JP2007243554A - マルチキャリア伝送装置及びマルチキャリア伝送方法 - Google Patents

マルチキャリア伝送装置及びマルチキャリア伝送方法 Download PDF

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Abstract

【課題】高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保することが可能なマルチキャリア伝送装置を提供する。
【解決手段】データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類する周波数帯域分類手段(周波数帯域分類部3122,4102に相当)と、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うデータ伝送手段(マッピング部302,402、デマッピング部307,406に相当)と、を有することを特徴とする。
【選択図】図9

Description

本発明は、電話線などのメタリックケーブルで数Mビット/秒の高速なデータ伝送を行うxDSL(x Digital Subscriber Line)(xは、A、S、V等の総称)に適用されるマルチキャリア伝送装置及びマルチキャリア伝送方法に関し、特に、長時間に渡って変動する雑音や、短時間に突発的に発生する雑音など、様々な雑音が発生する雑音環境下において、高速なデータ伝送を行うことを可能とするマルチキャリア伝送装置及びマルチキャリア伝送方法に関するものである。
近年、電話線などのメタリックケーブルで、数Mビット/秒の高速なデータ伝送を行うことが可能なxDSL技術に注目が集まっている。中でも、注目を集めているのが、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)である。このADSLは、上りと下りとで伝送速度が異なっており、この非対称性がインターネットのアクセスに適している。
まず、図1を参照しながら、一般的なADSL伝送システムのシステム構成について説明する。
図1に示すように、ADSL伝送システムは、ADSL宅内装置(100)と、宅内電話機(101)と、宅内側のスプリッタ(102)と、ADSL局内装置(104)と、電話交換機(105)と、局内側のスプリッタ(106)と、を有して構成される。
ADSL宅内装置(100)は、宅内側のスプリッタ(102)を介して線路(103)に接続される。また、宅内電話機(101)は、宅内側のスプリッタ(102)を介して線路(103)に接続される。
ADSL局内装置(104)は、局内側のスプリッタ(106)を介して線路(103)に接続される。また、電話交換機(105)は、局内側のスプリッタ(106)を介して線路(103)に接続される。
スプリッタ(102、106)は、線路(103)内の信号を、通話信号と、ADSLによるデータ信号と、に分離するための装置である。
なお、宅内側のスプリッタ(102)は、線路(103)内の信号が通話信号の場合には、宅内電話機(101)側に接続され、線路(102)内の信号がADSLによるデータ信号の場合には、ADSL宅内装置(100)側に接続される。
また、局内側のスプリッタ(106)は、線路(103)内の信号が通話信号の場合には、電話交換機(105)側に接続され、線路(103)内の信号がADSL信号の場合には、ADSL局内装置(104)側に接続される。
ADSL局内装置(104)は、DSLAM(Digital Subscriber Line Multiplexer)を有しており、そのDSLAMを介して、プロバイダからインターネットへと接続されることになる。なお、DSLAMは、アナログ信号として伝送されてきたデータをデジタル信号に変換し、プロバイダへと送信する。
なお、ADSL伝送システムは、DMT(Discrete Multi-Tone)方式と称される変復調方式を用いてデジタル信号をアナログ信号に変換し、データの高速伝送を行う。
このDMT方式は、送信側において、256のキャリアにQAM(Quadrature Amplitude/phase Modulation)による変調処理を行い、そのQAM変調処理を行ったキャリアを、フーリエ逆変換を用いて多重化し、その多重化した信号を受信側に送信する。そして、受信側は、フーリエ変換を用いて、送信側から受信した信号の中から各キャリアを抽出し、その抽出した各キャリアに対し、復調処理を行うことになる。
なお、ADSL伝送システムにおいて、ADSL回線とISDN回線とを同一のケーブル束に含ませるように構成した場合には、ADSL回線は、ISDN回線からの影響を受け、ADSL回線でのデータの高速伝送を低下させる要因となるノイズが発生してしまう問題点がある。なお、ADSL回線がISDN回線から受ける影響の中で特に問題となるのが、ISDN回線からの漏話雑音である。
なお、ISDN回線からの影響を回避するために、ADSL伝送システムにおいて、ADSL回線とISDN回線とを同一のケーブル束に含ませないように構成することも可能である。しかし、この構成のADSL伝送システムの場合には、オペレータに対する負担が大きくなるという別の問題点が発生してしまうことになる。このようなことから、ISDN回線とADSL回線とを同一のケーブル束に含ませるように構成したADSL伝送システムにおいて、データの高速伝送の低下を回避するような伝送方法が所望されている。
まず、図2を参照しながら、TCM方式のISDN回線を使用した際に、ADSL回線に発生する漏話雑音について説明する。なお、図2には、下り方向のデータ伝送を行っている際に、TCM−ISDN回線によるデータ伝送により、ADSL回線の端末側の装置である、ATU−R(Adsl Transceiver Unit-Remote side)に発生する漏話雑音が示されている。なお、TCM方式のISDN回線では、1.25msec毎に、上り方向と下り方向とのデータ伝送を交互に行っている。
ADSL回線において下り方向のデータ伝送を行っている際に、TCM−ISDN回線が上り方向のデータ伝送を行った場合、TCM−ISDN回線からの減衰前の高出力の信号が、ADSL回線における減衰した信号に影響を及ぼすことになり、ADSL回線の端末側の装置であるATU−Rに『NEXT』(Near End Cross Talk)、『近端漏話』が発生してしまうことになる。
また、ADSL回線において下り方向のデータ伝送を行っている際に、TCM−ISDN回線が下り方向のデータ伝送を行った場合、TCM−ISDN回線の信号が減衰したADSL回線の信号に影響を及ぼすことになり、ADSL回線の端末側の装置であるATU−Rに『FEXT』(Far End Cross Talk)、『遠端漏話』が発生してしまうことになる。なお、同じ現象は、ADSL回線の中央局側の装置であるATU−C(Adsl Tranceiver Unit-Center side)においても発生する。
次に、図3を参照しながら、漏話雑音の雑音量について説明する。なお、図3には、漏話雑音の雑音量が示されている。図3に示すように、近端漏話『NEXT』発生時の雑音量は、遠端漏話『FEXT』発生時の雑音量よりも多い。これは、TCM−ISDN回線からの減衰前の高出力の信号が、ADSL回線における減衰した信号に影響を及ぼすためである。この雑音量の差に注目し、近端漏話『NEXT』発生時と遠端漏話『FEXT』発生時とでデータの伝送量を切り替えて送信する方式が提案されている。この方式は、デュアルビットマップ方式と呼ばれ、図3に示すように、雑音量が所定の閾値より少ない遠端漏話『FEXT』発生時には、データ量を多く送信し、雑音量が所定の閾値より多い近端漏話『NEXT』発生時には、データ量を少なく送信する方式である。
TCM方式のISDN回線とADSL回線とが隣接するADSL伝送システムにおいては、雑音量が周期的に変化するため、上り方向と下り方向とで各キャリアのSNR(Signal to Noise Ratio)を測定し、その測定したSNRに従ってビット配分を求めるようになっている。
次に、図4を参照しながら、従来におけるADSL伝送システムについて説明する。
<ATU−C300側の構成>
まず、ATU−C(300)側の構成について説明する。
ATU−C(300)の送信部には、上位装置から送られてくるデータに対してCRC(Cyclic Readuancy Check)符号を付加するCRCエラー処理部(315)と、CRC符号を付加したデータに対して、スクランブル処理を施し、リードソロモン方式のエラー訂正符号を付加するスクランブル処理及び誤り訂正部(scram&FEC(Forward Error Correction))(301)と、雑音レベルが変化するタイミングに応じて、各キャリアの送信パワー配分とビット配分とを切り替えて、キャリアにビット配分、及び、送信パワー配分を付加するマッピング部(302)と、マッピング部(302)からの出力信号である多値QAM(Quadrature Amplitude Modulation)信号を各キャリアで変調多重化するフーリエ逆変換部(303)と、フーリエ逆変換部(303)からの出力信号をアナログ信号に変換し、下りアナログ信号として受信側に送信するデジタル/アナログ変換部(304)と、を有している。
また、ATU−C(300)の受信部には、ATU−R(400)から伝送されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部(305)と、このデジタル信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換部(306)と、雑音レベルが変化するタイミングに応じてビット配分と送信パワー配分とを切り替えて、伝送されてきた信号を復調するデマッピング部(307)と、スクランブル処理を施し、エラー訂正により正しいデータに戻す処理を行うスクランブル処理及び誤り訂正部(scram&FEC(Forward Error Correction))(308)と、予め決定された数式を用いて、データに付加されたCRC符号のチェック処理を行い、CRCエラー検出を行うCRCエラー検出部(314)と、を有している。
また、ATU−C(300)には、疑似ランダム信号発生部(310)と、雑音トーン発生部(311)と、ビット・パワー配分計算部(312)と、が設けられている。なお、図5に、ビット・パワー配分計算部(312)の詳細な構成を示す。
<ATU−R400側の構成>
次に、ATU−R(400)側の構成について説明する。
ATU−R(400)の送信部には、上位装置から送られてくるデータに対してCRC(Cyclic Readuancy Check)符号を付加するCRCエラー処理部(415)と、CRC符号を付加したデータに対して、スクランブル処理を施し、リードソロモン方式のエラー訂正符号を付加するスクランブル処理及び誤り訂正部(scram&FEC(Forward Error Correction))(401)と、雑音レベルが変化するタイミングに応じて、各キャリアの送信パワー配分とビット配分とを切り替えて、キャリアにビット配分、及び、送信パワー配分を付加するマッピング部(402)と、マッピング部(402)からの出力信号である多値QAM信号を各キャリアで変調多重化するフーリエ逆変換部(403)と、フーリエ逆変換部(403)からの出力信号をアナログ信号に変換し、上り信号として送信側に送信するデジタル/アナログ変換部(404)と、を有している。
また、ATU−R(400)の受信部には、ATU−C(300)から伝送されるアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換部(408)と、このデジタル信号にフーリエ変換を施すフーリエ変換部(407)と、雑音レベルが変化するタイミングに応じて、ビット配分と送信パワー配分とを切り替えて、伝送されてきた信号を復調するデマッピング部(406)と、スクランブル処理を施し、エラー訂正により正しいデータに戻す処理を行うスクランブル処理及び誤り訂正部(scram&FEC(Forward Error Correction))(405)と、予め決定された数式を用いて、データに付加されたCRC符号のチェック処理を行い、CRCエラー検出を行うCRCエラー検出部(414)と、を有している。
また、ATU−R(400)には、疑似ランダム信号発生部(409)と、ビット・パワー配分計算部(410)と、が設けられている。なお、図6に、ビット・パワー配分計算部(410)の詳細な構成を示す。
図4に示すADSL伝送システムは、ISDNの下り方向送信時に、ATU−C(300)に、近端漏話『NEXT』が生じ、ATU−R(400)に、遠端漏話『FEXT』が生じる。また、ISDNの上り方向送信時に、ATU−C(300)に、遠端漏話『FEXT』が生じ、ATU−R(400)に、近端漏話『NEXT』が生じる。
疑似ランダム信号発生部(310、409)は、上述した雑音環境下においてデータ伝送容量を確保するために、データ伝送に使用する各キャリアに対し、予め定められた疑似ランダム列をなすデータを順次割り当てた疑似ランダム信号を発生し、フーリエ逆変換部(303、403)にそれぞれ出力し、デジタル/アナログ変換部(304、404)を介して対向局側に出力することになる。
ビット・パワー配分計算部(312、410)は、対向局側の疑似ランダム信号発生部(409、310)により発生した疑似ランダム信号を用いてデータ伝送に用いる各キャリアに割り当てるビット配分、及び、各キャリアに使用する送信パワー配分を、近端漏話『NEXT』発生時と遠端漏話『FEXT』発生時とでそれぞれ求めることになる。そして、ビット・パワー配分計算部(312、410)は、近端漏話『NEXT』発生時と遠端漏話『FEXT』発生時とでそれぞれ求めたビット配分、及び、送信パワー配分を、自局側のデマッピング部(307、406)と、対向局側のマッピング部(302、402)と、にそれぞれ記憶することになる。
次に、ビット・パワー配分計算部(312、410)において、ビット配分、及び、送信パワー配分を求める際の処理動作について説明する。なお、ATU−C(300)と、ATU−R(400)と、では同一の処理を行うため、下り方向のビット配分、及び、送信パワー配分を求める処理についてのみ以下に説明する。
まず、疑似ランダム信号発生部(310)は、キャリアに割り当てるビット配分、及び、各キャリアに使用する送信パワー配分を算出するためのトレーニング期間は、データ伝送に使用する各キャリアの振幅を、予め定められた疑似ランダム列に従って割り当てられる所定データのビットの並びに応じた振幅に変調し、その変調した各キャリアの振幅をフーリエ逆変換部(303)に出力する。
フーリエ逆変換部(303)は、振幅の変調された各キャリアに対し、フーリエ逆変換を施し、各キャリアを足し合わせたデジタル形式で表される電圧値を出力する。また、デジタル/アナログ変換部(304)は、デジタル形式の電圧値を、実際の電圧値であるアナログ信号に変換して回線に出力する。
ATU−R(400)は、ATU−C(300)より送られたアナログ信号をアナログ/デジタル変換部(408)にてデジタル形式で表される電圧値に変換する。そして、フーリエ変換部(407)にてデジタル形式の電圧値にフーリエ変換を施し、振幅の変調された各キャリアを取り出し、その取り出した各キャリアを、ビット・パワー配分計算部(410)に出力する。
ビット・パワー配分計算部(410)は、下り方向SNR評価部にて各キャリアのSNR値を近端漏話『NEXT』発生時と、遠端漏話『FEXT』発生時と、でそれぞれ複数算出し、各キャリアのSNRの平均値を算出する。
なお、図7に示す『A』は、下り方向SNR評価部にて評価された遠端漏話『FEXT』発生時のSNRの平均値、及び、近端漏話『NEXT』発生時のSNRの平均値を示すものである。
図6に示す下り方向SNR評価部は、その算出した近端漏話『NEXT』発生時のSNR平均値を、NEXT SNRに、また、遠端漏話『FEXT』発生時のSNR平均値を、FEXT SNRに、それぞれ保持することになる。
また、ビット・パワー配分計算部(410)は、測定した各キャリアのSNR平均値により雑音レベル毎に各キャリアのビット配分、及び、送信パワー配分を算出し、その算出したビット配分、及び、送信パワー配分をデマッピング部(406)に出力して記憶すると共に、マッピング部(402)に出力する。なお、図7に示す『B』は、下り方向SNR評価部で評価されたSNRの平均値に従って各キャリアのビット配分を決定している状態を概念的に示すものである。
マッピング部(402)は、データ伝送に用いるキャリアに割り当てるビット配分、及び、キャリアに使用する送信パワー配分を算出するトレーニング期間は、ビット・パワー配分計算部(410)により算出されたビット配分、及び、送信パワー配分の情報を、所定のキャリアに対し所定のビット数ずつ割り当て、フーリエ逆変換部(403)に出力する。
フーリエ逆変換部(403)は、マッピング部(402)から送られた所定のキャリアに対し、フーリエ逆変換を施し、デジタル形式で表された電圧値を出力する。デジタル/アナログ変換部(404)は、デジタル形式で表された電圧値により実際の電圧値であるアナログ信号を生成し、回線に出力する。
ATU−C(300)は、ATU−R(400)より送られたアナログ信号をアナログ/デジタル変換部(305)にてデジタル形式で表される電圧値に変換する。そして、フーリエ変換部(306)でデジタル形式の電圧値にフーリエ変換を施し、振幅の変調された各キャリアを取り出す。
デマッピング部(307)は、所定のビット数ずつ割り当てられた所定のキャリアからビット配分、及び、送信パワー配分の情報を取り出し、その取り出したビット配分、及び、送信パワー配分の情報をマッピング部(302)に出力して記憶する。
マッピング部(302、402)は、上述した処理により算出された2種類のビット配分、及び、送信パワー配分を用いて、データ伝送時に発生する雑音レベルに応じたビット配分、及び、送信パワー配分を選択し、各キャリアにビット配分、及び、送信パワー配分を付加する。また、デマッピング部(307、406)は、対向局で雑音レベルに応じてなされたビット配分、及び、送信パワー配分と同一のビット配分、及び、送信パワー配分を用いて、キャリアに割り当てられたデータを取り出す。
なお、図4に示すADSL伝送システムは、ATU−C(300)側には、雑音同期トーン発生部(311)を有しており、ATU−R(400)側には、クロック検出部(411)と、ビット・パワー配分選択部(412)と、を有している。
ATU−C(300)側のクロックは、雑音レベルが変化するタイミングに同期したクロックであり、この場合、雑音レベルが変化するタイミングは、既知であるとする。例えば、雑音がTCM方式のISDN回線からの漏話である場合、近端漏話『NEXT』と遠端漏話『FEXT』とが1.25msec毎に発生するため、各キャリアのSNRも1.25msec毎に変化する。そのため、ATU−C(300)の送信部では雑音レベルの変化するタイミングに同期した周期1.25msecで振幅に変化するクロックを受けてATU−R(400)の受信部に、当該クロックを送信することが必要となる。そこで、雑音同期トーン発生部(311)で当該クロックに同期して信号レベルを変化させた雑音同期トーン信号を発生させてATU−R(400)に送信している。より詳細には、雑音同期トーン発生部(311)は、雑音レベルの変化するタイミングに同期したクロックにより、所定のキャリアの振幅を、雑音レベルの変化するタイミングに同期して変化させ、フーリエ逆変換部(303)に出力している。
クロック検出部(411)は、フーリエ変換部(407)により取り出された、所定キャリアの振幅の変化により雑音レベルの変化するタイミングを検出し、その検出した雑音レベルの変化するタイミングをビット・パワー配分選択部(412)に送信する。
ビット・パワー配分選択部(412)は、クロック検出部(411)からの通知により、雑音レベルの変化するタイミングを認識し、マッピング部(402)に記憶した2種類のビット配分、及び、送信パワー配分のうち、雑音レベルに応じたデータ伝送を行うために使用するビット配分、及び、送信パワー配分の指定を行う。
また、ビット・パワー配分選択部(412)は、デマッピング部(406)に記憶した2種類のビット配分、及び、送信パワー配分のうち、データの復調に用いる、ATU−C(300)で雑音レベルに応じて使用されたビット配分、及び、送信パワー配分と同一のビット配分、及び、送信パワー配分の指定を行う。
図8には、345のシンボルからなるハイパーフレームの構成が示されている。図8に示された点線Aより左側のシンボルは、ISDN回線からの漏話雑音が小さく(遠端漏話発生)、キャリアにビットを多く割り当てることができるシンボルである。また、図8に示された点線AとBとに挟まれたシンボルは、ISDN回線からの漏話雑音が大きく(遠端漏話発生)、キャリアに少しのビットしか割り当てることができないシンボルである。
ISDNからの遠端漏話発生タイミングに同期して0シンボルから送信を開始すると、図8に示されるように345番目のシンボルの受信タイミングとISDNからの漏話雑音の切り替わるタイミングとが同期することになる。従って、次の346番目のシンボルからISDNからの遠端漏話発生タイミングに同期してシンボルの送信を行うことが可能となる。ビット・パワー配分選択部(412)には、シンボルの送信順毎に2種類のビット配分、及び、送信パワー配分のうち、何れのビット配分、及び、送信パワー配分を使用すればよいのかが記憶されている。
なお、フーリエ逆変換部(303)には、疑似ランダム信号発生部(310)と、雑音同期トーン発生部(311)と、マッピング部(302)と、からの信号が出力されるが、それぞれの装置から出力される信号が同時にフーリエ逆変換部(303)に入力されることはない。即ち、フーリエ逆変換部(303)は、異なる時間で入力される信号にフーリエ逆変換を施し、デジタル/アナログ変換部(304)に出力することになる。なお、上述した各装置は図示しないシーケンサにより制御されている。このシーケンサの制御により疑似ランダム信号発生部(310)、雑音同期トーン発生部(311)は、所定の信号出力タイミングとなると、フーリエ逆変換部(303)に信号を出力することになる。また、フーリエ逆変換部(303)は、シーケンサにより次にどの装置から信号が入力されるのかを認識している。
なお、上述したADSL伝送システムにおいては、通信中に、長時間に渡ってなだらかに変動するノイズが発生したり、また、短時間に突発的に変動するノイズが発生したりし、通信中に発生するノイズが一定ではなく、非定常的なノイズが発生することになる。
なお、アプリケーションの中には、高速応答を必要とするものがあり、高速応答を必要とするデータに対し、上述した非定常的なノイズによるエラーが発生すると、正常な処理を行うことができなくなったり、遅延が発生したりしてしまうことになる。このため、従来のADSL伝送システムでは、一定のSNRマージン値を設定し、非定常的なノイズが発生しても通信中にエラーを発生させないように制御していた。
しかしながら、従来のADSL伝送システムは、上述した非定常的なノイズが特定の周波数帯域で継続して発生する傾向があるにも拘らず、全ての周波数帯域に対し、一定のSNRマージン値を設定し、非定常的なノイズが発生してもエラーを発生させないように制御していた。
また、一定のSNRマージン値以上の非定常的なノイズが発生した場合には、エラーが発生し、高速応答が必要なデータ伝送時においてエラーを発生させてしまう虞がある。
このため、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の更なる安定性を確保したいのが現状である。
なお、本発明より先に出願された技術文献として、周期的に変化する雑音の周期に応じてマルチキャリアの各キャリアの送信パワー配分を算出し、算出された送信パワー配分に基づいてデータ伝送をなすようにし、周期的に変化している雑音が発生している状態において、効率良くマルチキャリア伝送を行うようにした技術が開示された文献がある(例えば、特許文献1参照)。
また、雑音レベルの変化するタイミングが既知の雑音環境下において、第1及び第2の通信局相互間でマルチキャリアを用いたデータ伝送を行う技術が開示された文献がある(例えば、特許文献2参照)。
また、種々のチャンネルの信号対ノイズ比を時々測定し、所定のビット誤り率及び所望のデータ伝送レートの(可能な)実現性に依存して各チャンネルに関するマージンを求める適応アルゴリズムに従って、非同期データ加入者ループ(ADSL)通信システムのチャンネル間にデータを分配する可変帯域多重キャリア通信用の適応ビット割り当てについて開示された文献がある(例えば、特許文献3参照)。
特許第3348719号公報 特許第3319422号公報 特表2002−504283号公報
なお、上記特許文献1には、周期的に変化する雑音が発生している状態において、効率良くマルチキャリア伝送を行う技術について開示されているが、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保する点については考慮されたものではない。
また、上記特許文献2には、雑音レベルの変化するタイミングが既知の雑音環境下におけるマルチキャリア伝送について開示されているが、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保する点については考慮されたものではない。
また、上記特許文献3には、通信システムのチャンネル間にデータを分配する可変帯域多重キャリア通信用の適応ビット割り当てについて開示されているが、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保する点については考慮されたものではない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保することが可能なマルチキャリア伝送装置及びマルチキャリア伝送方法を提供することを目的とするものである。
かかる目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有することとする。
本発明にかかるマルチキャリア伝送装置は、複数のキャリアを用いてデータ伝送を行うマルチキャリア伝送装置であって、データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類する周波数帯域分類手段と、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うデータ伝送手段と、を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置は、通信回線に発生するSNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定手段を有し、周波数帯域分類手段は、SNR測定手段により測定したSNRの測定結果を基に、定常周波数帯域と、非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置において、周波数帯域分類手段は、SNR測定手段により測定したSNRの測定結果を基に、各周波数帯域におけるSNRの変動量を算出し、該算出したSNRの変動量と、閾値と、を比較し、SNRの変動量が閾値未満であると判断した周波数帯域を、定常周波数帯域と特定し、SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を、非定常周波数帯域と特定し、定常周波数帯域と、非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置において、周波数帯域分類手段は、SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を中心周波数帯域とし、中心周波数帯域から所定の帯域幅だけ拡張した拡張周波数帯域を、非定常周波数帯域と特定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置において、データ伝送手段は、非定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータ以外のデータを割り当て、データ伝送を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置は、定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御する制御手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置において、制御手段は、雑音によるエラーの発生を減少させるための機能に関係したパラメータを調整し、定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置において、パラメータは、SNRと、FEC(Forward Error Correction)と、インターリーブと、トレリスコーディングと、ターボコーディングと、の少なくとも1つであることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置は、所定の帯域幅の値を任意に変更する帯域幅変更手段を有することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送装置において、SNR測定手段は、送信信号を用いてSNRを測定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法は、複数のキャリアを用いてデータ伝送を行うマルチキャリア伝送装置において行うマルチキャリア伝送方法であって、データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類する周波数帯域分類工程と、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うデータ伝送工程と、を、マルチキャリア伝送装置が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法は、通信回線に発生するSNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定工程を、マルチキャリア伝送装置が行い、周波数帯域分類工程は、SNR測定工程により測定したSNRの測定結果を基に、定常周波数帯域と、非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法において、周波数帯域分類工程は、SNR測定工程により測定したSNRの測定結果を基に、各周波数帯域におけるSNRの変動量を算出し、該算出したSNRの変動量と、閾値と、を比較し、SNRの変動量が閾値未満であると判断した周波数帯域を、定常周波数帯域と特定し、SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を、非定常周波数帯域と特定し、定常周波数帯域と、非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法において、周波数帯域分類工程は、SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を中心周波数帯域とし、中心周波数帯域から所定の帯域幅だけ拡張した拡張周波数帯域を、非定常周波数帯域と特定することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法において、データ伝送工程は、非定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータ以外のデータを割り当て、データ伝送を行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法は、定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御する制御工程を、マルチキャリア伝送装置が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法において、制御工程は、雑音によるエラーの発生を減少させるための機能に関係したパラメータを調整し、定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法において、パラメータは、SNRと、FEC(Forward Error Correction)と、インターリーブと、トレリスコーディングと、ターボコーディングと、の少なくとも1つであることを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法は、所定の帯域幅の値を任意に変更する帯域幅変更工程を、マルチキャリア伝送装置が行うことを特徴とするものである。
また、本発明にかかるマルチキャリア伝送方法において、SNR測定工程は、送信信号を用いてSNRを測定することを特徴とするものである。
本発明は、データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類し、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うことを特徴とする。これにより、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保することが可能となる。
まず、図9を参照しながら、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムの特徴について説明する。
本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類する周波数帯域分類手段(周波数帯域分類部3122,4102に相当)と、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うデータ伝送手段(マッピング部302,402、デマッピング部307,406に相当)と、を有することを特徴とするものである。これにより、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保することが可能となる。以下、添付図面を参照しながら、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムについて詳細に説明する。
(第1の実施形態)
まず、図9を参照しながら、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムのシステム構成について説明する。
本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、図9に示すように、ビット・パワー配分計算部(312、410)が、SNR計算部(3121、4101)と、周波数帯域分類部(3122、4102)と、を有して構成される。
SNR計算部(3121、4101)は、通信回線に発生する雑音のSNR(Signal to Noise Ratio)を算出する。
周波数帯域分類部(3122、4102)は、SNR計算部(3121、4101)にて算出されたSNR値の算出結果を基に、非定常的なノイズが発生している周波数帯域と、安定的なノイズが発生している周波数帯域と、に分類する。なお、周波数帯域分類部(3122、4102)は、各周波数帯域に対応するキャリアを関連づけて管理することになる。
そして、周波数帯域分類部(3122、4102)は、非定常的なノイズが発生している周波数帯域と、安定的なノイズが発生している周波数帯域と、に分類した情報と、各周波数帯域に対応するキャリアの情報と、を、マッピング部(302、402)及びデマッピング(307、406)に通知する。
マッピング部(302、402)及びデマッピング部(307、406)は、周波数帯域分類部(3122、4102)から通知された情報を基に、定常的なノイズが発生している周波数帯域のキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、また、非定常的なノイズが発生している周波数帯域のキャリアに対し、高速応答が必要でない通常のデータを割り当てることになる。
次に、図9に示すビット・パワー配分計算部(312、410)における制御動作について説明する。なお、ATU−C(300)と、ATU−R(400)と、では同一の制御動作を行うことになるため、ATU−C(300)側のビット・パワー配分計算部(312)における制御動作についてのみ、図9、図10を参照しながら、以下に説明する。
本実施形態におけるビット・パワー配分計算部(312)は、フーリエ変換部(306)で取り出されたキャリアを取得することになる。また、SNR計算部(3121)は、シンク・シンボルなどの送信信号を利用し、各周波数帯域におけるSNR値を所定期間測定し、図10(a)に示すような複数(A、B、C)のSNR値の測定結果を得る(ステップS1)。なお、図10(a)に示す分布図において、縦軸は、SNR値[dBm/Hz]を示し、横軸は、周波数(Frequency)[Hz]を示す。
例えば、シンク・シンボルは、69ms毎に送信されるので、SNR計算部(3121)は、シンク・シンボルを利用することで、69ms毎に各周波数帯域におけるSNR値を測定することになる。これにより、SNR計算部(3121)は、69ms毎に算出された各周波数帯におけるSNR値の測定結果(A、B、C)を得ることになる。
次に、周波数帯域分類部(3122)は、ステップS1においてSNR計算部(3121)が測定した図10(a)に示す各周波数帯域におけるSNR値の測定結果(A、B、C)を基に、図10(b)に示すように、各周波数帯域におけるSNR値の変動量(Δt)を算出する。そして、周波数帯域分類部(3122)は、その算出した各周波数帯域におけるSNR値の変動量(Δt)と、閾値(α)と、を比較し、SNR値の変動量(Δt)が閾値(α)以上であると判断した周波数帯域を、中心周波数帯域(X)とし、その中心周波数帯域(X)から所定の帯域幅(ΔT)だけ拡張した拡張周波数帯域(Y)を、非定常的な雑音が発生する周波数帯域と特定し、SNR値の変動量(Δt)が閾値(α)未満であると判断した周波数帯域であり、非定常的な雑音が発生する周波数帯域(Y)と特定した以外の帯域(Z)を、定常的な雑音が発生する周波数帯域と特定し、非定常的な雑音が発生する周波数帯域(Y)と、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)と、に分類することになる(ステップS2)。
なお、図10(b)では、3箇所の周波数帯域におけるSNR値の変動量(Δt)のみを示したが、SNR値の変動量(Δt)は、各周波数帯域毎に算出し、その算出した各周波数帯域毎のSNR値の変動量(Δt)と、閾値(α)と、を比較することになる。
次に、周波数帯域分類部(3122)は、非定常的な雑音が発生している周波数帯域と、定常的な雑音が発生している周波数帯域と、の情報と、各周波数帯域におけるキャリアの情報と、を、マッピング部(302)及びデマッピング(307)に通知する。
マッピング部(302)及びデマッピング部(307)は、周波数帯域分類部(3122)から通知された情報を基に、定常的な雑音が発生している周波数帯域(Z)に対応するキャリア(z)に対し、高速応答が必要なデータを割り当て、また、非定常的な雑音が発生している周波数帯域(Y)に対応するキャリア(y)に対し、高速応答が必要でない通常のデータを割り当て、データ伝送を行うことになる(ステップS3)。
このように、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、通信回線に発生するSNR(Signal to Noise Ratio)を測定し、その測定したSNRの測定結果を基に、各周波数帯域におけるSNRの変動量を算出し、その算出したSNRの変動量と、閾値と、を比較し、SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を中心周波数帯域とし、その中心周波数帯域から所定の帯域幅だけ拡張した拡張周波数帯域を、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と特定し、SNRの変動量が閾値未満であると判断した周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と特定し、非定常周波数帯域と、定常周波数帯域と、に分類し、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、非定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータ以外の通常のデータを割り当て、データ伝送を行うことで、高速応答が必要なデータ伝送時において、非定常的な雑音によるエラーの発生を回避し、高速応答の安定性を確保することが可能となる。
なお、上記実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおいて、図10(b)に示す、各周波数帯域におけるSNR値の変動量(Δt)と比較するための閾値(α)の値を任意に変更するように構築することも可能である。また、拡張周波数帯域(Y)を特定する際の所定の帯域幅(ΔT)の値を任意に変更するように構築することも可能である。
また、本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、図11に示すように、SNR計算部(3121)が測定した図10(a)に示す測定結果(A、B、C)を基に、図11(b)に示すように、各周波数毎の最小のSNR値を選択し、各周波数毎の最小のSNR値を包含する最小測定結果を算出し(ステップS12)、各周波数毎の最小のSRN値を包含する最小測定結果を基に、データ伝送に用いる各キャリアに割り当てるビットマップを算出するように構築することも可能である(ステップS13)。これにより、周波数帯域分類部(3122)は、最適な伝送速度を確保し、尚且つ、バースト・ノイズが発生してもエラーを発生させない最適なビットマップを算出することが可能となるため、その算出した最適なビットマップを、デマッピング部(307)と、マッピング部(302)と、に送信し、デマッピング部(307)と、マッピング部(302)と、は、周波数帯域分類部(3122)から送信されたビットマップを基に、定常的な雑音が発生している周波数帯域(Z)に対応するキャリア(z)に対し、高速応答が必要なデータを割り当て、また、非定常的な雑音が発生している周波数帯域(Y)に対応するキャリア(y)に対し、高速応答が必要でない通常のデータを割り当て、データ伝送を行うことで、高速な伝送速度を確保し、尚且つ、回線の品質を確保することが可能となる。
また、SNR計算部(3121)が測定した図10(a)に示す測定結果(A、B、C)を基に、図11(b)に示すように、各周波数毎の最小のSNR値を選択し、各周波数毎の最小のSNR値を包含する最小測定結果を算出する際に(ステップS12)、例えば、図12に示すように、周波数aにおけるA、B、CのSNR値(c1、c2、c3)を比較し、最小のSNR値であるCのSNR値c3を選択する場合に、その選択した最小のSNR値c3が、周波数aにおけるA、B、CのSNR値(c1、c2、c3)の平均SNR値c[c=(c1+c2+c3)/3]よりも所定の値α以上に誤差がある(|c−c3|≧α)と判断した場合には、その周波数aにおける最小のビット値c3に対し、所定の値βを付加し(c3+β)、最小のビット値c3を補正するように構築することも可能である。
このように、各周波数において最小のSNR値を選択した際に、その選択した最小のSNR値のみが、他のSNRの算出結果のSNR値と大幅に異なる場合には、その最小のSNR値を補正し、SNRの測定結果を算出することで、最終的に算出することになる最適なビットマップの算出結果の誤差を緩和することが可能となる。
なお、図12を基に説明した所定の値α、βは、任意に設定することは可能である。また、図12においては、各周波数aにおいて選択した最小のSNR値c3が、その周波数aにおける平均SNR値cよりも所定の値α以上に誤差があると判断した場合には、その周波数aにおける最小のSNR値c3に対し、所定の値βを付加することとしたが、各周波数aにおいて選択した最小のSNR値c3が、その周波数aにおける平均SNR値cよりも所定の値α以上に誤差があると判断した場合には、その周波数aにおける平均SNR値cを選択するように構築することも可能である。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当ててデータ伝送を行う際に、その定常周波数帯域において突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することを特徴とするものである。これにより、高速応答が必要なデータ伝送時において、エラーの発生を回避し、高速応答の更なる安定性を確保することが可能となる。以下、第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムについて説明する。
第1の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムでは、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)に対応するキャリア(z)に対し、高速応答の必要なデータを割り当て、非定常的な雑音が発生する周波数帯域(Y)に対応するキャリア(y)に対し、高速応答の必要なデータ以外のデータ(通常データ)を割り当ててデータ伝送を行うことにしたが、第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、図13に示すように、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)におけるSNRのマージン値を、所定の値(A)だけ増加させ、SNR値のマージン調整を行い、高速応答の必要なデータを割り当ててデータ伝送を行う際に、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)において突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することになる。これにより、高速応答が必要なデータ伝送時において、エラーの発生を回避し、高速応答の更なる安定性を確保することが可能となる。
なお、図13では、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)におけるSNRのマージン値を所定の値だけ増加させ、SNR値のマージン調整を行うことで、高速応答の必要なデータを割り当ててデータ伝送を行う際に、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)において突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することにしたが、雑音によるエラーの発生を減少させるための機能に関係したパラメータであれば上述したSNRに限定するものではなく、あらゆるパラメータを調整し、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)において突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することは可能であり、例えば、FEC(Forward Error Correction)、インターリーブ、トレリスコーディング、ターボコーディング等の少なくとも1つのパラメータを調整することで、定常的な雑音が発生する周波数帯域において突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することは可能である。
このように、第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムは、雑音によるエラーの発生を減少させるための機能に関係したパラメータを調整し、定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当ててデータ伝送を行う際に、その定常周波数帯域において突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することで、高速応答の更なる安定性を確保することが可能となる。
なお、上述する実施形態は、本発明の好適な実施形態であり、上記実施形態のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、ADSL伝送システムについて説明したが、SDSL(Symmetric Digital Subscriber Line)、HDSL(High speed Digital Subscriber Line)、VDSL(Very high speed Digital Subscriber Line)などに対しても適用可能である。
本発明にかかるマルチキャリア伝送装置及びマルチキャリア伝送方法は、データの通信処理を行うあらゆる通信装置に適用可能である。
ADSLサービスの提供を受ける際に適用されるADSL伝送システムのシステム構成を示す図である。 ISDN回線からの漏話雑音を説明するための図である。 近端漏話「NEXT」と、遠端漏話「FEXT」と、の雑音量を示す図である。 従来のマルチキャリア伝送システムのシステム構成を示す図である。 図4に示すATU−C側のビット・パワー配分計算部(312)の構成を示す図である。 図4に示すATU−R側のビット・パワー配分計算部(410)の構成を示す図である。 ビット配分の算出方法を模式的に示す図である。 ハイパーフレームの構成を示す図である。 本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムのシステム構成を示す図である。 本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおける制御動作を説明するための図である。 本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおいて、最適なビットマップを算出する際の第1の制御動作を説明するための図である。 本実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおいて、最適なビットマップを算出する際の第2の制御動作を説明するための図である。 第2の実施形態におけるマルチキャリア伝送システムにおける制御動作を説明するための図であり、定常的な雑音が発生する周波数帯域(Z)におけるSNRのマージン値を所定の値だけ増加させ、SNR値のマージン調整を行った際の状態を示す図である。
符号の説明
100 ADSL宅内装置
101 宅内電話機
102、106 スプリッタ
103 線路
104 ADSL局内装置
105 電話交換機
300 ATU−C
400 ATU−R
301、401、308、405 scram&FEC
302、402 マッピング部
303、403 フーリエ逆変換部
304、404 デジタル/アナログ変換部
305、408 アナログ/デジタル変換部
306、407 フーリエ変換部
307、406 デマッピング部
310、409 疑似ランダム信号発生部
311 雑音同期トーン発生部
312、410 ビット・パワー配分計算部
314、414 CRCエラー検出部
315、415 CRCエラー処理部
411 クロック検出部
412 ビット・パワー配分選択部
3121、4101 SNR計算部
3122、4102 周波数帯域分類部

Claims (20)

  1. 複数のキャリアを用いてデータ伝送を行うマルチキャリア伝送装置であって、
    データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類する周波数帯域分類手段と、
    前記定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うデータ伝送手段と、
    を有することを特徴とするマルチキャリア伝送装置。
  2. 通信回線に発生するSNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定手段を有し、
    前記周波数帯域分類手段は、
    前記SNR測定手段により測定したSNRの測定結果を基に、前記定常周波数帯域と、前記非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア伝送装置。
  3. 前記周波数帯域分類手段は、
    前記SNR測定手段により測定したSNRの測定結果を基に、各周波数帯域におけるSNRの変動量を算出し、該算出したSNRの変動量と、閾値と、を比較し、前記SNRの変動量が閾値未満であると判断した周波数帯域を、定常周波数帯域と特定し、前記SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を、非定常周波数帯域と特定し、前記定常周波数帯域と、非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とする請求項2記載のマルチキャリア伝送装置。
  4. 前記周波数帯域分類手段は、
    前記SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を中心周波数帯域とし、前記中心周波数帯域から所定の帯域幅だけ拡張した拡張周波数帯域を、前記非定常周波数帯域と特定することを特徴とする請求項3記載のマルチキャリア伝送装置。
  5. 前記データ伝送手段は、
    前記非定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータ以外のデータを割り当て、データ伝送を行うことを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア伝送装置。
  6. 前記定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御する制御手段を有することを特徴とする請求項1記載のマルチキャリア伝送装置。
  7. 前記制御手段は、
    雑音によるエラーの発生を減少させるための機能に関係したパラメータを調整し、前記定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することを特徴とする請求項6記載のマルチキャリア伝送装置。
  8. 前記パラメータは、SNRと、FEC(Forward Error Correction)と、インターリーブと、トレリスコーディングと、ターボコーディングと、の少なくとも1つであることを特徴とする請求項7記載のマルチキャリア伝送装置。
  9. 前記所定の帯域幅の値を任意に変更する帯域幅変更手段を有することを特徴とする請求項4記載のマルチキャリア伝送装置。
  10. 前記SNR測定手段は、送信信号を用いてSNRを測定することを特徴とする請求項2記載のマルチキャリア伝送装置。
  11. 複数のキャリアを用いてデータ伝送を行うマルチキャリア伝送装置において行うマルチキャリア伝送方法であって、
    データ伝送に使用する周波数帯域を、定常的な雑音が発生している定常周波数帯域と、非定常的な雑音が発生している非定常周波数帯域と、に分類する周波数帯域分類工程と、
    前記定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータを割り当て、データ伝送を行うデータ伝送工程と、
    を、前記マルチキャリア伝送装置が行うことを特徴とするマルチキャリア伝送方法。
  12. 通信回線に発生するSNR(Signal to Noise Ratio)を測定するSNR測定工程を、前記マルチキャリア伝送装置が行い、
    前記周波数帯域分類工程は、
    前記SNR測定工程により測定したSNRの測定結果を基に、前記定常周波数帯域と、前記非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とする請求項11記載のマルチキャリア伝送方法。
  13. 前記周波数帯域分類工程は、
    前記SNR測定工程により測定したSNRの測定結果を基に、各周波数帯域におけるSNRの変動量を算出し、該算出したSNRの変動量と、閾値と、を比較し、前記SNRの変動量が閾値未満であると判断した周波数帯域を、定常周波数帯域と特定し、前記SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を、非定常周波数帯域と特定し、前記定常周波数帯域と、非定常周波数帯域と、に分類することを特徴とする請求項12記載のマルチキャリア伝送方法。
  14. 前記周波数帯域分類工程は、
    前記SNRの変動量が閾値以上であると判断した周波数帯域を中心周波数帯域とし、前記中心周波数帯域から所定の帯域幅だけ拡張した拡張周波数帯域を、前記非定常周波数帯域と特定することを特徴とする請求項13記載のマルチキャリア伝送方法。
  15. 前記データ伝送工程は、
    前記非定常周波数帯域に対応するキャリアに対し、高速応答が必要なデータ以外のデータを割り当て、データ伝送を行うことを特徴とする請求項11記載のマルチキャリア伝送方法。
  16. 前記定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御する制御工程を、前記マルチキャリア伝送装置が行うことを特徴とする請求項11記載のマルチキャリア伝送方法。
  17. 前記制御工程は、
    雑音によるエラーの発生を減少させるための機能に関係したパラメータを調整し、前記定常周波数帯域において、突発的な雑音が発生してもエラーが発生しないように制御することを特徴とする請求項16記載のマルチキャリア伝送方法。
  18. 前記パラメータは、SNRと、FEC(Forward Error Correction)と、インターリーブと、トレリスコーディングと、ターボコーディングと、の少なくとも1つであることを特徴とする請求項17記載のマルチキャリア伝送方法。
  19. 前記所定の帯域幅の値を任意に変更する帯域幅変更工程を、前記マルチキャリア伝送装置が行うことを特徴とする請求項14記載のマルチキャリア伝送方法。
  20. 前記SNR測定工程は、送信信号を用いてSNRを測定することを特徴とする請求項12記載のマルチキャリア伝送方法。
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