JP2007244975A - 自動車排ガス処理触媒およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】担体として、ケイ素のアルコキシド溶液をゾル−ゲル法で加水分解して得られるシリカゾルを、重縮合することで多孔質のシリカゲルを得た上で、このシリカゲルをさらに焼成して得られる多孔質材料を用い、この担体に、アルカリ土類金属酸化物および白金を担持する。これらの担持は、その前駆物質を上記シリカゾルに添加して分散させてから、重縮合して焼成することによりなされる。これにより、上記多孔質材料の表面および内部の何れにも、上記アルカリ土類金属酸化物と白金とが分散するので、少なくとも200℃以下の温度で窒素酸化物を無害化する吸蔵型NOx 還元触媒の活性を発揮できる。
【選択図】なし
Description
上記担体としての多孔質材料は、上述したように、少なくともシリカ(SiO2 )を含んでいればその成分は特に限定されるものではなく、シリカ以外の成分を含んでいてもよい。具体的には、例えば、アルミナ(Al2O3 )等、自動車排ガス処理の分野(好ましくは吸蔵型NOx 還元触媒の分野)で公知の金属酸化物を含んでいてもよい。多孔質材料の組成については、本発明にかかる自動車排ガス処理触媒の用途等に応じた特性を発揮できるように、公知の材料を公知の範囲内で組み合わせたり公知の手法を組み合わせたりして設計すればよい。
本発明にかかる自動車排ガス処理触媒においては、アルカリ土類金属酸化物は、強い塩基点として作用し、リーン条件でNOx を吸収して貯蔵する吸蔵材として機能する。本発明においては、多孔質材料を作製する過程で、シリカゾルにアルカリ土類金属化合物(および白金)を添加して分散させる。その後、重縮合および焼成を経て得られる自動車排ガス処理触媒では、アルカリ土類金属が酸化物となって担持されている。
本発明にかかる自動車排ガス処理触媒においては、白金(Pt)は、吸蔵型NOx 還元触媒の活性金属として作用する。本発明においては、多孔質材料を作製する過程で、前駆物質としての白金化合物と上記アルカリ土類金属化合物とをシリカゾルに添加して分散させる。その後、重縮合および焼成を経て得られる自動車排ガス処理触媒では、アルカリ土類金属が酸化物となっているとともに、白金化合物は金属Pt(Pt原子)の微粒子となって担持されている。
本発明にかかる自動車排ガス処理触媒では、前記シリカゾルに、上記前駆物質(アルカリ土類金属化合物および白金化合物)を添加して分散させてから、当該シリカゾルを重縮合してゲル化する。このときの各前駆物質の添加方法や添加条件は特に限定されるものではなく、公知の方法や条件を用いることができる。
上記のように、多孔質シリカゲルを所定条件により焼成することで、本発明にかかる高性能の自動車排ガス処理触媒を得ることができる。この自動車排ガス処理触媒は、200℃以下の温度で、排ガス中に含まれるCO、HC、およびNOx の三成分を同時に無害化する吸蔵型NOx 還元触媒の触媒反応の活性を有している。また、構造上の特徴として、触媒表面すなわち担体である多孔質材料の表面だけでなく、内部においてもアルカリ土類金属酸化物と金属Ptとが均一に微分散している。
前述したように、本発明にかかる自動車排ガス処理触媒は、アルカリ土類金属化合物と分散性を有する白金化合物との存在下で、ケイ素のアルコキシド溶液をゾル−ゲル法で加水分解して得られるシリカゾルを重縮合して多孔質シリカゲルを得て、さらに当該多孔質シリカゲルを焼成することにより、吸蔵材であるアルカリ土類金属酸化物と活性金属である白金とを担持する。したがって、本発明には、上記プロセスを含む自動車排ガス処理触媒の製造方法も含まれる。
まず、ケイ素のアルコキシドとして、コルコート社製のテトラエトキシシラン40を用い、そのエタノール溶液を調製した上で、表1の「加水分解液」に示す組成(重量比)で水(H2O)および塩酸(ゾル−ゲル法触媒)を添加して加水分解液を調製した。
未焼成のシリカゲルに白金アセチルアセトナート錯体のエタノール溶液を含浸させてから焼成した以外は、実施例2と同様にして比較触媒を得た。つまりこの比較触媒においては、本発明のように前駆物質をシリカゾルに添加して分散させてから、重縮合してシリカゲルとし、焼成するという溶液混合の手法を用いるのではなく、シリカゲルを前駆物質の溶液に含浸させる含浸法を用いて、白金を担体に担持している。
実施例1で得られた自動車排ガス処理触媒(1)の粉末1gを500mlのガラス容器に仕込み、当該ガラス容器を密閉した後、ガラス容器中の窒素酸化物濃度が500ppmとなるように一酸化窒素(NO)ガスを注入した。なお、この窒素酸化物濃度は自動車の排ガスと同レベルである。その後、室温で10分放置した後、ガス検知管((株)ガステック製)を用いて、ガラス容器中の窒素酸化物濃度を測定した。
実施例1で得られた自動車排ガス処理触媒(2)と、比較例で得られた比較触媒について、それぞれ実施例2と同様にしてガラス容器中の窒素酸化物濃度を、3分および10分放置した後に測定した。その結果を表2に示す。
Claims (9)
- 少なくともシリカからなる多孔質材料の担体に、アルカリ土類金属酸化物および白金を担持してなる自動車排ガス処理触媒であって、
上記多孔質材料は、ケイ素のアルコキシド溶液をゾル−ゲル法で加水分解して得られるシリカゾルを、重縮合することで多孔質のシリカゲルを得た上で、このシリカゲルをさらに焼成して得られるものであり、
上記アルカリ土類金属酸化物および白金は、これらの前駆物質を上記シリカゾルに添加して分散させてから、当該シリカゾルを重縮合して焼成することによって上記担体に担持されることを特徴とする自動車排ガス処理触媒。 - 上記ケイ素のアルコキシドとして、炭素数1〜4の低級アルコールのアルコキシドを少なくとも1種用いることを特徴とする請求項1に記載の自動車排ガス処理触媒。
- 上記ケイ素の低級アルコールのアルコキシドとして、テトラエトキシシランを用いることを特徴とする請求項2に記載の自動車排ガス処理触媒。
- 上記アルカリ土類金属酸化物の前駆物質が炭酸塩および/または水酸化物であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の自動車排ガス処理触媒。
- 上記アルカリ土類金属が、カルシウムおよびマグネシウムの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載の自動車排ガス処理触媒。
- 上記白金の前駆物質は、溶液状態で使用可能な化合物であることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載の自動車排ガス処理触媒。
- 上記白金の前駆物質が、白金アセチルアセトナート錯体であることを特徴とする請求項6に記載の自動車排ガス処理触媒。
- 少なくともシリカからなる多孔質材料の担体に、アルカリ土類金属酸化物および白金を担持してなる自動車排ガス処理触媒であって、
少なくとも200℃以下の温度であっても、吸蔵型の窒素酸化物還元触媒の活性を発揮できるとともに、
上記多孔質材料の表面および内部の何れにも、上記アルカリ土類金属酸化物と白金とが分散していることを特徴とする自動車排ガス処理触媒。 - 少なくともシリカからなる多孔質材料の担体に、アルカリ土類金属酸化物および白金を担持してなる自動車排ガス処理触媒の製造方法であって、
上記多孔質材料にアルカリ土類金属酸化物と白金とを担持するために、
ケイ素のアルコキシド溶液をゾル−ゲル法で加水分解して得られるシリカゾルにアルカリ土類金属酸化物および白金の前駆物質を添加して、これら化合物をシリカゾル中に分散させる分散工程、
上記化合物を分散させたシリカゾルを重縮合してシリカゲルを得るゲル化工程、
当該シリカゲルを加熱焼成し、前駆物質をアルカリ土類金属酸化物および白金とする焼成工程、
の各工程を含むことを特徴とする自動車排ガス処理触媒の製造方法。
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2006
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