JP2007245190A - 消耗電極式アーク溶接機。 - Google Patents

消耗電極式アーク溶接機。 Download PDF

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Abstract

【課題】 溶接電源内の出力経路に設けられたリアクトルのインダクタンスが大きな値のときでも、アークスタート性が良いこと。
【解決手段】 溶接電源内の出力経路に設けられたリアクトルを介して出力を消耗電極と被溶接物との間に供給する消耗電極式アーク溶接機において、スイッチング素子のソース側とダイオードのアノード側とを直列接続しリアクトルの入力端子にスイッチング素子のドレイン側を接続しリアクトルの出力端子にダイオードのカソード側を接続してなるアークスタート回路と、溶接開始信号が入力された時にスイッチング素子を導通し消耗電極と被溶接物との間に高電流のスタート電流を所定時間通電しスタート電流の通電が終了すると低電流の初期電流に移行し初期電流が通電している時にスイッチング素子を遮断するアークスタート制御回路とを具備したことを特徴とする消耗電極式アーク溶接機である。
【選択図】図1

Description

本発明は、消耗電極式アーク溶接機に関するものであり、特に溶接開始時のアークスタート性の改善に関するものである。
消耗性電極を用いたアーク溶接機のアークスタートは、消耗電極が被溶接物に接触すると同時に小さなアークが発生し、これが成長して定常の溶接アークに移行する。このとき、アークスタートが円滑に行うにはアークスタート時におけるスタート電流の立ち上がり速度が十分速くなる必要がある。
図7は、アークスタートを改善した従来技術の消耗電極式アーク溶接機の電気接続図である。同図において、交流電源ACは、単相商用交流又は三相商用交流の電源が用いられる。一次整流回路DR1は、交流電源ACからの交流電圧を直流に変換して出力する。平滑コンデンサC1は、一次整流回路DR1の出力を平滑する。インバータ回路INVは、平滑コンデンサC1の出力を高周波パルス電圧に変換して出力する。変圧器INTは、高周波パルス電圧をアーク加工に適した電圧に変換して出力する。二次整流回路DR2は、変圧器INTの出力を直流に変換して出力する。
リアクトルDCLは、短絡アーク時の過大電流を制限して電流の急激な変化を暖和し、アーク現象をコントロールし、さらに再アーク時には、短絡時に蓄えられたエネルギを放出してアーク切れを防止する。サイリスターSCRは、リアクトルDCLの中間端子にアノードを接続し、出力端子にカソードを接続してアークスタート時に導通する。
電圧検出回路VDは、溶接電圧Vwを検出して溶接電圧検出信号Vdとして出力する。電圧誤差増幅回路EVは、電圧設定回路VRによって設定された電圧設定信号Vrと溶接電圧検出信号Vdとを誤差増幅して電圧誤差増幅信号Evを出力する。
電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して溶接電流検出信号Idとして出力する。電流誤差増幅回路EIは、電流設定回路IRによって設定された電流設定信号Irと溶接電流検出信号Idとを誤差増幅して電流誤差増幅信号Eiを出力する。
主制御回路SCは、トーチスイッチTSからの溶接開始信号Tsに応じて動作を開始し、電圧誤差増幅信号Ev及び電流誤差増幅信号Eiに基づいて、インバータ制御信号In、モータ制御信号Mc及び駆動信号Tdを出力する。
サイリスター駆動回路SRは、主制御回路SCから出力される駆動信号TdをサイリスターSCRの点弧が確実に行われる信号に変換してサイリスター駆動信号Srとして出力する。
1は溶接トーチであり、2は被溶接物であり、3は送給ロールであり、4は溶接ワイヤ(消耗電極)である。
図8は、図7に示す従来の消耗電極式アーク溶接機の動作を説明する波形図である。同図において、同図(A)は溶接開始信号Tsを示し、同図(B)は溶接電圧検出信号Vdを示し、同図(C)は、溶接電流検出信号Idを示し、同図(D)は、駆動信号Tdを示し、同図(E)はサイリスター駆動信号Srを示し、同図(F)は、リアクトルの中間端子と出力端子との端子間電圧Dvを示す。
図8(A)に示す時刻t=t1において、トーチスイッチTSが押されて溶接開始信号TsがHighレベルになると、主制御回路SCは動作を開始して、インバータ制御信号In、モータ制御信号Mc及び駆動信号Tdを出力する。
インバータ回路INVは、インバータ制御信号Inに応じて動作し、溶接ワイヤ4が被溶接物2に接触する時刻t=t1〜t2の期間中は無負荷電圧が出力する。
サイリスター駆動回路SRは、主制御回路SCから出力される駆動信号TdをサイリスターSCRの点弧が確実に行われる図8(E)に示すサイリスター駆動信号Srに変換して出力する。
時刻t=t2において、溶接ワイヤ4が被溶接物2に接触する。このとき既にサイリスター素子SCRは、図8(E)に示すサイリスター駆動信号Srによって導通状態にあり、そのためにリアクトルDCLの中間端子と出力端子がサイリスター素子SCRにより短絡される。また、中間端子の位置は、入力端子と中間端子のインダクタンス値を(L1)とし、中間端子と出力端子のインダクタンス値を(L2)とすれば、L1≦L2になる点に設けられ、リアクトルDCLの中間端子と出力端子の間が短絡するとリアクトルDCLのインダクタンス値はL1のみに、溶接電流検出信号Idは図8(C)に示すように比較的急峻に立ち上がる。
また、リアクトルDCLの入力端子及び出力端子と中間端子とが同一の鉄心に巻回されているため、中間端子と入力端子との電圧により出力端子と中間端子間に交流電圧が励起される。したがって、時刻t=t4において、図8(F)に示すように、サイリスター素子SCRが逆バイアスされて自動的に非導通状態になる。
上述に示すように、リアクトルDCLの中間端子にサイリスターSCRのアノード側を接続し出力端子にサイリスターSCRのカソード側を接続し、アークスタート時にサイリスターSCRを導通してリアクトルDCLを短絡してアークスタート性の改善に関する方法が提案されている。(例えば、特許文献1)
特開昭55−36048号公報
消耗電極式アーク溶接機において、アークスタートのときに溶接電源内の出力経路に設けられたリアクトルのインダクタンス値が大きいために、アークスタート電流の立ち上がりが遅くなりアークスタート性が悪くなってしまう。従来技術では、アークアークスタート性を向上させるために、リアクトルに中間端子を設けると共にリアクトルの出力端子と中間端子との間に並列にサイリスター素子を設けて、溶接ワイヤが被溶接物に接触するアークスタート時にサイリスター素子を導通させ、リアクトルの中間端子と出力端子とを短絡させてインダクタンス値を小さくしてスタート電流の立ち上がりを早くさせていた。
しかし、サイリスター素子は自己的に遮断できないために、リアクトルの中間端子と入力端子の間の発生する逆起電圧をサイリスター素子のアノード、カソード間に加えて遮断をする。よって、サイリスター素子を使用するとリアクトルの中間端子と出力端子との間のみが短絡され、短絡されていないリアクトルの入力端子と中間端子との間のインタクタンス値の影響でスタート電流の立ち上がりが十分とは言えず、アークスタート性の向上に限界があった。
そこで、本発明では、上述した課題を解決することができる消耗電極式アーク溶接機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、溶接電源内の出力経路に設けられたリアクトルを介して出力を消耗電極と被溶接物との間に供給する消耗電極式アーク溶接機において、スイッチング素子のソース側とダイオードのアノード側とを直列接続し上記リアクトルの入力端子に上記スイッチング素子のドレイン側を接続し上記リアクトルの出力端子に上記ダイオードのカソード側を接続してなるアークスタート回路と、溶接開始信号が入力されたときに上記スイッチング素子を導通し上記消耗電極と被溶接物との間に高電流のスタート電流を予め定めた時間通電し、続いて上記スタート電流の通電が終了すると低電流の初期電流に移行し上記初期電流が通電しているときに上記スイッチング素子を遮断するアークスタート制御回路とを、具備したことを特徴とする消耗電極式アーク溶接機である。
第2の発明は、上記アークスタート制御回路は、上記高電流のスタート電流から上記低電流の初期電流に移行するときに予め定めた立下がり時間を設ける、ことを特徴とする第1の発明記載の消耗電極式アーク溶接機である。
第3の発明は、上記アークスタート制御回路は、上記初期電流の通電が終了し上記初期電流より大きい定常の溶接電流に移行するときに上記スイッチング素子を遮断する、ことを特徴とする第1の発明〜第2の発明のいずれかに記載の消耗電極式アーク溶接機である。
第1の発明によれば、リアクトルの入力端子と出力端子との間に並列にスイッチング素子を接続し、アークスタート時にスイッチング素子を導通させてリアクトルを短絡するので、アークスタート時のリアクトルのインダクタンス値が小さく、スタート電流の立ち上がりが急峻になりアークスタート性が向上する。また、スイッチング素子の遮断をスタート電流の通電が終了し低電流の初期電流が通電しているときに、スイッチング素子を遮断するので遮断によるサージ電圧が低くなりスイッチング素子の劣化を防止する。
第2の発明によれば、高電流のスタート電流から低電流の初期電流に移行するときに低電流の初期電流をさらに低くすると、リアクトルはスイッチング素子によって短絡されておりインダクタンス値が小さいために初期電流に移行するときに電流が急激に減少して電流の落ち込みが生じアーク切れを起こすときがある。しかし、スタート電流から初期電流の移行時に予め定めた立下り時間を設けてスタート電流を緩やかに減少させると電流の落ち込みが減少し、スタート電流から初期電流の移行がスムーズに行われる。
第3の発明によれば、初期電流より大きい定常の溶接電流の移行開始時にスイッチング素子を遮断するので、インバータ回路が最大パルス幅で動作しているときにスイッチング素子が遮断する。この遮断による電流の落ち込みがリアクトルを介して供給される電流によって落ち込みが小さくなりアーク切れを防止する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る消耗電極式アーク溶接機の電気接続図である。同図において、図6に示す従来技術の消耗電極式アーク溶接機の電気接続図と同一符号の構成物は、同一動作を行うので説明は省略し符号の相違する構成物についてのみ説明する。
図1に示す消耗電極式アーク溶接機の電気接続図において、アークスタート回路STは、スイッチング素子(例えば、IGBT)TR及びダイオードD1によって形成され、リアクトルDCLの入力端子にスイッチング素子TRのドレイン側が接続され、出力端子にダイオードD1のカソード側が接続される。また、スイッチング素子(IGBT)は、逆電圧の耐圧が低いために保護用ダイオードD2がモジュール内部に一般的に設けられている。このスイッチング素子TRのみでリアクトルDCLを短絡又は短絡解除をおこなうと、短絡解除のときにリアクトルDCLに充電されたエネルギーが、スイッチング素子に設けられた保護用ダイオードD2によって還流されエネルギーが十分充電できない。よって、スイッチング素子TRに直列にダイオードD1を設けることによって、リアクトルDCLのエネルギーの還流を防止する。
図2は、図1に示すアークスタート制御回路SEの詳細図であり、フリップフロップ回路FF、電流比較回路IC、基準電流設定回路IRF、タイマ回路TM及びオアー論理回路ORによって形成されている。
電流比較回路ICは、予め定めた基準電流設定値Irfと溶接電流検出信号Idとを比較して基準電流設定値Irfより高くなると電流比較信号IcをLowレベルにして出力する。
フリップフロップ回路FFは、駆動信号Tdの立ち上がりによってセットされ出力をHighレベルにして出力し、電流比較信号Icの立ち上がりによってリセットされ出力をLowレベルにする。このとき、セット信号である駆動信号TdがHighレベルの期間中はリセットを禁止する。
タイマ回路TMは、フリップフロップ信号Ffの立ち下がりに応じて、予め定めた時間のタイマ信号Tmを出力する。
図3は、本発明の実施形態1に係る消耗電極式アーク溶接機の動作を説明する波形図である。同図において、同図(A)は溶接開始信号Tsを示し、同図(B)は駆動信号Tdを示し、同図(C)は溶接電圧検出信号Vdを示し、同図(D)は溶接電流検出信号Idを示し、同図(E)は電流比較信号Icを示し、同図(F)はフリップフロップ信号Ffを示し、同図(J)はタイマ信号Tmを示し、同図(H)はアークスタート制御信号Seを示す。
次に、上述の波形図を用いて実施形態1に係る消耗電極式アーク溶接機の動作を説明する。図3(A)に示す時刻t=t1において、トーチスイッチTSから溶接開始信号Tsが出力されてHighレベルになると、主制御回路SCは、溶接開始信号Tsに応じて動作を開始し、図3(B)に示す駆動信号Td、図示省略のインバータ制御信号In及びモータ制御信号Mcを出力する。
図2に示すフリップフロップ回路FFは、セット端子に駆動信号Tdが入力され、駆動信号Tdの立ち上がりに応じて、図3(F)に示すフリップフロップ信号FfをHighレベルにしてオアー論理回路ORに出力する。オアー論理回路ORは、オアー論理を行って図3(H)に示すアークスタート制御信号SeをHighレベルにして出力する。図1に示すアークスタート回路STは、アークスタート制御信号SeがHighレベルになるとスイッチング素子TRが導通してリアクトルDCLを短絡する。
インバータ回路INVは、インバータ制御信号Inに応じて動作を行い、溶接ワイヤ4が被溶接物2に接触するまでの時刻t=t1〜t2の期間中は無負荷電圧が出力され、電圧検出回路VDは無負荷電圧を検出して図3(C)に示す溶接電圧検出信号Vdとして出力する。
時刻t=t2において、溶接ワイヤ4が被溶接物2に接触するとスタート電流が通電する。このとき既にスイッチング素子TRは、図3(H)に示すアークスタート制御信号Seによって導通状態にありリアクトルDCLは短絡されている。よってリアクトルDCLのインダクタンスに影響されず、図3(D)に示すようにスタート電流は急峻に立ち上がるためにアークが容易に発生する。
電流比較回路ICは、基準電流設定値Irfと溶接電流検出信号Idとを比較して時刻t=t3において、基準電流設定値Irfより高くなるとスタート電流が通電したと判別し、電流比較信号IcをLowレベルにして出力する。
時刻t=t4において、スタート電流を予め定めた値(例えば500A程度)に制限し、(例えば、約5ms)スタート電流を継続する。続いて、時刻t=t5においてスタート電流の通電が終了し、低電流の初期電流(例えば、50A程度)に移行するときに、リアクトルDCLはスイッチング素子TRによって短絡されおり、インダクタンス値が小さいために図示省略の電流の落ち込みが生じる。このときに、図3(D)に示すように、予め定めた立下り時間T1(例えば、約1ms)を設け電流を緩やかに減少させると電流の落ち込みがより小さくなり、スタート電流から初期電流の移行がスムーズに行われる。さらに、初期電流(例えば、50A程度)をより小さくしてもスタート電流から初期電流の移行が可能となる。
時刻t=t6において、電流比較回路ICは、再度基準電流設定値Irfと溶接電流検出信号Idとを比較して基準電流設定値Irfより低くなると、スタート電流から初期電流に移行したと判別して電流比較信号IcをHighレベルにして出力する。また、低電流の初期電流は、高電流のスタート電流によって燃え上がった溶接ワイヤの先端を時刻t=t7〜t9の期間中で成形し、成形が終了する時刻t=t9のときに定常の溶接電流に移行する。
フリップフロップ回路FFは、リセット端子に図3(E)に示す電流比較信号Icが入力され、電流比較信号Icの立ち上がりに応じて、図3(F)に示すフリップフロップ信号FfをLowレベルにして出力する。続いて、タイマ回路TMは、フリップフロップ信号Ffの立ち下がりに応じて予め定めた時間のタイマ信号Tmを出力する。
オアー論理回路ORは、図3(F)に示すフリップフロップ信号Ffと図3(J)に示すタイマ信号Tmのオアー論理を行って、時刻t=t8においてアークスタート制御信号SeをLowレベルにして出力する。そして、アークスタート制御信号SeがLowレベルになるとスイッチング素子TRが遮断してリアクトルDCLの短絡が終了する。このとき、低電流の初期電流が通電しているときにスイッチング素子TRを遮断するので遮断によるサージ電圧が低くなりスイッチング素子の劣化を防止できる。
[実施の形態2]
図4は、実施形態2に係る第2のアークスタート制御回路SE2の詳細図であり、同図において、図2に示す実施形態1のアークスタート制御回路SEと同一符号の構成物は、同一動作を行うので説明は省略し、符号の相違する構成物についてのみ説明する。
図4に示す第2のアークスタート制御回路SE2は、フリップフロップ回路FF、電流比較回路IC、基準電流設定回路IRF、第2のフリップフロップ回路FF2、第2の電流比較回路IC2、第2の基準電流設定回路IRF2及びオアー論理回路ORによって形成されている。
第2の電流比較回路IC2は、予め定めた第2の基準電流設定値Irf2と溶接電流検出信号Idとを比較して第2の基準電流設定値Irf2より高くなると第2の電流比較信号Ic2をHighレベルにして出力する。
第2のフリップフロップ回路FF2は、フリップフロップ信号Ffの立ち上がりによってセットされ出力をHighレベルにして出力し、第2の電流比較信号Ic2の立ち上がりによってリセットされ出力をLowレベルにする。このとき、セット信号であるフリップフロップ信号FfがHighレベルの期間中はリセットを禁止する。
オアー回路ORは、フリップフロップ信号Ffと第2のフリップフロップ信号Ff2とのオアー論理を行って第2のアークスタート制御信号Se2として出力する。
図5は、実施形態2に係る消耗電極式アーク溶接機の動作を説明する波形図である。同図において、同図(A)は溶接開始信号Tsを示し、同図(B)は駆動信号Tdを示し、同図(C)は溶接電圧検出信号Vdを示し、同図(D)は溶接電流検出信号Idを示し、同図(E)は電流比較信号Icを示し、同図(F)はフリップフロップ信号Ffを示し、同図(G)は第2の電流比較信号Ic2を示し、同図(H)は第2のフリップフロップ信号Ff2を示し、同図(I)は第2のアークスタート制御信号Se2を示す。
次に、上述の波形図を用いて実施形態2に係る消耗電極式アーク溶接機の動作を説明する。また、図5において、時刻t=t1〜t3の期間は、図3に示す実施の形態1の動作波形図と同一動作を行うので動作説明は省略する。
第2の電流比較回路IC2は、予め定めた第2の基準電流設定値Irf2と溶接電流検出信号Idとを比較して第2の基準電流設定値Irf2より高くなる時刻t=t31において、第2の電流比較信号Ic2をHighレベルにして出力する。
時刻t=t4において、スタート電流を予め定めた値に制限して継続する。続いて、時刻t=t5においてスタート電流の通電が終了し、低電流の初期電流に移行するときに予め定めた立下り時間T1を設けて電流を緩やかに減少させる。
第2の電流比較回路IC2は、第2の基準電流設定値Irf2と溶接電流検出信号Idとを比較して第2の基準電流設定値Irf2より低くなる時刻t=t51において、図5(G)に示す第2の電流比較信号Ic2をLowレベルにして出力する。
時刻t=t6において、電流比較回路ICは、再度基準電流設定値Irfと溶接電流検出信号Idとを比較して基準電流設定値Irfより低くなると、ほぼスタート電流から初期電流に移行したと判別して電流比較信号IcをHighレベルにして出力する。
フリップフロップ回路FFは、リセット端子に電流比較信号Icが入力され、電流比較信号Icの立ち上がりに応じて、図5(F)に示すフリップフロップ信号FfをLowレベルにして出力する。
時刻t=t10において、第2の電流比較回路IC2は、再度第2の基準電流設定値Irf2と溶接電流検出信号Idとを比較して第2の基準電流設定値Irf2より高くなると、スタート電流から定常の溶接電流に移行したと判別して第2の電流比較信号Ic2をHighレベルにして出力する。
第2のフリップフロップ回路FF2は、リセット端子に第2の電流比較信号Ic2が入力され、第2の電流比較信号Ic2の立ち上がりに応じて、図5(H)に示す第2のフリップフロップ信号Ff2をLowレベルにして出力する。オアー論理回路ORは、図5(F)に示すフリップフロップ信号Ffと図5(H)に示す第2のフリップフロップ信号Ff2のオアー論理を行って、時刻t=t10において第2のアークスタート制御信号Se2をLowレベルにして出力する。
初期電流より大きい定常の溶接電流に移行するときは、溶接電流の急峻な電流増加に対応するために主制御回路SCは、インバータ回路INVを最大パルス幅で動作させる。
このとき、スイッチング素子TRを遮断すると、インバータ回路INVが最大パルス幅で動作しているときにスイッチング素子TRが遮断され、この遮断による電流の落ち込みがリアクトルを介して供給される急峻な電流によって補充され、電流の落ち込みが小さくなりスイッチング素子TRの遮断によるアーク切れを防止する。
[実施の形態3]
図6は、交流パルスMIG溶接を行う消耗電極式アーク溶接機の電気接続図である。同図において、図1は、本発明の実施形態1に係る消耗電極式アーク溶接機の電気接続図と同一符号の構成物は、同一動作を行うので説明は省略し符号の相違する構成物についてのみ説明する
図6に示す2次側インバータ回路INV2は、リアクトルDCLの出力側に設けられ、二次整流回路DR2及びリアクトルDCLによって直流に平滑された出力を交流パルスMIGに必要な低周波(例えば 50〜200Hz)で動作して交流アークを発生させる。
上述に示す2次側インバータ回路INV2を除くその他の回路構成は、図1に示す実施形態1に係る消耗電極式アーク溶接機の電気接続図と同一構成である。よって、本発明のアークスタート時にスイッチング素子を導通させてリアクトルを短絡し、スタート電流の立ち上がりを急峻にさせてアークスタートを行う手段は、交流パルスMIG溶接を行う消耗電極式アーク溶接機においても有効なスタート手段である。
本発明の実施形態1に係る消耗電極式アーク溶接機の電気接続図である。 図1に示すアークスタート制御回路の詳細図である。 実施形態1の動作を説明する波形図である。 実施形態2に係る第2のアークスタート制御回路の詳細図である。 実施形態2の動作を説明する波形図である。 実施形態3に係る消耗電極式アーク溶接機の電気接続図である。 従来技術の消耗電極式アーク溶接機の電気接続図である。 従来技術の動作を説明する波形図である。
符号の説明
1 溶接トーチ
2 被加工物
3 ワイヤ送給モータ
4 溶接ワイヤ
C1 平滑コンデンサ
D1 ダイオード
D2 保護用ダイオード
DCL リアクトル
DR1 一次整流回路
DR2 二次整流回路
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FF フリップフロップ回路
FF2 第2のフリップフロップ回路
Ff フリップフロップ信号
Ff2 第2のフリップフロップ信号
IC 電流比較回路
IC2 第2の電流比較回路
Ic 電流比較信号
Ic2 第2の電流比較信号
ID 電流検出回路
Id 出力電流検出回路
IR 電流設定回路
Ir 電流設定信号
IRF 基準電流設定回路
IRF2 第2の基準電流設定回路
Irf 基準電流設定値(信号)
Irf2 第2の基準電流設定値(信号)
Ir 電流設定信号
In インバータ制御信号
INT 変圧器
INV インバータ回路
INV2 2次側インバータ回路
Mc モータ制御回路
OR オアー論理回路
SC 主制御回路
SE アークスタート制御回路
SE2 第2のアークスタート制御回路
Se アークスタート制御信号
Se2 第2のアークスタート制御信号
SR サイリスター駆動回路
Sr サイリスター駆動信号
ST アークスタート回路
SCR サイリスター素子
TM タイマ回路
Tm タイマ信号
TS トーチスイッチ
TR スイッチング素子
Td 駆動信号
VD 電圧検出回路
Vd 出力溶接電圧検出信号
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号





Claims (3)

  1. 溶接電源内の出力経路に設けられたリアクトルを介して出力を消耗電極と被溶接物との間に供給する消耗電極式アーク溶接機において、スイッチング素子のソース側とダイオードのアノード側とを直列接続し前記リアクトルの入力端子に前記スイッチング素子のドレイン側を接続し前記リアクトルの出力端子に前記ダイオードのカソード側を接続してなるアークスタート回路と、溶接開始信号が入力されたときに前記スイッチング素子を導通し前記消耗電極と被溶接物との間に高電流のスタート電流を予め定めた時間通電し、続いて前記スタート電流の通電が終了すると低電流の初期電流に移行し前記初期電流が通電しているときに前記スイッチング素子を遮断するアークスタート制御回路とを、具備したことを特徴とする消耗電極式アーク溶接機。
  2. 前記アークスタート制御回路は、前記高電流のスタート電流から前記低電流の初期電流に移行するときに予め定めた立下がり時間を設ける、ことを特徴とする請求項1記載の消耗電極式アーク溶接機。
  3. 前記アークスタート制御回路は、前記初期電流の通電が終了し前記初期電流より大きい定常の溶接電流に移行するときに前記スイッチング素子を遮断する、ことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれか1項に記載の消耗電極式アーク溶接機。














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