JP2007245698A - クリップ - Google Patents
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Abstract
【課題】シートを組み立てた従来のクリップにおいは、組立に糊や接着剤などを使用するので、手で簡単に切り取ることのできる不断線部分と切り込みとをクリップ展開図に設けた携帯式クリップとしては不便でコスト高となるし、またクリップと用紙を重ねて一緒に折り曲げて用紙を留めるので、広告を表示するための面積が小さく、宣伝媒体として有効でない。
【解決手段】表シート1と裏シート2からなり、表シート1と裏シート2を繋げて用紙挿入開放部7および用紙出口開放部8が形成され、用紙出口開放部8から表シート1が延出して、用紙出口開放部8で折り曲げられた用紙Pの角を留めるための差込部3を裏シート2に一つ以上設けて、用紙挿入開放部7から用紙Pを挿入した状態で表シート1の側から見て用紙Pの一部分が露出する指当部1aを表シート1に一つ以上設けている。
【選択図】 図1
【解決手段】表シート1と裏シート2からなり、表シート1と裏シート2を繋げて用紙挿入開放部7および用紙出口開放部8が形成され、用紙出口開放部8から表シート1が延出して、用紙出口開放部8で折り曲げられた用紙Pの角を留めるための差込部3を裏シート2に一つ以上設けて、用紙挿入開放部7から用紙Pを挿入した状態で表シート1の側から見て用紙Pの一部分が露出する指当部1aを表シート1に一つ以上設けている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、用紙の角を折り曲げて用紙を留めるクリップで、かつ紙で作ってもクリップの機能を有するクリップに関するものである。
用紙の角を折り曲げて留めるクリップであって、紙で作成してもクリップの機能を有する物は従来から多数の開示がある。(例えば、特許文献1・特許文献2・特許文献3・特許文献4・特許文献5・特許文献6・特許文献7・特許文献8などである。)
ドイツ特許 第108572号
スイス特許 第76812号
英国特許 第138962号
ドイツ特許 第1732043U号
オランダ特許 第1011086号
特開2001−180166
オランダ特許 第1011526号
オランダ特許 第1019700号
特許文献1・特許文献5・特許文献7のクリップでは、組立て前のシート状のクリップを用紙に位置決めしてから、クリップと用紙とを重ねて一緒に組み立てながら用紙を留め、用紙の取り外しもクリップを分解しながら行なうので、用紙の留め外しが大変面倒であって、用紙の追加・削除・順番変更などに対しては時間が掛かってしまう。
特許文献2・特許文献3・特許文献4のクリップは、組み立てた状態で使用するものであるが、組立には糊や接着剤などを使用するので、手で簡単に切り取ることのできる不断線部分と切り込みとをクリップ展開図に設けた携帯式クリップとしては不便で、コスト高となるし、またクリップと用紙とを重ねて一緒に折り曲げて用紙を留めるので、名入れや広告などを表示するための面積がクリップの角では小さくなってしまい、宣伝媒体として有効でない。さらにこの種のクリップの構造において、宣伝用の表示面積を広くするためには、留める用紙の中央に向かってクリップを広くしなければならない。このように用紙の中央部に広げたクリップで留めた用紙はクリップで広く覆われてしまうので、開きにくくなってしまうし、用紙に書かれている内容も読みにくくなってしまう。
特許文献6のものは、クリップの角が袋状となっているので、用紙を留めるには大変に面倒であって、日常的に使うには大変に不便である。
特許文献8のものは、コーナー部を予め切り取ってしまっているので、角を十分に利用できず表示面積が狭くなる。このクリップで表示面積を広くするには、留める紙の中央に向かってクリップの表面を延ばす必要がある。このようにすると、クリップが用紙の角を大きく覆ってしまうので、用紙に印刷・記述されている内容が見にくくなってしまうし、留めた用紙は開きにくくもなってしまう。
特許文献8のものは、コーナー部を予め切り取ってしまっているので、角を十分に利用できず表示面積が狭くなる。このクリップで表示面積を広くするには、留める紙の中央に向かってクリップの表面を延ばす必要がある。このようにすると、クリップが用紙の角を大きく覆ってしまうので、用紙に印刷・記述されている内容が見にくくなってしまうし、留めた用紙は開きにくくもなってしまう。
そこで、角の表示面積が広く、留めた用紙が開きやすく、留めた用紙の記述部分が読みやすく、留め外しが簡単であって、しっかり留まり、かつ糊・接着剤・粘着剤などを使用せずに組み立てられるクリッフにするためにはどうしたらよいか色々考えた。従来の開示されているクリップで用紙の折り曲げ箇所を小さくしてみたが、表側の面積は広がるものの、折り曲げ部が小さくなりすぎて用紙がしっかり留らないことが分かった。色々試行錯誤した結果、次のことが分かった。クリップは折らずに用紙だけを折って用紙を留めれば、クリップの角の面積も十分に取れて宣伝媒体として有効で、かつ用紙の折り曲げ部分が大きくなるので用紙をしっかり留めることのできるクリップになると考えた。
このような前記課題に着目して本発明はなされたものであって、本発明の主目的は、次のような機能を持ったクリップの提供にある。そのクリップの機能とは、留めた用紙の記述内容が読みやすいこと、角の表示面積を最大限利用して優れた宣伝効果が発揮できること、留めた用紙が開きやすいこと、用紙の留め外しが簡単であること、糊や接着剤などを使用しないこと、紙やプラスチックのシートなどで作ることができる構造であること、などである。
請求項1に係わるクリップは、表シート1と裏シート2からなり、表シート1と裏シート2を繋げて用紙挿入開放部7および用紙出口開放部8が形成され、用紙出口開放部8から表シート1が延出して、用紙出口開放部8で折り曲げられた用紙Pの角を留めるための差込部3を裏シート2に一つ以上設けて、用紙挿入開放部7から用紙Pを挿入した状態で表シート1の側から見て用紙Pの一部分が露出する指当部1aを表シート1に一つ以上設けている。
請求項2に記載のクリップは、表シート1と裏シート2からなり、表シート1と裏シート2を繋げて用紙挿入開放部7および用紙出口開放部8が形成され、表シート1と裏シート2が用紙出口開放部8から延出して、用紙出口開放部8で折り曲げられた用紙Pの角を留めるための差込部3を裏シート2及び/または表シート1に一つ以上設けて、用紙挿入開放部7から用紙Pを挿入した状態で表シート1あるいは裏シート2から見て用紙Pの一部分が露出する指当部1aを表シート1及び/又は裏シート2に一つ以上設けている。
請求項3に記載のクリップは、表シート1と裏シート2とからなり、表シート1と裏シート2とを繋げて用紙挿入開放部7および用紙出口開放部8を形成するために、表シート1の側縁と裏シート2の側縁を折線4を介して連接し、開放されている表シート1の側縁と裏シート2の側縁のどちらか一方に突片6を設け、突片6には差込片10あるいは差込片10を差し込むための差込部11のどちらかを設けて、表シート1あるいは裏シート2には差込片10あるいは差込部11をそれぞれ対応して設け、表シート1及び/又は裏シート2が用紙出口開放部8から延出して、用紙出口開放部8で折り曲げられた用紙Pの角を留めるための差込部3を裏シート2及び/又は前記表シート1に一つ以上設けている。
請求項4に記載のクリップは、表シート1と裏シート2とからなり、表シート1と裏シート2とを繋げて用紙挿入開放部7および用紙出口開放部8を形成するために、表シート1の側縁と裏シート2の側縁を折線4を介して連接し、開放されている表シート1の側縁と裏シート2の側縁のどちらか一方に突片6を設け、突片6には差込片10あるいは差込片10を差し込むための差込部11のどちらかを設け、表シート1あるいは裏シート2には差込片10あるいは差込部11をそれぞれ対応して設け、表シート1及び/又は裏シート2が用紙出口開放部8から延出して、用紙挿入開放部8から用紙Pを挿入した状態で表シート1あるいは裏シート2から見て差し込む用紙Pの一部分が露出する指当部1aを表シート1及び/又は裏シート2に一つ以上設け、用紙出口開放部8で折り曲げられた用紙Pの角を留めるための差込部3を裏シート2及/又は前記表シート1に一つ以上設けている。
請求項5に記載のクリップは、請求項1または請求項2または請求項4に記載のクリップにおいて、指当部1aが、切り欠け及び/又は穴で形成されている。
請求項5に記載のクリップは、請求項1または請求項2または請求項4に記載のクリップにおいて、指当部1aが、切り欠け及び/又は穴で形成されている。
請求項1・2・4・5に係わるクリップにおいては、クリップと用紙が指当部により簡単に分離されてクリップは折らずに留める用紙だけを折り曲げるために用紙の折り曲げ部分が大きくなるので、差し込み口に用紙をしっかり差し込むことができ、用紙はしっかり留まり、簡単に用紙の留め外しもできる。また、請求項1・2・4・5に係わるクリップにおいては、クリップを折らないので、用紙の中央に向かってクリップを広く延ばさなくても、印刷・書き込用の表示面積が広く確保でき、角を最大限利用した宣伝効果を発揮する優れた宣伝媒体として利用できる。さらに、請求項1・2・4・5に係わるクリップにおいては、用紙を覆う面積が小さくなるので、留めた用紙が開きやすく、用紙に記述された内容も十分に読みとることができる。請求項3・4に係わるクリップにおいては、糊や粘着剤などを使用せずにクリップを組み立てることができるので、利便性の高い低価格な携帯式クリップが提供できる。
本発明の実施例を以下に図面で説明するが、それら図面に限定されるものではない。
実施例1を、図1から図5に基づいて説明する。図1は実施例1のものの展開図で、紙で作られたものである。直角を成す側縁である二辺と他の一辺である底辺とからなる直角二等辺三角形をした表シート1の直角部の先端部分に小さく切り欠けを形成して指当部1aを設け、底辺から同じ長さの折線4と折線5とを直角を成す左右のそれぞれの辺に沿って設けている。この折線4と折線5の長さは、留める用紙Pの折り曲げ部分がクリップAにしっかり留まる長さとなっている。この折線5を介して長方形の突片6を設けている。直角を成す二辺のそれぞれの長さが折線4と同じ長さである直角二等辺三角形をその直角部が先端となるように帯状四辺形の両端に形成した六角形の裏シート2が表シート1と折線4で連接されている。折り曲げられた用紙の角を差し入れる差込部3を裏シート2のほぼ中央に湾曲切り込みにより設けている。
このクリップAの組立について説明する。まず折線4と折線5を山折りし、突片6の裏側に糊を塗り、折線4を裏側に折り曲げて、裏シート2の端部と糊を付けた突片6とを重ねて表シート1と裏シート2を接続する。接続された表シート1と裏シート2とにより用紙挿入開放部7と用紙出口開放部8が形成される。図2は組み立てたクリップAを表シート1側から見た時の斜視図で、図3はクリップAを裏シート2側から見たときの斜視図である。
突片6は、裏シート2の先端部分に設けてもよい。また突片6の表側に糊を付けて、突片6を裏シート1の内側としてもよい。このようにすることで裏シート2側の表面に突片6が露出しないので、裏シート2を表側にして用紙Pを手前に折るようにしても使える。
このクリップAの組立について説明する。まず折線4と折線5を山折りし、突片6の裏側に糊を塗り、折線4を裏側に折り曲げて、裏シート2の端部と糊を付けた突片6とを重ねて表シート1と裏シート2を接続する。接続された表シート1と裏シート2とにより用紙挿入開放部7と用紙出口開放部8が形成される。図2は組み立てたクリップAを表シート1側から見た時の斜視図で、図3はクリップAを裏シート2側から見たときの斜視図である。
突片6は、裏シート2の先端部分に設けてもよい。また突片6の表側に糊を付けて、突片6を裏シート1の内側としてもよい。このようにすることで裏シート2側の表面に突片6が露出しないので、裏シート2を表側にして用紙Pを手前に折るようにしても使える。
図4・図5は、このクリップAを用紙Pに留める方法を示している
図4は、用紙挿入開放部7に用紙Pを押し込んで、用紙Pがそれ以上進まない所までしっかり押し込んだ状態を示している。表シート1の直角部先端に形成した切り欠けからなる指当部1aがあるので、差し込んだ用紙Pの角が目視できる。指当部1aで目視できる用紙Pの先端を指で押して、表シート1と用紙Pとを分離し、用紙Pだけを曲げる。次にクリップAを裏にする。裏シート2の用紙出口開放部8で用紙Pを手前にしっかりと折り曲げる。次に折り曲げられた用紙Pの先端部分を差込部3に差し込む。このときの用紙Pの折り曲げ部分の長さ大きさは折線4と折線5の長さにより決まることになる。さらに、用紙Pの先端部分は裏シート2の内側になっているので、この先端部分が他のものと接することがないので外れにくくなる。これで数枚の用紙PをクリップAでしっかり留めたことになる。図5はその状態を裏シート2の側から見た図である。用紙Pの取替・削除・順番変更などでクリップAを外す必要がでてくることもあり、このためには留め外しが簡単なものがよい。
クリップAを用紙Pから外す場合を図5で説明する。差込部3から用紙Pを外して、クリップAと用紙Pを引っ張れば簡単に外れる。
ここに示した実施例1においては、用紙の角を差し入れる差込部3が一つであるが、二つ以上あってもよい。用紙の厚いものにも対応できるように、裏シート2と表シート1とを繋げた時に折線4と折線5との近傍でかつそれぞれの折線に対して平行な折線を一つ以上設けてもよい。
図4は、用紙挿入開放部7に用紙Pを押し込んで、用紙Pがそれ以上進まない所までしっかり押し込んだ状態を示している。表シート1の直角部先端に形成した切り欠けからなる指当部1aがあるので、差し込んだ用紙Pの角が目視できる。指当部1aで目視できる用紙Pの先端を指で押して、表シート1と用紙Pとを分離し、用紙Pだけを曲げる。次にクリップAを裏にする。裏シート2の用紙出口開放部8で用紙Pを手前にしっかりと折り曲げる。次に折り曲げられた用紙Pの先端部分を差込部3に差し込む。このときの用紙Pの折り曲げ部分の長さ大きさは折線4と折線5の長さにより決まることになる。さらに、用紙Pの先端部分は裏シート2の内側になっているので、この先端部分が他のものと接することがないので外れにくくなる。これで数枚の用紙PをクリップAでしっかり留めたことになる。図5はその状態を裏シート2の側から見た図である。用紙Pの取替・削除・順番変更などでクリップAを外す必要がでてくることもあり、このためには留め外しが簡単なものがよい。
クリップAを用紙Pから外す場合を図5で説明する。差込部3から用紙Pを外して、クリップAと用紙Pを引っ張れば簡単に外れる。
ここに示した実施例1においては、用紙の角を差し入れる差込部3が一つであるが、二つ以上あってもよい。用紙の厚いものにも対応できるように、裏シート2と表シート1とを繋げた時に折線4と折線5との近傍でかつそれぞれの折線に対して平行な折線を一つ以上設けてもよい。
実施例2を、図6に基づいて説明する。この実施例2のものは、実施例1の物の指当部1aを変更したものであってその他は同じである。すなわち表シート1の直角部の先端部分に円形の突片6aを設けて、その突片6aに穴を形成して指当部1aを設けている。穴で作った指当部1aは、フックなどに掛けてクリップAを吊り下げることができる。
実施例3を、図7と図8とに基づいて説明する。図8は、実施例1のものの表シート1の直角を形成している二つの辺の一方の側縁に突片9を設けてインデックスとして利用できるようにしたクリップAで、裏シート2から見たときの斜視図である。図8はそのクリップAに用紙Pを留めた状態を表シード1の側から見た斜視図である。用紙Pを留める手順は実施例1のものと同じである。
実施例4を、図9と図10に基づいて説明する。
図9は実施例4のものの展開図である。実施例4は、実施例1の突片6の形状を若干大きくしてその突片6に、左側に膨らんだ湾曲の切り込みを形成して差込片10を設け、裏シート2の長辺と平行な切り込みを形成して裏シート2の先端近くに差込片10を差し込む差込部11を設けている。このようにすることで、糊や粘着剤や接着剤などを使わずに表シート1と裏シート2とを繋げることが出きるようになる。更に表シート1の側縁にも切り込みを設けて指当部1aを設けている。
図10は、組み立てた状態の実施例4のものを裏シート2側から見たときの斜視図である。このように組み立てると、用紙挿入開放部7側から裏シート2が押されても裏シート2の側縁が折線5に当たるので差込片10と差込部11とは外れることがない。用紙出口開放部8側から裏シート2が押されても差込片10と差込部11とは係り留めされていて外れることがない。この結果、組み立てられたクリップAは、表シート1と裏シート2が外れることなく利用できる。
この実施例4のものでは、糊や接着剤や粘着剤などを使用する必要がないので、手で簡単に切り取ることのできる不断線部分と切り込みとをクリップ展開図に合わせて紙などのシートに設けておけば、使うときに不断線部分を切り取って組み立てて利用することが可能な低コストで利便性のよい携帯式クリップとなる。使い方は、実施例1のものと同じである。
図9は実施例4のものの展開図である。実施例4は、実施例1の突片6の形状を若干大きくしてその突片6に、左側に膨らんだ湾曲の切り込みを形成して差込片10を設け、裏シート2の長辺と平行な切り込みを形成して裏シート2の先端近くに差込片10を差し込む差込部11を設けている。このようにすることで、糊や粘着剤や接着剤などを使わずに表シート1と裏シート2とを繋げることが出きるようになる。更に表シート1の側縁にも切り込みを設けて指当部1aを設けている。
図10は、組み立てた状態の実施例4のものを裏シート2側から見たときの斜視図である。このように組み立てると、用紙挿入開放部7側から裏シート2が押されても裏シート2の側縁が折線5に当たるので差込片10と差込部11とは外れることがない。用紙出口開放部8側から裏シート2が押されても差込片10と差込部11とは係り留めされていて外れることがない。この結果、組み立てられたクリップAは、表シート1と裏シート2が外れることなく利用できる。
この実施例4のものでは、糊や接着剤や粘着剤などを使用する必要がないので、手で簡単に切り取ることのできる不断線部分と切り込みとをクリップ展開図に合わせて紙などのシートに設けておけば、使うときに不断線部分を切り取って組み立てて利用することが可能な低コストで利便性のよい携帯式クリップとなる。使い方は、実施例1のものと同じである。
実施例5を、図11・12・13・14に基づいて説明する。実施例5のものは紙製で、表シート1と裏シート2とを別体としていて、かつ裏シート2を表側に利用する。
図11は表シート1の展開図であって、その直角三角形の表シート1の折線4a、4aと繋げる箇所から上の部分で全体的に僅かに切り欠けを形成して指当部1aを設けている。図12は、裏シート2の展開図であって、この裏シート2は台形で、この裏シート2の左右の側縁に突片6a、6aが折線4a、4aで連接されていて、折り曲げられた用紙の角を差し入れる差込部3をこの裏シート2のほぼ中央に湾曲した切り込みで設けている。図13は組立後の実施例4のものを用紙挿入開放部7側でかつ表シート1側から見たときの斜視図である。図14は、裏シート2を表側にして用紙出口開放部8で用紙を折って用紙を留めた状態である。
図11は表シート1の展開図であって、その直角三角形の表シート1の折線4a、4aと繋げる箇所から上の部分で全体的に僅かに切り欠けを形成して指当部1aを設けている。図12は、裏シート2の展開図であって、この裏シート2は台形で、この裏シート2の左右の側縁に突片6a、6aが折線4a、4aで連接されていて、折り曲げられた用紙の角を差し入れる差込部3をこの裏シート2のほぼ中央に湾曲した切り込みで設けている。図13は組立後の実施例4のものを用紙挿入開放部7側でかつ表シート1側から見たときの斜視図である。図14は、裏シート2を表側にして用紙出口開放部8で用紙を折って用紙を留めた状態である。
実施例6を、図15から図18に基づいて説明する。図15は実施例6の展開図である。実施例6は実施例1のものの変形であって、裏シート2を表シート1と同じ形状にして、更に、表シート1と裏シート2との用紙挿入開放部7に近い位置に折り曲げた用紙の角を差し入れる差込部3を湾曲切り込みにより設けている。また用紙出口開放部8を形成する折線4の端と折線5の端とを結ぶ折線5aを表シート1に、裏シート2にも同じように折線5bを設けている。折線4から延長した方向に切り線5cを設けている。このようにすることで、表シート1と裏シート2とが同じ形状のものとなっている。
この実施例6の組立は、まず折線4と折線5とを山折りし、突片6の裏側に糊を塗り、折線4を裏側に折り曲げて、裏シート2の端部と糊を付けた突片6とを重ねて表シート1と裏シート2を接続する。
図16は、組み立てた実施例6を表シート側から見たときの斜視図であって、用紙挿入開放部7側から見たものである。図17は、組み立てられた実施例6を裏から見たときの斜視図であって、用紙出口開放部8側から見たものである。
図18は、裏シート2と用紙Pとを重ねて一緒に折線5bで折り曲げて、次に折り曲げた部分を差込部3に差し込んだ状態を裏シート2側から見たときのものである。
この実施例6のものでは、利用する場合に裏表を考えずに利用できる利点もある。
この実施例6の組立は、まず折線4と折線5とを山折りし、突片6の裏側に糊を塗り、折線4を裏側に折り曲げて、裏シート2の端部と糊を付けた突片6とを重ねて表シート1と裏シート2を接続する。
図16は、組み立てた実施例6を表シート側から見たときの斜視図であって、用紙挿入開放部7側から見たものである。図17は、組み立てられた実施例6を裏から見たときの斜視図であって、用紙出口開放部8側から見たものである。
図18は、裏シート2と用紙Pとを重ねて一緒に折線5bで折り曲げて、次に折り曲げた部分を差込部3に差し込んだ状態を裏シート2側から見たときのものである。
この実施例6のものでは、利用する場合に裏表を考えずに利用できる利点もある。
実施例7を、図19と図20に基づいて説明する。図19は、実施例7のクリップの展開図である。実施例7は実施例4のものの変形であって、表シート1には指当部1aをなくし表シート1の直角を形成している二つの辺の一方の側縁に突片9aを設けてインデックスとして利用できるようにしている。裏シート2には、表シート1と連接している折線4とは反対側の先端部分に差込片10を設けて、この差込片10の根本の幅は差込部11より僅かに大きくなっていて、更にその根本の左右には僅かに切り込み10a、10aを設け、折線5により表シート1と連接している突片6には差込片10を差し込むための差込部11を設けている。
図20は、実施例7の組み立てた状態を裏シート2から見たものである。組立は、はじめに折線5を手前に折り、次に折線4を手前に折る。そして、差込片10を差込部11に差し込む。差込片10の根本にある左右の切り込み10a、10aが切り込み11に係り留めされるので抜けることがなくなる。このようになっているので、糊や接着剤や粘着剤などを使うこととなく、クリップが出来上がる。
用紙Pを留めるには、用紙PをクリップAにしっかり差し込む。このクリップには指当部1aがないので、突片9aを手前に僅かに引いて用紙Pを分離する。後は他の実施例のクリップと同じである。
この実施例7のものでは、糊や接着剤や粘着剤などを使用する必要がないので、紙などのシートに、手で簡単に切り取ることのできる不断線部分と切り込みとをクリップ展開図に合わせて設けておけば、使うときに不断線部分を切り取ってクリップを組み立てて利用することが可能な低コストで利便性のよい携帯式クリップとなる。
用紙Pの留め方は、インデックスである突片9aが用紙Pよりも大きくなっているので、用紙Pを挿入した後に、突片9aに指をかけて表シート1と用紙Pを分離して、用紙Pだけを折り曲げて、折り曲げた角を差込部3に差し込む。
図20は、実施例7の組み立てた状態を裏シート2から見たものである。組立は、はじめに折線5を手前に折り、次に折線4を手前に折る。そして、差込片10を差込部11に差し込む。差込片10の根本にある左右の切り込み10a、10aが切り込み11に係り留めされるので抜けることがなくなる。このようになっているので、糊や接着剤や粘着剤などを使うこととなく、クリップが出来上がる。
用紙Pを留めるには、用紙PをクリップAにしっかり差し込む。このクリップには指当部1aがないので、突片9aを手前に僅かに引いて用紙Pを分離する。後は他の実施例のクリップと同じである。
この実施例7のものでは、糊や接着剤や粘着剤などを使用する必要がないので、紙などのシートに、手で簡単に切り取ることのできる不断線部分と切り込みとをクリップ展開図に合わせて設けておけば、使うときに不断線部分を切り取ってクリップを組み立てて利用することが可能な低コストで利便性のよい携帯式クリップとなる。
用紙Pの留め方は、インデックスである突片9aが用紙Pよりも大きくなっているので、用紙Pを挿入した後に、突片9aに指をかけて表シート1と用紙Pを分離して、用紙Pだけを折り曲げて、折り曲げた角を差込部3に差し込む。
なお、本発明は前述した実施形態に限るものではなく、次のような変形実施が可能である。また、これらのクリップは色々な形状が可能であって、表シートを色々な形状にするとともに、色々な印刷が出きる。また紙シートばかりでなくプラスチックシートなどのシート状のものであればよいし、プラスチックなどであれば射出成形加工などで作ることも可能である。裏シートも色々な形状が可能であって、例えば、少し厚手の紙でクリップを作り、裏シートを更に大きく略B5判にすることで、B5判の簡易クリップボードが作成できるし、このクリップボードの右側にシートを連接して設ければファイルとしても利用できる。
表シートと裏シートとは一箇所で繋げられている例を記述したが、その繋げる箇所が二箇所以上あってもよい。繋げる方法は粘着剤・接着剤なども可能である。また差込片を差込部に差し込む方法においては、差込片や差込部などの形状や位置も色々なものが可能である。
裏シートの形状も色々変形できるものである。指当部は、挿入された用紙が表シートから見えるようになればよいので、指当部の切り欠けや穴などの形状を色々変化させても同じ様な効果が得られる。折り曲げた用紙の角を留めるための差込部である切り込みの形状も様々な形状が可能であって、また溝や穴などであってもよい。
表シートと裏シートとは一箇所で繋げられている例を記述したが、その繋げる箇所が二箇所以上あってもよい。繋げる方法は粘着剤・接着剤なども可能である。また差込片を差込部に差し込む方法においては、差込片や差込部などの形状や位置も色々なものが可能である。
裏シートの形状も色々変形できるものである。指当部は、挿入された用紙が表シートから見えるようになればよいので、指当部の切り欠けや穴などの形状を色々変化させても同じ様な効果が得られる。折り曲げた用紙の角を留めるための差込部である切り込みの形状も様々な形状が可能であって、また溝や穴などであってもよい。
Aクリップ P用紙 1表シート 1a指当部 2裏シート 3差込部 4折線
4a折線 5折線 5a折線 5b折線 5c切り線 6突片 6a突片
6b突片 7用紙挿入開放部 8用紙出口開放部 9突片 9a突片
10差込片 10a切り込み 11差込部
4a折線 5折線 5a折線 5b折線 5c切り線 6突片 6a突片
6b突片 7用紙挿入開放部 8用紙出口開放部 9突片 9a突片
10差込片 10a切り込み 11差込部
Claims (5)
- 表シート(1)と裏シート(2)からなり、表シート(1)と裏シート(2)を繋げて用紙挿入開放部(7)および用紙出口開放部(8)が形成され、用紙出口開放部(8)から表シート(1)が延出して、用紙出口開放部(8)で折り曲げられた用紙(P)の角を留めるための差込部(3)を裏シート(2)に一つ以上設けて、用紙挿入開放部(7)から用紙(P)を挿入した状態で表シート(1)の側から見て用紙(P)の一部分が露出する指当部(1a)を表シート(1)に一つ以上設けたことを特徴とするクリップ。
- 表シート(1)と裏シート(2)からなり、表シート(1)と裏シート(2)を繋げて用紙挿入開放部(7)および用紙出口開放部(8)が形成され、表シート(1)と裏シート(2)が用紙出口開放部(8)から延出して、用紙出口開放部(8)で折り曲げられた用紙(P)の角を留めるための差込部(3)を裏シート(2)及び/または表シート(1)に一つ以上設けて、用紙挿入開放部(7)から用紙(P)を挿入した状態で表シート(1)あるいは裏シート(2)から見て用紙(P)の一部分が露出する指当部(1a)を表シート(1)及び/又は裏シート(2)に一つ以上設けたことを特徴とするクリップ。
- 表シート(1)と裏シート(2)とからなり、表シート(1)と裏シート(2)とを繋げて用紙挿入開放部(7)および用紙出口開放部(8)を形成するために、表シート(1)の側縁と裏シート(2)の側縁を折線(4)を介して連接し、開放されている表シート(1)の側縁と裏シート(2)の側縁のどちらか一方に突片(6)を設け、突片(6)には差込片(10)あるいは差込片(10)を差し込むための差込部(11)のどちらかを設けて、表シート(1)あるいは裏シート(2)には差込片(10)あるいは差込部(11)をそれぞれ対応して設け、表シート(1)及び/又は裏シート(2)が用紙出口開放部(8)から延出して、用紙出口開放部(8)で折り曲げられた用紙(P)の角を留めるための差込部(3)を裏シート(2)及び/又は前記表シート(1)に一つ以上設けたことを特徴とするクリップ。
- 表シート(1)と裏シート(2)とからなり、表シート(1)と裏シート(2)とを繋げて用紙挿入開放部(7)および用紙出口開放部(8)を形成するために、表シート(1)の側縁と裏シート(2)の側縁を折線(4)を介して連接し、開放されている表シート(1)の側縁と裏シート(2)の側縁のどちらか一方に突片(6)を設け、突片(6)には差込片(10)あるいは差込片(10)を差し込むための差込部(11)のどちらかを設け、表シート(1)あるいは裏シート(2)には差込片(10)あるいは差込部(11)をそれぞれ対応して設け、表シート(1)及び/又は裏シート(2)が用紙出口開放部(8)から延出して、用紙挿入開放部(8)から用紙(P)を挿入した状態で表シート(1)あるいは裏シート(2)から見て差し込む用紙(P)の一部分が露出する指当部(1a)を表シート(1)及び/又は裏シート(2)に一つ以上設け、用紙出口開放部(8)で折り曲げられた用紙(P)の角を留めるための差込部(3)を裏シート(2)及/又は前記表シート(1)に一つ以上設けたことを特徴とするクリップ。
- 指当部(1a)が、切り欠け及び/又は穴で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項4に記載のクリップ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2006
- 2006-04-24 JP JP2006118806A patent/JP2007245698A/ja active Pending
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