所謂ダ
イナミック型氷蓄熱方式が注目されている。その一例を
図4を参照して説明すれば、冷凍装置1は冷媒圧縮機2
とシェルアンドチューブ式熱交換器よりなる製氷器3
と、例えばビル等の屋上に配置される空冷凝縮器4等で
構成され、氷蓄熱槽5内のブラインが管路L1 を経て製
氷器3にて冷媒aにより冷却され、シャーベット状の氷
スラリーSとなって氷蓄熱槽5内に貯蔵される。
【0004】そして昼間の冷房時には冷却ブラインb1
を管路L2 から熱交換器6に供給し、負荷側の例えば水
Cと熱交換し昇温したブラインb2 は戻り管路L3 から
氷蓄熱槽5内にスプレーされるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たような氷蓄熱式冷房装置においては、冬期に十分な温
熱蓄熱を行なうことができないばかりでなく、夏期昼間
の追いかけ運転時には高温の外気を熱源とした冷却運転
を行なうために効率が悪いものとなっている。加えて空
冷凝縮器4は屋外に設置されるため、ファン騒音のため
夜間騒音規制等により運転できない場合があるなどの問
題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記したような
従来の問題点を解決するためになされたものであって、
冷媒圧縮機12と第1の凝縮器13と第2の凝縮器14
と製氷器15とよりなる冷凍装置11と、氷蓄熱槽19
と、水蓄熱槽25と、冷却塔31と、加温塔24とより
なり、前記冷媒圧縮機12で圧縮された冷媒を第1の管
路16に設けられた第1の切換弁17を操作して前記第
1の凝縮器13と第2の凝縮器14の何れか一方を介し
て前記製氷器15に供給可能とするとともに切換弁10
を操作して製氷器15と第2の凝縮器14の何れか一方
より冷媒圧縮機12に冷媒を吸い込むように構成し、前
記氷蓄熱槽19内のブラインを第2の管路23に配置さ
れた第2の切換弁21を操作して前記製氷器15と前記
加温塔24の何れか一方に循環させるように構成すると
ともに、前記水蓄熱槽25内の水を第3の管路30に設
けられた第3の切換弁26を操作して前記第1の凝縮器
13と前記冷却塔31の何れか一方に循環させるよう構
成した蓄熱式冷暖房方法を提供するものである。
【0007】そして製氷器15としては好ましくは、シ
ェルアンドチューブ式熱交換器が採用され、更に前者の
発明においては冷却塔31と加温塔24とは一体的に構
成され、そして第1の凝縮器13は水冷方式が、また第
2の凝縮器14は空冷方式の装置が採用される。また、
第2の実施例として、冷媒圧縮機52と凝縮器53と製
氷器54とよりなる冷凍装置51と、氷蓄熱槽56と、
水蓄熱槽62と、冷却塔65と、加温塔61とよりな
り、前記冷媒圧縮機52で圧縮された冷媒eを第1の管
路55により凝縮器53を経て製氷器54に供給し、前
記氷蓄熱槽56内のブラインfを第2の管路59により
前記製氷器54に循環させる一方で、前記氷蓄熱槽56
内のブラインfを第3の管路30により前記加温塔61
に循環させるように構成するとともに、前記水蓄熱槽6
2内の水Wを第5の管路64により前記凝縮器53に、
及び第4の管路64により前記冷却塔65に夫々循環さ
せるように構成した蓄熱式冷暖房方法を提供するもので
ある。 1.第1の発明による冷暖房システムについて説明す
る。 1)冷房運転を行なう場合 夏期の冷房用熱源としては、昼夜の外気温度差を有効に
利用するため、第1の切換弁17を操作して冷媒圧縮機
12で圧縮された冷媒を、例えば空冷式の第2の凝縮器
14を経て製氷器15に供給し、一方、第2の切換弁2
1を操作し氷蓄熱槽19内のブラインを製氷器15に供
給し、かつ第3の切換弁26を操作して水蓄熱槽25内
の冷却水を冷却塔31に供給するよう管路を構成してお
く。
【0008】そして夜間電力を利用して各装置を運転す
ると、製氷器15により製造されたシャーベット状の氷
スラリーSは氷蓄熱槽19内に導入されて貯蔵され、か
つ冷却塔31で冷却された冷却水は水蓄熱槽19内へ貯
蔵される。そして昼間の冷房時には先ず氷蓄熱槽19の
冷却ブラインが熱交換器33に供給され、負荷側の流体
hと熱交換して昇温し、この昇温した昇温ブラインは氷
蓄熱槽19内へ戻され、ここで氷と直接接触して冷却ブ
ラインとなる。そして負荷が大きく、氷蓄熱槽19内の
冷熱が不足した場合は、水蓄熱槽25内に貯蔵されてい
る冷却水が第1の凝縮器13へ供給され、冷凍装置11
の水冷運転が行なわれる。
【0009】ところで、第2の凝縮器14が空冷式の場
合、この第2の凝縮器14は屋外に配置されるため、夜
間にファン騒音を発生するため冷熱の蓄熱運転が出来な
いときがある。このような場合、予め昼間に冷却塔31
を運転し、水蓄熱槽19内の水を冷却して冷却水として
おく。そして第1の切換弁17を操作して冷媒圧縮機1
2で圧縮された冷媒を第1の凝縮器13を経て製氷器1
5に供給するとともに、第2の切換弁21を操作して氷
蓄熱槽19内のブラインを製氷器15に供給し、かつ第
3の切換弁26を操作して水蓄熱槽25内の冷水を第1
の凝縮器13に供給するよう管路を構成する。
【0010】このように構成することにより、夜間に第
2の凝縮器14及び冷却塔31を運転することなく氷蓄
熱が可能となる。勿論昼間の冷房時には前記と同様氷蓄
熱槽19に貯蔵されている冷熱が利用される。 2)暖房運転を行なう場合 冬期に暖房運転を行なう場合、夜間蓄熱運転において外
気温が著しく低下した時あるいはファン騒音が問題とな
る時は、空冷凝縮器14を蒸発器として作用させる通常
のヒートポンプ運転が困難となる。この場合は、予め昼
間に第2の切換弁21を操作して氷蓄熱槽19内のブラ
インを加温塔24に供給し、昼間の比較的温度の高い外
気によりこのブラインを加温し、この加温されたブライ
ンを氷蓄熱槽19内に貯蔵しておく。
【0011】そして第1の切換弁17を操作して冷媒圧
縮機12で圧縮された冷媒を第1の凝縮器13を経て製
氷器15へ供給し、また切換弁10を操作して、これを
冷媒圧縮器12へ戻すようにし、第2の切換弁21を操
作して氷蓄熱槽19内の加温されたブラインを製氷器1
5に供給し、かつ第3の切換弁26を操作して水蓄熱槽
25内の水を第1の凝縮器13に供給するよう管路を構
成して運転を行なうことにより、製氷器15は蒸発器と
しての作用をなすとともに、第1の凝縮器13は水蓄熱
槽25内の水を加熱する作用をなし、水蓄熱槽25内の
水は温水として貯蔵されることとなる。そして暖房運転
時にはこの温水を直接負荷側に供給することとなる。
2.第2の発明による冷暖房システムについて説明す
る。
【0012】1)冷房運転を行なう場合 昼間に、水蓄熱槽62内の水を冷却塔65に供給し、予
め冷水となし、この冷水を水蓄熱槽62内に貯蔵してお
く。そして夜間にこの冷水を凝縮器53に供給するとと
もに、第2の管路59により氷蓄熱槽56のブラインを
製氷器54に供給し、ここで冷媒圧縮機52で圧縮さ
れ、凝縮器53を経て製氷器に供給された冷媒により冷
却されシャーベット状の氷スラリーSが製造され、これ
を氷蓄熱槽56内に貯蔵しておく。
【0013】そして昼間の冷房時にこの氷蓄熱槽56内
の冷却ブラインを熱交換器68へ供給し、ここで負荷側
の流体hと熱交換させるのである。勿論、水蓄熱槽62
内の水を冷却塔65で冷却する場合、前述したように昼
間に運転することにより夜間におけるファン騒音の発生
を防止することができるが、このファン騒音の発生が特
別問題にならないときは夜間運転とすることもできる。 2)暖房運転を行なう場合 前記第1の発明と同様に、昼間に第3の管路60により
氷蓄熱槽56内のブラインを加温塔61に供給して加温
し、この加温したブラインを氷蓄熱槽56内に貯蔵して
おく。
【0014】そして夜間に第2の管路59により、この
加温されたブラインを製氷器54に供給するとともに、
水蓄熱槽62内の水を凝縮器53に供給することにより
冷媒圧縮機52により圧縮された冷媒が凝縮器53を経
て製氷器54に供給されることにより、この凝縮器53
は温水器として、又製氷器54は蒸発器として作用する
ため、水蓄熱槽62内の水は温水として貯蔵される。昼
間の暖房時はこの温水を直接負荷側へ供給することとな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図3を参照して本
発明による冷暖房方法の実施の形態を説明する。図1に
おいて11は冷凍装置であって、この冷凍装置11は冷
媒圧縮機12と、例えば水冷式の第1の凝縮器13と、
例えば空冷式の第2の凝縮器14とシェルアンドチュー
ブ式熱交換器よりなる製氷器15とより構成され、冷媒
圧縮機12で圧縮された冷媒eは、第1の管路16に設
けられた第1の切換弁17により、第1の管路16を構
成する第1の分岐管16aにより第1の凝縮器13に、
又は第2の分岐管16bにより第2の凝縮器14の何れ
か一方に供給された後、図示していない膨張弁を経て製
氷器15に供給されるようになっている。また、製氷器
15より切換弁10により再び圧縮機12に吸込まれ
る。
【0016】19は氷蓄熱槽であって、この氷蓄熱槽1
9はブラインfが貯蔵されるとともに、ブライン供給ポ
ンプ20a,20b及び第2の切換弁21と第5の調節
弁22とを有する第2の管路23が設けられ、前記第2
の切換弁21を切換えることにより、ブラインfは製氷
器15の伝熱管内へ、又は第2の管路23を構成する分
岐管23aを経て加温塔24に供給されるように構成さ
れている。
【0017】更に25は水蓄熱槽であって、この水蓄熱
槽25内には水Wが貯えられるとともに、第3の切換弁
26と第6の切換弁27と第7の切換弁28と、給水ポ
ンプ29とを有する第3の管路30によって第1の凝縮
器13に、又はこの第3の切換弁26を操作することに
よって第3の管路30を構成する分岐管30aにより冷
却塔31に供給されるようになっている。
【0018】水蓄熱槽25内は壁32で仕切られてお
り、この壁32により水蓄熱槽25内は複数の区画25
a,25bが形成されるようになっている。また、33
は熱交換器であって、この熱交換器33には氷蓄熱槽1
9内の冷却ブラインf1 が供給され、負荷側の例えば水
の如き流体hと熱交換するようになっている。なお、3
4,35は複数の負荷36,37へ流体hを配分するた
めの分配ヘッダーである。
【0019】(冷房運転)前記のように構成した冷暖房
方法において、冷房を行なう場合は夜間電力を利用して
所定の装置が運転される。即ち、冷媒圧縮機12で圧縮
された冷媒eは、第1の切換弁17を操作して矢印g1
のように第1の管路16、分岐管16bを経て第2の凝
縮器14に送られ、ここで液化された後、図示していな
い膨張弁を介して製氷器15に供給される。
【0020】一方、氷蓄熱槽19内のブラインfは、ブ
ライン供給ポンプ20a,20bにより第5の切換弁2
2、第2の管路23により製氷器15に供給され、シャ
ーベット状の氷スラリーSとなってスラリー供給管38
から氷蓄熱槽19内へ供給され、貯蔵される。また、必
要に応じて給水ポンプ29を作動させるとともに、第3
の切換弁26を操作して水蓄熱槽25内の水Wを矢印g
2 で示すように第3の管路30、分岐管30aにより冷
却塔31に送り冷却水となし、この冷却水を水蓄熱槽2
5内に貯蔵しておく。
【0021】そして昼間の冷房時には、氷蓄熱槽19内
の冷却されたブラインf1 をブライン供給ポンプ20
a、第5の調節弁22を介して熱交換器33に送り、こ
こで負荷側の流体hと熱交換され昇温したブラインf2
は第2の管路23から製氷器15を経て氷蓄熱槽19内
のスプレー管39からブラインfの表面に形成された氷
層(図示せず)上にスプレーされ、直接接触して冷却さ
れる。
【0022】そして熱負荷が大きく、氷蓄熱槽19内に
貯えられた冷熱が不足した場合、追いかけ運転が行なわ
れる。このとき冷媒圧縮機12で圧縮された冷媒eは、
第1の管路16、第1の切換弁17及び分岐管16aに
より第1の凝縮器13に供給される。一方、矢印g3
示すように、第7の切換弁28、給水ポンプ29を含む
第3の管路30により供給された水蓄熱槽25内の冷却
された水Wにより前記冷媒eは凝縮される。
【0023】かゝる方法において、夜間騒音を抑制する
意味で第2の凝縮器14及び冷却塔31が運転出来ない
場合は、予め昼間に水蓄熱槽25内の水Wを冷却塔31
で冷却しておき、夜間にこの冷却された水Wを第1の凝
縮器13に送って冷媒凝縮機12により圧縮された冷媒
eを凝縮させて氷スラリーSを製造して氷蓄熱槽19内
に氷蓄熱を行なうのである。
【0024】(暖房運転)暖房時の夜間蓄熱運転におい
て外気温がO℃以下の低温である時、あるいは夜間騒音
が問題となる時の操作を以下に説明する。冬期におい
て、先ず昼間に氷蓄熱槽19内のブラインfは矢印g4
に示すように、ブライン供給ポンプ20a、第5の調節
弁22、第2の管路23、第2の切換弁21及び分岐管
23aを経て加温塔24に供給され、比較的高い外気に
より加温され、この加温されたブラインf2 は氷蓄熱槽
19内に貯えられる。
【0025】そして夜間電力を利用して所定の各装置が
運転される。即ち、水蓄熱槽25内の水Wが第1の凝縮
器13に供給されるとともに、冷媒圧縮機12からの冷
媒eにより加温され、温水となって水蓄熱槽25内に貯
蔵される。このとき第6の切換弁27と第7の切換弁2
8とを操作して区画25a,25b内の水Wの供給、導
入が適宜なされる。
【0026】そして昼間の暖房時には、管路40から供
給ヘッダー35を経て負荷36,37にこの温水が供給
されることとなる。このようにして暖房運転を行なって
いる場合において、水蓄熱槽25内の温熱が不足する場
合は追いかけ運転を行なう。この場合、次のようにして
行なう。冬季昼間の追いかけ暖房運転は、外気熱源によ
る通常のヒートポンプ運転を行う。即ち、冷媒圧縮機1
2からの冷媒eは切換弁17を介して第1の凝縮器13
に供給されて、水蓄熱槽25の水Wを加熱し、温水とな
した後、管路g1 を介して第2の凝縮器14に送られ、
ここで外気によって加温され蒸発させられ、切換弁10
を介して再び冷媒圧縮器12に吸い込まれる。こうして
昼間の比較的温度の高い外気を熱源として加熱運転を行
う。
【0027】図2は冷却搭31と加温搭24とを必要に
応じて同一のケーシング内に配置して一体化した実施例
であり、この構成によると設置面積を小さくできる。図
3は、第2の発明による冷暖房システムを実施するため
の系統図であって、冷凍装置51は、冷媒圧縮機52と
凝縮器53と製氷器54とにより構成されている。
【0028】そして冷媒圧縮機52で圧縮された冷媒e
は、第1の管路55を経て凝縮器53で凝縮され、製氷
器54に供給される。氷蓄熱槽56は、ブライン供給ポ
ンプ57a,57bを有する第2の管路59により製氷
器54とブラインポンプ57cを有する第3の管路60
により加温塔61と連結されている。また、水蓄熱槽6
2は、給水ポンプ63を有する第4の管路64により直
接接触式の冷却塔65と、又給水ポンプ66を有する第
5の管路67により前記した凝縮器53に連結されてい
る。更に68は負荷側の水hと熱交換するための熱交換
器であり、69,70は夫々負荷71,72への流体を
分配する分配ヘッダーである。
【0029】かゝる冷暖房システムにおいて、夏期冷房
時には先ず夜間において冷媒圧縮機52により圧縮され
た冷媒eは第1の管路55により凝縮機53に供給さ
れ、水蓄熱槽62内から第5の管路67より矢印g5
示すように、供給された水Wにより凝縮され、図に明記
していない膨張弁73を経て製氷器54に供給される。
そして第2の管路59を経て製氷器54に送られる氷蓄
熱槽56内のブラインfをシャーベット状の氷スラリー
Sとなし、この氷スラリーSは、スラリー供給管74を
経て氷蓄熱槽56内に供給され、貯蔵される。
【0030】この冷熱貯蔵において加温された水蓄熱槽
62内の水Wは、第4の管路64を経て冷却塔65に送
られて放熱される。そして冷房時においては氷蓄熱槽5
6内の冷却されたブラインfがブライン供給ポンプ57
aにより第5の調節弁75を経て熱交換器68に供給さ
れ、ここで負荷側の流体hを冷却する。この流体hは負
荷側の冷却に使用される。
【0031】冬期の暖房運転を行なう場合は、昼間に矢
印g6 に示すようにブライン供給ポンプ57cにより第
2の管路60を経て加温塔61にブラインfを供給して
加温し、この加温されたブラインf2 を氷蓄熱槽56に
貯蔵しておく。そして夜間にこの加温されたブラインf
2 を製氷器54に供給するとともに、冷媒圧縮機52に
より圧縮された冷媒eを凝縮器53で凝縮して製氷器5
4に供給する。そして凝縮器53で加温された水蓄熱槽
62内の水Wをこの水蓄熱槽62内に導入し貯蔵してお
く。然る後、昼間の暖房時にこの加温された水Wを管路
76、分配ヘッダー70を経て負荷71,72へ供給す
るのである。
【0032】冬期昼間に追いかけ暖房運転が必要な場合
は、加温塔61により氷蓄熱槽56内のブラインを加温
し、加温されたブラインfにより製氷器54にて冷媒を
蒸発させ、これを冷媒圧縮機52により圧縮して、管路
55により凝縮器53に送り、凝縮させて水蓄熱槽中の
水Wを加温する。追いかけ運転に必要な時間は通常短い
ので、氷蓄熱槽中のブラインの夜間蓄熱運転に必要な加
温運転時間は十分に確保できる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による冷暖房方法によれば、夏期及び冬期の夜間蓄熱運
転および昼間の追いかけ運転を、昼夜の外気温度差を利
用することによって効率よく行ない、省エネルギー性を
高めることができる。また、夜間騒音に配慮し、夜間蓄
熱運転を屋外ファンの運転をすることなく行うようにす
ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷暖房方法を実施するための装置
の系統図である。
【図2】本発明による他の冷暖房方法を実施するための
装置の系統図である。
【図3】本発明による他の冷暖房方法を実施するための
装置の系統図である。
【図4】従来の氷蓄熱方法の概略系統図である。
【符号の説明】
1,11,51 冷凍装置 2,12,52
冷媒圧縮機 3,15,54 製氷器 4 空冷凝縮器 5,19,56 氷蓄熱槽 6,33,68
熱交換器 10 切換弁 13 第1の凝縮器 14 第2の凝縮
器(蒸発器) 16,55 第1の管路 16a,23a,
30a,60 分岐管 17 第1の切換弁 20a,20b,57a,57b ブライン供給ポン
プ 21 第2の切換弁 57c ブライン
ポンプ 67 第5の管路 22,75 第5の調節弁 23,59
第2の管路 24,61 加温塔 25,62
水蓄熱槽 26 第3の切換弁 27 第6の切換
弁 28 第7の切換弁 29,63,66
給水ポンプ 30 第3の管路 31,65
冷却塔 32 可動壁 34,35,6
9,90 分配ヘッダー 36,37,71,72 負荷 38,74
スラリー供給管 53 凝縮器 64 第4の管路 39 スプレー管 40,75
管路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機12と第1の凝縮器13と第
    2の凝縮器14と製氷器15とよりなる冷凍装置11
    と、氷蓄熱槽19と、水蓄熱槽25と、冷却塔31と、
    加温塔24とよりなり、前記冷媒圧縮機12で圧縮され
    た冷媒を第1の管路16に設けられた第1の切換弁17
    を操作して前記第1の凝縮器13と第2の凝縮器14の
    何れか一方を介して前記製氷器15に供給可能とすると
    ともに切換弁10を操作して製氷器15と第2の凝縮器
    14の何れか一方より冷媒圧縮機12に冷媒を吸い込む
    ように構成し、前記氷蓄熱槽19内のブラインを第2の
    管路23に配置された第2の切換弁21を操作して前記
    製氷器15と前記加温塔24の何れか一方に循環させる
    ように構成するとともに、前記水蓄熱槽25内の水を第
    3の管路30に設けられた第3の切換弁26を操作して
    前記第1の凝縮器13と前記冷却塔31の何れか一方に
    循環させるよう構成した蓄熱式冷暖房方法。
  2. 【請求項2】 冷媒圧縮機52と凝縮器53と製氷器5
    4とよりなる冷凍装置51と、氷蓄熱槽56と、水蓄熱
    槽62と、冷却塔65と、加温塔61とよりなり、前記
    冷媒圧縮機52で圧縮された冷媒eを第1の管路55に
    より凝縮器53を経て製氷器54に供給し、前記氷蓄熱
    槽56内のブラインfを第2の管路59により前記製氷
    器54に循環させる一方で、前記氷蓄熱槽56内のブラ
    インfを第3の管路60により前記加温塔61に循環さ
    せるように構成するとともに、前記水蓄熱槽62内の水
    Wを第5の管路67により前記凝縮器53に、及び第4
    の管路64により前記冷却塔65に夫々循環させるよう
    に構成した蓄熱式冷暖房方法。
  3. 【請求項3】 シェルアンドチューブ式熱交換器よりな
    る請求項1及び2記載の製氷器。
  4. 【請求項4】 冷却塔と加温塔とを一体的に構成してな
    る請求項1記載の蓄熱式冷暖房方法。
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